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変わらない価値のあるもの

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【旧サイトからの移行記事】フリーゲーム『レミュオールの錬金術師』紹介

 (製作者さんのサイト
 <ダウンロード方法;上記サイト→ゲーム一覧→「レミュオールの錬金術師」→ゲームダウンロード>


 タイトルはバトルエンタメ漫画っぽい感じですけど、同じ錬金術でも『アトリエ』シリーズのようなアイテム作りがメインの錬金術です。なので、敵の内臓をブチ撒けたり、肉体から魂をひっぺがして鎧に定着させたりはしません。そういうグロいのは期待しないで下さい。
 『アトリエ』シリーズは『マリー~』しかやったことないんですけど、アイテム作りがメインのあれよりも、お店経営が主な感じですね。製作者さんが仰ってますが、どちらかというと「コンビニ」みたいな雰囲気だと思います。まー僕は「コンビニ」を含めた全ての経営SLGをプレーしたことがないんで比較できないですけど(汗)

 『FE』や『スパロボ』のようなS・RPGは好きですけど、SLGは僕が最も苦手なジャンルでした。恐らくちゃんとプレーしたのはSFC版『シムシティ』が最後。SLGなのかは微妙なのが前述の『マリーのアトリエ』と、『ジオンの系譜』くらいです(ちなみに『ジオンの系譜』も、相手がNT-1アレックスとか作ってるのにウチは○○式戦車とかがメインというへっぽこぶりでした)
 僕がSLGが苦手な理由―――それは「何から手をつけていいか分からない」複雑さでした。『スパロボ』なんかのS・RPGは「敵を倒す」という目的がはっきりしてますけど、『ジオンの系譜』はMSを生産して開発力を上げて資金を調達して戦闘して民意を引き付けてと、やれること/やらなきゃいけないことが多すぎなんですよ。頭を使うのは嫌いじゃないんですが、頭を使う以前にゲームシステムを理解することがまず出来ない。説明書や攻略本を読まない性格も、SLGには向いていないと思います。

 なので、この『レミュオール~』も不安いっぱいで始めたのですが、ものの30分で既に虜になってました。これまでのSLGはダメで、どうして『レミュオール~』は良かったのだろうか? それは単に、ゲームの目的が「商品を仕入れて、店で売る」という分かりやすいものだったからです。
 誤解しないで欲しいのは、だからといって単純なゲームだって訳じゃないですよ。目的は分かりやすいですが、仕入れる方法は様々です。市場で買ってくるも良し、冒険者に頼んで探索してもらうもよし、自分で加工するも良し。その手順は自分の好き勝手出来るんですけど、売るのは決まった時間で自分の店で売るという大原則があるので迷うことはないんです。システムは奥が深いのに、「何をして良いか分からない」感は皆無でした。ちなみに僕はゲーム開始直後、鶏を買ってきてひたすら卵を産ませてました。

 そして、ここからが頭の使いどころです。お店は限られた売り棚と限られた倉庫しかないので、無闇やたらと商品を仕入れることは出来ません。建築所にお金を払えば増築して貰えますけど、その資金を貯めるためには商品を売らなきゃならないです。
 しかも、このシステムが絶妙なのが―――売った数によって、恩恵が受けられるというシステム。100コ売れば「自動発注」が出来るようになり、200コ売れば「加工」が出来るようになります(加工不可能な商品もあるけど)。
 最初は単なる「木の枝」なんですが、200コ売って、加工してみると「木の剣」に化けるみたいなことがあるんです。もちろんこの「木の剣」も売ることが出来るので、“未知なるアイテムに出会いたい”というこちらの冒険心をくすぐってくるんですよ。なので、ずっと同じ商品ばかりを売ることも出来ず、新たな商品を200コ売ることを目指していくんです。もちろん倉庫には限度があるので、いきなり200コ仕入れることなんて出来ません。

 せっせと鶏に卵を産ませて、ようやく200コ売りさばいて加工してみて出来た「温泉卵」!これがビックリするくらいに売れなかった時は、鶏を食ってやろうかと思いましたよ(流石にそれは出来ませんでした/笑)


 とまぁ、ゲームシステムだけでも飽きることないとは思うんですが、それを更に魅力的にしているのがキャラクターと世界観です。『アトリエ』シリーズもそうですが、街の中に店を構えるだけあって、お客さん以外にも沢山の人々が訪れてくれます。近所のコが果物を分けてくれたり、冒険者のコが宝箱を持ってきてくれたり、悪友が金を借りに来たり。冒険者のコには、お金を払ってアイテム探索に行ってもらうことも出来ます。この冒険者のシオちゃんが可愛いんだ、これが。はぁ~。
 と、ゲームはほとんど店の中だけで進むのに、魅力的なキャラがわんさか訪れることで“街の中で生きている”ことを実感させてくれます。そして、これも重要だとは思うんですが、商品が世界観構築に一役買っている点。壮大な草原も深遠な洞窟のグラフィックもないのに、「エルフの薬草」や「ワイバーンの卵」なんかを売っていると、その絵が思い浮かんでくるようです。

 『LADY PEARL』もそうですが、世界観を上手く表現したファンタジー作品ほど魅力的なものはないですよ。
 この『レミュオール~』が世界観を上手く構築しているのも当然で、この製作者さん方は「晴れ雲」シリーズと称して、海洋都市イシュワルドを舞台にした様々なゲームを作っているんです。ちなみに『レミュオール~』は2作目で、現在3作目を鋭意製作中らしいです。だから、世界観やキャラクターが手抜きすることなく作りこまれている訳なんですね。

 こうなったら1作目もプレーしたくなってしまうし、『レミュオール~』も寄付金を募集していて特典として特別版パッチが貰えるといいます。これは是非、一通りプレーしたら特別版目当てで寄付をしなければ!(シェアウェアの場合、学生さんなんかが参加しにくくなっちゃうデメリットがありますけど、フリーウェアで特典と引き換えに寄付を募るってのもありだなぁと思いました。ホントにハマった人なら、製作者さんに喜びを還元したいって思いますもんね)

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