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2016年4月~2017年3月に観たアニメの中でお気に入りTOP5

 私は毎年3月末に、その年度(4月~3月)に観たアニメの中から「好きな作品」順に並べたTOP5を書き残してきました。
 しかし、今年は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』『小林さんちのメイドラゴン』の最終話が4月にズレこみまして、『BanG Dream!』に至っては最終話が4月22日放送と「3月からちょっとはみだした」では済まないズレ込み方をしていて。今年は一体いつ書けばイイのかと悩んだのですが……

 「その年の春アニメ~冬アニメ」という1年間のTOP5という基準で考えて、その3作品もしっかりと最終話を観てからTOP5を選ぶことにしました。
 なので、「2016年4月~2017年3月に観たアニメ」というタイトルですが4月に最終話を迎えた『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』『小林さんちのメイドラゴン』『BanG Dream!』の3作品も対象にした「今年度観たアニメの中でお気に入りTOP5」を、もうすっかり4月も後半になってしまったこの時期に書こうと思います。



 「面白かった」順でも「素晴らしかった」順でもなく、「好きな作品」順だということと。あくまで“この1年間で自分が「最終回まで観たアニメ」”が対象なので、アニメ業界全般を総括するつもりではないというのはご容赦ください。

(関連記事:「好きな作品」と「面白い作品」と「素晴らしい作品」は別


 過去7年間のTOP5はこんなカンジ。
 「なんでこの作品がこの点数なの?」という今にして思えばの疑問もあるのですが、これはこれで自分のアニメ視聴歴が思い出せて懐かしいですね……

【2009年度】
1位:『とある科学の超電磁砲<レールガン>』 175点(ジェネオン/J.C.STAFF)
2位:『けいおん!』 160点(ポニーキャニオン/京都アニメーション)
3位:『かなめも』 75点(スターチャイルド/feel.)
4位:『青い花』 65点(メディアファクトリー/J.C.STAFF)
5位:『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』 60点(アニプレックス/A-1 Pictures)


【2010年度】
1位:『魔法少女まどか☆マギカ』 145点(アニプレックス/シャフト)
2位:『けいおん!!』 90点(ポニーキャニオン/京都アニメーション)
3位:『四畳半神話大系』 85点(東宝/マッドハウス)
4位:『放浪息子』 70点(アニプレックス/AIC Classic)
5位:『屍鬼』 55点(アニプレックス/童夢)


【2011年度】
1位:『ちはやふる』 150点(バップ/マッドハウス)
2位:『花咲くいろは』 75点(ポニーキャニオン/P.A.WORKS)
3位:『あの夏で待ってる』 70点(ジェネオン/J.C.STAFF)
4位:『シュタインズ・ゲート』 60点(メディアファクトリー/WHITE FOX)
5位:『テルマエ・ロマエ』 55点(東宝/DLE)


【2012年度】
1位:『TARI TARI』 95点(ポニーキャニオン/P.A.WORKS)
2位:『たまこまーけっと』 92点(ポニーキャニオン/京都アニメーション)
3位:『琴浦さん』 80点(フライングドッグ/AIC Classic)
4位:『氷菓』 75点(角川書店/京都アニメーション)
5位:『まおゆう魔王勇者』 50点(ポニーキャニオン/アームス)


【2013年度】
1位:『銀の匙 Silver Spoon』155点(アニプレックス/A-1 Pictures)
2位:『境界の彼方』120点(ポニーキャニオン/京都アニメーション)
3位:『ガンダムビルドファイターズ』85点(バンダイビジュアル/サンライズ)
4位:『未確認で進行形』80点(東宝/動画工房)
5位:『進撃の巨人』65点(ポニーキャニオン/WIT STUDIO)


【2014年度】
1位:『SHIROBAKO』195点(ワーナー・ブラザース/P.A.WORKS)
2位:『結城友奈は勇者である』130点(ポニーキャニオン/Studio 五組)
3位:『四月は君の嘘』125点(アニプレックス/A-1 Pictures)
4位:『アルドノア・ゼロ』91点(アニプレックス/A-1 Pictures + TROYCA)
5位:『ハナヤマタ』73点(エイベックス・ピクチャーズ/マッドハウス)


【2015年度】
1位:『響け!ユーフォニアム』153点(ポニーキャニオン/京都アニメーション)
2位:『がっこうぐらし!』92点(NBCユニバーサル/Lerche)
3位:『アイドルマスター シンデレラガールズ』91点(アニプレックス/A-1 Pictures)
4位:『灰と幻想のグリムガル』83点(東宝/A-1 Pictures)
5位:『のんのんびより りぴーと』74点(メディアファクトリー/SILVER LINK.)




 さて、今年。
 今年“最終話まで観た作品”を数えてみたところ、25作品となりました。この25作品の中からTOP5を決める―――という限定したランキングなのですね。ちなみに昨年の“最終話まで観た作品”は16作品だったのですが、なんでこんな増えたんだろう……


 なお、各作品評には多少のネタバレが含まれることを御了承下さい。





 5位『BanG Dream!』。75点
 正直なところ、1週間めっちゃ悩みました。

 自分はスマホアプリ版の配信が始まるアニメ8話まではそれほどハマっていなくて、スマホアプリ版を始めてキャラを好きになって、その後に始まったアニメ9話からのオーディション編にハマったので……あくまで「自分の好きな作品を並べるだけのTOP5」とは言え、この「好き」はアニメ単体に対する「好き」なのか?とちょっと思うんですね。

 作画に関しては「もうちょっと何とか……」と思ったところも多かったですし、最終話にあっちゃんの「答え」がしっかり描かれていたら文句なしにTOP5に選べていたと思うのでストーリーも絶賛しているワケではないのですが―――やっぱり自分は、12話ラストの有咲のセリフがすごい好きでした。

 物語に「成長の気持ちよさ」は必要か

 この作品、「成長の気持ちよさ」を懐疑的に描いていて……例えば『けいおん!』だって『ラブライブ!』だって、全くの素人から恐ろしい勢いで急成長する奇跡の話だったと思うんです。それがすごく気持ちいいから万人が楽しめる作品だったと思うのですが、『バンドリ』は作中期間が短い(4月~7月の話)ために人間ってそんなに急成長できないよねと描いていて。登場人物達はそれに苦しむんだけど、それに苦しめるようになったというのは変わったということだよねとも描いていて。

 「どこにでもいる女のコ達の、どこにでもあるような話」を等身大に描こうとしていて、大きなお金が動いているであろうスーパービッグプロジェクトでどうしてこんな地味な話をやろうとしたのかは分からんのですが、自分にとってこの作品は特別な作品だったなと2009年度の『かなめも』と同じ点数にしました。



 4位『クロムクロ』。81点
 大好きなP.A.WORKSの新境地として挑まれたロボットアニメで、序盤の「日常と地続きなところをロボットが駆け回る」のが最高に大好きでした。2話の、野を越え山を越え、ビル街の中での決戦は胸躍りましたわー。

 ストーリーが進んで「街中での決戦」みたいな展開はほとんどなくなって、基地周辺のだだっ広いところでの戦いばかりになってしまったのは少し残念でしたが……毎回街が壊されても困りますしね(笑)。
 敵サイドに魅力的なキャラがいないことで正直中盤はテンションがイマイチ上がらないところもあったのですけど、ラスト4話がそれを補って余りあるくらいに大好きで……ロボットアニメの最終回で軽視されがちな「ラスボスとの戦いの後の、キャラクター達のその後の人生」をしっかり向き合って描いた最終回が特に私は好きでした。

(関連記事:アニメ『クロムクロ』各話感想メモまとめ(1話~13話)
(関連記事:アニメ『クロムクロ』各話感想メモまとめ(14話~最終話)



3位『ふらいんぐうぃっち』。82点
 “日常を描くアニメ”という意味での日常アニメでは、一つの到達点と言ってイイくらいに「日常の動き」をアニメーションで表現することが神がかっていた作品でした。魔女だったり使い魔だったりが普通にいるファンタジー作品なのに、女子小学生の動きとか、ホットケーキ焼きマシンとか、一つ一つのギャグの間だとか、派手さのない部分がものすごく丁寧に描かれていました。あと、千夏ちゃんが可愛かったです。

 アニメを観終わった後に原作漫画も(アニメ化されたところまで)読んでみたところ、原作漫画も原作漫画で良いのだけど、アニメは上手く原作に付け足して補完しているんですね。千夏ちゃんがチトさんの散歩を追いかける回とか、オリジナル部分が原作部分と上手く溶け込んでいました。

 あと、やっぱり自分はこの作品が大事に描いていたものがすごく好きで、リンゴ農家の回での「脚立に登った瞬間の風景の美しさ」とか、ああいうものをしっかり描こうとしているところに感動しました。あと、千夏ちゃんが可愛かったです。キャラクターの嫌みのなさも魅力的だったし、原作ストックが溜まったなら2期をやって欲しいですねぇ。そのために原作は3巻までしか読んでいないので!




2位『響け!ユーフォニアム2』。153点
 昨年1位の『ユーフォ』の2期です。
 自分はアニメの2期って、1期が好きな作品ほどそんなにのめりこめないことが多くて、この作品も前半部分はあまりのめりこめなかったのですが……終盤は「1期に残した伏線」がこれでもかってほど活きてきて、毎週のように号泣しながら観ていました。あのセリフを、あのセリフを久美子が言えるようになったんだ!と、長い長い物語の果ての成長に感動したものでした。

 ストーリー、作画、演出、そして声優さん達の熱演と―――考えうる限り最高のクオリティで、京アニ作品の中でも一番好きな作品になったと当時の感想に書いていたくらいです。原作小説は既に買っていてまだ読んでいないんですけど、逆にちょっと読むのが怖いんですけどね(笑)。アニメ1期は随分と原作から変えていたので……

 ということで、点数は昨年1位の1期と同じ点数にしました。
 普通ならこの作品が「年間ベスト」になるくらい、従来通りのアニメの中では文句なしの最高の作品だったと思うんですけどね。今年はちょっとトンデモない化物がいましたんで……

(関連記事:アニメ『響け!ユーフォニアム2』各話感想メモまとめ(1話~最終話)







 1位『けものフレンズ』。190点
 ということで、この一年間で最もお気に入りだった作品はこちらです。

 もちろんね、映像のクオリティという点で見れば『ユーフォ』とか『ふらいんぐうぃっち』とか『クロムクロ』には遠く及ばなかったと思いますし、ところどころにチープさを感じなかったと言えばウソになるのですが。キャラクターの愛らしさ、牧歌的なようで寂しさの残る世界観、考察の余地を多分に残して先が気になるストーリーと、圧倒的な魅力の前では欠点すら魅力に変わってしまう作品だったと思います。

 また、この作品……最初はあまり注目されていなかったところ、「実は結構面白いぞ」と徐々に注目を集めていって、有料・無料合わせたネット配信でどんどん視聴者が増えていったのですが。そういう作品って期待値が上がり過ぎて、最後は尻すぼみしてしまう作品がほとんどだと思うんですね。
 しかし、『けものフレンズ』の真骨頂はそこからで、「思ったより面白いじゃん」と集まった人達の設定する“期待値のハードル”を軽々と越えていって、終盤も毎週毎週予期せぬことが起こったり予期せぬ情報が出てきたりして、ラスト2話が一番面白いという奇跡のような着地をしたと思います。

 「みんなが観たいもの」という期待に応えながら、「みんながこうだろうと思っているもの」の予想は裏切ってくる―――これがエンターテイメントだっ!という凄まじい1作でした。

(関連記事:何故に『けものフレンズ』のアニメはこうまで楽しいのか
(関連記事:『けものフレンズ』アニメのキャスティングの巧妙さに唸る




1位:『けものフレンズ』190点(KADOKAWA/ヤオヨロズ)
2位:『響け!ユーフォニアム2』153点(ポニーキャニオン/京都アニメーション)
3位:『ふらいんぐうぃっち』82点(バップ/J.C.STAFF)
4位:『クロムクロ』81点(ポニーキャニオン/P.A.WORKS)
5位:『BanG Dream!』75点(オーバーラップ/ISSEN × XEBEC)

 以上、「今年度観たアニメの中でお気に入りTOP5」でしたー。

 京アニが集大成のような『ユーフォ2』で圧倒したり、P.A.が新境地を切り開く『クロムクロ』を見せてくれたり、大型メディアミックス展開の教科書のような『BanG Dream!』があったりした1年でしたが、突然変異のように現れた奇跡の1作『けものフレンズ』が最後は話題をかっさらっていきました。『てさぐれ』作ってた人達が、突如こんなもんを作ってくるなんて誰が予想したよ……


 そういう意味では、ひょっとしたらアニメの勢力図が激変する瞬間だったのかなーとも思いますね。「涼宮ハルヒ以前、涼宮ハルヒ以後」みたいなカンジに、「けもフレ以前、けもフレ以後」と後に観測される瞬間になるのかもとも。

| アニメ雑記 | 17:56 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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『サクラクエスト』のヒロインは何故ピンク髪なのか?

 今季のアニメ、ちょっと大豊作すぎてマジヤバくないですか……
 どれもこれも面白くて、「ひょっとして9月くらいに地球が滅亡することが決まっているので、面白いアニメは全部春アニメで放送している」んじゃないかと不安になるほどです。それだと2クールのアニメは最終話まで観られないじゃないですか!滅ぶのは10月にしてください!


 さて、今日はそんな春アニメの中から『サクラクエスト』公式サイト)の話です。
 P.A.WORKSの最新作で、『花咲くいろは』『SHIROBAKO』に続くお仕事シリーズ第3弾とのことで放送開始前から大いに期待していたし、実際にムチャクチャ面白いんですが、今日はネタバレしたくないので内容についてはほとんど書きません。Amazonのプライム会員の方は全話見放題ですよ!今からでも余裕で追いつけます!




 今日書きたいのは「主人公の木春由乃ちゃんのキャラクターデザイン」についてです。
 このコが短大卒業前の就職活動にて32社に落ちるところから物語が始まるのですが、それについてネット上では(ネタ的に)「そりゃピンク髪の学生が来たら落とすわ」と盛り上がっていました。

 もちろん、ここで盛り上がっていた人の大半は「アニメでピンク髪なんてフツーのこと」と分かった上で上手いことネタにしていたんだと思いますし、こういうネタは『サクラクエスト』に限らず昔っからアニメ・ゲームへの野暮なツッコミとしてたびたび言われてきました。「生徒会長がピンク髪のファンキーな学校だ」とか「優等生なのに髪が赤い」とか。

 私も、だから、その頃は「定番のネタ」くらいに思って深くは考えていませんでした。
 P.A.WORKS代表の堀川さんのこのツイートを読むまでは……


 堀川さんの娘さん、鋭い……
 作中に出てくる幼少期の由乃ちゃんはピンク髪なんです。「ピンクに染めている」のなら確かに就活にふさわしくないと言えるかも知れませんが、幼少期から髪を染めていることは考えにくいので、このピンク髪は由乃ちゃんの地毛だと推測されます。生まれ持っての髪の色を理由に採用しなかったというのなら、それは差別ですよ!

 まぁ……そういや、私の大学時代の友達に「地毛が茶色っぽいから、就活に合わせて髪を黒く染めているコ」がいたなあなんて思い出したので、日本人たるもの差別を受け入れて生きなければならないのかも知れませんが。いや、そもそも「染めた髪色」で区別するのも差別か……?



 まぁ、それはさておき。
 由乃ちゃんのピンク髪って不思議ですよね。

 公式サイトのキャラクター一覧を見てもらえば分かるように、この作品のキャラって「黒髪」と「茶髪」をベースにちょっとずつズラした色にとどめられているのです。じーさんが「白髪」だとか、謎の外国人が「金髪」ではあるのですが、由乃ちゃんを除けば全体的に現実にありえそうな髪色をベースにしていると思います。

sakuraquest.jpg
<画像はテレビアニメ『サクラクエスト』第1話より引用>

 例えばここからのシーン、他の通行人はみんな「黒髪」や「茶髪」や「白髪」なのに由乃ちゃんだけが「ピンク髪」なんですね。だから、確かにこれは「なんで君だけピンク髪なの?」とネタにしたくなるのも分かります。


 いや、もちろん世界で一人だけ「地毛がピンク髪な女のコ」がいたとして、そのコを差別してイイかと言ったらそんなことはないのですが……由乃ちゃんはとにかく自分が「普通」なことがコンプレックスで、「普通」じゃない人間になりたいと思っているコなんです。つまり、「一人だけピンク髪」という特別なキャラクターデザインでありながら、「誰よりも普通」という没個性なキャラクター設定を持たされているというのは、デザインと設定がミスマッチじゃないのかと思うのです。


 まぁ、漫画やアニメの主人公が「私は普通な女のコ」と言い出したときって、全然普通じゃないことの方が多いですけどね。『ハナヤマタ』の関谷なるも「何もかもが普通」というコンプレックスを持っていましたが、家が道場で特技が居合って「どこが普通やねん!」ってカンジでしたしね。



 ちょっと話を『サクラクエスト』から広げましょう。
 先ほど『サクラクエスト』のキャラクターデザインについて「由乃ちゃんを除けば全体的に現実にありえそうな髪色をベースにしている」と書きましたが、最近のアニメは「現実にありえそうな髪色をベースにしている」作品が多いと思います。特にファンタジー要素の薄い作品はそういう傾向がありますね。「黒髪」、「茶髪」、あと何故か日本人でも「金髪」の3種類がベースで、老人キャラは「白髪」。

 同じP.A.WORKS作品で言えば、『花咲くいろは』のキャラはそうでした。ピンク髪とか紫髪のキャラはいませんでした。

 『TARI TARI』もそうか。「黒髪」「金髪」「茶髪」がベースですね。

 『SHIROBAKO』も「ムサニ、金髪率高くね?」とは思うものの、「黒髪」「金髪」「茶髪」がほとんどですね。例外のキャラも、小笠原さんはあの髪の毛は染めていると明らかになりますし、平岡も回想シーンはもっと茶髪っぽかったので恐らく染めているのだと思います。
 ずかちゃんは茶髪というよりは「赤髪」で、高校時代からあの髪でものすごくマジメな生徒だったのだから地毛だと思うんですが、ずかちゃんは声優さんという特別な存在なので登場人物の中で唯一の「現実ではありえない赤髪」にしてあるのかなーと思いました。

 ただまぁ、「黒髪」を青色で表現するみたいな話で、「茶髪」を赤色で表現しているだけの可能性もありますけどね……『赤毛のアン』みたいに、茶髪や金髪に赤みがかかったものを「赤毛」と呼ぶこともあるので、それをディフォルメした色という気もしなくもない。

 『クロムクロ』は「オレンジ髪」っぽいものもありますが全体を見れば地球人サイドは現実にありえそうな髪色、宇宙から侵略してくるエフィドルグサイドは「緑髪」や「ピンク髪」のキャラと……キャラクターデザインがキャラクター設定を表現していました。



 P.A.WORKS作品以外の「非ファンタジー」な作品を見てみると……
 『けいおん!』は「茶髪」と「黒髪」がほとんどで、ムギちゃんだけが「金髪」。漫画原作の作品だと「トーン髪」「ベタ塗り髪」「何も塗らない貼らない髪」の3種類で分けることが多いので、(何故日本人なのに金髪なのかは置いといて)あまりカラフルな色にはならないのかもですね。

 『アイドルマスター』は元々は「現実にありえない髪色は避けてデザインされた」と言われていますね。美希は染めているという設定だったはずで、貴音さんは異次元な存在なのでOK!
 「SHIROBAKOでずかちゃんだけが赤髪」なのと同じような理由で、「貴音さんも特別な存在なので銀髪」なんだと思いますが……『アイマス』シリーズも派生作品が増えた今、現実にありえない髪色のキャラも増えたって話ですよね。

 『ラブライブ!』『ラブライブ!サンシャイン!!』はもうちょっとカラフル。花陽ちゃんの初期設定「クラスでも目立たない地味なコ」って、あの髪色で……?とツッコんではいけません。ことりちゃんや曜ちゃんなど、銀髪のキャラも普通にいます。ただ、それでもピンク髪はいませんね。

 そういや、『バンドリ』アニメ版は「黒髪」「茶髪」「金髪」がベースで統一されているんですが、アプリ版だと銀髪・ピンク髪・緑髪・紫髪とカラフルなキャラもたくさん出てくるんですね。
 「アニメ版はどこにでもいそうな女のコの、どこにでもありそうな等身大なお話」にするためにそうしているんじゃないかと思うのですが、そう考えると有咲の「金髪」だけ納得がいきません!質屋の孫で、趣味が盆栽で、なるべく目立たずに生きようと猫被っている優等生って設定なのに、一人だけ「金髪」って!これも『サクラクエスト』の由乃ちゃんと同じで、デザインと設定のミスマッチじゃないのかなぁ。



 今度はちょっと視点を変えまして、『サクラクエスト』のキャラクター原案BUNBUNさんの過去作品で考えます。BUNBUNさんがキャラクター原案を担当されたアニメ作品は、『結城友奈は勇者である』と『終末のイゼッタ』に続いて『サクラクエスト』が3作目です。

 『結城友奈は勇者である』は、友奈がちょっと赤髪っぽい茶髪だとは思うのですが、「茶髪」「黒髪」「金髪」という先ほどまで書いてきた「現実にありえそうな髪色をベースにしている」作品と言えます。
 しかし、(流石にここはもうネタバレを気にしなくてイイと思うので書きますが)『結城友奈は勇者である』のキャラクター達は“敵”と戦うために勇者として変身することがあって……他のキャラはおおよそ元の髪色とほぼ同じ髪色なんですけど、友奈だけは変身後にピンク髪に変わるのです!そう、ピンク髪なんです!

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 つまり、『サクラクエスト』の木春由乃ちゃんも勇者なんです!
 思えば、第1話で幼少期の記憶を失っているように取れなくもない描写がありました。あれはきっとかつて勇者として戦った際の散華の影響ですね。間違いないです。「国王」になんてなっている場合ではない!オマエは「勇者」なんだ!!




 という結論(?)が出たところで話を変えますが、
 私が今季推しているもう一つのオリジナルアニメ『月がきれい』にもピンク髪のキャラがいて―――こちらの作品は「リアルな中学生の男女」を描く作品なため、ほとんどのキャラが「黒髪」、ちょっとやんちゃなイケてるグループでも「茶髪」で。そのため画面としては地味で、流石に主人公とヒロインは出番が多いから分かるけど、その他のキャラは自分はあんまり識別できていません。ヒロインの友達の陸上部女子2人とか、クラスのイケてるグループの女子とか、見分けがつかん!

 ですが、主人公……ではなく、主人公の親友の山科ろまんくんだけが「ピンク髪」なんです。だからすっごい目立ちます。他が「黒髪」ばかり、たまに「茶髪」という中、一人だけ「ピンク髪」ですからね。
 『サクラクエスト』は主人公が「ピンク髪」でしたが、こちらは主人公の親友が「ピンク髪」なのが面白くて……『月がきれい』の主人公の男の子は平々凡々でクラスでも地味で目立たないタイプのコなのに対して、親友の山科ろまんくんは主人公とつるむ「イケてないグループ」なようで一部の女子からは人気という“スクールカーストを超越した特別な存在”なんですね。つまり、キャラクターデザインが設定とちゃんと合っているのです。でも、そこまで出番の多くない親友がそんなに目立つ髪色でも……という気もしなくもない(笑)


 『月がきれい』もすごく好きな作品なんで、こちらもプッシュしたい。
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| アニメ雑記 | 17:53 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

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物語に「成長の気持ちよさ」は必要か

 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の感想まとめの記事でも紹介したんですけど、『鉄血のオルフェンズ』の2期(3クール目)開始前に公開された監督の長井さんとシリーズ構成の岡田さんのインタビュー記事で長年私が抱えていた違和感の正体が分かった気がしました(※ インタビュー記事は『鉄血のオルフェンズ』1期のネタバレを含んでいるので注意してください



 「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」特集 長井龍雪監督×シリーズ構成・岡田麿里 対談 (1/4) - コミックナタリー 特集・インタビュー

<以下、引用>
──岡田さんのほうでも方向性を探ってみるんですね。

岡田「例えば、長井監督ってキャラクターを成長させるのがあんまり好きじゃないんです。わかりやすい成長を見せたがらないタイプで。」

長井「急に「成長」とか言われると、「なんでだよ」ってちょっと引いちゃう部分があるんです。

岡田「こういった群像劇って、成長物語と食い合わせがよすぎて難しい部分もあると思うんです。なので脚本を書くときに「このぐらいの成長描写だったらいいのか?」「こういうセリフを言ってもいいのか?」っていう、チャレンジみたいなものはします。とは言え、完成した映像を観ると、監督は成長を成長としてしっかり描くんですよね。通してくれたところは全力を持ってやってくれる。」

長井「コンテを描いてるときに「ああ、こういうことだったんだ」ってシナリオに対して理解し直すところがあって。シナリオだけ読んでいるときは、自分の理屈で考えるので納得いかない部分もあったりするんですけど、コンテにしてみるとなんとなく見えてくるものもあるんです。他人事というか、キャラクターを俯瞰で見られるようになるんですよね。「そっか、こいつ成長するんだ」「まあでも、ここで成長するよな」って、納得できるんです。

</ここまで>
※ 強調など、一部引用者が手を加えました


 『鉄血のオルフェンズ』の感想は以前の記事に散々書いたので、この記事では触れません。
 私は『鉄血のオルフェンズ』以前から長井監督の作品が大好きで、彼の監督したテレビアニメは全て観ているのですが(多分)、大好きな割に特に原作なしのオリジナル作品には毎回どうにもノリきれないところがありました。「中盤くらいまでは無茶苦茶面白いのに、どうもラストまで観るとしっくり来ないなー」と。

 この記事を読むまでその理由が分からなかったので、「たまたまかな」くらいに思っていたんですけど……「わかりやすい成長を見せたがらない」という説明で、すべてが納得いきました。
 これは「監督の描きたいもの」と「私の観たいもの」がズレていたというだけなんですが、私は「わかりやすい成長」が観たかったんですよ。「最後はキャラクターが成長するだろう」と期待して観ているのだけど、最後までキャラクターが成長しないまま終わってしまうので、「あれ?これで終わり?」という消化不良感が残ってしまっていたのです。

 もちろん監督自身が「まあでも、ここで成長するよな」と納得して成長させているケースもあるので、全部が全部ノれないワケでもないのですが……「主人公を成長させよう」という目標でストーリーを作っていないのだから、必ずしも自分が観たいラストにはならないのは当然だったのかなと思いました。



 「成長」というのは、それだけで気持ちが良いものです。
 『ドラゴンクエスト』というゲームで、「キャラクターのレベルが上がり」「強い武器・防具を手に入れる」成長は、昔は苦戦していた敵にも勝てるようになり、行動範囲が広がる気持ちよさがあります。
 「レベル」という概念のないゲームであっても、プレイヤー自身の指に経験値を貯めることで「昨日はクリアできなかった面をクリアできた」「昨日より高いスコアが出せた」「昨日より脳年齢が若返った」と成長を感じるのが楽しいのであって、ゲームとは「気軽に成長を体感できるツール」だと私は思っています。

 勉強でもスポーツでもお絵かきでも音楽でも、それが長続きする人は「分からなかったことが分かるようになる」「出来なかったことが出来るようになる」から楽しくて続けられるのであって、「成長の気持ちよさ」がなければ続かないと思うのです。



 だから、物語に「成長」の要素を組み込む作品がたくさんあるのです。
 最初の『機動戦士ガンダム』にしても、主人公達の成長物語ですしね。それは単に戦闘が強くなったというだけでなく、アムロにしてもブライトにしてもカイにしても、作中で起こった様々なことで「何と戦っているのか」「何のために戦っているのか」を考えるようになって人間的に成長していく話です。

 長い長い物語を追っている視聴者からすれば、主人公達が成長していく姿を見れば「自分が観てきたこの物語には意味があった」と思えるし、そこにカタルシスが生まれて気持ちよくなれます。

 私が好きなテレビアニメ作品を思い出してみても、『SHIROBAKO』にしても『響け!ユーフォニアム』にしても『けものフレンズ』にしても「主人公達の成長」が軸になっている物語ですし、長井さんが監督をした『とある科学の超電磁砲』だって主人公達が人間的に成長していく物語でしたしね。



 しかし、言われてみれば……あまりにも「成長」を妄信していないか?という気もするのです。
 上述の記事をTwitterで紹介した際に話題として盛り上がったことなのですが、最初から主人公が無敵の作品は「俺TUEEEEE作品」だと(ネット上では特に)馬鹿にする人がたくさんいるのに、主人公が最初はダメダメだけど超人的なスピードで成長していく作品は「しっかりと成長が描けている」と無条件に褒められすぎではないか?という気もするのです。

 それは「強さ」とか「上手さ」だけでなく、「人間的な成長」についてもです。
 昔どこかの記事でチラッと書いたことがあるんですけど、私はアメリカのCGアニメ映画が基本的に苦手で……最初はイヤなヤツだった主人公が、事件の中で誰かに出会って、その人と交流していく内に人間的に成長して事件も解決してハッピーハッピーエンドというストーリーの作品がどうも受け入れられないんですね。だって、ついさっきまでコイツすげーイヤなヤツだったじゃんって思ってしまうのです。
 今はただこの場のテンションで立派なことを言っているかも知れないけど、コイツの元からの性根の腐り方からすると、1週間も経てばまたイヤなヤツに戻るだろうとハッピーハッピーエンドが納得できないのです。



 だから、長井監督の「急に「成長」とか言われると、「なんでだよ」ってちょっと引いちゃう部分があるんです」という話もすごくよく分かるんですね。「成長物語」が大好きで、好きな作品を思い出せば必ず「成長」の要素が入っているような私でさえも、人間って、そんなに都合よく変わったり出来ないよね―――とどこかで思っていて、そっちの方がリアルに感じている側面もあります。

 例えば『新世紀エヴァンゲリオン』なんかは、徹底して「主人公を成長させない物語」でしたもんね。普通あれだけのことをやっている主人公ならば、人間的に一皮も二皮も剥けて成長していきそうなのに、そのタイミングでことごとく主人公を叩き落す事件が起きてどんどん追い詰められていくという。
 『魔法少女まどか☆マギカ』も終盤まではそんなカンジでした。


 ちょっと毛色が変わりますけど、先ほど挙げた「俺TUEEEEE作品」だって一説によれば「若い世代は“努力は必ず報われる”みたいな物語に共感ができない」ことの裏返しで支持されているなんて話がありますよね。成長物語を観ても「人間って、そんなに都合よく変わったり出来ないでしょう」と引いてしまうから、むしろ最初から無敵の主人公の方が「強いやつは最初から強い」とリアルに感じられるという見方もあるのかなと。


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 この話は、どちらが優れているという話ではなくて……
 「キャラクターの成長を描く物語」には気持ちよさがある分だけ御都合主義的に思えてしまうところがあって、「キャラクターを成長させない物語」には気持ちよさはないけどリアリティがあって―――みたいなカンジで、どちらにも長所・短所があって、それぞれに違う需要があるってことだと思うんですけどね。

 それを認識すると、“自分の好み”を把握しやすくなるんじゃないかなと思いまして……
 例えば私、『エヴァ』とか『まどマギ』って「すっげー面白いし夢中になって観ていたけど、話としてはそんなに好みじゃない」という微妙な距離感だったのですが。これも、「わかりやすい成長」を求めているのに「主人公を無理矢理にでも成長させない」ことで気持ちよくなれなかったからと考えれば納得がいきます。すごくエロイのに抜けないエロビデオ、みたいな。

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『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』各話感想メモまとめ(39話~最終話)

 ……

 ………率直な今の私の気持ちを書きますと、「この記事、書きたくねえ……」です。この作品の感想、誉めても貶して先には地獄しか待っていないことが分かっているので全力で逃げ出したいです。
 なんでこんな「アニメの感想をまとめる記事」なんてものを始めてしまったのか!3年前の自分にDメールを送って辞めさせたい!

 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』各話感想メモまとめ(1話~13話)
 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』各話感想メモまとめ(14話~25話)
 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』各話感想メモまとめ(26話~38話)


<ルール>
・39話から最終話までの感想ツイートを貼り付け
・“最終話まで観終わっている”現在の自分のコメントを補足
・なので、基本的に最終話までのネタバレを含みます
・「まとめ」という記事タイトルですけど、まとめるのは「私の感想」だけです。「みんなの感想」をまとめるのが目的の記事ではありません
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな

 今回の記事も長くなることが予測されるので格納しました。
 続きは「続きを読む」を押してもらえれば表示されます。ではでは。

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自分が期待している2017年の春アニメラインナップ

※ 3月28日追記:『『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』』のPVを追加しました。
※ 3月28日追記:『正解するカド』と『Re:CREATORS(レクリエイターズ)』の紹介を追記しました。
※ 3月31日追記:『武装少女マキャヴェリズム』の紹介を追記しました。
※ 4月2日追記:『アイドルマスター シンデレラガールズ劇場』の紹介を追記しました。


 またこの時期になりましたよー。
 3ヶ月に1度、来月から始まる(主に)深夜アニメの中から、自分が「とりあえず第1話だけでも観てみよう」とした作品をリストアップするだけの記事です!アニメ初心者の人は「たくさん作品があってどれを観てイイか分からない……」と絶望してしまうかも知れないので、その参考情報の一つになれればイイかなと思います。


 毎季こう言っているような気もしますが、来季は特に「2期モノ」が多い印象です。話題としてはやっぱり『進撃の巨人』の2期になるのかなと思いますが、2期モノは1期を観ていた人は勧めなくても観るでしょうし、1期を観ていなかった人は勧めても観ないでしょう。ならば、この記事では「2期モノ」を外して「来期から始まるアニメ」に限定して7作品を紹介しようと思います!


(関連記事:超初心者のための“深夜アニメの楽しみ方”講座
(関連記事:超初心者のための“深夜アニメの切り方”講座
(関連記事:初心者の自分が、インターネットの無料配信で深夜アニメを観てみました
(関連記事:たくさんあるアニメ作品を「食わず嫌い」すること

 来季始まるアニメを全部網羅したいという人は、『脳とアニメーション』さんの一覧記事『あにめも』さんのアニメチェックのページを見ると分かりやすいと思います。
 それはそうと、ここ最近『脳とアニメーション』さんのレイアウトが崩れているのはウチの環境だけ……?



◇ 『月がきれい』
 <公式サイト
 <男女男女女

 来季のプッシュ1枠目はこちらです!
 中学3年生の男女の恋愛を描くオリジナルアニメで、監督はここ数年は多作すぎて何が代表作なのかももう分からない岸誠二さん、制作は去年『この美術部には問題がある!』で「こんなクオリティのアニメが作れるんだ!」と(失礼ながら)印象がガラッと変わったfeel.が担当されています。

 『月がきれい』というタイトルから分かるように主人公の男の子は文学少年で、そんな彼が中学生3年のクラス替えで陸上部の女の子と出会った―――というストーリーです。
 正直、地味極まりない題材だと思うんですけど、loundrawさん原案の瑞々しい絵柄が魅力的で、PVを見るかぎり「背景」や「日常描写」もしっかりしているので期待を込めて1枠目に選びました!

 「中学3年生」ってドラマを描くには一番面白い時期だと思いますしね。



 放送日程は、
 TOKYO MXでは4月6日~(木曜日深夜)
 MBSでは4月8日~(土曜日深夜)
 BS11では4月9日~(日曜日深夜)
 TV愛知では4月10日~(月曜日深夜)



◇ 『サクラクエスト』
 <公式サイト
 <女女女女女

 ウチでこの作品を推さないワケにはいかないでしょう!
 『花咲くいろは』『SHIROBAKO』に続く“P.A.Worksのお仕事シリーズ第3弾”となるオリジナルアニメです!とは言っても、『花咲くいろは』はシリーズ構成の岡田麿里さんの成分が強かったし、『SHIROBAKO』は水島努監督の作品ってカンジでしたし、つながりとか共通点みたいなものはないんですけどね。

 今度の舞台は観光協会!
 廃れた地域の町おこしで「国王」になってしまったヒロインが、地元の人達といっしょに町を元気にしていく―――といったカンジのストーリーだと思われます。なんだかもう、PVを観た時点で泣きそうな自分がいる……

 「たくさんの人が動くアニメ」ならばP.A.にとって十八番でしょうし、いろんな町を舞台にアニメを作ってきたP.A.にとって「シャッター街になっている町」を舞台にした作品を作るというのは特別な意味があるでしょうし、P.A.Worksのファンとしては注目しないワケにはいきません!



 放送日程は、
 TOKYO MXでは4月5日~(水曜日深夜)
 AT-Xでは4月5日~(水曜日深夜)
 ABC朝日放送では4月5日~(水曜日深夜)
 BS11 4月6日では~(木曜日深夜)木)
 チューリップテレビでは4月8日~(土曜日深夜)

 今度のP.A.作品は水曜放送なんですね。
 ここ数年、MXでは「京アニは水曜」「P.A.が木曜」なのが定番でしたけど、今『メイドラゴン』やっている枠の後番組で『サクラクエスト』が始まるという。



◇ 『アリスと蔵六』
 <公式サイト
 <女男女女女

【キンドル本】
アリスと蔵六(1) (RYU COMICS) アリスと蔵六(2) (RYU COMICS) アリスと蔵六(3) (RYU COMICS) アリスと蔵六(4) (RYU COMICS) アリスと蔵六(5) (RYU COMICS) アリスと蔵六(6)【特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) アリスと蔵六(7)【電子限定特典ペーパー付き】 (RYU COMICS)

 原作は月刊COMICリュウにて今井哲也さんが連載中のSF漫画です。
 ストーリーは「アリスの夢」と呼ばれる特殊能力を持った少女が、研究所を抜け出し、初めて出た外の世界で一人の老人と出会う―――ということで、「ロリっこと老人」ですよ!「トンデモない力を持ったロリっこと、それを追う組織」ですよ!大好物です、この組み合わせ!これが面白くならないワケがないですよ!

 ヒロインを演じるのが『SHIROBAKO』みどり役の大和田仁美さんということで彼女にとって恐らく初主演のアニメで、相手役が超ベテラン大塚明夫さんという組み合わせも面白そうですし。そして何より監督&制作が、昨年『ふらいんぐうぃっち』で度肝を抜いた桜美かつしさん&J.C.STAFFの組み合わせですよ!これは期待するしかありません!




 放送日程は、
 TOKYO MXでは4月2日~(日曜日夜)
 KBS京都では4月2日~(日曜日夜)
 サンテレビでは4月2日~(日曜日深夜)
 BS11では4月4日~(火曜日深夜)
 AT-Xでは4月7日~(金曜日夜)

【紙の本】
アリスと蔵六 1 (リュウコミックス) アリスと蔵六 (2) (リュウコミックス) アリスと蔵六 3 (リュウコミックス) アリスと蔵六 4 (リュウコミックス) アリスと蔵六 5 (リュウコミックス) アリスと蔵六 6 (リュウコミックス) アリスと蔵六 7 (リュウコミックス)



◇ 『サクラダリセット』
 <公式サイト
 <男女女男女

【キンドル本】
サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY<サクラダリセット> (角川スニーカー文庫) サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL<サクラダリセット> (角川スニーカー文庫) サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN<サクラダリセット> (角川スニーカー文庫) サクラダリセット4 GOODBYE is not EASY WORD to SAY<サクラダリセット> (角川スニーカー文庫) サクラダリセット5 ONE HAND EDEN<サクラダリセット> (角川スニーカー文庫) サクラダリセット6 BOY, GIRL and ──<サクラダリセット> (角川スニーカー文庫) サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA<サクラダリセット> (角川スニーカー文庫)


 原作は河野裕さんによるライトノベルで、実写映画も前後篇が3月と5月に公開されるのと同時進行のテレビアニメ化みたいですね。原作小説も全7巻が角川スニーカー文庫から発売されていたのを、この実写映画化・テレビアニメ化に合わせて角川文庫から加筆・修正を加えた形で発売されています(リンクを貼ったのはスニーカー文庫版です)。

 「ライトノベル」「テレビアニメ」「実写映画」「普通の小説」、そしてコミッククリアにて「漫画」も連載開始されて―――とまぁ、幅広い客層に向けて幅広く展開させているビッグプロジェクトみたいで。テレビアニメ版も2クールだそうです。


 内容は、特別な能力を持つ者たちが集まる町「咲良田(さくらだ)」にて、すべての記憶を思い出すことができる「記憶保持」の能力を持つ浅井ケイと、世界を最大3日巻き戻せる“リセット”の春埼美空の2人が、取り戻せない過去を取り戻そうとする話です。
 タイムリープ系のお話は古今東西たくさんあると思うんですけど、この作品は「2人セット」でなければ成り立たないというのが面白そう。『シュタインズゲート』で言えば「タイムリープマシンを使える人」と「リーディング・シュタイナーを持っている人」が別ということで、これが起こすドラマを想像するだけでワクワクします。




 放送日程は、
 TOKYO MXでは4月5日~(水曜日夜)
 関西テレビでは4月6日~(木曜日深夜)
 BS11では4月7日~(金曜日夜)
 AT-Xでは4月8日~(土曜日深夜)

 ちなみにTOKYO MXだと、『サクラダリセット』→『サクラクエスト』という放送カレンダーになって非常にややこしい(笑)。

【紙の本】
サクラダリセット  CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (角川スニーカー文庫) サクラダリセット2  WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL (角川スニーカー文庫) サクラダリセット3  MEMORY in CHILDREN (角川スニーカー文庫) サクラダリセット4  GOODBYE is not EASY WORD to SAY (角川スニーカー文庫) サクラダリセット5  ONE HAND EDEN (角川スニーカー文庫) サクラダリセット6  BOY、GIRL and ‐‐ (角川スニーカー文庫) サクラダリセット7  BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA (角川スニーカー文庫)



◇ 『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』
 <公式サイト
 <男女女女女>

【キンドル本】
終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?<終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?> (角川スニーカー文庫) 終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? #02<終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?> (角川スニーカー文庫) 終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? #03【電子特別版】<終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?> (角川スニーカー文庫) 終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? #04<終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?> (角川スニーカー文庫) 終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? #05<終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?> (角川スニーカー文庫) 終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?#EX<終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?> (角川スニーカー文庫)

 この記事を書いている3月19日夜の時点で、まだPVが公開されていないみたいなので……「期待している」と言い切るのはちょっと不安なんですが、原作のタイトルとイラストが以前から気になっていたので5枠目に選びました。

 原作は枯野瑛さんによるライトノベルで、ファンタジー世界を舞台にしたお話です。
 キャスト表を見るかぎりは「女のコ多めのハーレムアニメ」のように思えそうですが……人間が“獣”によって滅ぼされてしまった世界で、ただ一人生き残って500年後の世界で目覚めた主人公が、使い捨ての兵器として使われている妖精兵の少女たちと出会ったことで再び戦いに挑む――――という超ヘビー級な重い設定の作品みたいですね。

 「敗北者によるワンスアゲイン」ものとも捉えられそうですし、どことなく『ブレス オブ ザ ワイルド』っぽい雰囲気ですし、割と今の自分にハマりそうな題材な気がします。後は、PVで画面さえ見せてもらえれば……公開されたなら追記で載せるかもです。

※ 3月28日:追記しました。


 放送日程は、
 AT-Xでは4月11日~(火曜日深夜)
 TOKYO MXでは4月12日~(水曜日深夜)
 KBS京都では4月12日~(水曜日深夜)
 サンテレビでは4月12日~(水曜日深夜)
 テレビ愛知では4月12日~(水曜日深夜)
 TVQ九州放送では4月12日~(水曜日深夜)
 BS11では4月14日~(金曜日深夜)

【紙の本】
終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? (角川スニーカー文庫) 終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? (2) (角川スニーカー文庫) 終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? (3) (角川スニーカー文庫) 終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? (4) (角川スニーカー文庫) 終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?#05 (角川スニーカー文庫) 終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?#EX (角川スニーカー文庫)




◇ 『エロマンガ先生』
 <公式サイト
 <男女女女女

【キンドル本】
エロマンガ先生 妹と開かずの間<エロマンガ先生> (電撃文庫) エロマンガ先生(2) 妹と世界で一番面白い小説<エロマンガ先生> (電撃文庫) エロマンガ先生(3) 妹と妖精の島<エロマンガ先生> (電撃文庫) エロマンガ先生(4) エロマンガ先生VSエロマンガ先生G<エロマンガ先生> (電撃文庫) エロマンガ先生(5) 和泉紗霧の初登校<エロマンガ先生> (電撃文庫) エロマンガ先生(6) 山田エルフちゃんと結婚すべき十の理由<エロマンガ先生> (電撃文庫) エロマンガ先生(7) アニメで始まる同棲生活<エロマンガ先生> (電撃文庫) エロマンガ先生(8) 和泉マサムネの休日<エロマンガ先生> (電撃文庫)

 6枠目はある意味で「安牌」枠。これを切っておけば大丈夫だろう的な。
 原作は伏見つかささん&かんざきひろさんという『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』コンビによるライトノベルです。制作も『俺妹』2期と同じA-1 Picturesですね。

 ストーリーは、1年前から一緒に暮らしている血のつながらない妹が、実は自分の書いているライトノベルのイラスト担当だった―――ということで、「また兄妹ものなのかよ!」「また妹の秘密を知る系の話なのかよ!」「またラノベ作家になるのかよ!」とツッコミたくなりつつも、ここまでくると潔いと思わざるを得ません。

 実際「また妹」と言っても、『俺妹』の桐乃のような暴君妹ではなくて、こちらは引きこもりっぱなしの大人しい妹みたいですし、血がつながっていない妹みたいですし!血がつながっていない妹みたいですし!ちがったタイプの妹なので、ちがうドラマになるかなと期待しています。

 今回選んだ7作品は「重めの話」がちょっと多くなってしまったので、この辺のライトな作品が癒しになってくれるかなとも思いますし。



 放送日程は、
 TOKYO MXでは4月8日~(土曜日深夜)
 とちぎテレビでは4月8日~(土曜日深夜)
 群馬テレビでは4月8日~(土曜日深夜)
 BS11では4月8日~(土曜日深夜)
 MBSでは4月8日~(土曜日深夜)
 AT-Xでは4月9日~(日曜日夜)
 テレビ愛知では4月11日~(火曜日深夜)

【紙の本】
エロマンガ先生 妹と開かずの間 (電撃文庫) エロマンガ先生 (2) 妹と世界で一番面白い小説 (電撃文庫) エロマンガ先生 (3) 妹と妖精の島 (電撃文庫) エロマンガ先生 (4) エロマンガ先生VSエロマンガ先生G (電撃文庫) エロマンガ先生 (5) 和泉紗霧の初登校 (電撃文庫) エロマンガ先生 (6) 山田エルフちゃんと結婚すべき十の理由 (電撃文庫) エロマンガ先生 (7) アニメで始まる同棲生活 (電撃文庫) エロマンガ先生(8) 和泉マサムネの休日 (電撃文庫)




◇ 『銀の墓守り(ガーディアン)』
 <公式サイト
 <男女女女女>

 毎回7枠目は「自分一人だったら多分選ばなかったろうけど、ブログで紹介するからには話題性を考えても外せないし自分でも観てみよう」枠なのですが、来季はこの作品にしました。何故か『脳とアニメーション』さんの一覧には載っていなくて、どれくらい注目されているのかは分からないのですが、これからアニメがどうなっていくのかを考えるに外せない1本だと思いましたんで。



 先入観を持たずにPVを観て欲しかったので、先にPVを載せました。
 原作は……私はまったく知らなかったんですけど、中国の「腾讯动漫(テンセント)」という大手アニメ・コミックサイトにて連載中のWEB漫画で、全世界40億PVをたたき出したほどの人気コンテンツなんですって。なので、主人公たちは中国人みたいですね。

 しかし、PVを見ても「フツーの日本のアニメ」ってカンジがしますよね。
 声優さんはもちろん、スタッフも日本人の方々ですし、絵作りとしても「日本のアニメ」なのですが……制作の絵梦という会社は、中国でハオライナーズというブランドで展開しているアニメーション制作会社で、2Dアニメの技術を学ぼうと2015年に韓国と日本に進出して、今回この作品を制作しているのはその日本の会社みたいですね。

 つまり、中国の大手アニメ制作会社が日本に子会社を作って、そこに日本人のスタッフを集めて、中国の大人気コミックのアニメを作っている―――ということだと思います。日本のアニメーターの待遇の悲惨さはたびたび話題になりますし、「いずれ中国資本に乗っ取られるのでは?」と言われていましたが、逆に考えればこれで日本のアニメ業界も変わるのかもという可能性もありますし。

 ストーリーの方は、現実では近づけないようなお嬢様とネットゲームの中で仲良くなった主人公が、そのお嬢様から託されたデバイスによってゲームの中の世界に入ってしまい―――という、あんまり私は興味が湧かないものなのですが(笑)。中国の人気コンテンツと、中国資本によって支えられて作られた日本のアニメがどんななのか観てみたいので第1話だけでも観てみようと思います。


 放送日程は、
 TOKYO MXでは4月1日~(土曜日夜)

 って、1局だけなのかな。



 以上、7作品をチョイスしました。
 2期モノを外しても、たくさんある作品の中から7つに絞るってホント大変ですよね……そうして逃した中に「すごく自分がハマる作品」があることを『けものフレンズ』で知りましたし、今回はアンテナを広く取りつつ、バランスを考えつつ、後悔しないように選びました。選びました……が。

 今回も他にオススメ作品があったら教えてください。
 ブログのコメント欄やTwitter等でオススメされた作品も追記で紹介していきます。ただ、数が多すぎると私の負担も大きくなっちゃうので、紹介するのはその中で「自分が観る気になったもの」に限らせていただきます。なので、気楽にオススメしてくださると助かります。

 それでは、よろしくお願いします。


--3月28日追記--
 ここからはコメント欄やTwitterなどでオススメされた作品を挙げていきます。
 私もとりあえず第1話は観てみようと思っています。

△ 『正解するカド』
 <公式サイト
 <男男女男男

 『楽園追放 -Expelled from Paradise-』の東映アニメーションのフルCGで描かれるオリジナルアニメです。総監督は『翠星のガルガンティア』の村田和也さん、脚本に『know』などで知られる小説家の野崎まどさんなどの豪華スタッフを迎えています。
 ストーリーは「日本に突如現れた謎の巨大立方体“カド”に飲み込まれた外務省の交渉官が、カドから現れたヤハクィザシュニナと人類の仲介を担う――――」という、一癖も二癖もありそうなもの。PVを見る限り映像のクオリティは申し分なさそうなので、とりあえず第1話だけでも観てみます!



 放送日程は、
 TOKYO MX1では4月7日~(金曜日夜)
 BSフジでは4月11日~(火曜日深夜)
 MBSでは4月11日~(火曜日深夜)



△ 『Re:CREATORS(レクリエイターズ)』
 <公式サイト
 <男女女女女

 『BLACK LAGOON』の広江礼威先生の原作によるオリジナルアニメで、監督があおきえいさん、制作がTROYCA 、音楽が澤野弘之さんでアニプレックス枠ということで―――雰囲気は思いっきり『アルドノア・ゼロ』ですね。
 ストーリーは、「ロボットアニメのヒロイン」「オープンワールド型RPGに登場する賢者」「ファンタジー伝記モノに登場する姫君」「女児向け魔法少女アニメの主人公」といった“様々な作品のキャラクターたち”が一堂に会して戦うというもの。『コンクリート・レボルティオ』っぽいですけど、あちらが「前世紀の名作たちのオマージュ」だったのに対して、こちらは「現代を舞台に現代の作品が題材になっている」ってカンジですね。

 こういう企画はすごく大当たりするか、トホホなものになるか、どちらかだと思うので……とりあえず第1話だけでもチェックしてみようと思います。



 放送日程は、
 TOKYO MX・BS11・群馬テレビ・とちぎテレビでは4月8日~(土曜日夜)
 ABC 朝日放送では4月8日~(土曜日深夜)
 テレビ愛知では4月11日~(火曜日深夜)
 AT-Xでは4月13日~(木曜日夜)



△ 『武装少女マキャヴェリズム』
 <公式サイト
 <男女女女女

 原作は月刊少年エースで連載中の学園バトル漫画で、武装した女子によって支配された学園にやってきた転校生の主人公が反逆していくというストーリーです。「武装」というのが主に日本刀で、主人公はそれに無刀術で立ち向かうため、ハーレム構造のキャラ配置でありながら「武器を持った女子vs.武器を持たない男子」という一風変わったバトルが見られるんじゃないかと期待しています。

 自分ひとりだったら選ばなかった作品でしょうが、だからこそ第1話だけでも観てみようと思います。



 放送日程は、
 AT-Xでは4月5日~(水曜日夜)
 TOKYO MXでは4月5日~(水曜日深夜)
 KBS京都では4月6日~(木曜日深夜)
 テレビ愛知では4月8日~(土曜日深夜)
 BS11では4月10日~(月曜日深夜)
 サンテレビでは4月12日~(水曜日深夜)
 TVQ九州放送では4月13日~(木曜日深夜)



△ 『アイドルマスター シンデレラガールズ劇場』
 <公式サイト
 <女女女女女

 原作は2011年からサービスが始まったソーシャルゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』の中のミニコーナーの5コマ漫画です。それをまとめたコミックスも発売されていますね。
 『シンデレラガールズ』自体も2015年にテレビアニメ化しているので、アニメだけを追いかけている人にとっても有名なキャラ達のショートアニメとして楽しめそうです。ショートアニメなので、PVとかも出ていないのが不安ではありますが。

 放送日程は、
 TOKYO MXでは4月4日~(火曜日夜)
 BS11では4月4日~(火曜日夜)
 サガテレビでは4月4日~(火曜日深夜)

| アニメ雑記 | 17:50 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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『けものフレンズ』アニメのキャスティングの巧妙さに唸る

※ この記事はテレビアニメ版『けものフレンズ』第9話 「ゆきやまちほー」までのネタバレを含みます。閲覧にはご注意下さい。

 今日の話は、考察勢にとっては「何をいまさら」って話でしょうし。
 遅くても先週の記事で書いておけば良かった!と後悔しているのですが、先週の時点ではまだ確信が持てなかったので書けませんでした。だから今週、また改めて書こうと思います。


 既存ファンを切り捨てるアニメ化。

 『けものフレンズ』アニメ放送直前に、はてな匿名ダイアリーに投下された記事です。
 スマホアプリ版からのファンがアニメ放送開始にまったく期待を持てないことを嘆いていて、「まともなアニメ作ったこともない会社だったり」とヤオヨロズのことを評していて、『てさぐれ!部活もの』の大ファンである私としては「ヤオヨロズを批判したな!た、確かに……『てさぐれ』はまともなアニメではなかったな……うん、アナタの言うことも尤もだね」と納得したのですが(笑)。

 私はこの記事を、『けものフレンズ』のアニメが話題になって、でもまだ自分では観ていなくてという恐らく第3~4話が放送されたくらいの時期に読んで、それからずーーーっと引っかかっていることがあったのです。それは「声優がまるまる変更されたり」の部分です。



 最近はそういう反発を警戒してか、メディアミックスのプロジェクトが大きくなったからか、昔ほど多くはないと思うのですが……10年くらい前は、「人気ゲームのアニメ化」の際に声優さんが総入れ替えになって原作ゲームのファンの怒りを買うことが結構あったと思います。
 いつまでその話を蒸し返すんだよって言われるかもですが、有名どころでは『アイドルマスター』初のアニメ化だった『アイドルマスター XENOGLOSSIA』は声優陣が総入れ替えでゲームのファンからは放送開始前から「黒歴史確定」みたいに批判されていました。どのくらいの反発だったかというと、私がブログに「アイドルマスター XENOGLOSSIAのラジオが始まるんだね。小清水さんがやるなら聴こうかな」と書いただけで「二度とその作品の名前を出すな」とクレームのメールが届いたほどです。



 どうして「人気ゲームのアニメ化の際に声優さんが総入れ替えになるのか」というと、冒頭の記事で言われている「キャスト変更で新規のアニオタ引き寄せるために人気どころにする」というのもあるでしょう。それこそ『アイドルマスター XENOGLOSSIA』は、『舞-HiME』『舞-乙HiME』と同じプロデューサーの作品で、声優さんもそちらの作品から引き継いだ方が多かったですね。
 その他の理由としては、「ゲームとアニメの声優には必要な技術がちがうので、アニメを作っている人たちはゲームに出ている声優さんを信用していない」みたいな話も聞いたことがあります。一説としては分からなくはないです。最近はアニメで人気の声優さんをゲームに起用することが多いですけど、昔はアニメではほとんど見かけない人がゲームに起用されていたりしましたし。

 後はまぁ、「ゲームは一人ずつ収録するのに対して、アニメは基本的に決まった曜日の決まった時間帯に全員で集まって収録するためにスケジュールが合わない人が出てくる」という理由もありそうです。出番の少ないキャラなら別の日に録るのも手ですが、出ずっぱりのメインキャラはそうはいかないでしょうしね。

 冒頭の記事で「多少は声優知ってるつもりだったけど、ほぼ全員聞いたこともないような新人。」と書かれているのも分からなくもなく、キャラクター欄で紹介されているメインキャラの声優さんで私が聞いたことあるのも内田彩さんだけでした。Wikipediaを見てもキャリア2~3年目の人が多くて、「スマホ版からキャストを変えてコレかよ」とスマホ版からのファンが怒っているのも無理はなかったかなと思いました。



 そんなカンジで、私が自分で『けものフレンズ』のアニメを観る前は「スマホ版とは声優さんが変わっている」ことを「新人が多く起用されている」「スマホ版からのファンが怒っている」くらいに捉えていました。自分はスマホ版を知らないから特に大した問題でもないだろうと気にしていなかったのですが……

 GyaOの一挙配信で第1話を観てビックリしました。
 照井春佳さんが出てるんだ……と。

 照井春佳さんは『未確認で進行形』や『結城友奈は勇者である』で主役を務めたバリバリの売れっ子声優さんで、何よりスマホ版『けものフレンズ』に出ていた人です。私はスマホ版はプレイしていませんが、Wikipediaによると「キュウビノキツネ」「アカカンガルー」「インドゾウ」「マーゲイ」「トキ」「ヘラジカ」「アードウルフ」「カルフォルニアラッコ」と8つのキャラを担当していたそうです。

 あれ……?と思いますよね。
 照井さんがアニメ版で担当されている「カバ」は、スマホ版では照井さんではないのです。スマホ版の「カバ」は藤井ゆきよさんが担当されていました。


 じゃあ、藤井ゆきよさんのスケジュールが合わなくて照井さんが「カバ」を担当することになったのかなーなんて思って観ていたら、アニメ3話で藤井さんも「アルパカ・スリ」の役で登場しました。スマホ版での「アルパカ・スリ」は前田綾香さんです。



 どどどどどどういうことなんだ?と、よく分からない人のためにアニメ版に登場したメインキャラ以外のフレンズたちの声優さんを「スマホ版のときの声優さん」と一緒に表記しようと思います。

○ カバ
 スマホ版:藤井ゆきよさん→ アニメ版:照井春佳さん

○ コツメカワウソ
 スマホ版:大和田仁美さん→ アニメ版:近藤玲奈さん

○ ジャガー
 スマホ版:長妻樹里さん→ アニメ版:津田美波さん

○ トキ
 スマホ版:照井春佳さん→ アニメ版:金田朋子さん

○ アルパカ・スリ
 スマホ版:前田綾香さん→ アニメ版:藤井ゆきよさん

○ スナネコ
 スマホ版:斉藤佑圭さん→ アニメ版:みゆはんさん

○ ツチノコ
 スマホ版:浅野真澄さん→ アニメ版:小林ゆうさん

○ アメリカビーバー
 スマホ版:白石涼子さん→ アニメ版:下地紫野さん

○ オグロプレーリードッグ
 スマホ版:宇和川恵美さん→ アニメ版:大空直美さん

○ ライオン
 スマホ版:浅野真澄さん→ アニメ版:本多真梨子さん

○ ヘラジカ
 スマホ版:照井春佳さん→ アニメ版:國府田マリ子さん

○ アフリカオオコノハズク
 スマホ版:斉藤佑圭さん→ アニメ版:三上枝織さん

○ ワシミミズク
 スマホ版:大和田仁美さん→ アニメ版:上原あかりさん

○ マーゲイ
 スマホ版:照井春佳さん→ アニメ版:山下まみさん

○ ギンギツネ
 スマホ版:白石涼子さん→ アニメ版:相坂優歌さん

○ キタキツネ
 スマホ版:斉藤佑圭さん→ アニメ版:三森すずこさん


 見ての通り、誰一人として「スマホ版とアニメ版で同じ声優さんのキャラ」はいないのです。
 しかし、先に述べた照井さんや藤井さんだけでなく、津田美波さん、下地紫野さん、大空直美さん、國府田マリ子さん、三上枝織さん、山下まみさんはスマホ版にも出演なさっていました。ただし、役はそれぞれ別のキャラです。ちなみに今挙げた全員が青二プロダクション所属の声優さんなんですが、これはアニメの音響制作を青二プロダクションが請け負っているからだと思われます。


 要するに……アニメ版『けものフレンズ』のキャスティングは、スマホ版と同じ声優さんを使う場合でも“敢えて”別のキャラにあてているのです。誰一人、同じキャラを同じ声優さんが担当しないように徹底しているのです。



 先週の記事で私は、スマホ版や漫画版はジャパリパークがまだヒトの手によって管理されていた時代を舞台にしていて、アニメ版はジャパリパークからヒトがいなくなった未来を舞台にしているため、スマホ版や漫画版がアニメ開始前や開始直後に終了していたのは既定路線だったのではないかと書きました。
 んで、それを裏付ける根拠の一つとして「声優さんを敢えて別のキャラにあてている」ことを書くか迷いました。つまり、スマホ版のフレンズとアニメ版のフレンズは、例えば同じ「カバ」というキャラであっても時代のちがう「カバ」であって、別人であることを表現するために敢えて別の声優さんをあてているのではないか?と。


 ただ、私はスマホ版をプレイしていませんし、スマホ版からのファンにとっては「スマホ版とアニメ版のキャラは別」と言われるのはカンジワルイことかも知れませんし、何より確信が持てなかったので迷った末に書きませんでした。





 んで、9話を観て「書いておけば良かった――――!」と後悔したのです(笑)。

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<画像はアニメ版『けものフレンズ』第9話「ゆきやまちほー」より引用>

 第9話で「温泉」にたどり着いたかばんちゃんとサーバルちゃんは、ラッキーさんに収録されている(?)音声を聞きます。そこで喋っていた女性の名前は「ミライ」さん。スマホ版のナビゲーターをしていたキャラで、声優さんはかばんちゃんと同じ内田彩さんです。
 かばんちゃんとミライさんの関係性は、アニメが始まった当初から話題になっていましたね。帽子の形が一緒で、声が一緒なので……と考察勢が早くからその可能性を指摘していました。第9話のラストでマーゲイさん達が言っていた話を考えるに、まあそういうことなんだと思います。


 私が驚いたのはミライさんに話しかけていた「もう一人のキャラ」です。
 EDクレジットではキャラ名も声優さんも「??????」となっていましたが、声優ソムリエである私の耳によると……というまでもなく、分かりやすい特徴的な声なので威張ることでもないのですが。あれは恐らく「野中藍」さんの声です。

 野中藍さんはスマホ版のサーバルちゃんを担当されていて、スマホ版のサーバルちゃんはゲーム開始時に自動的に仲間になるキャラだそうです。ラッキーさんから流れたあの声がサーバルちゃんだとはまだ明言されていませんが、アニメ版のサーバルちゃんと同じように温泉を海だと勘違いしている様子がわざわざ描かれているので、「あの声はサーバルちゃん」「ただし、アニメのサーバルちゃんとは別人」だと表しているんじゃないかと思うのです。


 スマホ版とアニメ版で敢えて別の声優さんをあてているのは、スマホ版のフレンズとアニメ版のフレンズは別人であると表現するため―――というのは、ここでスマホ版のサーバルちゃん(CV.野中藍さん)とアニメ版のサーバルちゃん(CV.尾崎由香さん)が交差したことでほぼ確実だろうと思われます。アニメ版のサーバルちゃんは、スマホ版のサーバルちゃんの声を知っていたみたいですしね。

 思えば、第8話でPPPが三代目なことが明らかになって、「初代や二代目とはメンバーがちがう」ことがどーのこーのという話だったのは、フレンズは永遠に生き続けるワケではなくて代替わりしているのだ、と視聴者に世界観を見せておくためだったのだと分かります。
 サーバルちゃんも、CV.野中さんのサーバルちゃんからCV.尾崎さんのサーバルちゃんに代替わりしていて……どちらもCV.内田彩さんの「ヒト」と行動しているという。




 しかし、こう考えるとますます「スマホ版や漫画版がアニメ開始前に終了していたのは既定路線だったのではないか」という可能性が高くなりますし、もし既定路線だったら今までにない斬新なメディアミックス手法ですよね……

 普通「ゲームとアニメの同時プロジェクト」だったら、ゲーム機用のゲームならアニメ放送中にゲームを発売するとか、ソーシャルゲームでもアニメと連動したイベントを行うとかして収益を上げると思うんですが。
 ゲームの世界のうんと未来がアニメの世界だから、アニメ放送前にゲームを終了させて二度とプレイできないって……基本無料(最後の数か月は完全無料だった)のソーシャルゲームだから実現できた手ですし。思いついたとしても、「利益にならないからやめよう」って普通はやめると思うんですよ(笑)。

 仮にもし既定路線じゃなくて、たまたまアニメ放送直前にゲームが終わってしまったというのなら、それはそれで奇跡のようなタイミングだったと思いますし。


 いずれにせよ、「ゲームとアニメのメディアミックス作品」の究極の形としてしばらく語り継がれるんじゃないですかね。今となってはアニメ放送開始前のスマホ版のファンの嘆きすら、貴重な資料になっているという。

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| アニメ雑記 | 17:57 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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何故に『けものフレンズ』のアニメはこうまで楽しいのか

※ この記事はテレビアニメ版『けものフレンズ』第8話 「ぺぱぷらいぶ」までのネタバレを含みます。閲覧にはご注意下さい。

 以前に『けものフレンズ』の感想を聞きたいというコメントをいただいていて、先週末のGyaO!の一挙配信のおかげで全話観ることが出来たので感想を書いておこうと思います!


 記事タイトルに「楽しい」と書いたのでバレバレですが、私は大好きです!
 それぞれの「動物」によって得意なことがちがうのを決してダメなこととせず、「ヒト」であるかばんちゃんの知恵によって、「動物」たちがそれぞれ得意なことを活かして苦手なことを補い合って一人ではできないことをみんなで成し遂げる―――とまぁ、非常に私が大好きな構造の話である上に。

 舞台が、廃墟となった巨大施設というところもワクワクしますし。
 ロードムービーで、基本的に「1話完結」で毎回出てくるゲストキャラがちがうので気楽に観られるのもイイところですね。



 しかし、やっぱり自分がこの作品の「魅力の根本」にあるのはコレだと思うんですね。
 元ネタが「動物園」だということ。

 
 「艦艇」の擬人化である『艦隊これくしょん』や「刀」の擬人化である『刀剣乱舞』なんかが超有名ですが、たくさんのキャラを登場させなければいけないソーシャルゲームは「何かを元ネタに擬人化した作品」はそれはもうたくさんたくさんあります。城、車、駅、家電、競走馬、きのこ、寿司、深海魚、大腸菌……ありとあらゆるものが今の時代は擬人化されています。元ネタがあると、新作ゲームの全く知らないキャラでも「とうとう○○が出たー」と思えますからね。

 擬人化の文化自体はソーシャルゲーム以前よりもあって、それこそ『アンパンマン』なんかはパンの擬人化ですし、美少女化・美少年化の流れも『びんちょうタン』(2003年~)や『ヘタリア』(2006年~)などゼロ年代の中盤あたりにブームがあったんですね。私の大好きな『P.S.すりーさん』も2006年からですし。


 そういう状況ですから、「動物の擬人化」なんてメジャーもメジャー過ぎてこすり尽くされているようなネタだと思うんですね。例えば『つるのおんがえし』なんて鶴の擬人化ですし、犬や猫が人になる漫画やアニメなんて数え切れないほどあることでしょう。実際「動物を擬人化したソーシャルゲーム」は『けものフレンズ』以外にもたくさんあるみたいですしね。



 ですが、『けものフレンズ』は「動物の擬人化」というよりかは「動物園を擬人化した世界で再現している」んです。
 出てくる動物は「犬」や「猫」ではなく、「サーバルキャット」や「コツメカワウソ」といった「名前は聞いたことがあるような気もするけどどういう動物なのかはよく知らないなぁ……」という動物たちばかりです。私達の身の回りにいる動物たちというよりかは、動物園に行って見られる動物たちなんですね。

 『けものフレンズ』のアニメを観ていると、例えば「ジャガーは泳げる」とか「プレーリードッグは挨拶にキスをする」とか知らなかった動物の特性を知ることができるし、逆に「カバは力持ち」「ライオンは普段はダラダラしている」といった自分が知っている特性が描かれるとニヤリとできるし……この感覚は、まさに私達が動物園に行って動物を見ているときの感覚なんですね。

 元ネタとなる「動物」の特徴がみな「キャラが立っている」から、『けものフレンズ』に出てくるキャラもみな「キャラが立っている」ため、サーバルちゃん以外の動物はほぼ1話しか出ていないにも関わらずどのキャラも人気で、Twitterのタイムラインでも連日いろんなキャラのイラストが投稿されているのを見かけます。
 そうしたイラストを見て『けものフレンズ』を知って、「今季のアニメはこれが話題なんだー」とアニメも観るようになった―――というか私もそうなんですが、そういう人は「あれだけたくさんイラスト描かれているからメインキャラかと思ったら1話で出番が終わりなのか!」と驚いたり(笑)。


 でも、こうして順繰りに進むことで「いろんなエリア」を回って「いろんな動物」を見ていくのも、非常に動物園っぽいですよね。「ここは○○のエリアだー」「ライオンが出てくるのはまだかなー」「その前に象がいたぞ!」みたいな。
 動物園をぐるぐるまわっていろんな動物を見て楽しむ休日の一日を、1クールのアニメに落とし込むとこうなるというカンジですよね。「かばんちゃんの謎」や「ジャパリパークの謎」といったストーリーを引っ張るフックも用意してありますが、この作品の根本にあるのはあくまで「動物園って楽しいよね!」ってことだと思うんですね。




 この作品を象徴する「わーい」「すごーい」「たのしー」といった“全肯定”感や、「君は○○が得意なフレンズなんだね!」という相手の長所を褒めて短所を責めない作風や、第1話の冒頭で「食べないよ!」と動物同士で捕食したりされたりの関係にならない世界観だと提示していたことって……『けいおん!』とか『ごちうさ』のような日常アニメの「現実を超越した優しい世界」のように一見は思えるのですが。

 でも、「動物園」って元々そういうところですよね。
 「わーい」「すごーい」「たのしー」で溢れていて、動物たちは個性を尊重されて「そのままでイイ」とされていますよね。「この動物は泳げないのが短所だから無理やりにでも泳げるように教育しよう」なんてしません。それぞれがちがってイイのが「動物園」なんです。
 しかし、本当に野放しにすると肉食動物がほかの動物を食べてしまったりもするだろうから、しっかりと管理された“餌”を与える―――というのは、『けものフレンズ』の中ではジャパリまんで表現されています。

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<画像はアニメ『けものフレンズ』第7話「じゃぱりとしょかん」より引用>

 7話で博士がジャパリまんについて「各個体向けで、栄養バッチリで、お腹も満たされますが…」と言っています。動物によってちがうジャパリまんが与えられているというのは、動物園での“餌”が動物によってちがうことにも通じますよね。


 『けものフレンズ』の、それぞれがそれぞれを褒めあって、食事の心配もなく、殺しあうこともない理想的な世界って―――決して「フィクションの中だけの夢物語」なんかではなく、「動物園」という確かに実在している場所にあるし、それを作ったのは他でもない「ヒト」なんですね。


 そろそろまとめます。
 記事タイトルの「何故に『けものフレンズ』のアニメはこうまで楽しいのか」という疑問文の答えを一行で説明するのなら、「動物園が楽しいから」だと思います。

 異種族の共存という点では『亜人ちゃん』や『メイドラゴン』に近い作品なようにも思えるのですが、あちらが「人間の世界が“異なるもの”を受け入れられるのか」という社会的なテーマを描いているのに対して、『けものフレンズ』の舞台は「いろんな動物たちが共生できる動物園」なのでアプローチの方向はちょっとちがうかなと思います。

(関連記事:シリアスな社会的テーマを、ファンタジーというクッションをはさんで描くこと


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◇ 余談
 ここからは最新話(8話)のネタバレもガッツリ含みます。







 8話を観て「今週はかばんちゃんあまり活躍しなかったなー」と思ったのだけど、なるほどそういうことか。
 『けものフレンズ』が描いているものが「動物園」で、管理者となる「ヒト」がいなくなった「動物園」で、たまたま現れた「ヒト」であるかばんちゃんが動物たちの悩みを解決してきたこの作品ですが――――かばんちゃんが介入している部分って実はちょっとずつ減っているようにも思うんですね。

・1話:サーバルとセルリアンとの戦いに直接介入
・2話:動物たちに指示を出して浮き橋を完成させる
・3話:カフェを訪れるフレンズが増えるように目印を作る
・4話:非常口を見つける
・5話:家を作るために二人が協力すればイイのではと提案する
・6話:両陣営がケガをせずに勝負できるルールを提案する
・7話:図書館の本を読んでカレーを作る
・8話:ほぼ何もしていない

 7話のカレーは例外ですが、例えば6話は「ルールを提案」と「それぞれの特徴を活かした戦い方を提案」しているけどかばんちゃん自身は戦わずにライオンとヘラジカの戦いを見ていただけなんですね。5話もビーバーとプレーリードッグが協力することを提案した後は、あまりやれることがありませんでした。

 アルパカのカフェ、ビーバーのログハウス、ハカセたちの料理、ペンギンたちのライブは図書館に遺された情報を元に再現されたもので……言ってしまえば、「動物」たちが「ヒトのいなくなった動物園」で「ヒトの文化を蘇らせている」ってことなんですね。そして、カレーを除けばかばんちゃんはそこに介入せず、あくまで動物たちの手で蘇らせているという。

 そう考えると、この作品のラストは――――





 『けものフレンズ』というプロジェクトは2015年3月からソーシャルゲームが始まり、同年の月刊少年エース7月号から漫画連載が始まり、そして今年の1月からアニメが始まって、始まる順番はバラバラでしたがそれらが同時進行で企画されていたそうです。
 しかし、ソーシャルゲームはアニメが始まる直前の2016年12月で終了、漫画版も2017年1月に発売された号で終了して最終巻が2月に発売されました。アニメが人気になることを予測できず、ゲームや漫画が打ち切られた後にアニメが大人気になった―――と言われているのですが。

 ただ、正直……「それは本当なのか?」という気がするんですね。
 例えば漫画原作のアニメだって、アニメ化によってその作品を知った人が原作を買うことで「原作が一気に売れる」ということがあります。ソーシャルゲームだって、アニメ化のタイミングでその作品を知った人が始めることで「ダウンロード数が一気に増える」ということが想像できます。もっと早く終了していたならともかく、1年9か月も続けていたのなら「来月アニメが始まるんだからそれまで粘れ」って考えるんじゃないですかね。

 そもそもソーシャルゲーム版は、アニメ化(映像化)の発表の際に完全無料化しているので「収益がどうこう」という話でもないと思いますし……



 ソーシャルゲーム版も漫画版も、ジャパリパーク内に「ヒト」がいて、「ヒト」が「動物たち」を管理していた―――と考えると、ジャパリパークから「ヒト」がいなくなったアニメ版はそこからうんと未来の話と想像できるので、ソーシャルゲーム版や漫画版の終了後にアニメ版が始まるのは「収まりが良すぎる」とも思うんですね。
 最初からすべてが計算されていたワケではないにしても、「ソーシャルゲーム版の完全無料化」のタイミング(2016年3月)で終わるタイミングは「アニメ版が始まる前」と考えられていたんじゃないですかねぇ……そもそもどうして完全無料化したのかというと、「お金を払ったのに突然終わるなんてヒドイ!」という文句を減らすためと考えれば合点がいきますし。


 ネクソンの決算説明会でソーシャルゲーム版の再開の可能性は否定的だったという話が出ていましたが、アニメ版の最終回で「動物たちが自分たちの力でジャパリパークを復活させる」→ そのタイミングで「ソーシャルゲーム版も復活」という流れになったら、これ以上ないメディアミックスの美しい完結になると思うんですけど……

 それはそれで「すべては計算通りだった!」というオチに反発もありそうですね(笑)。


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