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公開停止していた『学園は今日もサッカー日和』を表紙描き下ろしで公開再開しました!

 かつてあった本家サイトでのみ公開していた読み切り漫画『学園は今日もサッカー日和』は、本家サイトの閉鎖に伴ってどこでも読めなくなってしまっていたのですが……サルベージして欲しいという要望もあったので、この度「スキャンし直し」「表紙描き下ろし」でパブーで公開再開することにしました!




 パブーのサイトで読めるのはもちろん、PDFでダウンロードすれば自炊した本などと同じようにオフライン環境下でもPCやタブレット端末で読むことが可能です。


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 今回のポイントの一つとして、「見開き表示」にした際に左右のページがなるべく合わさるように調整しました。元々は別の原稿用紙に描いたものなので多少の違和感はあるかも知れませんが。



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 以前ニコ生でもチラッと言いましたが、『オレは貧乳が好きなんだ!』の川崎さんや工藤さんは元々はこちらの漫画のチョイ役でした。なので、描き下ろしのカラー表紙でもバッチリ登場させています。『サッカー日和』のキャラはモブっぽいキャラでも一人一人に名前がついていて、プロフィールが設定されていたのを、『オレは貧乳が好きなんだ!』で再利用したカンジですね。


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 興味ある人がどれだけいるか分かりませんが、その辺の「世界観がつながっている作品の時系列」を整理したページもオマケで入れました。『オレは貧乳が好きなんだ!』の中に登場するキャラクターは基本的に「世界観がつながっている作品」からの出張で、「世界観がつながっていない作品」のキャラクター(例えば真亜ちゃんとか)はゲームなどのフィクションの中に登場するキャラとして描きました。

 川崎さんは『サッカー日和』の頃は特に貧乳ポジションでもなかったのですが、『オレは貧乳が好きなんだ!』に登場させるにいたって若干の貧乳修正が入ったのだけど……時系列としては、『オレは貧乳が好きなんだ!』→夏休み→『サッカー日和』となっているので、きっとひと夏の経験が彼女(のおっぱい)を大きくしたのですよ。



 『学園は今日もサッカー日和』は無料で公開していますが、お気に召しましたら有料のキンドル本『オレは貧乳が好きなんだ!』の方も是非是非よろしくお願いします!

オレは貧乳が好きなんだ!オレは貧乳が好きなんだ!
やまなしレイ

やまなしレイ 2016-09-03
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| 漫画作成 | 17:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ブログ主が描いてきた漫画など、創作物のリスト

 このブログを書いている私「やまなしレイ」が描いてきた創作物の一覧を作ることにしました。基本的には「漫画」を中心に創作活動を行っていますが、「活字の本+漫画+イラスト」で出しているものもありますし、今後「小説」などを書くことがあったら追加していくつもりです。本当に書くのか、小説……?

<分類>
○… 漫画
◇… 活字の本(+漫画+イラスト)


 「配信場所」に書かれているリンクを押すと、購入もしくは閲覧が出来ます。


【有料作品】
◇ 『オレは貧乳が好きなんだ!』
◇ 『マンガは描ける!絵が描けない人でも』
○ 『春夏秋冬オクテット-やまなしレイ漫画短編集- 』

【無料作品】
○ 『おっぱい泥棒vs.うんこマン』
○ 『絵のない世界』
○ 『モテない4コマ』
○ 『コマンド?→A/B/C』
○ 『エロ本を買いにいこう!』
○ 『shine』
○ 『200vs1×1』
○ 『生きとし生けるもの』
○ 『朝が来る』
○ 『学園は今日もサッカー日和』
○ 『Re:Survival』


【有料作品】
↓ここから『オレは貧乳が好きなんだ! 』↓


◇ 『オレは貧乳が好きなんだ!』
 発売日:2016年9月4日
 制作時期:2016年5月~9月ごろ
オレは貧乳が好きなんだ!
ジャンル:活字の本+1~2ページ漫画+イラスト(電子書籍)
配信価格:250円
配信場所:キンドル独占

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 約10年間に渡ってこのブログ『やまなしなひび』に書いてきた「おっぱい」に関する記事をフルリメイクしてまとめた本です。縦書きの活字の本+ところどころにイラストが入っていて、各章の前後には1~2ページ漫画が追加されています。「ショート漫画+活字の本+イラスト」というスタイルの完成形を目指して作りました。

<告知記事>
 Kindleで電子書籍『オレは貧乳が好きなんだ!』を発売しました!

<企画記事>
 1日1貧乳キャラ!25日間アナタのリクエストで貧乳キャラを描きます!
 25日間アナタのリクエストで描いた貧乳キャラ(1日目~5日目)
 25日間アナタのリクエストで描いた貧乳キャラ(6日目~10日目)
 25日間アナタのリクエストで描いた貧乳キャラ(11日目~15日目)
 25日間アナタのリクエストで描いた貧乳キャラ(16日目~20日目)
 25日間アナタのリクエストで描いた貧乳キャラ(21日目~25日目+1)



↓ここから『マンガは描ける!絵が描けない人でも 』↓


◇ 『マンガは描ける!絵が描けない人でも』
 発売日:2015年7月24日
 制作時期:2015年5月~7月ごろ
 マンガは描ける!絵が描けない人でも
ジャンル:活字の本+1~2ページ漫画+イラスト(電子書籍)
配信価格:250円
配信場所:キンドル独占

kakeru2.jpg kakeru1.jpg kakeru6.jpg


 「絵が描けない人」に向けた、世界一簡単な「“絵のようなもの”の描き方」を教える本です。基本的には「活字の本」ですが、文章の途中に分かりやすいように解説のための「イラスト」などが入っていて、章の最初と最後には幕間劇のような「1~2ページ漫画」が入っています。

<告知記事>
 Kindleで電子書籍『マンガは描ける!絵が描けない人でも』を発売!




↓ここから『春夏秋冬オクテット-やまなしレイ漫画短編集- 』↓


○『春夏秋冬オクテット-やまなしレイ漫画短編集-』
【パブー版】
 発売日:2013年7月20日
 制作時期:2012年7月~2013年7月ごろ
 やまなしレイ漫画短編集『春夏秋冬オクテット』販売開始!
ジャンル:漫画短編集(電子書籍)
配信価格:300円
配信場所:パブー

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 WEBで既に無料公開している「春夏秋冬」を題材にした4つの読みきり作品に、それら4作品の“外伝”作品を4つ加え、8本の読みきり漫画を収録した短編集です。

<収録作品>
春:『shine』(60ページ)
春:『shine』外伝『shining』(16ページ)
夏:『エロ本を買いにいこう!』(32ページ)
夏:『エロ本を買いにいこう!』外伝『アタシハ許サレマスカ』(15ページ)
秋:『コマンド?→A/B/C』(56ページ)
秋:『コマンド?→A/B/C』外伝『コンティニュー?→Yes/No』(21ページ)
冬:『絵のない世界』(42ページ)
冬:『絵のない世界』外伝『たのしみのない家族』(30ページ)

 太字の作品は無料では公開していない描きおろし作品です。

<告知記事>
 漫画短編集『春夏秋冬オクテット』を電子書籍で発売しました!
 『春夏秋冬オクテット』のTwitterアイコンを作りました!使ってください!-1
 『春夏秋冬オクテット』のTwitterアイコンを作りました!使ってください!-2


【キンドル版】
 発売日:2014年5月9日
 制作時期:2014年3月~5月ごろ
 春夏秋冬オクテット(春夏): やまなしレイ漫画短編集
 春夏秋冬オクテット(秋): やまなしレイ漫画短編集
 春夏秋冬オクテット(冬): やまなしレイ漫画短編集
ジャンル:漫画短編集(電子書籍)
配信価格:各200円
配信場所:キンドル(『春夏』『秋』『冬』

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 (当時は)キンドルで出せる電子書籍の容量の上限が厳しかったため、パブーでは1冊で発売していた『春夏秋冬オクテット』を3冊に分割して発売しました。『春夏』には4作品、『秋』には2作品、『冬』には2作品が収録されていますが、『秋』と『冬』は収録作品が少ないため「オマケ」として設定画や宣伝用に描いたイラストなどを収録しています。

<『春夏』収録作品>
春:『shine』(60ページ)
春:『shine』外伝『shining』(16ページ)
夏:『エロ本を買いにいこう!』(32ページ)
夏:『エロ本を買いにいこう!』外伝『アタシハ許サレマスカ』(15ページ)

<『秋』収録作品>
秋:『コマンド?→A/B/C』(56ページ)
秋:『コマンド?→A/B/C』外伝『コンティニュー?→Yes/No』(21ページ)
おまけページ(11ページ)
『shine』『shining』『エロ本を買いにいこう!』『コマンド?→A/B/C』の設定画
・パブー版『春夏秋冬オクテット』の表紙・裏表紙・目次用イラスト&没イラスト
・ブログやmixiに載せた宣伝用POPイラスト

<『冬』収録作品>
冬:『絵のない世界』(42ページ)
冬:『絵のない世界』外伝『たのしみのない家族』(30ページ)
おまけページ(9ページ)
・『春夏秋冬オクテット』全作品のTwitter用アイコン
・ホームページ用『エロ本を買いにいこう!』カラーイラスト
・WCR投票用『コマンド?→A/B/C』カラーイラスト
『絵のない世界』『楽しみのない家族』設定画
・WEB拍手お礼用カラーコラボイラスト4種

 太字の部分が無料では公開していない描きおろし部分です。

<告知記事>
 キンドル版『春夏秋冬オクテット』販売開始しました!!





【無料作品】
↓ここから『おっぱい泥棒vs.うんこマン』↓


○ 『おっぱい泥棒vs.うんこマン』
 公開日:2015年10月25日
 制作時期:2015年8月~2015年10月ごろ

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ジャンル:漫画
ページ数:7
配信場所:Pixivパブー

 『マンガは描ける!』の発売記念企画として、1本の漫画が企画から完成までにどんな工程を経ているのかを毎週お届けする連載記事を書きました。この作品はその企画で描かれた作品です。
 全7ページという短い漫画ですが、その内の3ページを↑でもう既に見せているんだけど大丈夫?内容は「おっぱいを盗むおっぱい泥棒」を主人公にしたSFアクションバトル漫画です。

<企画記事:マンガが出来上がるまでの過程を記した連載記事>
1.企画を立てる
2.プロットを考える&シナリオを書く
3.コンテに起こす
4.キャラクターをデザインする
5.ネームを描く
6.下描きをする
7.ペン入れをする(前編)
8.ペン入れをする(後編)
9.消しゴムをかける&修正する
10.ベタを塗る
11.トーンを貼る
12.スキャンしてセリフを入れて完成!
13.WEBにアップロードする




↓ここから『絵のない世界』↓

○ 『絵のない世界』
 公開日:2013年6月22日
 制作時期:2012年3月~2012年6月ごろ

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ジャンル:漫画
ページ数:42
配信場所:PixivTINAMI
『春夏秋冬オクテット』にも収録されています

 「絵を描くことが禁じられたディストピア社会」に流れ着いたイラストレーターの苦悩を描いたSF漫画です。やまなしが初めて描いたSF漫画ですね。

<告知記事>
 WEB漫画『絵のない世界』―――予告
 WEB漫画『絵のない世界』をアップしました

<予告画像>
 絵のない宣伝用450



↓ここから『モテない4コマ』↓

○ 『モテない4コマ』
 公開時期:2010年2月~9月、2012年10月~11月
 制作時期:同上

『モテない4コマ』-1「誓イ」 『モテない4コマ』-3「知ラナイ」 『モテない4コマ』-8「淡イ」 motenai16.jpg
ジャンル:4コマ漫画+1ページ漫画
本数:4コマ漫画16本+1ページ漫画2本
配信場所:ブログ(『4コマ』のみ、下にリンク貼ってあります)、Pixiv(『4コマ』一挙『6コマ』12)、パブー

 2010年にPixivのアカウントを取得したので、何か緩いことを出来ないかなぁと考えて気晴らしに描いた4コマ漫画16本が『モテない4コマ』で。2012年にペンタブを買ったことでデジタル作画の練習用に描いた1ページ漫画2本が『モテない6コマ』です。パブーでは両作品を1まとめで公開しています。
 『モテナイ4コマ』と表記されている時があるかも知れませんが、私にもよく分かりません。

 内容はモテナイ男子高校生2人がモテナイ日常を過ごす4コマ漫画です。日常4コマとも言えるのかも知れませんね!

<告知記事>
 『モテない4コマ』1~4本目+中書き
 『モテない4コマ』5~8本目+中書き
 『モテない4コマ』9~12本目+中書き
 『モテない4コマ』13~16本目+後書き
 WEB漫画『モテない4コマ』キャラクター紹介ページを公開しました
 『モテない4コマ』をパブーにて無料公開しました!



↓ここから『コマンド?→A/B/C』↓

○ 『コマンド?→A/B/C』
 公開日:2012年11月3日
 制作時期:2011年9月~2012年3月ごろ

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ジャンル:漫画
ページ数:56
配信場所:PixivTINAMIマンガごっちゃ
『春夏秋冬オクテット』にも収録されています

 「未来を見ることが出来る少年」が、「最強最悪の連続殺人犯」と対決して事件を食い止めようとするバトル漫画です。学園+超能力+バトルとは、少年漫画の王道ですよね!

<告知記事>
 WEB漫画『コマンド?→A/B/C』――――予告
 WEB漫画『コマンド?→A/B/C』をアップしました

<予告画像>
 予告イラスト




↓ここから『エロ本を買いにいこう!』↓

○ 『エロ本を買いにいこう!』
 公開日:2012年4月22日
 制作時期:2011年4月~2011年7月ごろ

erohon1.jpg erohon2.jpg erohon3.jpg
ジャンル:漫画
ページ数:32
配信場所:Pixiv、TINAMI(前編後編)、ニコニコ静画マンガごっちゃ
『春夏秋冬オクテット』にも収録されています

 「大人にはまだ届かない」、でも「もう子どもでもない」16歳の女子高生が、男子小学生2人に頼まれてエロ本を買いに行く青春漫画です。タイトルで惹かれた人にも、タイトルでドン引きした人にも、ぜひ読んでもらいたい1作です!

<告知記事>
 WEB漫画『エロ本を買いにいこう!』――――予告
 WEB漫画『エロ本を買いにいこう!』をアップしました

<予告画像>
 エロ本宣伝用




↓ここから『shine』↓

○ 『shine』
 公開日:2011年10月25日
 制作時期:2010年7月~2011年3月ごろ

shine1.jpg shine2_20160715180718347.jpg shine3.jpg
ジャンル:漫画
ページ数:60
配信場所:Pixivマンガごっちゃ
『春夏秋冬オクテット』にも収録されています

 「過去を後悔したまま年を重ねた老人」と「未来に絶望するしかなかった少女」が出会って始まる、ファンタジー世界を舞台にしたロードムービーバトル漫画です。今振り返ってみると、「描きたいもの全部載せ」すぎる(笑)。

<告知記事>
 WEB漫画『shine』――――予告
 WEB漫画『shine』をアップしました

<予告画像>
 予告イラスト







↓ここから『200vs1×1』↓

○ 『200vs1×1』
 公開日:2011年4月9日
 制作時期:2010年1月~2010年6月ごろ

200vs1x1-2.jpg 200vs1x1-6.jpg 200vs1x1-25.jpg
ジャンル:漫画
ページ数:40
配信場所:Pixiv

 やまなしが初めて描いた本格的なバトル漫画です。バトル漫画を描けるようになりたいからバトルシーンを多めにしよう”というところから逆算してストーリーが作られました。
 内容は「総勢200人の魔物に占拠された塔に、2人の若者が挑む」というバトル漫画になっております。

<告知記事>
 WEB漫画『200vs1×1』をアップしました
 WEB漫画『200vs1×1』あとがき
 WEB漫画『200vs1×1』キャラクター紹介ページを公開しました






↓ここから『生きとし生けるもの』↓

○ 『生きとし生けるもの』
 公開日:2010年8月11日
 制作時期:2009年7月~2009年12月ごろ

ikiike-04.jpg ikiike-12.jpg ikiike-25.jpg
ジャンル:漫画
ページ数:38
配信場所:Pixiv

 「表現の幅を広げたい」ということで挑んだ「自身初ファンタジー作品」です。
 回復魔法を使える少女アムエラが、人間と争う魔物の怪我を治していくというストーリーです。描きたいことに技量と尺が足りていなかったと悔やむ気持ちも強いので、いつかリベンジしたい作品。

<告知記事>
 WEB漫画『生きとし生けるもの』をアップしました
 WEB漫画『生きとし生けるもの』あとがき
 WEB漫画『生きとし生けるもの』キャラクター紹介ページを公開しました




↓ここから『朝が来る』↓

○ 『朝が来る』
 公開日:2009年12月25日
 制作時期:2009年3月~2009年6月ごろ

asakuru-2.jpg asakuru-8.jpg asakuru-11.jpg
ジャンル:漫画
ページ数:24
配信場所:Pixiv

 無敵だった6年3組の生活班―――4年ぶりに再会したのは、アイツに会いに行くためだった……という青春漫画です。漫画を描くのをやめるかやめないか悩んだギリギリの時期に、自分に一つの方向性を指し示してくれた作品です。

<告知記事>
 WEB漫画『朝が来る』をアップしました
 WEB漫画『朝が来る』あとがき
 WEB漫画『朝が来る』キャラクター紹介ページを公開しました





↓ここから『学園は今日もサッカー日和』↓

○ 『学園は今日もサッカー日和』
 公開日:2009年7月20日、再公開日:2016年12月17日
 制作時期:2008年5月~2009年2月ごろ

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ジャンル:漫画
ページ数:48
配信場所:パブー

 「生徒会vs.反生徒会」の争いは、学園中を巻き込んだサッカー対決に!という学園モノです。この作品自体は思ったような結果にはなりませんでしたが、この作品と世界観を共通する西鷹クロニクルがここから始まるので、自分の創作活動の中では“転機”になってくれた一作です。

<告知記事>
 WEB漫画『学園は今日もサッカー日和』をアップしました
 公開停止していた『学園は今日もサッカー日和』を表紙描き下ろしで公開再開しました!




↓ここから『Re:Survival』↓

○ 『Re:Survival』
 公開日:2007年11月11日
 制作時期:2006年7月~2007年3月ごろ

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ジャンル:漫画
ページ数:38
配信場所:現在サルベージ作業の準備中です。しばらくお待ちください。

 自殺したはずの少女達が集められたのは一棟のマンションだった。ここでのサバイバルに負けたものは強制的に生き返らせられる「生き返らせ合い」の戦いが幕を開ける――――というバトル漫画です。
 漫画を描き始めた初期の頃の作品なので、「バトルが描けないのにバトルっぽいもので誤魔化そうとしている」など、絵も話も作者自身としては直視しがたいものがあるのですが……「サルベージして欲しい」というリクエストが多い意外な人気作だったみたいで、現在サルベージ作業の準備中です。

<告知記事>
 WEB漫画『Re:Survival』をアップしました
 WEB漫画『Re:Survival』あとがき
 『Re:Survival』キャラクター紹介+小ネタ集のページを公開しました

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「電子書籍」を「紙の本」にして届けてくれる製本直送.comさんを使ってみました!

 じゃん!!

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 どん!!

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 製本直送.comさんを使って、自作の漫画を紙の本に製本してもらいました。
 自分は電子書籍は何冊か発売していますが、同人誌など「紙の本」を作ったことがなくて分からないことだらけだったため……いきなり300ページ近くある『春夏秋冬オクテット』じゃなくて、14ページで収まった『モテナイ4コマ』を注文して製本してもらいました(印刷の仕様上16ページ扱いになります)。

 「なんのこっちゃ……」という人もいるでしょうから、この記事ではなるべく初心者の人にもわかりやすく説明します。


○ 何のためのサービスなの?
 例えばコミケなどで頒布される同人誌は、(1枚1枚コピーして自作する人もいるけど)基本的には印刷所にお金を払って「紙の本」に製本してもらうことになります。その際、印刷所の料金は「同じ本を大量に頼む」ほど、1冊あたりの料金は下がると言われています。

 自分は利用したことがないので平均的な相場は分かりませんが……
 例えばパブーのオンデマンド印刷で「白黒16ページの本」を注文した場合、送料抜きで、

・1冊注文で「1101円」
・10冊注文で「11016円」(1冊あたり1101.6円)
・100冊注文で「24624円」(1冊あたり246.24円)
・1000冊注文で「115344円」(1冊あたり115.344円)

という計算になります。

 例えば私がコミケでこれを頒布する場合、価格をいくらに設定するかを考えると……1000冊注文して持っていったなら1冊200円でも元が取れますが、100冊注文して持っていった場合は1冊200円では赤字です。10冊注文して持っていく場合は1100円でも赤字です(実際にはこれに加えて更に送料もかかります)。
 そもそも印刷所によっては少ない部数での注文は受け付けていなかったりするみたいですしね。



 んで、製本直送.comさんの話です。
 ここの特徴は「1冊注文でも1000冊注文でも料金が変わらない」こと。

 自分は「表紙」はカラーのを付けましたが、先ほどのパブーの場合と条件を同じくするために「表紙なし」「白黒16ページ」で料金をシミュレートしてみたところ……

・1冊注文で「166 円」と出ました。

 パブーで1000冊注文するよりかは1冊あたりの料金は高いけれど、100冊注文するよりかは1冊あたりの料金は安いことが分かりますね。



 実際に私がかかったお金は、カラーの表紙を付けたので「製本金額:323 円」+「送料:154 円」+「用紙サンプルの注文:60円」=537円でした。用紙サンプルが要らなかったら477円ですね。つか、こう考えると「表紙がカラー」というのが結構な負担になるんですね。「紙の本で読みたいけど高いのはイヤ!」という人には、「表紙なし」という選択肢もありなのかしら。


 んでんでんで。ここからが重要な話です。
 ここまでの話は、「本を作った作者」が「自分の本」を製本直送.comさんに頼んで「自分の家に届けてもらう」話でしたが……

 「1冊注文でも料金が変わらない」ことを活かして、例えば「このブログを読んでいるアナタ」が「私の描いた本」を製本直送.comさんに頼んで「アナタの家に届けてもらう」ことも出来るのです。
 Amazonで漫画1冊注文すると、既に出来上がっている本をAmazonの倉庫からアナタの家に発送してくれるみたいなカンジで……こういうサービスは、漫画1冊注文すると入稿されているデータから印刷を始めて製本してアナタの家に発送してくれるのです。もちろん既に出来上がっている本を発送するよりかは届くまでに時間はかかっちゃいますけどね(私の場合は6月30日に頼んで、7月4日には届きました)。


 私はこれまでに何冊か電子書籍を発売していますが、電子書籍を発売すると「紙の本で読みたいので紙の本でも出してください」と言われることが結構あるんですね。個人で出している電子書籍と同じものを出版社さんが紙の本でも出してくれる可能性なんてほとんどないと思うので、「そんなこと俺に言われても……」と今までは思ってきましたが。

 このサービスを使えば、「個人で発売している電子書籍」であっても「紙の本」で買ってもらえて読んでもらえるのです!

(関連記事:電子書籍を「やっぱり紙の本で読みたい!」需要はどのくらいあるのか
(関連記事:電子書籍のオンデマンド印刷に向けた判型の話



○ 実際に印刷された「品質」はどーよ?
 「品質」をどうこう語る以前に、私の場合は「どういうデータで入稿すればキレイに印刷されるのか」もよく分かっていませんでした。どのくらい端っこまで印刷されるのか、スキャンした画像はトーンカーブをかけるべきか、グラデトーンもキレイに印刷されるのか、エトセトラエトセトラ。


insatsu3.png
 右はサイズ比較のために出してきた『けいおん!』の単行本です。
 A5サイズで頼んだので、4コマ漫画の単行本なんかと同じサイズですね。ページ数が少ないので「中綴じ」になりました(製本直送.comさんだと無線綴じ製本は本文20ページ以上)。

 「電子書籍」と「紙の本」のカラーのちがい

 上の記事に書いた「CMYKカラー」だと思った色にならないという話……
 コメント欄で教えてもらった「プロファイル」というものを設定したら、あの記事のような「青のつもりが紫じゃねえか!」みたいなことはなくなりました。ですが、写真だとちょっと分かりづらいですが、出来上がった表紙は入稿した画像データより若干濃い色になっているかなぁと思います。

 モニター上ではほとんど違いが分からなかった「背景の白」と「Yシャツの薄いグレー」が、印刷するとハッキリと別の色なことが分かるくらいなので。ここは新しい漫画の表紙を作るときに気配りしなきゃなーと思いました。



 自分は「表紙作成コース」を選択したため、事前に表紙画像を登録して、その後に本文をPDFで入稿というカンジでした。

hyoushi1.jpg
 表紙は「表紙」「背表紙」「裏表紙」が1枚に繋がっている画像を作るのだけど、本のサイズやページ数によって「背表紙」の厚みが変わってくるので……このページのサイズ計算ツールで事前にサイズを測っておくのが良いでしょう。


hyoushi2.jpg
 実際に画像が出来て登録する前にもこういった情報を登録するところがあります。


hyoushi3.jpg
 画像を登録してからも位置の調整などを行えます。
 このスクショは分かりやすいように、わざと「表紙の画像」を縮小していますが……実際には2本の線よりも外側まで画像がくるように大きくしなければ、端っこまで印刷してもらえません。


hyoushi4.jpg
 実際に使った画像はこんなカンジ。




insatsu3.jpg
 次に中身。
 画面いっぱいにしっかりと見開きで印刷されて本になるのを見ると感動しますね!


insatsu4.jpg
 CLIP STUDIOは「新規作成」の時に「A5」みたいな指定をすることも出来るので、「A5」の用紙に既にスキャンしてあった4コマを貼りつけていっただけです。その際、上下左右にしっかり余白を意識して。

 今回は4コマ漫画なので「タチキリ」なかったですけど、『春夏秋冬オクテット』や次回作の漫画は「タチキリ」ありで。B4サイズの原稿用紙に描いたものをA4に裁断してからスキャンしているため、印刷所に頼んだ場合どうなっちゃうかなとこの記事を書いた頃は心配していたのですが。このカンジなら大丈夫かな……


insatsu5.jpg
 データを入稿してもすぐに「注文」扱いになるワケではないので、一旦データを入稿して「トンボ付きのPDFファイル」でダウンロードして確認することも出来ます。大事な絵や台詞などがハミでていた場合も、ここで気付くことが出来ます。逆に言うと、印刷所の方でチェックはしてくれないってことなんですね。


【スキャンしたままのページ】
to-ncurbno.jpg

【スキャンしてからトーンカーブをかけたページ】
to-ncurbyes.jpg

 デジカメで写真撮って、それをブログ用に縮小した画像じゃちょっと伝わらないとは思いますが……分かりやすく言うと、上が「濃度調整などをせずに印刷した画像」でちょっと薄いというか線が頼りないカンジです、下が「濃度調整などを電子書籍用の画像同様にしてから印刷した画像」でこっちはちょっと濃い印象です。

 どっちかというと下の方が自分は好みかなぁ……
 電子書籍用の画像はトーンカーブをかけているので、印刷用の画像もそのまま使える方が手間がかからず楽ですしね。


【左が印刷してもらった紙の本・右がPDFをPerfectViewerで表示したもの】
hikaku1-1.jpg
hikaku2-1.jpg

 同じ画像を「紙の本で印刷してもらったもの」と「電子書籍として表示したもの」で比べてみました。黒塗り部分は反射しちゃったところです。私の顔が映っているワケじゃないんですが、デジカメがぼんやり映っていて気色悪かったので消しました。
 PerfectViewerの補正の力なのか、電子書籍の方が線がキレイなような……一応、スキャンする前の画像も確認してみましたが……やはり「印刷」という過程を経る分だけ、若干は線が荒れてしまうのかなぁというところ。まぁ、両者を並べてじっくり見て比較しなければ分からないようなレベルかも知れませんが。




○ 使い勝手はどう?
 1つの注文は単価数百円だっていうのに、分からないことを「お問い合わせ」のメールフォームから聞いたところ迅速&丁寧な返答が来て感動しました。大きい会社に問い合わせると、1~2週間は待たされるのがデフォでしたからねぇ……

 白黒の漫画を印刷する場合は「印刷面積率が50%以上になるかどうか」がどこにも書いていなかったのですが、入稿したもの次第ということなので「入稿した後すぐに注文するのではなくお問合せフォームで聞いて確認してください」とのことでした。



 あと、引っかかったのは決済(お金の支払い方)かなぁ。
 クレジットカードが使えるのですが、自分の使っているJCBは使用できなかったため銀行振込で入金しました。振込先の銀行は楽天銀行でした。
 私は幾つか銀行口座を持っていますが、その内の新生銀行は「月に1回だけ他行への振込が無料」なのでこれを使いました。ということは、月に1回しか私は注文できないことになります(笑)。でも、これだけお金を切り詰めて切り詰めてやっているのに、決済のところで手数料がかかっちゃうとバカみたいだなーと思っちゃうんですね。




 とりあえず、1回印刷してもらって使い勝手が分かったので……
 次は『春夏秋冬オクテット』をB6サイズあたりで作成しようかなーと考えています。サイズを縮小すると線の荒れ具合も気にならなくなるかなーと思っているのだけど、どうだろう。

 「自分用」として考えると、やっぱり自分で描いた漫画が本になるのを見るのは嬉しいです。今後もたぶん「自分用」としてはこのサービスを使っていくつもりです。みなさんが注文する「販売用」としては、まだ何とも言えないかな……B6サイズで印刷したものを確認してから考えようと思います。

| 漫画作成 | 20:00 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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「電子書籍」と「紙の本」のカラーのちがい

 今日の話、同人活動をしている人にとっては「常識」の話なのかも知れませんが……私は「紙の本」を作ったことがなかったため、今回初めて知ってどうしていいのか分からず、「こうしたらいいよ」みたいなアドバイスをいただけたらなと思って記事に書きます。


 電子書籍を「やっぱり紙の本で読みたい!」需要はどのくらいあるのか
 電子書籍のオンデマンド印刷に向けた判型の話

 次に出す電子書籍の漫画は、オンデマンド印刷を利用して「電子書籍」と「紙の本」の同時発売にしたいなーと考えていた話の続きです。

 事前にオンデマンド印刷をしてみて「サービスの品質はどうなのか」「こちらのファイルはこういう設定でいいのか」を確かめようと、販売するのではなく、まずは「自分用に1冊」注文してみようとしました。
 しかし、「電子書籍」と「紙の本」では用意する画像のサイズやdpiなどがちがっているため、「電子書籍」用に作った画像をそのままPDFファイルに並べてハイ完成とはいかないのです。スキャン画像からセリフ入れからカラーの表紙は色塗りまでやり直さなくてならないため、300ページ近くある『春夏秋冬オクテット』のファイルを用意するのはものすごい労力がかかります。

 なので、過去に描いた『モテナイ4コマ』を印刷用に並べなおして「全14ページの本」にして、これをオンデマンド印刷で注文してみようと思いました。


 製本直送.com

 利用するのはここのサイト。
 毎日ちょっとずつ作業をして、データも全部出来たので「あとは入稿するだけだー!」というところで「カラーモードはCMYKカラーで印刷されます」という表記がところどころにあることに気づきました。


 CMYKカラー……?

 自分も含め、同人活動をしていない人は「何だそれは」と思われたかもしれません。自分の使っているソフト『CLIP STUDIO』のページでとても分かりやすい解説が載っていたのでそこを参照しようと思います。


 CMYKデータを作る-カラープロファイル実践編-

 ザックリ解説すると……
 コンピュータ上の画像は赤・緑・青の光を合わせた「RGBカラー」で表示されていて、基本的にデジタル絵を保存すると「RGBカラー」で保存されます。私が電子書籍用に使ってきた画像も「RGBカラー」でした。
 しかし、印刷する際には光ではなくインクを合わせて色を表現するため、藍色(Cyan)、深紅色(Magenta)、黄色(Yellow)、黒(Keyplate)の4色の「CMYKカラー」で印刷されます。

 「RGB」に比べて「CMYK」は表現できる色の範囲が狭いため、「RGBカラー」で入稿すると「CMYKカラー」で表現できる“似た色”に変換されてしまって「思っていた色とちがう色で印刷された!」となってしまうのだとか。それは印刷所が悪いんじゃなくて、コンピュータとインクのちがいを理解していないこちら側が悪いってことなんですね。



 ほほう……そんな基本的なことも知らなかったため、危うく「RGBカラー」で入稿してしまうところでした。既に完成している「RGBカラー」の表紙を「CMYKカラー」で保存してみました。縮小した画像ですが、「RGBカラー」で保存したものと「CMYKカラー」で保存したものを比較してみましょう。



<RGBカラーで保存したもの>
motenaihyoushi1.jpg


<CMYKカラーで保存したもの>
motenaihyoushi2.jpg



 全っ然ちがうじゃねえかっ!!!

 いやね、「RGBカラー」と「CMYKカラー」では表現できる色がちがうよって話は、以前からどこかで読んだことがありました。しかし、「俺はカラー絵で魅せるほどの画力があるワケじゃないし、気にすることじゃないだろう」くらいに思っていました。でも、これはもう「青」が「紫」になるくらいちがうじゃないですか!これはさすがに気になってしまいますよ!!


 これ……何か変換などの設定がよくないんですかね。
 試しにカラースライダーパレットをCMYKにして塗ってみたんですが、CMYKカラーで保存したら同じように「紫」になってしまいました。これだと「紙の本」では「青」は印刷できないのか……?いや、でも我が家のプリンターなら普通に「青」は印刷できているような。

 それとも「カラー印刷とはこういうもの」だから、みんな「CMYKカラーを熟知して限られた色だけを使って塗っている」んでしょうか。「紙の本」を作ったことがないので、何をどうすればイイのかさっぱり分かりません。



 しかしこれ、「電子書籍」と「紙の本」の同時発売を目指す場合……「電子書籍」はRGBカラーで様々な色が使えるけど、「紙の本」はCMYKカラーの限られた色しか使えないということで。足並みをそろえて「紙の本」で使えるCMYKカラーだけで色を塗った場合、本来ならRGBカラーが使える「電子書籍」の方もCMYKカラーで塗らなくちゃならなくなって、脚を引っ張られることになりやしないでしょうか。

 同じゲームをPS3とPS4の同時発売にすると、PS3でも表現できるゲームにしなければならないため、「PS4のスペックだからこそ実現できたゲーム」にはできない―――みたいなことになっちゃうんじゃないかと思うのです。
 自分の場合「紙の本」は高額になってしまうため「紙の本」を選ぶ人は数人いるかどうかだと思いますし、そのために脚を引っ張られるのは本末転倒な気がしますし……





kyouko2.jpg

 今の率直な気持ち。



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電子書籍のオンデマンド印刷に向けた判型の話

 「出来るようになったらイイなぁ」と思って行動をしはじめただけなので、まだ「出来る」と決まったワケではないのですが……次に発売する電子書籍の漫画は「電子書籍」と「電子書籍を印刷・製本して紙の本として届けてくれるサービス」の同時発売を目指しています。

 電子書籍を「やっぱり紙の本で読みたい!」需要はどのくらいあるのか

 試しに『春夏秋冬オクテット』を紙の本として注文しようとしているのですが、電子書籍用に縮小した画像サイズではダメっぽいので大きな画像で新たにセリフを入れ直していて、あの頃とは使っているソフトも違うから新たに全ページ作り直さなきゃならないし、それが300ページくらいあるし……で、かなりの時間がかかりそう。




 さて……
 紙の本で印刷する場合は、電子書籍と違ってページの隅に「余白」を取らねばなりません。その「余白」がしっかり取れているのか実際に同じくらいのサイズに印刷してみて、様子を確認してみました。サイズが分かればイイやととりあえず印刷しただけなので、トーンのモアレとか、プリンターの調子が悪くて横線が入っちゃっているところとかは気にしないでください。



hikaku1.jpg

 コミックスのサイズってこんな小さいのか!と驚きました。
 比較として……まず、左にあるのが「元の原稿用紙」です。私が実際に描いているのはこのサイズ。で、右下が「B6」サイズに合わせてプリントアウトしてみたものです。その上は参考までに「実際に発売されているB6サイズのコミックス」である『よつばと!』のコミックスで、その右がどこの家庭にもあるであろうシュウォッチです。

 もちろん私だって「B6サイズのコミックス」を見たことがないワケじゃないんですけど、自分の漫画は原稿用紙のサイズでしか見ないから「紙の本に印刷するとこんなに小さくなるの!?」と驚いてしまいました。「大きなコマのつもりがかなり小さく見える!」「こんなんで文字読めるの?」「関係ないけど印刷するとこんな濃くなるのかよ、全ページやり直さなきゃ」と戦々恐々。


 いや、ね……電子書籍を7インチのタブレット端末で読む場合はもっと小さくなっちゃうんですけどね。

hikaku2.jpg

 でも、電子書籍の場合は読み手側が「大きい画面がイイ人は大きい画面の端末を買えばイイ」し「小さい画面でも構わない人は小さい画面の端末を買えばイイ」とも言えるので、読み手が選ぶことだから描き手に責任はないだろーと思っていたところがあったのです。


 サイズが小さくならない漫画単行本――電子書籍の可能性

 これはキンドルが日本に上陸する直前の2012年の夏に書いた記事です。
 コミックスの判型について検索したら分かりやすいページが出てきたので、これを見てもらえば早いかな。

 コミックのサイズ(判型)一覧/漫画全巻ドットコム

 「文庫版」は、漫画の場合は名作の再販というか復刻というか保存用に出ることが多いですね。小説の場合は、ハードカバーで出た後に文庫版で出るだけでなく、新刊でも文庫で出ることは多いです。
 「新書版」は、少年漫画や少女漫画のコミックスがこのサイズです。この下の「B6版」に比べてサイズも小さくページ数も少ないことが多いので、価格も「B6版」に比べて100円くらい安いことが多いですね。卵が先か鶏が先かは分かりませんが、子どもでも買いやすい値段ということなのかなと思います。
 「B6版」は青年誌のコミックスのサイズで、先ほど私が印刷してみたサイズです。
 「A6版」はリンク先の『スラムダンク』のように「完全版」「豪華版」「ワイド版」といった名称で呼ばれる‟名作の復刻”によく使われるサイズですね。また、4コマ漫画なんかは最初からこのサイズで発売されることが多いですし、たまに復刻でも4コマ漫画でもないのにこのサイズで発売される作品があって「何故?」と思うことがあります。
 「B5版」は一般的な漫画雑誌そのもののサイズですね。同人誌も今手元にあるものを見たらこのサイズでした。
 「A4版」は画集とか。


 紙の本が発売される時、大体の場合は「出版社がサイズを決める」ので購入者が選ぶことは出来ません。ごくごくごくまれに一つの作品で「B5版」と「B6版」が同時発売みたいなこともありますが、それは例外中の例外で。普通は一つのサイズしか発売されず、大ヒット作品の場合は後に「文庫版」とか「完全版」とかが出ることもある―――くらいだと思います。

 それは印刷の手間とか輸送の手間とか販売在庫の手間とか、物理的な制約ゆえに……なので。
 そうした制約に縛られない電子書籍の場合は「電子書籍版」を買えば、大型タブレットで見れば大きなサイズに、小さなスマホで見れば小さなサイズに見れるのだから、「ユーザーがサイズを決める」ことが出来ると言えるのです―――というのが4年前の記事でした。


 まぁ……実際に蓋を開けてみると、10インチのタブレット端末が欲しいのだけど高価すぎて買えない私みたいなことも起こったんですけどね。




 んで、思ったんですけど……
 「電子書籍を印刷・製本して紙の本として届けてくれるサービス」は、注文があってから印刷を始めるのだから、例えば「B6版」と「A5版」の両方を発売してユーザーがどっちを買うかを選べるようにしても良いんですよね。もちろんサイズが大きくなると価格も上がるけれど、それでも大きなサイズがイイという人もいるでしょうし。



hikaku3.jpg
 試しに「A5版」に合わせて印刷してみました。
 比較として並べたのが、同じ「A5版」サイズの『けいおん!』の1巻です。その右がどこの家庭にもあるであろうシュウォッチです。思ったよりイイカンジだと思いました。

 もちろんサイズが大きくなる分だけ値段が上がっちゃうのですが、価格を抑えたい人は「電子書籍版」を買ってもらえばイイのだから、紙の本に印刷してもらう場合は少々高くてもゴージャスな方がイイのかと思いました。かといって、「B5版」まで大きくしちゃうと本棚に入らないって人も多くなるでしょうから、「電子書籍版」と「B6版」と「A5版」の3バージョン同時発売くらいが現実的かなぁ。



 こう考えると、「電子書籍を印刷・製本して紙の本として届けてくれるサービス」は電子書籍の利点を活かしつつ紙の本が欲しいユーザーの需要にも応える両方の良さを兼ねたサービスなのかなぁと思いました。

 ただ、問題は「価格」。
 どうしたって電子書籍よりかは値段が上がってしまうので、「B6版」と「A5版」が実際にどのくらいの販売価格になるのかを計算してみようと思います。
 前回の記事で製本直送.comさんというサイトを紹介したら、はてブのコメントでBCCKSさんというサイトも教えてもらったので、二つのサイトの料金を比較してみましょう。

 料金以外のところをザッと見たところ、製本直送さんは「いろんな要求に応えてくれる柔軟性」があって、BCCKSさんは「他社の電子書籍販売にそのまま出せる拡張性」が魅力なのかなぁと思いました。




◆ 『春夏秋冬オクテット』(300ページ前後)の場合
製本直送さんの料金プラン
 表紙はとりあえず「カラー&ラミネート加工(マット)」、本文は「モノクロ」、用紙はコミックス向きの「モンテシオン」、綴じ方は「無線綴じ」、本文ページ数は8の倍数じゃないとダメらしいので「296」、印刷面積率はよく分からないけど白黒の漫画だから「50%は超えない」かな多分、遊び紙は80円もかかるので「なし」にしておきます、お急ぎも「なし」、注文部数「1」――――

 「B6版」で算出したところ……
一冊あたりの製本金額: 926 円(税込)
送料: 411 円
トータル費用: 1337 円(税込)

 と、なりました。

 『春夏秋冬オクテット』の紙版は価格が価格ですし、もう何年も前に電子書籍で発売したものなので紙の本で発売するつもりはありませんが、もし販売する場合はこれに「私の利益」を足して(電子書籍を1冊販売したのと同じくらいの利益が入るようにしたい)、更にこのサイトの利用料で「決済価格の15%」が差し引かれることを逆算すると……販売価格は1冊1850円くらいか。うーん、こないだの記事より上がってしまっている(笑)。

 次に「A5版」で算出してみたところ……
一冊あたりの製本金額: 1633 円(税込)
送料: 411 円
トータル費用: 2044 円(税込)

 と、なりました。

 サイトの利用料で「決済価格の15%」というのがネックで、価格が上がれば上がるほど15%の金額も上がるので……「私の利益」を上げなくても15%差し引かれても同じ利益が出るように計算すると……販売価格は1冊2700円くらいかな。TAKAI!


BCCKSさんの料金プラン
 恐らくですけどBCCKSさんだと、「表紙はカラーだけど本文はモノクロ」にはできないっぽいので「全部モノクロ」で計算します。ページ数が決められているのでとりあえず「288P」で計算します。どのページを削るのかは後で考えます。また表示されているのは税抜価格なのでこれも足して計算しなければなりませんね。

 BCCKSさんには「B6版」がないので「新書版」で計算してみました。
 少年漫画と同じくらいのサイズですね。
一冊あたりの製本金額: 1361円(税込)
送料: 270円(税込)
トータル費用: 1631円(税込)


 これだけ見ると高く感じるのですが……どうもオンデマンド販売をしても「利用料」が別に発生するワケでもないみたいで、追加されるのは「私の利益」だけで良いっぽい?とすると、販売価格は1冊1850円くらいか。同じくらいの額になってしまった(笑)


 次に、全く同じサイズではないのですが「10inch/A5変型」で計算したところ……
一冊あたりの製本金額: 1750 円(税込)
送料: 270円(税込)
トータル費用: 2020 円(税込)

 と、なりました。

 BCCKSさんはページ数が増えてもサイズが大きくなっても「紙の本の送料は1冊270円」となっているのだけど、本当なのだろうか……(笑)。こちらも「利用料」を足さなくて良いのならば、販売価格は1冊2250円くらいかな。厳密には同じサイズではないのですが、こちらのサイトの方がかなり安く抑えられますね。



◆ 新作漫画(130ページ前後)の場合
 ここからが本番です。
 これは実際に販売するつもりですからね。

製本直送さんの料金プラン
  表紙はとりあえず「カラー&ラミネート加工(マット)」、本文は「モノクロ」、用紙はコミックス向きの「モンテシオン」、綴じ方は「無線綴じ」、本文ページ数は8の倍数じゃないとダメらしいので「136」、印刷面積率はよく分からないけど白黒の漫画だから「50%は超えない」かな多分、遊び紙は80円もかかるので「なし」にしておきます、お急ぎも「なし」、注文部数「1」――――

 「B6版」で算出したところ……
一冊あたりの製本金額: 579 円(税込)
送料: 154 円
トータル費用: 733 円(税込)

 と、なりました。

 計算がかなりややこしいけど……「私の利益」と「サービスの利用料」を足して販売価格は1冊1150円くらいかな……

 次に「A5版」で計算してみると……
一冊あたりの製本金額: 937 円(税込)
送料: 154 円
トータル費用: 1091 円(税込)


 「私の利益」と「サービスの利用料」を足して販売価格は1冊1500円くらいかなぁ。



BCCKSさんの料金プラン
 BCCKSさんは決まったページ数の中から選ぶのですが…128Pの次が160Pなのか。これは正直キツイ。無理矢理でも128Pに収める計算で行きます。

 「新書版」で算出したところ……
一冊あたりの製本金額: 875円(税込)
送料: 270円(税込)
トータル費用:1145円(税込)

 と、なりました。

 これに「私の利益」を足すと販売価格は1冊1360円くらいです。


 次に、全く同じサイズではないので「10inch/A5変型」で計算してみたところ……
一冊あたりの製本金額: 1102円(税込)
送料: 270円(税込)
トータル費用: 1372円(税込)

 と、なりました。

 これに「私の利益」を足すと販売価格は1冊1590円くらいですか。




 まぁ……いずれにせよ、電子書籍では300円とか250円で販売しているものなので印刷・製本・配送のお金が足される紙の本は割高に思えてしまいますね。正直なところ、「新しい漫画を発売しますー、キンドル版は250円です、紙の本はB6版が1150円、A5版は1500円ですー」と告知して紙の本を選ぶ人がそんなにいるとは思えないです。手間をかけても利益になるとは思えません。

 ですが、『春夏秋冬オクテット』を出した時に、散々「紙の本で出してください」「紙の本なら買います」「電子書籍しか出してくれないのは残念です」と言われましたんで……「購入者の選択肢を増やす」という意味でもやってみようと思います。実際に自分の分を注文して製本してもらって満足のいく品質だったなら同時発売を目指します。しれっと今後この話題が出なくなったら品質に納得いかなかったと思ってください(笑)。

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電子書籍を「やっぱり紙の本で読みたい!」需要はどのくらいあるのか

 これは2000記事目になる前に書いておきたかった話。

 このブログもそろそろ2000記事目が近いので、1000記事目1500記事目の時に作った「傑作選」を今回も作ろうと2013年1月の1501記事目から今月中に書く予定の1999記事目までを必死に読み返し中です。ちなみにこの記事は1985記事目です。

 んで、この2年8ヶ月の間に自分がよく話題にしてきたトレンドに「電子書籍」の話題があります。
 2013年2月にキンドルファイアHDを初めて起動し、そこからキンドル本を読んだり、キンドル以外の電子書籍も読んだり、自炊したり、自分でも電子書籍を発売したり―――2年8ヶ月の間に自分も色んな経験をしましたし、その経験をブログに書いてきました。電子書籍の世の中の受け入れられ方も、この間に随分と変わったことと思います。


 最近はあまり言われなくなりましたが、初めて電子書籍を発売した頃には「電子書籍は買いたくない」「紙の本で出して」「紙の本で出たら買うので頑張って出してください!」みたいなことを散々言われました。

 そんなことを言われても……というのが正直な気分でした。

 ゲームに関しては「『ベヨネッタ2』をPS3で出せとか馬鹿かよ!どこが開発費を出していると思ってんだ!本当に遊びたいならWii Uごと買えばイイじゃないか!」と言っている人が、「電子書籍は買いたくない」「紙の本で出して」「紙の本で出たら買うので頑張って出してください!」みたいなことを言ってきましたからね、当時は。



 そういう愚痴をTwitterに散々呟いたからか最近はもう言われなくなったのですが、それは「そういう人ももう電子書籍への抵抗がなくなった」のか「口に出すと怒られるから黙っているだけ」なのか―――というのを考えなかった日はありません。「電子書籍は嫌だから紙の本で出る日を待っている」人が今でもいるのかどうか……



 そんな中、ちょっと前にTwitterに表示される広告で気になるものがありました。

 製本直送.com

 予め言っておきますけど、私はここのサイトを使ったワケではないのでどのくらいここのサービスが信頼できるのかみたいなのは保証しません。「あぁ……今はこういうサービスがあるのか」と思ったという話がしたいのです。


 電子書籍用に作ったPDFファイルを印刷して製本してくれる―――というサービスで、これ自体は珍しいものではありませんし、パブーにも同様のものがあったのですが。
 こちらのサイトで私が気になったのは「1冊からでも安い」ということと、オンデマンド販売」が可能(になる予定?)ということです。

<以下、引用>
 これまで出版は初期費用が高く、ハードルが高かったですが、『どこでも出版ボタン』を使えば、ご自身のホームページやブログで、製本の販売が初期費用0円で、開始できます。
 ご注文が入ると、製本直送.comに注文が入り、オンデマンドで印刷し、お客様に発送します。
 作家やマンガ家様の作業は一切なし!在庫も持たないので、ノーリスクで出版事業が開始できます。

</ここまで>

 分かりやすく説明しますと……
 「電子書籍の販売」というのは、作った電子書籍用のファイルをAmazonなりパブーなりにアップロードして、そのファイル自体をAmazonなりパブーなりが販売してくれていたのだけど。
 「このオンデマンド販売」というのは、作った電子書籍用のファイルをこのサイトにアップロードして、注文があったらそのファイルを紙の本に印刷して製本して注文した人の家まで届けてくれるというもの。注文があった分だけ印刷してくれるから赤字にならないし、在庫も抱えなくて済むということです。


 この手のサービスは、ひょっとしたらここだけじゃなくて他のサイトでも行われているのかも知れませんし、今後増えていくだろうと私は思っています。
 アメリカのAmazonには、恐らく同様のサービスであるCreateSpaceがあります。私は英語読めないんで「多分」ですけど、恐らく同様に電子書籍を紙に製本して販売してくれるサービスなんじゃないかと思います。キンドルで出版したらAmazonから「CreateSpaceなら印刷版の本を簡単に出版できますよ!是非利用してください!日本じゃやってないけどね!!」という日本語のメールが届きましたんで(笑)。

 電子書籍が普及して、私のように「とりあえず電子書籍を出してみよう」と出版する作家(の卵)が増えていけば、「電子書籍でしか読めない本」が増えていきますから―――次のフェイズは「電子書籍でしか読めない本」を紙の本に印刷するサービスの始まりだと思うんですね。
 「電子書籍は買いたくない」「紙の本で出して」「紙の本で出たら買うので頑張って出してください!」と言っていた人達の需要に応えるサービスが重要になってくると思います。日本ではまだ「電子書籍でしか読めない本」が少ないからAmazonさんは手を出していませんが、逆に考えると国内企業が頑張れる余地が今の内ならばあるのかもですね。




 さて……ここからが私の本当に書きたいことです。
 「電子書籍は買いたくない」「紙の本で出して」「紙の本で出たら買うので頑張って出してください!」と言っていた人達って、こういう“紙の本で印刷してくれるサービス”を実装したら本当に買ってくれますかね?

 お客様(になりうる人)を疑っているワケじゃないのですが……

 例えば「価格」です。
 製本直送.comの料金シミュレータを使わせてもらって、パブー版『春夏秋冬オクテット』を印刷したら幾らになるのかを計算してみましょうか。
 サイズは青年コミックスサイズの「B6」、表紙はとりあえず「カラー&ラミネート加工(マット)」、本文は「モノクロ」、用紙はコミックス向きの「モンテシオン」、綴じ方は「無線綴じ」、本文ページ数「289」、印刷面積率はよく分からないけど白黒の漫画だから「50%は超えない」かな多分、遊び紙は80円もかかるので「なし」にしておきます、お急ぎも「なし」、注文部数「1」――――


 これで計算してみたところ。

一冊あたりの製本金額: 911 円(税込)
送料: 411 円
トータル費用: 1,322 円(税込)


 1322円!
 これに当然「私の取り分」も足さなければなりませんし、業者への手数料も考えると……


定価:1600円(送料込)

 ってところですかねぇ。



 買います?

 いや、私はぶっちゃけ欲しいですよ。自分の描いた本ですから記念になりますもの。
 でも、コンテンツを売る立場として考えると、パブーで300円、キンドルでは3冊に分けて600円で販売しているものを、紙の本は1600円ですと言って買ってくれる人がどれだけいるだろうって思うのです。


 まぁ、『春夏秋冬オクテット』はページ数がアホみたいにあるんで、今後出す予定の電子書籍用の漫画を仮に計算してみると……恐らく全130ページくらいで250円で販売する予定なのですが……


一冊あたりの製本金額: 566 円(税込)
送料: 154 円
トータル費用: 720 円(税込)


 これに「私の取り分」と「手数料」を足すと、900円くらいかなぁ。
 電子書籍では250円で販売するものを、紙の本だと900円―――となった時、どのくらいの人が「じゃあ買う!」と言ってくれるのでしょうか。



 「電子書籍は買いたくない」「紙の本で出して」「紙の本で出たら買うので頑張って出してください!」と言っていた人達が嘘をついているとは言いませんが、彼ら・彼女らが想定しているのは「フラッと立ち寄った本屋さんに平積みにされてたら買うよ」レベルの話じゃないかと思うんです。
 インターネットで取り寄せるとか、そういうことにそもそもの抵抗があるんじゃないかと思うのです。本屋さんで注文するのもギリギリ無理なレベルじゃないかと。

 また、電子書籍を気軽に買っているような人でも、利用しているサイトは増やしたくないと思っている人は多いでしょう。キンドルなら普段からAmazonで気軽にお買い物しているから電子書籍も買えるけど、初めて名前を聞いた製本直送.comという得体の知れないサイトに個人情報をイチイチ入力してYahoo経由でお金を支払ってとかは面倒だ!って人もいるんじゃないかと思います。
 製本直送.comさん、すみません。私がそう思っているワケじゃないんですよ!「そういう人がいるんじゃないか」ってだけの話ですからね!



 また、電子書籍を作る側の立場で考えると、「せっかく印刷コストの心配をしなくて済む電子書籍なのに、紙の本で印刷された場合の印刷費を考えなくちゃならなくなる」という問題も生まれます。
 例えば、先々月に私が出した『マンガは描ける!』は本文中にカラー写真が出てきますし、白黒の絵にも「消失点に繋がる線」を赤とか青とか緑とかカラフルに描き込んだりしています。キンドルペーパーホワイトなどで読むことも想定しているので「白黒だと意味が分からない」ことはないように気を付けたつもりですが、白黒のキンドルペーパーホワイトで読んだ人も後でPCから読めばカラーで確認できるのが電子書籍のメリットでもあります。

 そういうことが紙の本では出来ないんですよね。
 カラーで全ページを印刷すればそれだけのコストになるし、白黒で全ページを印刷すればその人はカラーでは確認できなくなってしまう……


・印刷代がかからない
・送料がかからない
・カラーも同じコストで配信できる


 「電子書籍」が持つこれらのメリットが、「紙の本にも印刷する」のなら失われてしまうんですね。印刷代も送料もかかるからむしろ普通の本よりも高額になってしまうし、白黒印刷に縛られた本しか作れなくなってしまう。



 これまでの2年8ヶ月の間に、私は「電子書籍の恩恵」をたくさん受けました。
 その電子書籍も恐らく「次のフェイズ」に向かう時でしょうから、製本直送.comさんを使うかは置いといて「電子書籍の印刷・製本」がどんなものなのか経験しておいた方がいいかなーと考えています。

 「電子書籍は買いたくない」「紙の本で出して」「紙の本で出たら買うので頑張って出してください!」と今でも考えている人がどのくらいいるのか、現実的に幾らまでなら出してくれるのか、率直な御意見を聞かせてくださるとありがたいです。


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キンドルで漫画を売りたい人に向けてKDPが本気出してきた!

 5月19日の朝―――
 Amazonが行っている電子書籍サービス「キンドル」の、個人が出版社を介さずとも電子書籍を発売できるサービス「キンドル ダイレクト・パブリッシング(以下KDP)」の運営からメールが届きました。文章をコピペすると「コラッ!」と怒られそうなので、要約しますと。

 「今までKDPにアップロードできる電子書籍のファイルは50MBが上限でしたが、その上限を650MBに変更しました」


 って、オイ!!
 その10日前に、「50MBの上限に収まりきらなかったので3冊に分けて出版します」って漫画短編集を発売したばかりなんですけど!!もう3ヶ月早く教えてくれませんですかね!!


 『春夏秋冬オクテット』3冊同時発売しているので、みなさん買ってくださいね!
 告知記事はこちらです![PR]

 自分がキンドル版の製作を始めた2月にガイドラインを調べた際には「50MB」が上限だと確かに書かれていたのですが、今調べてみるとどうやら3月にはそこが書き替わっていたという話もあって、メールで教えてもらえたのが5月……「もうちょっと早く教えてくれないかなぁ」というのは本音ですが、これで「KDPで漫画を発売する」際の最大のネックだった容量問題が解決しました。
 これまでのレギュレーションだと、どんなに画質を落としても120ページ前後が限界じゃないかなーと思っていましたが……その容量制限が13倍に跳ね上がったので、1560ページの漫画が200円で売れるということ?そんな単純な計算でもないか(笑)。




 また、もう一つ……
 これは昨年の8月から変わっていたらしいのですが、自分は気付いていませんでした。

 70%ロイヤリティを選んだ際、それまでは「配信コスト」として「1MB=1円」が差し引かれる計算だったのですが……10MB以上の本に関しては「配信コスト」がかからないようになっていたそうです。

 なんのこっちゃ分からんという人に向けて説明しますと、「ロイヤリティ」というのは超単純に言ってその本が売れた際に著者に入る収入のことです。
 KDPで電子書籍を販売するとロイヤリティは「35%」か「70%」かを選べて、当然「70%」の方が得だろうと思われるのですが、「70%」を選ぶには条件があることと、2013年7月以前は「70%」から「配信コスト」が差し引かれていたんですね。ちなみに私が分割せずに『春夏秋冬オクテット』を発売したパブーは一律「70%」のロイヤリティで「配信コスト」もかかりません。


 思考訓練として、パブーで発売している“分割していない”『春夏秋冬オクテット』(88MB)(300円)をキンドルでも発売したら、私に入る収入は1冊辺り幾らになるのかを計算してみましょう。
 以前のKDPでは50MB以上のMOBIファイルはアップロードできなかったので、「現実ではありえない」思考訓練なのですが、「こんなに得になったのか!」と分かるためにも例として出してみます。

<キンドル・35%ロイヤリティを選んだ場合>
 300円×0.35=105円の収入

<キンドル・70%ロイヤリティを選んだ場合/2013年7月以前>
 300円×0.7-88=122円の収入

<キンドル・70%ロイヤリティを選んだ場合/2013年8月以降>
 300円×0.7=210円の収入

<パブーの場合>
 300円×0.7=210円の収入


 ということで「配信コスト」によって、同じ70%のロイヤリティを選んでも他社に比べて明らかに収入が減ってしまっていたKDPですが。10MB以上の本には「配信コスト」がかからなくなった現在なら、他社に比べてのデメリットが随分となくなったと言えます。

(関連記事:キンドル(Kindle)とは
(関連:キンドルで自作漫画を出版する際に注意したい「容量」と「最低価格」について



 もちろんこれらの変更が恩恵を受けるのは「漫画」に限った話ではありません。
 「写真集」でも「絵本」でも「レシピ本」でも「ライトノベル」でも、KDPで発売しようとした際には大きなメリットです。今回同時に変更された点で「活字の本で使える画像ファイルの1枚辺りの上限が127KBから5MBに変わりました」というものがあったので、ライトノベルなんかも恩恵が大きいと思います。

 ただ、やはり……これは「日本の漫画家」を狙い撃ちにした変更じゃないのかなと私は思うのです。この「10MB以上の本は配信コストが無料です」という仕様は、世界中で日本だけなんです。
 細かいところを見れば日本が不利なところがあるかも知れませんが、自分が見た限り「KDPで大容量の本を発売しようと考える」と日本は相当優遇されているように思えますし、日本市場を獲るためには大容量の本が売れるようにしなければならないとAmazonが認識しているように思えます。まぁ……漫画ではなくて、日本の女性に写真集を出して欲しいのかも知れませんが(笑)。


 そういう意味では、ようやく「KDPが本気だ!」と言える変更点だったのは間違いないです。自分がKDPで何を出すのかということもありますが、この変更点でKDPでどんな本が出てくるのか非常に楽しみです。

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○ 余談:しかしKDPで「70%ロイヤリティ」を選ぶ難しさ
 とは言え……という話。

 去年の5月に「キンドルで自作漫画を出版する際に注意したい「容量」と「最低価格」について」という記事を書いた時から変更になったのか、それとも自分が読み違えていたのか、正直よく分からないのですが。

 KDPで「70%ロイヤリティ」を選ぶ条件が、思った以上に厳しいな……というところです。

 1年前の記事には「70%のロイヤリティオプションを選ぶためには、90日間は他の手段でデジタル本を販売・配布しちゃダメだよ」という規約があると書いてあるのですが、今KDPの規約を読み返してみると……70%ロイヤリティを選ぶには「90日間ではなくて“ずっと”キンドル以外でデジタル本を販売・配布しちゃダメだよ」と書かれているみたいです。

 もちろん……例えば、ゲーム業界でも「全部のハードで出します」というゲームよりも「任天堂機だけで出します」というゲームの方がニンテンドーダイレクトで紹介してもらえるみたいなことがありますし。「キンドルでだけ出します」という本を優遇するのは分かりますし、ビジネスとして当然のことだとは思います。

 ネックなのはむしろ「どうやって宣伝していけばイイのか」という問題。
 販売促進のために「第1話だけWEBで読めます」ってのも、キンドル独占のレギュレーションに違反するので……「70%のロイヤリティ」は選べないんです。


 ちなみに、全てのキンドル本は「冒頭10%」を無料サンプルとして読むことが出来るので……この「冒頭10%」をWEBに載っけるのはどうもOKみたい?ただ、この「冒頭10%」はページ数ではなく容量で計算されるみたいなので、漫画の場合は狙ったところまでをサンプルにするのは難しそうです。
 既に発売した『春夏秋冬オクテット』のキンドル版3冊を、とりあえず無料サンプルを送信して読んでみたところ……『春夏』は『shine』の12ページ目まで、『秋』は『コマンド?→A/B/C』の8ページ目まで、『冬』は『絵のない世界』の7ページ目まででした。

 思ったよりも短いですよね……これだと販売促進にはなかなか難しそうです。



 と考えると、実際に電子書籍を販売していくにあたって。
 例えば、最初の3ヶ月間は「キンドル独占」にして「WEBでの公開もしない」。この間は「70%のロイヤリティ」がもらえて―――4ヶ月目になる直前に、キンドルを「35%のロイヤリティ」に変更。
 4ヶ月目から「他社の電子書籍サービスでも発売」して、「WEBで第1話を公開」開始。キンドルでもらえるのは「35%のロイヤリティ」になるけど、パブーでは「70%のロイヤリティ」がもらえる。

 こういうスケジュールが妥当なところですかね。
 「PCで読みたいからキンドルだけじゃなくてパブーでも出して」と言われたことがありますし、「WEBで第1話を公開」をしないと目にもかけてもらえないんじゃないかという不安もありますし。こうすれば「1円でも多く稼ぎ」つつ、「みんなに読んでもらえる」んじゃないかと今の段階では考えていますが。果たして。

※ 5月27日:一部に分かりづらい表現があったので修正しました

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