まさか、自分でもこんなにハマるとは思いませんでした。
自分と同じようにこのゲームにさほど興味のない人の中にもハマる人はいるんじゃないかと思ったので、配信開始から2週間後のファーストインプレッション記事を書きます。
『BanG Dream!』とは。 ブシロードが企画している大型メディアミックス作品で、2015年1月から月刊ブシロードで連載開始された漫画を始め、担当声優さんが実際に楽器を演奏するライブや、雑誌連載、CD発売など多岐にわたって展開され、2017年1月からはテレビアニメが始まり、2017年3月からはこの
スマートデバイス用アプリが配信開始されました。
言ってしまえば「ラブライブ!のガールズバンド版」というカンジで、『ラブライブ!』が「キャラクター」と「声優さん」を連動させてアニメとライブで同じ振り付けのダンスを踊ったりするみたいに、
『BanG Dream!』も「キャラクター」と「声優さん」を連動させてアニメとライブで同じ楽器を同じように演奏していくプロジェクトです。『けいおん!』でも似たような企画をしていましたが、アレをもっと本格的にやっているんですね。
私はアニメから入った新参者ですが、そのアニメも「自分は結構好きだけどTwitterのTLを見てもあまり話題になっていないなー」と思っていました。Poppin'Party結成までを丁寧に描いたのはイイのだけど、スタートが2週遅かった上に展開を丁寧にしすぎたせいで他の作品が最終回とかのタイミングで「ようやくメンバーが揃った!」とやっていて、どうしても周回遅れ感があるために「王道ストーリー」だとちょっとキツイものがあったのかなーと思います。
まぁ、そもそも今季は『けものフレンズ』という特大の化物が話題を独占してしまったので、他の作品はどうしようもなかったという気もしますけど……
なので、アプリ版の配信も「自分はアニメそこそこ楽しんでいるから、ちょっと触りだけでも遊んでみるかな」くらいのテンションでダウンロードしたのでした。そしたら2週間ガッツリハマってしまい、おかげで『ゼルダ』が進まない進まない。流石のゼルダ姫もブチギレるんじゃなかろうか。
何がそこまで面白かったのかというと、
何を差し置いても「ストーリー」が面白くて、「『BanG Dream!』ってこういうことがやりたいプロジェクトだったのか!」とようやく分かったのです。 アニメはPoppin'Partyという一つのバンドの結成を丁寧に描いたストーリーですが、アプリ版はさらにその先の話―――Poppin'Partyがバンドとして(地元では)そこそこ有名になって、他バンドとの交流なんかもあって、そうした他バンド一つ一つにもストーリーがあってキャラクター一人一人にもドラマがあって、
「一つの町にいる5つのガールズバンドの群像劇」になっているんですね。アニメ版はその内の一バンドしかほとんど出てこないし、それも結成までの話をじっくり描いていたため、それがまだ分からなかったのです。
会話シーンは昔ながらのテキストアドベンチャーのような「立ち絵」と「ボイス」と「セリフ」で構成されているのですが、Live2Dを導入しているので「立ち絵」が滑らかに動きまくるのがすごいですね。
Live2Dが起用されたゲームは2011年からあるのですが(初が『俺妹ポータブル』で当時話題になりました)、私はLive2Dを使ったゲームは『めがみめぐり』くらいしかプレイしたことがなかったので驚きましたよ。「アニメよりキレイな絵でしっかり動くなんて!」と。
ちなみに動画に出てくる有咲の声優さんは、『めがみめぐり』のツクモちゃんの声優さんです。
◇ ゲームシステムは この記事は「ゲームのファーストインプレッション」記事なので、ゲームシステムも簡単にですが解説していこうと思います。
ゲームシステムは、ほぼ『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』(以下『スクフェス』)や、『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』(以下『デレステ』)です。 「ガチャ」でキャラクターを手に入れ、そのキャラクターを編成して「リズムゲーム」を行い、その成績によってプレイヤーのレベルとキャラクターのレベルがそれぞれ上がっていく「育成」要素があり、レベルが上がると新しい「ストーリー」が読めるようになる―――といったサイクルのゲームです。
『デレステ』を初めてプレイした時「『スクフェス』とほぼ同じゲームじゃねえか!」と驚いたのですが、まあ恐らく育成ソーシャルゲームでは割と普通のことなのかなと思います……独自性よりも、「どのゲームも同じような感覚でプレイできる」ことが重視されるらしいので。どの格闘ゲームも波動拳コマンドで飛び道具が出るみたいな話でしょう。
『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』(以下『ガルパ』)も、そういう意味では『スクフェス』や『デレステ』と同じような感覚でプレイできるのですが、
後発なだけあってか大胆に「ブラッシュアップされている要素」と「なくなっている要素」が取捨選択してあるなーと思いました。
<画像は『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』より引用>
<画像は『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』より引用> 例えばガチャの仕様です。 『スクフェス』の場合は「一般生勧誘」と「特待生勧誘」、『デレステ』の場合は「ローカルオーディションガシャ」と「プラチナオーディションガシャ」と、それぞれ大きく分けて2つのガチャがあります。「普通のガチャ」と「高級なガチャ」ってカンジですかね。
前者は「1日1回だけ無条件で引ける」「引ける消費アイテムもガンガン手に入る」のだけど、基本的に一番下のランクのキャラしか手に入りません(ごく稀に一つ上のランクのキャラも出るので毎日引くのだけど……)。
後者は「あまり手に入らない貴重な消費アイテムを使わないと引けない」し「その消費アイテムを補充するために課金させる」のだけど、その分だけある程度のランクのキャラが出ますし、最上位ランクのキャラはこっちでしか出ません。
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用> しかし、『ガルパ』には「普通のガチャ」がないんです。 あるのは貴重なアイテムを消費して引ける「高級なガチャ」だけで、普通に引いても「ランク ☆☆」以上のキャラが、10連ガチャだと「ランク ☆☆☆」以上のキャラが1人確定で出ます。
じゃあ、一番ランクが低い「ランク ☆」のキャラはどうやって手に入るかというと、ストーリーを読むだけで5人×5バンド=25人全員のキャラが自動的に手に入ります。
「ランク ☆」のキャラは最初に全員手に入るので、ガチャをして集める必要がないんですね。
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用> また、育成ソーシャルゲームでは普通「保有できるキャラの枠が決まっている」「それを拡張するためには貴重なアイテムを使わなくちゃならない」と思うのですが、
『ガルパ』は手に入ったキャラは全員保有できるそうです。ガチャでダブった「ランク ☆☆」以上のキャラは控室に送られ、このキャラは様々なアイテムに交換できるシールに変えることができます。
つまり、どういうことかというと……
『スクフェス』とか『デレステ』で日課としてまわしていた「普通のガチャ」って、どうせ碌なキャラが出ないし、保有できるキャラ数も決まっているから、出てきた低ランクのキャラは「育てているキャラ」と合成させて経験値の肥やしにさせるくらいしか使い道がないのです――――
なので、『ガルパ』は最初からその「普通のガチャ」をなくしていますし、
「要らないキャラ」を「育てているキャラ」に合成させて経験値が上がるみたいなシステムもありません。 私がどうして育成ソーシャルゲームが苦手だったかというと実はここに理由があって……
私、仲間になったキャラは全員育てないと申し訳ない気になってしまうし、経験値のために合成させて消滅させるのも可哀想って思っちゃうんです。しかも、『スクフェス』とか『デレステ』で仲間になるキャラは「アイドルになるのを夢見ている可愛い女の子」ですよ!それを「あー、低ランクだから要らね。経験値にさせよっと」とすぐに合成させるとか、それが人間が人間にすることかよ!
しかし、全員を育てようとしても、毎日ガチャを回せてしまうから毎日新しいキャラが仲間になるし、しかもそのキャラは低ランクキャラで「育てたからといって絶対に強くならない」し、保有できるキャラ数の枠を圧迫するし、低ランク・低レベルのキャラを育てるのに忙しくて高ランク・高レベルのキャラを使う余裕がないからスコアも伸びないし、ゲーム的にはまったくメリットがありませんし面白くなくなってしまうのです。
私が『パズドラ』も『スクフェス』も『デレステ』も『ファイアーエムブレムヒーローズ』も続かなかった理由の一つがそれなのですが、
『ガルパ』はめったにキャラが増えない上に保有できる枠に制限がないしキャラを合成させる要素もありませんから、私のように「仲間になったキャラは全員育てないと申し訳ない」という人でもちゃんと全員育てられるんですね。だから、育成ソーシャルゲームが合わなかった私でも割と続けているという。
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用> あとシステム的に面白いのは、「ソーシャルゲーム」と先ほどまで書いていましたけど
『ガルパ』には「フレンドリスト」の概念がないので厳密には「ソーシャルゲーム」ではないんですね。「強い人とフレンドになって、その人のキャラの力を借りる」みたいな要素が、『パズドラ』にも『スクフェス』にも『デレステ』にもあったのですが、『ガルパ』にはありません。
代わりにあるのが、インターネット上でつながった5人で同時に同じ曲を演奏する「協力ライブ」です。といっても、リズムゲーム自体は自分一人でプレイするのですが、各人が一人ずつエース級のキャラを持ち寄って、そのキャラのスキルがガンガン飛び交うし、スコアが5人分上乗せされて報酬も豪華です。難易度はそれぞれ自分に合ったものを選んでイイので腕に自信がない人でも安心ですし、1回限りの野良でもパスワードを入力した人とだけ出来るプライベートでも可能です。
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用>
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用> 上が一人ライブ、下が協力ライブの報酬アイテムです。
同じスコアランクBの成績でも、入手できるアイテムの数が倍になっていますね。「演奏する曲が5人の中から抽選で決まる」以外にはデメリットのない仕様なので、ガンガン協力ライブをやっていった方が良いんじゃないかなと思います。
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用> チャット的なものもなく、出来るのはライブの前後に「スタンプ」を送れるくらい。
これも使っていない人はまったく使ってこないので、インターネット協力プレイと言ってもハードルは低いんじゃないかなぁと思いますが。レギュラールームですらレベルカンスト&最高難易度でプレイしている人もたくさんいるので、自分みたいなヘタッピはおこぼれをもらい続けるみたいで申し訳ない気にはなってきますが……
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用> そう言えば、こちらが「ホーム画面」です。
一見すると『デレステ』の「ルーム」のようですが、カスタマイズの要素はごくごく少なくて、
基本的には「町にいるキャラクター達の会話を見ることが出来る」機能です。
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用> こんな風に、どの場所に誰がいて誰と会話しているのかが表示されるので、そこを開くと会話が見られるんですね。「New」となっている会話を見ると、「プレイヤーのレベル」と「会話したキャラのバンドのレベル」の経験値になります。後述しますが、これらを上げると新たなストーリーが解放されるってカンジですね。
ホーム画面の会話は本当に他愛のない話です。
「お弁当を忘れた」とか、「運動が好きか」とか、オチもない話が多いです。でも、それが本当にそのキャラがこの町で生活していて、どーでもイイ会話をしているのを眺めているみたいで楽しいんです。
ひょっとしてこのゲーム、私が待ち望んだ「女のコと女のコがひたすらイチャイチャしているのをただ眺めるだけのゲーム」なのでは…… まぁ、かなりのバリエーションがあるとは言え、2週間ぶっ続けで会話ばっか見ていたら流石に「New」の会話が少なくなりましたけどね。フルボイスですし会話のバリエーションに限界があるのは仕方がない。これってバージョンアップとかで追加されたりするのかなぁ……してくれたら嬉しいのだけど……
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用> その他の特徴としては、
リズムゲームとしてプレイできる曲に「他のアニメ作品のカバー曲がある」ってのもありますね。これは『BanG Dream!』のオリジナル曲があまり知られていないからでしょうし、オリジナル曲はオリジナル曲で魅力的なのですが、やっぱり「有名な曲がある」というのはとっつきやすくなりますしね。
現在までに遊べるカバー曲は以下の通り。原曲を歌っていた人・グループと、タイアップされたアニメも書いておきましょう。
・空色デイズ(中川翔子/『天元突破グレンラガン』OP)
・Alchemy(Girls Dead Monster/『Angel Beats!』劇中歌)
・光るなら(Goose house/『四月は君の嘘』OP)
・カルマ(BUMP OF CHICKEN/『テイルズ オブ ジ アビス』OP)
・Butter-Fly(和田光司/『デジモンアドベンチャー』OP)
・Don't say "lazy"(桜高軽音部/『けいおん!』ED)
・secret base ~君がくれたもの~(『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』ED)
・ドリームパレード(i☆Ris/プリパラOP)
・魂のルフラン(高橋洋子/『エヴァ 劇場版 DEATH & REBIRTH シト新生』主題歌)
・Hacking to the Gate(いとうかなこ/『STEINS;GATE』OP)
・シュガーソングとビターステップ(UNISON SQUARE GARDEN/『血界戦線』ED)
・いーあるふぁんくらぶ(みきとP feat.GUMI・鏡音リン/ボーカロイド曲) 今後予定されているカバー曲は以下の通り。
・シルエット(KANA-BOON/『NARUTO -ナルト- 疾風伝』OP)
・そばかす(JUDY AND MARY/『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』OP)
・ETERNAL BLAZE(水樹奈々/『魔法少女リリカルなのはA's』OP)
・Little Busters!(Rita/『リトルバスターズ!』OP) 最初から入っている曲以外は、ゲーム内の楽曲ショップで購入する必要があります(課金ではなくゲーム内で手に入るアイテムで購入する)。でも、自分の持っていない曲でも協力ライブで選ばれるとプレイ出来るみたいですね。「こんな曲あったっけ?」と思ったら、まだ買っていないだけだったという。
チョイスとしては「アニソンでありながら、そこそこの認知度がありそうな曲を幅広い方向から選んだ」というカンジですね。『secret base』は元々アニソンじゃないですけど、『あの花』のアニメでカバーしたのを、更にカバーしているということかな。
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用> その他だと
「スタミナ制ではない」のも特徴としてよく言われるのですが……
スタミナ制のように時間回復する「ライブブースト」というシステムがあって(右上の炎のアイコン)、これがなくてもリズムゲームは遊べるのですが、これがあると経験値や報酬が5倍になるし、イベントのポイントなどは「ライブブースト」がないともらえません。
「スタミナ制ではない」というよりかは、「スタミナが尽きてもリズムゲームは遊べるけど経験値や報酬が激減する」と言った方が適切じゃないかと…… この「ライブブースト」が時間で回復するのは3つまでというのがちょっと厳しいですね。レベルが上がっても上限は変わらないみたいです。まぁ、難易度を上げても消費するのは一つだけなのはフェアだと思いますし、遊びすぎないで助かると言うことも出来なくはないのですが、イベントでランキング上位を狙おうとすると厄介なことになりそう。
◇ ストーリーは ここまでも長かったけど、ここからがいよいよ本題です!
システム的にも確かに「今までの育成ソーシャルゲームの中では」私の好みではあるんですが、それだけだったらハイラルを放っておくほどハマらなかったと思います。やっぱりこの作品、「5つのバンドによるストーリー」が一番の魅力だと思います。
<Poppin'Party>
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用> 一つ目のバンドはポッピンパーティ。
アニメはこのバンドが主人公で、プロジェクトとしても「このバンドを演じる声優さんが実際に楽器を演奏する」というのが核にあるみたいです。普通の女子高生:戸山香澄がクラスメイトを中心に集めたメンバーで結成したバンドで、他のバンドと比べてみると
「どこにでもいる女のコ達の、どこにでもありそうなストーリー」を等身大に描いているのが彼女たちかなぁと思います。
故に、ちょっと地味なんですけどね……
例えばこの手のアニメでは「メンバーの一人がものすごいお嬢様で、彼女の別荘で合宿をする」みたいな回が定番なのですが、ポッピンパーティにはそういうお嬢様なキャラっていないんですよね。質屋の孫くらい。
髪色とかも割と「現実にありそう」な髪色で(有咲は金髪ですが)、他のバンドのピンク髪とか紫髪に比べると「アニメっぽくない」デザインだとは思います。でも、私の推しはりみりんです。お姉ちゃん大好きな妹は現実にもどこにでもいますよね!
<Roselia>
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用> 二つ目のバンドはロゼリア。
ポッピンパーティ同様こちらも「このバンドを演じる声優さんが実際に楽器を演奏する」らしいのだけど、どこにでもいそうな女のコ達だったポッピンパーティとは対照的に、こちらは
ものすごくストイックに頂点を目指す本格派のバンドです。
それ故に他バンドとのやりとりは衝突することもあるのだけど、友希那は父の無念を晴らすために音楽をやっていて、紗夜は何でも自分を軽々追い抜いていく天才の妹へのコンプレックスでストイックにならざるを得ず、リサは幼馴染である友希那を放っておけなくて自分も参加して――――バンドストーリーを見ると、
なんだかすごく人間くさくて、青春熱血マンガの主人公達みたいなのです。
アプリ版のバンドストーリー序盤とほぼ同じストーリーですが、
ロゼリアの物語はWEB漫画として連載もされているのでそちらから入ってもイイですね。
<Afterglow>
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用> 三つ目はアフターグロウ。
中学のクラス替えで一人別のクラスに分かれてしまった蘭のためにバンドを結成し、そのまま幼馴染5人で同じ高校に通って続けているというバンド。比較的ポッピンパーティに似たバンドで、とにかく5人が仲良しでいつもイチャイチャしています。
日常アニメの主人公5人組みたいなバンドですね。 中学の頃に結成されたバンドなため、アプリ内で読めるバンドストーリーでは結成にまつわるエピソードが出てこないみたいなのが残念。いつかどこかで公開されませんかね。
<Pastel*Palettes>
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用>
四つ目はパステルパレット。
芸能事務所が作ったアイドルバンドで、アイドル研究生上がりの彩、有名子役だった千聖、モデルをしていたイヴ、ギタリストのオーディションで受かった日菜、ドラムがいなかったから急きょ誘われたスタジオミュージシャンの麻弥という、経歴も目的もバラバラな5人で結成されたバンドです。
華やかな見た目と裏腹に、
5つのバンドの中で唯一「ビジネスとしてバンドをしている」ため、事務所からの指示で夢と理想のギャップに苦しんだりそれぞれの思惑が交錯したりするストーリーが面白いです。女神のようなほほえみの裏で黒いものを抱えている千聖さんがイイキャラしてます。
ポッピンパーティやアフターグロウのような「仲良し5人組」だけじゃない、こういうバンドもあるんだと見せてくれるのが個人的な好みです。
<ハロー、ハッピーワールド!>
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用> メンバーにクマがいるバンド。 涼宮ハルヒから邪悪な心をすべて取り去ったみたいな弦巻こころが、「世界中を笑顔にしたい」と周囲を巻き込んで結成したバンドです。非常にアニメアニメしたグループ……というか、キャラ配置的にはSOS団のまんまなような気もします。
こころ→ 涼宮ハルヒ
花音→ 朝比奈みくる
薫→ 古泉一樹
はぐみ→ 鶴屋さん
美咲→ キョン
しかし、弦巻こころは
「常識がない」という一点を除けば「世界中を笑顔にしたい」と本気で言えるくらい純粋で、実際に他者を全肯定するそのスタンスはサーバルちゃんみたいだし、人としてものすごく尊敬できる人物だと思います。「常識がない」のだけが厄介なのだけど……
なので、ここのバンドストーリーはコメディとしてすごく楽しいです。
ここはここでポッピンパーティとは別にアニメ化して欲しいですけど、もし仮に実現したとしても毎週30分こころの暴走を見させられるのはクッタクタになりそう(笑)。
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用> イベント限定のストーリーを除けば、このアプリのストーリーは大きく分けて3つです。
プレイヤーのランクを上げることで新しいエピソードが解放されていく「メインストーリー」は、ポッピンパーティが他4つのバンドを誘いにいくところから始まる
「バンドとバンドの垣根を超えた交流の話」です。プレイヤーのランクは、ライブをしたりホーム画面からキャラ同士の会話を見たりすると上がっていきます。
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用> 「バンドストーリー」は、そのバンドに所属しているキャラを使ってライブをしたり、そのバンドに所属しているキャラの会話を見たりすると「バンドランク」が上がって見られるようになります。こちらは
「バンド内の話」で、ロゼリア・パステルパレット・ハロー、ハッピーワールドの3バンドは結成からの話が読めます。

<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用> キャラごとのエピソードは入手したカードごとにちがったエピソードが、恐らく「レベル1」の時と「レベルMAX」の時にアイテムを消費して読めるように出来ます。「レベルMAX」の時の消費アイテムは半端なく、「ランク ☆☆☆」や「ランク ☆☆☆☆」のキャラのエピソード解放に必要な消費アイテムはふざけんじゃねえと言いたくなるレベルでした。
キャラごとのエピソードを読むと能力値が上がるので、メンバー編成で入れた際に「レベル1」のは解放しておいて、「レベルMAX」時の解放はお気に入りのキャラだけってカンジかなぁ。
私がこの作品のストーリーが好きなのは、「バンド内の話」と「バンドとバンドの垣根を超えた話」の両方があることです。縦軸と横軸がしっかりあるからこそ面白いんですね。
例えば……ポッピンパーティの香澄たちからすれば、パステルパレットの彩先輩は「同じ学校の先輩」だし「芸能人」だし尊敬の対象なのだけど。パステルパレットの「バンドストーリー」を読むと彩は苦労人なことが分かる上に、バンド内では「変なポーズを考える人」みたいな扱いだとか(笑)。
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用> ハロー、ハッピーワールドの薫さんは王子様のような外見で、りみりんとかひまりとか他のバンドのコからすると頬を赤らめてしまうような存在なのだけど……
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用> 同じバンドメンバーの花音からすれば、「この人は黙ってればカッコイイのに……」と思われているとか(笑)。
言ってしまえばこの「5バンド」……
全然ちがうテイストの5つの作品の主人公たちとも言えるので、バンド間の垣根を超えて交流させると「作品の垣根を超えた交流」のような面白さがあるのです。
流石にこの記事がアップされてから「面白そうだから自分も観てみよう」とするのは難しいと思うんですけど……3月30日までの「お花見イベント」で読めるイベント限定ストーリーは
「ポッピンパーティの5人とイヴが、弦巻こころ達とお花見をする」という話で、あまりにぶっ飛んだハロー、ハッピーワルドの世界観に有咲が苦しむのがものすごく面白かったです。
有咲はアニメの第1話からずっと出ているキャラですが、アニメだけ観ているときには有咲のここまでの魅力は分かりませんでした。他バンドのキャラとかけあわせることでこんなに面白くなるとは……
『BanG Dream!』というプロジェクトは、5つのバンドのそれぞれの物語をかけあわせることで、1+1+1+1+1を5じゃなくて20にも30にもするプロジェクトだったんだなーと思いました。 その他、
この『ガルパ』というアプリは全体的に「キャラとキャラの関係性」を描くことに重点が置かれていて……ホーム画面の会話が「キャラとキャラの会話」が中心なのもそうですし、キャラ同士の関係性もバンド間を超えた関係性を考えて配置してあるなーと思います。
ポッピンパーティの沙綾の家がやっているパン屋に、アフターグロウのモカが常連として通っているとか。
パステルパレットの千聖さんは、ハロー、ハッピーワルドの薫さんと幼馴染で、だからこそ煙たがっているとか。
ロゼリアの紗夜とパステルパレットの日菜はどちらもギターをやっている双子の姉妹。妹の日菜はお姉ちゃんが大好きなのでお姉ちゃんがやることを何でもマネするのだけど、何をするのにも才能がありすぎてすぐにお姉ちゃんを追い抜いてしまうため、姉の紗夜はギターだけは負けるワケにはいかないとストイックになってしまって日菜のことを敬遠している――――とか。
何この「凡人の姉と、天才の妹」って構図!俺の大好きなヤツやないか!
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用> リズムゲームとしては「上から降ってくる譜面に合わせて5か所をタップしたりスライドしたりする」という『デレステ』のまんまなんですが、特徴としてはスキルを発動した際にキャラのセリフとカットインが入ることで。
この時、メンバーの組み合わせが特定の組み合わせになると「○○!頼んだ!」→「うん!任せろ!」みたいな掛け合いが起こって『スパロボ』みたいな熱さがあります。 基本は「同じバンドのメンバー」同士を入れると掛け合いしやすいのですが、「バンドとバンドの垣根を超えた関係性」のキャラを入れても掛け合いが起こるのが面白いです。協力ライブで、たまたま他の人が使っていた紗夜と日菜が揃ったときはクソ熱かった!
逆に、例えば『デレステ』(というか『アイマス』シリーズ)のような「プレイヤー(プロデューサー)とキャラの関係性」みたいなものはほとんど描かれません。一応「メインストーリー」なんかにはプレイヤーが存在するのですが、本当にただ傍観しているだけだし、フルボイスがただそこだけ途切れるので違和感ありあり。
こんなんだったらプレイヤーの存在はストーリーに登場させずに、ただただ「女のコと女のコがイチャイチャしているのを眺めるだけ」に徹した方が良かったんじゃないかと思いますが……
<画像は『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』より引用> まぁ、有咲から名指しで気持ち悪がられたから、これを御褒美とするか……
私は元々「終わりのないゲーム」や「クリアまでが長いゲーム」が苦手なので、このアプリもいつまで続けるのかは正直分からないのですが……
「メインストーリー」と「バンドストーリー」の結末を見たいので、そこを目標にプレイしようと思っています。「イベントのストーリー」も「お花見イベント」がものすごく面白かったので、次にも期待したいのだけど、あまり続くとこっちの身が持たないからなぁ……(笑)。
やまなしレイ(管理人)(12/15)
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ヤタロウ(12/15)
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ああああ(12/14)
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