キャラクター紹介。ネタバレ全開なので、漫画を読んでからの方が楽しめるんじゃないかと思います。
404号室:川本 夢姫(かわもと むき)





15歳
コスプレ:セーラー服
武器:日本刀
→ チナリーと交戦中に、あきみに背後から撃たれて絶命(生き返り)
【ライナーノーツ】 W主人公の一人。戦いのルールに背き、“全てを救おうとする”弱さを持ったキャラです。
夢姫と美和はどちらも主人公ですが、どちらが僕に近いということではなく、どちらも合わせて一人のリアルな人間なんだろうなと思って描きました。美和の台詞「反吐が出るほど偽善だわ」は僕の率直な気持ちですし、それでも偽善を貫きたい夢姫の行動もまた僕の率直な気持ちなのです。
引き出しが少ないと言われるとそれまでなのですが(笑)……一部で指摘があったように、夢姫は「海がいなかった場合のイズ」というifの部分を具現化したキャラでもあります。完璧主義が故に壊れている部分というか、自由に息が吸えないキャラだったなぁ……と、描きながら僕も苦しかったです。そんな彼女が最後に笑顔になれる1コマまでを描いたのが、『Re:Survival』の38ページだったのでしょう。
【キャラデザインメモ】 一番出番も多いだろうし、「今まで描いてて楽しかったキャラ」「描きやすいキャラ」の要素を詰め込んでみました。
梨奈ちゃんの髪型・輪郭、イズの体型、ムトくんの眼(ちょっとアレンジしてるけど)をタレ目に、セーラー服!こりゃ描くのが楽しくて仕方ないぞ!と思いきや、無表情キャラは描いてて飽きてくるし(…)、セーラー服のデザインが途中で気に入らなくなるし、大変でした。
なので、途中で服をボロボロにするという暴挙に(笑)。自分としては凄く楽しくなったのだけど……あんまし評判は良くなかったですね。反省。
黒のハイソックスは画面の中で映えてくれて評判も良かったので、次回作でも使ってみようかな。
【初期設定画】
初期設定。この頃はまだ『ちのしあ』4話で幼女を描く前だったので、絵柄がロリ化していませんね。脚細すぎる……
タイが違うのは……何だろう、どのタイミングで決定稿にシフトしたのか覚えていません。多分、コレも『ちのしあ』4話でタイをアレンジして描いたのが楽しかったからだったような……
【裏設定】 生前の彼女の実家は剣術家とか武術家とか、そんなカンジ。
なので、彼女はイメージの世界でなくてもそれなりに強くて……他のキャラ達が「強い自分をイメージして戦っていた」のに対して、彼女だけは「怪我をする前の健康な自分をイメージした」という皮肉。彼女がイメージした武器は実家に置いてあった日本刀、という裏設定もありました。彼女が刀を抜かなかった理由には、こういうこともあったのかも知れませんね。その割にはブン投げてたけど(笑)。
彼女が自殺した理由なんですけど、一つのことが原因というよりは
「完璧主義者に育てられてしまったから」というのが一番しっくり来る説明だと思います。怪我をしたことが完璧になれない自分を意識させたとか、そのことが周りとの関係を変えたとか、こんな自分にした両親を恨む強さもなかったとか―――そういう積み重ねだったのだと、描いている僕は考えていました。“完璧”なんて自分で決められることでもないんだけどね。15歳でソレを納得するのは難しいでしょう。
『Re:Survival』の中でも、「何も成し遂げられなかった」彼女―――
だけど、その中で彼女は「自分自身を見ること」をチナリーに教えられ、これからはまた違う人生を歩むのだと思います。それでも現状は何も変わっていないのだから辛いことも苦しいことも沢山あるのだろうけれど、「自分自身」に出来ることを彼女は探すのでしょう。
どうでも良いけど……僕は、自分の娘に「姫」とか名付けちゃう親ってのはどうだろうねと思っています(笑)。
502号室:佐山 美和(さやま みわ)





25歳
コスプレ:ナース服
武器:サブマシンガン(UZI)、オートマ拳銃(ヘッケラー&コッホUSPエキスパート)
→ 1階ロビーで604号室を倒した後、ウッカリ鉄球に潰されて絶命(生き返り)
【ライナーノーツ】 W主人公の一人。戦いのルールに乗っ取り、“全てを壊そうとする”弱さを持ったキャラです。
「こういう局面に自分が立たされた時どうするだろうなー」と最初に考えた時、生前ハッチャケて生きられなかった人ほど、死後はやりたい放題に暴れられるんじゃないかと思ったのが彼女の始まりでした。ホントのホントの最初は夢姫にとってのラスボスとして美和を立たせようかなと思ったのですが、“生き返った後の繋がり”を考えてこういう形に変化しました。そこを評価してもらえることもあったのですが、結果的にページ数を消費することにもなったのでプラスマイナスあった決断だったなーと今では思います。
自分に年齢が近いということもあって、描いててハッチャケっぷりが非常に楽しかったです。
夢姫との先輩・後輩設定は「出来すぎかなー」と思いつつも、“自分でも知らないところで他人と繋がっている”ことを暗に描きたかったので、まぁ良かったかな……「死にたくなってもおかしくない学校」ってどんなとこだよ、とは思ったけど(笑)
【キャラデザインメモ】 コスプレお姉ちゃん達が暴れまくる話―――と考えた時点で、看護婦さんが笑いながら銃を乱射する絵を思い浮かんで「コレだ!」と叫んだ僕はどうかしていると思います。しかし、ナース服は白くて画面に映えないし、髪型は制約あるし、大変でした……前髪は、多分ナースとしては失格だよねコレ(笑)。
ちなみに、資料集めて初めて知ったのですけど、現在ってナースキャップってほとんどないんですってね。衛生上の問題とかで。作画の直前で知ったけど、「ナースキャップないとナースだと分からねえ!」という理由でそのままにしました。
オデコオープンなのは描いたことがないキャラで楽しかったけど、頬のラインがついロリ方向になってしまう癖があって……そこら辺は後悔しています。25歳には見えないものなー。
【初期設定画】 
初期設定は、まだ年齢相応っぽい?
肩の辺りのデッサンが相当怪しいけど……
【裏設定】 「やっぱ私の人生なんてこんなもんだ」という台詞が、彼女が人生に期待を持てなかった背景そのもの。
現状を正確に把握できてしまうからこその諦観。 それでも夢が見たくて何かにすがってみるのだけど、その度に(自分の思い描いたものから)裏切られてしまうことが彼女を追い詰めていったのだと思います。男関係も、人間関係も、彼女にとっては諦めてしまう対象であって直接の原因ではないけれど、世界の全てが彼女にとっての絶望の原因だったのでしょう。
まー、それでも僕からすると「テメー!モテてるくせに文句言ってんじゃねえよ!」と思うのですが(笑)。
美和が最後に604号室(彼女がターミネーター女と呼んでいた女)との決着をしようと降りて行ったのは、現状に逆らい続ける夢姫に会って自分も「諦観」を打破しようとしたから。
下の階で戦っているはずの彼女が8階に来ていたのは、実はスキを見計らって上の階に逃げてきたからだったという……そういう一面を後輩に見せない辺りが、人間関係の面白さだと思うんですけど。上手く描ききれなかったなーとちょっと悔しいです。
902号室:あきみ


15歳
コスプレ:パジャマ
武器:リボルバー(スミス&ウェッソンM629ショーティー)
→ 夢姫を後ろから撃って生き残り(地獄行き)
【ライナーノーツ】 バトルロイヤルもので短編を描くのだから、単純に「強いヤツが勝つ」じゃ面白くないよなーというところから始まったキャラ。『Re:Survival』で描きたいもの・描かなきゃならないものというところから逆算して、「最弱のキャラ(あきみ)が最強のキャラ(夢姫)を倒してしまうラスト」ありきで生まれたキャラです。なので、ちょっとストーリーに引っ張られすぎたところはありますね。
ただ、個人的には自分の想いの丈をぶつけて描ききったキャラなので後悔はありません。“誰にも選ばれなかった”彼女が必死に生きて、必死に死んだ結果の行動だと僕は胸を張って言えますし、この作品の中で最も自分に近いキャラは彼女だったと言えます。なので、夢姫を撃ったシーンの(台詞には表せない)表情は自分の120%を出し切った作画でしたし、自分にとっても自信になりました。
ありがとう。
このコを描いて、本当に良かったです。
【キャラデザインメモ】 夢姫が『ちのしあ』のキャラを集結させたようなデザインだったのに対して、彼女はロリ・巨乳・ツーテールと『ちのしあ』では描いたことがないキャラを目指しました。実際に描いてみるとどんどん紗希に似ていくし、キャラデザした後に『ちのしあ』4話でツーテール描いてたし、あきみを描いて楽しかった巨乳分はその後の椿イジリに継承されているし……引き出しの少なさを露見させただけという気も。
「ツインテールの一番の魅力は後頭部が“モーセの十戒”のように割れることだ!」というのを、作画中に読んで……
次にツインテール描く時に頑張るよ!と思ったという記憶があります。いつだろう、次に描く機会は。
夢姫・美和がW主人公で黒髪、チナリーが死神らしく金髪、と決まっていったので……余ったトーン髪になりました。トーンだけだと薄っぺらくなりそうなので、リボン(?何だろう、アレ)と首輪でベタの箇所を補いました。黒い首輪と鎖は意外に画面に映えて、結構なお気に入りでした……けど、流石にもう描く機会はないでしょうね(笑)
【初期設定画】 
この頃はまだ紗希との差別化がなされていました。
このデザイン画を作っている時点では他のキャラとの身長比率とかも出来ていないので、ここから頭身なんかを調整していくことになります。んで、その結果どんどんロリィになるという……
【裏設定】 パジャマ姿で首輪を付けられて怯えていることからも分かるように、その手のエロスな目にあっていた……ワケではありません(笑)。単に引きこもっていただけです。まぁ、こんな体をしているくらいですから、その手のコンプレックスも抱えていたのでしょうけどね。マジでなぁ……死んじゃうなんて勿体ない素材だよなぁ(最悪な発言)。
これは分からない人には分からないことなんでしょうけど、引きこもりのように“社会的にダメだとレッテルを貼られた人間”は一発大逆転を狙ってしまうものなのです。他人から迫害と裏切りを受け続けた彼女は、「それでも」というよりは「だからこそ」自分が誰かにとっての“掛け替えのない一人”になりたかったのでしょう。
現実では果たされなかった夢を、まだ後生大事に死後の世界で持ち続けていたからこそ、夢姫と出会った最初の場面で銃弾が当たらなかったのです。
ちなみに銃弾についての裏設定を言えば……最初に夢姫に撃ったのが2発、エレベーターで302号室の女を撃ったのが2発、最後に夢姫を撃ったのが1発なので―――
6発まで装弾出来るこの銃では、まだ1発の弾が残っていました。この最後の1発で自分を撃つでもなく、チナリーを撃つでもなく、ただ絶望し続けただけというのが彼女にとっての唯一の“罪”だったと僕は思っています。
703号室:チナリー


――歳(本人は何年生きているか記憶がない)
コスプレ:ゴスロリ(?)
武器:鎌
【ライナーノーツ】 『バトルロワイヤル』でいうビートたけし、『舞-HiME』でいう凪。
バトルロイヤルものにはホスト役が必要ということで、色んな宗教観をすっ飛ばして“死神”というトンデモ設定で自殺者を集めることにしました。これくらいの無茶は許してくれ。ガンダムが二本足で立てるところから「物理的におかしい!」とツッコまれたら、もう話を作ることなんて出来ないのですから。
自殺者側を“コスプレお姉ちゃん達”と決めたので、ホスト役もゴスロリィな格好の死神っこに。
最初はもっと不気味なヤツにするつもりだったのですけど、チューを描くことになったので「どうせなら可愛いコが良いなぁ」とロリロリな方向に転がっていきました。困った時は幼女を描け、これが僕の信条です。
【キャラデザインメモ】 最初は手足が細くてガリガリで気味悪い“人間味がない”キャラにするつもりだったのですが……
描いてて楽しいのが一番だよねというのと。ロリィな女のコがドSな発言をしたり、でもチューしたりという方が面白そうだなーと、普通のロリっこになっていきました。描いてて楽しかった反面、非現実感が薄れちゃったというのは反省点ですね。一応、鎌を持たせて死神っぽさをアピールしていますが(笑)。
金髪ロングは度々チャレンジしているのですが、なかなかに難しいです。ここも次回作への反省点の一つです。
【初期設定画】
ガリガリだったころのチナリー。
最初は「チナミー」だったことが分かります。というか、今でも僕は「あれ?どっちだっけ?」と悩むことがあります。
【裏設定】 「結局彼女は何をしたかったのか?」というと……
一つには
「死にたがっている人がみんな死んじゃうと世界はどんどんつまらなくなるよね」と、強制的に生き返らす手段に出たというのと。もう一つには「若い女のコを抱えたい」という、まぁアレな欲求があったというそんなところです。バトルロイヤルに勝ったあきみが地獄に落ちる前にどんな目に合うのか……それは、皆さんの想像にお任せします。
彼女が夢姫に語った言葉は、現時点での僕の本音。
何年も前から「人は何故生きなきゃならないのか?」というのは僕のテーマで、そういうことを言うたびに色んな人から「これこれこういう理由で人は生きなきゃならないんですよ」とお叱りを受けてきたのですが……ぶっちゃけ、そういう正論に当てはまらない人はどうすればイイんだというのがありまして。
中には「死にたがっているヤツは人間のクズだ!」とまで言う政治家もいますし、じゃあクズと認定された人間はどう生きていけば良いのかは誰も教えてくれないし。
世の中には色んな人間がいるべきという僕の考えからすれば
「死にたがっている人間も個性」だと思うし、もし死にたがっている人が全員死んじゃったら世界は生きたがっている人だけの世界になっちゃってすげーつまんねえだろうなというのが現時点での僕の結論で、そうした思想をこれでもかと体現してくれたのがこのキャラでした。
しかし……“死神”という設定は、ページ数が限られている短編では凄くありがたいですね。
ひょっとしたらこのコがまた別の作品に出てくることがあるかも知れませんが、そんな時は「あ、やまなし…ネタに詰まったんだな」と思ってもらえれば幸いです。
604号室

24歳
コスプレ:サバイバル(…?)
武器:ガンダムハンマー(笑)
【メモ】 美和がラスボスではなく“夢姫と繋がりを持つキャラ”になったので、替わりに殺戮に溺れるポジションにつきました。
こういうシチュエーションに巻き込まれて最初は「仕方なく」人を殺していた彼女が、次第に狂っていく様を描きたくて………最後に美和と対決する際に、好敵手と再会したかのごとくニヤリと笑うシーンを考えていたのですが。ページに収まりきらない上に、主題が分かりにくくなるので泣く泣くカットしました。
何故彼女が自殺したのかは僕も知りません(笑)。
これは「人間は理由なく死ねる動物だ」「人が他人の心を全て分かろうなんて傲慢だ」という僕の思想を反映したものであって、決して「考えるのが面倒だったから」ということではないのです。決してないのです。
【初期設定画】 
504号室

16歳
コスプレ:巫女さん
武器:弓矢
→ 部屋を出た直後に美和に撃たれて絶命(生き返り)
【メモ】 メイド服と並んで僕が大好きなコスプレ――それが巫女服!
ということで、キャラデザも気合入れてロリ・巨乳・黒目がち……と単体でヒロイン格がこなせるくらいに力を入れたのですが、あきみとキャラ被るし、こういうコがバシバシ他のキャラを殺戮していくのもイヤだなーと、真っ先に殺してしまいました。おかげで出番が激減。勿体ない……巫女服に首輪は非常にエロかったのに。
あまりの出番のなさから、このキャラは次回作ででも再利用しよう!と思っていたのですが……
実は、最近のヲタク界では「巨乳巫女」が一大ブームらしくて、機を逸した感はありますね。そもそも巫女さんが登場するような話なんて、そうそう思いつくものでもありませんし。
【初期設定画】 
602号室

20歳
コスプレ:ウェイトレス
武器:オートマ拳銃(ワルサーPPK)
→ 6階で美和と撃ち合っている横から604号室の攻撃を受けて絶命(生き返り)
【メモ】 コスプレの定番、アン○ミラーズの制服です。
ア○ミラと言えば巨乳だろう!という神なる声に反発して、敢えて貧乳のコに着せてみたのですが……よくよく考えてみれば、梨奈ちゃんコスプレの時に一度やっているのだし、シンプルに巨乳のコを描いてみても面白かったかも知れませんね。初期設定の段階では結構可愛く描いていたんですが、全体のバランスの中で人相悪い方がイイだろうなと考え直し、パーツはそのままで人相だけ悪くしました。
しかしまぁ、このコが出てきた前後(10~14ページくらいまで)は精神的にヤバイ頃に作画していたこともあって、絵が安定していなかったり、トーンを貼るはずのワルサーが白かったり、悔いが残るところも多かったですね。漫画のクオリティを上げるためには、まず精神修行から始めるべきだと思いました。
【初期設定画】 
402号室

19歳
コスプレ:チアリーディング
武器:オートマ拳銃(デザートイーグル)
→ 夢姫に気絶させられた後、604号室の攻撃によって絶命(生き返り)
【メモ】 個人的にはあんまり食指が動かないのですが、コチラもコスプレの定番チアリーダー。
髪型ひっつめ、太マユゲ、鼻の穴を描く……などなど、何気にキャラデザとしては面白いコだったのですが、序盤でアッサリやられてしまいました。突然激昂して主人公に襲い掛かってやられていくザコキャラを描いてみたかったのですよ。
気絶しているところを頭を潰されて死ぬ絵は、ほとんど死体を描いたことがなかった当時の僕としては怖々描いていたのを覚えています。流石に『Re:Survival』描き終えた後は、何の抵抗もなくなってしまいましたが、呼吸するように死体が描けるというのも人としてどうなんでしょうね。
【初期設定画】 
302号室


26歳
コスプレ:パンク
武器:ライフル銃(L85A1アサルト・ライフル)
→ 夢姫に気絶させられた後、エレベーター内であきみに撃たれて絶命(生き返り)
【メモ】 ライフルとアサルトライフルの差も分からないというか、ライフルもよく分からない僕に描かれるこの銃も可愛そうですよね。
多分、ライフルって長距離攻撃向きだと思うんですけど、それを持ってエレベーターに立てこもる辺りが抜けているというか何というか。エレベーターの中でジッと待って、開いた瞬間に撃とうとしているだけでも情けない絵なんですが。それでいて返り討ちにあっちゃうんだから。きっと、悪い人じゃなかったんだろうなぁ。
人知れず、気絶していたところをあきみに撃たれて絶命。
この手の髪型やらファッションやらは描いたことがないキャラだったので、とても楽しかったです。
【初期設定画】 
804号室


23歳
コスプレ:婦警
武器:バズーカ砲
→ 夢姫と交戦中、横から美和に撃たれて絶命(生き返り)
【メモ】 「看護婦さんが嬉々としてマシンガンを乱射」と並んで、僕が楽しみだった「婦警さんが笑いながらバズーカ砲発射」というキャラ。何気に婦警さんに手錠付けているというのもエロイと思うのですが、カメラにほとんど映せなかったのが残念です。あと、この帽子がどういう構造なのか分からないまま作画していたのが大変でした。
バズーカ砲は、最初は実在する“無反動砲”なる武器をモデルに描こうと思っていたのですが、パッと見で凄い武器だとは思えなさそうだし……ということで、思い切って“何か凄そうな”デザインにしてみました。こんな重そうなものを片手で持ってよろめける辺り、イメージの世界というのは便利ですね。
【初期設定画】 
802号室


27歳
コスプレ:OL
武器:ナイフ
→ 8階で804号室と交戦して絶命(生き返り)
【メモ】 読者の見ていないところで決着がついて死んでいるキャラも出したい、ということで……いきなり死んでいたメガネOLさんです。ちなみに1コマだけチナリーの観ていたモニターに映っていたんですが、これじゃ誰だか分かんないよね(笑)。OLさんっぽい服ということで、『ショムニ』意識して描きました。観たことないのだけど。
【初期設定画】 
204号室

24歳
コスプレ:チャイナ服
武器:ショットガン(ウィンチェスターM1300)
→ 1階で604号室と交戦して絶命(生き返り)
202号室

23歳
コスプレ:若妻
武器:包丁(あれ?初期画だと鉈になっている?)
→ 1階で604号室と交戦して絶命(生き返り)
304号室
一人足りなくて急遽描いたキャラなので設定とかありません
→ 1階で604号室と交戦して絶命(生き返り)
【メモ】 「あとがき」にも書きましたが、304号室の彼女は「あ!一人足りない!」と急遽足したキャラです。
元々、204号室と202号室は協力して604号室と戦い、そのスキに美和は8階まで逃げてくる……という流れだったのですが、ページ数が足りなかったので根こそぎカットしただけでなく、いつの間にか一人増えていました(笑)。申し訳ない。
チャイナ服はキャラデザの時点で「コレは……エロイな」と思ったのですが、身体が映ったのは最後の方に頭を潰されている絵が1コマだけという。巫女さん同様にどこかで再利用したいのですが、巫女服よりもチャイナ服の出番なんてありそうにないですね。
◇ 「小ネタ集」【ジェネレーションギャップ】
美和の年齢は25歳で、推定の生年は1981~82年頃。
夢姫とあきみの年齢は15歳で、推定の生年は1991~92年頃。
美和にとっては当時大ヒットをした『ターミネーター2』(91年)が小学生の頃なので、ドンピシャな喩えだと本人は思っているのだけど……その頃に生まれたばかりの10代二人には「何ソレ?」という喩えであって、キョトンとされているというネタ……だったんですけど。
『ターミネーター』って『3』が出てたんだってね(笑)
しかも、夢姫とあきみが小学生の頃の2003年公開だそうで……自分の無知っぷりに、「あぁ、興味ない映画でもアンテナ張っておかなきゃダメだよなー」と思わされたエピソードです。ちなみに僕は『ターミネーター』は『2』しか観ていません、しかも小学生の頃に1度だけ。
【自分の年齢を考えましょう】
最終決戦へ向かう二人……なんだけど。
夢姫は8階→7階なのにエレベーターを使い、美和は8階→1階を階段で駆け下りているという。美和からすると上がりきったテンションのまま一気に駆け下りたつもりなんでしょうが、体力を温存しておけばその後の結果も変わったんじゃないかと邪推してしまったり。
夢姫は若いからと言って楽を覚えてしまうと、20代になってから運動不足がモロに体型に跳ね返ってくるのだぞと、『Wii Fit』プレイ中の僕としては説教垂れたい気分です。
【女のコの体には不思議がいっぱい】
9階で夢姫と会った際に、あきみの拳銃は一度床に置かれています。
しかし、その後に7階であきみは夢姫を撃つんですよね……実はこっそりと隠し持っていたんでしょうか? ポケットのないあの服のどこに拳銃を隠し持っていたと言うのでしょう。スパイ小説なんかでは大抵こういう時の隠し場所は………ゲフンゲフン!何でもありません。
まぁ、夢姫と別れた後にダッシュで9階まで取りに戻ったと考えるのが現実的ですね。
【お前らはソコで何をしているんだ】
(Re:Survival)

(ちのしあわせ家族)
夢姫と美和が現実世界で再会するラストシーンの後ろで、何かイチャイチャしているのは『ちのしあ』のコイツラでした。
若干、椿の服が変わっていることには今気付きました(笑)
しかし、本編でも禄にイチャイチャしていないコイツラが、作品外や過去シーンだと仲良さげにしているのは一体……
退屈なのは分かるけど、病院には安静にしていなきゃならない患者さんもいるのだから、庭で遊びまわったりしちゃいけないんですよ。紗希すけにはマナーというものを身に付けてもらいたい。
最後に 恐らく、僕が『Re:Survival』について語るのもコレが最後だと思います。
正直なところ、僕は1ページ前の自分の絵すら「うわっ、直したい」と思ってしまう人間なので、半年以上前に描いたこの作品を公開するのは非常に苦しかったですし、おかげで若干のスランプにもなりました。また、今回読み直しても思いましたが、もうちょっとシナリオを何とかしろよと……
ただ、それでも。拙いからこそ当時の自分が一生懸命詰め込んだものが見えてくるというのもありますし、失敗した面も成功した面も自分にとっては今後に大きなプラスになったのだと思います。それではまた、次回作で会いましょう。
やまなしレイ(管理人)(11/24)
tos(11/21)
やまなしレイ(管理人)(11/20)
ああああ(11/17)
kanata(11/15)
とおりすがりの○(11/15)
やまなしレイ(管理人)(11/15)