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やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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今だからこそ、この話を蒸し返そう。「ハリルホジッチ解任は本当に正しかったのか?」

 サッカーに限らず、私がスポーツを観るのが好きなのは「そこにストーリーがあるから」です。選手の数だけ主人公がいる群像劇で、数年どころか数十年単位で続いていて、選手が引退してそのストーリーが終わってもその選手がコーチや監督になったりして続編が始まることもあるし、誰も結末を知らないからネタバレされることもないし、現実だから「こんなの現実にはありえないよ。御都合主義だよ」と言われることもないし。


 今回の2018年サッカーW杯ロシア大会における「日本代表」が、どういうストーリーで読み解けるかと言うと……一つには「2010年の南アフリカ大会ベスト16組&2011年アジア杯優勝組」にとって恐らく最後のW杯になるであろう大会に、自分達のサッカーを取り戻すストーリーだったと読むことができます。

 川島永嗣、長友佑都、長谷部誠、岡崎慎司、本田圭佑……彼らが日本代表の新たな顔となってベスト16に届いた2010年は絶賛すべき結果だった一方、「自分達のサッカーを捨てて守備に徹したから」という負い目がありました。
 そこに香川真司が加わり、吉田麻也が加わり、2011年のアジア杯は「自分達のサッカー」で優勝。その勢いのまま2014年のW杯ブラジル大会も「自分達のサッカー」で戦うも、見るも無残な惨敗―――そういうストーリーで考えると、今回のロシア大会は「自分達のサッカー」でベスト16に届いただけでなく、セネガル相手には互角以上、ベルギーもあと一歩のところまで追いつめての敗退というエンディングでしたから、何の文句もつけようもない感動的なものでした(最後に本田圭佑のフリーキックが相手キーパーに止められたのも象徴的な終わり方でした)。

 4年前の大惨敗から、よくぞここまで立ち直ったものです。
 選手達には最大の拍手を贈りたいですし、今大会で大活躍した柴崎岳や昌子源は4年後に向けた「これからの日本代表の顔」になってくれると期待しています。




 ただ、ストーリーの俯瞰をもう一段階上げて「日本サッカー全体」としてこの結果を見るのなら、「ベスト8」には届かなかった、(過去に2度経験している)「ベスト16」止まりだったというエンディングに過ぎないとも読み取れます。

 初戦のコロンビア戦の勝利は「ラッキーにラッキーにラッキーにラッキーが重なった」上の勝利です。開始早々PKで1点もらって、相手が10人になっただけでなく、エース:ハメス・ロドリゲスがコンディション不良のためスタメン落ち→ 途中投入させるも全然走れないという「相手がベストメンバーを組めなかった」&「相手の選手交代がことごとく裏目」があったからこその勝利でした(もちろん過去の日本代表だったら、その条件ですら勝てなかったかもとは思いますが……)

 残り3試合は「セネガル相手に引き分け」、「ポーランドに負け」、「ベルギーに負け」と……1勝も出来ていません。4試合で6ゴール取りましたが、4試合で7ゴール奪われているのです。その結果を「強豪相手によくやった!」で締めくくってイイのでしょうか?


 ハリルホジッチが監督だった昨年11月も日本代表はベルギーと戦い、(0-1の)1点差負けで『大きなライオンを倒すところまで行ったぞ』と指揮官に「強豪相手によくやった!」と言わせた試合をしています。その時の決勝点はナセル・シャドリに突破されてクロスを上げられて、ロメル・ルカクのヘディングに沈められたものでした。んで、今回のW杯での決勝点はロメル・ルカクがスルーしたボールをナセル・シャドリに沈められたものという。


 あんな形でハリルホジッチ監督を解任しておいて、同じようにベルギーに1点差で負けて、「強豪相手によくやった!」と満足してイイのかって思うんですよ。もちろんテストマッチとW杯本番では相手の本気度は全然ちがうでしょうけど、それを言ったら日本代表だって模索の時期だったじゃないですか。

 だから敢えて、今このタイミングで蒸し返そうと思います。
 「ハリルホジッチ監督を解任した判断は、本当に正しかったのか?」


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 W杯の2ヶ月前に「選手との信頼関係がうんぬんかんぬん」というワケの分からない理由で監督が解任されたことに、サッカーファンは「なんじゃそりゃ!!!!!!!!!!」とエクスクラメーションマークをいくつ付けても足りないくらいに驚きました。

 それ故に、解任された“本当の理由”を「スポンサーの圧力じゃないか」とか「視聴率を取るためだ」とか「話題作りのためだ」とか邪推する陰謀論もたくさん出てきました。


 でもまぁ、実際にW杯本大会の戦いっぷりを見ればある程度の納得はいったというか、田嶋会長が仰っていた「勝つ確率を1%でも上げるため」というのは本心だったのかなと思うんですね。

 今大会で活躍した選手の一人である香川真司や乾貴士は、恐らくハリルホジッチが監督のままだったら選ばれなかったと思います。ハリルホジッチは「普段のリーグ戦で結果を出していること」を優先していたため、怪我明けの香川や、シーズン終盤に怪我を負った乾はかなり厳しいラインにいたことでしょう。
 それに対して、西野監督は「W杯初戦にコンディションが間に合えばイイ」と香川や乾もメンバーに選び、二人ともレギュラーとして大活躍しました。

 また、これは偶然なのかも知れませんが、過去のW杯を振り返ってみると……グループリーグで敗退したジーコ監督時代の2006年、ザッケローニ監督時代の2014年は選手のコンディションがあまりよく思えず。対照的にベスト16に進んだ岡田監督時代の2010年、西野監督な今回は、とにかく選手のコンディションが良く、最後まで走り切れたように思えます。
 監督を日本人にして、スタッフ・コーチも日本人で固めて―――という方が、「選手をベストのコンディションで試合に出せる」という自信があったのかなぁと思うんですね。

 恐らく今後サッカー日本代表の監督を「日本人がやるべきか」「外国人を呼ぶべきか」で激論が起こるでしょうが、その焦点は別にナショナリズムが云々じゃなくて、こういう部分だと思うんですね。監督を日本人にすればコーチなどの人事も協会がコントロールできる、みたいなことじゃないかなぁと。



 ……と、ここまで書くと「今回の日本代表が活躍できたのは、ハリルホジッチ監督を解任して西野監督にしたおかげだ!」というストーリーにされかねませんし、恐らくサッカー協会もそういうストーリーに持っていくと思うんですけど。でも、西野監督の狙いが全部上手くいったワケじゃないんですよ。

 例えば、岡崎慎司です。
 香川と同様に怪我明けの選手でしたが、西野監督は「W杯初戦にコンディションが間に合えばイイ」とメンバーに選びました。その結果、途中出場してセネガル戦の2点目に絡むなどの活躍をしましたが……ポーランド戦は後半開始早々に怪我で途中交代、ゲームプランが大きく崩れただけでなく、3人しかいないフォワードの1人が抜けることで日本は攻撃の切り札を失うことになりました。これがベルギー戦で「3点目を奪うことが出来なかった」遠因になっていると私は思っています。

 ハリルホジッチが監督のままだったら、恐らく岡崎は選んでいなかったでしょう。
 ハリルホジッチだったら選んでいたであろう久保裕也がベンチに座っていたら……ポーランド戦やベルギー戦の結末はちがっていたかも知れません。



◆ ポーランド戦の敗北から学ばなくちゃいけないこと
 私はポーランド戦の「スタメンを6人入れ替える」「0-1で負けているのに最後の10分は攻撃せずに時間稼ぎをする」という西野監督の博打を評価しています。ああすることによって選手に余力が残り、決勝トーナメント1回戦のベルギー戦を選手達は死闘に持ち込むことができたのですからね。
 ですが、もし……「入れ替えられたスタメン6人」が奮起してポーランドを倒していたなら、日本代表はグループリーグを1位突破していたんですよ。もちろんあの時点では1位突破・2位突破で当たるチームは決まっていませんでしたが、1位突破ならグループGを2位突破してきたチームと、2位突破ならグループGを1位突破してきたチームと戦うワケで。

 日本がベスト8に進むことを目標としていたなら1位突破の方が可能性は高まるし、それを狙うのならポーランドは勝たなくちゃいけない相手で、それが出来なかったポーランド戦のスタメンは「アレで良かったのか」と振り返るべき案件だと思うのです。「控え組を出して良かったのか」ではなく、メンバー選考23人の段階から見つめなおして「そもそも控え組が彼らで良かったのか」というところを問わなくちゃならないと思うのです。


 もしハリルホジッチが監督のままだったら。
 西野ジャパンのような「今の日本サッカー最高の11人」「残りはその控え」というメンバーではなく、「コロンビアに勝てる11人」「セネガルに勝てる11人」「ポーランドに勝てる11人」を考えて選んでいたかも知れません。そうしていればグループリーグを首位で突破していたかも知れませんし、ベルギーほど脅威ではないイングランドを倒して、ブラジルほどではないスウェーデンも倒して、ロシアかクロアチアも倒して決勝進出まで行けたかも知れません。
 もちろん逆にグループリーグ3連敗していた可能性もありますが、私が言いたいのは「西野監督の采配が必ずしもベストだったとは思わない」ということです。他の戦い方ならばもっと上に行けたかも知れないし、その検証はしなくてはならないと思うのです。




 今大会の日本代表のレギュラー11人はすごかったと思いますし、それを選んだ西野監督の采配は素晴らしかったと思います。ですが、途中交代のカードとなる選手に欠けていた感は否めません。ポーランド戦で試されたメンバーはパッとせず、本田圭佑は1ゴール1アシストは立派ですけどそこ以外はあまり仕事をした感がせず、岡崎慎司は怪我を抱え。

 ナセル・シャドリとマルアン・フェライニを投入して流れを一気に変えたベルギーと、それに対抗するカードを持たなかった日本の差が出た決勝トーナメント1回戦でした。私はあの試合を「勝てる試合」だとは思いませんでした。「PK戦になんとか持ち込むことは出来たかもしれない試合」だとは思いましたが。


 勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし―――今大会の日本代表はまさにこの言葉通りで、ポーランド戦もベルギー戦も私は「日本の力が足りなくて負けた」と思いました。
 その力とは「選手層」です。西野監督がハリルホジッチ監督より劣っていたとかそういう話ではなく、W杯でベスト8以上まで進める“23人のチーム”を作るには時間が足りなかったと思いますし。そうなると、やはり「あのタイミングでの解任は失敗だったのでは」という意見も出てくるべきだと思うんですね。



◆ 「ベスト8の壁」とは何なのか
 「日本vs.ベルギー」の試合が始まる2時間ほど前―――
 「ブラジルvs.メキシコ」の試合でメキシコがブラジルに敗れ、メキシコが7大会連続のベスト16に留まったのを観ていました。

 今回のメキシコ代表は、2012年のロンドン五輪の金メダル世代です。ブラジル代表を決勝で破っているメンバーです。それでも、それでもベスト8の壁は超えられないのかと。


 出場チームが32チームになって「決勝トーナメントへの進出はグループリーグ2位まで」となった1998年のフランス大会以降の成績で見ると、メキシコは6大会中5大会でグループリーグを2位で突破しているんです。そして、決勝トーナメント1回戦で「向こうのグループを1位で上がってきたシード国」に敗れるという。

【現行のシステムになった6大会のメキシコ代表の成績】
・1998年フランス大会
 韓国に勝ち、ベルギーとオランダに引き分け、1勝2分で2位突破
 → 決勝トーナメント1回戦でドイツに敗れる
・2002年日韓大会
 クロアチアとエクアドルに勝ち、イタリアに引き分け、2勝1分で1位突破
 → 決勝トーナメント1回戦でアメリカに敗れる
・2006年ドイツ大会
 イランに勝ち、アンゴラに引き分け、ポルトガルに負けて、1勝1分1敗で2位突破
 → 決勝トーナメント1回戦でアルゼンチンに敗れる
・2010年南アフリカ大会
 南アフリカに引き分け、フランスに勝ち、ウルグアイに負けて、1勝1分1敗で2位突破
 → 決勝トーナメント1回戦でアルゼンチンに敗れる
・2014年ブラジル大会
 カメルーンに勝ち、ブラジルに引き分け、クロアチアに勝って、2勝1分で2位突破
 → 決勝トーナメント1回戦でオランダに敗れる
・2018年ロシア大会
 ドイツと韓国に勝ち、スウェーデンに負けて、2勝1敗で2位突破
 → 決勝トーナメント1回戦でブラジルに敗れる


 現行の32チームで戦うサッカーW杯は、4チームずつ8グループに分けてグループリーグを戦うのですが、開催国が入るグループを除いた7グループには「世界ランキング上位のシード国」が1つ入る計算になります。今大会の日本が入ったH組はシード国であるポーランドがグループリーグ最下位になってしまいましたが、普通はシード国がグループリーグを1位で突破してくるものです。

 つまりですね……
 グループリーグでシード国を倒してグループリーグを首位で突破するか、グループリーグを2位で突破して決勝トーナメント1回戦で向こうのグループリーグを1位で突破してきたシード国を倒さないかぎりは「ベスト8」にはなれないんです。


 「ベスト8」と「ベスト16」を分けるものなんて単純明快なんです。
 (世界ランキング上位の)シード国を倒せるかどうかなんです。

 まぁ、今回のメキシコ代表みたいに、シード国であるドイツをぶっ倒すも、その後にスウェーデンに負けて2位突破→ 向こうのグループを首位で上がってきたシード国ブラジルに負けるというパターンもあるんですけどね……(笑)。1位突破して1回戦の相手がスイスだったら勝てたんじゃないかと思いますよねぇ、今大会のメキシコなら。


 んで……これはメキシコも日本もそうなんですけど。
 現行の世界ランキングの制度だと、どうしても「ヨーロッパ」「南米」以外のチームが上位に行くのは難しいんです。ランキングを上げるためにはランキング上位の相手に勝たないとなりませんが、メキシコの所属する北中米カリブ海や日本の所属するアジアにはランキング上位の相手がいません。メキシコや日本が世界ランキング上位の相手と戦える機会はW杯本番くらいしかなくて、当然のことながらW杯のグループリーグ分けはW杯本番より前に行われます。

 逆に、世界ランキング上位を「ヨーロッパ」と「南米」が占めている以上、そこの予選を勝ち上がってきたチームは世界ランキングが上がる傾向があります。例えばアイスランドは22位、ペルーは11位です。
 メキシコが15位、日本が61位、セネガルが27位だったのを考えると……世界ランキングでシード国が決まる現行の制度では、「ヨーロッパ」「南米」のチームが圧倒的に有利だって思うんですね。だって、世界ランキング上位になってシード国に入れれば、グループリーグでシード国と当たることはありませんし、グループリーグを首位で突破すれば向こうのグループリーグを2位で突破してきたチームとの対戦になりますし(※1)、順当に行けば準々決勝までシード国と当たらないんですよ。メキシコなんて4試合中2試合がシード国との対戦だったのに!不公平感しかない!

(※1:今大会の決勝トーナメント1回戦でシード国同士がぶつかったのは、フランスvs.アルゼンチンの1試合のみです)


 唯一の例外は「開催国のグループに入ること」で、例えば2002年の日韓大会の日本は「シード国のいない」グループだったので2勝1分の1位突破をしました。決勝トーナメント1回戦の相手は、グループリーグを2位で上がってきたトルコでした。そのトルコに日本は負けたのですが、もし2位突破していたら1回戦の相手はブラジルでしたからね……
 2010年の南アフリカ大会のメキシコは、シード国のいない南アフリカと同じグループに入ったのですがウルグアイに敗れて2位突破、決勝トーナメント1回戦でアルゼンチンに敗れるのですが……このグループを1位で突破したウルグアイは、決勝トーナメント1回戦は韓国を破り、準々決勝はガーナを破り、準決勝で初めてシード国のオランダに当たって敗れましたがベスト4となりました。

 ということで、日本がベスト8になるためにするべきことは、「なるべく弱い国がW杯の開催国になることを祈り」「8分の1の確率でその開催国のグループに入ることを祈り」「そのグループを1位突破すること」だと思うのですが……次のサッカーW杯はカタールでの開催なので、同じアジアの日本がカタールと同じグループに入ることはないでしょう。終了です(笑)。やはり、ベスト8になるためには実力でシード国を倒すしかないんですね。




 という話をしておきながら、アレなんですけど……
 サッカーのW杯、この32チームで8グループずつに分かれて上位16チームで決勝トーナメントで戦う方式は次回まで、ひょっとしたら前倒しで今回までになる可能性もあります。

 今正式に決まっているのは2026年の大会からなのですが、出場国は48チームで、どうやらこれを3チームずつ16グループに分けてグループリーグを行い、その上位2チームで32チームに渡る決勝トーナメントを戦うという。こうすると現行の32チームで8グループずつに分かれるW杯とは戦い方がガラッと変わるでしょう。

 例えばですね……16グループに分かれるため、世界ランキング上位15チームまでがシード国になるとしたら世界ランキング15位のメキシコはシード国になれるんですよ。まぁ、そもそも2026年大会はアメリカ・メキシコ・カナダでの共催なので「開催国」扱いでシード国と当たらないと思うんですけど(笑)。
 要は、「ヨーロッパ」「南米」以外のチームもシード国になれるし、上位進出の可能性も高まるのかなぁと思うんですね。これからベスト8を目標にしていく日本にとっても、それは無視できない話だと思います。現在の算出方法になってからの世界ランキングで、日本の最上位は2011年4月の13位だそうです。アジア杯優勝の直後ですね。W杯のシード国になるという夢もありえないワケではない!




 閑話休題。
 ということで、「ベスト8」の意味というものも今後変わってくるとは思うんですけど、少なくとも今大会までのW杯ではベスト8に入るためには「強豪国に勝つチーム」じゃなくてはダメだったと思うんですよ。ポーランドかベルギーか、どちらかには勝たなくてはならなかったんです。「強豪国相手によくやったよ」ではいつまで経ってもベスト8には進むことは出来ず、そういうチームを作れなかった今回の日本サッカー協会のことを私は支持しません。

 選手はものすごく頑張ったと思いますし、限られた時間で監督・コーチ・スタッフ陣はベストを尽くしたと思いますけど……何故こんなに「時間が限られていた」のかと言ったら、日本サッカー協会のせいですからね!あの監督交代劇を美談にすんじゃねええよ!って言いたいのです。



 今回のW杯をきっかけにして「サッカーって面白いね!今までサッカーあまり観ていなかったけど今後は観ていこう!」という人が増えているであろうこの時期に、こういう記事を書くと「水を差すな」と怒られそうなんですけど……
 そういう「今はみんなが盛り上がっているんだから、空気悪くなるようなことは言うなよ」って国民性が、まさに!あのベルギー戦最後のカウンターで沈んだ決勝点のシーンじゃねえのって思うんですよ!よっしゃー!行くぞー、押せ押せだー!と、フリーキック→ コーナーキック時に攻めに人数をかけすぎて、カウンターに対するリスク管理が出来ていなかったあのシーン。1点差で負けていた「フランスvs.アルゼンチン」のアルゼンチンが前がかりになって4点目を喰らったのとはちがい、あの時の日本は同点だったのに。


 自分もそういうところがあったんですけど、やっぱりゴールがたくさん入る試合が面白いから、0-0の時間帯が続く試合を「塩試合」「しょっぱい試合」とか言っちゃうじゃないですか。ディフェンスがきっちりと仕事をこなしている試合を、「つまらない試合」と言っちゃうじゃないですか。そういうところが、日本サッカーが「守備の文化がない」と言われるところなのかもなぁと思うんですよねぇ。

 例えば、野球だったら0-0が続いている試合を「白熱した投手戦」って言うんですよ。斎藤佑樹と田中将大の甲子園の投げ合いが“歴史的な名勝負”と語り継がれているように、日本の野球には「守り勝つ文化」があるのだけど、日本のサッカーにはまだないというか。



 あぁ、また話がズレた。
 この喜びと悔しさを次につなげるために、一サッカーファンとしてやるべきことは「W杯が終わったら7月18日からもうJリーグが再開するから、みんなJリーグを観よう!」と薦めていくことなのかなと思います。

 生配信中に「どこかJリーグで注目のチームはありますか?」と訊かれてとっさに出てこなかったんですけど……これから応援するチームを探すのなら、実際に観戦に行ったりしやすい「地元のチーム」が一番だと思います。
 ですが、「地元にチームがない」とか「どうせなら日本代表とか有名選手がいるチームがイイ」という人もいらっしゃるでしょう。なので、応援するかどうかはともかく注目して欲しいチームを一つだけ挙げるなら、ヴィッセル神戸です。何故ならこのチーム、スペイン代表のエースであるイニエスタをこの夏に獲得したからで、最速で7月22日の試合から出場可能になるそうです。

 スペインは今回はシード国ではありませんでしたが、イニエスタはスペイン代表がW杯やヨーロッパ選手権を優勝したときからエースなんで「W杯シード国の実力」を持っていると言っても過言ではありません。
 今後W杯のベスト8を目指して「シード国に勝てるチーム」になるために「守備を鍛えていかなくてはならない」日本サッカーにとって、ワールドクラスの選手がいる(しかも、元ドイツ代表のポドルスキもいる)ヴィッセル神戸相手に他のチームがどう「守備をする」のかに注目してほしいと思います。


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サッカーってそんなに勝てるスポーツじゃないんですよ

 今こそ、この言葉を思い出す時だっ!

「試合で勝った者には友達が集まってくる。新しい友達もできる。
本当に友人が必要なのは、敗れたときであり敗れたほうである。私は敗れた者を訪れよう。」
――― デットマール・クラマー(日本サッカーの父)



 サッカー日本代表は、2014年ブラジルW杯のグループリーグ3戦目のコロンビア戦に敗れ、1分2敗のグループリーグ最下位で大会を去ることになりました。

 「紙一重だった」と私は思います。
 1-4というスコアを見ると、完膚なきまでに叩きのめされたように思えるかも知れませんが……あの試合の日本は勝利のみがグループリーグ突破の条件でしたから、「1-1の引き分け」も「1-100の敗戦」も同じです。リスクを賭けて攻撃をし続けて、カウンターを喰らい続け、最後に足が止まってしまっての失点でした。これは2006年ドイツW杯でのグループリーグ3戦目ブラジル戦にも言える話です。

 「先制点が獲れていれば……」「勝ち越しゴールを奪ったのが日本だったら……」
 勝負の世界に「たられば」は禁句ですが、コロンビア戦に限って言えば敗因は「4失点したこと」ではなく「先制点を獲れなかったこと」「勝ち越しゴールを奪えなかったこと」です。


 1-4というスコアのショッキングさだけで、必要以上に日本の弱さを悲観しなくてもイイし。
 もしコロンビアと戦ったのがグループリーグの1戦目や2戦目だったら、同じスコアにはならなかったと思います。1戦目や2戦目だったら、同じ負けるにしても日本は得失点差を考えて戦わなきゃなりませんからね(※1)

 例えば、2010年の南アフリカW杯では、オランダと戦ったのが2戦目だったため日本は0-1での“最小失点差での”敗戦に持ち込みました。その結果、オランダと1戦目で0-2で敗れていたデンマークよりも得失点差で優位に立ち、3戦目のデンマークとの直接対決の時点で「引き分けでも日本がグループリーグ突破」という条件にすることが出来たのです。

(※1:ただし、1戦目・2戦目のコロンビアはベストメンバーですけど(笑))



 唸らされた二つの記事。

 「日本が子供の夢から覚める時」ブラジルW杯日本代表総括
 結果だけ見れば惨敗だが日本代表のスタイルは示した。あとは手付かずの守備に着手することが第一。

 確かに、思い返せばフィリップ・トルシエも若年世代から植えつけた「勝つためのサッカー」は守備の決めごとが多かったし、「Jリーグのチームは攻撃的なチームがほとんどなので私は代表で守備の戦術を植えつけている」ということを当時インタビューで語っていました。
 ジーコはその辺は選手達の自主性に任せていたけど、そのために選手間での意見の食い違いみたいなことが起こっていたという話だし。岡田監督時代の二大会はどちらも「人が人を徹底的にマークして押さえ込む」チームでした。

 そう考えると……ザッケローニという監督人選には「日本には攻撃面では申し分のないタレントが揃っているのだから守備面での強化を図りたい」というビジョンがあったのか!と、監督退任が決まってから今更ながらに気付いたのですし。結果的に、その思惑通りには行かなかったのかーと。




 とすると、次の監督も外国人監督が望ましいのかとか、若年世代から守備を教えるのはどうすればイイのかとか、「守備的サッカーはダサイ」みたいな風潮はどこから来ているのかとか、そもそも「南半球での開催なら季節が逆だから涼しいW杯になるだろう」なんて思ってたら全然ちげえじゃねえかバカヤロウとか、ロシアはちゃんと涼しいんだろうなボケエとか……考えたいことはたくさんあるのですけど。


 私が今回の記事を書いたのは、
 こんなことくらいでサッカーを嫌いにならないでと、伝えたかったからです。


 サッカーって、そんなに勝てるスポーツじゃないんですよ。
 W杯の本大会に進むだけでも大変なのに、出場している32チームの中でグループリーグを突破出来るのは16チームだけ。日本だけじゃない、スペインもイタリアもイングランドも今回はグループリーグで散っていますし。前回大会はフランスとイタリア、2002年日韓W杯ではフランス、ポルトガル、アルゼンチンがグループリーグで散っています(オランダに至っては予選で敗退している)。

 毎回グループリーグを突破しているのはブラジルとドイツとメキシコくらいで、残りの13枠は毎回違うチームが奪いあっているのです。日本は4年前は奪えたけど、今回は奪えなかった―――W杯で勝つのはそれくらい難しいのです。
 「グループリーグ突破がノルマ」と言えるほどの強豪国に、日本はまだなれていません。まだまだ「グループリーグ突破が目標」という国なんです。



 日本にとって、2010年の南アフリカ大会は「地の利」もありました。
 この季節の南アフリカは涼しく、運動量が落ちずに走り続けることが出来ましたし。標高の問題と公式球の問題ゆえに「ボールが飛びすぎる」「カーブがかかりにくい」という違和感が全チームを苦しめ、トップクラスの選手でさえロングパスの精度やクロスの精度がガクンと落ちていました。結果的に、2006年にオーストラリアにやられたような「背の高い選手にポンポン放り込まれるパワープレイ」は有効でなくなり、日本は安定した守備で失点を抑えることが出来たのです。
 その一方で、ボールが不規則な変化をするということで、本田圭祐のブレ球フリーキックは「魔球」と化してデンマーク戦の先制ゴールとなりました。

 今回のブラジル大会は逆に、日本にとってはムチャクチャ不利な状況の大会で。
 高温多湿な会場が続いた上に、ピッチコンディションも悪く……日本代表の生命線であった「運動量」と「ショートパスの精度」がガクンと落ちて。やりたいサッカーが出来ない状況に追い込まれてしまいました。



 正直なところ、W杯という大会は「最高の環境で最高の戦いが出来る大会」ではないんです。ヨーロッパのリーグが休みになった夏(北半球にとっての)に行われ、興行のために巡業のように様々な国が開催地になり、参加国の時差に合わせてテレビ中継しやすい時間帯での試合になって……

 今の日本サッカーは「Jリーグではレベルが低いから海外のチームに移籍しなきゃ!」と、有望な選手が次々とヨーロッパに移籍していますが。ドイツはともかく、スペインもイタリアもイングランドもグループリーグで敗退しているんだから「普段からヨーロッパのクラブでプレイしていればW杯で勝てる」なんてワケがないんです。

 むしろ、ヨーロッパの最高の環境に慣れたチームこそ苦戦しているとも言えて。
 実際2010年の南アフリカ大会も2014年のブラジル大会でも5チームがグループリーグを突破した南米勢は「劣悪な環境」をモノともしませんし、6大会連続グループリーグ突破のメキシコも高地だろうが高温多湿だろうが運動量が全く落ちませんし。
 そう考えるとドイツって何なの……という話もしたいけど、スポーツの取り組み方が違いますからねぇドイツは。男女違えど、なでしこはよくぞあんな連中に勝てたもんだ。



 次のW杯の舞台は「ロシア」、次が「カタール」。
 カタールは……まぁ、色々な問題があるので「本当にやるの?」とは思うんですが。

 ちなみにU-23代表が戦う五輪の舞台は、またしても「ブラジル」、次が「日本」です。
 日本……?7~8月の日本でサッカーやるの……?試合数を考えれば全試合をナイトゲームにってワケにも行きませんし、いずれにせよ暑い大会になりそうですね。


 これらの大会を「勝つ」ことを目標にするのなら、これらの地に合わせたチームを作るというのも一つの手だと思います。
 「自分達のサッカー」というものに固執せず、「勝つためのサッカー」を目指すという手です。2002年W杯も、2010年W杯も、それをやって実際にグループリーグを突破して。そしたら「もっと自由なサッカーを志すべきなんじゃないか」「スペインのような攻撃サッカーを目指すべきだったんじゃないか」と、毎回成功体験を台無しにしてきたから今大会の成績になっているんですが(笑)。


 「勝つためのサッカー」か、「みんなをワクワクさせるサッカー」か。
 W杯では輝かなかったけど、4年間の間ではショートパスを主体とするポゼッションサッカーをする日本を見せてもらったことが何度もありますし。それで幸せだった時期も確かにあります。「W杯で勝てなかった」という一点だけでそれを全部否定して良いものなのか、私には何とも言えません。


 そういう意味では、「これから先の日本代表」がどういう道を進むのかは楽しみですし、監督もそうですし、白紙に戻して新しいメンバーで組むことになるであろう選手達がどういう人選になるのか今から楽しみではあります。次の日本代表の大きな大会は、1月のアジアカップ(場所はオーストラリア)。

 もちろんそれまでにもJリーグがあって、その中から選手達は選ばれるのだろうし。
 そもそもその前に、今現在W杯はまだ続いていて、ここからが「W杯の上位進出チーム同士の戦い」になるのですからね。ここからが面白いところなのです!日本代表は負けたけど、サッカーは消えてなくなるワケじゃないし、これからもサッカーは面白いのです!

 個人的には、メッシにはW杯という舞台でも輝いてもらいたいのでアルゼンチンに決勝辺りまでは来てもらいたいのだけど……果たして。


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サッカー日本代表が得意としてきたチーム、苦手としてきたチーム

 コロンビア戦の前にどうしても書いておきたかったのです。
 サッカー日本代表は、今回の2014年ブラジルW杯で2試合を終えて1分1敗で「勝ち点1、得失点差-1、総得点1」という成績です。決勝トーナメントに進むためには、3戦目のコロンビア相手に勝った上に、ギリシャとコートジボワールの結果を祈らなければならない―――

 この絶望的な状況で、敢えて書いておきたかったのです。
 私は今回のW杯のグループリーグの組み合わせが決まった時、「アフリカ(コートジボワール)、ヨーロッパ(ギリシャ)、南米(コロンビア)という組み合わせかー」と少しヤバイ予感がしていました。決勝トーナメントに進めた2002年と2010年の大会と比べて、相当難しい戦いになるぞと。


 何故そう思ったのかを説明するために……
 日本が初めてW杯に進出した1998年以降の、W杯、オリンピック、コンフェデレーションズ杯の3つの国際大会の成績を並べてみようと思います。
 ワールドユース(U-20W杯)のような年代別の大会は参考にならないと思ったので外しましたが、オリンピックはオーバーエージ枠があるので入れました。コンフェデ杯は入れましたけど、それ以外の親善試合やカップ戦はキリがないので省きました。

 ついでなので、各試合の得点者も記しておこうと思います。
 これは単に私の趣味です(笑)。


【1998年 フランスW杯】
 × アルゼンチン(南米)0-1
 × クロアチア(ヨーロッパ)0-1
 × ジャマイカ(北中米カリブ海)1-2 ※ 中山雅史

【2000年 シドニー五輪】
 ○ 南アフリカ(アフリカ)2-1 ※ 高原直泰・高原直泰
 ○ スロバキア(ヨーロッパ)2-1 ※ 中田英寿・稲本潤一
 × ブラジル(南米)0-1
 × アメリカ(北中米カリブ海)2-2(PK 4-5) ※ 柳沢敦・高原直泰

【2001年 日韓コンフェデ杯】
 ○ カナダ(北中米カリブ海)3-0 ※ 小野伸二・西澤明訓・森島寛晃
 ○ カメルーン(アフリカ)2-0 ※ 鈴木隆行・鈴木隆行
 △ ブラジル(南米)0-0
 ○ オーストラリア(オセアニア)1-0 ※ 中田英寿
 × フランス(ヨーロッパ)0-1

※ 当時は国際Aマッチデーでの開催ではなかったので、各国の主力が必ずしも揃っていたワケではありませんでした

【2002年 日韓W杯】
 △ ベルギー(ヨーロッパ)2-2 ※ 鈴木隆行・稲本潤一
 ○ ロシア(ヨーロッパ)1-0 ※ 稲本潤一
 ○ チュニジア(アフリカ)2-0 ※ 森島寛晃・中田英寿
 × トルコ(ヨーロッパ)0-1

【2003年 フランスコンフェデ杯】
 ○ ニュージーランド(オセアニア)3-0 ※ 中村俊輔・中田英寿・中村俊輔
 × フランス(ヨーロッパ)1-2 ※ 中村俊輔
 × コロンビア(南米)0-1

【2004年 アテネ五輪】
 × パラグアイ(南米)3-4 ※ 小野伸二・小野伸二・大久保嘉人
 × イタリア(ヨーロッパ)2-3 ※ 阿部勇樹・高松大樹
 ○ ガーナ(アフリカ)1-0 ※ 大久保嘉人

【2005年 ドイツコンフェデ杯】
 × メキシコ(北中米カリブ海)1-2 ※ 柳沢敦
 ○ ギリシャ(ヨーロッパ)1-0 ※ 大黒将志
 △ ブラジル(南米)2-2 ※ 中村俊輔・大黒将志

【2006年 ドイツW杯】
 × オーストラリア(オセアニア)1-3 ※ 中村俊輔
 △ クロアチア(ヨーロッパ)0-0
 × ブラジル(南米)1-4 ※ 玉田圭司

【2008年 北京五輪】
 × アメリカ(北中米カリブ海)0-1
 × ナイジェリア(アフリカ)1-2 ※ 豊田陽平
 × オランダ(ヨーロッパ)0-1

【2010年 南アフリカW杯】
 ○ カメルーン(アフリカ)1-0 ※ 本田圭佑
 × オランダ(ヨーロッパ)0-1
 ○ デンマーク(ヨーロッパ)3-1 ※ 本田圭佑・遠藤保仁・岡崎慎司
 × パラグアイ(南米)0-0(PK 3-5)

【2012年 ロンドン五輪】
 ○ スペイン(ヨーロッパ)1-0 ※ 大津祐樹
 ○ モロッコ(アフリカ)1-0 ※ 永井謙佑
 △ ホンジュラス(北中米カリブ海)0-0
 ○ エジプト(アフリカ)3-0 ※ 永井謙佑・吉田麻也・大津祐樹
 × メキシコ(北中米カリブ海)1-3 ※ 大津祐樹
 × 韓国(アジア)0-2
 
【2013年 ブラジルコンフェデ杯】
 × ブラジル(南米)0-3
 × イタリア(ヨーロッパ)3-4 ※ 本田圭佑・香川真司・岡崎慎司
 × メキシコ(北中米カリブ海)1-2 ※ 岡崎慎司

【2014年 ブラジルW杯】
 × コートジボワール(アフリカ)1-2 ※ 本田圭佑
 △ ギリシャ(ヨーロッパ)0-0
 ? コロンビア ← さぁ、決戦だ!!


 日本が今大会で1戦目に戦ったのはコートジボワール(アフリカ)。
 アフリカ勢との試合は、1998年以降で今大会前まで日本の「7勝0分1敗」です。勝率87%―――言ってしまえば日本がカモにしていた相手なのです。かつては「アフリカコンプレックス」みたいなことも言われていましたが、1998年以降で敗れたのは1度しかなかったのです。その1度というのが、現日本代表が23歳以下代表だった北京五輪というのがアレなんですが……

 だから、日本はコートジボワール相手に何が何でも勝たなくてはならなかったのです。「アフリカ最強」と言われようが、「英雄ドログバ」のいるチームだろうが、日本が最も勝ち点を計算できる相手はコートジボワールだったのです。



 日本が今大会で2戦目に戦ったのはギリシャ(ヨーロッパ)。
 ヨーロッパ勢との試合は、1998年以降で今大会前まで日本の「5勝2分8敗」です。勝率33%―――ヨーロッパと一言で言っても、フランスW杯で敗れたクロアチアは大会3位、日韓W杯で敗れたトルコも大会3位、アテネ五輪で敗れたイタリアも大会3位、南アフリカW杯で敗れたオランダは大会2位と、強豪国と戦えばそりゃ負けるだろうって話なんですが。

 引き分けも含めれば46%で……
 試合内容からしても、日本は比較的ヨーロッパは「まだ戦える相手」なんですよね。ロンドン五輪ではスペインに勝っていますし、昨年のコンフェデ杯でのイタリア戦、その後のオランダ、ベルギーとの親善試合を見ても、ヨーロッパは強豪相手でも「そこそこ戦える」相性だったと思います。

 だから、ギリシャ相手は「出来れば勝ちたい」「最悪でも引き分け」と思っていました。


 さて、これから日本が戦うのはコロンビア(南米)ですが……
 南米勢との試合は、1998年以降で今大会前まで日本の「0勝2分7敗」です。勝率0%―――勝率0%―――勝率0%―――日本は1998年以降、主要な国際大会で南米のチーム相手に勝ったことが一度もないのです。(※1)

(※1:ついでに言うと、「北中米カリブ海」相手にも1勝1分6敗で勝率12%)

 私が組み合わせを見て「難しい大会になる」と思ったのはコレが理由で。
 日本が決勝トーナメントに進めたW杯は、2002年「ヨーロッパ、ヨーロッパ、アフリカ」という組み合わせ、2010年の「アフリカ、ヨーロッパ、ヨーロッパ」という組み合わせの時だけで。南米のチームと同じグループに入った時、日本はW杯で一度も決勝トーナメントに進めていないんです。


 だから、今大会も「コートジボワールとギリシャ相手に2連勝しないと決勝トーナメント進出は厳しい」と思っていましたし、そこで1分1敗の現状では絶望的だぞと思っているのです。
 サッカーに詳しい人ほどそれが分かっていますから、「コロンビア相手に勝てるワケがない」「日本のW杯は終わった」と言っているのです。


 私も、頭ではそう思っています。







 でも、「奇跡的なドラマ」というのはこういうところから始まるものですよ。

 予定通り行かない絶望的な状況であっても、諦めないで何かを成し遂げた時にだけ「ドラマ」は生まれるのです。1998年以降、ただの1度も勝てなかった南米チーム相手に勝って決勝トーナメントに進めば―――これは歴史に残る「奇跡的なドラマ」だと言えます。



 オッサン世代は今日の記事に「え?何でアレを抜かすの?」と思っていたことでしょう。
 そうです。日本代表はかつて「奇跡」を起こしたことがあるのです。

【1996年 アトランタ五輪】
 ○ ブラジル(南米)1-0 ※ 伊東輝悦
 × ナイジェリア(アフリカ)0-2
 ○ ハンガリー(ヨーロッパ)3-2 ※ 前園真聖・上村健一・前園真聖


 1996年、日本はアトランタ五輪という舞台で「スーパースター軍団」だったブラジル代表を破っているのです。当時の日本はW杯に出場したことがなく、五輪も28年ぶりの出場、A代表経験者ですら前園と城の2人しかいない日本代表が、世界最強だったブラジル代表を倒しているのです。当然、ブラジルは南米のチーム。

 当時の日本のサッカーと、今の日本のサッカーは全然違いますし。
 「勝つための守備的なチームでイイのか」というのは、20年近く経っても未だに結論が出ていない日本代表永遠の議論なのですが。恐らく、「今の日本代表がコロンビアに勝つ」ことと「当時の日本代表が当時のブラジル代表に勝つ」ことの難しさを比較すれば、圧倒的に後者の方が難しいことと思われます。


 そもそもの話なんですけど……
 「W杯優勝を目指します」はビッグマウスだとしても、「ベスト8を目指します」を目標とするのならコロンビア級の強豪国には勝てるようじゃないと話にならないんですよ。コロンビアの世界ランキングは8位ですから。

 ましてや「南米勢とは当たらないことを祈ります」みたいな心がけで、ベスト8なんて行けるワケがないんです。



 もちろん、現実的には決勝トーナメント進出は厳しいです。
 日本がコロンビア相手に100-0で勝ったとしても、コートジボワールがギリシャに勝ってしまえば日本の敗退が決まってしまいます。でも、だからこそ書いておきたいのです。1998年以降、一度も勝っていない南米勢に勝てば超かっこいいぞ>日本代表
 それこそ4年前、南アフリカの地で散った日本代表は、南米のパラグアイにPK戦の末に敗れたんじゃないですか。そのリベンジをするチャンスには、絶好の機会じゃないですか。

 いや、もうホント私の本心を言ってしまえば……
 決勝トーナメントに行けるかどうかよりも、この試合に勝てるかどうかよりも、「最も相性の良くない最強の相手」に日本の攻めるサッカーを見せてくれるかどうかを期待しているのです。この試合を早起きして観た子ども達が「やっぱりサッカーって面白いな」と思えるような試合をして欲しいのです。

 決勝トーナメントに進めなければ、ザックジャパン最後の試合です。
 4年間の全てを、ここにぶつけてくれ!


 もういっそのこと、3-4-3のフォーメーションでやってみましょうか!(オイ


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| サッカー観戦 | 17:54 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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2013年6月のまとめ

 Amazonでは7月2日までの期間限定で、キンドルファイアシリーズの端末が3000円オフというキャンペーンを行っています。クーポンコードを入れる必要があるので、説明をよく読んでくださいね!





 自分が使っている「キンドルファイアHD 16GB」は本来は15800円のところ今なら12800円で買えるということで、正直羨ましい!「タブレット端末としては性能が低い」とか「Amazonのアプリストアは品揃えが」とかは、この価格だったら全然気にならない話ですわ。

 自宅に無線LAN環境がなければ魅力減な商品ですし、使う用途がなければただの板になってしまうんですが……タブレット端末のエントリーモデルとしてはなかなかのお買い得だと思いますよ!


 キンドルファイアHDで何が出来るのかは過去にたくさんの記事を書いているのでそちらを読んでくださいね。書いた頃と少々状況も変わっていて、AmazonのアプリストアはWeb版も出来て、ラジコも普通に無料ダウンロード出来るようになりました。

(関連記事:超初心者の自分がキンドルファイアHDを起動して漫画を読んでみた
(関連記事:超初心者の自分がキンドルファイアHDで写真・音楽・動画などを楽しんでみた
(関連記事:初心者の自分がキンドルファイアHDで実用アプリを使ってみた
(関連記事:キンドルファイアHDを基本無料ゲーム目当てに買ってはいけない4つの理由
(関連記事:電子書籍で実際に漫画を読んでみて思った“メリットとデメリット”
(関連記事:キンドルで「活字の本」を読む際に使える“電子書籍ならではの機能”
(関連記事:初心者の自分が「本の自炊」に挑戦してみた




 キンドル話でもう一つ。
 個人が出版社を介さずにキンドル本を出版できるサービスについて、以前に2つの記事を書きました。

 キンドルで自作漫画を出版する際に注意したい「容量」と「最低価格」について
 「間違った記事」を書いてしまったかも知れません

 一つ目の記事で、「キンドルにアップできるファイル容量は50MBまで」「だけど50MB全てを画像だけに使えるワケではなくて、MOBIファイルに変換すると倍以上の容量になってしまう」「実質画像に使える容量は25MBだけみたい」という話を書きました。
 そして、その記事の反応で「いや、50MB以上のMOBIファイルでもアップロード出来ますよ。70MBのMOBIファイルをアップロードしたら変換されて容量が半減されました」という情報を頂いたんですね。



 なので――――自分は試してみることにしました。
 画像の総容量は「49.9MB」、これをMOBIファイルに変換したら「104MB」――――これをキンドルにアップロードして実際に出版できるのか否か!



 アップロードが終わりません。
 アップロードを開始してから10時間が経過したのですが、まだ「アップロード中です…」と表示されたままで戻ることも進むことも出来ませんなう。10時間ならダメだけど、16時間なら何とかなるという可能性もなくもないのでもう1回だけ試してみますが……恐らく50MBを超えるMOBIファイルをアップロードすることはやはり推奨されていないみたいですね。

 KDPのヘルプにはこう書かれています。

<以下、引用>
 Amazon KDPで変換できる最大ファイルサイズは50MBです。50MBを超えるファイルを変換することはできません。ここでは、ファイルサイズを小さくするためのガイドラインについて説明します。
 本のコンテンツをKindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)にアップロードする場合、ファイルサイズを50MB未満にすることを推奨します。推奨する最大ファイルサイズを超えた場合、変換に時間がかかったり、ファイルの一部を変換できないことがあります。

</ここまで>
※ 改行・強調など一部手を加えました。


 つまり、Amazonとしてサポートしているのは50MBまでで。
 それ以上の容量になるとエラーになる可能性がある。

 70MBでは成功した例もあったけれど、今現在アップロードしようとしている104MBではどうにもならない――――こんなところですかね。





 ということで、大人しく「1冊で出す予定だった本を2冊に分けて発売する」ことになりそうです。ホントは7月1日に出したかったのですが、2冊出すためには「表紙」「目次」「あとがき」をもう1セットずつ用意しなければならないのでもうちょっと時間がかかりそうです。

 2冊で出すということは、価格も倍になってしまうので申し訳ない。
 次はちゃんと考えて「1冊に収まる企画」で作りたいと思います。






※ 7月6日追記:
 「50MBを超えているMOBIファイルもアップロードすると容量が半分になるから大丈夫ですよ」という情報そのものが、どうやらデマっぽいです。先ほどアップロードを試みたところ、50MBを少しでもオーバーしているとアップロード自体が出来ませんでした。

 「以前は出来ていたけど現在は出来ない」のか、「テキトーな情報を教えられた」のかは分かりませんが、とりあえず現状は50MBを超えているファイルはアップロード時点で弾かれます。


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| ひび雑記 | 17:57 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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イチローって引退したら「鈴木氏」って呼ばれるようになるの?

 タイトルがオチです。
 本文にはコレ以上面白いことは書きません。




 最初に「そういうことなのか」と気付いたのは、中田英寿選手が引退した時。
 それ以前にも気付いておかしくないタイミングがあったろうけど、自分はそれまで一切気にしていませんでしたし気付きませんでした。


 スポーツ選手はニュース等で呼ばれる際は「○○選手」とか「○○投手」と呼ばれるのが本来の呼び方です。「安部首相」とか「岩田社長」とか「鈴木先生」みたいに役職名や職業名を付けることで敬称としているのと同じようなカンジだと思われます。中田英寿選手も「中田選手」と呼ばれていましたし、イチロー選手も「イチロー選手」と呼ばれています。

 でも、実際にスポーツ中継やスポーツニュースやスポーツの試合に関する新聞記事を見ると、「中田のスルーパスに走り込んだ柳沢ー!」とか「イチローは4打数3安打の活躍で打率を3割2分に戻しました。なおマリナーズは1-9で敗れました」といったカンジに「○○選手」の“選手”の部分を省いて「○○」って呼び捨てにしていますよね。
 私達が友達同士で喋っているのではなく、公的な機関が公的な媒体で「スポーツ選手のことは呼び捨てにする」としているんですね。


 これは恐らく、新聞の限られた文字数、テレビ中継やラジオ中継・テレビニュースやラジオニュースの限られた時間の中で、情報をちゃんと伝えるためには一人一人に「○○選手」と付けるワケにはいかないってことなんだと思います。
 サッカーなんてスタメンだけで22人もいますからね。全員に「○○選手」と付けたらそれだけで44文字も割かなくてはなりませんし、そこが省かれるのも当然かなとは思います。



 しかし、それに慣れすぎてしまっていて。
 中田英寿選手のことを「中田」「中田ヒデ」「ヒデ」と認識していたため、引退した途端に全ての新聞・テレビが彼のことを「中田氏」「中田英寿さん」と呼ぶようになった時の「……ん?誰のことだ……?」感は半端なかったです。

 また、中田選手が現役時代、20歳くらいで日本代表のエースになって、10歳くらい年上の大先輩達も呼び捨てで呼ぶみたいなキャラクターで。彼を持ち上げた当時の新聞・メディアの論調も「新しい時代のヒーロー」とか「日本人も世界で戦うためにはコレくらいの我がないとダメだ」と、今までの先輩・後輩といった日本式の悪しき慣習を打ち破る象徴みたいに扱われてたため。

 え?中田本人は「さん付け」で呼ばれるのかよという違和感が、自分が「スポーツ選手って引退すると“○○氏”と呼ばれるようになるんだ」と気付くきっかけになったのです。


 あと、スポーツ選手って引退するとそんなにニュースに扱われることもなくなって、ニュースに扱われる時は「○○コーチ」とか「○○監督」という新たな役職を得た時が多いので。コーチにも監督にもならず、それでもニュースに扱われて「中田氏は~~」と呼ばれ続けたって彼の特殊なポジションがそう思わせたのかもと。






 で、イチローですよ。
 イチローというのは「選手登録名」です。本名は「鈴木一朗」さんです。

 スポーツ選手として彼を紹介する時は「イチロー選手」と呼ばなくてはなりませんし、スポーツ中継やスポーツニュースでは“選手”の部分を省いて「イチロー」と呼ばれていますし、世界中のファンは彼を「イチロー」と呼んで親しんでいることでしょう。

 しかし、それは彼がスポーツ選手だからです。
 何年・何十年先になるかは分かりませんが、彼もいつかはスポーツ選手の現役を引退するでしょう。
 中田英寿選手のことを「中田」や「中田ヒデ」と呼ばなくなって「中田氏」と呼ぶようになったように、イチロー選手のことも「イチロー」と呼ばなくなって「鈴木氏」と呼ぶようになるのか―――それとも「イチロー氏」とか「鈴木一朗さん(元イチロー選手)」みたいなよく分からない表記になるのか。今から気になって仕方ありません!!


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 あと、これはニュース等ではそう呼ばれていないと思いますが、「野村監督」とか「王監督」はいつまで監督なんですかね!一度でも監督業をやると生涯「監督」って呼ばれ続けるんですかね!

| ひび雑記 | 17:57 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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2012年8月のまとめ

 ちょっと昨日Twitterで話題になっていたこと。
 Amazonで「特典付き」のゲームソフトを買う際には気を付けた方がイイよ、という話です。

 この手の話は「誰が悪かったのか」という答えを探しがちなんですが、今回のこの件は誰が悪いという犯人がいるわけではなく、ちょっとずつのズレが大きく出ちゃったのがたまたまココだったという話だと思うのです。



 昨日発売の3DSソフト『閃乱カグラ Burst』をAmazonで購入したら「先着購入特典が付いていなかった!」という声がたくさんあがっていました。どうもAmazonの商品には全てこの特典が付いていないみたいです。Amazonに問い合わせた人の話によると、最初から「特典付き」とは記載されていなかったというAmazon側からの回答だったそうです。


 通常、Amazonで「特典付き」のゲームソフトを販売する場合、2つのページが用意されることが多かったんです。例えば同じマーベラスAQLのソフト『ルーンファクトリー4』はこんなカンジですね。

ルーンファクトリー4 特典 こっそり聴きたい添い寝CD(特製ヘッドフォン付き)付き
ルーンファクトリー4 特典 こっそり聴きたい添い寝CD(特製ヘッドフォン付き)付き

ルーンファクトリー4 (特典なし)
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 前作『閃乱カグラ -少女達の真影-』もこんなカンジに「特典付き」「特典なし」の2バージョンのページが用意されていたんですが、今作『閃乱カグラ Burst -紅蓮の少女達-』は1バージョンのページしか出来ていませんでした。


閃乱カグラ Burst -紅蓮の少女達-
閃乱カグラ Burst -紅蓮の少女達-

 「特典」についての記述は(少なくとも現在は)ありません。
 なので、予約購入した人は「1バージョンしかページがないということは全てに特典が付いてくるのだろう」と思ってAmazonで予約をしたのだけど、Amazonからすると「特典が付くだなんて書いていないんだから付くワケがない」と。

 Amazonレビューを見ると「予約した4月の時点では「特典付き」と書いてあった」という意見もあるんですが、Twitterで話を聞いた人は「特典についての記述がないことが2ちゃんのカグラスレで話題になっていてAmazonを警戒している人もいた」と仰ってる人もいたので……正直、どっちが真実かは私には分からないです。



 んで、重要なのはここから。
 この話は『カグラ』だけじゃないらしいんです。

 どうもAmazonが「特典付きのゲームソフト」を取り扱わなくなっている傾向があるみたいで(特に特典が大型でスペースを取るものは)、何も記載せずに「特典なし」のバージョンだけを売っているという話をチラホラ聞きました。去年の12月頃からあのソフトでもそうだった、あのソフトでもそうだった、と。

 今回大きな話題になってしまったのが、3DSでのヒット作で、しかも特典を欲しがる人が多そうな(←偏見)『カグラ』だったからで。今までにもそういうことはあったそうですし、なんかマーベラスと『カグラ』はたらいまわしにされてたババを掴まされちゃったなという印象です。



 んで、肝腎の「Amazonが何故特典付きゲームソフトを取り扱わなくなったか」という話なんですが。
 今のゲーム業界、パッケージソフトのビジネスモデルがやっばいことになっているんですよね。

 元々「10本入荷して9本売れただけなら赤字」というどうかしている利益率で。中古ソフトを売らなきゃやっていけなかったり、家電量販店のように他の商品を売るための客寄せだったりで。新品ゲームだけ売ってお店が成り立てる商売じゃないんですよね。

 なので、今年に入って「小売店が入荷をしぼっている」という噂があって、実際大した売り上げではないソフトが品切れで手に入らなくなることも頻繁にありました。



 そんな中でも「Amazonなら大丈夫」と思っている人も多かったと思うんですが。
 最近は「空予約」の問題もあって、予約している人がたくさんいたから予約分を入荷したら発送前にキャンセルされまくって在庫抱えちゃって結局値崩れした状態で売った―――というソフトも多くて。Amazonやばいんじゃないのかと数年前から心配していました。



 これ、特定企業が行っているみたいな噂も耳にしますけど、それ以前に個人でもやっている人いっぱいいると思うんですよ。
 「Amazonでゲーム予約していたんだけど発売日になっても発送されていないみたいだから、キャンセルして、近所のゲーム屋で買ってきた。やっぱりゲームは発売日に遊ばないとね!」みたいなことをTwitterで呟いている人はたくさんいます。そのキャンセルされた商品はどこに行くんだろう…とずっと前から心配していました。

 もちろん違法行為ではありませんし、それが悪いことだとも言いません。
 「今回のこの件は誰が悪いという犯人がいるわけではない」という話なんですが。


 だから、Amazonが、スペースをとる大きな特典が付いているゲームソフトの取り扱い自体をやめつつある―――というのは、正直私は「仕方ないかな……」と思ったんです。



・今年になって小売店がゲームソフトの入荷を絞っている
・Amazonアフィリエイトのゲームソフトの紹介料率が大幅に下がった
・任天堂がパッケージソフトのダウンロード販売を始めた
・Amazonが(大きな)特典付きのゲームソフトの取り扱いから撤退しつつある


 これらのことは全部繋がっていることだと思うのです。

 私自身は「特典」にはあまり興味がありませんし(わざわざ「特典なし」の方を注文することも多い)、同じ内容ならばパッケージ販売じゃなくてダウンロード販売を選んでいきたいと思っているくらいなんで、このことで直接困るということはアフィ利率が下がったこと以外はないんですが。

 ゲーム業界の未来を考えると、
 店頭でパッケージソフトが買えなくなったらどうなっちゃうんだろう……と恐怖を感じるのです。


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| ひび雑記 | 19:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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2012年5月のまとめ

 来月6月はサッカー月間なのであります。

 サッカーに詳しくない人にも分かりやすく説明をしますと……
 世界中のサッカー選手が集まるヨーロッパのリーグ戦は秋開始~春終了という国が多いので、大体9~5月がシーズンとなっています。ということは、現在はヨーロッパリーグのオフシーズン。「オフシーズンなのにサッカー月間?」と思われる人もいるでしょうが、毎週やっているクラブチームの試合が行われない時期だからこそ代表の大会が行われる時期なのです。


 6月8日からヨーロッパ選手権(EURO)が開始されます。
 ヨーロッパの代表国(ウクライナ、ポーランド、ドイツ、ロシア、イタリア、フランス、オランダ、ギリシャ、イングランド、デンマーク、スペイン、スウェーデン、クロアチア、アイルランド、チェコ、ポルトガル)16チームがヨーロッパ1位をかけて対決します。

 日本のテレビでも、WOWOWで全試合、TBSで一部の試合が放送されます。
 自分も超楽しみにしています。



 そして、EUROが行われている間、アジアでも2014年のW杯に向けたアジア最終予選が始まります。日本の試合の日程を記すと――――ホーム&アウェイで2回ずつ4チームと戦うので8試合

 6月3日にオマーン戦。
 6月8日にヨルダン戦。
 6月12日にオーストラリア戦。

 次は日程があいて9月11日にイラク戦。
 11月14日にオマーン戦。

 来年3月26日にヨルダン戦。
 6月4日にオーストラリア戦。
 6月11日にイラク戦。


 となっていて……5チーム中2位までに入ればW杯出場となります。
 3位になっても可能性は残るんですが、長い長いプレーオフの道のりが待っているので出来ればそれは避けたいところ。



 もちろん8月にはロンドン五輪があって、サッカーは男女ともに出場するんでこれもまた注目ですし。
 サッカーファンにとっては休む間もなく楽しくて忙しい季節になりそうです!


 『カルチョビット』も出ますしね!


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