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舞-HiMEプロジェクトとFFブランドは似ている?

 OVA『舞-乙HiME Zwei』スペシャルパッケージ版に同梱された特典CDは、1~3巻は主題歌&オーディオコメンタリーだったのですが……最終巻となった4巻は、オーディオコメンタリーではなく『舞-HiME DESTINY』のCDドラマでした。

 『舞-HiME』ファンでない人にとっては「何が何だか」な話だと思いますし、『舞-HiME』ファンの僕でも「何が何だか」なのですが―――
 『舞-HiME』『舞-乙HiME』に続く、舞-HiMEプロジェクト第3弾が『舞-HiME DESTINY』だそうで。今度の舞台は北海道の星之宮風華学園で、その学園に隔離された超能力少女達の物語になるそうです。“召還獣”、“変身ヒロイン”と続いて“超能力”とは……途端にヒネリがなくなったような気もしますね。


 『舞-HiME DESTINY』は(現在のところ)アニメ化は予定されておらず、「キャラの!」というノベル雑誌での小説連載とその単行本化(10月1日発売予定)、オリジナルシナリオでのドラマCD化(10月8日発売予定)というスケジュールになっているそう。
 それとは別個に『舞-乙HiME』のスピンオフ企画として小説版や、過去編となるであろうアニメ作品(OVAになるのかな?)『舞-乙HiME 0~S.ifr~』などもあって……ファンにとっても、もうどの作品を追いかけて良いか分からない状況です。


 という前提条件があってこそ、OVA最終巻に『舞-HiME DESTINY』CDドラマが収録されたと考えると理由が想像しやすいですね。
 次の映像作品は『舞-乙HiME 0~S.ifr~』だけれど、そちらはあくまでスピンオフ企画であって。正統続編は『舞-HiME DESTINY』の方なんだよ、次はこっちを買ってねと誘導する目的だったのでしょう。CDドラマ前に収録されている「久々に高校生の服を着たな…」と言ったキャラ同士のメタなやり取りも、その意味を強める遊び心とも思えます。

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 しかし……舞-HiMEプロジェクトってよく考えてありますよね。
 立ち上げともなる『舞-HiME』『舞-乙HiME』『舞-乙HiME Zwei』が成功したこともあって、ここから先はキャラが一人歩きしてくれるとも言えます。
 喩えば、『舞-乙HiME 0~S.ifr~』にしても『舞-HiME DESTINY』にしても、今のところスタッフ内に小原監督や吉野弘幸氏の名前はありません。『舞-乙HiME 0~S.ifr~』なんか、キャラデザをやってきた久行氏の初監督作品ですよ。


 喩えば『ガンダム』なんかは当初は“『ガンダム』=富野監督の作品”という認識が強かったと思いますし、実際に監督業だけでなく小説版の執筆とかも富野さん自身がやっていましたしね。OVA版や漫画版などの外伝もありましたが、『Vガンダム』でぶっ壊れるまでは富野監督が基本的にはガンダムシリーズを作り続けていたワケです(権利の話とかはまた別なんですけどね)。


 『舞-HiME』プロジェクトはそこを考慮してか、最初から“スタッフの分業”をプロジェクトの根幹に組み込んでいたように思えます。
 喩えば、アニメ版『舞-HiME』は吉野さんと小原監督で話を考えていたみたいですが、漫画版『舞-HiME』は木村暢氏と谷口さんのコンビで話を考えていました。『舞-乙HiME』はどちらも吉野さんが話を考えていたみたいですが、漫画版『Zwei』は樋口さんが一人で脚本担当となっていました。

 『舞-HiME』プロジェクトには、“一人の作者”がいないんですよね。
 強いて言えば、プロデューサーの古里&国崎コンビがそうなのかも知れませんが……彼らはあくまで仕掛け人であって、作者と呼ぶのには抵抗があります。


 対照的にキャストは『舞-HiME』の頃から一貫していて、キャラ=役者=キャストと受け手にイメージさせることに成功してきました。ドラマCDでなつきが喋っているのを「あ、なつきだ」と思えるのは、既に僕の中でなつき=千葉さんの声という刷り込みが出来ているからとも言えます。
 OVAに収録された『舞-HiME DESTINY』の作品が小説ではなくドラマCDであったことも、“キャラクターが演じるスターシステム”をファンに認識させて、次の正統続編はこっちだよと導く意図があったのかなーとも深読みできます。
 もちろん単純に「この声優のファンだから次のドラマCDも買おう!」って人をキープするという目的もあったのでしょうけどね。今度の主役は茅原さんだし、これだけでも食いつく人は多いだろうなぁ。


B000P0I7VO君がくれたあの日
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 そもそも……メディアミックスの目的というのは、“既存のファンを喜ばせる”ことよりも“ファンを増やす入り口を多くする”ことにあります。

 喩えば僕は『舞-HiME』放送当時はアニメをほとんど観ていなかったので、チャンピオンで連載していた漫画版『舞-HiME』から入ったクチです。アニメのDVDは高価ですから僕はアニメ版『舞-HiME』を後にバンダイビジュアルで観ましたけど、『舞-乙HiME』からハマってレンタルビデオ等で『舞-HiME』も観たという人も多いでしょう。
 “どの作品から見始めた人も楽しめる”というのは、舞-HiMEシリーズの特徴でもあります(キャラ数が多いので初見では混乱しそうになりますが。)

 そう言えば……『舞-HiME』のPSP版や『舞-乙HiME』のPS2版は「ファンのための格闘ゲーム」でしたけど、最初に出たPS2版『舞-HiME 運命の系統樹』なんかはゲームオリジナルのキャラデザで“入り口を増やす”意図があったのかも知れませんね。
 今のゲーム市場で、アニメを観ていないのにアニメと同じタイトルのゲームを買おうなんて人がどれだけいるかとは思いますが。


 その一方で、舞-HiMEプロジェクトは“一度食いついたファンは死ぬ気で離さない”商魂逞しさも持っています。
 アニメ版にはドラマCD、連動したラジオ番組やネットテレビ、各種公式ブックからアンソロジーまで。漫画版もチャンピオンでの連載に留まらず、チャンピオンREDでの出張読み切りや、漫画版の続編『舞-乙HiME 嵐』とアニメ版の続編漫画の『舞-乙HiME Zwei』など……関連商品を買っていけばキリがないくらい。
 そして、その一つ一つが全て違うストーリーだというのも大きいですよね。

 コミックス派の方は気付いていない人もいるかも知れませんが、アニメ版と漫画版は各回によって連動している部分があったり(この週にアニメ版でアリカがプレゼントをもらうと、漫画版でもアリカにプレゼントが届くとか)。
 『舞-HiME』→『舞-乙HiME』と、アニメ・漫画ともに話が続いているというのは言うまでもなく(厳密に言うと違うキャラのはずなんだけど、『舞-HiME』での成長を『舞-乙HiME』で受け継いでいたりする)。世界観が繋がっていないはずの、漫画版『舞-乙HiME』にアニメ版『舞-HiME』のネタが含まれていたりもして―――

 もちろん各作品は単品でも十分に楽しめるように作られているのだけど、他の作品を知っているとニヤリと出来る要素も散りばめられているという……



 ここまで挙げた舞-HiMEプロジェクトの特徴を整理すると―――
1.キャラが一人立ちしているので、スタッフが変わっても抵抗が少ない
2.メディアミックス展開で“入り口”を多くする
3.他作品との連動で、他の商品にも興味を持ってもらう


 基本的には、ほとんどのメディアミックス商品に当てはまることだとも言えるんですが……こうした舞-HiMEプロジェクトの動きを見ると、僕はあのゲーム会社のことをつい思い浮かべてしまいます。
 表題にもしたのでバレバレでしょうが……『FF』『ドラクエ』という二つのブランドを抱えたスクウェアエニックスのことです。

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 『ファイナルファンタジー』と名の付くゲームソフトは、シリーズ20周年ということもあり今年は数多く発売&発表されました。

 公式サイトを見て、2007年に発売&現在ではまだ発売されていないが今後発売が発表されているソフトを機種別に並べても……


【プレイステーション2】
 ・『ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム』海外版(3D・RPG)2007.08.09発売

【PSP】
 ・『ファイナルファンタジー』リメイク(2D・RPG)07.04.19発売
 ・『ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争』リメイク(SRPG)2007.05.10発売
 ・『ファイナルファンタジーII』リメイク(2D・RPG)2007.06.07発売
 ・『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-』スピンオフ(ARPG)2007.09.13発売予定
 ・『ディシディア ファイナルファンタジー』オールスターキャラ出演(アクション)発売日未定

【ニンテンドーDS】
 ・『ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング』スピンオフ(RTS)2007.04.26発売
 ・『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト』(ARPG)2007.08.23発売
 ・『ファイナルファンタジータクティクスA2 封穴のグリモア』(SRPG)2007.10.25発売予定
 ・『ファイナルファンタジーIV』リメイク(3D・RPG)発売日未定

【Wii】
 ・『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー』(ARPG?)発売日未定


 まず、どれもタイトルが長い。『舞-HiME DESTINY』に「タイピングがメンドイなぁ」とか文句を言っていたのがバカらしくなるくらい、一つ一つのタイトルが長いです。
 まだ発売日が決まる段階ではないからか記載されていませんでしたが、もちろん『ファイナルファンタジーXIII』がPS3用に一本、そのスピンオフ作品がPS3用と携帯電話用に一本ずつあって、「更に増える」という説もあったりします。

 この他にも廉価版がありますし、最近はどのくらいプレイヤーがいるのか知りませんがオンライン用の『ファイナルファンタジーXI』もサービスが続いています。スクエニは出版部門もあるので、漫画連載とか小説出版も可能ですよね。
 もちろんぬいぐるみやフィギュアなども出ていますし、『チョコボ』を主役にしたゲームも出ます。もう何が何だか……



 当たり前なことですけど、これらの作品を一人に全て買ってもらおうなんてゲーム会社は考えていないでしょう。スピンオフ作品以外はストーリーが全て独立しているので、どこから始めても構わないようになってますしね。
 20年続いているシリーズなのですから、1作目に愛着を持っている人と12作目に愛着を持っている人は20歳離れていると考えることが出来ます……その両方の年代を、一つの商品で満足させるのは不可能でしょう。

 これだけ多くの作品を、(Xbox360以外の)全ての機種で、様々なジャンルで発売するのは―――何よりも“入り口を増やす”ためです。
 PSPを持っている人にはそれ向けの作品を、DSを持っている人にはそれ向けの作品を発売しているので……基本的には「自分が持っているゲーム機のFFを買えば良い」だけで、後はジャンルの問題ですね。

 喩えば僕はDSとWiiを持っているので、遊べるソフトは(今後発売予定のソフトも入れて)5本。僕は『FFXII』とをプレイしていないのと、クォータービューのSRPGが苦手なのでそれらは除外するとして……マルチプレイがウリの『リング・オブ・フェイト』か、リアル頭身の『クリスタルベアラー』か、スーファミ版も遊んだ『IV』のリメイクかって三択になります。結果的に、どれも特色のある3つですよね。違う入り口を3つ持っている―――これこそが『FF』ブランドの強みです。


 一方で、一つの作品のスピンオフ作品が多いのも最近の『FF』の特徴でもあります。最初からマルチタイトルとして作られた『XIII』は言うまでもなく、熱狂的なファンを抱える『VII』や、世界観が共通しているからかキャラが他の作品にも登場する『XII』など(未プレイなんでゴメンなさい、よく分かってません)。


 当然ですが、これらのスタッフは各作品によって違います。
 かつての“『FF』=坂口さんの作品”というイメージは既になく、様々なクリエイターが『FF』作品で名を挙げたりもします。


1.作品によってシステムが違うので、スタッフが変わっても抵抗が少ない
2.他機種での展開で“入り口”を多くする
3.スピンオフ作品でファンをがっちりキープ

 と、こんなカンジで舞-HiMEプロジェクトと共通点が多く見られます。
 『FF』が『舞-HiME』ほど身軽ではないのは、こうした展開を考えずに作られた作品であって(そりゃ20年続いているシリーズなんだから当然ですが)―――スピンオフ企画を除けば、各作品ごとの繋がりが弱いというのがネックですね。
 喩えば、現在好評発売中の『リング・オブ・フェイト』にハマった人が「じゃー今度出る『IV』も買ってみるか」と思うには、『FF』というブランド名以外に共通点がないという問題があるんですよね。

 かと言って、ゲーム機にはシェア争いがあるのでWiiの『FF』とPS3の『FF』が連動するってワケにも行きませんし。作品によっては開発会社を外注している作品もありますし。全体を統括できるシリーズ全体のプロデューサーもいないでしょうし。海外展開なども孕むと、もう作ってる方もワケ分からない状態なんでしょう。



 もちろん、じゃあ舞-HiMEプロジェクトは磐石なのかというと……そもそもこっちには資本力の問題があって。第3弾がアニメではなく小説媒体という時点で、プロジェクトとしては岐路に立たされているという気もします。

 『舞-HiME』と『ファイナルファンタジー』―――全然違う作品ですが、今の時代に適合するために考えられた商品展開の方向性は似ていて、どちらも現在がちょうど分岐点というところまで似ています。


 そして、ファンがこれからどうするべきかも―――
 どちらの場合も今後作品を追いかけるには「情報収集」と「取捨選択」を必要とするので、シンプルにナンバリングタイトルを追いかけていれば良いって話じゃないんですよね。贅沢な話だけど、ファンにとっては厄介な話でもあります。

 とりあえず僕は『舞-HiME』ファンとして小説版『舞-HiME DESTINY』は買ってみるつもりですが、ドラマCDは微妙……ロリ巨乳ツインテールに手錠付けて走り回らせるという変態極まりない(注:誉め言葉です)話だったはずなのに、ちっともエロくなかったんだよなぁ。


 ブランド力で商品展開をするのは結構。ビジネスとしては妥当だと思います。
 ですが、僕らはブランドにお金を払うのではなく、面白い作品にお金を払うのです。そのことを忘れ、ブランド力にふんぞり返ってしまった時、そのブランドの求心力は失われます。肝に銘じておかなければ。


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| アニメ雑記 | 06:28 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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笑顔で舞-乙HiMEワールド完結!『舞-乙HiME Zwei』4話「つながるゆめ」感想

 『舞-乙HiME』という作品は、僕にとって本当に特別な作品でした。
 漫画版とアニメ版が毎週木曜日に発売・放映されて幸せだった日々。『舞-乙HiME』にハマったおかげで前作『舞-HiME』をバンダイチャンネルで見漁ったりもしました。アニメ終盤は毎週のように号泣したし、OVAが発売する直前にビデオを観返してまた号泣したし。たった一つの作品が自分をこんなに元気付けてくれることを、『舞-乙HiME』は気付かせてくれました……この作品に出会えて本当に良かったです。


 そして、そんな幸せな日々も今話で最終回です。笑顔で「あー、この3年間は幸せだった」と言える最終回でした。


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| 舞-HiMEプロジェクト | 03:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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考察:おっぱいで年齢を表現する作品が多い理由

ゲームとは関係がなさそうな話ですが、面白い記事があったのでご紹介します。

 アニメキャラにおけるおっぱいと年齢の考察名探偵西園寺万五郎がアニメを斬る!さんより)

 わざわざ新しいカテゴリーを作ってまで語ることなのかよと自分でも思いつつ、二次元におけるおっぱい考察だったら黙っているワケにはいかねーよと重い腰をあげたワケです。
 最近ウチに来るようになった方は、僕のことを「北米におけるシェア獲得のために現地の住宅事情とパーティ文化を…」うんぬんとか「パッケージメディアだけでは多様性が生まれないためにネット接続率を」うんぬんといった小難しいことをマジメな顔して語っている人とお思いでしょうが……(この辺、半笑いで書いているので真に受けないでね)

 2年くらい前までは「貧乳好きと言えばアイツ」とモニター越しに名指しされるほどのおっぱい博士でした。
 まぁ、分析していたのは二次元ばかりでしたけど、貧乳←→巨乳の女性キャラの中で正ヒロインになるのはどの辺りかみたいな話を表にまとめたりして何をしてたんだ俺は。


 そんな僕なので、記事にあるような現象は以前から気になっていました。『舞-HiME』→『舞-乙HiME』の変化については、前に乳関数ランキングなるものを作って考察しました。

 設定だけで言えば、なつき→ナツキのバストサイズはそのままに身長だけ伸びているので乳関数は下がっているんですよね。他のキャラも大抵そんなカンジで上位は『舞-HiME』キャラが独占しているという。

 少なくとも設定を作っている人達は、“大人になった彼女ら”をバストサイズではなく身長で表現していたのでしょう。ただ…実際の作画を見るとそうでもなかったような気がするんですが……
 ランキングを見てもらえれば分かるように、『舞-乙HiME』の主人公格となっていたアリカやニナやマシロは下位(貧乳レベルで言えば上位)にいるので、彼女らからは“大人の立派な女性”として見えていたナツキやヨウコなんかは自分のよりも大きな胸に見えるワケです。

 漫画やアニメにおいて“大人の女性=おっぱいが大きい”というバイアスが生まれるのは、まだ発展途上の年齢である少年少女を主人公にして、彼ら(彼女ら)からの視点で描いているからに過ぎないのではないでしょうか。


 要は「相対的なおっぱい」だと思うんです。
 そう感じるのはアリカ達作中キャラか、僕らのような視聴者か、作画スタッフなのかは分かりませんが―――作品全体のバランスの中で、結果として「あれ?ナツキ、乳デカくなった?」と描かれているように思えたんじゃないかと。

 つまり、巨乳や貧乳とは普遍的なものではなく、その世界の中での価値基準と照らし合わせた中で感じるものだってことなんだよ!!


 さぁ、ここまでの流れで何割の人がブラウザを閉じているでしょうか(笑)

 『舞-HiME』『舞-乙HiME』をサンプルにしても、読んで下さっている方全員が分かるワケでもないと思うんで……ここからは一般論で考えていきましょう。
 おっぱいというのは個性だと思うんですよ。
 10代女子が恐ろしいスピードでドン引きしているのを感じるので注釈をしますと、キャラ造詣の観点からすると「おっぱいが大きい」「おっぱいが小さい」というのは「髪が長い」とか「メガネをかけている」とか「水系の必殺技が使える」とかと同じような個性なんですよ。

 その上で、視聴者の偏見とか先入観を無視するワケにはいきません―――
 コンプレックスを持っている方には失礼な喩えになってしまうかも知れませんが。「仕事がバリバリ出来るキャリアウーマン」をデザインしようとすると背の高い(=低くない)スレンダーな女性を思い描いてしまうとか、「ガリベン」キャラはメガネをかけていると分かりやすいとか、「ショートカットのコは活動的」とか。

 もちろん、それらの「お約束」を逆手にとって非メガネのガリベンとか、黒髪ロングなのに活動的だとかのキャラを描くと非常に個性が出るのですが……どのキャラも個性的に描いてしまうと、作品全体が落ち着かなくなってしまいます。


 なので、「お約束」に従うとなると……成長途中のヒロインとその母親を描く際に一番分かりやすいのは、「貧乳の娘&巨乳の母親」という組み合わせなんですよ。
 「巨乳の娘&貧乳の母親」の組み合わせだって現実には存在するでしょうが、現実に近いかとかは二の次。視聴者(読者)に「あれ?どっちが母親でどっちが娘だっけ?」と思われないことが優先されるのです。これは多くの登場人物を登場させても混乱させないために編み出された、一種の手法なんじゃないかと思っています。


 ついでだから宣伝しておくと、『ちのしあ』の場合はちょっと違う意図があります。
 今までに挙げた例は、少年少女から見た「大人の女性」を描くので“大人の女性=巨乳”となりやすいという話でしたが。『ちのしあ』の場合は、二人の母像を対比させるために「巨乳の母親」と「貧乳の母親」がいるんですね。対比させる対象が娘ではなく、母親同士だとこうなるのです。

 もちろん、こうなると別の偏見が生まれるんですけどね…「巨乳はおっとり」「貧乳はクール」みたいな。今日は年齢とおっぱいの考察だったので、その話はまた次の機会にでも。(あるのか?)

| ヒンヌー | 18:21 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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