やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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まだまだDSiウェアのソフトが発売されるワケ

 ニンテンドー3DSが発売されて、1年と2ケ月が経ちました。
 スタートダッシュには色々な要因が重なって苦戦をしましたが、8月の本体値下げ→ 年末商戦での『マリオ』『マリオカート』『モンハン』のヒット→ 年明け後もサードメーカーのタイトルや『パルテナ』『ファイアーエムブレム』のヒットなど、現在は好調を維持しています。


 その一方で、2004年の発売以後ずっと市場を牽引し続けてきた前世代機「ニンテンドーDS」は、「3DS」へとバトンタッチするかのごとく徐々にフェードアウトしています。


 4月に発売された「DSのパッケージソフト」は3本。
 この5月に発売が予定されている「DSのパッケージソフト」は0本です。


 6月には『ポケットモンスター ブラック2&ホワイト2』という巨大な弾が控えていますが、社会現象にもなったDS市場の終焉が近いのは間違いなく、「一つの時代の終わり」に色々と感慨深くなっているところです。





 さて、しかし。
 そんな市場の変化には我関せず、ダウンロード販売ソフト「DSiウェア」は今もまだ新作が発売され続けているんですよね。

 ほぼ毎週1~2本のソフトが新発売になっているので、毎週1本ペースの「3DSダウンロードソフト」よりも新作の数が多いくらいです。まぁ……数が多ければイイって話でもないですが、『プチコンmkII』『風雲!大籠城 改』『女子高ダッシュ』『高円寺女子サッカー』といった気合の入ったソフトが出ているのも確かです。続編とか移植が多い気もしますが、そこは置いといてください(笑)。
 ソフトを発売するメーカーさん側からすると「DSiウェア市場はまだまだイケるぞ!」ということなのかなと思うのですよ。



 このDSiウェアの話はゲームに限った話ではなく、「ダウンロードコンテンツを売っていく」一つのケースとして面白い話だと思うのでここに書き残しておきます。


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○ 蘇ったDSiウェア市場
 自分は二年前にこんな記事を書いていました。


 あぁ…DSiウェアのタイトルが酷い


 この記事はウチのブログにしては大反響があった記事でして、この記事を書いたことで「沢山のお叱り」も受けました。
 記事内容を要約しますと、「DSiウェアのソフトには“あ”から始まるタイトルが異常に多い」「それはDSiショップの使い心地が悪すぎるからだ」「ソフトメーカー悪くない、任天堂ふざけんな」ということだったので―――「ソフトメーカーを叩くのは構わないが任天堂を叩くのは許せない」って声も多く頂きました。


 でも、あの記事は書いて本当に良かったと思っている記事です。
 別にあの記事を直接任天堂の人が読んだとは思っていませんし、恐らくあの記事があろうとなかろうと任天堂社内でも「これはマズイんじゃない?」とそれ以前から言われていたのだと思いますが―――とりあえずDSiショップの反省からか3DSのeShopは劇的に使いやすくなりました。


・DSiショップ=DSi&DSiLLにて「DSiウェア」を購入する内蔵ソフト
・eShop=3DSにて「DSiウェア」「3DSDLソフト」「バーチャルコンソール」などを購入する内蔵ソフト


 3DSには「DSソフト&DSiウェアが遊べる」という後方互換機能が付いているのですが――――同じ「DSiウェア」のソフトを遊ぶにしても、DSiだと買うのが面倒臭くて、3DSでは快適に買えるようになったのです。
 あの記事を「書いて良かった」と思うのは、あの記事に書いた「DSiショップの不満点」がことごとく3DSのeShopでは改善されているからなんです。あの時期の正直な気持ちを書き残したことで、二年後の今読み返すとeShopでは「改善された」ことが分かるのです。
 

 eShopでは一つ一つの画面の切替が早くなり、ソフトの検索がしやすくなり、購入したソフトをまとめて後でダウンロード出来るようになりましたし。
 「特集コーナー」として毎週任天堂からおすすめ作品がプッシュされたりもしています。「ラビ×ラビ」特集とか「大籠城」特集とか、DSiウェアのソフトが3DSが発売されてからも猛プッシュされていて。「DSiウェア」のソフトも、「3DSのソフト」と同じ土俵に立って紹介してくれているんです。

 この辺が、今でもDSiウェアのソフトが発売される一つの理由でしょうし。



 あと、興味深いと思うことに―――
 昨年11月の『洞窟物語』(1000円)、3月の『プチコンmkII』(800円)『大籠城 改』(1000円)『女子高ダッシュ』(800円)、今月の『高円寺女子サッカー』(800円)と、DSiウェアにしては高額な「プレミアム」のソフトが集中して出ていることがあります。

 DSiショップの頃は、ソフトが「無料」「200円」「500円」「プレミアム」と価格順に並んでいました。そうすると心理的に「プレミアム」のソフトは出しにくく、「200円」「500円」のソフトに集中していたんですね。ゲームロフトみたいに敢えてそこで「プレミアム」のソフトばっか出すところもありましたけど(笑)。

 ですが、3DSのeShopになってから価格関係なく「みんなの評判」とか「特集」とかで並ぶようになったため、自信があるソフトは「プレミアム」価格でも出せるようになったのかなと思われます。3DSダウンロードソフトの平均価格が700円付近というのもあるでしょうが。



 「ダウンロードコンテンツを売る」のには、「ソフトを売るためのソフト」の使い勝手とかインターフェースって物凄く大事だよねって話です。



○ パッケージソフトとダウンロードソフトの違い
 もう一つ。
 3DSのeShopを使っている人は分かると思うのですが、eShopって「DSのパッケージソフト」の情報って検索できないんですよね。新作ソフトの紹介映像とかTVCMとかは見られますが、専用のページが出来ていないんです。
 ですが、「DSiウェア」は検索できるようになっています。DSiウェアが始まったばかりの2008~2009年のソフトであっても。



 これが、任天堂がeShopで「特集コーナー」までやってDSiウェアのソフトも猛プッシュしている理由でもあるんですが。ダウンロード販売ソフトって、中古市場がありませんし、在庫過多による値下がりも起こらないので、発売から何年経っても販売価格が変わらないんですよね。


 ゲーム機から“後方互換”が外される理由

 ↑これは3年前に書いた記事で「PS3にPS2互換を復活させるべきか」「DSiにGBA互換を付けなかったのは正解か」みたいな時期の話なのですが―――“以前の機種のゲームが遊べる”といっても、発売から何年も経ったゲームソフトは新品ではほとんど取り扱ってもらえない現状、メーカーさんの利益にはならないよねということを書きました。
 しかし、これはパッケージソフトの話であって。


 逆に言うと、“新品”しか存在しないダウンロード販売ソフトにとっては何年経っても“新品”が売れるチャンスがあって、後方互換をつけるメリットは大きいとも言えると思うんです。3DSでDSiウェアを遊んでいても、「すれちがい通信・いつの間に通信が出来ない」という点以外は、それほど旧世代のソフトという気もしませんしね。




【三行まとめ】
・“新品”しか存在しないDSiウェアは、何年経っても売れれば利益になる
・なので、任天堂もeShopで猛プッシュしてくれる
・eShop効果で「DSiウェア市場はまだイケる!」と新作ソフトが出てくる




 ――――と、この時点では書いておきます。
 先ほどしれっと「ダウンロード販売ソフトって、発売から何年経っても販売価格が変わらないんですよね。」と書きましたけど、それは現在の任天堂プラットフォームの場合であって、他のプラットフォームでは値下げキャンペーンとかやっていますし、8月から「小売店の店頭でダウンロード販売が始まる」ために任天堂プラットフォームもどうなることか分かりません。

 ダウンロード専売ソフトは値下げとかしないんじゃないかとは予想していますが、そういう意味でも今の時点で書いておかなければと書いておきましたっとさ。


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| ゲーム雑記 | 18:06 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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