やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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アニプレックスは『化物語』の成功体験を引きずり過ぎだと思う

 作品としての好き嫌いは置いといて。
 ここ数年間の“コンテンツビジネスとしてのアニメ商品”を考えるに、『化物語』とその製作会社アニプレックスの存在は無視出来ないと思います。
 これから紹介する話は、『化物語』が初めてやったことは少ないけれど、色んな作品がやっていた試みをまとめて試みて大きな売上げを記録したということで―――アニメ業界の一つのターニングポイントになるのかもと思い、今敢えて書き残しておこうと思います。


 どっちかというと、アニメに詳しくない人向けに書くつもりです。
 頑張る。



1.「話数ごと」ではなく「話の一区切りごと」に分けてブルーレイ&DVDの販売
 テレビアニメをブルーレイ&DVD販売する場合、通常は「2話ごと」とか「3話ごと」に分けて巻数表記で販売していきます。例えば、ポニーキャニオン製作『けいおん!』1期は全14話を「2話ごと」に分けて全7巻(14話目はテレビ未放送)、『けいおん!!』2期は全27話を「3話ごと」に分けて全9巻(27話目はテレビ未放送)で販売する――みたいな形です。

 しかし、『化物語』はちょっと違っていました。
 この作品は5人のヒロインをそれぞれ描いた5つの物語からなる全15話の構成だったため――――ブルーレイ&DVDは「ひたぎクラブ(2話)」「まよいマイマイ(3話)」「するがモンキー(3話)」「なでこスネイク(2話)」「つばさキャット上(3話)」「つばさキャット下(2話)」という、異例の形式の全6巻という販売になっていました。

 僕が知る限り、テレビアニメのブルーレイ&DVDを「第○巻」という形ではなく「ひたぎクラブ」「まよいマイマイ」のように副題をつけて売り出しているというのはこの作品が初めてです。というか、コレしか観たことがありません。(一応、ブルーレイ&DVDのパッケージには「第○巻」という表記はあります)


 アニメでは聞きませんけど、ライトノベルなんかではよくある手法ですよね。
 僕が好きな戯言シリーズなんかは1巻が『クビキリサイクル』で2巻が『クビシメロマンチスト』で、タイトルだけ見てもどの巻から手を出してイイか戸惑う一方、2巻目にあたる『クビシメロマンチスト』から読んでも大丈夫なように『クビキリサイクル』の犯人は書かれていないという気配りがされていました。

 巻数表記をしないことで「好きな巻から買ってね」という手法。
 現に『化物語』のアニメも、4巻目にあたる「なでこスネイク」がテレビアニメのブルーレイ売上げ最高記録になったというニュースがあって。4巻が一番売れるなんて、普通はないことですよね。他の巻は買わなかったけど「なでこスネイク」だけは買ったという人が多かったことになります。
 これは「話の区切りごと」「ヒロインごと」に分けて販売したことが勝因なのは間違いないと思います。まぁ、「なでこスネイク」はテレビ放送時の作画が…という事情もあるのかも知れませんが(笑)。



 この影響なのか、同じアニプレックスの『世紀末オカルト学院』は全13話をヒロインごとに2話完結の物語に構成して、1巻(1~2話)はマヤメイン、2巻(3~4話)は美風メイン、3巻(5~6話)はこずえメインという商品展開になっていました。

 まぁ……正直、『オカルト学院』はどうなんだろうねとは思いましたが。それは後に。



2.各エピソードごとにオープニングを変更&収録CDをブルーレイ&DVDに同梱
 作中で使われた曲をCDに収録してブルーレイ&DVDに同梱するという方式は他のメーカーもやっているような気がするのですが(ちょっと自信ない)、ここまでビジネスの中心として使っているのはアニプレックスくらいな気がするんだけどどうでしょう?

 『化物語』は5つの物語からなる話なので、「ひたぎクラブ」には「ひたぎクラブ」、「まよいマイマイ」には「まよいマイマイ」専用のオープニングがあり、そのオープニングテーマのCDはブルーレイ&DVDを買わないと手に入らないようになっています。
 前述した「なでこスネイク」の大ヒットも、このオープニング曲「恋愛サーキュレーション」の力が大きいでしょう。レンタル屋さんでDVDを借りても、同梱物であるCDは手に入らないワケですからね。


 同じアニプレックスの『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』は、毎回エンディングテーマを変え、そのエンディングテーマを収録したCDをブルーレイ&DVDに同梱しています。
 『刀語』も(巻によりますが)エンディングテーマが話によって違い、それを収録したCDが同梱されていますね。

 先ほど書いた『世紀末オカルト学院』は、巻のメインヒロインによる90年代JポップのカバーCDが同梱されています。1巻はマヤメインなので、マヤ役の日笠陽子さんの歌う「LOVEマシーン」が当時話題になりました。




3.副音声としてキャラクターコメンタリーをブルーレイ&DVDに収録
 これは多分、『化物語』が初めての試みじゃないですかね。
 アニメに限らず映画なんかでも、スタッフやキャスト陣が副音声としてオーディオコメンタリーを収録するということはかなり以前からある試みでした。最初が何かは分かりませんが、2000年代の前半には既に定着していたんじゃないですかね。


 それを、実在の人物である「スタッフやキャスト」の人達ではなく、架空の人物である「キャラクター」にやらせてしまおうというのがこのキャラクターコメンタリー。『化物語』の場合、本編が阿良々木君とヒロインのやり取りが多いため、このキャラクターコメンタリーで「ヒロイン同士」のやり取りを聴くことが出来るというレアな機会でした。

 原作小説家自らがセリフを書いているというのが大きいですよね。
 言ってしまえば、作者自らがメディアミックス商品に関わっているワケで、原作小説のファンとしても無視できない商品になってしまうワケです。


 同じアニプレックスの『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』でも、更に進化した形として「キャラクターコメンタリー風特典映像」が収録されるそうです。こちらも原作小説家自らが脚本を書いているそうですね。



 個人的には「キャラクターコメンタリー」は面白い試みだと思います。
 自分は声優さんが好きで声優さんのラジオもよく聴くからキャストコメンタリーも好きなのですが、「アニメは好きだけど声優さんのことはそんなでもない」という人も多いでしょうし、そういう人が興味を持てる副音声として「キャラクターコメンタリー」はベターな解答なんじゃないかなと。

 ただ、これは原作小説家にそれなりの知名度がなければなりませんし、小説と脚本は求められる仕事が違うので、『化物語』のキャラクターコメンタリーは面白かったけど、他の作品が追随して面白いかは別の話だよなとも思いますね。




4.本編終了後もインターネットで続きを配信
 先ほど『化物語』は「全15話」と書きましたけど、「全15話」のテレビアニメは珍しいです。
 テレビというのは3ヶ月ごとに改編があるので、テレビアニメも「全11~13話(3ヶ月)」「全22~26話(6ヶ月)」くらいの尺に収まることが多いです。いや、収めなきゃならなかったんです。

 だから、アニメ化の際に「急ぎ足」とか「説明不足」になるのも仕方ないなと許容してきたんです。
 決まった尺の中に話を詰め込まなきゃならないんだから、ここの要素を削るのは仕方ないよね、と。


 ですが、『化物語』はその常識を打ち破りました。
 今までにも「テレビ未放送分の追加エピソードをDVDに収録しました」という作品は沢山ありましたが、それだとあくまでおまけエピソードしか描けないんですよね。まぁ、「あのね商法」とかもありましたけど、逆に言うと「あのね商法」の呪いがかかったように「本編はテレビで完結させなければ」「DVDにはおまけエピソードにとどめなくては」という不文律が出来ていたように思われます。


 『化物語』の場合、全15話中、テレビ放送されたのは12話までです。
 12話は12話で「最終回」らしい回だったのですが、羽川さんのエピソードは伏線だけ張って終わりました。そして、その後の最終エピソード13話・14話・15話はインターネットによる配信が行われ、全ての伏線が回収されて終わります。


 ぶっちゃけ、テレビ放送の尺に収めようと思えば収められたんじゃないかなと思います。
 関東では全12話+1週総集編があったので、全13週の放送枠に収めるには2話分削ればイイのだし、不可能な話ではなかったと思います。でも、ムリに収めるんじゃなくてハミ出した分はネット配信にしようという構成にしたのでしょう。そうすれば「テレビ放送したのをブルーレイに録画すればイイや」って人も、ラスト2巻は買わなきゃなりませんし。


 んで、同じアニプレックスの『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』も。
 テレビ放送は12話までで、13話・14話・15話はネット配信にするそうです。アニプレックスとして明確な意図があって企画しているということですよね。


 理由は後述しますけど、自分は「条件的賛成」です。
 『化物語』のやり方は「作品としての価値を下げた」と思いますけど、『俺妹』は「別に構わないんじゃない」と思っています。実際に見てみないと分かりませんし、迂闊に調べると原作のネタバレ直撃するんで皆さんは気をつけて下さいね!



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 ……ということで、パッと思いついた『化物語』が“商品を売るためにした”ことを書き、アニプレックスが他の作品にも繋げていることを書いてきました。最初に書きましたが、『化物語』が初めてやったワケじゃないものもありますが、ここまでとことんやったというイミで『化物語』は無視できないでしょう。


 自分としてはアニメもビジネスなんだから「黒字にする」ための努力を否定しませんし、他社も真似するところは真似するべきだとも思います。ただ、今は過渡期ゆえに、問題点も沢山あったとも思うのです。ここからはそれを書きます。



1.ブルーレイ&DVD販売のためのシリーズ構成
 「話数ごと」ではなく「話の区切りごと」にパッケージして売るということについて。

 『化物語』に関しては、「ひたぎクラブ」が2話、「まよいマイマイ」が3話――と柔軟な構成にしてあったのでさほど違和感を持ちませんでしたが。全13話を各ヒロインごとの2話ずつに分けた『世紀末オカルト学院』は、正直「ヒドイ構成だな……」と思いました。


1巻:1~2話、マヤメイン
2巻:3~4話、美風メイン
3巻:5~6話、こずえメイン
4巻:7~8話、亜美メイン
5巻:9~10話、あかりメイン
6巻:11~13話、千尋メイン

 最終エピソードの13話を除けば、全て2話完結。
 でも、ストーリーとしては「本来1話で済ませるべきエピソード」を2話に引き伸ばしてスッカスカになっていたり、「もっと尺を取って描いて欲しかったエピソード」も2話に押し込められたせいで超展開になっていたり。ストーリーライン自体は非常に面白い作品だったと思うんですけど、そのせいで薄味の回と濃味の回にハッキリ分かれてしまったなぁと思うのです。


 「パッケージ販売にあわせたシリーズ構成」という手法も洗練されていけば最適解も見つかりそうですが、現状だと「商品のために作品としての質が犠牲になっている」印象は否めません。当然、商品が売れるためには“作品としての質”が不可欠ですから、商品としてもイイことではないと思うんです。



2.「CDだけは買おう」というライトなファンを拾えない商品展開
 オープニングやエンディング曲をブルーレイ&DVDに同梱することについて。

 賛否両論あると思います。
 「ブルーレイ&DVDを買いたくなる」のは間違いありませんし、アニメをコンテンツビジネスとして考えたのなら“ブルーレイ&DVDの収益”は一番大きいとも思います。

 しかし、「ブルーレイ&DVDを買うほどのお金はないなぁ」「でもCDくらいなら買おうかな」というライトなファンもいることを考えると、その“入り口”としてのハードルを自ら高く設定するのはリスキーだとも思います。
 他社の作品……例えば『涼宮ハルヒ』や『けいおん』なんかはまさに「CDだけ買った」ってファンも多かったでしょうしね。お金の問題だけでなく「アニメ本編は1度観れば十分」「CDは何度も聴くから買おうかな」って人もいるでしょう。テレビ放映の録画で済ませるという人もいるでしょう。



 もちろんアニプレックスにはアニプレックスの方針というか、ソニー系列の会社なので事情も複雑だと思うんですけど(PS3が本家ソニーの顔色伺いながら右往左往しているみたいな形で)。ファンからするとそんなことは関係ないですからね。

 そうは言っても、『化物語』はエンディング曲、『俺妹』や『刀語』はオープニング曲をCD展開しているので、現状は「バランスを取りつつ…」ってカンジなんでしょうが。
 いや、でも「恋愛サーキュレーション」をCD展開していたら、どれだけ大ヒットしたんだろうと思うんですよ。



3.キャラクター推しの作品ばかりになる危惧
 副音声に「キャラクターコメンタリー」を付けることについて。

 自分は非常に面白い試みだと思うんですけど、これが活きるには「キャラクターに人気がある作品」じゃないとなりませんよね。『化物語』や『俺妹』が採用しているということから、どういう作品がこのキャラクターコメンタリーを採用して、このキャラクターコメンタリーが主流になっていったらどういう作品が多くなるのか……推察出来ると思います。


 「キャラクターには全く人気がないけれど、その他の部分で評価されている作品」だっていっぱいありますよね。それこそアニプレックス作品にも。そういう作品はキャラクターコメンタリーを付けてもさほど意味がないので、他のことをやらないといけませんよね。


 その“他のこと”を発明すればイイだけな気もする(笑)。
 なのでまー、実はこの「キャラクターコメンタリー」にはあまり問題点はないと思っています。



4.インターネット配信は「最終手段」にして欲しかった
 さぁ、これだ。
 正直な話、僕は『化物語』のネット配信は好きではありませんでした。商業的には成功したかも知れませんが、これが主流になったらイヤだなぁと思いました。そして案の定『俺妹』でも採用されるということに。

 2回「最終回」が来るってことなんですよ。
 『化物語』の12話はテレビ版の最終回として非常に美しく感動的な最終回でした。阿良々木くんと戦場ヶ原さんの物語の“一旦の結末”として自分もお気に入りの回でした。だから、その後の13話・14話・15話は、ラスボス倒した後のエンディングを延々と見ているような雰囲気でした。本来は物語としてのクライマックスになるはずなのに。

 それと……12話までは地デジのテレビで観ていたものが、13話以降はPCの中の小さな画面で観なくてはならず、一番盛り上げるべきところが一番ショボイ環境で観なきゃならず―――「ブルーレイ&DVDを買えよ!」って話なのかも知れませんが、初見がショボイ環境だった分、後日DVDで観ても印象はあまりよくありませんでした。

 “ラスト3話”って作品全体の記憶に一番残る部分じゃないですか。
 ここが面白ければ、そこまでがイマイチでも「あー面白かった!」と思えます。ここがつまらなかったら、そこまで完璧でも「あー……あー……あー」と思えちゃうじゃないですか。そこを敢えてネット配信にするということは、“次の作品”を考えた時に印象が良くないと思うんですけどね。


 なので、結局「ネット配信もオマケ程度のエピソードにしなきゃならない」ということになっちゃうのかな。そういう発想で行くと、「ブルーレイ&DVDを買った人だけ楽しめる」よりも「ネット配信でも観れる」方がお得感が増しますね。

 例えば、他社作品の『とある科学の超電磁砲』なんかはテレビ放送分のブルーレイ&DVDの発売が終わった後、テレビ未放送分のOVAを発売していますし、テレビ放送が終わった後に劇場版を製作する作品も多いですが――――アニプレックスの『俺妹』はこの分をネット配信する、という考え方も出来るんですよね。他社の作品がお金を取って販売している部分を、ネット配信ではあれ、無料で見せますよーと。
 この辺は実際に観てみないと分かりませんが。


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 あれ……この記事を書き始める頃は、「今日はアニプレックスの悪口を思う存分書くぞー!」と思っていたのに、実際に書いてみると「アニプレックスのやり方も一つの手だよね」という記事になってしまいました。何だろう、こういうのもツンデレなのか!?


 何と言うか……今は過渡期なんだと思います。
 そもそもが、ブルーレイにしろCDにしろ「パッケージにまとめられたコンテンツを買う」こと自体が10年後にはなくなっているかも知れない現状で、如何にして生き残れるのかを各社が考えていると思うのです。

 その意味で、自分はポニーキャニオンの『けいおん』は優れた方法で成果をあげたと思いますし。
 アニプレックスの『化物語』も一つの“成功例”を築き上げたと思います。

(関連記事:『けいおん!!』アニメ2期から入った人に向けて、1期楽曲の解説


 しかし、“『化物語』だから”成功したと思えることも多かったのに、それを他作品に採用しているのを見て「それは見通し甘くない?」と思ってしまうこともあったので、苦言を呈す目的でこの記事をこのタイトルで書きました。なんか……ミイラ取りがミイラになってしまった感はありますが(笑)。


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| アニメ雑記 | 18:16 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

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アナタも今日から“ハーレム漫画の主人公”気分だ!

 『化物語』DVD最終巻を友達に借りて観ました。
 副音声のキャラクターコメンタリーで阿良々木くんが素敵なことを言っていました。


 要約するとこんなカンジ。

「女性キャラみんなが主人公のことを好きなハーレム漫画なんて怪しい。
 ああいうのは“主人公の主観”で描かれているのだから、女性キャラが主人公を好きだって描写も“主人公の主観”に過ぎないかも知れない。

 特に男子中学生や男子高校生という生き物は、ふとしたことで「この女、オレのこと好きなんじゃないのか?」と思うものだ。プリントの渡し方が他の人に渡す時と違うとか、そんなもので「オレだけ特別扱いされている」と思うんだ。」





 超分かる。

 今でこそ「日本一モテない男」を公言していて、ガチでこのブログを読んでくれている誰よりもモテなさでは負けないぞという自信のある僕ですが―――中学~高校くらいまでは、「あれ?俺モテてるんじゃね?」と思っていました。

 他の人とは普通に喋っている女のコが、俺と喋る時だけ目を合わせない―――
 これは!俺のことを好きだって証拠だな!!
みたいな。


 過去の俺は死ねばいいのにな。
 でも、女性読者の皆様に言いたい。男子なんてこんなものですよ。
 やまなし一人が特別に自意識過剰なワケではなくて、多かれ少なかれ男子中学生・男子高校生には当てはまる話なんですよ。少なくとも、自分と阿良々木くん(のセリフを書いている西尾維新氏)の2人はそうなんですから!2人中2人!割合100%!!



 しかし、そんな夢いっぱいの男も、いつしかこの魔法を失うのです。
 「このコ、実は俺のことを好きなんじゃねえの?」と思っていたコに、フツーに別の彼氏が出来たり。実際に告白してもフラれたり。俺と目を合わせないのは俺の顔が気持ち悪いからだと気付いたり。そういう積み重ねで、「俺のことを好きな女子なんていなかったんだ」という現実を突きつけられるのです。


 いやまぁ、世の中には、告白してフラれた後も「全く素直じゃないコなんだから」と魔法を継続できる人もいるんですけどね(笑)。つか、自分も同じコに何度も告白してフラれたことがあるので、他人事じゃないなと今気付きました。
 「前にフラれた時は、あ の コ が どうにかしていた時なだけで。今もう1回告白すればOKなはずだ!」とか、どんなポジティブシンキングだったんだろう。男子中学生・男子高校生ってすごいね。


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○ ハーレム漫画から学ぶべきこと
 しかし、である……今思うと、それで何が悪かったのかと思うのです。
 「このコ、俺のこと好きなんじゃねえの?」と勘違いしたからと言って、誰かが不幸になるワケではありません。“俺”は幸せ、“このコ”はちょっと微妙だけど勘違いされているだけだから実害はない(はず)、世界はハッピー。


 「俺のことを好きな女子なんて世界中のどこにもいないんだ」なんて思っちゃうよりはよっぽどイイことだと思うんです。

 だから、世の中の男性は、ハーレム漫画の主人公が如く
 「世の中の女はみんな俺のことを好きなんだ!」「“好き”だけど告白してこないのはきっと奥手なだけなんだ」「他に彼氏を作っているのは、俺が手の届かない男だからだ!」くらいに思っちゃうのがイイと思うよ。割かし本気で言ってます。女性の皆様も、男女を入れ替えて「世の中の男はみんな私のことを好きなんだ!」考えればイイと思うよ。



 ただ、ハーレム漫画に倣わなければならないポイントが幾つかあります。
 決して手を出してはいけません。


 「俺のことを好きなはずだから、おっぱいくらい触ってもいいよな」とか、そんなことを考えてはいけません。しずかちゃんものび太くんにお風呂を覗かれて怒るように、相手が自分のことを“好き”であっても、超えてはいけない一線があるのです。


 ハーレム漫画……ハーレムアニメでもギャルゲーでもライトノベルでもイイんですけど。
 ヒロイン達に対して「こんな女、現実にはいねえよ」みたいな揶揄がよくありますけど、男主人公達だってかなりの「現実にはいない」レベルですよ。

 ルックス・スタイルともに「悪くはない」、平均的なコミュニケーション能力を持っていて、基本的にはお人良しで善人なキャラが多くて、そして童貞。ムチャクチャモテているのに童貞。

(関連記事:処女厨が批判されているみたいだから、童貞厨についても語ってみるぜ
(関連記事:凛子のカレシは俺じゃない


 これらの矛盾も“主人公の主観”と考えれば、全ての辻褄が合うじゃないですか!
 ルックスもスタイルもコミュニケーション能力も、本当に人並みかなんて“主観”でしか分からないじゃないですか!

 つまり僕らも“主観”さえ捻じ曲げてしまえば、いつだってハーレム漫画の主人公になれるのです。今日から僕もアナタもハーレム漫画のごとくモテモテ人生(ただし本人の主観による)を送れるのですよ!
 ただ、童貞だけは守らなくてはならない!ハーレム漫画の主人公でいたいのならなっ!!





 ちなみに自分はハーレム漫画の主人公になりたいとは思っていないのでやりませんけどね。
 俺にはもう嫁(=平沢唯のこと)がいるからねっ!嫁さえいればモテモテになんかなる必要ないし!


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放課後ティータイム

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| 彼女はいません | 17:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アニメの次回予告って観ます?

 自分は「観ません」。
 しかも、恐らく極少数派だと思われる「自らの強い意志を持って観ない」派です。少しでもネタバレされてしまうと、先の展開を想像してしまって「どーせああなるんでしょ」と思って楽しめないのです。






 ということで意識調査。
 別に僕が「観ない」からって、「観る」人がおかしいだなんて思っていませんよ。むしろ「観る」人の方が多いんじゃないかなーと予想しています。さぁ!果たして投票結果は如何に!皆さんからの投票をお待ちしておりますよ!



 これはアニメに限らない話で、頻繁にテレビを観ていた中学生の頃から自分は「普段観ているドラマ」とか「観ようと思っている映画」のCMが流れると慌てて目を伏せて「消音」ボタンを押していたほどなのです。そして、家族からブーイングの嵐。

 この手の話をすると、「観る」派の人からは「次回予告も楽しいじゃん」「次までワクワク出来るじゃん」と言われます。「次」を知ることで楽しみを引っ張れるということなんですかね……
 まぁ、映画の場合は分からんでもないですけど、ドラマとかアニメとかは作中に張られている伏線だけでワクテカ出来るじゃん、というのはヲタク的な発想なのかしら。自分はヲタクの友達がいないので、自分が特殊なのかヲタクが特殊なのかイマイチ判別出来ないところです。




 実は、ここからが本題。
 「絶対観ない」と言っている僕ですが、実は例外があります。例外があるけれど絶対とはコレ如何に。世の中に絶対なんてないのだよ!

 こんな僕ですが『とある科学の超電磁砲<レールガン>』の次回予告は楽しみにしているのです。
 作品を観たことがない人もいらっしゃるでしょうから説明をしますと……この作品は、EDの歌の直後に次回予告が入るんです。なので第1話の時は「げぇっ!次回予告だ!」と慌てて「消音」ボタンを押そうとリモコンを探したのですが―――

 『とある科学の超電磁砲<レールガン>』の次回予告は、作中キャラの漫才なんですよ。
 「次回の予告」にも「次回のネタバレ」にもならず、どっちかと言うと「今日の話は○○だったねー」みたいな他愛もないやり取りで締めるというパターンなのです。だから、ネタバレが嫌な自分でも楽しんで観ているのですよ。



 このパターンの元祖がどの作品なのか、「次回予告は観ない」自分には分からないのですが。
 『舞-HiME(2004年)』『舞-乙HiME(2005年)』でも使われていた手法でした。この時も自分は途中まで知らなかったのですが、中盤辺りでたまたま「何か漫才やってんな」と知って、珍しく次回予告を楽しみにするようになったのです。自分は脚本の吉野さんの文章が大好きでしたし、これをスルーするのは勿体ないぞ!と。
 ちなみに『とある科学の超電磁砲<レールガン>』の監督の長井龍雪さんは『舞-乙HiME』にも参加していたので、その影響なんかがあるんですかね。



 あ、そうだ。
 『超電磁砲<レールガン>』の場合も『舞-HiME』の場合も、「音声は次回予告に関係ない作中キャラの漫才」なんですが「画面は次回のカット」が入るので……「楽しみにしている」僕ですが、画面を観ないように目は伏せています(笑)。


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 こんな風に、アニメには次回予告にネタを仕込んでいる作品が少なくないみたいなんですよね。

 これも作品終盤まで気付かなかったのですが……
 『げんしけん』のスピンオフ作品だった『くじびきアンバランス(2006年)』は、次回予告にのみ『げんしけん』キャラが登場して「今週の展開はどうだった」みたいな話を喋っていたようです。自分はラスト2話とかで気付いたので、「ようです」としか書きようがないのですが(汗)。


 アニメの次回予告で風変わりな作品と言えば、『彼氏彼女の事情(1998年)』も有名ですよね。
 主人公の妹役二人が実写顔出しで、アフレコしている様をそのまま流すとかで。庵野さんはやっぱ変な人だなーと思った記憶があります。




 んで、何故にこのタイミングで『彼氏彼女の事情』を思い出したかと言いますと。

 『化物語』の第13話(テレビ版の続き)がネット配信されたのを、先日ようやく視聴しまして。
 まー、いつもの通りの『化物語』で「あー面白かった」と満足して観終わったら次回予告が流れまして。何度も書いてきた通り自分は「アニメの次回予告は観ない」人なんで、初めて『化物語』の次回予告を観たんですけど―――

 『化物語』の次回予告は全てファイアーシスターズがやっていたんですね。
 ファイアーシスターズとは、主人公の妹二人。「主人公の妹二人が早口でまくしたてる次回予告……どっかで観たことがあったような…」と、↑の作品を思い出したのでございます。


 さっき『舞-HiME』のところで「脚本の吉野さんが…」と書きましたが、
 こちら『化物語』の次回予告は「原作者の西尾維新先生」が自ら書き下ろした脚本だそうで。

 ファイアーシスターズの中の人は喜多村英梨さんと井口裕香さんで。

 西尾維新の文章が大好きで、キタエリの回転数の早いトークが大好きで、井口さんの声が大好きな自分からすると、本編以上に次回予告が好きかも知れないと思ったほどでした。
 『化物語』の次回予告は公式サイトの「放送情報」から全話ロングバージョンが視聴できます。この機会に自分は全話分を何度も観てしまいました。オススメは第3話「まよいマイマイ 其ノ壹」のバージョン、「まさか私がバスの運転手だったとは!」に何度聴いても吹き出してしまう。


 この次回予告、当然ながら本編に全く関係がありません。
 『超電磁砲<レールガン>』や『舞-HiME』はまだ「今週の内容を受けて」の漫才だったのですが、『化物語』は今週の内容にも一切触れずに「ここでクイズ!」とか唐突に言い出しますし。これもまぁ西尾維新作品っぽいんですけど。

 んで、『超電磁砲<レールガン>』や『舞-HiME』と違って「絵」もオリジナルです。
 デフォルメ絵のファイアーシスターズが、本編とも音声の漫才とも関係のないことをやっている4コマ漫画になっているという。音声に集中すると漫画の内容が分からないし、漫画に集中すると音声が分からなくなるので、2度観ることをオススメします。インターネットって便利だ!


 しかし、この『化物語』の「次回予告」。
 「次回予告はネタバレになるから観ない!」と言っている僕のような人間にとっては非常に面白くて大好きだし何度も繰り返し観てしまうほどなんですけど、「次回予告を観た方が来週までワクワク出来るじゃん」という人達にとってはどうなんでしょう?「次回」を「予告する」という機能はほぼ皆無なワケで、「こんなの次回予告じゃねえ!」とお怒りの人もいらっしゃるんですかね?



 ということで、「アニメの次回予告」について―――
 自分のように「ネタに走ってくれる方が好き」な人もいれば、
 逆に「正確に次回を予告してくれる方が好き」な人もいるんだろうなーと思った次第でした。みなさんはどちらの方が好みですか?


 自分は今回の『化物語』の件で、今後は最低一度は「この作品の次回予告はどんななのかな?」を確認しようと思いました。


 


 余談。
 こんな風に『化物語』を観ていて、次回予告を観ていなかった自分は、「いつになったらファイアーシスターズの出番が来るんだろう」とワクテカしていたのですが。恐らくこの二人は次回予告要員だったんですね……どうりで毎回EDクレジットに名前が載っていたワケだ。
 先も書いた通り自分は中の人二人が大好きだし、イチャイチャ姉妹にイチャイチャ母娘ということで、首を長くして出番を待っていたのですが。ちくしょう!嬉しいやら残念やらだ!台詞のトータル数で言えば、なでこよりも多そうだけどよ!


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物語の終わり―――西尾維新『ネコソギラジカル』読了

 「あたしと、お前らとじゃ、違うよ」
 哀川さんはさも当然のように言った。
 「お前らは、まだ子供じゃん」
 「…………」
 「だからまだあと一回くらい、やり直せるさ」




 もう何年前の話になるのだろうか―――
 戯言シリーズ第2作目の『クビシメロマンチスト』を読み終わった際、自分の中で「このシリーズは読み終えてはいけない」と防衛本能が働きました。なるべくならば、自分が死ぬまで戯言シリーズを読み終えることなく、自分が死んでも“終わっていない物語”として生き続けて欲しいと。

 せめて自分の中だけでも、あのキャラ達には“物語の途中”を生き続けて欲しい―――と。



 しかしまぁ、好きすぎるから「最後まで読みたくない」と思うのと同時に、好きすぎるから「最後まで読みたい」と思ってしまうもので―――1年に1冊とか、半年に1冊のペースでチョイチョイ読み進めてしまい、とうとうシリーズ最終章の『ネコソギラジカル』を読み終えてしまいました。

 でも、辛くはありませんでした。
 “終わり”だけど、それは絶望を意味しているワケではなかった―――


 “世界の終わり”にすらまだ未来は残されている―――
 西尾維新は、“世界の終わり”すらこうも優しく描けるものなのか。

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 ライトノベルは読む順番が分かりにくいので一応書いておきますと……
 この作品は『クビキリサイクル』『クビシメロマンチスト』『クビツリハイスクール』『サイコロジカル』上下巻『ヒトクイマジカル』と続いてきた戯言シリーズの最終作品なんですが、読んだ感じだと『零崎双識の人間試験』を『ヒトクイマジカル』の次に読んでから『ネコソギラジカル』上中下巻を読むのがイイみたいですね。

 実際……戯言シリーズをほとんど読まずに『零崎双識の人間試験』を読んでしまって「ワケわかんなかった」と感想を書いていた人もいましたし。
 ナンバリングをしない方が途中からでも手にとってもらえるということなのかも知れませんが、途中から読んでも意味が分からないのだし、いっそのこと1巻2巻3巻と順番に並べてくれた方がイイのではと思ったりもします。この辺、何か業界の事情でもあるんですかね?




 で―――最終章『ネコソギラジカル』。
 上巻読んでいる際に書こうと思っていた感想と、中巻読んでいる際に書こうと思っていたソレと、下巻読んでいる際に書こうと思っていたソレでは全くの別物で……実際問題「物語の最後というのはこういうものなのかもなぁ」と、こちらの思考も行ったり来たりしたものなのですが。

 中巻以降の感想はネタバレになってしまうので、上巻時点の感想を言わせてもらえれば―――
 劇場版『ドラえもん』のようだと思いました。

 もちろん良い意味で。劇場版『ドラえもん』の構成力の半端なさをみくびんなよ!
 ドラえもんというのは、(一部の例外はあるけれど)あの世界では“何でも出来る”秘密道具を持った無敵な存在なワケです。本来ならばドラえもんに出来ないことはないし、適わない敵なんていない―――でも、それでは物語がちっとも盛り上がらないので、あの手この手で“ドラえもんの秘密道具”を封じていくのです。
 その結果、最終的な物語の鍵を握るのはのび太やジャイアンやしずかちゃんやスネオといった“普通の子供”達となり、彼らが知恵と勇気を振り絞って悪を倒す―――というカタルシスを生み出すのです。


 『ネコソギラジカル』上巻を読んでいる際に、頭に浮かんだのはこのことでした。
 戯言シリーズの登場人物というのは、語り部たる≪いーちゃん≫を除けば無敵で頼れる人達が沢山いるワケで―――言ってしまえば秘密道具を山ほど抱えたドラえもん状態なんで、どんな敵が出てきても怖くないはずなんですが。こうしたキャラ達をうまーく封じ込めることによって、“普通の人”である≪いーちゃん≫が奔走していく様を描けるという。

 まさにオールスターキャストという登場人物達の中で、どうやって物語を盛り上げていくのかが上手く考えられているなぁ……と感心します。あと、崩子ちゃん、可愛いね崩子ちゃん。

 ただ、一方で「このシリーズって、推理小説じゃなかったっけ……?」と思うのも確か。
 “物語を終わらせる”ことに一生懸命になったことはよく分かるし、僕はこの“終わり”の描き方は素晴らしかったと心の底から思っているのですけど……やっぱり最初の2作『クビキリサイクル』『クビシメロマンチスト』で震え上がらんばかりの体験をしてしまっているだけに、物足りないと思ってしまう部分もあります。


 あとはまぁ……これは作品本編とは違うことで、尚且つネタバレ全開な「許せないこと」があるので。文字色を反転させて愚痴りたいと思います。携帯電話とかで読んでいる人や、(よく分からないんですけど)RSSとかでもそうなんですかね。文字色を背景色と一緒にして隠しても意味ないぜ!って人は気をつけて下さいな。


<ここからネタバレ>
 裏表紙に思いっきりラストシーンの二人がネタバレしているじゃねえか!
 最終巻だから仕方ないのかも知れないけど、裏表紙ってポンとその辺に置いてあったら目に入っちゃうところじゃないですか。読み始める前からラストシーンが想像できてしまったら感動も何もあったもんじゃないじゃん!
 今まで戯言シリーズではそういう経験をしたことがなかったから、完全に油断していました。チクショウ!俺の感動を返せ!!

</ここまで>

 まぁ……いつもの通りで。

 最後に恨み言を書きましたが、個人的には最後の最後まで戯言シリーズには楽しませていただきました。
 もちろん最初の2作が一番好きでしたけど、それ以降の作品もハラハラしたし感動したしキャラが可愛かったし震え上がる経験を幾つもさせてもらいました。レビューとか、批評とか、そういうものが出来ないくらいに僕はこのシリーズとこの世界が好きだったのでしょう。

 戯言シリーズに出会えて良かった。
 出会えていなければ、恐らく僕の人生は全く別のものになっていたでしょう……とか書くと、「ソレに出会えていなくてもまた別の“同じ作用を持つもの”に出会えていただろう」と狐面の男に言われるのでしょうか。

 そうかも知れない。
 あの日、あの瞬間に出会っていなくても別の出会い方をしていたかも知れない。そしてまた、巡り巡ってやはり僕はこんな生き方をしているのかも知れない。さぁ、どうだろう。



 では、これまで戯言に出会ってこなかった人達に「文庫版も出たのでこれを機会にどうぞ」と薦めて、この文章を締めたいと思います。さて、次は何を読もうかな。


4062754304クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫 に 32-1 西尾維新文庫)
西尾 維新

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| ひび雑記 | 17:54 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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西尾維新『零崎双識の人間試験』読了

 「多分彼女にとって――彼女のこれからにおいて、あなた達と過ごした十七年は、かけがえのない、他の何とも代理が利かない――輝いた、価値のある宝石に位置づけられることでしょう。彼女をここまで『守って』くれて本当にありがとうございます―――」


4061823590零崎双識の人間試験 (講談社ノベルス)
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 だから、西尾維新の小説はヤバいんだって。読むべきじゃないんですって。

 買ってから1年近く放置しておいた『零崎双識の人間試験』ですが、『DS文学全集』ばっかり読んで飽きてきたので「最近の小説も読みたいなー」と手を出してしまいました。
 案の定、中盤以降は休みどころを失い、後先考えずに一気に最後まで読んでしまったのです。「一気に」というけれど、僕は本を読むのが遅い上に、一行一行噛み締めながら読むので物凄く時間がかかった上に……読み終えた後、一週間くらいはポーッと余韻に浸っていて使い物にならないというアレっぷり。

 好きすぎるのも考え物ですね。


 ということで、ややネタバレ含む簡易感想はこちら↓

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| ひび雑記 | 18:35 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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西尾維新『ヒトクイマジカル』読了

 「猜疑心が強いですねー。師匠、いいですか?
 昔からよく言うでしょう。信じる者は儲かるです」

 「それは漢字の覚え方だ」


ヒトクイマジカル―殺戮奇術の匂宮兄妹
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 というワケで、買ったまま読んでいなかった『ヒトクイマジカル』を読みました。
 昔からの常連さんには繰り返しになってしまいますが、僕が維新の作品に対して“買ったまま読んでいなかった”と言っているのは最上級の賛辞であって。大袈裟に言えば「戯言シリーズを読み終わったら、もう人生でやりたいことがなくなっちゃうから大事に読もう」という意味です。

 図書館で借りた本を読み終わって、新しい本を借りる余裕が時間的にも移動的にも荷物的にもなかったので、『ヒトクイマジカル』を移動時間に読んでしまいました。積んである他の本ではなく戯言シリーズを手に取ったということは、自分では気付かなかったけど相当ダメージ喰らっていたのかも知れんね。もう『ネコソギラジカル』しか残ってないや…


 ということで、ややネタバレ含む簡易感想はこちら↓

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| ひび雑記 | 13:38 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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ギリギリ間に合わなかった・・・

 今日の『アクセス』(@TBSラジオ)のテーマが「NHKの受信料義務化」だったんですが、宮崎哲弥が『カードキャプターさくら』の名前を出したのに驚いてしまいました。リスナーがキョトンとしてたのが面白かった。

 この問題は「放送の中立性」とか「視聴率至上主義」とか「日本人の価値基準」とか色んなものを孕んでいるので、ここに軽率なこと書いて反感を買いたくはないのですが―――とりあえず僕は『さくら』だったら知世ちゃん派です。



 『サイコロジカル』が面白すぎて困る。1日1章ペースが乱れそう・・・
 ライトノベルって読む順番が分かりづらくて厄介なんですけど、戯言シリーズは『サイコロジカル』→『ヒトクイマジカル』→『ネコソギラジカル』の順番で良いんですよね?
 Amazonで注文したら、おすすめ商品に『零崎双識の人間試験』というのが追加されたんだけど・・・これはどういう順番で読めば良いんでしょう?普通に発売日順で読めば良いのかなー。そうすると『ネコソギ』の前?



 順番と言えば・・・いよいよCDドラマが発売される『WORKING』は、1~2巻→CDドラマ→3巻という順番らしいですね。多分、購入次第CDドラマを開けて簡単なレビューでも書くと思います。
 舞太の種島はもう脳内返還してあるんですが、中原さんの伊波はホント想像つかない・・・『ストパニ』みたいな感じになるのかなぁ。それ以上に、鈴村@小鳥遊の方がイメージと違うけど。

 そういや・・・鈴村キャラ=シスコンみたいな話がチャットでも出てましたね。小鳥遊も妹いるけど・・・あんまりあの兄妹には萌えないなぁ。やっぱり『WORKING』の萌えキャラって言ったらシュガーだよね!



 GCからWiiに移行された『スーパーペーパーマリオ』が4月発売という噂が出ています。『マリオギャラクシー』と発売日を被せることはないと思うので、『ペーパーマリオ』が4~5月で『マリオギャラクシー』が7~8月という気がしてきました。
 そうなるとWi-Fi対戦の先陣だと予想していた『マリオストライカー』はいつ?『スマブラ』は流石に年末とかクリスマス商戦だろうなー。

 そう考えると任天堂ソフトだけでも欲しいものいっぱいあるな・・・
 3D苦手だから『ギャラクシー』よりも『ペーパー』かなと思ってましたが、GCからの移行ソフトよりも、最初からWii用に作られたソフトの方が操作はしやすそうなんですよね。どれを買うべきか悩む・・・

| ひび雑記 | 00:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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