やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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私、クライマックスシリーズ賛成派になりました

 唐突に書きたくなったので、今日はプロ野球の話です。
 「野球には興味ないよー」という人もいらっしゃると思いますが、どうしてもどこかに書いておきたくなったので書かせてください。


 現在、日本のプロ野球は全部で12チームです。
 それを6チームずつに分けて、巨人・阪神・広島・中日・DeNA・ヤクルトがセ・リーグ、ソフトバンク・オリックス・日本ハム・ロッテ・西武・楽天がパ・リーグという2リーグ制になっています。

 途中、もう1つのリーグのチームと戦う「交流戦」というものもありますが……基本的には「同一リーグの6チームで半年間試合をしまくり」、6チームの中で最も勝率の高かったチームがリーグチャンピオンとなります。
 んで、昔は……リーグチャンピオンが決まった後に、セ・リーグのチャンピオンとパ・リーグのチャンピオンが直接対決7試合をする「日本シリーズ」を行い、4勝した方が日本一のチームとなっていました。

 そこから色々あって……今はちょっとルールが変わっています。
 リーグ戦が終わった後、リーグ戦の1位・2位・3位のチームが変則的なトーナメント戦の「クライマックスシリーズ」を行い、その「クライマックスシリーズ」の優勝チームが「日本シリーズ」に進出して、日本一を争うことになりました。

 つまり、半年間かけて行う「リーグ戦」のチャンピオンではないチーム……リーグ戦の順位が3位のチームでも日本一になれるというルールなのです。



 野球ファンの中には「このルールはおかしいんじゃないのか」という人もいます。これでは「リーグ戦」の意味がないんじゃないのかという意見です。それはすごくよく分かります。

 私も一野球ファンとして、クライマックスシリーズは「ベスト」ではないけれど「他にイイ案がない」ので消極的に賛成しているというくらいの立ち位置でした。
 かつてはリーグ戦の「1位」になれなければ「2位以下」はみんな一緒だったので、消化試合が多くなってしまっていたのですが……クライマックスシリーズのような制度が出来てから、「1位」「2位」「3位」と「4位以下」に分かれるため消化試合が少なくなり、シーズン終盤の盛り上がりは増えたと思います。

 なので、「真の強者」を決めるルールとしては歪だけど、興行的に成功しているなら文句が言えないなぁ……くらいに思っていました。


 しかし、今年のリーグ戦、クライマックスシリーズ、日本シリーズを観て少し考え方が変わりました。
 そもそも、日本のプロ野球の「リーグ戦」自体が「真の強者」を決めるルールの「ベスト」だったのか?と思ったのです。

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 自分の大好きな漫画『ONE OUTS』の6巻にこういうシーンがあります。
 この漫画は日本のプロ野球を舞台にした漫画なのですが、連載開始が1998年なのでクライマックスシリーズのような制度が出来る前のルールのプロ野球です。つまり「リーグ戦の優勝者が日本シリーズに進む」というルールだった頃を舞台にした漫画です。

 “こういうシーン”というのは、主人公:渡久地東亜が三原監督に「優勝をするというのはどういうことか」を教えるシーンです。この時期は「交流戦」もまだ始まっていないので、純粋に6チーム総当りのルールの頃ですね。


・Aという球団は、このシーズンは全ての球団に3つずつ勝ち越した
・Bという球団は、このシーズンは4つの球団に負け越したのだが、Cという球団にだけは異常に強く25勝2敗と大きく勝ち越し、最終成績は17の勝ち越しになった


 この2チーム―――「どっちが強いチームだ?」と言われて監督やコーチは「A」と答えるのだけど、実際に優勝になるのは「B」なんです。Aは勝ち越し15で、Bは勝ち越し17ですから。



 つまり、リ-グ戦というのは「真の強者」でなくても優勝が出来るんです。
 4つのチームに負け越すようなチームであっても、1つのチームをカモにして勝ち星を稼げれば優勝が出来るんです。渡久地は、対戦相手の城丘監督率いるバカブーズはそういうチームだと指摘しているのです。


<以下、引用>
「城丘率いるバカブーズは典型的後者だ。
こいつら、どう見たってリーグ最強とは言い難い。それはきっと城丘自身もわかってるはず。だが、そんなチームでもリーグ戦ならのし上がれる。簡単だ。カモとなるチームを作ればいい。」

</ここまで>



 では、現実の2014年シーズンのパ・リーグの成績を見てみましょう。
 シーズン変わっちゃうと上書きされると思うので、ここにも書いておきますが……

 「リーグ戦」の優勝チーム:ソフトバンクは、オリックスに勝ち越し1、日本ハムに勝ち越し4、ロッテに勝ち越し2、西武に勝ち越し5、楽天に5割―――交流戦の成績も含めて勝ち越し18でした。
 「リーグ戦」の最終盤まで優勝争いをしていたオリックスは、ソフトバンクに負け越し1、日本ハムに5割、ロッテに勝ち越し2、西武に勝ち越し3、楽天に勝ち越し10―――交流戦の成績も含めて勝ち越し18でした。


 『ONE OUTS』の例えで言えば、ソフトバンクは(交流戦を除けば)全チームにまんべんなく勝ち越した「A」タイプのチームで。オリックスは「B」ほど極端ではありませんが、下位チームへの勝ち越し―――特に楽天をカモにして順位を上げた「B」タイプのチームだと思います。



 では、次にセ・リーグの成績を見てみましょう。
 「リーグ戦」の優勝チーム:巨人は、阪神に勝ち越し2、広島に勝ち越し3、中日に勝ち越し8、DeNAに負け越し2、ヤクルトに勝ち越し2―――交流戦の成績も含めて勝ち越し21でした。
 「リーグ戦」2位の阪神は、巨人に負け越し2、広島に勝ち越し4、中日に勝ち越し1、DeNAに勝ち越し8、ヤクルトに勝ち越し2―――交流戦の成績も含めて勝ち越し7でした。
 「リーグ戦」3位の広島は、巨人に負け越し3、阪神に負け越し4、中日に勝ち越し4、DeNAに勝ち越し7、ヤクルトに勝ち越し8―――交流戦の成績も含めて勝ち越し6でした。


 セ・リーグの上位3チームは……巨人は中日から、阪神はDeNAから、広島はDeNAとヤクルトから大量の勝ち越しを稼いでのこの順位です。巨人はまぁ上位対決での成績もイイのですが、どのチームも「カモにしているチーム」があったからこそと言えると思います。



 言葉は敢えて「ちょっと過激な言葉」を使いますけど、
 リーグ戦って、実は「弱いチーム相手にどれだけちゃんと勝てるのか」で順位が決まるルールだと思うんです。

 確かに、今シーズンはソフトバンクは(交流戦を除けば)「負け越した相手のない」優勝でしたし、巨人は「上位陣には勝ち越している」優勝なので……今年がその例に当てはまるワケではありませんが。リーグ戦というのは得てしてそういう側面を持っているルールだと思うのです。



 では、クライマックスシリーズはと言うと……
 上位3チームの対決になるため、下位3チームは出場しません。オリックスの「カモ」になっていた楽天や、巨人の「カモ」になっていた中日、阪神の「カモ」になっていたDeNA、広島の「カモ」になっていたヤクルトは出場できません。

 つまり、クライマックスシリーズは「弱いチーム」のいない「強いチーム同士の直接対決」で優勝が決まるルールなんです。



 サッカーでは「リーグ戦」と「カップ戦」という2つの形式があります。
 日本の場合、Jリーグが「リーグ戦」で、ナビスコ杯や天皇杯が「カップ戦」。
 Jリーグもクライマックスシリーズみたいなものを導入するだとか、ナビスコ杯にもグループリーグというものがあるのですが……基本的には「リーグ戦」が総当りのリーグ戦で、「カップ戦」がトーナメント戦になります。

 んで、どこの国でも「リーグ戦」の勝者こそが「真の強者」だという風潮があるみたいなんですね。
 組み合わせの運が重要な「カップ戦」よりも、総当りで対戦する「リーグ戦」の方が公平だ……ということなんでしょうし、私もそう思っていました。だから、日本のプロ野球も「クライマックスシリーズ」よりも、「リーグ戦」の方が重要だと思っていたのですが。



 どちらが公平かというより……測れる「強さの基準」が違うだけだって、今の自分は考えています。
 「クライマックスシリーズ」は顕著ですが、「カップ戦」のようなトーナメント戦は特に上位に来れば来るほど「強い者同士の対決」になって、「強いチームに勝てるチーム」が勝ち上がれる。
 「リーグ戦」は、「強いチーム」も全体の中の1チームでしかないので、強い者同士の直接対決よりもそれ以外のチームとの対戦の方が重要で、「弱いチームに勝てるチーム」が上位に来る。

 これは特に……チーム数の少ない日本のプロ野球は、そうなりやすいんじゃないかと思います。同じチームと24試合も戦うので、「カモ」に出来るチームがあると、そのチームから最大「24の勝ち越し」を稼げますからね。



 では、「日本シリーズ」に進むチームはどちが相応しいのか。
 「弱いチームに勝てる」リーグチャンピオンか。
 「強いチームに勝てる」クライマックスシリーズ優勝チームか。

 そう考えると……「リーグチャンピオン」は「リーグ戦」だけの成績で決めて。
 日本シリーズに出場するチームは、強いチームだけのクライマックスシリーズを行って決める―――ただ、リーグチャンピオンには「1勝」のアドバンテージを与える。という現行のルールは、それほど悪くはないんじゃないかと思うようになりました。基準の違う「二つの強さ」を測れるルールではないかと。
 もちろんもっと「イイ案」があるのなら別ですが、現状ではこれが「ベスト」のルールかなと私は思います。



 私は別にプロ野球の関係者でも何でもないので、私が「ベストだ!」と言おうがなんだろうが何かが決まる権限なんてありませんし……日本のプロ野球の未来なんてものを真剣に考えているワケではありません。
 私が今日の記事を「どうしてもどこかに書いておきたくなった」のは、これは「ルール」を決めることの面白さと難しさを内包した話だなと思ったからです。スポーツにしてもゲームにしても、「強者」を決めるためには「ルール」を決めなくてはならない―――その「ルール」のあり方を考えたのです。


 例えば……サッカーのワールドカップでは、最初に4チームずつに分けて「グループリーグ」というリーグ戦を戦い、その上位2チームが「決勝トーナメント」に進みます。「弱いチームに勝てるチームが上位に来る」リーグ戦と、「強いチームに勝てるチームが勝ち上がる」トーナメント戦の融合ルールなんですね。
 日本は2回ほど「グループリーグ」を突破したことがありますが、2回とも「決勝トーナメント」は1回戦で敗れました。あの2回のチームは、城丘監督のバカブーズのように「リーグ最強とは言いがたいチームだからこそリーグ戦を勝ち上がるために割り切ったチーム」でした。それ故に、「強い者同士の対決」である「決勝トーナメント」ではあっさり敗れてしまいました。


 また、この「グループリーグ」の順位の決め方にも議論があって。
 FIFAの主催するワールドカップと、UEFAの主催するヨーロッパ選手権やチャンピオンズリーグではルールが微妙に違います。3試合(※1)の成績を「勝ち:3点」「引き分け:1点」「負け:0点」の合計点で競う“勝ち点”で順位を決めるのはどこも一緒なのですが、“勝ち点”が並んだ時の順位の決め方が……ワールドカップでは「3試合合計の得失点差」で決めるのに対し、ヨーロッパ選手権やチャンピオンズリーグでは「順位が並んだ2チーム同士の対決で勝った方」で決めるのです。

(※1:チャンピオンズリーグの場合はホーム&アウェイの6試合)

 つまり……ワールドカップは「弱いチームからどれだけ大量点を取れたか」で順位が決まるのに対して、ヨーロッパ選手権やチャンピオンズリーグは「強いチーム同士の直接対決を制した方」で順位を決めているのです。




 「真の強者」を決めるルールというのはそれだけ難しく、意見が分かれるものなのです。
 「弱いチームに勝てるチーム」が強いのか、「強いチームに勝てるチーム」が強いのか―――意見はそれぞれ違うでしょうし、「クライマックスシリーズ」にも賛否両論あるのは当然だと思います。

 ただ、私は「日本シリーズの出場チーム」に関しては「強いチームに勝てるチーム」が出場するべきだと思うので、現在のルールに賛成になりました。



 と言いつつ……今年は巨人がクライマックスシリーズでボロ負けしたので、来年・再来年辺りにクライマックスシリーズが廃止されているかも知れませんね(笑)。
 でも、これは「真の強者」を決める「ルール」を考える上で、野球に限らず見過ごせない視点だと思うのです。そう考えるとやっぱり渡久地ってすごいね。『ONE OUTS』大好きな漫画なんで、みんなも読むとイイと思いますよ!

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| ひび雑記 | 17:50 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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2013年3月のまとめ

 テレビ番組は12月→1月よりも3月→4月のタイミングの方が「一区切り」のことが多いので毎年3月末に書いていた「今年度観たアニメの中でお気に入りTOP5」を、今年も書こうと思います。「好きな作品」順なので、「面白かった」順でも「素晴らしかった」順でもないのを御注意ください。「俺が好きなんだ!」というものを選ぶので、「みんなにもオススメだよ!」ではないということです。

(関連記事:「好きな作品」と「面白い作品」と「素晴らしい作品」は別



 ちなみに、昨年度・昨々年度・昨々々年度のTOP5はこんなカンジ。

【2009年度】
1.『とある科学の超電磁砲<レールガン>』 175点(ジェネオン/J.C.STAFF)
2.『けいおん!』 160点(ポニーキャニオン/京都アニメーション)
3.『かなめも』 75点(スターチャイルド/feel.)
4.『青い花』 65点(メディアファクトリー/J.C.STAFF)
5.『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』 60点(アニプレックス/A-1 Pictures)


【2010年度】
1.『魔法少女まどか☆マギカ』 145点(アニプレックス/シャフト)
2.『けいおん!!』 90点(ポニーキャニオン/京都アニメーション)
3.『四畳半神話大系』 85点(東宝/マッドハウス)
4.『放浪息子』 70点(アニプレックス/AIC Classic)
5.『屍鬼』 55点(アニプレックス/童夢)


【2011年度】
1.『ちはやふる』 150点(バップ/マッドハウス)
2.『花咲くいろは』 75点(ポニーキャニオン/P.A.WORKS)
3.『あの夏で待ってる』 70点(ジェネオン/J.C.STAFF)
4.『シュタインズ・ゲート』 60点(メディアファクトリー/WHITE FOX)
5.『テルマエ・ロマエ』 55点(東宝/DLE)



 さて、今年度のTOP5を書きたいのですが……
 この1年間で自分が「最終回まで観たアニメ」は6本しかないので、6分の5がランクインするという非常にアレなランキングです。むしろ外れる1コが気になる人もいるかも知れませんが、それは書きませんからね!ファンの人に怒られそうだし!

 では、今年度のTOP5~。
 各作品評には多少のネタバレが含まれることを御了承下さい。




1.『TARI TARI』 95点(ポニーキャニオン/P.A.WORKS)
2.『たまこまーけっと』 92点(ポニーキャニオン/京都アニメーション)
3.『琴浦さん』 80点(フライングドッグ/AIC Classic)
4.『氷菓』 75点(角川書店/京都アニメーション)
5.『まおゆう魔王勇者』 50点(ポニーキャニオン/アームス)


 何というポニーキャニオン無双……
 今年は観たアニメの数が少ないので「飛びぬけたもの」には出会えなかったのですが、逆に言うと「最終回まで観たアニメ」はそれだけ厳選しているのでどれもお気に入りの作品だったりします。


 5位『まおゆう』
 作品名こそ「魔王と勇者」ですけど、実際には多くの登場人物が入り乱れる群像劇だったので、群像劇フェチの自分としては非常に楽しませてもらいました。物語の山場を作るのがメイド姉だったり、最終回で危機を救ったのがござるだったり、各キャラクターがあの世界の中で必死に生きて成長しているのが溜まりませんでした。

 なんだけど……「よーし!1クール目面白かったー!2クール目も期待してんぞー!!」と思ったら1クールアニメだったという(笑)。
 「これからもっともっと面白くなりそうだ」というところで終わってしまったので、「物足りない」というのが正直。「あの丘の向こう」を見ることなくアニメとしては終わっちゃって……2期ありきとか、分割2クールだったりとかしないんですかね。



 4位『氷菓』
 「どっちがオススメですか?」と言われたら、『たまこまーけっと』より『氷菓』の方を推すと思います。序盤こそ「何が面白いんだこれ……」と思いながら観ていたんですが、キャラクターに愛着が湧くようになってきた7話目くらいから「“推理モノ”ってすげーエンターテイメントなんだな」と思うようになりました。

 分からなかったことが判明する―――って、それだけでエンターテイメントですからね。
 加えて、学校を舞台にしているからこそ出てくる沢山のキャラクターのデザインや動かし方、文化祭編の4主人公が見事なまでにバラバラにかつ有機的に動く様など、やっぱり京アニ作品って凄いんだなと思わせてくれる作品でした。

(関連記事:『氷菓』の文化祭編が超面白かったという話


 でも、「好きな順」だと4番目というのが、「人間の好み」って複雑よね……



 3位『琴浦さん』
 アニメに限らず「好きな作品って何を基準に決まるんだろう」というのは、答えの出ない永遠の問いだと思うのですが。「自分が観たいと潜在的に思っていたことを描いてくれる作品」こそが「好きな作品」になるかなーと今の自分は思っています。

 『琴浦さん』はまさにそういう作品で。
 このアニメが言い続けたのは「アナタは生きてイイんだよ」という、ただその一点だけだったんですね。だから、それを寒く思えてしまう人には楽しめないし、心に響く人には「大好きな作品」になったんだと思うのです。

 また、『琴浦さん』は主人公だけが救われるという話でもなく、部長も森谷さんも通り魔も、真鍋や母親ですら、順風満帆な人生を送っているワケではなくて。どこかにみんな負い目を感じながら生きていて、「それでもイイんだよ」と全キャラクターを全肯定していくその徹底っぷりは凄かったと思います。

 最終話も、「あー!あのセリフがここに繋がってくるのかー!」と膝を打ちましたよ。
 お見事!


 でも、ここまで大絶賛しておきながら、どうして1位や2位じゃないかと言うと……
 絵柄があんまり好みじゃないからです!ぶっちゃけた俺!「自分の好きな順」だからしょうがないじゃないですか!こればっかしは!!
 



 2位『たまこまーけっと』
 11話のあんことたまこの同衾シーンで、「よし!神アニメだ!」と決めました。
 吉田さんの姉妹イチャイチャ描写への情熱は一体どこから湧いてくるんですかありがとうございますごちそうさまですまたよろしくお願いします。


 ということで……あんこがいなかったらこんな順位にもしなかったかも知れませんが。
 「1クールのアニメ」として「これがやりたいんだ!」というビジョンがしっかり見えて、そこから逆算してきっちり構成してあって、最終回にそれらがちゃんと一本の線として繋がる辺りはやっぱり自分は大好きで―――『けいおん!』1期よりは劣るけど、『けいおん!!』2期よりも自分としては好きだったなという振り返りになります。だからあんな刻んだ点数にしたのですが。

 詳しいことは後日に個別記事で書くつもりなんで、そちらで!(笑)

(関連記事:脱『けいおん!』―――『たまこまーけっと』の“鳥”が担う役割とは
(関連記事:「誰かを好きになるって楽しいね!」――『たまこまーけっと』が描いているもの




 1位は『TARI TARI』!!
 これは外せん。
 『けいおん!』系というか、女性版『ウォーターボーイズ』系というか、“美少女達の自己実現系アニメ”として一つの到達点を見せてもらった作品でした。P.A.WORKSが描く美麗な江ノ島の風景、「何にでもなれるけどもう何にもなれない」高校3年生というギリギリの時期、“かつての合唱部”と“現在の合唱部”という二つの物語がシンクロし合うストーリー――――と、細部にわたって各要素が見事なまでに仕上がっていたと思いますし。

 『けいおん!!』2期を観終わった時の「え……それでいいの……?」感への答えを、同じポニーキャニオン製作のアニメとして見事なまでに出してくれたと思います。Twitterでとある人が「TARI TARIは俺が観たかったけいおん2期だった」と呟いていたのを見ましたが、まさに自分もそんな感情で「ありがとーーー」と叫びながら観ていました。

(関連記事:『TARI TARI』は10年後まで語り継ぎたいアニメ



 以上、「今年度観たアニメの中でお気に入りTOP5」でしたー。
 来年もやるかどうかは分かりません!

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| ひび雑記 | 19:26 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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イチローって引退したら「鈴木氏」って呼ばれるようになるの?

 タイトルがオチです。
 本文にはコレ以上面白いことは書きません。




 最初に「そういうことなのか」と気付いたのは、中田英寿選手が引退した時。
 それ以前にも気付いておかしくないタイミングがあったろうけど、自分はそれまで一切気にしていませんでしたし気付きませんでした。


 スポーツ選手はニュース等で呼ばれる際は「○○選手」とか「○○投手」と呼ばれるのが本来の呼び方です。「安部首相」とか「岩田社長」とか「鈴木先生」みたいに役職名や職業名を付けることで敬称としているのと同じようなカンジだと思われます。中田英寿選手も「中田選手」と呼ばれていましたし、イチロー選手も「イチロー選手」と呼ばれています。

 でも、実際にスポーツ中継やスポーツニュースやスポーツの試合に関する新聞記事を見ると、「中田のスルーパスに走り込んだ柳沢ー!」とか「イチローは4打数3安打の活躍で打率を3割2分に戻しました。なおマリナーズは1-9で敗れました」といったカンジに「○○選手」の“選手”の部分を省いて「○○」って呼び捨てにしていますよね。
 私達が友達同士で喋っているのではなく、公的な機関が公的な媒体で「スポーツ選手のことは呼び捨てにする」としているんですね。


 これは恐らく、新聞の限られた文字数、テレビ中継やラジオ中継・テレビニュースやラジオニュースの限られた時間の中で、情報をちゃんと伝えるためには一人一人に「○○選手」と付けるワケにはいかないってことなんだと思います。
 サッカーなんてスタメンだけで22人もいますからね。全員に「○○選手」と付けたらそれだけで44文字も割かなくてはなりませんし、そこが省かれるのも当然かなとは思います。



 しかし、それに慣れすぎてしまっていて。
 中田英寿選手のことを「中田」「中田ヒデ」「ヒデ」と認識していたため、引退した途端に全ての新聞・テレビが彼のことを「中田氏」「中田英寿さん」と呼ぶようになった時の「……ん?誰のことだ……?」感は半端なかったです。

 また、中田選手が現役時代、20歳くらいで日本代表のエースになって、10歳くらい年上の大先輩達も呼び捨てで呼ぶみたいなキャラクターで。彼を持ち上げた当時の新聞・メディアの論調も「新しい時代のヒーロー」とか「日本人も世界で戦うためにはコレくらいの我がないとダメだ」と、今までの先輩・後輩といった日本式の悪しき慣習を打ち破る象徴みたいに扱われてたため。

 え?中田本人は「さん付け」で呼ばれるのかよという違和感が、自分が「スポーツ選手って引退すると“○○氏”と呼ばれるようになるんだ」と気付くきっかけになったのです。


 あと、スポーツ選手って引退するとそんなにニュースに扱われることもなくなって、ニュースに扱われる時は「○○コーチ」とか「○○監督」という新たな役職を得た時が多いので。コーチにも監督にもならず、それでもニュースに扱われて「中田氏は~~」と呼ばれ続けたって彼の特殊なポジションがそう思わせたのかもと。






 で、イチローですよ。
 イチローというのは「選手登録名」です。本名は「鈴木一朗」さんです。

 スポーツ選手として彼を紹介する時は「イチロー選手」と呼ばなくてはなりませんし、スポーツ中継やスポーツニュースでは“選手”の部分を省いて「イチロー」と呼ばれていますし、世界中のファンは彼を「イチロー」と呼んで親しんでいることでしょう。

 しかし、それは彼がスポーツ選手だからです。
 何年・何十年先になるかは分かりませんが、彼もいつかはスポーツ選手の現役を引退するでしょう。
 中田英寿選手のことを「中田」や「中田ヒデ」と呼ばなくなって「中田氏」と呼ぶようになったように、イチロー選手のことも「イチロー」と呼ばなくなって「鈴木氏」と呼ぶようになるのか―――それとも「イチロー氏」とか「鈴木一朗さん(元イチロー選手)」みたいなよく分からない表記になるのか。今から気になって仕方ありません!!


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 あと、これはニュース等ではそう呼ばれていないと思いますが、「野村監督」とか「王監督」はいつまで監督なんですかね!一度でも監督業をやると生涯「監督」って呼ばれ続けるんですかね!

| ひび雑記 | 17:57 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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2012年11月のまとめ

 野球のWBC参加問題について。

 今回で3回目となるWBCですが……
 第1回大会が始まる前は白けていました。ホークスの監督である王さんに監督をやらせることとか、松井が参加しないこと、大リーグ勢もメンバーが本気じゃなさそうなところ……正直「何のためにやるのこの大会?」と思ってました。
 そして実際に始まってみたら、準決勝の福留のホームランに感動して、奇跡の連続での優勝に飛び上がって喜んでいました。


 第2回大会が始まる前も白けていました。直前の北京五輪が惨敗だったこと、前回大会が奇跡の連続での優勝だったので今回はそれを(ドラマ性で)上回ることは出来ないだろうこと、韓国と何回戦わなきゃならないんだこれという不可解なレギュレーション等で、「テンション上がらないなー」と思っていました。
 終わってみれば、決勝戦のイチローの決勝タイムリーに狂喜乱舞していました。




 第1回大会も第2回大会も、「始まる前はテンション激低」で「始まったら大興奮」だったんですね。
 それを踏まえて今回の第3回大会、現時点では全く持ってテンションが上がりません。


 第2回大会の後のシーズン、参加した選手の多くは調子を落とし、特に大リーグ所属の選手はそのままパッとしない選手が多くて(イチローはヤンキース移籍後に復活したけど)―――あの経験があるので「大リーグ選手が次々と出場辞退」というのも仕方ないと思います。

 アメリカを始めとする大リーグ所属の選手を多く抱える国も同じようにそんなにやる気がないんでしょうし、「何のためにやるのこの大会?」と今回も思っています。
 西武ライオンズファンの自分からすると、今回ナカジは大リーグ移籍するだろうから出られないだろうし、松坂も出ないし……好きな選手が出るかどうかも怪しい状態で。何を楽しみに観ればイイんだろう?と思っています。




 というワケで、「全然楽しみにしていない」分だけ、「すごく楽しみ」という複雑な心境だったりします(笑)。開催まではこの「べ、べつにWBCが楽しみだなんてこれっぽっちも思ってないんだからねっ!」状態をキープしようと思います。


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| ひび雑記 | 18:29 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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2011年4月のまとめ

 色々と書きたいことはあるのだけど、取り急ぎこれについては書いておかなければ。

 任天堂は2012年に「Wiiの後継機」を発売することを発表しました。


 これに関して自分が肯定的なのか否定的なのかは、正直どういう方向性のゲーム機なのかが分かるまでは何とも言えませんし……どういう方向性のものを期待しているのかは別記事でガッツリ書こうと思うのですが。まず気になったのは発売時期発表時期です。


 Wii後継機(この記事では「Wii2」と表記します)の噂が出てきた頃、自分はTwitterやmixiで「このタイミングでWii2発表とかありえねーわ(爆笑)」と書いていました。今となってはむしろ自分の方が笑いものなんですけど、何故そう思ったのかの根拠を書いておこうかなと。



◇ 発売を2012年7~12月を予定している場合
 この「ありえなさ」は言うまでもないですね。
 来年のE3で発表すればイイじゃんってことです。どうして2011年の6月に発表するんだって話です。

 発表から発売までの期間が長いと、その分「競合他社にアイディアを持っていかれる」危険性が高くなりますよね。ライバルはSCEやマイクロソフトだけでなく、ソーシャルゲームだろうがスマートフォンだろうがSNSだろうが、まぁ無限にライバルのいる業界なんですから。

 そしてもう一つ。
 ユーザーからしても、「ちょっと待てばWii2が出るんでしょ?」と思うことでしょう。
 本体売上げが落ちるのはもちろん、Wiiリモコンプラスを同梱した『Wii Sports Resort』や『Wiiリモコンプラスバラエティ』などの売上げも落ちてしまうことでしょう(これに関しては他の説の根拠にもなるんですけど別記事に書きます)。


 Wii失速の原因に言及されているのをあまり見たことがないんですけど……
 自分はやっぱりWiiモーションプラスの展開はWii失速の原因を作ったと思いますもの。
 2008年のE3で発表→2009年の6月に発売。
 この間、1年間に発売されたタイトル―――代表的なのは『Wii Music』ですが、任天堂が想定した売上げを残せずにWiiのキラータイトル不足を印象付けた時期でした。

 だって、E3の場で「今までのWiiリモコンは未完成品でした!これからはWiiモーションプラスで新しい体験を提案します!」と言った数分後に、「では今までのWiiリモコンを使った『Wii Music』を紹介します」とやってるんですよ(笑)。


 なので、Wii2の発表からWii2の発売までに期間が空いてしまうと……その間に出ているソフトも厳しい結果になると思います。「あー、コレって前世代のゲームなんだな」と。なら、来年のE3で発表でイイじゃんかよ。



◇ 発売を2012年1~6月を予定している場合
 今度は逆に、来年のE3よりも前の発売を考えているというケースを考えてみます。
 なら、このタイミングでの発表は納得するんですが、今度は「どうしてこの時期に発売するの?」と。

 3DS本体発売から1年という時期に、Wii2を発売されてしまえば――――
 普通の人は両方は買えませんよ。3DSで25000円、Wii2で25000円(かどうかは分かりませんが)を払っちゃったら、もうソフトに使える予算なんかなくなります。ただでさえ3DSは「一人一台買え!」ってゲーム機ですしね。これでWii2が「対戦用にもコントローラ買ってね」って仕様だったら、どんだけブルジョワジーな家庭を想定してんだって話ですよ。


 ユーザーの財布だけの話じゃないです。
 ソフトを作る側も分散してしまいます。というか、3DSのソフトに任天堂自社開発ソフトがすげー少ないのってこれが理由だったのか?と思ったくらいですもの。Wii2のソフト開発に忙しくて3DSのソフトが作れず、結果3DSがソフト不足に陥って立ち上げに失敗した―――だったら、もう何がしたいんだかって話ですよ。




 つーこって、内容どうこう以前にタイミング的なことだけを考えると「大丈夫?」という印象です。
 別に僕の予想が外れたからブーブー言っているワケじゃなくて、消費者心理からデメリットが大きすぎるタイミングだろうって思うのですよ。

 ただ、「思ったよりDS市場が長引いた」のと「思ったより早くサードメーカーがWiiから撤退した」というコンボでこのタイミングしかなかったという同情も出来なくはないんですけどね。まー、後はE3で出てくる情報から色々考えようと思います。


 とりあえず現状、自分は「これで自分が3DSを買うことはなくなったかな」と思っています。少なくともLLサイズが出るまでは。


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| ひび雑記 | 18:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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好きなチーム・好きな作家・好きなシリーズを持てるかにかかっている

 Twitterでは日々垂れ流していますけど、ブログには最近書いていないので自己紹介します。

 僕は埼玉西武ライオンズのファンです。


 ライオンズの試合を毎日チェックしていますし、勝てばハッピー/負ければ哀しいという日々を過ごしています。
 「どうしてライオンズなんか好きなの?」と、数年前にジャイアンツファンの友達から言われました。
 ジャイアンツと違って子どもの頃からテレビで試合中継されていたワケではありませんでしたし、地元でもありませんし、かと言って「弱小球団が頑張っている」ワケでもありませんから(僕の世代では物心ついた時からライオンズは強かった)―――何一つ好きになる要素がないだろ、とまで言われました。無茶苦茶なことを言われているようですが、その意見も分からんでもないと思いました。



 理由なんか自分でも分かりませんもの。
 オレがライオンズを好きなんじゃない。ライオンズを好きなのがオレなんだ。

 それ以上の説明が出来ませんもの。好きに理由なんてないのです。
 ちなみに今の一文は「オレ」と「レオ」をかけた面白いヤツです。ここで笑って下さい。



 元々は多分、「清原が好きだった」とか「『かっとばせ!キヨハラくん』を読んでいた」とかなんでしょうけど……細かい順番は覚えていませんし、清原がFAでジャイアンツに移籍した後も変わらずライオンズファンなので、「清原が好きだからライオンズファンになった」のか「ライオンズファンだから清原が好きだった」のか自分には分かりません。

 喩えば、今現在「好きなプロ野球選手は誰ですか?」と訊かれれば
 現ライオンズのショートストップ中島裕之選手の名前を挙げますけど、「大好きなナカジがいるからライオンズが好き」なのか「大好きなライオンズの選手だからナカジが好き」なのかで言えば、恐らくは後者なんですよ。好きなチームありきで好きな選手が決まっているのだし、恐らく後付けで「ライオンズみたいな野球が好き」も決まっていくのかなと。


 もっと分かりやすい例で言うと――
 元ライオンズの選手で、他のチームに移籍してしまった選手。ドラゴンズの和田とか、オリックスの赤田・カブレラとか、ジャイアンツの豊田とか、タイガースのブラゼルとか、「みんな頑張ってくれ!」って思うんですよ。元ライオンズの選手が絶好調だと嬉しいんです。

 でも、もし仮に“和田みたいな選手”がドラゴンズの生え抜きにいたとしたら、“カブレラみたいな選手”をオリックスが獲ってきたとしたら――そうした選手を特別に応援するかって言うと、「別に」なんです。沢山いる他の選手と同じような扱いになると思うんです。



 「好きなチーム」って、それくらい色んなものを超越しているんです。
 「面白い」とか「素晴らしい」とかとはちょっと違う。理屈では説明できないものがあるんです。


(関連記事:「好きな作品」と「面白い作品」と「素晴らしい作品」は別


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○ 入り口で「好きな●●」を作れるか
 これに似たような話って、色んなことにも言えると思うんです。

 若者が本を読まない!って時に、じゃー本を読んでもらうためにはどうしたらイイかを考えて「本を読まないのは食わず嫌いと同じです」とか言うのって逆効果だと思うんですよ。「けしからん!」と言われて手を出したものが面白いワケがない。


 どーでもよくないことなんだけど、僕はあのラジオCMが大嫌いです。CMが流れる時間にはコンポの電源切るくらいに大嫌いです。
 「本を読まない食わず嫌いは良くない!」と言うからには、じゃあ貴方はスカトロもののAVとかガチロリ陵辱モノのエロゲーとか臓物を引きずって敵を殺すようなZ指定の洋ゲーとか全部食わず嫌いせずに手を出しているんだろうな!と言いたくなります。

 スカトロAVだって食ってみたら美味しいかも知れないじゃん!(スカトロだけに!)
 なのに、本は「食わず嫌いはヨクナイ!」と言い、エログロは「規制だ!」って納得いかねえよ。

 ちなみに僕は「人間は食わず嫌いをして当然」「食う前の印象が悪かったら食いたくない」と思っているので、スカトロも陵辱ゲーもZ指定ゲーも手を出したことはないですし出す予定もないです。だから、「食わず嫌いは良くない!」なんて言いません。(あと、ゾーニングは別の話なのでここでは割愛)




 話を戻します。
 なので「けしからん!」と説教するよりも、「こういう楽しみ方をするとイイよ」と薦めた方が建設的だと思うのですよ。ここからが「好きなチームがあると選手も好きになる」に繋がる話。

 「好きな作家」を作ってもらえれば、「この作家には興味があるから読んでみよう」というモチベーションで本は売れるワケですよ。テレビで人気の芸人さんが書いた本とかは今も昔もベストセラーになるじゃないですか。“本”は読むまで好きになれるか分からないけど、“人”が好きなら手を出してもらえるんです。
 「好きな作家」を作れれば、その作家が書く他の作品にも手を出してもらえる――小説でもノンフィクションでも漫画でもそうです。ラジオの場合はパーソナリティ(喋っている人)とか、映画だったら監督とか主演俳優とかで選ばれるワケじゃないですか。その分野に活力を求めるなら、「好きな○○」を作ってもらえるような仕掛けが大事だと思うんです。

 ゲームの場合は、作り手の“人”が見えづらくて話が長くなるのでちょっと置いときます。
 この辺は前にも書きましたしね…・・・

(関連記事:胸を張って「ゲームが好きだ!」と言える人が好きだ!



 んで、自分が思う一番重要なことはここから。
 市場にとっては「好きな○○」を作ってもらえるかが大事なのに、「素晴らしいかどうか」の評価ばかりが先行してしまうのって、互いに足引っ張りあって一緒に落ちていくだけじゃない?

 今の日本映画なんかはすげー分かりやすい状態だと思います。
 「売れる映画」は売るための手法を使った映画なので、評論家の人達からの評価はものすごく低い。その気持ちは分からなくはないです。「売るために作られた映画」なんて見る気が起きないというのは同意。“仕掛け”に対して賛否両論はあって当然。でも、それを楽しんでいる人が沢山いるなら、その人達をバカにしちゃいかんでしょ。

 そういうところを入り口にして「もっと色んな映画を観てみよう」と思わせられるかも知れないし、その手助けをするのが評論家の仕事じゃないですか!そこで「あんな映画を観ているヤツはガキだ」と言っちゃったら後に続かないじゃないですか。

 「好きな○○」を追いかける人も、「素晴らしい○○」を追いかける人も、両方いてイイと思うんです。
 価値基準は一つである必要はないのです。


(関連記事:「あんなのが売れるなんて理解できない」とか言っている評論家って何なの?



 映画に限らず、本に限らず、どんな分野だって――
 「売れているものを批判する」人というのは沢山います。単に「その方が玄人っぽく見えるから」やっている人もいますけど、「面白さ」の本質をしっかり考えて「面白いものがもっと売れたらイイのに」とやっている人もいますし、世間の認知度が高いものを攻撃した方が自分も注目を得やすいからって人もいますよね。


 それも一つの文化だと思いますし、みんながみんな「コレが面白いんだー」と口を揃える社会の方が恐ろしくて仕方ないのですが―――他の人が「私はコレが好き」と言うことを否定しちゃいけないというのは、大事なことだと思うのです。

 違いが分かるかなぁ……
 喩えば僕が「スカトロもののAVが好きだ!」と言った際に、「いやいやスカトロなんてありえないだろ。オレは嫌いだ」と返事するのはイイと思うんですよ。国民全員がスカトロ好きになる必要はない。でも、「スカトロが好きだ!」という僕に「スカトロが好きだなんてオマエはどうかしている。友達やめたい」と言うのはやっちゃいけないことだと思うのです。



 それって、
 「児童ポルノを見たいなんて人の発言は無視して構わない」と言っている人達と大して変わらんからね。人間の一側面だけでその人の全てを判断してしまう哀しい行為。


 色んな人の、色んな「好き」が存在して、それでイイじゃない。
 しかし、今日の記事、逆にスカトロをバカにしてるような気も……不快に思われたスカトロ好きの方がいらしたら申し訳ないです。


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| ひび雑記 | 18:07 | comments:3 | trackbacks:1 | TOP↑

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WEB拍手メッセージへの返信(11月10日~11月16日分)

 貧乳好きだからって、「貧乳かどうか」の一点でしか女性を見ないワケじゃないですよ!>私信


 それと関連するようなしないような話。
 何かの犯罪が起きて犯人の家からゲームが見つかると「これだからゲーム好きは!」みたいなゲームバッシングが起こって、その度にゲームファンは「犯罪者と一括りにしないでくれ」と哀しい思いをしてきたというのに。その当事者達同士が「これだからGK(SCEファンへの蔑称)は!」とか「これだから妊娠(任天堂ファンへの蔑称)は!」と一括りにして、罵り合ったりするのは何故なんでしょうか……


 僕という人間を構成するものを考えれば、「ゲーム好き」の部分は10%にも満たないし、「任天堂ファン」の部分なんかもっと少ないと思います。
 それらの要素は自分のごく一部の側面でしかないのに、その側面に“蔑称”をラベリングして「○○と言えばこんな人」みたいに分類して理解した気になる人が多いのが凄くイヤです。僕が「A型と言えばこんな人」とか「おうし座と言えばこんな人」という分類が嫌いなのも、「一つの側面だけで人間を理解した気になるなよ」という感情からなんだと思います。

 もちろん、個人の中で「A型にはこういう人が多い」みたいな統計を楽しむのは自由にすればイイと思うんだけど。「私、O型の人とは仲良くしないことにしているんだよねー」とか、それだけで人間を判断するのはどうかって話アレ?文章に直して考えてみると、単に僕が遠回しに拒絶されていただけな気がしますね。


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 というワケで、先週分のWEB拍手返信です。↓

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