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【告知】9月26日(土曜日)20時頃~『SIREN』の初見実況を始めます!

【お知らせ】9月26日(土曜日)20時頃~YouTube Liveで、プレイステーション2の『SIREN』をプレイする実況配信をやります!


配信ページはこちら

 7~8月はホラーゲーム実況の月ということで『SIREN』実況です。

 いよいよ最終日です!
 3ヶ月間にも渡る挑戦に決着がつく時が来ました。この3ヶ月間、いろんなキャラをプレイヤーキャラとして操作してきましたがほぼ全員死ぬか屍人になっているという。

 恐らくは28日目に大苦戦した須田君のステージ(いんふぇるの)を終了条件2でクリアして、そこから何が始まるのかってところだと思うのですが……終了条件1でクリアするのが大変だったあのステージを、もう1回クリアしなくちゃならんのか! もうチャージャー使いたくない!


 ちなみにコメントでのアドバイスは受け付けていないので、ネタバレコメントは冒頭に「RT」と半角で打ってください。

【現在、登録されている効果音コマンド】
・あけましておめでとうございます
・ええーっ、すごい!
・ごごごごめんなさーい
・しつこいなぁ
・スタジアムの大歓声
・マーベラス!
・また遊んでね!
・やっほー
・よ、よろしくお願いします
・頑張って!
・結果を発表します
・残念~
・不合格です


 生配信中にコメント欄でこれらの文字をコメントで打つと特殊効果音が鳴ります。効果音は効果音ラボさんで配布されているものを使わせてもらっています。


 この記事は『SIREN』実況をまとめた記事です。
 生配信の告知や、動画のログの格納などに、使いまわしていきます。

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『シンフォニック=レイン』紹介/全ルートが計算され尽くしたストーリーに唸るべし!

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<画像はNintendo Switch版『シンフォニック=レイン』より引用>

【これさえ押さえておけば知ったかぶれる三つのポイント】
“欝ゲー”が最前線だったゼロ年代前半の名作が待望のHD移植
『ヤマノススメ』のしろさんが描く丸っこいキャラと、石畳の街並みと、幻想的な音楽と
全ルートをプレイするとパズルのようにカッチリとハマるストーリー


『シンフォニック=レイン』
・発売:工画堂スタジオ
公式サイト
 PC用パッケージ版:2004年3月26日発売
 Steam版(HD移植):2017年6月15日発売
 Nintendo Switch用ソフト(HD移植):2018年12月13日
  ※ Nintendo Switch本体機能でのスクリーンショット撮影○、動画撮影○
・ビジュアルノベル+リズムゲーム
・リズムゲーム時以外なら、好きな時にセーブ可能
 ※ Nintendo Switch版はセーブスロットが64コでした

 私が全ルートクリアにかかった時間は約25時間でした
 ※ネタバレ防止のため、読みたい人だけ反転させて読んでください

【苦手な人もいそうなNG項目の有無】
この記事に書いたNG項目があるかないかを、リスト化しています。ネタバレ防止のため、それぞれ気になるところを読みたい人だけ反転させて読んでください。
※ 記号は「◎」が一番「その要素がある」で、「○」「△」と続いて、「×」が「その要素はない」です。

・シリアス展開:◎(“欝ゲー”全盛期の時代のゲームなんで、容赦なく牙を剥く)
・恥をかく&嘲笑シーン:△(一人ずつ生徒が追い出される授業はちょっとつらいかも)
・寝取られ:×
・極端な男性蔑視・女性蔑視:×
・動物が死ぬ:×
・人体欠損などのグロ描写:×
・人が食われるグロ描写:×
・グロ表現としての虫:×
・百合要素:×
・BL要素:×
・ラッキースケベ:×
・セックスシーン:○(一つのルートのみ、それがあったことが匂わされる)

↓1↓

◇ “欝ゲー”が最前線だったゼロ年代前半の名作が待望のHD移植
 このゲームは元々2004年に工画堂スタジオから発売されたPC用のビジュアルノベルゲームです。PC用のノベルゲーですが最初から18禁要素はありません。

 また、最近の工画堂スタジオのゲームと言えば『白衣性恋愛症候群』『白衣性愛情依存症』『夢現Re:Master』と百合ゲーが有名ですが、このゲームは百合ゲーではありません。男の子が主人公でヒロインを選択して個別ルートに進むビジュアルノベル……典型的な「恋愛アドベンチャーゲーム」だと思ってもらえばイイと思います。
 この時期の工画堂スタジオはビジュアルノベルにリズムゲームを合わせた「ミュージックアドベンチャーシリーズ」をいくつも出していて、この次の次の『ソルフェージュ』(2007年)が百合ゲーだったことで、会社として百合ゲーに力を入れていくのかなぁと思います。


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<画像はNintendo Switch版『シンフォニック=レイン』より引用>

 このゲームについて語り始める前に、このゲームが最初に発売された2004年当時のPC用ゲームの状況について少し語っておこうと思います。
 今「PCでゲームを遊んでいる」と聞くと、恐らく大半の人はSteamのようなダウンロードゲームのプラットフォームを思い浮かべると思いますし、それ以前のPCゲームと言えばMMORPGとかFPSとか「ガチでゲームが大好きなマニアックな層」のゲームを連想してしまうかも知れませんが……1990年代後半~ゼロ年代前半は、日本のPCゲームと言えばエロゲーだったんですね。

 「エロゲー」というと、「エロ本」「エロ漫画」「エロビデオ」みたいな性欲処理のための商品と思われるかもですが、その時期の「エロゲー」は感動的なシナリオで泣かせにかかる“泣きゲー”や、重厚なシナリオで打ちのめしにかかる“欝ゲー”など、ストーリー重視の作品が流行っていて多数の才能が現れたんですね。
 例えば、後にアニメ『Angel Beats!』や『Charlotte』の原作を手がける麻枝准さんの『Kanon』(1999年)『AIR』(2000年)、『まどか☆マギカ』で時の人となった虚淵玄さんの『沙耶の唄』(2003年)、現在でも『Fate/Grand Order』が大ヒット中の奈須きのこさんの『月姫』(2000年)『Fate/stay night』(2004年)などなど……

 今だったら、例えば『小説家になろう』に小説を書いて投稿するような才能が、当時はそんな投稿サイトはなかったので「エロゲー」という分野に集まったのかなぁと思います。
 2000年前後にはPCの普及率も上がってくるので、ヲタク側としても漫画やゲーム機だけでなくPCを買うことがマストになっていて、例えばこの時期のヲタク大学生を描いた漫画『げんしけん』(2002年~)にも「エロゲーを遊ぶためにPCを買う」という話がありました。


 そして、ストーリー重視の「エロゲー」からエロを抜いて家庭用ゲーム機に移植して、そこでも大ヒットするゲームもたくさんあったため、ゼロ年代の前半あたりから「じゃあ、最初からエロなしでもイイんじゃねえの?」という空気が出てきます。ラムネのおまけにおもちゃを付けていたら、おもちゃの方がメインになってラムネがおまけになっていったので、最終的におもちゃだけをコンビニに並べるようになったみたいな話―――

 2002年から頒布が始まった『ひぐらしのなく頃に』、2004年の『CLANNAD』は、最初から18禁ではない「エロなしのPC用アドベンチャーゲーム」ですが大ヒットしました。そして、この『シンフォニック=レイン』が発売されたのは、まさにこの時期なんですね。工画堂スタジオは元々全年齢向けのアドベンチャーゲームをPC用に発売していたのですが、ちょうど『CLANNAD』と同時期に出たのがこの『シンフォニック=レイン』なのです(こちらの方が1ヶ月早い)。

 そう言えば、『ひぐらし』も『CLANNAD』も『シンフォニック=レイン』も、ヒロインのCV.が中原麻衣さんですね……(笑)。

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<画像はNintendo Switch版『シンフォニック=レイン』より引用>


 ということで、このゲームのストーリーも結構な“欝ゲー”だと思います。
 そもそものゼロ年代前半は、漫画でもアニメでも「欝な設定のシリアスなストーリー」が流行っていたんですね。例えば『鋼の錬金術師』なんて、母親が死んだから小さな兄弟が母親を錬金術で生き返らせようとしてしまい、その代償で弟は鎧の体になってしまう―――とか、今考えると「どんだけ可哀想なスタートラインだよ!」と言いたくなるのだけど、ゼロ年代前半はそういう設定の作品ばかりだったので当時は全然気にしていませんでした。


 さて、そんな『シンフォニック=レイン』なんですけど、当時は家庭用ゲーム機にも移植されず、メディアミックスなどもされなかったため「知る人ぞ知る名作」だったみたいです。Amazonでもちゃんと付属品が入ったヤツを買おうとすると15000円とかする……
 それが、2017年に現在の基準に合わせてグラフィックを描き直してHD化した上でSteam版が発売、その移植版が2018年にNintendo Switchで発売されたということです。私は当時、ブログの読者の方から「遊んでほしい」とプレゼントされ(同額のAmazonのギフト券を送ってもらうという間接的な形で)、1年9ヶ月放置していたんですけどようやくこの度プレイして「なるほど! これは名作だわ!」と唸りました。

 「欝ゲー」の要素はあるので、ぶっちゃけとあるルートのエンディングの後はしばらく落ち込みましたが、全ルートをプレイしてコンプリートした時には「よくぞ現行機に合わせて復活させてくれた!」と思いました。推していくためにも、紹介記事を書くことにしたのです。



↓2↓

◇ 『ヤマノススメ』のしろさんが描く丸っこいキャラと、石畳の街並みと、幻想的な音楽と
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<画像はNintendo Switch版『シンフォニック=レイン』より引用>

 さてさて、この作品最大の魅力は「ストーリー」だとは思いますが……
 2020年にこの作品を紹介するにあたって、分かりやすくたくさんの人に伝えやすいキャッチーな部分に触れるとなると―――このゲームのキャラクターデザイン・原画を務めたのは、後に『ヤマノススメ』の原作を描くことになるしろさんです。「初めていただいた仕事」ということで、これが彼のキャリアの始まりだとか。この丸っこい顔と、淡い色使いは確かにそれっぽい。

 最初にOP映像を観たときは「みんな同じ顔に見える」と思ったのですが、実際にプレイしてみると表情の変化とか、声優さんの力で、全然ちがう顔に見えるようになっていきました。


 ちなみに、HD移植化にあたってキャラ絵は完全にリニューアルしたみたいで、2004年版のスクショと見比べると目の描き方が現代風になっていますね。この修正作業を、全キャラ分&全スチルでやったのか……


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<画像はNintendo Switch版『シンフォニック=レイン』より引用>

 このゲームの舞台は、1年中雨が降り続ける架空の街ピオーヴァです。
 「ナターレ(クリスマス)」、「トラットリア(大衆向け食堂)」などイタリア語が普通に出てくるし、「南北に長い国」という説明も出てくるので、イタリアがモチーフじゃないかと思われます。

 ガソリン車はあるみたいですが、スマホやインターネットどころか、電話やテレビすら出てきません。街の外の人と連絡を取るためには手紙を出して何日も待たなくてはいけないし、コンビニとかもないみたいなので、現代ではなくて少し前の時代のイタリアっぽい架空の国といったところですかね。

 主人公はこの街の音楽学院に通うために一人暮らしをしています。


 最近ちょっと考えたことなんですけど、「恋愛アドベンチャーゲーム」において一番大事なのは「主人公が日常を送る場所」じゃないかと思うんです。
 例えば、ものすごく魅力的な女のコがいたとしても、そのコは一ルートのヒロインに過ぎず、他のルートではほとんど出番がなかったり引き立て役にまわったりします。総プレイ時間の何分の1しか、そのコは出てこないんですね。また、どんなにストーリーに魅力がある作品だったとしても、ストーリーで「うぉ、面白い!」と思わせられるのってポイントポイントであって、それ以外の時間はそこに向けた積み重ねだったりします。

 だから私、「恋愛アドベンチャーゲーム」は、主人公がプレイヤーの代わりにする「寝て」「起きて」「歩いて」「学校に通って」「食事をして」という日常が一番大事で、その日常を過ごす「場所」が魅力的じゃないとならないと思うんです。


 雨が降り続ける石畳の街ピオーヴァは街並みも建物もオシャレで、主人公達が食べているものも名前を聞いただけではよく分からないイタリア料理だったりしてオシャレ。日本人のプレイヤーには馴染みのない街や食べ物も、「故郷を離れて一人暮らしをしながら音楽学院に通っている主人公」の気分に上手くマッチします。


 更に、この舞台に合わせたBGMや楽曲もとても幻想的で良いです。
 音楽を担当された岡崎律子さんは、ご自身で歌を歌われるシンガーソングライターなだけでなく、林原めぐみさんを始めとする声優さんやアニメにも多数の曲を書いた作詞・作曲家でしたが……このゲームが発売された直後の2004年5月に、病気のために亡くなられています。
 そのため、「岡崎律子さんの遺作」になってしまい、彼女のファンにとっても思い入れの強い作品となっていたみたいです。



↓3↓

◇ 全ルートをプレイするとパズルのようにカッチリとハマるストーリー
 さて、いよいよ「ストーリー」について切り込みます。
 このゲームのシナリオを書いたのは、『My Merry May』で私に強烈なトラウマを植え付けてくれた西川真音さんです。しろさんの描く可愛らしいキャラクターと、キレイな背景とBGMで、どんな残酷なストーリーをぶつけてくるんだろうと私は最初から警戒していました。みなさんにも分かりやすい例で言うなら、「脚本:虚淵玄」って書かれてたらもうその時点で身構えるでしょみたいな話です。


 そして、案の定。
 このゲーム、ヒロインを「選ぶ痛み」をプレイヤーに突きつけてくるストーリーとなっていました。


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<画像はNintendo Switch版『シンフォニック=レイン』より引用>

 というのも、このゲームの主人公クリスは、最初から「遠距離恋愛中の恋人」がいるんですね。名前はアリエッタ(愛称:アル)。

 音楽学院に通うために故郷から遠く離れた街に一人暮らしをしている主人公とちがい、主人公の故郷に留まってパン屋で働いている幼馴染です。遠く離れた街に暮らす2人は、週に1度の手紙のやり取りだけで繋がっています。日曜日の夕方にアルからの手紙が届き、クリスはその返事を月曜日の朝にポストに入れるというサイクルを―――3年近く続けてきました。


 物語が始まるのは11月27日。
 音楽学院(年齢的には日本の高校にあたるものみたい)の3年生のクリスは、1月20日の卒業演奏を無事に終えれば、卒業してアルのいる故郷の街に帰ることが出来ます。


 ただし、クリスの演奏するフォルテール(工画堂スタジオのミュージックアドベンチャーシリーズに登場する架空の楽器)科は単体の演奏だけではダメで、誰か別の人にパートナーになってもらって「歌唱」してもらわなくてはなりません。プレイヤー=クリスは、そのパートナーを「選択」しなくちゃいけないんですね。



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<画像はNintendo Switch版『シンフォニック=レイン』より引用>

 その候補の一人が、トルティニタ(愛称:トルタ)
 アルの双子の妹で、クリスにとっても幼馴染です。クリスとアルとトルタは小さい頃から3人で音楽教室に通い、クリスはフォルテールの才能を、トルタは歌の才能を開花させるのですが、アルだけは音楽の才能がなかったためパン屋という他の道に進みます。

 音楽の才能があった2人はピオーヴァにやってきて音楽学院に通うのだけど(クリスはフォルテール科、トルタは声楽科)、音楽の才能のなかったアルだけは故郷に残る―――でも、クリスが選んだのはアルの方で、双子の恋人の方は遠く離れた街に暮らし、双子のもう片方と同じ街に暮らして同じ学院に通っているという。

 この際どくて危うい3人の関係性が、『タッチ』みたいで胸キュンポイントでもあります。


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<画像はNintendo Switch版『シンフォニック=レイン』より引用>

 第2候補は、元生徒会長のファルシータ(愛称:ファル)
 おしとやかで礼儀正しく、同級生だけでなく教師からも頼られる存在です。

 声楽科に通う彼女もまた卒業演奏のパートナーを探していたため、クリスが声をかけられます。
 このゲームをプレイした人はみんなファルについて語りたくなるみたいで、全ルートクリア後に感想やらレビューやらを読み漁るとみんなファルについて語っていました。アルやトルタじゃなくて、敢えてファルなのか!



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<画像はNintendo Switch版『シンフォニック=レイン』より引用>

 第3候補は、1年生のリセルシア(愛称:リセ)
 私の推しです。小っちゃくて可愛いし、CV.が折笠富美子さんですし。

 ただ、ヒロインズの中では影が薄いのか、感想記事なんかを読み漁っていたら「普通のギャルゲーだったら一番人気になったかも知れないのにねぇ……」なんて言われていました(笑)。
 でも、誰も使っていない旧校舎でこっそり歌っているところを主人公が見つけて、徐々に仲良くなっていく様とか「青春!」ってカンジがして私は大好きでしたよ。




 「恋愛アドベンチャーゲーム」において「ヒロインを選ぶ」ということは、「そのコ以外のヒロインを切り捨てる」ということ。この3人の中から卒業演奏のパートナーを選ばなくちゃいけないのだけど、「誰かを選ぶ」ということは、遠く離れた街にいるアルを裏切ることになるんじゃないかとクリスは悩み、ギリギリまでその答えを出さずにいるという。最初から「遠距離恋愛中の恋人がいる」という設定のため、誰も裏切らない選択が出来なくなっているんです。


 ちなみに、期限までに誰も選ばない優柔不断プレイをすると、「期限切れだ」とコーデル先生の連れてきたパートナーと組まされて、最低限の演奏をしてとりあえず卒業してアルのいる故郷に戻るというエンディングになるのですが……これがバッドエンド扱いなんですよ。

 「恋人以外の女性を選ばず、恋人だけを一途に愛し続ける」とバンドエンドになる辺りが、なるほど西川真音さんらしいわ!


 でも、バッドエンドも含めて全部のルートにしっかり意味があるし、一つのルートをプレイしただけでは結構謎も残るのですが。他のルートもプレイすると「なるほど、あのルートでの彼女はだからあんなことを言ったのか!」がしっかりと分かるようになっているのが面白かったです。

 「選ばれなかったヒロイン」の行動にもちゃんと意味があって、選ばれなかったとしても彼女達のキャラクターは損なわれることなく彼女達の人生を歩んでいることが分かるというか。



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<画像はNintendo Switch版『シンフォニック=レイン』より引用>

 その他のキャラも簡単に……
 フォーニは、クリスの住む部屋に現れる音の妖精です。

 このゲームの世界は既に科学文明が発展していて車や汽車があるのだけど、かつては魔法が存在していて、クリス達が使うフォルテールという楽器も魔力に反応する楽器らしいのです。だから、音の妖精が部屋にいてもおかしくない……と思ったら、どうやらクリス以外には見えないし、声も聞こえないみたい。

 クリスもそうだけど、プレイヤーも、このコの明るさにどれだけ救われたことでしょう。


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<画像はNintendo Switch版『シンフォニック=レイン』より引用>

 クリスにとって唯一の男友達のアーシノ
 クリスやトルタとちがって貴族らしく、お金持ちで、交友関係も広いリア充。


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<画像はNintendo Switch版『シンフォニック=レイン』より引用>

 そして、クリスの担当教師であるコーデル先生
 HD化して復活した際の公式サイトのコメントで、シナリオの西川真音さんが「コーデル先生がお気に入りなのに、どうして昔の私はコーデル先生ルートを作らなかったのか」と書いていたのですが、むしろコーデル先生にとってはその方が幸せだったのでは!?と思わなくもない(笑)。



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<画像はNintendo Switch版『シンフォニック=レイン』より引用>

 ゲームとしては、時折表示される選択肢を選んでいく典型的なノベルゲームです。マップの中から行先を選ぶ場面もありますが、それも要は「選択肢を選んでいる」だけですからね。
 分岐はさほど複雑ではないと思いますが、「この選択肢を選ぶとバッドエンド直行」というところがあるので、12月中旬あたりから選択肢が出てきたらセーブするのがオススメかな。

 Rボタンで既読スキップ、十字キー上でバックログと、ノベルゲーに必要な機能は揃っていると思います。



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<画像はNintendo Switch版『シンフォニック=レイン』より引用>

 このゲームの特徴とも言える「リズムゲーム」パートですが、これは私には合いませんでした。
 判定がかなり厳しいというのもあるのですが、そもそもの判定の「GOOD」とか「BAD」とかの文字が恐ろしく小さくて色も同じなため、今俺が押したリズムが合っているのかすら分からないんですね。リズムが合っている時とそうでない時で音が変わるような気もするのだけど、フォルテールという楽器は色んなパートの音を出す楽器みたいで場所によって全然ちがう音が出てしまうし。

 難易度を三段階で変えることが出来るのだけど、変わるのは8ボタン-4ボタン-2ボタンと使うボタン数だけで判定は変わりません。リセの曲なんかはリズムが取りやすいので8ボタンでもそこそこ行けるのたけど、ファルの曲はリズムが取りづらくて2ボタンでも厳しい……
 そもそも卒業演奏に向けて同じ曲を何度も練習させられるから飽きてしまうし、禁断の方法「オートプレイ」にすることも出来るのだけどNintendo Switch版だと「オートプレイ」の演奏をカット出来ないため、周回プレイだと同じ曲の「オートプレイ」を延々と繰り返し聞かされる羽目に。

 でもまぁ、この辺は私に音楽的センスが規格外に欠如しているせいだとも言えますし、そんな私でもしっかり全エンディングが見られるように「オートプレイ」が実装されているのは助かったとも言えますね。もし「オートプレイ」がなかったら……ガクブル。



◇ 結局、どんな人にオススメ?
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<画像はNintendo Switch版『シンフォニック=レイン』より引用>

 緻密に計算されたストーリー、可愛らしいキャラクターと、キレイな街並み、幻想的なBGMや楽曲の数々……様々な才能が集まったゼロ年代前半のPCゲームの中でも、未だに語り続ける人がいるのも納得な作品でした。ノベルゲームが好きだったら、是非手を出して欲しい作品です。

 価格はちょっと高い(フルプライスゲーの定価とほぼ変わらない)んですが、工画堂スタジオは定期的にセールもやるのでその時まで待ってもらっても構わないからオススメしたいです。


 それはそうと……この作品に熱烈なファンがいるからなのか、PC用の愛蔵版や普及版が出た時の特典や、同人誌などで、外伝や後日譚となる小説が多数書かれているみたいなんですね。ただ、現在だとそれらを入手するのは困難なので……電子書籍などで再販してくれないかなぁと思っています。自分も含めて、HD版から入ったファンも多いでしょうから。

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2020年10月近辺から始まる秋アニメ全作品を三行ずつで紹介していきます!

―9月27日追記:『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』を追加しました―

 3ヶ月に1度の定例記事です!

 10月近辺に始まる秋アニメ全作品を紹介する記事で、夏アニメは新型コロナウイルスの影響でかなり作品数が少なかったのですが、秋アニメは今のところ確認できたのが40作品です。昨年の秋アニメが36作品だったので同水準まで回復しましたね。


 ストーリーの続きから始まる「2期モノ」「3期モノ」と、本編を知っていることが前提じゃないかなぁと思われる「スピンオフもの」は省いています。今季カウントできたのは15作品ですが、例えば「連続2クール作品の2クール目」はカウントされないのに「分割2クール作品の2クール目はカウントされる」みたいな微妙なデータなので参考までに。
 春アニメとして数話放送したけど、途中中断して秋アニメとして1話から放送再開するアニメ―――『ギャルと恐竜』は入れていません。春アニメの時に紹介したんでね。9月の間に始まってしまった『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』『ドラゴンズドグマ』『オオカミさんは食べられたい』も入れていません。ご理解いただけたらありがたいです。


・見所を紹介する文章は、全作品「三行ずつ」にします
・放送日のリストは、リンクを貼っておくのでそちらを見てください
・PVのスクショを載せているので、PVを観たい人はリンク先に飛んでください
・上から7番目までは「以前の7作品紹介する記事」と同じように選んでいます
・イメージが伝わるように原作本の画像を載せていたのを、以前はキンドル本と紙の本の両方の画像を載せていましたが、それを片方のみにします(キンドル本があればキンドル本を優先)


 今回も試験的に、どの作品がどこに書いてあるのかを探しやすいように索引を作りました。この索引だけ読んで「もういいや」と読むのをやめる人も多くなりそうですが、それでも別にイイかなと思いましたんで。

『アクダマドライブ』
『呪術廻戦』
『体操ザムライ』
『アサルトリリィ BOUQUET』
『魔王城でおやすみ』
『まえせつ!』
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
『無能なナナ』
『安達としまむら』
『D4DJ First Mix』
『100万の命の上に俺は立っている』
『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』
『おちこぼれフルーツタルト』
『ひぐらしのなく頃に』
『戦翼のシグルドリーヴァ』
『神様になった日』
『憂国のモリアーティ』
『秘密結社 鷹の爪 ~ゴールデン・スペル~』
『禍つヴァールハイト -ZUERST-』
『くまクマ熊ベアー』
『池袋ウエストゲートパーク』
『魔女の旅々』
『トニカクカワイイ』
『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』
『神達に拾われた男』
『かえるのピクルス - きもちのいろ -』
『いわかける! -Sport Climbing Girls-』
『半妖の夜叉姫』
『最響カミズモード!』
『カピバラさん』
『レヱル・ロマネスク』
『キングスレイド 意志を継ぐものたち』
『NOBLESSE -ノブレス-』
『東京ガンボ』
『おねがいっパトロンさま!』
『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦』
『テンカウント』
『エタニティ ~深夜の濡恋ちゃんねる♡~』
『大人にゃ恋の仕方がわからねぇ!』

―追記―
『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』




↓ ↓

◇ 『アクダマドライブ』
 <公式サイト女男男男女放送情報
・小高和剛さん&小松崎類さんの『ダンガンロンパ』コンビが原案を務めるオリジナルアニメ
・「登場人物が全員悪玉」なクライムアクションを、サイバーパンクな世界でやるカンジかな
主人公の女の子だけが巻き込まれた「一般人」なんだけど、キャラ名も一般人なの面白い

アクダマドライブ
TVアニメ「アクダマドライブ」PV第2弾より引用>


↓ ↓

◇ 『呪術廻戦』
 <公式サイト男男女女男放送情報

・原作は少年ジャンプで連載中の、“呪い”と戦うダークファンタジー漫画です
・呪術師が集まって任務を受ける高等専門学校が舞台となっているのが特徴ですね
・私は前日譚となる0巻だけ読んだのだけど、「おにぎりの具しか喋られないキャラ」が好き

呪術廻戦
TVアニメ『呪術廻戦』PV第2弾より引用>


↓ ↓

◇ 『体操ザムライ』
 <公式サイト、男男女男男、放送情報は公式サイト参照>
・日本の体操界が低迷していた2002年を舞台にしたオリジナルアニメです
・MAPPA&テレ朝のスポーツアニメということで『ユーリ!!! on ICE』路線なんだと思います
・主人公が引退勧告を受けた29歳のベテランで、ヒロインが娘なのがツボなんで観ます!

体操ザムライ
【解禁PV】TVアニメ「体操ザムライ」|2020.10.10放送開始より引用>


↓ ↓

◇ 『アサルトリリィ BOUQUET』
 <公式サイト女女女女女放送情報

・アクションドールを原作とするメディアミックスプロジェクトで、スマホゲーも今冬配信予定
・人類の敵ヒュージと唯一戦える少女たち「リリィ」を養成する学校を描いた作品です
・美少女+メカメカしく変形する巨大武器という組み合わせのギャップが特徴的ですね

アサルトリリィ BOUQUET
【第2弾】TVアニメ「アサルトリリィ BOUQUET」ティザームービー第2弾より引用>


↓ ↓

◇ 『魔王城でおやすみ』
 <公式サイト女男男男男放送情報

・原作は少年サンデーで連載中のコメディ漫画で、RPG風のファンタジー世界が舞台
・魔王に囚われてしまったお姫様が「寝る以外にすることがない!」と安眠を求める話です
・「勇者と魔王」の話で「捕まったお姫様」を主人公にするにしても、この切り口があったかー

魔王城でおやすみ
TVアニメ「魔王城でおやすみ」PV第2弾より引用>


↓ ↓

◇ 『まえせつ!』
 <公式サイト女女女女女放送情報
・『らき☆すた』の美水かがみ先生が原作イラスト(?)を手がけるオリジナルアニメです
・お笑い芸人を目指す女子大生や女子高生を主人公にした話…声優さん、大変そうだ!
・「お笑い」を扱うのは難しいと思うんだけど、女のコ達の青春モノとして楽しみにしてます

まえせつ!
TVアニメ「まえせつ!」PV第2弾より引用>


↓ ↓

◇ 『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
 <公式サイト男男女女男放送情報

・原作は1989年~1996年に少年ジャンプで連載された、ファンタジーバトル漫画です
・ゲーム『ドラクエ』の呪文やモンスターは出てくるけど、ストーリーやキャラは独自のもの
・私にとって「ジャンプ黄金期のバトル漫画で一番好き」な作品なんで、未読の人は是非!

ドラゴンクエスト ダイの大冒険
アニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」番宣30秒SPOTより引用>


↓ ↓

◆ 『無能なナナ』
 <公式サイト女男男女男放送情報

・原作は少年ガンガンで連載中の、超能力者を集めた学園が舞台の漫画です
・心が読めたり、炎を操れたりする能力を使って“人類の敵”と戦う訓練を受けていたが……
・学園には殺人鬼が潜んでいて同級生が次々と姿を消す、ってサスペンス要素もあるとか

無能なナナ
TVアニメ「無能なナナ」PV第2弾より引用>


↓ ↓

◆ 『安達としまむら』
 <公式サイト女女女女女放送情報

・原作は電撃文庫のライトノベルで、女子高生同士の「百合」を描いた作品です
・授業をサボりがちな2人の主人公が、サボっている時間に出会って――という始まり
・王道の百合を真正面からやっている作品だと思ってたんだけど、宇宙人とか出るの??

安達としまむら
TVアニメ『安達としまむら』 PV 第3弾より引用>


↓ ↓

◆ 『D4DJ First Mix』
 <公式サイト、まだ発表されてません、まだ発表されてません>

・『バンドリ』『レヴュースタァライト』のブシロードのメディアミックス企画で、サンジゲン制作
・要は『バンドリ』のバンドが、4人組のDJユニットになったもの。監督は水島精二さん!?
・スマホゲームは先行プレイ版が既に出てて、正式版も10月25日から配信予定

※ PVはまだないみたい
※ 9月23日に戦略発表会があるので色々分かる模様


↓ ↓

◆ 『100万の命の上に俺は立っている』
 <公式サイト男女女女女放送情報

・原作は別冊少年マガジンで連載中の、異世界に転移するファンタジー漫画です
・ただ、方向性は「アンチファンタジー」で、ゲームのように攻略法を模索するカンジ
・例えば「全滅さえしなければ仲間は30秒で生き返る」仕様を利用していく、みたいな

100万の命の上に俺は立っている
【2020/10/02放送開始】TVアニメ『100万の命の上に俺は立っている』PV2より引用>


↓ ↓

◆ 『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』
 <公式サイト犬猫女、放送情報は公式サイト参照>

・作者のTwitterに投稿された2ページ漫画から始まって、とうとうショートアニメ化へ!
・人懐っこい犬と、迫力のある猫、2匹との生活を描いたエッセイ漫画が原作です
・「どちらが可愛い」じゃなくて「色んな可愛さがあるよね」が今の世情に合ってるのかなぁと

犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい
TVアニメ「犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい」PV第2弾より引用>


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◆ 『おちこぼれフルーツタルト』
 <公式サイト女女女女女放送情報

・原作はまんがタイムきららキャラットで連載中の漫画で、『ハナヤマタ』の作者の作品
・アイドルを夢見て上京したら、入った寮の取り壊しを防ぐため1億円が必要になるという
・そこで結成したアイドルユニットは、売れない芸能人の寄せ集めで、さあどうなる??

おちこぼれフルーツタルト
TVアニメ「おちこぼれフルーツタルト」第2弾 PVより引用>


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◆ 『ひぐらしのく頃に』
 <公式サイト男女女女女放送情報

・元々は2002~06年のコミケで4年に渡って一編ずつ頒布された同人ノベルゲームです
・そこから商業ゲーム、漫画、アニメと多方面に展開し、ゼロ年代を代表するコンテンツに
・山奥の雛見沢村で、連続怪死事件に巻き込まれていく主人公達を描くミステリーです

ひぐらしのなく頃に
「ひぐらしのなく頃に」PV第2弾より引用>


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○ 『戦翼のシグルドリーヴァ』
 <公式サイト女女女女男放送情報

・『Re:ゼロ』作者の長月達平さんをシリーズ構成・脚本に迎えたオリジナルアニメです
・WWII前後の航空機をモチーフにした「英霊機」に少女達が乗って戦う空戦ファンタジー
・敵はファンタジーだけど、PV観たカンジだと「基地で働く人々」をリアルに描いてくみたい

戦翼のシグルドリーヴァ
TVアニメ「戦翼のシグルドリーヴァ」第2弾PVより引用>


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○ 『神様になった日』
 <公式サイト女男女男女放送情報
・『Angel Beats!』『Charlotte』に続く麻枝准さん&P.A.WORKSのオリジナルアニメ
・“原点回帰”のボーイ・ミーツ・ガールものだそうで、少女の姿をした神様がヒロインみたい
・未来を予見できる神様に「30日後に世界は終わる」と言われてからの夏休みを描きます

神様になった日
TVアニメ「神様になった日」第1弾アニメPVより引用>


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○ 『憂国のモリアーティ』
 <公式サイト男男男男男放送情報

・原作はジャンプスクエアで連載中の漫画で、ジャンルはクライム・サスペンスだそう
・シャーロックホームズの宿敵:モリアーティ教授を主役にした、犯罪者側の物語です
・いわゆる「悪の権力者」が、腐敗した国を正すためにしていたんだと描いていくみたい

憂国のモリアーティ
TVアニメ「憂国のモリアーティ」PV第1弾より引用>


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○ 『秘密結社 鷹の爪 ~ゴールデン・スペル~』
 <公式サイト男男男男男放送情報
・FROGMAN氏によるFlashアニメで、2006年からテレビや映画等で展開されてきた作品
・なので「新作アニメか?」と思うものの、今回は初の続き物のストーリーらしいので…
・世界征服を企む秘密結社側の脱力コメディで、今作はコロナ禍の現代が舞台みたい

秘密結社 鷹の爪 ~ゴールデン・スペル~
新TVアニメ『秘密結社 鷹の爪 ~ゴールデン・スペル~』|2020年10月4日(日)放送開始決定|【中田譲治さん出演】より引用>


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○ 『禍つヴァールハイト -ZUERST-』
 <公式サイト男男女女男放送情報
・原作は2019年に始まったKLabオリジナルのスマホゲーで、ジャンルはオンラインRPG
・キャラがちがうので「原作通りの話」ではなく、「原作と同じ舞台で描かれる新しい話」かな
・魔王のような悪がいるのではなく、「自然災害」の中での人間ドラマを描くのが特徴らしい

禍つヴァールハイト -ZUERST-
TVアニメ「禍つヴァールハイト -ZUERST-」ティザーPVより引用>


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○ 『くまクマ熊ベアー』
 <公式サイト女女女女女放送情報

・原作は2014年から小説家になろうで連載中の異世界(ゲームの世界?)転移もの
・VRMMOの世界に飛ばされたけど、最強のクマの着ぐるみを装備してたので問題なし!
・主人公は美少女で、周囲のキャラが幼女ばかりと、可愛いものばかり詰め込まれてる

くまクマ熊ベアー
TVアニメ「くまクマ熊ベアー」PV第2弾より引用>


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○ 『池袋ウエストゲートパーク』
 <公式サイト男男男男男放送情報

・原作は1997年から続いている石田衣良さんの小説で、2000年にはテレビドラマにも
・私はドラマは観たのだけど、その後も話は続いていて、そもそも設定が全然ちがうとか
・果物屋の息子である主人公が、ヤクザやギャングが絡むトラブルを解決していく

池袋ウエストゲートパーク
【IWGP】TVアニメ「池袋ウエストゲートパーク」PV第2弾より引用>


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★ 『魔女の旅々』
 <公式サイト、女女女女、放送情報は公式サイト参照>

・元々は2014年にKDPで出版された(商業出版されたので現在は非公開)ライトノベル
・魔女の主人公が、旅をしながら様々な人と出会う様を短編で描くロードムービーみたい
・WEB小説からアニメ化まで行くことは珍しくないけど、とうとうKDP発の作品がアニメかー

魔女の旅々
TVアニメ『魔女の旅々』PV第3弾より引用>


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★ 『トニカクカワイイ』
 <公式サイト女男女女女放送情報

・『ハヤテのごとく』の畑健二郎先生が少年サンデーで連載中のラブコメ漫画が原作
・少年漫画の恋愛は「くっつくまで」を描くのが一般的だけど、「結婚から」を描くのが特徴
・ただ、この作品は「結婚まで」をすっ飛ばしているので、お嫁さんが謎の存在だという

トニカクカワイイ
TVアニメ『トニカクカワイイ』30秒ティザーPVより引用>


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★ 『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』
 <公式サイト男男男男男放送情報

・男性声優によるラップを軸としたメディアミックスプロジェクトで、ゲーム版も配信中です
・滅亡の危機に瀕した人類は、女性に政を託し、全ての武器・兵器を根絶したが…
・男達は争いをやめず、武器の代わりにラップで戦うのであった!という設定みたい

ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-
TVアニメ『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Anima PV第2弾より引用>


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★ 『神達に拾われた男』
 <公式サイト男女男女男放送情報

・原作は2014年に小説家になろうで連載開始した、異世界転生(転移?)ものです
・8歳の体に転生した主人公が、優しい人達に囲まれて暮らすスローライフがウリらしい
・スライムを1000匹飼っていて、この力を使っていろんなことを解決していったりするとか

神達に拾われた男
TVアニメ『神達に拾われた男』第2弾PVより引用>


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★ 『かえるのピクルス - きもちのいろ -』
 <公式サイト、?????、放送情報は公式サイト参照>

・ピクルスは1994年に「雑貨のようにオシャレ」なぬいぐるみとして誕生したキャラクター
・1話完結の2分間のショートアニメで、疲れている人を癒すような作品になるみたい
・キャストがかなり豪華な芸能人で、主題歌を歌うのが木根尚登さん? なんで!?

かえるのピクルス - きもちのいろ -
アニメ「かえるのピクルス - きもちのいろ -」PV (3)より引用>


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★ 『いわかける! -Sport Climbing Girls-』
 <公式サイト女女女女女放送情報

・原作はWEB漫画サイト:サイコミで連載中のスポーツクライミング漫画です
・パズルゲームばかりやっていた少女が、初心者ながら「岩のパズル」にハマる話
・朝日放送グループは深夜アニメに力を入れ始めたため、新設された枠での放送です

いわかける! - Sport Climbing Girls -
TVアニメ「いわかける! - Sport Climbing Girls -」PVより引用>


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★ 『半妖の夜叉姫』
 <公式サイト女女女男男放送情報
・1996~2008年に少年サンデーで連載されてアニメ化もされた冒険漫画の続編です
・原作漫画があるワケじゃなく、高橋留美子先生がキャラデザをしたオリジナルアニメ
・前作キャラ達の「こども世代」がメインで、殺生丸の娘が主人公。子作りしてたの?

半妖の夜叉姫
TVアニメ『半妖の夜叉姫』:公式PVより引用>


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☆ 『最響カミズモード!』
 <公式サイト男女男男女、放送情報は公式サイト参照>
・10月8日開始予定のバンダイのデータカードダスを使ったアーケードゲームが原作
・「紙相撲」と「神」をかけて、太鼓を叩くことで様々な神と一緒に戦うシステムみたい
・テレビ放送よりYou Tubeでの配信が11日早いのは、キッズ向けの最近のトレンドかなぁ

最響カミズモード!
【公式】アニメ『最響カミズモード!』先行PVより引用>


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☆ 『カピバラさん』
 <公式サイト、?????、放送情報は公式サイト参照>

・2003年にバンプレストがクレーンゲームの景品として展開し始めたキャラクター
・そこから様々な商品展開が行われて、今回きんだーてれびでアニメ化するという
・彼らは草原に住む野生の動物で、そののんびりとした暮らしを描くみたい

カピバラさん
『アニメ カピバラさん』PV第1弾/『Animation KAPIBARASAN』Trailer #1より引用>


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☆ 『レヱル・ロマネスク』
 <公式サイト、女女女女女、放送情報は公式サイト参照>
・元々は2016年に発売されたPC用18禁ゲーム『まいてつ』で(ゲーム機版も出てます)
・アニメはその未来の話なので、キャラクターは完全一新したショートアニメになるみたい
・鉄道車両を制御するレイルロオドを描く作品で、要は鉄道車両の擬人化モノですね

※ PVはまだないみたい


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☆ 『キングスレイド 意志を継ぐものたち』
 <公式サイト、男女女男男、放送情報
・原作は韓国のVESPAによるスマホ用のRPGで、日本では2018年に開始しています
・主人公達は共通ですが、アニメオリジナルキャラも出てストーリー展開も異なるとか
・復活した魔族を調査にいった兄貴分の消息を追って、騎士見習いの主人公も旅立つ

キングスレイド 意志を継ぐものたち
【キングスレイド】アニメーションPV公開第1弾!より引用>


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☆ 『NOBLESSE -ノブレス-』
 <公式サイト男男男男女放送情報
・原作は韓国のウェブトーン(縦にスクロールするWEB漫画)で、日本語版もあります
・NOBLESSEという絶対的な力を持った主人公が、人間の学校に通いながら
・世界征服を企む「ユニオン」が送り込む改造人間と戦っていく……って話で合ってる??

NOBLESSE -ノブレス-
TVアニメ『NOBLESSE -ノブレス-』ティザーPVより引用>


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☆ 『東京ガンボ』
 <公式サイト、女女女女、放送情報は公式サイト参照>
原宿のPARKというお店が出していた同人誌の表紙のキャラを、独立させた企画らしい
・すごい経緯のアニメだけど、キャラの設定とかは凝ってるしキャストもちゃんとしてる
・キャラ@声部という声優番組の後半に流れるショートアニメみたい。GyaOでも観られます

東京ガンボ
東京ガンボ 新作PVより引用>


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☆ 『おねがいっパトロンさま!』
 <公式サイト男男男男男、配信情報は公式サイト参照>
・ハピネットが企画した「物語のある男性VTuberプロジェクト」みたい。配信はYou Tube
・「パトロン」と「シュガー」の2人組ユニットが何組も用意されているらしいです
・WEBアニメでは「旭」と「良夜」の2人が中心で、配信動画でその他のユニットも登場

おねがいっパトロンさま!
『おねがいっパトロンさま!』コンセプトムービーより引用>


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■ 『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦』
 <公式サイト男女女女男放送情報

・原作は2017年から刊行されているライトノベルで、not異世界転生(転移)ものです
・「魔女の国」の王女と、高度な科学力を持つ「帝国」の少年兵という2人が主人公
・敵対する国の男女が戦場で出会い、ライバルとして意識して、そして……みたいな話

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦
TVアニメ「キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦」PV第3弾より引用>


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■ 『テンカウント』
 <公式サイト、?????、放送情報はまだ発表されていません>

・原作は2013年~2017年にディアプラスで連載されていたボーイズラブ漫画です
・潔癖症の男性と、そのカウンセラーが主役で、タイトルは「克服すべき10項目」という意味
・2020年TVアニメ開始と書かれてるけど、公式サイトにはそれ以上の情報が載ってない

テンカウント
TVアニメ「テンカウント」ティザーPVより引用>


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■ 『エタニティ ~深夜の濡恋ちゃんねる♡~』
 <公式サイト、(多分)男女のエピソード×12、放送情報

・ハイハイ、今季のComicFesta枠ね……と思ったらちがった!その次の時間帯!
・アルファポリスから書籍化したティーンズラブ12作品を1話ずつアニメ化します
・公式サイトで有料の大人向け完全版を配信するなど、ほぼComicFesta枠やん

エタニティ ~深夜の濡恋ちゃんねる♡
【PV】TVアニメ「エタニティ ~深夜の濡恋ちゃんねる♡」2020年10月4日(日)25:05~放送開始!より引用>


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■ 『大人にゃ恋の仕方がわからねぇ!』
 <公式サイト男女男女放送情報

・こちらが本物のComicFesta枠です!もちろん大人向け完全版もあるよ!
・元は『セックスご無沙汰、卒業します。』だったのが、コミックス化の際に今のタイトルに
・恋をしばらくしていなかった大人の男女が出会って……みたいな話らしいです





―9月27日追記―
※ PVはまだないみたい↓ ↓

● 『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』
 <公式サイト女女女女女放送情報

・『ラブライブ!』シリーズの第3弾、ゲームの「プレイヤー」にあたるキャラがいるのが特徴
・そのため「9人と1人の少女」となっているし、ユニットではなくみんなソロ扱いなのだとか
・絵柄も脚本家も変わっているので、「シリーズ一新!」という印象は受けますね

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
TVアニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」PVより引用>



 以上、40作品でした!
 今季はそもそもの数が多いこともあって「面白そう!」と思える作品も多く、どれを観るのか悩ましい贅沢なシーズンになりそうです。一応、私は第2ローテまでの14作品は「とりあえず1話だけでも」観てみるつもり。





 ちなみに、「春アニメ」としてスタートしたけど、途中で放送がストップして「秋アニメ」として1話から放送し直す作品はこの1本です。

× 『ギャルと恐竜』


 「2期もの」「3期もの」だと思ってリストに入れなかった作品も列挙しておきます。オマケみたいなものなので、抜けがあっても許してください。劇場版アニメ、OVA、外伝、スピンオフなどは「○期」にカウントしていません。

× 『進撃の巨人』The Final Season
 → 2019年春アニメの続きで、テレビアニメ4期
× 『ゴールデンカムイ』第三期
 → 2018年秋アニメの続きで、テレビアニメ3期(1~2期を分割2クールとするなら2期)
× 『ご注文はうさぎですか? BLOOM』
 → 2015年秋アニメの続きで、テレビアニメ3期
× 『魔法科高校の劣等生 来訪者編』
 → 2014年秋アニメの続きで、テレビアニメ2期
× 『ハイキュー!! TO THE TOP』第2クール
 → 2020年冬アニメの続きで、テレビアニメ4期の分割2クール目
× 『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIII』
 → 2019年夏アニメの続きで、テレビアニメ3期
× 『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』
 → 2010年夏アニメの続きで、テレビアニメ3期
× 『おそ松さん』
 → 2018年冬アニメの続きで、テレビアニメ3期
× 『ツキウタ。THE ANIMATION 2』
 → 2016年夏アニメの続きで、テレビアニメ2期
× 『A3! SEASON AUTUMN & WINTER』
 → 2020年春アニメの続きで、分割2クールの2クール目
× 『ぐらぶるっ!』
 → 2019年秋に第2期アニメが放送された作品の、スピンオフ作品
× 『One Room サードシーズン』
 → 2018年夏アニメの続きで、テレビアニメ3期
× 『アイドリッシュセブン Second BEAT!』
 → 2018年春アニメの続きで、テレビアニメ2期
× 『兄に付ける薬はない!4-快把我哥帯走4-』
 → 2019年秋アニメの続きで、テレビアニメ4期
× 『せいぜいがんばれ!魔法少女くるみ』3期
 → 2019年秋アニメの続きで、テレビアニメ3期



 今回も「新アニメの見所とかみんなの注目作を語り合う雑談配信」をやります。9月29日・30日(火~水曜日)を予定しています。
 「やまなしさんは全然推していないけど私はこの作品に注目しています!」とか「やまなしさんの紹介だとちっとも魅力が伝わらないよ!その作品の見所はここだ!」みたいなのがあれば、この記事のコメント欄で推し作品のプレゼンテーションをしてください。生配信中に紹介していきますよー。

| アニメ雑記 | 21:00 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

『スーパーマリオワールド』はYダッシュを使わない方が簡単なのか?検証する動画-4日目をアップしましたー

 2017年の『Newスーパーマリオブラザーズ』生配信、2018年の『スーパーマリオブラザーズ3』生配信に続いて、実況では3作品目です!

 アクションゲームが苦手な人はBダッシュを使わずにマリオをプレイするけど、「そもそも物理的にBダッシュなしじゃクリア出来なくない?」からの「Bダッシュなしの方が簡単じゃないのか?」と気付いたことで、マリオシリーズをBダッシュなしでプレイする検証をここ数年行ってきました。

 ということで、今年は『スーパーマリオワールド』を検証します!
 みんな言いたいことは山ほどあるだろうけど、大人なんだから黙って企画を見守ってください!

<とりあえず禁止するもの>
・Y(X)ボタン押しっぱなしによるダッシュ
・Y(X)ボタン押しっぱなしによるアイテム持ち運び
・スターロードによるショートカット
・やり直すための「まるごとバックアップ」



【1日目・ヨースター島】




【2日目・ドーナツ平野】




【3日目・バニラドーム】




【4日目・せんべい山】

| ゲーム実況 | 20:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

魔王はいつから「ラスボスの代名詞」になったのか

 先日、Twitterで普段からやり取りさせてもらっているゴディバさんが呟かれていて、自分でもガッツリ考えてみたいなーと思ったことなので記事に書いてみます。最初に言っておきますが、「答えはこれだ!」とハッキリしている話ではないので「それ以前に○○がありましたよ」みたいな話がありましたら教えてください。

どうして『ドラクエ』と言えば「勇者と魔王」なのか
『ドラクエ』以前の海外作品には「魔王」は出てこないのか
『ドラクエ』以前の日本のゲームに「魔王」は存在していたのか?
ゲーム以外では、「ラスボスとしての魔王」はそれ以前からいたのだろうか?
まとめ

↓1↓

◇ どうして『ドラクエ』と言えば「勇者と魔王」なのか

 『ドラクエ』と言えば「勇者と魔王」みたいなイメージがあるけど、実は『ドラクエ』に「魔王」が出てくるのはIIIからですよね―――というのが、話のきっかけでした。この場合の「魔王」とは、魔王的ポジションという意味ではなく、「魔王」もしくは「大魔王」という肩書を実際に名乗っているかどうか or 呼ばれているかどうかです。

 『ドラクエI』の敵の親玉は「竜王」ですし。
 『ドラクエII』の敵の親玉は「大神官」です。

 『ドラクエIII』は「勇者」である主人公が「魔王バラモス」を倒すストーリーなのだけど、以後のシリーズ作を考えてみると『ドラクエIV』は敵の親玉の再定義の物語で(デスピサロは“魔王”ではなく“魔族の王”となっているみたい)、『ドラクエV』は「勇者」の再定義の物語で、『ドラクエVI』『ドラクエVII』になると「勇者」は職業の一つになるので……

 実は、少なくとも初期『ドラクエ』シリーズにおいて「主人公である勇者が魔王を倒すストーリー」って『III』しかないんですね。なのに、『ドラクエ』を始めとした和製RPGに「勇者と魔王」のイメージが出来上がっていて、『まおゆう』とか『えんどろ~』とか「勇者と魔王」の構図をパロディ的に扱った作品がたくさん出ている状況は不思議かも知れません。



 では、何故『ドラクエ』シリーズに「勇者と魔王」のイメージがあるのか―――
 これは割と簡単に説明できると思います。

 一つには、「ロト伝説」があります。
 先ほど私は「ドラクエIの敵の親玉は魔王ではなく竜王」と書きました。しかし、『ドラクエI』に「魔王」が出てこないワケではありません。『ドラクエI』の説明書を読むと、ストーリー欄に「かつて伝説の勇者ロトが魔王を倒して平和が訪れた、しかし竜王によって再び闇の時代が訪れ、勇者ロトの血を引くあなたが竜王を倒す冒険の旅に出るのです」と書かれています(意訳)。つまり、『ドラクエI』の説明書の時点で過去に「勇者と魔王」の話があったと書かれているんですね。

 『ドラクエIII』の開発時に堀井さんが初めて「魔王」という言葉を使ったのではなく、『I』の時点で「ラスボスとしての魔王」の構想はしてあって、それを『III』で満を持して使うことが出来た―――と言えるのかも知れません。



 そして、もう一つ―――
 世間のイメージ的にはこちらの方が大きいと思います。「勇者と魔王」を描いた作品が『ドラクエIII』1作しかなかったと言っても、当時この『ドラクエIII』をベースにした漫画やアニメがあったので、「ドラクエと言えば勇者と魔王が戦うドラクエIII」のイメージを持つ人も多くなったと私は考えています。

 『ドラクエIII』の発売は1988年2月。
 少年ジャンプで『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の連載が始まるのは1989年。
 テレビアニメで『勇者アベル伝説』と後に呼ばれるアニメが始まったのも1989年。
 少年ガンガンで『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』の連載が始まるのは1991年。

 これらの作品は『III』の職業システムをベースにしていることが多く、主人公はどの作品も「勇者」で、「魔王」と戦う話となっていました。「ドラクエと言えば勇者と魔王のイメージ」が出来たのは、ゲーム本編だけでなく、こうした関連作の影響も大きいのかなと思います。




↓2↓

◇ 『ドラクエ』以前の海外作品には「魔王」は出てこないのか

 さて、では『ドラクエ』以前のRPGではどうだったのでしょうか?
 言うまでもなく、『ドラゴンクエスト』は海外のRPG『ウィザードリィ』と『ウルティマ』に影響を受けていると公言されていて、それらの海外RPGも『ダンジョン&ドラゴンズ』のようなTRPGから生まれたもので、そのTRPGもトールキンの『指輪物語』などのファンタジー作品があったからこそ生まれたと言われています。


 では、これらの海外作品に「魔王」は出てくるのでしょうか?

 『指輪物語』には「アングマールの魔王」というキャラがいて、魔の国の支配者だったそうですが……今日の我々がイメージする「ラスボスとしての魔王」とはちょっとちがっていて、「冥王サウロン」の配下の一人らしいんですね。「魔王」というのも「魔の国の王」ですもんね。

 『ウィザードリィ』1作目のラスボスは「魔術師」で、『ウルティマ』1作目のラスボスは「魔導士」―――「ラスボスとしての魔王」という概念はこの時点ではまだなかったみたいです。


 そもそも「魔王」という言葉は、元々は仏教用語らしいんですね。
 仏教の修行を妨げる「魔」という概念があって、第六天魔王はそこから「仏教の敵となる存在」のような意味を持っていくのだとか。織田信長(1534年-1582年)が自らを第六天魔王と名乗ったと言われるのは、比叡山を焼き討ちにするなど仏教の敵とみなされていたからで、信長以外にも比叡山を焼き討ちにした人は第六天魔王と呼ばれることが結構あったらしいです。

 もっと遡ると、『太平記』(成立は1300年代?)の中で南北朝時代の後醍醐天皇を第六天魔王と呼んでいたり、『太平記』を始めとしてこの時期の書物には「第六天魔王と天照大神」を描いた神話が多数残っているそうです。
 信長の時代になると『太平記』は戦国武将にマストで読まれていたなんて話もありますし、信長が第六天魔王を名乗ったのもそのイメージが広く知れ渡っていたからかも知れませんね。今風に解釈すると「俺がキリトだ!」みたいなこと?


 軽はずみに「魔王=悪の親玉=ラスボス」のイメージのルーツがどこにあるのかを考えていったら、600年以上前にまでたどり着いてしまいました(笑)。
 要は、「魔王=悪の親玉=ラスボス」のイメージは信長なり『太平記』なりの頃から脈々と日本に受け継がれていたもので、日本独自のイメージなのかも知れないということです。



 え? でも、海外にも「魔王」っているでしょ。シューベルトのとか……と思った人もいるかも知れません。音楽の授業で習ってやたら印象に残るとよく言われる「魔王」という曲のことです。あの元ネタはゲーテの詩で、更に元ネタを遡るとデンマークの民話になるそうなんですが、あの詩に出てくる「魔王」って死を招く存在・死を象徴する存在なんで、現代の我々の感覚だと「魔王」というより「死神」のイメージなんですよね。
 そもそもが海外の言葉を日本語に訳すとき、その言葉がその時代の人にどう受け止められたかが重要なので、ゲーテの詩を日本語に訳した時代には少なくとも『ドラクエ』は存在しなかったでしょうから「魔王」という言葉の受け止められ方も現代とは違ったんじゃないかなぁと思います。

 逆に、『指輪物語』の冥王だって今だったら「魔王」と訳されていたかもって思うんですね。海外に「魔王」がいなかったというよりかは、「魔王」のイメ-ジが今とちがったので「魔王」という訳語が使われなかったのだろうと。




↓3↓

◇ 『ドラクエ』以前の日本のゲームに「魔王」は存在していたのか?

 さて、じゃあ『ドラクエ』以前の和製RPGに「魔王」はいたのでしょうか。『太平記』の頃から「魔王=悪の親玉=ラスボス」のイメージがあった日本でなら、魔王をラスボスにしている作品は『ドラクエ』以前からありそうじゃないですか。

 日本初のRPGと謳われていたらしい光栄の『ドラゴン&プリンセス』(1982年)は、奪われた王の財宝を手に入れるためにダンジョンに潜るという粗筋だったらしいです。少なくとも「魔王を倒しに旅に行く」という話ではないみたい。

 1984年になると日本産のRPGもかなり出てきます。『ザ・ブラックオニキス』は「宝石・ブラックオニキスを求めて迷宮に向かう話」だそうで、『夢幻の心臓』は夢幻界に落とされた主人公が「期限内に夢幻の心臓を探す話」で、『ハイドライド』は「3つの宝石によって平和が保たれていた王国から、宝石の1つが盗まれて悪魔が目覚めてしまった話」で、日本ファルコムの『ドラゴンスレイヤー』は「3つ首のドラゴンを倒して4つの宝冠を持ち帰る話」だったそう。

 この時期のRPGのストーリーを見ると「悪の親玉をやっつける!」みたいな話はほとんどなくて、「○○を見つけるための冒険に出る」という話が多いみたい。「ドラクエ以前からRPGはあったんだよ」的なことはPCゲーマーの人達からよく言われたことなんですが、『ドラクエI』の「竜王の軍団に滅ぼされかけている世界で立ち上がって悪を倒す」みたいなストーリーって『ドラクエ』以外にほとんどなかったんじゃないかって思いますね。


 さて、PCゲームばかり取り上げてきましたが、1984年にはアーケードゲームで『ドルアーガの塔』が出てきます。『ゼビウス』の遠藤雅伸さんによる王道ファンタジーアクションRPGです。恋人のカイがドルアーガによって捕らえられたため、主人公ギルがドルアーガを倒すべく塔を登る―――というストーリーなのですが、このドルアーガも「悪魔」であって「魔王」ではないそうな。

 ただ、この『ドルアーガの塔』以降「絶対的なラスボス」「捕らわれのヒロイン」「助けに向かう主人公」という構図のゲームが多くなります。この作品に影響を受けたらしい『デーモンクリスタル』(1985年)なんかも似たような構図で、「悪魔シャルド」によって「王女クリスが捕らえられて」「主人公アレス・ナイザー」が助けに向かう―――となっていました。



 ということで、全ての作品ではないのですが……ネット上で調べられる限りの「ドラクエ以前のRPG」のストーリーを調べてみたのですが、「魔王」と戦う作品は一つも見つけられませんでした。




 しかし、RPG以外ならありました。

 そのゲームの説明書は今もWEBで公開されているため、ストーリー欄をどうぞ。



 ということで、『ドラゴンクエスト』1作目が発売された1986年の前年、1985年9月13日に発売された『スーパーマリオブラザーズ』は説明書にしっかりと「大魔王クッパ」と書かれています。

 今回調べてみた中では、確認できる限りゲーム内で最も古い「ラスボスとしての魔王」でしたし。ひょっとしたら日本以外の国に「魔王」という概念を広めたのはクッパなのでは?と思わなくもないです。

 また、同スタッフが『スーパーマリオブラザーズ』開発終了後に作った次作『ゼルダの伝説』(1986年2月発売)も、説明書に「大魔王ガノン」としっかり書かれています。突然の、任天堂内における大魔王ブームです。この時期の宮本茂さんの身に何があったんでしょうか。


 任天堂以外ではどうかというと、実は『スーパーマリオブラザーズ』とほぼ同時期の1985年9月19日に稼働開始したと記録されているアーケード版『魔界村』のラスボスは「大魔王」だったそうです。任天堂内どころか、この時期の日本に大魔王ブームがあったのでしょうか。


 

↓4↓

◇ ゲーム以外では、「ラスボスとしての魔王」はそれ以前からいたのだろうか?

 1984年の『ドルアーガの塔』について書いた時、私は「絶対的なラスボス」「捕らわれのヒロイン」「助けに向かう主人公」の構図が『ドルアーガの塔』以降に増えたのではないかと書きました。「大魔王」の登場する『スーパーマリオブラザーズ』『ゼルダの伝説』『魔界村』、そして『ドラゴンクエスト』1作目もまたこの構図でしたからね。

 しかし、だから『ドルアーガの塔』の影響はすごいって言いきれるワケではなく。
 そもそもの宮本茂さんのゲームデザイナーとしてのデビュー作『ドンキーコング』(1981年)が、「ラスボスのドンキーコング」「捕らわれのレディー(後のポリーン)」「主人公ジャンプマン(後のマリオ)」という構図なんですね。そして、この関係性は『ポパイ』が元ネタとなっていると宮本さんは度々仰っています(飯野賢治さんがインタビューした『スーパーヒットゲーム学』など)。


 また、「絶対的なラスボス」「捕らわれのヒロイン」「助けに向かう主人公」という構図はゲーム以外ではそれ以前から当然のようにある構図で、例えば『スターウォーズ』の公開1作目(1977年のエピソード4のことね)なんかはこの構図ですよね。これらの元ネタを考え始めたらゲームだけにとどまらず、映画・漫画・アニメ・児童文学なんかも網羅しなくちゃいけないと思うのです。


 ということで、ゲーム以外の作品で「ラスボスとしての魔王」はいたのでしょうか。
 魔王と名前の付いたキャラクターはもっと昔からいて、例えば1969年のアニメ『ハクション大魔王』みたいなキャラはいました。でも、アレは「ランプの魔神」のパロディ的なもので、私達が今日思い描く「ラスボスとしての魔王」とはちょっと違いますよね。


 そんな中、見つけました!
 1984年3月公開の映画『ドラえもん のび太の魔界大冒険』のラスボスは「大魔王デマオン」で、このデマオンは魔界を牛耳る独裁者でした。現代の我々がイメージする「魔王=悪の親玉=ラスボス」そのまんまですし、私は流石にリアルタイムでは観ていませんがコミックスは何度も読んでいるので「そう言えば」と気付いたんですけど……この大魔王を倒すためには心臓に銀のダーツを打ち込まなくちゃいけないんですね。

 ひょっとして、『ゼルダの伝説』でガノンを倒すためには銀の矢じゃなければダメっての、これが元ネタだったりするんでしょうか? いや、元々ヨーロッパでは「銀」には特別な効果があると信じられていて、吸血鬼とかも「銀の弾丸」を撃ち込まなくちゃ倒せないみたいな言い伝えがあるのですが……それが「大魔王」と「銀の矢」に結びつくのだろうか。


 ちなみに、『魔界村』の大魔王も「十字架」という武器でなければ倒せず、「大魔王=特定の武器でなければ倒せない」という決め事がこの頃にはあったのかも。その点クッパは自分の置いた斧で橋を壊されるだけで死んでくれる。



 後にプレイステーションなどでゲーム化もされる『ポポロクロイス物語』の原作漫画版にも「ガミガミ魔王」というキャラが出てきます。しかし、『ポポロクロイス物語』の原作っていつ始まったのかネットの情報でもよく分からないんですよね。1978年~79年にかけて雑誌『だっくす』にて3話掲載された後、朝日小学生新聞で本連載が始まるのだけど、その年が1981年と書いてあるところもあれば1984年10月と書いてあるところもあるんです。それが『のび太の魔界大冒険』より先か後かはめっちゃ重要じゃない!?
 ただ、絶対的な悪の親玉というより「自称魔王」というカンジなので、どっちかというと「魔王」のパロディ的な立ち位置のキャラなのかなと思いますし。この時点で「魔王」というポジションがパロディ的に扱われるほどの認知はあったということなのかなと思います。


 先の項目で「海外作品に“魔王”が出てこないのは、“魔王”という訳語が使われていないだけかも知れない」と書きましたが、1985年7月に日本語訳版が出たゲームブック『ソーサリー』には「大魔王」が出てきます。この『ソーサリー』とは、『火吹き山の魔法使い』から始まるファイティング・ファンタジーというゲームブックのシリーズの派生作品で。
 『火吹き山の魔法使い』(1982年)にしても、『ウィザードリィ』や『ウルティマ』にしても、この時期の海外作品の悪の親玉は「魔法使い」「魔術師」「魔導士」といったキャラが多いんですよね。この作品も原文は「Archmage」で「第一級の魔法使い」みたいな意味だと思います。1985年の時点でそれを「大魔王」と訳したのはなかなか興味深く、2003年版の新訳では「大魔法使い」に修正されたみたい。

 言われてみればクッパだって魔法の力でキノコ王国の人々を岩やレンガに変えた(そして、それを戻せる唯一の存在であるピーチ姫を拉致監禁している)のだし、1980年代前半の「大魔王」は「トンデモない魔法使いの長」というイメージだったのかも知れませんね。



 1980年代前後のロボットアニメなんかにも「魔王」を名乗るボスキャラがいそうだなと探したところ、1975年の『勇者ライディーン』のラスボスは「悪魔王バラオ」という名前だったみたい。『ガンダム』のシャアの元ネタと言われるシャーキンの父親ですね。
 ライディーンを「勇者」と言い切るのはアレですが、一応これが「勇者が魔王を倒す物語」としては最古にあたるのかな。


 ロボットアニメではありませんが、アニメ版『デビルマン』(1972年~1973年)のラスボスは「魔王ゼノン」だったそうです。『デビルマン』は漫画版とアニメ版では全然ちがうストーリーで、漫画版のラスボスは「大魔神サタン」で「ゼノン」はその部下だったみたい。
 永井豪先生の作品には(ラスボスじゃないけど)『魔王ダンテ』という作品もあり(1971年)、1980年代前半の「魔法使いの王」というより「悪魔」や「魔界」のイメージからの「魔王」で、永井豪先生がそのイメージを定着させたのか、そのイメージがあったから永井豪先生が採用したのかは分かりませんが、1970年代の「魔王」はこのイメージのことが多いですね。


 この翌年の1974年、後にニコニコ動画などで人気になる『チャージマン研!』が放送され、この『チャージマン研!』のラスボスも「魔王」です。『チャージマン研!』はその低予算っぷりにネタ的に扱われることが多く、この魔王についても「地球に侵略してきた宇宙人のボスなのに魔王……?」と言われるのですが。
 この時期の「魔王」という言葉は、現代のわたし達が思う「魔王」のイメージとはちがっているのは仕方がないことでしょう。前年の『デビルマン』の影響を受けたからか、この時期の「魔王」という言葉には「異世界からの侵略者」といったイメージがあったのかなと推測されます。






 うーん、藤子不二雄、富野由悠季、永井豪と……レジェンド達の名前がズラリと並びますね。この流れだったら手塚治虫も「魔王」を書いているんじゃないかと思って検索してみると……

 手塚先生も1948年に『大空魔王』という作品を描いていたそうです。デビュー2年目の初期作品ですが、「脳みそ以外は機械の体」という敵で、日本を南極化しようと企んでいる「悪の親玉」だったみたいです。まぁ、今日の我々が思い描く「魔王」とはちょっとちがう気もしますが。

 横山光輝先生も1965年~1966年に『みどりの魔王』という作品を描いていたそうです。『鉄人28号』のように主人公の少年がロボットを動かす漫画で、そのロボットが「みどりの魔王」みたい。

 1960年代までは、「魔王」=「機械」=「ロボ」というイメージだったのか……?




↓5↓

◇ まとめ

・14世紀 『太平記』など…「第六天魔王と天照大神」の神話
 ―16世紀 比叡山を焼き討ちした織田信長が「第六天魔王」を名乗った(と言われる)―
・1948年 手塚治虫『大空魔王』
 ―1965年 横山光輝『みどりの魔王』 ※ラスボスではない―
 ―1969年 アニメ『ハクション大魔王』 ※ラスボスではない―
・1972~73年 アニメ版『デビルマン』…魔王ゼノン
・1974年 アニメ『チャージマン研!』…魔王
・1975~76年 アニメ『勇者ライディーン』…悪魔王バラオ
 ―1978年? 1981年? 1984年10月? 漫画『ポポロクロイス物語』 ガミガミ魔王 ※ラスボスではない―
・1984年3月 劇場版アニメ『ドラえもん のび太の魔界大冒険』…大魔王デマオン
・1985年7月 ゲームブック『ソーサリー』…マンパン砦の大魔王
・1985年9月 ゲーム『スーパーマリオブラザーズ』…大魔王クッパ
・1985年9月 アーケードゲーム『魔界村』…大魔王
・1986年2月 ゲーム『ゼルダの伝説』…大魔王ガノン
 ―1986年5月 ゲーム『ドラゴンクエスト』…過去に「勇者と魔王」の戦いがあった―
・1987年 漫画『ドラゴンボール』…ピッコロ大魔王編が始まる
・1988年 ゲーム『ドラゴンクエストIII』…魔王バラモス


 これが「元ネタ」なのか「当時の定番のネタ」なのかは判別がつかないのですが……『のび太の魔界大冒険』を読み返してみると、先に書いた「大魔王は銀のダーツを撃ち込まなければ倒せない」は『ゼルダの伝説』のガノン戦に通じるものがありますし、「ヒロインが猫に変えられてしまう」のは『ドラクエII』のとあるシーンっぽいですし、後の作品に影響を与えたと言えそうなんですが。

 1984年当時はもうバリバリの社会人だった宮本さんや堀井さんが、劇場版『ドラえもん』を観ているのかというと微妙なラインだと思うんですよね……いや、今だったら大人でも『ドラえもん』や『プリキュア』の映画を観に行きますが、当時はこども連れ以外の大人はなかなか行けなかったろうし。


 そう考えると、もっと前の年代の1972~73年の『デビルマン』の方が影響を与えていそうな気がします。Wikipedia情報ですが、『魔界村』を作る際にインスパイアされた作品の一つに『デビルマン』があったそうですし。

 そう言えば『勇者ライディーン』は、『マジンガーZ』のアニメ(1972年~74年)への対抗で生まれた企画で、それが創映社(後に色々あってサンライズになる会社……と言ってイイのかな)や富野由悠季監督にとって初めてのロボットアニメで、後の『ガンダム』につながると考えると……その当時の永井豪作品の偉大さってと思いますし。

 1970年代に種がまかれた「悪魔」「魔界」「魔王」といったイメージが、1980年代に花開いたってことなのかなぁと今回調べられた情報の範囲では思いました。

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秋葉原とらのあなC「スーパーファミコンJUNK BOX18本程(550円)」を開封しました!

 1月4日に開けた福袋の紹介、これがラストです!
 今もう9月だぞ! 色々あって書く時間がなかったのですが、これを書き終えてようやく新しい福袋を買うことが出来る……いや、特に買いたい福袋もないんですけど。

 友達が秋葉原のとらのあなCで買ってきた「スーパーファミコンJUNK BOX18本程(550円)」です。どう考えても価格設定がおかしいし、怪しさが満点です。よくこれに手を出そうと考えたな。
 友達が買った福袋なので、「大当たり」「まぁまぁ」「ちっ」の判定は友達が行っています。基本的には「もう持っているヤツ」が「ちっ」で、「まだ持っていないヤツ」が「大当たり」になると思います。



 いつもの通り、開封する様子は生放送で開封したものの動画と、その後にブログ用に書いたテキストの両方でお届けしますので、お好きな方でご覧ください。




 ↓ テキスト版はこの後です。
 発売日の情報はWikipediaかAmazonの商品ページを参考にしています。

≫ 「続きを読む」

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『タケシとヒロシ』紹介/ゲームが大好きな(大好きだった)人に送る珠玉の短編ゲーム

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<画像はNintendo Switch版『タケシとヒロシ』より引用>

【これさえ押さえておけば知ったかぶれる三つのポイント】
Apple Arcade出身ならではの「短くてもイイや」と割り切ったゲーム
ゲームが大好きな弟のために、お兄ちゃんがゲームになる!
ジャンルは逆タワーディフェンス? ゲームを作る人の苦労が分かるわ……


『タケシとヒロシ』
・発売:オインクゲームズ
公式サイト
 Apple Arcade版:2019年11月8日配信開始
 Nintendo Switch用ソフト:2020年8月26日発売
  ※ Nintendo Switch本体機能でのスクリーンショット撮影○、動画撮影○
・アドベンチャー+タワーディフェンス
・セーブ方法:チャプターごとにオートセーブ



 私が1周クリアにかかった時間は約02時間でした
 ※ネタバレ防止のため、読みたい人だけ反転させて読んでください

【苦手な人もいそうなNG項目の有無】
この記事に書いたNG項目があるかないかを、リスト化しています。ネタバレ防止のため、それぞれ気になるところを読みたい人だけ反転させて読んでください。
※ 記号は「◎」が一番「その要素がある」で、「○」「△」と続いて、「×」が「その要素はない」です。

・シリアス展開:△(病気の弟は出てくるけど明るい話)
・恥をかく&嘲笑シーン:×
・寝取られ:×
・極端な男性蔑視・女性蔑視:×
・動物が死ぬ:×
・人体欠損などのグロ描写:×
・人が食われるグロ描写:×
・グロ表現としての虫:×
・百合要素:×
・BL要素:×
・ラッキースケベ:×
・セックスシーン:×

↓1↓

◇ Apple Arcade出身ならではの「短くてもイイや」と割り切ったゲーム

 このゲームを開発したのはアナログゲームも作っている東京の会社:オインクゲームズです。デジタルゲームは主にiOS向けのスマホゲームを作っていて、いくつかはゲーム機用にも移植されていますね。


 そうした作品がAppleから受賞されたこともあったそうで、その縁なのかこのゲーム―――元々はAppleのサブスクリプションサービス「Apple Arcade」で独占配信されていたゲームなんですね。

 「Apple Arcade」にて新作ゲーム「タケシとヒロシ」本日リリース決定

 Apple Arcadeとは―――Appleが提供する「月額600円で指定のゲームが遊び放題になるサービス」です。GoogleのSTADIAとごっちゃになっている人もいるかもですが、あちらは買い切りのクラウドゲーム(日本では始まっていない)で、こちらは月額課金で遊び放題のダウンロードゲームと、方向性は正反対です。

 私は、ゲームはビジネスモデルに縛られているものだと思っています。アーケードゲームは連コインさせるために難しくされるし、ゲーム機用のゲームは中古に売られないように長くなるし、基本無料のスマホゲーだってずっと遊んでもらうために延々と終わらないゲームになるし。基本的には「難しくなる」か「長くなる」のがゲームの宿命だったんですね。

 「ダウンロード専売ゲーム」が出てきたことで、中古に売られることを怖がらないゲームが増えるかなと思いきや、あまりに短いゲームには「面白かったけどすぐにクリア出来たから返金してくれ」という声があがるなど、その宿命からは完全には逃れられませんでした。


 Apple Arcadeが始まった時に期待したのはここでした。
 月額課金で遊び放題のビジネスモデルならば、今までのビジネスモデルでは許されなかった新しいゲームがバシバシ出てくるのでは? と思ったんですね。

 例えばこのゲーム、一晩もあればクリア出来るボリュームしかありません。
 繰り返し遊べる要素もハイスコアを目指すことくらいで―――私は「短いゲーム」に不満を抱いたことがないのでこれくらいで大満足なんですが、900円払ってNintendo Switch版を買った人の中には「もう終わっちゃったの」と思ってしまう人もいるかもなぁと思います。

 でも、Apple Arcadeなら月額600円で遊べる100種類以上のゲームの中の一つなんですよ。
 一晩で終わることはマイナス要素ではなく、「じゃあ今日の夜はまた別のゲームを遊んでみようかな」と次の1本に進める―――『深世界』とか、『WHAT THE GOLF?』とか、Apple Arcadeで独占配信になっていたゲームがNintendo Switchなどで出ることが続いていて「Apple Arcadeって厳しいのかなー」と思っていたのですが。
 発想を裏返してみると、Apple Arcadeで遊び放題のゲームが他機種に移植されて名をあげると「Apple Arcadeならこれもこれもこれも600円で全部遊び放題なのかよ!」とお得感が出てきているんですよね。

 私はNintendo Switch版を買いましたが、環境のある人ならばApple Arcade版という選択肢も全然アリだと思います。


 また、こどもの頃は何十時間とゲームに夢中になれたけど、社会人になったらそんな時間がなくて最近はゲームを遊ばなくなっちゃったという人も多いと思います。先ほども書いたように、ゲームはそのビジネスモデル故に「難しい」か「長い」かになりがちですからね(その呪縛は基本無料のスマホゲーだって逃れられていない)
 でも、新しいビジネスモデルから生まれたこのゲームは一晩でサクッと終わるボリュームのゲームです。時間はさほどかかりませんし、社会人になって時間はないけどお金はあるって人なら、Apple Arcadeの月額600円はもちろん、Nintendo Switch版の買い切り900円も決して高くはないんじゃないかと思います。

↓2↓

◇ ゲームが大好きな弟のために、お兄ちゃんがゲームになる!
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<画像はNintendo Switch版『タケシとヒロシ』より引用>

 このゲームのストーリーは人形アニメで語られます。
 任天堂のIndie Worldのトピックスで撮影の様子が1枚だけ写真で載っていますが、関節が動く人形を使ってポーズと表情を変えながら1コマずつ撮影されたそうです。手描きアニメやCGアニメも大変だろうけど、人形アニメもこれはこれで作るのムチャクチャ大変そう!


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<画像はNintendo Switch版『タケシとヒロシ』より引用>

 主人公は、中学2年生のタケシと、小学2年生のヒロシの兄弟です。
 ゲームクリエイターになるのが夢のタケシは、いくつかの素材を作ってゲームっぽいものに仕上げていました。「ゲームっぽいもの」を「ゲーム」と言い張って弟に見せれば感動されるだろうと思ったら、弟のヒロシが遊んでみたいと言い出してしまいます。ゲームとしてはまだ完成していないのに……


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<画像はNintendo Switch版『タケシとヒロシ』より引用>

 そこでタケシが考えた手段が、「弟がプレイする様子を見ながら、適度にハラハラしつつ、でもちゃんとクリアできるようなバランスでモンスターを人力で送り込む」というものでした。ゲーム部分の詳しい説明は次の項で述べますが、「オートで突っ込んでくる弟の勇者」に対して「迎え撃つモンスターを選んで配置する」タワーディフェンスのようなゲームですね。
 ゲームを遊ぶ側とゲームを作る側、両方が笑顔にならなければならない―――この発想は、アナログゲームをたくさん作ってきた会社ならではじゃないかと思います。アナログゲームはプレイヤー全員がハラハラして笑顔になれるバランスを考えなくちゃいけませんからね。


 こうして「嘘で始まったゲーム」だけど、弟のヒロシにとっては病弱な自分に勇気を与えてくれるもので、兄のタケシにとっては「もの作りの楽しさ」と「思ったようにはいかないもどかしさ」とを同時に味わわせるもので―――ゲームプレイヤーとしての物語と、ゲームクリエイターとしての物語の両方が描かれるのがイイのです。

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<画像はNintendo Switch版『タケシとヒロシ』より引用>



 そうそう、Apple Arcade版からNintendo Switch版に移植される際の追加要素で、更にApple Arcade版にも後からアプデで追加された要素に―――ライバルキャラ:ヨースケが作ったゲームを実際に遊ぶことが出来るというものがあります。

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<画像はNintendo Switch版『タケシとヒロシ』より引用>

 『500m ゾンビエスケープ!』――――
 これはこのメーカーがiOSやニンテンドー3DSで発売した『1000m ゾンビエスケープ!』の機能縮小版かなと思います。Aボタンをタイミングよく押していくことでキャラを歩かせて、なるべく長く進め!


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<画像はNintendo Switch版『タケシとヒロシ』より引用>

 私の最長記録は101mなので、別に500m歩けなくても話は進むし、500m行くとどうなるのか私は知りません。これを500m行ける人ってすごくない?


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<画像はNintendo Switch版『タケシとヒロシ』より引用>

 この『500m ゾンビエスケープ!』も含めて全てのチャプターがタイトル画面から選んで遊べるのだけど、このチャプター画面も可愛くて好き。ノートの上に、写真とかクリップとか載っていて、手描きの文字やイラストが散りばめられている―――それほど予算のないインディーゲームでも、こういうところをしっかりデザインしているとムチャクチャ印象良くなりますよね。


 ということで、キャラもストーリーもデザインも最高のゲームだったのですが―――
 唯一の不満点はエンディングです。

 そこまでの作り込みに比べて、「予算が尽きたの!?」と言いたくなるくらい簡素で、特にBGMが無音だったのは寂しかったです。バグか何かでBGMが再生されないだけか?と、もう一度エンディングを見たけどやっぱり無音でした。どうしてそんなことに。

↓3↓

◇ ジャンルは逆タワーディフェンス? ゲームを作る人の苦労が分かるわ……
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<画像はNintendo Switch版『タケシとヒロシ』より引用>

 ゲーム部分もしっかり出来ていて、ちゃんと面白かったです。
 公式サイトなんかでは「人形アニメとRPGの融合」みたいに書かれているのですが、「RPG」として楽しんでいるのは弟のヒロシの方で、プレイヤーの分身たるタケシにとってはどちらかというと「タワーディフェンス」に近いんじゃないかなぁと思います。

 向かってくる勇者に対して、モンスターを配置して迎え撃つ―――
 『勇者のくせになまいきだ』とか、『光と闇の姫君と世界征服の塔 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』みたいに、プレイヤーはモンスターを配置する側なんですね。


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<画像はNintendo Switch版『タケシとヒロシ』より引用>

 ただし、勇者をやっつけてはいけません。

 というか、勇者をやっつけるだけなら超簡単なゲームですからね。普通のタワーディフェンスにはある「コスト」みたいな概念がないので強力なモンスターをたくさん配置できてしまいます。

 でも、弟のヒロシは、まだ小学2年生です。
 ゲームオーバーになったら哀しんでしまいます。


 かと言って、手応えのないゲームだったらすぐに飽きてしまうのがこども。


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<画像はNintendo Switch版『タケシとヒロシ』より引用>

 なので、プレイヤーが目指すのは勇者の残りHPが少ない状態での、勇者側のギリギリの勝利です。例えば、スクショの場面だと残りHPは5です。

 ギリギリの展開になればなるほどヒロシのドキドキ度が上がり、勝利後にそれは「たのしさゲージ」に積みあがっていって、5ラウンドまで繰り返して「たのしさゲージ」が目標まで到達していればそのチャプターはクリアです。逆に5ラウンド終了時に「たのしさゲージ」が目標まで届いていないか、勇者のHPが0になってしまうとゲームオーバーです。
 Apple Arcade版の初期にはなかったそうなのですが、2ラウンドを超えると中間ポイントが出来るので、中間ポイントを活かしてギリギリを攻めるのが攻略のコツです。



 弟のヒロシが楽しめるギリギリの展開を目指すには、配置できるモンスターの強さと特性をしっかり把握しなければならないし、遊んでいるとゲームを作る側の視点になっていくんですね。私が今まで「難しすぎる! どうしてゲームを作る人はゲームをこんなイヤガラセみたいな難易度にするんだ!?」と文句を言ってきたゲームも、ヒロシがドキドキできるギリギリの展開を目指してそうしていたのかなぁ……とか考えたりして。

 いや、でも、あのゲームとかあのゲームとか、絶対に「プレイヤーが苦しんでいる様をほくそ笑む」ために難しくしていたぞ! おのれー! とか考えたりして(笑)。


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<画像はNintendo Switch版『タケシとヒロシ』より引用>

 全体的には「アクションゲームが苦手な人でも楽しめるゲーム」だと思うのですが、ゲームが進むと1ラウンドに1回だけ使える「絶対に回避が出来る」コマンドと、「絶対にクリティカルが出る」コマンドが出てきます。
 クリティカルの方はともかく、回避の方は敵の連続攻撃の中の「この一撃」を見極めてボタンを押さなくちゃいけないのでアクションゲームが苦手な人は苦戦するかも。例えばこの敵は「通常攻撃」と「特殊攻撃」の2パターンをランダムで行うってときに、「特殊攻撃」の時だけ回避したいことがあるんですね。「特殊攻撃」の方だと分かるテキストが出た瞬間に回避ボタンを押そうとして、間違えてクリティカルのボタンを押してゲームオーバーになってしまったことが何回あったことか……


 Apple Arcade版はタッチ操作のみでコントローラー操作に非対応だったらしいのですが、Nintendo Switch版はコントローラー操作はもちろん、タッチ操作だけでも遊べるようになっています。Nintendo Switch Liteで遊ぶ人もいるでしょうし、タッチ操作対応はありがたいですね。


◇ 結局、どういう人にオススメ?
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<画像はNintendo Switch版『タケシとヒロシ』より引用>

 数時間で終わる、短いけど面白いゲームを探している人にはもちろんオススメです!

 また、このゲームってストーリー部分もゲーム部分も、「ゲームってすごいんだ」「ゲームって面白いんだ」「ゲームを作るのってこんなに大変で、だからこそ楽しいんだ」とゲームの可能性を全肯定してくれています。今現在ゲームが大好きな人はもちろん、タケシくらいの年齢だった頃やヒロシくらいの年齢だった頃にゲームが大好きだった人にも、是非遊んでほしい1本です。



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