やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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9月のバーチャルコンソールラインナップ発表

 iNSIDEさんで知った情報。

 任天堂の岩田社長が遊びに来たので、みんなでご飯を食べながら話を聞いたのだ。(ほぼ日)

 長テーブルにデリバリーの食事を並べてる姿は、大学の歓迎会みたいな絵なんですけど……そこに岩田社長が混じっているというのは異様な絵面ですね(笑)。この人、こないだE3で喋ってた人だよ!みたいな。

 11回に分けて連載するとのことなので、今後が楽しみ。最新の情報が出てくるとかではなくて、ゲーム作りや人を動かす仕事の中で岩田社長が持っている考え方とかが見えてくる対談なのかな。

 第1回は「アイデアというのは複数の問題を一気に解決するものである」こと。
 『社長が訊く』のWiiリモコン編で、まさに宮本さんと岩田社長が話していたことでもありますね。

 両手で持つ従来型のコントローラーを棒に近付けていったらどうもしっくりこなくて、「違うだろ、棒ありきだろ」と棒からコントローラーを作ったら最終的に棒になった(笑)というアレ。
 ゲームというメディアに限らず、モノ作りの発想の置き方として非常に面白いので「社長が訊く」のWiiリモコン編の回(全3ページ)は是非一読あれ。


 なかなか発表されないなーとヤキモキしていましたが、夕方6時半頃にインターネットチャンネルを覗いたら9月のバーチャルコンソールラインナップが発表されていました。

【ファミリーコンピュータ】
 ・『バトルシティ』(バンダイナムコゲームス)500ポイント<思い出のファミコンさんのページ
 ・『マッハライダー』(任天堂)500ポイント<思い出のファミコンさんのページ
 ・『燃えろ!!プロ野球』(ジャレコ)500ポイント<ざくっとレビューさんのレビュー
 ・『ドルアーガの塔』(バンダイナムコゲームス)500ポイント<Wikipediaのページ


 隠れた名作あり、ゲーム史に残る名作あり、伝説のクソゲーあり……と、ある意味で豪華なファミコンのラインナップ。このソフト名だけで一晩語り明かせる世代もあることでしょう。残念ながら、僕は微妙に世代がズレているんですよね……

 そう言えば『ドルアーガの塔』はアニメ化やオンラインゲーム化が予定されているそうなので、その広報という意味もあるんでしょうね。
 接待時に使うネタゲーとしては『燃えプロ』は欠かせない。ググってみたところ、権利ガン無視で選手の実名を使っていたそうなんですが……バーチャルコンソール版はどうなっているんでしょうね。

 どうなると言えば……『マッハライダー』とか『エキサイトバイク』のようにオリジナルコースを作れるゲームは、作ったコースをセーブ出来るんですかね?


【スーパーファミコン】
 ・『スーパーメトロイド』(任天堂)800ポイント<公式サイト
 ・『グラディウスIII』(コナミ)800ポイント<Wikipediaのページ

 予想が当たった!!とおとな気なく喜びたいところですが……僕は『グラディウス』未経験なので、ここはスルーで。というか、後でも出てきますが今月のコナミはどうかしてるぞ。
 「任天堂が力を入れる」という僕の予想通り(?)、『スーパーメトロイド』登場。Wii版『メトロイドプライム3』の日本での発売はまた時期が決まっていないのだけど、意外に早い内に発売されるのかも。

 どうしよう……消化中のゲームが多くなければ、当時未プレイの『スーパーメトロイド』は遊んでみたいのだけれど。


【NINTENDO64】
 ・『罪と罰~地球(ほし)の継承者~』(任天堂)1000ポイント<公式サイト

 3Dアクションゲームが遊べない僕だけど、スクリーンショットの美しさと世界観、「バーチャルコンソールの1000円ならば買ってから挫折しても被害は少ないよな……」という思い、トレーニングモードの存在などで―――かなり惹かれ中です。色んなところで「64は名作が多かった」と言われている作品の一つなので、プレイしてみたいです。
 ただ、Wikipediaを見ると…「3Dスティックで銃攻撃の照準を動かし、Zトリガーで照準の方向に向かって射撃。十字キー、又はCボタンでキャラクターの移動ができる。」と書かれているんですが、クラコンやGCコンでどうやって操作するんでしょう?左スティックで移動、右スティックで照準操作ってなカンジにカスタマイズされるのか……

 あと、しつこい話ですが。やっぱり振動が欲しいですよね。


【メガドライブ】
 ・『ゴールデンアックスIII』(セガ)600ポイント
 ・『チェルノブ』(パオン)600ポイント<移植ゲーム研究所さんのレビュー
 ・『スーパーサンダーブレード』(セガ)600ポイント<メガドラ部さんのレビュー
 ・『ランドストーカー』(セガ)700ポイント<メガドラ部さんのレビュー

 メガドライブの作品は大抵『メガドラ部』さんで紹介ページを探すんですけど、『メガドラ部』さんにすら『ゴールデンアックスIII』のページはありませんでした。1作目以降、評価が下がっていってしまったシリーズだったらしい……うーん。
 『チェルノブ』キタ――!!と喜んだのですが、どうやらアーケード版と比べてマイルドというか世界観が別物になってしまったらしい。それでもメガドライブファンからの評判は良かったみたいなんですが。
 『ランドストーカー』はとかく評判の高い作品でPSPでもリメイクが決まっている模様。難易度高めというのが要注意か。


【PCエンジン】
 ・『レジェンド・オブ・ヒーロー・トンマ』(アイレムソフト)600ポイント<幻のソフト研究所さんのレビュー
 ・『オーバーライド』(Gモード)600ポイント
 ・『沙羅曼蛇』(コナミ)600ポイント<Wikipediaのページ
 ・『ガイフレーム』(ハドソン)600ポイント
 ・『出たな!!ツインビー』(コナミ)600ポイント<モバイル版の公式サイト

 『オーバーライド』は縦スクロールのシューティング、『ガイフレーム』はシミュレーション?PCエンジンのソフトは検索しても詳細が分からないことが多いので公式の発表を待った方が良いかもですね。
 やはり注目はコナミのシューティング2作。『出たな!!ツインビー』はツインビーシリーズがキャラゲー路線に進むキッカケとなった作品らしく、ネットでの評判は「大好き!」と言う人と「諸悪の元凶」と言う人が真っ二つでした(汗)。しかし……この2作に『グラディウスIII』をぶつけてくるコナミって、一体。


【NEOGEO】
 ・『餓狼伝説~宿命の闘い~』(D4エンタープライズ)900ポイント<見つけた紹介ページ
 ・『ワールドヒーローズ』(D4エンタープライズ)900ポイント<Wikipedeiaのページ
 ・『マジシャンロード』(D4エンタープライズ)900ポイント<ほのん3さんのレビュー

 ネオジオ作品キタ―――!!D4エンタープライズってどこ―――!!
 と、ようやっとネオジオ作品が登場。とりあえずは初期のソフトのみで、大きな支持を集めるものでもないのかも知れませんが。900円という価格も良心的な部類だと思いますし、とりあえずは良かった良かった。

 時間があれば『餓狼伝説』も『ワールドヒーローズ』もやってみたいんですが、「ネオジオと言えばこれ!」という決定打という作品が出るまでは見送りですかね。



 というワケで、小粒だった8月から一転。注目作品が出てきたなぁという9月の印象でした。相変わらずRPG不足ではありますが……というか、MSXは結局どうしたんでしょう?
 6時半にインターネットチャンネル内で発表があった割には、8時半現在でも公式サイトでは発表されていないんですけど……一体何が。

※ 午後11時10分追記:公式サイトにて、MSXは「開発作業の遅れにより」2007年秋以降に延期されたと発表されました。“以降”というのはステキな言葉ですね。


 とりあえず個人的にはこんなカンジですかね。

<是非遊びたい!>
 『罪と罰』
<興味はあります>
 『スーパーメトロイド』『ワールドヒーローズ』
<暇ならば…>
 『出たな!!ツインビー』『餓狼伝説』
<接待時のネタで>
 『燃えろ!!プロ野球』

 9月には各メーカーが新作ソフトの発売時期を発表する時期なので、その辺と差し引いて考えていこうかなと思っています。いつになったら『蒼炎の軌跡』クリア出来るんだろう。

| ゲーム雑記 | 20:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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夏の終わりに一夏の冒険を。『ファミコン文庫 はじまりの森』紹介

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(ニンテンドウパワー書き換え専用)1999.7.1発売
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Wiiバーチャルコンソール用
2007.7.17配信開始/800ポイント
公式サイト

 ※ このレビューはWiiバーチャルコンソールにてリメイクされたものをプレイして書かれたものなので、オリジナルのスーパーファミコン版とは内容が異なっている可能性があります。

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 そこそこゲームニュースにアンテナを張っていて、スーファミ時代に愛着が強かった僕ですら、「ニンテンドウパワー」は当時「そんなサービスが始まるらしいよ」くらいの知識しかありませんでした。
 wikipediaで調べてみたら、ニンテンドウパワーのサービスが始まったのは97年。中古ゲーム対策という目的が大きかったのだと思いますが、価格面だったり、当時は既にプレステに対して任天堂陣営が敗戦濃厚だったり、面倒な手続きをしてまで旧世代のスーファミソフトを遊びたいかという問題もあったりで……商業的には成功したとは言えず、当時の僕も手を出しませんでした。

 しかしまぁ……ディスクシステムの頃から続く、パッケージソフト以外のソフト展開というチャレンジはココに受け継がれていて。それはまさに現在のWiiの「バーチャルコンソール」及び「Wii Ware」の思想に繋がっているとも言えます。
 そうしたニンテンドウパワーの隠れた名作が、Wiiの「バーチャルコンソール」で甦るというのは感慨深いものがありますね。バーチャルコンソールでならば当時のニンテンドウパワーと違い、3980円するメモリカセットも必要なければ、ローソンまで行って愛想のない店員に嫌な顔をされながら書き換えてもらう必要もありません。全く持って素晴らしい時代になりましたね。


↓ 以下、感想はクリックで。

≫ 「続きを読む」

| ゲーム紹介 | 05:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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舞-HiMEプロジェクトとFFブランドは似ている?

 OVA『舞-乙HiME Zwei』スペシャルパッケージ版に同梱された特典CDは、1~3巻は主題歌&オーディオコメンタリーだったのですが……最終巻となった4巻は、オーディオコメンタリーではなく『舞-HiME DESTINY』のCDドラマでした。

 『舞-HiME』ファンでない人にとっては「何が何だか」な話だと思いますし、『舞-HiME』ファンの僕でも「何が何だか」なのですが―――
 『舞-HiME』『舞-乙HiME』に続く、舞-HiMEプロジェクト第3弾が『舞-HiME DESTINY』だそうで。今度の舞台は北海道の星之宮風華学園で、その学園に隔離された超能力少女達の物語になるそうです。“召還獣”、“変身ヒロイン”と続いて“超能力”とは……途端にヒネリがなくなったような気もしますね。


 『舞-HiME DESTINY』は(現在のところ)アニメ化は予定されておらず、「キャラの!」というノベル雑誌での小説連載とその単行本化(10月1日発売予定)、オリジナルシナリオでのドラマCD化(10月8日発売予定)というスケジュールになっているそう。
 それとは別個に『舞-乙HiME』のスピンオフ企画として小説版や、過去編となるであろうアニメ作品(OVAになるのかな?)『舞-乙HiME 0~S.ifr~』などもあって……ファンにとっても、もうどの作品を追いかけて良いか分からない状況です。


 という前提条件があってこそ、OVA最終巻に『舞-HiME DESTINY』CDドラマが収録されたと考えると理由が想像しやすいですね。
 次の映像作品は『舞-乙HiME 0~S.ifr~』だけれど、そちらはあくまでスピンオフ企画であって。正統続編は『舞-HiME DESTINY』の方なんだよ、次はこっちを買ってねと誘導する目的だったのでしょう。CDドラマ前に収録されている「久々に高校生の服を着たな…」と言ったキャラ同士のメタなやり取りも、その意味を強める遊び心とも思えます。

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 しかし……舞-HiMEプロジェクトってよく考えてありますよね。
 立ち上げともなる『舞-HiME』『舞-乙HiME』『舞-乙HiME Zwei』が成功したこともあって、ここから先はキャラが一人歩きしてくれるとも言えます。
 喩えば、『舞-乙HiME 0~S.ifr~』にしても『舞-HiME DESTINY』にしても、今のところスタッフ内に小原監督や吉野弘幸氏の名前はありません。『舞-乙HiME 0~S.ifr~』なんか、キャラデザをやってきた久行氏の初監督作品ですよ。


 喩えば『ガンダム』なんかは当初は“『ガンダム』=富野監督の作品”という認識が強かったと思いますし、実際に監督業だけでなく小説版の執筆とかも富野さん自身がやっていましたしね。OVA版や漫画版などの外伝もありましたが、『Vガンダム』でぶっ壊れるまでは富野監督が基本的にはガンダムシリーズを作り続けていたワケです(権利の話とかはまた別なんですけどね)。


 『舞-HiME』プロジェクトはそこを考慮してか、最初から“スタッフの分業”をプロジェクトの根幹に組み込んでいたように思えます。
 喩えば、アニメ版『舞-HiME』は吉野さんと小原監督で話を考えていたみたいですが、漫画版『舞-HiME』は木村暢氏と谷口さんのコンビで話を考えていました。『舞-乙HiME』はどちらも吉野さんが話を考えていたみたいですが、漫画版『Zwei』は樋口さんが一人で脚本担当となっていました。

 『舞-HiME』プロジェクトには、“一人の作者”がいないんですよね。
 強いて言えば、プロデューサーの古里&国崎コンビがそうなのかも知れませんが……彼らはあくまで仕掛け人であって、作者と呼ぶのには抵抗があります。


 対照的にキャストは『舞-HiME』の頃から一貫していて、キャラ=役者=キャストと受け手にイメージさせることに成功してきました。ドラマCDでなつきが喋っているのを「あ、なつきだ」と思えるのは、既に僕の中でなつき=千葉さんの声という刷り込みが出来ているからとも言えます。
 OVAに収録された『舞-HiME DESTINY』の作品が小説ではなくドラマCDであったことも、“キャラクターが演じるスターシステム”をファンに認識させて、次の正統続編はこっちだよと導く意図があったのかなーとも深読みできます。
 もちろん単純に「この声優のファンだから次のドラマCDも買おう!」って人をキープするという目的もあったのでしょうけどね。今度の主役は茅原さんだし、これだけでも食いつく人は多いだろうなぁ。


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 そもそも……メディアミックスの目的というのは、“既存のファンを喜ばせる”ことよりも“ファンを増やす入り口を多くする”ことにあります。

 喩えば僕は『舞-HiME』放送当時はアニメをほとんど観ていなかったので、チャンピオンで連載していた漫画版『舞-HiME』から入ったクチです。アニメのDVDは高価ですから僕はアニメ版『舞-HiME』を後にバンダイビジュアルで観ましたけど、『舞-乙HiME』からハマってレンタルビデオ等で『舞-HiME』も観たという人も多いでしょう。
 “どの作品から見始めた人も楽しめる”というのは、舞-HiMEシリーズの特徴でもあります(キャラ数が多いので初見では混乱しそうになりますが。)

 そう言えば……『舞-HiME』のPSP版や『舞-乙HiME』のPS2版は「ファンのための格闘ゲーム」でしたけど、最初に出たPS2版『舞-HiME 運命の系統樹』なんかはゲームオリジナルのキャラデザで“入り口を増やす”意図があったのかも知れませんね。
 今のゲーム市場で、アニメを観ていないのにアニメと同じタイトルのゲームを買おうなんて人がどれだけいるかとは思いますが。


 その一方で、舞-HiMEプロジェクトは“一度食いついたファンは死ぬ気で離さない”商魂逞しさも持っています。
 アニメ版にはドラマCD、連動したラジオ番組やネットテレビ、各種公式ブックからアンソロジーまで。漫画版もチャンピオンでの連載に留まらず、チャンピオンREDでの出張読み切りや、漫画版の続編『舞-乙HiME 嵐』とアニメ版の続編漫画の『舞-乙HiME Zwei』など……関連商品を買っていけばキリがないくらい。
 そして、その一つ一つが全て違うストーリーだというのも大きいですよね。

 コミックス派の方は気付いていない人もいるかも知れませんが、アニメ版と漫画版は各回によって連動している部分があったり(この週にアニメ版でアリカがプレゼントをもらうと、漫画版でもアリカにプレゼントが届くとか)。
 『舞-HiME』→『舞-乙HiME』と、アニメ・漫画ともに話が続いているというのは言うまでもなく(厳密に言うと違うキャラのはずなんだけど、『舞-HiME』での成長を『舞-乙HiME』で受け継いでいたりする)。世界観が繋がっていないはずの、漫画版『舞-乙HiME』にアニメ版『舞-HiME』のネタが含まれていたりもして―――

 もちろん各作品は単品でも十分に楽しめるように作られているのだけど、他の作品を知っているとニヤリと出来る要素も散りばめられているという……



 ここまで挙げた舞-HiMEプロジェクトの特徴を整理すると―――
1.キャラが一人立ちしているので、スタッフが変わっても抵抗が少ない
2.メディアミックス展開で“入り口”を多くする
3.他作品との連動で、他の商品にも興味を持ってもらう


 基本的には、ほとんどのメディアミックス商品に当てはまることだとも言えるんですが……こうした舞-HiMEプロジェクトの動きを見ると、僕はあのゲーム会社のことをつい思い浮かべてしまいます。
 表題にもしたのでバレバレでしょうが……『FF』『ドラクエ』という二つのブランドを抱えたスクウェアエニックスのことです。

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 『ファイナルファンタジー』と名の付くゲームソフトは、シリーズ20周年ということもあり今年は数多く発売&発表されました。

 公式サイトを見て、2007年に発売&現在ではまだ発売されていないが今後発売が発表されているソフトを機種別に並べても……


【プレイステーション2】
 ・『ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム』海外版(3D・RPG)2007.08.09発売

【PSP】
 ・『ファイナルファンタジー』リメイク(2D・RPG)07.04.19発売
 ・『ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争』リメイク(SRPG)2007.05.10発売
 ・『ファイナルファンタジーII』リメイク(2D・RPG)2007.06.07発売
 ・『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-』スピンオフ(ARPG)2007.09.13発売予定
 ・『ディシディア ファイナルファンタジー』オールスターキャラ出演(アクション)発売日未定

【ニンテンドーDS】
 ・『ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング』スピンオフ(RTS)2007.04.26発売
 ・『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト』(ARPG)2007.08.23発売
 ・『ファイナルファンタジータクティクスA2 封穴のグリモア』(SRPG)2007.10.25発売予定
 ・『ファイナルファンタジーIV』リメイク(3D・RPG)発売日未定

【Wii】
 ・『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー』(ARPG?)発売日未定


 まず、どれもタイトルが長い。『舞-HiME DESTINY』に「タイピングがメンドイなぁ」とか文句を言っていたのがバカらしくなるくらい、一つ一つのタイトルが長いです。
 まだ発売日が決まる段階ではないからか記載されていませんでしたが、もちろん『ファイナルファンタジーXIII』がPS3用に一本、そのスピンオフ作品がPS3用と携帯電話用に一本ずつあって、「更に増える」という説もあったりします。

 この他にも廉価版がありますし、最近はどのくらいプレイヤーがいるのか知りませんがオンライン用の『ファイナルファンタジーXI』もサービスが続いています。スクエニは出版部門もあるので、漫画連載とか小説出版も可能ですよね。
 もちろんぬいぐるみやフィギュアなども出ていますし、『チョコボ』を主役にしたゲームも出ます。もう何が何だか……



 当たり前なことですけど、これらの作品を一人に全て買ってもらおうなんてゲーム会社は考えていないでしょう。スピンオフ作品以外はストーリーが全て独立しているので、どこから始めても構わないようになってますしね。
 20年続いているシリーズなのですから、1作目に愛着を持っている人と12作目に愛着を持っている人は20歳離れていると考えることが出来ます……その両方の年代を、一つの商品で満足させるのは不可能でしょう。

 これだけ多くの作品を、(Xbox360以外の)全ての機種で、様々なジャンルで発売するのは―――何よりも“入り口を増やす”ためです。
 PSPを持っている人にはそれ向けの作品を、DSを持っている人にはそれ向けの作品を発売しているので……基本的には「自分が持っているゲーム機のFFを買えば良い」だけで、後はジャンルの問題ですね。

 喩えば僕はDSとWiiを持っているので、遊べるソフトは(今後発売予定のソフトも入れて)5本。僕は『FFXII』とをプレイしていないのと、クォータービューのSRPGが苦手なのでそれらは除外するとして……マルチプレイがウリの『リング・オブ・フェイト』か、リアル頭身の『クリスタルベアラー』か、スーファミ版も遊んだ『IV』のリメイクかって三択になります。結果的に、どれも特色のある3つですよね。違う入り口を3つ持っている―――これこそが『FF』ブランドの強みです。


 一方で、一つの作品のスピンオフ作品が多いのも最近の『FF』の特徴でもあります。最初からマルチタイトルとして作られた『XIII』は言うまでもなく、熱狂的なファンを抱える『VII』や、世界観が共通しているからかキャラが他の作品にも登場する『XII』など(未プレイなんでゴメンなさい、よく分かってません)。


 当然ですが、これらのスタッフは各作品によって違います。
 かつての“『FF』=坂口さんの作品”というイメージは既になく、様々なクリエイターが『FF』作品で名を挙げたりもします。


1.作品によってシステムが違うので、スタッフが変わっても抵抗が少ない
2.他機種での展開で“入り口”を多くする
3.スピンオフ作品でファンをがっちりキープ

 と、こんなカンジで舞-HiMEプロジェクトと共通点が多く見られます。
 『FF』が『舞-HiME』ほど身軽ではないのは、こうした展開を考えずに作られた作品であって(そりゃ20年続いているシリーズなんだから当然ですが)―――スピンオフ企画を除けば、各作品ごとの繋がりが弱いというのがネックですね。
 喩えば、現在好評発売中の『リング・オブ・フェイト』にハマった人が「じゃー今度出る『IV』も買ってみるか」と思うには、『FF』というブランド名以外に共通点がないという問題があるんですよね。

 かと言って、ゲーム機にはシェア争いがあるのでWiiの『FF』とPS3の『FF』が連動するってワケにも行きませんし。作品によっては開発会社を外注している作品もありますし。全体を統括できるシリーズ全体のプロデューサーもいないでしょうし。海外展開なども孕むと、もう作ってる方もワケ分からない状態なんでしょう。



 もちろん、じゃあ舞-HiMEプロジェクトは磐石なのかというと……そもそもこっちには資本力の問題があって。第3弾がアニメではなく小説媒体という時点で、プロジェクトとしては岐路に立たされているという気もします。

 『舞-HiME』と『ファイナルファンタジー』―――全然違う作品ですが、今の時代に適合するために考えられた商品展開の方向性は似ていて、どちらも現在がちょうど分岐点というところまで似ています。


 そして、ファンがこれからどうするべきかも―――
 どちらの場合も今後作品を追いかけるには「情報収集」と「取捨選択」を必要とするので、シンプルにナンバリングタイトルを追いかけていれば良いって話じゃないんですよね。贅沢な話だけど、ファンにとっては厄介な話でもあります。

 とりあえず僕は『舞-HiME』ファンとして小説版『舞-HiME DESTINY』は買ってみるつもりですが、ドラマCDは微妙……ロリ巨乳ツインテールに手錠付けて走り回らせるという変態極まりない(注:誉め言葉です)話だったはずなのに、ちっともエロくなかったんだよなぁ。


 ブランド力で商品展開をするのは結構。ビジネスとしては妥当だと思います。
 ですが、僕らはブランドにお金を払うのではなく、面白い作品にお金を払うのです。そのことを忘れ、ブランド力にふんぞり返ってしまった時、そのブランドの求心力は失われます。肝に銘じておかなければ。


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| アニメ雑記 | 06:28 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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DSのニュースとか、そんなカンジ

 以前に二度ほど書いた「DSに保護フィルターが貼れないよ」話の結末。
 こないだまでに7回貼って5度ほど失敗した僕は、「あ……俺、向いていないんだな」と悟ったワケですよ。ということで、失敗しない必勝の策を用意したのです。


 母に頼む。

 うむ、これしかない。
 「頑張れば必ず努力は報われる」などという大人の嘘を信じている若者には申し訳ないのですが、世の中にはしても意味のない努力があるのです。適材適所、自分が最もパフォーマンスを発揮できる場所で戦うのならともかく、不向きな場所で戦うのは無謀を通り越してリスクしか背負わないことです。

 出来ないことはしない。

 これは勝負の鉄則なのです。
 ゲームキューブ時代にスペック勝負で敗れた任天堂がアイディア勝負に切り替えて成功したり、アーケードの力で甦ったセガだったり、スクエニが『FF』『ドラクエ』ブランドを活かして業績を上げたりする一方で―――ブームに流されて『脳トレ』もどきを出して失敗するメーカーが多かったじゃないですか。

 自分の持っている力を把握して、最大限発揮できる場所で戦う。
 だからこそ、僕は保護フィルターを貼る戦いから降りたのです。ヘタレって言うな!これは勇気ある後退なのです!!



 あ……母は1発で成功してました。うーむ。どんなに御託を並べても、流石に自分の不器用さにヘコみますね。トーンとかも、母親に貼らせた方が良いんじゃないか(笑)
 
 そうそう。僕宛にアドバイスを沢山送ってもらいましたが、ちゃんとそれを母に伝えて貼ってもらったので―――頂いたアドバイスは決してムダにはなりませんでしたよ。そうだよ、僕だってあのアドバイスがあれば……負け犬の遠吠えにしかなりませんね。


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 『ドラゴンクエストIX』の発売日が2008年に変更!

 ちょっと古い話題かも知れませんが……
 面白かったのが「驚いた」「信じられない」という意見をどこでも見かけることがなく、ほとんどが「予想通りだ」という意見だったこと。どれだけ信用ないんだ、『ドラクエ』の発売日って。

 もちろん、アクションバトルからコマンド形式になったことで延期は予想できたことではあるんですけどね―――「年末に新しいドラクエ出るんだよな」とワクワクしてた友人の顔が思い浮かんでしまいました。


 さて、こうなると気になるのは年末商戦の行方です。
 『マリオギャラクシー』『スマブラX』『Wii Fit』とミリオン(を狙える)クラスを3本抱えたWiiと違い、最大のキラーソフト『ドラクエ9』を失ったDSの年末商戦はどうなるんでしょう?

 『マリオパーティDS』が来るだろうと予想されていますが、「年末年始はガッツリRPGで遊びたいなぁ」という需要も多いはず。昨年はそれで『DQMJ』がミリオン超えたのですしね。
 そうなると……『ドラクエ4』か『FF4』のリメイクが主役になるのでしょうか。『ドラクエ4』は冬発売予定で、『FF4』は発売日未定。ちょっと時期的には微妙ですね。『ドラクエ4』辺りを年末に出せれば、『ドラクエ』ブランド的には面白くなりそうなんですが……


 逆に言うと、『ドラクエ9』がいなくなった年末商戦にRPGを出すことは狙い目だとも言えます。それはDSに限らず、他陣営の浮上のキッカケにもなるでしょう。
 Xbox360の『ロストオデッセイ』、同じミストウォーカーのDSソフト『ASH』が10月なので……『ロストオデッセイ』を年末にぶつけてくる可能性が高いんじゃないですかね。このタイミングで噂されている“新チップ搭載Xbox360”や“値下げカード”を用意できれば……ひょっとしたらXbox360が浮上してくる可能性もなくはないかも??

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 『わぱのつれづれ日記』さんにて、面白い記事が。

 北米先行発売メトロイドプライム3に岩田社長の肉声隠しメッセージ?!

 何をしてるんだ、岩田社長は(笑)
 ネタ映像の可能性もありますけど、ネタ映像だったらもうちょっとちゃんとしたコメントを選ぶよなーとも思うので、本物なんじゃないかと個人的には推測しますが……果たして。


 北米版に日本の岩田社長のメッセージが入ったということは、日本版にはアメリカ社長のレジーのメッセージになるということだろうか(笑)。もちろん、アメリカでカリスマ化されている岩田社長と、日本でのレジーの知名度じゃ大きな差がありますけどね。

 「面白そうだなー」と北米版『メトロイドプライム3』を輸入しても、リージョンコードが違うので日本のWiiじゃ起動できないんですよね。
 確かXbox360やPS3はリージョンフリー(海外のソフトも起動できる)だったはず。携帯機であるDSも、リージョンフリーだったから『闘え!応援団』を基に海外で『Elite Beat Agents』が発売され、それを輸入して遊ぶファンが多かったので『応援団2』が出たという幸せな例もありました。

 こういう事例から「どうしてWiiはリージョンフリーじゃないんだよ!」といった意見もよく見かけるんですけど……もしWiiがリージョンフリーだったら、『メトロイドプライム3』を輸入してプレイするコアなファンが出る→国内版はあまり売れない→じゃあ次からは国内版を出さなくても良いか、といった流れになりかねませんからね。どちらが消費者にとって幸せなことか、判断が難しいところです。


 日本で『メトロイドプライム3』の発売が遅いのは、“日本市場では重要な商品ではない”と思われているというのもあるので(もちろん『Halo3』への牽制という意味も強いでしょうが)……実際に日本で『メトロイドプライム3』が発売したら、どれだけ売れるのかが気になります。
 『マリオパーティ8』のように売れれば、次回作での日本の扱いは変わってくると思いますし。


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 ITmediaにて「携帯ゲーム機、いつも持ち歩いている?」というアンケート結果に対しての記事が載っていましたが……

 富士山頂にゲーム無く?

 個人的には「普段携帯ゲームを持ち歩かない方は、家でもたぶんたまにしか立ち上げないのではないか……。」という部分が気になりました。しかも、その後にそうした人はすぐに飽きてゲームをやらなくなるんだ的な決めつけと続いているし……

 「携帯ゲーム機は外で遊ばなきゃならない」なんてことはないのに、喩えば携帯機でえっちぃゲームが出る際に必ずと言って良いほど「こんなゲームは電車の中じゃ出来ないじゃないか、据置機で出せよ」って意見を見ます。


 でも、それって狭い考え方でしかないと思うんです。
 だってさ……自分専用のテレビを持っている人って、日本中にどれくらいいるんだよって話です。喩えば50%だとしたら、自分専用のテレビでしか遊べないゲーム(喩えばえっちぃゲームとかね)は残り50%の人を見捨てていることになります。
 居間に大きなテレビがあっても、そっちは家族が使っているから……と携帯ゲーム機を遊ぶ人も少なくないでしょう。そうした自分専用のテレビを持っていない人もゲームを遊べるようにした、というのがDSやPSPの成功要因の一つだったはず。

 僕もそりゃDSよりもWiiの方を多く起動していますし、「何でもかんでも携帯機」という現在の流れよりも「携帯機に向いているものは携帯機、据置機に向いているものは据置機」となって欲しいんですけど……

 とりあえず「携帯機は携帯して外で遊ばなきゃならない」という先入観は、これからのゲーム業界を見ていく上では危険じゃないかなぁと思うのです。
 『顔トレ』とか『どこでもヨガ』とか、どうやって電車内でやれって言うんだよ。

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| ゲーム雑記 | 20:08 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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『ちのしあわせ家族』“大全と家族”壁紙を公開しました

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 一年前のW杯予想漫画で「2チームとも外した」罰ゲームで椿の陵辱漫画を描きましたが……こっちは「2チームとも当てた」ご褒美として、大全の壁紙を作りました。

 「オッサン一人の壁紙なんか作りたくないなぁ」と一年以上ウダウダしていたのですが、「親父の絵を描くのなら家族の姿ごと描いても“それが父親”なんだろう」とよく分からない理屈で、こんな壁紙になりましたとさ。

 一応、サイズは5種類。コレ以外のサイズを希望する方はコメント欄にでも描きこんで下さいな。

※ ホームページ閉鎖に伴い、最大サイズの画像のみブログに移転させました。

 そろそろ、カラーイラストでもちゃんと背景を描き込むような絵も描きたいなぁと思っている日々……思ってはいても、時間もネタもないのが悩みの種なんですけどね。


 そうそう。
 超どうでもいい話なんですが、一応これで4年連続「夏には浴衣を描いている」んですよ。2004年は名もなき女のコ、2005年は悠真・大全・じーちゃん、2006年は海、今年の2007年は大全一家……と。実際には浴衣を着たことも、浴衣の女のコと一緒に歩いたこともないですけどね!うっせー、バカヤロー!!

 とりあえず、夏の終わりまでに間に合って良かった!
 夏……まだ終わってませんよね?


 一年前の借金をようやく返し終わったので、今後の予定。
 現在は『ちのしあ』6話に向けてネームとキャラデザ中で、9月から作画に入ります。今度は“時間内にページを仕上げる”ことを目標にしているので、それなりには仕上げを早めるつもり。

 ですが……ページ数も多いので、4分割で進めるスケジュールになります。
 んで、ですね。僕が3月まで必死こいて描いていた投稿漫画が、見事に落選していましたので、『ちのしあ』6話の作画が半分越えたところでソチラもアップしようと思っています。
 落選したからにはそれなりの理由があるし、それはもう3月の時点で自分でも分かっていたことなので……「自分で失敗と思っているものをアップして色々と言われるのはイヤだなぁ」とも思うのですが―――当時色んな方から支えてもらいましたし、失敗作だとしても自分は魂込めて描いたものなので、覚悟を決めてアップします。

 99人に失望されたとしても、1人の方に「よく描いてくれた!」と認めてもらえる作品になってくれればなぁ……と思っています。

 予定ならば、10月初旬に投稿漫画、11月上旬に『ちのしあ』6話―――と。
 『ドラクエ』並に延期し続けるやまなしの漫画で、どこまでスケジュール通り公開できるのか!?乞うご期待!

| ちのしあわせ家族 | 04:40 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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白黒の世界に色を付けるアニメ化という意味

 今日は「PS3の『ブレイドストーム』は凄そうなので是非プレイしている画面を後ろから観てみたいんだけど、無双童貞の僕には「無双の凄ぇヤツ」くらいにしか思えないんだよなぁ」という話を書こうと思ったのですが、2行で終わってしまいました。コレ以上、『ブレイドストーム』の知識はありません。

 というワケで……ってことでもないのですが。
 いつも楽しく拝見させて頂いている『名探偵西園寺万五郎がアニメを斬る!』さんが興味深い記事を書かれていたのでご紹介。

 桂ヒナギクがピンク色の髪をしているのはなぜ?

 アニメキャラの髪色って変だよね系の話は、アニメファンやゲームファンには普遍的な話題ではあるのですが……着眼点・切り口・論理の広げ方がとても素晴らしいので、「ツンデレにツインテールが多い理由」と合わせて是非一読アレ。


 というワケで、今日も“他人のフンドシで相撲をとろう”という記事です。

 
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 ○ 漫画を読むには才能が必要?
 ちょっと話が飛んでしまいますが……
 先週の土曜日に浦沢直樹氏がラジオに出演した際に、『20世紀少年』の実写化というか漫画のメディアミックスについてこのようなことを語っていました(文章は意訳です)。

 「漫画は読み手によって間や演技や声を自由にイメージできるので、漫画を読むのが上手い人が読んだ漫画は、アニメや実写などの映像化された作品よりも面白くなるのは仕方がないことです」

 なるほど。
 僕は漫画原作のテレビアニメに対して頻繁に「原作の間を再現出来ていない」と評することが多かったのですが……それは、僕が漫画を読む際に“より感動的な”脳内演出を施して読んでいるからということなのか。
 もちろん“面白く漫画を読む”ことと“万人に受け入れられる演出をする”ことは別のことなので、僕に演出をやらせろとかそういうことではなくて。比較的、僕は漫画で感動する才能があるんだろうなーと思ったというだけの話。


 似たようなことは、数年前に小説原作のハリウッド映画が流行った時にも言われていました。「小説を読んでイメージした映像は、映画化された際の映像を遥かに凌駕する」と―――でも、それは小説を読む才能がある人の話なんですよね。才能というか、慣れというか、テクニックというか。

 漫画や小説だけでなく、ありとあらゆる娯楽は受け手によって物語が変わるものです。
 僕にとっての『メタルギア・ソリッド』のスネークは、敵の基地内にすら侵入できないヘボいヤツでしたし。僕にとっての『トワイライトプリンセス』のリンクは、やたら溶岩に飛び込んで「ウワー」と叫ぶヤツでした。

 “映画的”だと言われる昨今の和製RPGですら、クリアした人とクリアできなかった人では違う物語なのです。


 ここでヒナギクの髪色の話に戻します。
 アニメキャラの髪の色を脳内修正するというのは、恐らくはアニメを楽しむ才能の一つでもあるんでしょう。これも確か西園寺さんが以前に仰っていたことだと思うんですけど、「アニメを見慣れない頃はハルヒの眼の大きさにビビった」というのも似たような話かも知れませんね。

 ただ……『ハヤテのごとく』に関しては一つ疑問もあります。
 この作品は、漫画原作なんですよね。
 浦沢氏が仰る「漫画と映像作品の演出のズレ」と同様に、「漫画でトーン髪だったヒナギクがアニメだとピンク髪になっていた」ことに違和感を覚えた人も多かったんじゃないかというのが今日の話です。


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○ カリン様って何色の猫?
 原作漫画→アニメへのメディアミックスで、色の変化が気になった例と言えば―――古い話ですが、『ドラゴンボール』のカリン様が子どもながらに衝撃でした。

 当時僕は基本的にはアニメ派だったのですが、たまたまピッコロ大魔王戦直後の少年ジャンプを読む機会がありまして、巻頭カラーの『ドラゴンボール』に度肝を抜かれたのです。

 アニメでは白い猫だったカリン様が、漫画だと青い猫だ―――と。

 もちろん原作は漫画なので、鳥山先生が思い浮かべる“カリン様=青い猫”というのが正答なんでしょう。さっき急いで確認してみたところ、コミックス背表紙に描かれているカリン様はちゃんと青かったです。
 ただ…漫画は巻頭カラーやコミックスの表紙以外は白黒ですから、漫画内の白いカリン様を観れば“カリン様=白い猫”と思うのは自然なこと。鳥山先生はあまりスクリーントーンを使わないので、カリン様にトーンを貼ることもありませんでしたし。

 なので、巻頭カラーとコミックスの表紙以外……漫画もアニメも大半のシーンは“白い猫”だったカリン様は、“白い猫”というイメージが付いてしまったんでしょう。調べてみてないので記憶だけが頼りですが、ゲームだったりグッズだったりのカリン様は“白い猫”な気がします。


 『ドラゴンボール』の喩えは流石に古くて付いていけない人もいるでしょうから、もう一つ例を挙げます―――『幽遊白書』の話(笑)。
 アニメ版の蔵馬が赤い髪だったのに衝撃を受けた人も多いと聞きます。僕はアニメ慣れしていたので気にしてませんでしたけど、漫画では黒いベタ髪な蔵馬がアニメだと赤い髪というのは確かに違和感あるかもですね……ちなみに蔵馬の場合は、カリン様と違ってコミックスの表紙では黒系の髪の毛です。


 至極普通なことを言いますが、漫画とアニメは別のメディアです。
 色は付いていないし、動きもないし、声も出ない。別のメディアということは、“漫画用に最適化されたキャラクターデザイン”と“アニメ用に最適化されたキャラクターデザイン”もまた別なんですよね。 


 『ドラゴンボール』『幽遊白書』……と古い漫画の喩えが2つ続いてしまったので、もうちょっと新しい漫画の喩えを出そうと思います。次は『るろうに剣心』の話(笑)
 『るろうに剣心』の主人公、緋村剣心は作中で「赤い髪」「赤い着物」という特徴で語られていたと記憶しています(コミックス持っていないので記憶を頼りに書いていますが…)。当時の僕はそこに違和感があったんですよ。

 「髪も着物も赤くないじゃん」って。

 白黒の漫画なんだから当然ということでもなく、髪も着物も「赤」という言葉で表現されているのに、漫画内で髪は白(ベタもトーンもない状態)で着物は黒(ベタ)なんですもん。和月先生は、赤という色をどう表現するつもりなんだと思っていました。

 実際にコミックスの表紙とかを見てみると、一口に「赤」と言ってもこんな色からこんな色まであるから……ということで納得いったのですが。


 へっぽこながら漫画を書く立場になってみると……剣心のキャラデザインにも別な理由があったんだろうなと思うのです。
 一つには「主人公は目立たせろ」ということで、主要キャラの中で唯一“髪が白い”こと。赤い髪ならばトーン貼れよと思わなくもないですが、和月先生のようにキャラデザにトーンを使いたがらない漫画家さんも多いですしね。赤髪だからと言って、髪をベタで塗るワケにはいかなかったのでしょう。
 もう一つは「キャラのどこかにベタを入れておけ」ということ。そうしないと画面が白く見えて落ち着かないので、メインキャラにはベタを使えというのが漫画界のセオリーだったりします。他のキャラは髪がベタ(黒い)だけど、剣心は髪にベタを使わなかったので着物に使う必要があった……

 逆に言うと……『幽遊白書』のアニメ版蔵馬が赤髪だったのは、「色があるアニメで全員黒髪なのは地味に見えてしまう」という理由だったのかも知れませんね。


 そもそも、漫画家ってそこまで色を考えてデザインしていなかったりするんですよね。もちろん個人差はあるんでしょうけど。白黒のものを描いているんだから、そこに色の設定をイチイチ考えるだけ労力のムダというか……
 喩えば、「水色のスカートを履かせよう」と考えても、それがスクリーントーンの何番なのか自分でもよく分からなかったりするし(笑)

 これって何色?

 喩えば、この服って何色?
 描いている本人が分かっていないくらいですもの。


 『ハヤテのごとく!』の話に戻すと―――西園寺さんの記事を読んで一番驚いたのは、ヒナギクの髪の色は原作コミックス表紙の時点でピンク色だったということ。そう言えば、そうだった……ヒナギクが表紙に出てくる4巻の頃は、もちろんアニメ化なんて決まっていなかった頃。その時点でヒナギクはピンク髪だったのです。

 ということは、作者の畑先生は原作の漫画を描いている時点で「ヒナギクはピンク髪だ」と設定を決めていたということですよね。アニメ化でもされない限り、表紙以外ではピンク髪を描く機会などなかったというのに……(畑先生はサンデーの公式HPで毎週カラー絵とか描いてましたけど)

 これは畑先生がどちらかというとアニヲタ寄りな漫画家だからというか、キャラを作るイメージの段階でアニメチックな色付けがなされていたからなのかなぁと思ったり。また、『ハヤテのごとく』は漫画版の時点でアニメファンを中心とした支持を集めていましたし、その分ヒナギクがピンク髪のアニメ版に違和感覚えた人も少なかったというか……
 作者とファンとメディアミックスが見事にマッチした幸せな例なんでしょうね。うーん、羨ましい。


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 ちょっと……蛇足。
 上の方で「漫画家はカラーの設定を考える必要はない」みたいなことを書きましたけど、それって漫画がこれまで通り紙媒体で続いた場合の話なんですよね。
 喩えば、近い将来にWEBマガジンみたいな形での発表が主流になった場合―――スクリーントーンだとかツヤベタだとか、白黒の紙媒体で陰影を表すテクニックは廃れてしまい。全部の原稿をカラーで仕上げる必要が出てくるのかも知れません。

 そうした場合、これまでの漫画に使われた“白黒でのキャラクターデザインのノウハウ”ではなく、アニメやゲームのように“カラーでのキャラクターデザインのノウハウ”が重要になってくるのかも知れません。
 簡単に言ってしまえば、蔵馬は最初から赤い髪になるのだろうし、剣心が「赤い髪の男!」と呼ばれる通りに赤い髪になるのだろうし、カリン様を“白い猫”と思い込む人もいなくなるんでしょうね。

 何ていうか……それも寂しい話です。
 「現実ではありえないカラフルな髪のキャラデザ」も好きなんだけど、「現実にありえるレベルの髪色」の作品も好きな僕にとっては……白黒の媒体には今後も生き続けて欲しいなぁと思うのです。

| 漫画読み雑記 | 04:31 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑

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WEB漫画『ちのしあわせ家族』SideStory1:羽佐間 椿 あとがき

『ちのしあ』番外編へ


※ 漫画の公開はホームページ閉鎖に伴い終了しました


 公開後にアクセス数が落ちまくった陵辱漫画。
 ……め、めげてなんかいないぞっ!


 ・感想募集エントリへ移動

 あとがきはネタバレを含む上に、内輪話的なところもあるので……興味がある方だけ「続きを読む」で読んでいただければ幸いです。

≫ 「続きを読む」

| ちのしあわせ家族 | 18:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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そろそろWii絡みの話でも……

 昨日の「DSの保護フィルターが貼れない」話に対して、『まさかて』さんが「難しいですよね」と同意して下さいました。良かった!「難しい」と思っていたのは日本中で僕だけではなかったんだ!!ありがとうございます!

 ということで、最後のチャンスとしてDS保護フィルターを注文しました。3枚。これでダメなら、もうDSで遊ぶのは諦めるつもりで。


 DSが使えないので、今はWiiばかり起動しています。
 『パワプロWii』『はじまりの森』『フォーエバーブルー』を3:2:1くらいの比率でプレイ中。『パワプロ』で2-1とか1-0ばかりの試合をしている僕を見て、友人が「そんなんで楽しいの?」と言ってきました。余計なお世話だ。実際のライオンズだって3点以上取れないんだよ。


 『マリオ&ソニック in 北京オリンピック』プレイリポート

 うーん……予想はしていたけど、100m走はWiiリモコンとヌンチャクを両手に持って交互に振るそうで。沢山種目があるんだろうけど、基本となる「走り」の操作がコレなのは辛いなぁ。

 これって今までのボタン連打系のスポーツゲームとほとんど変わらないと思うんですよ。基本的には体力勝負で、指先が疲れるか、二の腕が疲れるかというだけで。
 『Wii Sports』の凄かったところは体感ゲームの部分ではなく、体力や筋力がなくても勝負が出来るところだったはず。「テニス」なんかはタイミングに合わせて振るだけですから、実際のテニスで走り回る体力がない人でも対等に戦えた……その意味で言うと、この『北京オリンピック』はプレイヤーを選ぶ気がするんですよねぇ。

 とは言え、ボタン連打系のスポーツゲームだって一部には人気があるし、五輪ゲームな上にマリオとソニックが出ているというキャラクター性もあるので、『マリオギャラクシー』とかよりも売れそうな気がしないでもない。僕は多分買いませんけど……

 そういや、DS版はどうするんでしょう。それこそボタン連打なのかな。


 Wiiの体験版は? ―NINTENDO POWERに興味を尋ねる質問

 『ドラゴンクエストソード』の話をした時にもチラホラ意見を頂きましたけど、Wiiソフトの体験版を切望する声は大きいです。他の据置機2機種は体験版配布をやっているのだし、DSですら(DSステーション経由で)行っているワケですからね。

 「体験版を事前にやっていればドラクエソードは買わなかった」と言う人も多そうですが、逆に言えば「体験版のおかげで安心して買えた」という人も出てくるのでしょうし……体験版配布は是非やってもらいたい。
 個人的には“売れればソレで良い”というスタンスよりも、“買った人が全員満足”する方が長期的にはゲーム業界のプラスになると思うので。実現すればメリットの方が大きいと思うんですけどね。


 もちろんWiiで体験版を配布するのには問題も多いです。
 PS3やXbox360(コアシステムを除く)と違い、Wiiに搭載されているのはHDDではなくフラッシュメモリです。これはもちろん耐久性の問題を考えて、表向きは「家族の思い出になるWiiだからデータが消えないように」と、本心では「バーチャルコンソールをコピーでもされちゃ堪んねえ」とフラッシュメモリにしたのでしょうから……そこに異論はないのですが。

 フラッシュメモリの容量だと体験版のネット配布は難しいというのが現実……
 「体験版を遊ぶ」ための外付けHDDなんかを発売するというのも手ですが、体験版を遊ぶためだけに新たな周辺機器を買うような人は限られているでしょうしね。


 そもそも、「体験版をプレイしよう」という考えを持っている人自体がかなりコアなゲーマーに限られていたりします。僕の友達のPS3ユーザーに「体験版をダウンロードとかしないの?」と聞いてみたところ、「買ったソフトすら遊ぶ暇がないのに体験版なんかやれるか」と言われました(笑)


 任天堂商品やサードの目玉タイトルしか体験版を配信されないのだったら、余計に「任天堂以外は売れない」市場になってしまいますし。
 『Wii Sports』のように“ちょっと触れただけで分かる楽しさ”は、「体験版で十分だ」と思われかねません。『Wii Sports』のテニスの体験版を作るのだとしたら、果たしてどこまで体験できれば良いんだって気がしますしね。

 『Wii Fit』のように新たな周辺機器を必要とするソフトも体験版は用意できませんし……


 任天堂が「体験版配布は現実的じゃないなぁ」と思うのも分かるくらい、問題は多いんですよね。僕個人としてはWiiソフトの体験版よりも、去年の6月に岩田社長が仰ったDSソフトの体験版配布はどうなったと思っているんですけど……


 8月最終週のバーチャルコンソールラインナップが発表

 今月は延期なし……「2007年夏」予定だったMSXとネオジオを除けば。
 まぁ、未だに真夏日が続いているワケですし、最高気温25度以上は「夏日」なワケですし、9月に配信がずれ込んでも文句はないんですけどね。発表されているMSXのタイトル2本に興味がないから、こんなことが言えるのかも知れませんが(笑)

 さて、そうなるとそろそろ9月のバーチャルコンソールのラインナップを予想する時期となりました。
 8月はスーパーファミコン・64ともに任天堂作品がなく、『ストIIターボ』『弟切草』というサードのキラータイトルが出たので、次は64かスーファミに任天堂が出してくる番かなと予想します。

 んで、次に来る64ソフトは『ポケモンスナップ』と予想。
 『ポケモン』絡みのバーチャルコンソールは登場していないので、DS『不思議のダンジョン』の援護射撃がてらの配信ではないかと……うーん、あまり現実的ではないかな。
 ゲーム中で撮った写真を、写真チャンネルやWii伝言板で使えるとなると侮れない作品になりそうなんですが……それだけのことをすると採算が取れなさそうですね。


 スーパーファミコンは、そろそろコナミが出してくる頃かな……と『グラディウスIII』を予想します。
 アーケード版からのファンには色々曰く付きの作品らしいのですが、バーチャルコンソールに出せるのはスーファミ版だけですから出さない理由はないだろうと。

 ファミコンは……落ちモノパズルが暫く出ていないので『Dr.マリオ』でイイや。
 考えるのが面倒臭くなったワケではない。

<やまなしの予想する9月のバーチャルコンソールラインナップ>
 ・『Dr.マリオ』
 ・『グラディウスIII』
 ・『ポケモンスナップ』

| ゲーム雑記 | 17:38 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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笑顔で舞-乙HiMEワールド完結!『舞-乙HiME Zwei』4話「つながるゆめ」感想

 『舞-乙HiME』という作品は、僕にとって本当に特別な作品でした。
 漫画版とアニメ版が毎週木曜日に発売・放映されて幸せだった日々。『舞-乙HiME』にハマったおかげで前作『舞-HiME』をバンダイチャンネルで見漁ったりもしました。アニメ終盤は毎週のように号泣したし、OVAが発売する直前にビデオを観返してまた号泣したし。たった一つの作品が自分をこんなに元気付けてくれることを、『舞-乙HiME』は気付かせてくれました……この作品に出会えて本当に良かったです。


 そして、そんな幸せな日々も今話で最終回です。笑顔で「あー、この3年間は幸せだった」と言える最終回でした。


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↓ 以下、クリックで感想。

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| 舞-HiMEプロジェクト | 03:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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久米ラジオに浦沢直樹が出演

 今日の久米宏さんのラジオ(@TBSラジオ)に、漫画家の浦沢直樹さんが出演していました。『20世紀少年』の連載が終了したので、『PLUTO』の連載を抱えながら「月イチの連載は僕にとっては夏休みみたいなもの」と出演を了承した模様。スゲー、カッケー、ナンジャソリャー。


 漫画好きばかりが聴いているラジオ番組ではないので、漫画の内容などにはほとんど触れず、浦沢先生のライフワークみたいな話が多かったですね。漫画を描く仕事を、スポーツのように捉えているというのが印象的でした。
 「体力の限界!と引退する必要も漫画家にはあると思う」とか。漫画を描くフォームが偏っていたせいで体を痛めたので、左側にタオルを敷いて調節しているとか。ほとんどスポーツ選手の話ですよねコレ(笑)。

 クリエイティブな話で言えば……同時連載をしてしまう理由の一つに、「思いついたものは他人に描かれるよりも早く描かなきゃと焦るから」と仰っていたのが面白かったです。『YAWARA』の連載開始直前に、雑誌を読み漁って「まだどこも女子柔道の漫画をやってないな!」と確認したとか。


 インタビューとかはもちろん何度も読んだことがあるんですけど、ラジオで生の声を拝聴したのは初めてで……想像したよりも物腰が柔らかくて、それでいて予想通り頭の回転はムチャクチャ早い人だなと思いました。
 番組アシスタントの小島アナウンサーが「ペンにいちいちインクを付けるのって面倒臭くないんですか?」という、漫画家に対しては失礼極まりない、でも一般人的にはナイスな質問をしたんですけど―――「今はインクを付けないペンも出ているんですけど、筆圧をかけられないんですよ」と大人な対応をしていました。うーむ、模範解答。


 僕は最近は『20世紀少年』は「買ってるけど完結するまでは読まないでおこう」と積んでいる状態なので……まぁ、色々と言われている噂は聞くんですが、最終巻の発売を楽しみにしたいと思います。それまでネタバレ情報とか送ってこないで下さいね。

| 漫画作成 | 15:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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DSの保護フィルターが貼れない

 人間、生きていると「向き/不向き」を実感することがありますよね。
 稀に「あー、俺って人生向いてねぇな」と思うこともありますけど。まさに今がソレ。


 DSの保護フィルターが上手く貼れません。
 mixiの方にはチラホラ書いていましたけど、現在我が家にはDSが2台あるんです。2台目のDSが来たのが2週間くらい前なんですが……何度やっても保護シートが貼れないので、一度も起動していません。そのくらい保護フィルターを貼るのが難しいのです。

 「ちょっとホコリが入る」とか「ちょっと気泡が入る」とかのレベルじゃないんですよ。今日なんか保護フィルターがどこにあるのか分からなかった。
 保護フィルターに、更に保護フィルムみたいのが両面ベタっと貼り付けてあるんですけど―――まず、これが超絶剥がしにくい。剥がれた!と思ったら、真ん中の保護フィルターも一緒に剥がれてるとか。剥がしやすいようについてあるはずのタブだけが剥がれるとか。

 「あ、これだ」と、ようやく保護フィルターを見つけた頃にはホコリ塗れだったり、端っこが折れてたり。この状態で貼っても、一面気泡だらけで常にアクアブレスを喰らっているような画面にしかなりません。


 最初のDSを買ってからまだ1年ですが、この間に保護フィルターを僕は7セット買っているんですよ。大体5000円弱……これらをドブに捨ててると言っても過言ではない。3000円くらいで貼ってくれる代行サービスとかないですかね??


 ぶっちゃけ、DSやめようと思ってますもん。
 もしくは、タッチパネルを使わないゲームだけやるとか。保護フィルター貼らずにタッチパネルが傷だらけになったら、DSごと買い換えるとか。手っ取り早く人生のリセットボタンを押すとか。

 少なくとも、DSの次世代機が出ても僕は買わないだろうと思っています。そのくらい保護フィルター貼るのが苦手だし、嫌いです。みんなどうしているんでしょう……保護フィルターなんか貼らないのか、それとも楽勝でちゃんと貼れるのか。

 楽勝で貼れる人には、7枚も買って上手く貼れない僕の気持ちなど分かるまい。

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| ゲームプレイ日記 | 03:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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そもそも『脳トレ』ブームってなんで嫌われてるんだ?

 『脳トレ』が売れているのは別に最近始まったことでもないのだけれど、どうもここ数ヶ月「ゲームらしくないゲーム」への批判がネット上で多数派になっている気がします。
 きっかけは『もっとえいご漬け』の不振辺りに「実用ソフト終わったーププー!」的な意見が出始めたことだと思うんですが、『眼力』にしても『家計ダイアリー』にしても『顔トレ』にしても、発売前から「こんなん売れるようならゲーム業界は終わりだ」的な批判が(『お料理ナビ』や『常識力』の頃に比べて)強かった気がします。

 何だかんだ言って、『もっとえいご漬け』は50万本超えたらしいんですけどね……


 ALL ABOUTの「ゲームらしいゲームよどこへいく」という記事が、最近色んなブログで言及されているのを見かけました。
 記事自体は「DSで従来型ゲームを売るには」的な発想のもので、僕も同意なんですけど……この記事に対する反応が各所で起こっているというのを見ると、「ゲームらしいゲームへの渇望」と「ゲームらしくないゲームへの批判」が各人の中に強く浮き出ているという証拠なのかなぁと思ったりもするのです。


 天邪鬼が全裸で歩いているようなのが僕ですから、この展開には「ん?」と思うのですよ。で、僕くらいはやっぱり反対記事を書かなくちゃなーと考えていたら、『カイ氏伝』さんのところで既に書かれていました。流石!最後になんか重い荷物を渡されているような気がするけど気にしないぞ!!

 「ゲームらしいゲーム」は本当に売れないのか(『カイ氏伝』)

 なるほど…そもそも「ゲームらしいゲーム」も売れているという視点。
 僕がデータをまとめるのもアレなんで、『マルガの湖畔』さんのデータなどを見てもらえばイイのですが…
 2007年のデータも8月11日時点で、トップ10に『もっと脳トレ』のみ。(ひょっとしたら『Wii Sports』や『はじめてのWii』も「ゲームらしくないゲーム」と見なす人が多いのかも知れませんが)。トップ20だと『常識力』『眼力』『脳トレ』『もっとえいご漬け』、トップ30で『えいご漬け』『漢字脳』……30分の7というのは、多いか少ないか人それぞれだろうなというラインですかね。

 むしろ実用ソフト以外はシリーズものばっかだな……という危機感の方が強いんですけど(笑)。Wiiのツートップを除くと、キャラものでも続編ものでもない作品は11位の『レイトン教授』の次は46位の『ウィッシュルーム』だったりします。
 僕としてはこっちの方が「大丈夫?」という気になるんですが、この話はまた別の機会にでもするとして―――


 そもそも、どうして皆ここまで『脳トレ』ブームが嫌いなの?ということを考えていきたいと思います。

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 あ……今更ですけど、
 僕は『脳トレ』や『Wii Sports』を「ゲームらしくないゲーム」だとは思っていません。
 『FF』得意な人と『テトリス』得意な人が違うように、スタート時点での得手/不得手がRPGやシミュレーションゲームとは違うよなぁと思うだけで、プレイを続ければ必ず上達しますし上達することで成果が上がるというのは「ゲームらしいゲーム」だと思っています。

 流石に『お天気チャンネル』とかまで行くと、「ゲームらしくない」とは思いますけどね。


 なのだけど……多分、僕の思想とか信念とかは別個のところで、世間一般の考え方としては「『脳トレ』はゲームらしくないゲームだ」と思われているのでしょうから―――
 「ゲームらしくないゲーム」=『脳トレ』、「ゲームらしいゲーム」=『FF』シリーズ、みたいな二項対立をでっち上げて「『FF』シリーズが好きな人が『脳トレ』ブームを嫌う理由」みたいなイメージで書いていこうと思います。

 実際には『FF』も『脳トレ』も好きだという人も少なくないだろうし(僕なんかはそう)、『FF』こそ「ゲームらしくないゲーム」だっ!って思う人もいるとは思うんですけどね。ムービーゲーム全盛の頃は、『FF7』とか『FF8』って「観ているだけでゲームじゃねえ!」って批判されていたんですよ……時代の変化って面白いね。


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 そもそも、『脳トレ』がいくら売れようが『FF』の売上げには関係ないと思うんですよ。DSやWiiがなければ、PS3やXbox360が売れていた……という可能性もなくはないけれど、直接そう繋がらないだろうというのが僕の考えです。

 というか、別の『脳トレ』批判では「『脳トレ』のためにDSを買ったような人は他の(従来型)ゲームは買わない!」「だから、『脳トレ』ブームは次に繋がらない不毛なものだ!」と言っているのに……
 この局面においてはあたかも「『脳トレ』ばかりが売れるせいで、他の(従来型)ゲームが売れない!」って言っているのって物凄く矛盾していると思いませんか?


 もちろん人々の時間と財布は有限ですから、『脳トレ』と『FF』のどっちを買うのか悩んで『脳トレ』を買ったという人も0人だとは思いません。でも、そんなこと言ったら全ての娯楽に対しても「○○が人気だから従来型ゲームが売れないんだ!」と言うべきじゃないですか?

 「高校野球が熱いから従来型ゲームが売れない」
 「欽ちゃんのマラソンなんてどうでもいいものを観ているから従来型ゲームが売れない」
 「ワンピースが40巻とか続いていて面白いせいで従来型ゲームが売れない」
 「スマップが出演していないから従来型ゲームが売れない」
 「ユ○チューブやニ○動でプレイ動画を観れば十分だからゲームが売れない」

 こういう意見はほとんど見たことないですもん。
 っつーか、動画共有サイトなんかはモロに従来型ゲームの“層”と被っているんだから、『脳トレ』なんかよりも影響あると思うんですけどね。結局、みんな「自分の好きなものは正義」「自分の嫌いなものは悪」と世界を二色で塗り分けているだけなんでないの?


 ……という論理は、自分でも強引だと思う(笑)
 任天堂は従来型ゲームを出すけど、高校野球の大会の主催とかしないし。要はゲーム業界の「人材」とか「技術」の問題なのかなぁと思うのです。


 『脳トレ』ブームを嫌っている理由って、推測するにこんなカンジ?

 1.「ゲームらしいゲーム」を作る才能が「ゲームらしくないゲーム」を作ることに消費されているんじゃないかという危惧
 2.「ゲームらしくないゲーム」ばかりが売れることで、「ゲームらしいゲーム」が発売されなくなるんじゃないかという不安
 3.自分が嫌いな「ゲームらしくないゲーム」が売れているのが腹立つ


 まず「1」の「人材流出」から。「技術の進歩が止まる」とか言う人もいますね。
 当たり前ですけど、『FF13』を作っているスタッフに「あー、○○君。明日からガーデニングのソフトを作ってくれ」と言うワケではないですよね。そんな会社だったら、遅かれ早かれアレな感じになっていると思います。そもそも任天堂の実用ソフトだってほとんどは外注なんですよね。
 『えいご漬け』はプラト、『お料理ナビ』はインディーズゼロ、『常識力』はHAL研究所、『ピクロス』はジュピター、『眼力』はバンダイナムコ、『家計ダイアリー』はsyn Sophiaが開発しているワケです。もちろん開発が外注だからといって何もしなくていいワケではありませんが、社内のスタッフは必要最低限に済ますことが出来ます。
 『眼力』をバンナムに作らせている(というより流通だけ任天堂が担当したというカンジ?)間に、任天堂は『マリオギャラクシー』作っていますからね。ゲーム業界が一丸となって実用ソフトを作っているみたいな思い込みは、思い込みでしかありません。

 もちろん会社によって方針は様々でしょうが、アクションゲームに向いているクリエイター、RPGに向いているクリエイター、実用ソフトに向いているクリエイター……などというように、クリエイターの才能は様々なんですから。様々な才能を発揮する場所が出来たのなら、それはむしろゲーム業界にとってプラスじゃないですかね?


 次に「2」の「売れるゲームしか出なくなる」こと。
 もちろん『脳トレ』系というか実用ソフトの数は「『脳トレ』が売れたんだからウチも!」と増えていったとは思います。でも、結局ほとんど売れなかったじゃないですか。
 「結局、任天堂の実用ソフトしか売れねえじゃねえか!」と文句を言っている人が、一方では「このままじゃ売れる実用ソフトしか発売されない時代になるぞ!」と文句を言う……どっちやねん(笑)。
 この二つの論理を足すと、「任天堂以外は実用ソフトを作らなくなる」と思うんですけどねぇ。『脳トレ』嫌いな人にとっては願ったり叶ったりなんじゃないですか?

 DSは実用ソフト以外にもソフトは沢山出ていますし、Wiiなんか従来型の延長みたいなゲームばかりだと批判されているくらい。カイ氏伝さんが仰るように「ゲームらしいゲーム」もしっかりと売れているし、売れているということは発売されているということなんですよ。

 そりゃね……「ゲームらしいゲーム」と「ゲームらしくないゲーム」じゃソフトの発売までの速度が違うんですから実数に差は出ると思いますし、価格差もあるから『脳トレ』は他のソフトよりも売れると思います。
 ただ…やっぱり「ゲームらしくないゲーム」が存在しなくても、「ゲームらしいゲーム」の売上げは上がらないと思いますよ。むしろ『脳トレ』目当てでDS買った回帰層が、『FF3』とか『いたスト』を懐かしがって買ってたりするんですけど……そうした効果は無視して、一方的に『脳トレ』ブームを批判するのって卑怯じゃないですか?



 ということで、ここまで僕は「『脳トレ』ブーム批判なんて言いがかりに過ぎないじゃん」と言ってきたんですが……実は、「3」の「自分が嫌いな「ゲームらしくないゲーム」が売れているのが腹立つ」という考え方が、一番真っ当かなーと思います。

 「腹立つ」って何じゃそりゃと思うなかれ。
 ゲーム会社は売れてなくても「ゲームらしいゲーム」を作り続けると思います。もちろん人気のジャンルとかは分かれると思いますが、100本のソフトが全部『脳トレ』もどきになるなんてことはありえません。

 ただ、お店の棚は有限なんですよね。
 売れ筋の商品を更に売れるように配置していくと、『脳トレ』置いてー『Wii Sports』置いてー『眼力』置いてー……と、それだけで新作ソフト3本分のスペースを使ってしまいます。ゲーム屋さんにとっても定番商品は、ありがたい商品ですからね。
 ただ……「ゲームらしいゲーム」を好きな人にとっては、新作ソフト3本分のスペースが死んでいるということになり。『脳トレ』『Wii Sports』『眼力』がそこに置いてなければ出会っていたかも知れない3本の新作ソフトとの出会いを、みすみす失ってしまったことにもなります。


 同じようなことはゲームランキングにも言えることでしょう。
 「何か面白いソフトないかなー」とゲームランキングを見て、トップ10の中から気に入ったジャンルのソフトを買っていく……という買い方は、毎週のように『脳トレ』や『Wii Sports』がランクインしているランキングだと出来ませんよね。
 あと、業界の未来とか全部フッ飛ばしても、自分が大好きなソフトが全然売れないというのは哀しいことですし。あまりに売れないと、そのシリーズやジャンル自体がもう出ないんじゃないかと不安になりますからね。


 ちょうど「PS2を買っていればほとんどのゲームが遊べた時代」から、「ハードですら自分で考えて買わなきゃいけない時代」に移った時期というのもあって―――ゲームを楽しむのに、ある程度の情報収集能力が必要になったと思うんですよ。
 それは単純に「インターネットを使っているか」なんて話ではなく、今自分が欲しいのはどういうソフトなのかといった自己分析や、どれだけの時間を費やせるのかといったスケジュール管理なども含めて―――より良いゲームライフのために、頭を使わなきゃならなくなったんですよね。


 ということで、今「貴方にオススメの新作ソフトはコレだ!」と教えてくれる実用ゲーム(もちろんWi-Fiで最新のデータを引っ張ってくる)を売り出したら面白いんじゃないかと言ってみる(笑)


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 古い話になりますが……ゲームが2Dから3Dに変わった頃、僕は一度ゲームをやめました。3Dのゲームが面白いとは思わなかったし、今でも3Dのアクションゲームなんかは苦手なままです。でも、当時は「ゲームの3D化はゲームの進化だ!」みたいに声高に叫ばれていたんですよ。

 確かに技術的にはそうだったとは思うんですけど……
 2D好きだった僕は楽しめるゲームがなくなり、一度ゲームをやめ、今DSが回帰層を狙って2Dアクションを幾つもヒットさせているという事実に「あー、ようやく気付いたのか」と思ったりするのです。


 でも、今の『脳トレ』ブームを「進化」と思っている人はいませんよね。
 任天堂自身が「技術を進化させていくだけで売れる時代は終わった」と言っていますし、『脳トレ』や『Wii Sports』は「多様化」なんでしょう。そうしたソフトが400万本だか200万本だか売れているから、「時代の最先端はあっちなのか!」と思うかも知れませんが、そういうことではないんですよ。


 ゲームボーイの『テトリス』が大ヒットしたのが1989年。
 国内だけで400万本以上が売れました。そして、『テトリス』以上に売れたパズルゲームは、20年近く経った今でも登場していません(シリーズ累計なら『ぷよぷよ』もいい勝負だと思いますが…)。
 それでも、落ちものパズルゲームというジャンルは生き続けていますし、『テトリス』がゲームを駄目にしたなんて言う人もいません。

 同じことは、今「ゲームらしくないゲーム」と言われているジャンルにも言えると思うんですよ。
 やることは「脳を鍛える」ことでも「テニスラケットを振り回す」ことでもなくなると思いますが、『脳トレ』みたいなゲームや『Wii Sports』みたいなゲームは5年後・10年後でも細々と存在しているんじゃないかと思うのです。


 「ブームはブームでしかない」のなら、それでイイじゃないですか。
 『脳トレ』ブームが終わった後、荒地しか残らないのだとは僕は思いません。その土壌をどう活かすのか、ゲーム会社もゲーマーも試されているのだと思います。

 「脳を鍛えたい」と言った母のために苦労してDSと『脳トレ』を買った一年前……今では「頭を使うのは疲れる」と、母は毎日『どうぶつの森』を遊んでいます。これもまた一つのモデルケースなんでしょうね。

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| ゲーム雑記 | 23:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「○○は俺の嫁!」という言い方が好きだ

 「男児から見た感情移入先としての百合」を書いた際に、『planet-ape|blog』さんから興味深いトラックバックを頂きました。

 百合の咲く場所で

 まぁ、記事タイトルは置いておくとして(笑)。
 「女性キャラへの感情移入」どころか「女性キャラへの同化」というか、「男性から見た女性への変身願望」みたいな捉え方で百合を考えるのは面白いなーと思いました。
 女装美少年の主人公なんかは、最初はそういう方向だったんでしょうしね。今ではどちらかというとショタ的な楽しみ方の方が強そうですが、男性の中に女装願望というか「女性になりたい」願望があるというのは分からなくはないです。

 僕自身はあまりそういうところがないし、女装美少年もあんまり好きじゃないし、女装はしたことあるんだけど、そもそも「キャラへの同化」があまり上手く出来ないので、こうした視点は見過ごしていました。


 僕は男性なので誤解している部分があるかも知れませんが……BL好きな女性の楽しみ方には、「片方の男性キャラに自分を同化させて、もう片方と(以下略)」的なものがあると聞きます。
 この辺は積み上げてきた文化の違いというか、「異性キャラへの同化」に関しては男性よりも女性の方に一日の長があるんじゃないかと思います。BL恐るべし。


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 で、表題の話。
 それが「男×男」であろうが「女×女」であろうが「男×女」であろうが「女×男」であろうが、「○○と▽▽の関係は萌えるぜ」的なキャラ作りが昨今は多いですよね。僕もそうした作品が好きだし、沢山のキャラを魅力的に描くには合理的な手法だと思います。


 ただ、そんな中そうしたカップリングに感情移入や同化して「古泉×キョン」や「ハルヒ×みくる」や「長門×キョン」に萌えるのではなく、「長門は俺の嫁!」と言い切ってしまう人って漢らしいなぁって思うのです。

 カップリングとかテクニックとか、もう関係なく。ストレートに「○○は俺の嫁!」とキャラへの愛を公言してしまうのって、一周回って凄くないですか? そのキャラの相手は作中のどのキャラでもなく、その言葉を放つ「俺」自身なんですからね。
 より根源的で、より本能に近くて、より本質的に「俺はこのキャラが好きなんだ!」という熱い想いが伝わってきます。


 そしてまた、未婚率と離婚率が同時に上昇しているような現代において、男性にとっての女性キャラへの最高の誉め言葉が「俺の嫁」というのがイイじゃないですか。確実なものなど何もないこの世の中で、そのキャラへの愛だけが変わらずに生き続けている証明でもあるじゃないですか。熱いぜ!

 ……まぁ、1クール経過したら、また別のキャラに「○○は俺の嫁!」とか言い出しているのかも知れませんけどね(笑)

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| ひび雑記 | 17:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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今年も夏の高校野球が終わってしまった…

 7月の県大会から楽しませてもらった高校野球も、今日が決勝で一区切りでした。
 例年この時期は「あー、もう夏も終わりなんだ…」と思うんですが、今年はサッカーU-17W杯や五輪予選に世界陸上などなどが行われているので寂しさはそれほどないのが救いです。今日のU-17は超楽しみ!楽しみにしすぎて、ナイジェリアにボコボコにされる夢を見てしまった(笑)


 しかし…今大会の甲子園は漫画みたいな劇的な試合が多かったです。終盤の逆転劇が多かったというか、そこに繋がるまでのドラマがフィクションみたいだったというか。
 常葉菊川と日南学園の代打同点スリーランですら「これって漫画だったら御都合主義って言われるんだろうな」という展開だったのに、今日の決勝なんてそんな比じゃないほどの凄まじい逆転劇でした。

 8回裏1アウトまで4-0と言うと「単なる4点差からの逆転劇だ」と思うかも知れませんが(それでも凄いんだけどね…)……8回裏1アウトまで広陵は12安打で4点、佐賀北は1安打で0点だったんですよ。
 試合内容も広陵が圧倒していて毎回のように3塁までランナーを進めていたのに、佐賀北バッテリーがスクイズを読みきったりして踏ん張り続けての点差―――そんな状況で、7回に4点目を取られた時には「あぁ…佐賀北もとうとう力尽きた」と思ったものでした。

 それまで甲子園でノーヒットだった佐賀北ピッチャー久保が8回裏1アウトからヒットを放ち、流れが変わるんですけど……こう都合よくドラマチックに打順が回ってくるというのが野球というスポーツの面白さだよなぁと。


 試合終了後、奇しくも最後のバッターとなってしまった広陵のピッチャー野村をカメラがずっと映していたのが印象的でした。今大会は色んなピッチャーがいたけど、一番安定していたのは野村だったと思うし、「今大会は野村の大会だった」と言ってもイイくらいの素晴らしいピッチングだったのに……

 そうしたドラマチックな演出を高校野球のテレビ中継はしてくるんですよね。
 スポーツ中継に演出が必要かという議論もあるでしょうけど、高校野球中継のこうした演出は日本が誇る技術だと思います。スポーツはピッチやグラウンドに立っている選手だけで行われるのではなく、監督や控えの選手やマネージャーがいて、観客席で応援している生徒やOB&OGがいて、観客席には来られなかった大勢の人の声があって―――そうしたものを、全部あの中継の中にぶち込んでドラマチックに仕立て上げてしまうというのは凄い。

 ほとんどの野球少年は高校野球を目指し、そうした中からプロの野球選手が生まれ、「日本の野球を舐めるな!」とイチローが言ったようにWBCを日本野球が制したというのは……こうした中継一つをとっても頷ける話です。


 で、今日はサッカー日本代表の試合もあるんですけど……
 この高校野球中継を観た直後に、テレ朝のサッカー中継はキツイね(笑)。五輪予選の方はマジで大事な試合なので、そっちだけチェックしようかな……

 日本のサッカーがW杯を制するのは……うーん、考えるだけ虚しい。

| ひび雑記 | 16:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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直感的=万人向けというWiiの幻想

 こないだの土曜日、飲み会に行く前に友達が遊びに来ました。
 「ハイ、誕生日プレゼント」と―――手渡された包み。

 僕の誕生日は1ヶ月前なんだが、はて……と封を開けると


 マリオパーティ8


 ま…『マリオパーティ8』!!
 地味に嬉しい!けど、一人で遊ぶには虚しすぎるゲームじゃないか…!


 ということで、飲み会に行くまでの20分しかなかったんですけど、ソイツと『マリオパーティ8』をプレイしました。mk2では恐ろしいほど酷評されている当作品ですが、果たして。


 プレイしてみて真っ先に思ったのは「コレ……ウチの両親じゃムリだろうな」ということでした。
 ミニゲーム自体は良いんですよ。十字キーを使うアクションゲーム的なものもあるんだけど、人によってミニゲームの得手/不得手があるのも盛り上がると思いますから。僕だってリズム感必要なミニゲームとか苦手だもの、イーブンイーブン。

 ただ……そうしたミニゲームを遊ぶためにはボードゲームのモードを遊ばなきゃならず(ボードゲームのモードで遊んだミニゲームは自由に遊べるみたい?)、このボードゲームのモードが「ゲームをやらない人には複雑そう」なんですよ。
 僕らが選んだのがオバケ屋敷っぽいステージだったこともあるんですが、巨大なテレサを探すために屋敷内をグルグル探すというルールだった模様……ゲーマーとしてはなかなか盛り上がりそうですが、ゲームに慣れてない人にとっては「スタートからゴールまで真っ直ぐ進む」みたいなボードゲームじゃないとキツイんじゃないかなぁと思いました。アイテムとかも多いし。


 かと言って、ゲームに慣れている人にとってはボードゲームモードの演出の遅さが気になるでしょうし、プレイヤーが4人いない時にはコンピューターが必ず入るというのも遊びの幅が限られているなような気がします……結果的に「ゲームに慣れていない人」にとっても「ゲームに慣れている人」にとってもイマイチな作品になってしまったのかなーと。
 その反面、よく分かんないボードゲームのモードも含めて、演出が派手なので子ども達が楽しんで遊んでいるというのも納得。そんな子どもを見て、その親が「子どもが楽しんでいるから満足」と思うのも納得―――そんな作品かなと。

 「子ども向け」を裏付けるものでもないんですが、コンピューターを「初めてやるゲームだから」と最低難易度で始めたら本当に弱すぎてビックリしました。飛行機を傾けて隙間を通るゲームで、ずっと壁にぶつかってたもの……




 友達と一緒に遊ぶにしても……演出の遅さが気にならないような、最初から気心知れた友達4人揃えると面白いんじゃないかと想像します。コンピューターが入ると演出の遅さに拍車がかかるので……4人プレイを体験したら、また日記にでも書こうかなと思います。

 問題は我が家にWiiリモコンが2コしかないことと、気心知れた友達などいないということくらいです。


B000IUCWIUマリオパーティ8

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 このソフトの不幸って、何故だか「誰にでも遊べるゲームだろう」というイメージが付いてしまっていたことだと思います。
 それは広告戦略のミス(売れているのだからミスとは言わないのか)のせいだとか、『Wii Sports』がもたらした“Wii=直感操作=誰でも遊べる”という幻想のせいだとか……色々と言えるとは思うのですが。


 そもそもの話になって申し訳ないのですが……DSにしろWiiにしろ、直感的な操作=万人向けなんてことはないんですよ。
 『脳トレ』の「計算20」は日本人ならほとんどがプレイできると思いますが(楽しいかはまた別の話ね)、『闘え!応援団』をプレイできる人というのは限られているとおもいます。それは楽しいか以前の問題で、プレイ自体が出来ない人が多いだろうという話です。
 『Wii Sports』だって「テニス」はほとんどの人がプレイできるでしょうが(楽しいかは別ね)、「ゴルフ」は結構限られていると思います。直感操作だって色々あるんですよ。


 僕が『パワプロWii』を(通常操作モードで)遊んでいて思うのは、これって「思ったところに投げられる」とか「来た球を打ち返せる」以前に「野球のルールを知らないと楽しめない」んだろうなぁということだったりします。
 「打つ」「投げる」「捕る」くらいのルールは多くの人が分かるとしても、フォースプレイとかは野球観戦を普通に楽しんでいる人でも知らなかったりしますし。そうしたルールを知らないと、『パワプロ』は全然楽しめないんだろうなと思うのです。

 そこから考えると、「打つ」と「投げる」だけに特化した『Wii Sports』の「野球」の開き直り方は正解だったのかも知れませんね。宮本さんは「納期までに仕上げるために削っただけ」と仰ってましたけど(笑)。



 ウチの両親(50代)と話すと思うのは、この年代の人達って「使えない機能があること」が恐怖だということ。
 それはゲームだけじゃなく、テレビだったりビデオだったりでもそうです。よく分からないボタンをイジって直らなくなっちゃったら怖い……というのが、真っ先にあるようです。


 なので……かは、分からないんですが。
 ウチの母が『どうぶつの森』を始めた際に、まず説明書を何度も熟読してから始めたんですよ。僕みたいに「説明書はネタバレになるから読まない!」という人間は極端だと思いますが、数日かけて気合入れて何度も熟読してから始めるウチの母も極端だろうと思ったのです。


 でも、今から思うと分からなくはないんですよ。
 「色んなことが出来るRPG」と言っても、『ドラクエ』『FF』と『どうぶつの森』じゃ別物です。敵が出てこないとか、死人が出てこないとかではなくて―――
 『どうぶつの森』は最初から村の全部の場所に行くことができて、その限られたスペースの中でロールプレイするゲームです。一方の『ドラクエ』や『FF』は、行ったことのない街や城や洞窟などの未知の世界に飛び込んでロールプレイするゲームですよね。

 説明書を数日かけて熟読する母が前者(=『どうぶつの森』)を好きで、
 説明書を読まない僕が後者(=『ドラクエ』とか『FF』とか)を好きだというのは、興味深い話だなーと思うのです。



 この認識の違いは大きいのですよ
 僕が『フォーエバーブルー』を始めた際、最初に「あ、これ。ウチの親にはムリだな」と思いました。
 敵も出ないし、エアーが尽きたからといって窒息死するゲームでもないし、操作も分かりやすいし、ペンギンとかイルカとかと戯れられる癒しゲームではあるんですが…未知の海に潜って、白地図を埋めていくというゲームだったんですよ。その意味で言えば、『どうぶつの森』よりも『ドラクエ』『FF』寄りですよね。

 んで、結局やっぱりウチの両親は『フォーエバーブルー』には食いつきませんでした。



 ゲーマーからすると「まだ行ったことがない街がある」とか、「こんなことも出来る」、「こんな要素もあるんだ」というのって嬉しいことなんですけど。ゲームを普段しない人からすると、そうした未知の領域が恐怖でもあるんでしょう。
 そうした認識のズレに気付かずに「『Wii Sports』はモードが少ないからクソだ!」とか「『Wii Sports』や『脳トレ』をやりこみ要素を増やせばもっと売れるんじゃないか」とか言ってしまうのは、極めて一面的というか、ターゲット層を正確に把握できていないんじゃないかと思うんですよねぇ。自分のことを棚に上げて言ってるのだけど。


 逆もまた然り。
 喩えば『マリオギャラクシー』を「操作が簡単だから誰でも遊べますよ」みたいな売り出し方をしても、ウチの両親みたいな人間は操作以前に“未知の世界に飛び込む”こと自体が抵抗あるんだよなーと思うのです。


 Wiiの何が不安要素かって、スペックでもソフト不足でもなく、こうした市場の中のズレをソフトメーカーがちゃんと認識しているのかってことだったりします。
 『マリオパーティ8』の誰でも遊べるよ!的な広告戦略を見ると、任天堂ですらその辺を見誤っているような気がして怖いんですけど……

B000T4ORTMフォーエバーブルー

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 蛇足。
 以前に書いた「Wiiならではの新しい世界を見せてくれるゲーム」とは相反する話ですけど、みんなが知っているシンプルなルールというのはWiiにとっては大きなアドバンテージになると思うのです。

 『人生ゲームWii(仮題)』 Wii版ならではのミニゲームを搭載!

 何気にこういうゲームの方が、Wiiには向いているのかなぁと思ったり。
 Wiiリモコンならではのミニゲームとかはどうでも良いのだけど、Miiが使える人生ゲームというのは突き詰めていくと面白そうじゃないですか。人生ゲームって目的が分かりやすいですしね。
 自分のMiiが勝手に若返ったり老けたりすると盛り上がると思うんですよ。画面写真を見ると、期待薄なカンジですが(笑)。

| ゲーム雑記 | 21:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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WEB拍手メッセージへの返信(8月14日~8月20日分)

 『ちのしあ』SideStory関係のメッセージへの返信は、一週間後に「後書きエントリ」を作るのでソチラでまとめて行おうと思っています。

 土曜に『ちのしあ』SideStoryアップした後は、久々に吐くほど飲んだり声が出なくなるほど歌ったりしたくらいで、日曜からは普通に次の準備に移っています。やっぱり「こんだけ頑張ったんだから休んでやるぜ!」と休み始めちゃうと、ギアを戻すのが大変ですからね。


 ゲームは相変わらず『パワプロWii』のペナントをチョコチョコやっているくらい。
 チームが二巡したので、敵チームの難易度を「打撃」「投球」「走塁」「守備」の4つとも「ふつう」にしました。そろそろ勝てなくなりそう……リアル今年のライオンズも、この頃(4月後半)から失速したんだよなぁ。


 というワケで、先週分のWEB拍手返信です。↓

≫ 「続きを読む」

| WEB拍手返信 | 17:40 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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WEB漫画『ちのしあわせ家族』SideStory1:羽佐間 椿 アップしました

『ちのしあ』番外編へ


※ 漫画の公開はホームページ閉鎖に伴い終了しました

 1年前のW杯勝敗予想の罰ゲーム企画、椿の陵辱漫画(18ページ)を公開しました。
 陵辱……と、言っても全年齢対象です。全年齢対象なくらいの陵辱だと思ってもらえれば。

 番外編なので、読まなくても本編に支障があるワケではないですし。
 番外編なので、本編を読まずに番外編から読んでも支障はないんじゃないかと思います……多分。

 キャッシュ機能のないブラウザの場合は、一括表示(1ページごと/見開きごと)して全ページを読み込むのを待ってから一気に読むのを推奨します。



 今回、試験的に感想をコメント・トラックバックにて受け付けたいと思います。感想を下さる方は、この記事へのコメントorトラックバック欄にどうぞー。
 もちろん、今まで通りにメールやWEB拍手で送って下さっても構いませんよ。

 8月27日追記:あとがきを書きました

| ちのしあわせ家族 | 09:05 | comments:3 | trackbacks:1 | TOP↑

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考察:男児から見た感情移入先としての百合

 「ホモが嫌いな女子などいません」かどうかは置いといて、「百合が嫌いな男子などいません」というのは割りと言えるんじゃないかなと思います。
 百合なのかレズなのかとか、どこまでを許容範囲とするのかとかの個人差はあるけれど……女のコ同士が仲良くしているのを見て和まない男なんていないもの。


 というワケで、今週の貧乳カテゴリー話は「百合」。もはや、おっぱい関係ない。
 「百合」と言っても、「男性にとっての百合」と「女性にとっての百合」では微妙にニュアンスが違うと思うので……僕が語るのは「男性にとっての百合」です。残念ながら、僕は男なんで。

 「女性にとっての百合」も男の僕にとってはミステリアスで魅力的なものなんですけど、如何せん男からでは分からないことの方が多いので語りようがないのです。“女のコもイケる”女性が百合萌えなのは凄くイメージしやすいんですが、世の中には“女のコ相手はありえない”けど百合萌えの女性もいますからね……恐らくは“萌え”の出処が違うのだろうけど、男にとってはよく分からないというか。


 ということで、今日は「男性にとっての百合」話です―――


○ 少年漫画の主人公は少年でなければならない
 いきなり下品な話で申し訳ないのですが……
 僕が毎週聴いているアンタッチャッブルのラジオにて、以前に山崎さんが「AV男優が格好良いと萎える」と言っていたことがありました。
 「結局、このコとエッチなことが出来るのは(ブサイクな自分ではなく)格好良いAV男優なんだなと考えちゃうと、虚しくなってしまって…」とのこと。言わんとすることは分からなくもないです。


 そう言えば……漫画版『舞-乙HiME』を少年チャンピオンで連載する際に、脚本の吉野弘幸氏が「少年漫画には一応“物語は読者の半径三百M以内から始めろ”という黄金率があるんですが…」と苦労したことをコミックスで語っていましたね。
 原作(?)となるアニメ版は“女のコ達が夢を追いかける話”だったので、少年漫画の読者とはズレがあった―――と。まぁ、チャンピオン読んでいる人の少年率ってどのくらいなんだろうとは思うのですが、女のコが主人公じゃ読者が感情移入できないよねと、漫画版の『舞-乙HiME』は(アニメ版では女のコの)マシロ姫を「女装している少年」にしてしまうことで解決していました。何たる力技。



 『舞-乙HiME』の例は極端というか、力量がある人達だからこそ可能だった力技だったと思うんですが……主人公と受け手(読者・視聴者・プレイヤー)を近くして、感情移入しやすい環境を作るというのは基本中の基本です。
 『マジンガーZ』の主人公がマジンガーではなく兜甲児なのは、視聴者にとってはロボットよりも男子高校生の方が感情移入しやすいからですし(しかも、メイン視聴者である子ども達と年齢が近い弟がいる)。『ガンダム』以降、情けないタイプの主人公が増えたのは「兜甲児よりもアムロ・レイの方が自分に近い」と思った人が多かったからです。

 普段は「自分に近くて」「情けない」主人公が「ここぞというところで活躍する」姿に燃えるのは、主人公に感情移入出来るからなんですよね。僕らは出来杉くんよりものび太に近いからこそ、劇場版ののび太が正義と友情のために頑張る姿に感動できるのです。



 あれ?でも、この論理で考えると……男って百合モノに感情移入できなくなっちゃうんですよね。
 女装少年になって女子校に潜入する可能性は0ではないけど(限りなく0には近いけど)、ほとんどの男性は女のコだった経験がありません。女だった経験がない男が、美少女同士の百合描写に感情移入なんかできるの?自分から最も遠い存在に感情移入なんかできるの?


 でも、百合アニメとか百合漫画というのは既に一ジャンルですし、そうでないアニメや漫画にも百合キャラが出てきて人気だったりします。女性にしか人気がないワケではなくて、むしろ男性の方が熱心に百合モノを好きなケースもあるんですよね。

 という疑問が、今日の記事を書こうと思い立ったきっかけです。


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○ 現実とフィクションの間で
 『ドラゴンクエスト』シリーズの主人公が無個性で喋らないキャラなのは、プレイヤーが「主人公=自分」と感情移入できるようにと言われています(実際には、全く喋らないというワケでもないんですけどね)。

 言われてみれば……対照的に映画的な演出をする『ファイナルファンタジー』シリーズは、主人公のキャラの好き嫌いによって各人の評価が分かれているような印象はありますね。
 『ドラクエ』と『FF』のどちらが優れているかという話ではなく、『ドラクエ』がより広い対象を設定しているのに対して、『FF』はより深いファンを作ろうとしている気がします。『FF7』のスピンオフ作品なんかは、分かりやすい例です。



 しかし、無個性で自己主張しない主人公の方が感情移入しやすいと言っても、感情移入しやすいからこそ上手くいかない要素も出てきます。
 美少女アニメや美少女ゲームで、「無個性で自己主張しない」「自分に近い」主人公がモテモテになるのがどうにも納得いかないのです。この主人公、俺と一緒でダメダメな筈なのにどうしてモテるんだと。

 現実の僕らは、大抵の場合はそうそうモテるもんでもありません。席替えの後に、隣の席になった女子が「黒板が見えないので席を変えて下さい」と申告するなんて日常的だったじゃないですか(断言)。感情移入しやすいために無個性なキャラにしたはずが、逆に感情移入できねえよと。


 でも、逆に主人公が「あぁ、コイツならモテるのも納得だぜ!」みたいな二枚目なのも腹が立つんですよね(笑)。AV男優が格好良いと萎えてしまうのと一緒です。



 もちろん、現実とフィクションのギャップに折り合いを付けて上手く楽しめる人が沢山いるのは分かりますよ。でも、僕にはその才能がないので、イマイチこの手の「美少女がいっぱい登場!」「主人公がモテモテ!」系の作品は苦手なのです……
 主人公が全くモテない美少女作品というのも面白いと思うんですが、そうなるとどうしても「ムリヤリ」系にシフトしがちなのと、「フィクションの中でくらいはモテたい!」という願望を満たしきれないジレンマが出てきます。


 なので、逆転の発想。
 主人公なんていなければ良いじゃないか。―――これこそが、百合ブームの根源なんじゃないかと思うのです。


 今では百合アニメの代表のように語られる『ストロベリー・パニック』は、元々は「メインヒロインの兄になって、女子校に入学した妹に助言を与えて百合カップル成立に導く」というよく分からない読者参加企画だったそうです(参考:Wikipedia
 主人公は読者であって、ヒロインの兄であって、百合カップルの二人ではなくて―――読者は女のコ達がイチャイチャしているのを見守るだけの、監視カメラのような存在だったんですよね。

 んでまぁ、この企画は上手くいかなくて「兄」という設定も消滅し、僕が観ていたアニメ版もシンプルに女のコが女のコとイチャイチャする作品となっていたんですが……この変遷は、百合作品を考える上で非常に興味深いです。

 女のコ同士の恋愛では、男性読者が感情移入できないと編集部は判断
 → 作中には登場しない「ヒロインの兄」を設定して、妹を見守る立場として感情移入させる
 → 妹という設定に縛られ失敗
 → 男性不在の百合作品として展開し直す


 『ストパニ』はぶっちゃけ『マリア様がみてる』の模倣だとは思うんですが、女性向けの媒体で展開していた『マリみて』を、男性向けの媒体で成功させるための苦労が垣間見え―――最終的には、女性向け作品と同じようなところに着地したというのは面白いですね。
 僕は『マリみて』観たことないんで偉そうに語る資格もないのですが、『ストパニ』ファンに言わせると「『マリみて』とはまた違う魅力がある」とのことです。



 そもそもが、僕らは自分に近い人間にしか感情移入できないワケじゃありません。
 戦争体験がなくても『火垂るの墓』に涙できるし、野球をしたことがなくても高校野球に熱くなれるのです。近い環境の人間でなくても、自分との共通点を見つけて感情移入できるんですよ。それだけの想像力は持っているのです。
 もちろん、そのためには感情移入が出来るだけの下地を描かなければならないので、即物的な少年漫画やゴールデンのアニメでは「受け手と近い存在を主人公に」がセオリーになるんですけどね。


 良くも悪くも、じっくり作品を判断してもらえるヲタク向け作品だからこそ、男性が百合モノに感情移入が出来たというのは大きな要因でしょう。



 この発想からすると―――女性は男性から最も遠い存在であるからこそ、男性が百合に感情移入が出来るとも言えるワケで。
 その意味ならば、男性から見た百合モノって触手とかに近いのかもしれませんね。「美と美」か「美と醜」か、最終的に形が出る方向は真反対ですけどね。


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 加えて、キャラ造形をする立場からすると百合キャラって便利なんですよね。

 ツンデレだったらツリ目でなければならないとか、クールなコは貧乳でなければならないとか、キャラをデザインする際にそういった制約がなく。それでいて、百合キャラというだけでキャラが立つワケです。
 これは別に百合に限らず、「誰かを想っている」「誰かに想われている」というのはシナリオを作りやすい要素にもなります。


 全員が全員、“女のコが好き”というのは流石に勇気が必要ですが……
 登場人物の中に一人くらい入れておけば面白いかもなぁとは思います。なので、現実の“百合っこ比率”よりもフィクションの中での“百合っこ比率”が高くなるのは当然とも言えるんですよね。つーか、現実に百合っこなんて遭遇したことないけど。出会ってみたいもんだ。


 とまぁ……こんな風に「男性から見た百合」を語ってきて、ここ数年のブームは男女の恋愛を描き続けてきた美少女アニメや美少女ゲームのカウンターとして出てきたというか、まぁそんな感じだと思うんですが……


 同性愛を描いた作品というのは、それこそ大昔からあるワケです。
 ただ、個人的にはそうした“同性愛を描いた作品”と“昨今の百合ブーム”は出処が違うんじゃないかと思うのです。

 男性が都合の良いところばかりを見たがっているからなのか、男性向けの百合作品って「同性愛がマイノリティであること」も「(少なくとも現在の日本社会では)同性愛には将来がないこと」も描かれないケースが多いんですよ。
 前述の『ストパニ』はそもそも作中に男自体が出てこなかったし。『シムーン』は女以外は生まれてこない世界の話だったし。『舞-乙HiME』なんかソコを逆手にとって、「オトメは男性と交われない」という設定まで用意していたし。


 でも、そうした作品を観ている男性陣からも、そうした違和感を指摘する人は少なくないです。「女のコ同士がイチャイチャしてる」だけなのか、「ガチで同性愛」なのかは大きな差ですが……恋愛感情として百合を描くのならば、負の側面も描くべきだろうということですね。

 描くべきかは非常に難しい話ですが、百合が単なる一過性のブームではなく一ジャンルとして今後も生き続けるのならば……そうした作品が生まれて、議論が巻き起こる可能性も高いでしょうね。

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| ヒンヌー | 22:06 | comments:5 | trackbacks:1 | TOP↑

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『みんなで投票チャンネル』「今見ているテレビはワイド画面?」結果発表

 酷暑の中、隣の部屋でエアコン付けて寝ている家族に気を使ってヘッドフォンで高校野球や深夜ラジオを聴きながら、熱を放つトレス台と向き合いつつ、エアコンの壊れた部屋で汗をダラダラかきながら、1滴でも原稿に汗を垂らしたら終わりというアトラクションにチャレンジ中……

 死ねる。
 こんな状態なのに、どうして体重は増えていくんだろう。


 Wiiの『みんなで投票チャンネル』で行われていたワールドアンケート「今見ているテレビはワイド画面?」の結果が発表されました。結果を知りたくない人もいるでしょうから、続きは「続きを読む」か「記事URL」を押して下さいな。

≫ 「続きを読む」

| ゲームプレイ日記 | 17:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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Wiiへのバッシングが始まった?始まれ、始まれ

 Wiiのバージョン3での不具合を修正したバージョンが配信されました。その名もバージョン3。
 何故に修正されたバージョンが同じ番号なんだ、ややこしい…

 任天堂から伝言板に送られたメールが「ちゃんと直ってるか不安ですが」的な、恐ろしく自信なさげな内容だったのは笑っちゃいましたが……僕が期待していた通りに「お盆休みまでに修正版を配信」したのは、きちんと評価したいと思います。
 もちろん不具合が出ないことがベストなんですが、不具合が出ても迅速に対応した今回はわりとベターな結果だったんじゃないかと思います。


 今回の不具合連発の中では飛び切りで酷かった『家計ダイアリー』のミスの後も、修正バージョンの『家計ダイアリー』は結構売れているそうですしね。コアなゲーマーが思っている以上に、ライトゲーマーは柔軟なのかも……と最近は思うようになりました。

 問題は、コアなゲーマーからの信頼が急激に落ちていることなんですけど……


 毎日のように紹介している野安さんのブログで、昨日も興味深い記事が。

 Wiiは、むしろ負け組である

 タイトルは煽る目的なんでしょうし、言いたいことはココ数回の記事と連動していて「ワクワクできるようなゲームソフトを」のところにあるんでしょうから……この記事そのものにツッコミを入れるつもりはなくて、僕としては続きの記事を楽しみにしているんですが―――


 個人的に気になったのは、この一行。
 「正直にいいますが、最近、ぜんぜんWiiでゲームを遊んでないんですよね。」

 『パワプロWii』『フォーエバーブルー』という新作ソフトと、月イチのペースでバーチャルコンソールソフトを購入しているせいでクリアする時間が確保できないほど充実している僕と。インターネットチャンネルにハマりつつあるウチの親父と。変わらず『みんなで投票チャンネル』を楽しんでいる我が家……というのは、やっぱり少数派だろうなとは前々から自覚していました。

 これは我が家が異常という話ではなく、任天堂がWiiを売り込もうとしたモデルケースとしての家族「ゲーム好きの子どもと、むしろゲームが嫌いでデジタル機器に苦手意識を持っていた両親」にガッツリ合致しているというだけであって(しかも、僕は家族をWiiに巻き込むために事前準備を仕込んできたのだし…)

 そうではない形態の家族にとっては、最初からズレがあったというのは確かなんですよね。


 これはWiiに限らず、DSとかPS3についてもそうなんですけど……

 「○○買ったけど、遊ぶソフトがないし。買って損した」
 という意見を見かける度に、僕はビックリしていました。だってさ、何万円もするものですよ?世間でどんなに騒がれていようとも、「遊びたいソフトがあるか」くらい調べてから買おうと思うじゃん。どんだけ無計画なんだ、と。何も考えずに6万円出してPS3を買うならば、何も考えずに僕の部屋のエアコンを直してくれ!暑い!!


 でも、最近はちょっとその考え方も「アリだったのかな」と思うようにもなってきました。
 新しいゲーム機を買う時って、“具体的にやりたいソフト”があるケースの他に“漠然と新しい体験を求めている”ケースもあるんですよね。『ゼルダ』や『ファイアーエムブレム』のためにWiiを買った僕は前者だし、「FF13のためにPS3買うぞ!」という人も前者で、『Wii Sports』を見て「何か新しそうなゲーム機が出たな」とWiiを買った人は後者。


 後者の方も具体的なソフトを見てはいるんだけど、それは“そのハードが見せてくれる新しい世界”の一例であって―――漠然とした期待を含めての青田刈りというか。クサイセリフを敢えて使わせてもらうのなら、“新しいゲーム機を買うのって新しい未来を買うことなんだよね”。決してスペックを買うワケではない。

 ファミコンからスーファミに乗り換えた時、スーファミからプレステにトップシェアが移った時、PS2が出てきた時……過去に経験した新ハードの衝撃を知っている分、消費者は「新しいハードを買えば新しい遊び待っている」と思うのは普通のこと。


 その意味で言えば、『Wii Sports』はまさしく“Wiiにしか出来ない”“Wiiのための”“新しいゲーム”でした。もちろん作りこみの甘さを指摘する人も、そもそも「リモコン振るのはバカらしい」と言う人もいましたけど、あのソフトが新しかったのだけは確かです。
 でも、『Wii Sports』以外―――正確に言うと、『ゼルダ』とか『ファイアーエムブレム』とか『ペーパーマリオ』とか『やわらかあたま塾』とか『ドラクエソード』とかの「『Wii Sports』と『はじめてのWii』以外はあまり売れない」と言われる作品って、既にあった作品をWii用に作り変えただけなんですよね。

 「ゲームらしいゲームは売れない」でも、
 「“Touch!Generations”も落ち目だ」でも、本当はなくて……


 Wiiの新しい世界を見せてくれるソフトは『Wii Sports』『はじめてのWii』以外にない―――というのが、正確な現状把握なんじゃないかと思うのです。

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 『パワプロWii』なんか分かりやすくPS2とのマルチですし、『ゼルダ』はGC作品をWiiリモコン用に作り直した作品で、『エムブレム』は思いっきりGC版の続編。
 『ペーパーマリオ』は2Dマリオ層にアピールしていたし、『やわらかあたま塾』はDS版を「みんなで遊ぼう!」と組み替えたもので、『ドラクエソード』は『剣神』の焼き直し。

 『ガンダム0079』とか『バイオ4』はシステム自体は凄く新しいのだけど、世界観とかゲーム内容が旧作と似通っている分、売れないのも仕方ないのかなぁと推測。『エレビッツ』は……そもそも存在を知られていない(笑)


 もちろんコレらの作品が悪いワケじゃなくて、僕はこうした作品が増えるのは凄く嬉しいです。PS2がぶっ壊れている僕にとっては『パワプロWii』で、ライオンズのルーキー岸が使えるだけで「新しい!」と感動しているくらいです(笑)
 ただ……『Wii Sports』のような新しさを求めている人にとっては、「今までのゲームと変わらないじゃん」と思われても仕方ないなーと。



 『Wii Sports』が騒がれた頃、両手で握るコントローラを使うような“これまでのゲームが好きだった人”からは「あんなのはゲームじゃない」と言われ。
 旧ハードの流れを引き継いだソフトが増え始ると、“『Wii Sports』のような新しい遊びを期待している人”にとっては「これじゃ今までと変わらないじゃん」と言われる……

 「ユーザーってワガママだね」なんて言いたいのではないです。
 Wiiが“これまでのゲームが好きだった人”も、“これまでのゲームが好きじゃなかった人(飽きちゃった人)”もターゲットにしたのだから―――1本のソフトで両側のユーザーを満足させることなんて出来ないんですよ。

 で……この夏商戦のWiiソフトのラインナップで言えば、圧倒的に“これまでのゲームが好きだった人”に偏っている……と。
 『Wii Sports』でワクワクした層からは「あれ?結局、『Wii Sports』だけじゃん。何やってんの任天堂」と思われているところに、ちょうど不具合連発が起こったのを契機に任天堂バッシングが大勢を占め始める現状――――――これって凄く正常なことなんだと思うのですよ。


 “みんなが騒いでいるから俺も騒ごう”とか“PS3買ったからWiiに勝たれると困る!”なんて理由で叩いている人は論外として、『Wii Sports』が好きだった人がWiiに「やるゲームがないじゃん!」とバッシングをするのは当然だと思います。もっとやるべき。
 まぁ……ブログのコメント欄に突撃したりなんて非生産的なことをするよりも、クラブニンテンドーみたいに御意見を受け付けている場所でしっかりと意見を送った方がリターンはあると思うんですけどね。

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 僕は『マリオギャラクシー』も『スマブラX』も非常に楽しみにしている人間ですし、自分にはマトモに動かせそうにないから買わないけど『メトロイドプライム3』とかも応援しています。『ゴースト・スカッド』みたいなガンシューティングも欲しいなぁと思っています。

 でも、これらのソフトが『Wii Sports』のような新しい世界を提案してくれるかと言ったら微妙だと思います。

 『Wii Sports』の頃に起こった「これはゲーマーへの軽視だ!」という意見への反発なのか、岩田社長や宮本さんのインタビューはゲーマーを強く意識したものが多くなっている気がします。
 「Wiiリモコンを活かした新しいマリオだ」と謳われていた『マリオギャラクシー』は、どうにも最近「『マリオ64』の正統続編だ」みたいな売り出し方にシフトしてきたような……

 E3での岩田社長の「ライトゲーマーとコアゲーマーの壁を取り払いたい」という講演を『マリオギャラクシー』に当てはめると、2Dマリオ(『スーパーマリオ』~『Newマリオ』)の層と3Dマリオ(『マリオ64』)の層の融合をイメージしているんだと想像出来るのですが……
 それだとあくまで既存のゲームの進化であって、『Wii Sports』のような新しい世界だとは思えませんよね。そもそもマリオを使っている時点で、そちらを狙っていないんだと思うんですが(笑)。

 大メジャータイトルである『マリオ』ですら、Wiiにおいてはプレイヤーを選ぶソフトなんですよね。“2Dのように操作できる3D”をウリにしているところをみると、『Newマリオ』層を引き込もうとしている意図が見えるので……その効果で『マリオギャラクシー』が100万本を超えれば、Wiiでも“既存タイトルの正統進化”が売れることの証明になると思うんですが。『マリオ』までコケると、いよいよヤバいよと……



 『Wii Sports』のような新しいゲームソフトと言えば、次は『Wii Fit』なのかなぁと思うのですが……触ってみるまで「ホントに面白いの?」という不安もありますし。そもそも、『Wii Sports』から『Wii Fit』まで1年もかかっているんだから「全然ソフト出ねえ!」と言われるても仕方ない気もします。
 あ……でも、『みんなで投票チャンネル』なんかも凄く“新しいソフト”だと思うんですけど。やっぱりアレじゃ駄目なのか(笑)。もうちょっと、予想的中率とか的中回数によってMiiが新しい動きをする……みたいな遊びが欲しかったかもですね。ご褒美がないと、飽きが来ちゃいますからねぇ……

 その意味で、『Wii Sports』『はじめてのWii』『みんなで投票チャンネル』に続く新しいWiiの遊びとして僕が期待しているのは、『Miiコンテストチャンネル(仮称)』だったりします。
 Wiiが普及した層とネット接続率から考えると、今までにはありえなかった色んなことが出来ますからね。別にWiiリモコンに縛られる必要はなく、“Wiiにしか出来ない”ソフトは無数に生み出せるのです。後は、いつ出来上がるのかというだけです。


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 今年も来年も、ゲーム業界は転換点なんだと思います。
 それは「任天堂信者」と「SCE信者」の二項対立なんて単純な構図ではなく、“ユーザーの求めているものをゲーム会社が提案できるのか”とか“ゲーム会社の作っているものにユーザーが合わせていくのか”といったもっと根の深い話だと思います。

 だから、ちゃんと自分が欲しいものをアピールすること、メーカーの駄目な部分を指摘することは大事なんです。『脳トレ』からずっと続く「任天堂がやることは何でも正しい!」みたいな風潮よりは、悪いことにはしっかりとバッシングが起こる方が健全だと思います。


 支持率100%の政権なんて、全然民主的じゃないでしょ?

 問題は……バッシングをする側はメーカーが潰れても職にあぶれる心配もないワケで、無責任で非生産的な発言をしがちってことなんですけどね。

| ゲーム雑記 | 20:03 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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『大乱闘スマッシュブラザーズX』参戦キャラ暫定版

 世間はお盆休みだというのに、変わらずに平日更新されている『スマブラ拳』。休日返上で働くなんてエライ!……というワケでなく、ネタをストックしていただけなんでしょうが。こんな時期にも大きな発表がありました。


 参戦キャラとして「ポケモントレーナー」が登場

 相変わらずポケモン童貞な僕なのでよく分かりませんでしたが、『ゼルダ』におけるリンクとか『マリオ』におけるマリオのように、『ポケモン』における主人公(に相当する)キャラということなのかな?ポケモントレーナーというお馴染みのキャラがいるワケではないですよね?


 ということで、現時点で『スマブラ拳』にて参戦が発表されたキャラは15人(ゼロスーツサムスは1人としてカウントされない?)。『スマブラ拳』以外で発表が匂わされたキャラもいるので、結構揃ってきた印象ですね。
 僕はスマブラ童貞でもあるんですが、調べてみたら『スマブラDX』でも隠しキャラ入れて25人。隠しキャラも考えると、そろそろ発表も打ち止めになるかな?

 ちなみに現時点で明らかになっている参戦キャラは……

【マリオシリーズ】
 ・マリオ
 ・クッパ
 ・ヨッシー
 ・ワリオ
 ・ピーチ姫?(ムービーに登場する)

【ゼルダシリーズ】
 ・リンク
 ・ゼルダ

【メトロイドシリーズ】
 ・サムス→ゼロスーツサムス

【カービィシリーズ】
 ・カービィ
 ・メタナイト(『スマブラ拳』では未発表)

【ポケモンシリーズ】
 ・ピカチュウ
 ・ポケモントレーナー

【ドンキーコングシリーズ】
 ・ドンキーコング

【スターフォックスシリーズ】
 ・フォックス

【ファイアーエムブレムシリーズ】
 ・アイク

【パルテナの鏡】
 ・ピット

【メタルギアシリーズ】
 ・スネーク(『スマブラ拳』では未発表)


 『パルテナの鏡』はともかく、後は十年以上続いている老舗なシリーズばかりなんですよね。『MOTHER』と『F-ZERO』からも誰か参戦しそうなのと、ルイージが加わるとこれだけで20人になっちゃいます。もっと新しいキャラが登場しても良いと思うんですけど……流行り廃りを考えると、定番キャラで締められているのは仕方ないことなのかな。


 ちなみに……現時点では参戦キャラがいなけど登場してくる作品はと言うと―――
 ・『どうぶつの森』(ステージ参加おとしあなのタネ
 ・『マリオカート』?(バナナのかわ
 ・『MOTHER』(フランクリンバッヂ
 ・『F-ZERO』(アシストフィギュアにサムライゴロー
 ・『シムシティ』(アシストフィギュアにDr.ライト
 ・『nintendogs』(アシストフィギュアに

 『どうぶつの森』『nintendogs』のように『スマブラ』とはターゲット層が違うような有名作品も、参戦キャラ以外での出番があるみたい。流石に『どうぶつの森』のキャラと殴り合うにのは抵抗あるので、これはこれでOKかな……いやまぁ、人によってはつねきちとかブン殴りてえって声もあるでしょうけどね(笑)

 海外でもキラータイトルになる『スマブラ』シリーズなので、登場する作品も海外で発売されて人気なものがほとんどですね。今後の参戦キャラなどを予想する際に、「日本でしか発売されていない作品のキャラ」は微妙なのかなーと思ったり。
 日本→海外→日本と発売された『闘え!応援団』の参戦があるのか、夢想する日々……参戦キャラは無茶だとしても、アシストフィギュアとしては面白いと思うんだけどなー。「何だコイツら!日本人はこういうのが格好良いと思っているのか!ブラボー!」と、外国人にも大受け間違いなし。


 ブラボーってフランス人以外言わないのか。

| ゲーム雑記 | 03:49 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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ハードを牽引する人気シリーズなんてもうないのか?

 『忍之閻魔帳』さんによると、『FFXII インターナショナル』の消化率がヤバいらしい。分かりやすく言い換えると、すげー売れ残っているよとのことです。

 『FF12』はもちろん僕は(PS2が動かないので)未プレイなんですが、「壁を乗り越えると実は良いゲームだと気付く」とネット上で言われているのをよく見かけていたので……過去のインターナショナル版と比べても絶不調だというのは驚きました。


 確かに……インターナショナル版で二度目を売って稼ごうという考え方自体が、“暗黒期”を乗り越えた今のゲーム業界には向いていないのかも知れませんね。情報収集能力さえあれば面白いゲームって沢山あるもんなぁ。同じゲームを二度やる気にはなれないか。

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 ちょうど、この時期に野安さんのブログで「人気シリーズの続編が据置ゲーム機の勝敗を分けることにはならない」という記事がアップされました。

 全然違う文脈で出てきた二つの話題ですが、あたかも「FF12は人気なかったから」「FF13にそれだけの求心力はない」と繋がりかねない流れになってしまったような……話はそんなに単純なことじゃないと思うんですけどね。



 『FF7』『ドラクエ7』が初代PSを勝利に導いたというのは確かに一因はあったと思いますけど、実際僕は『FF6』が大好きだったけど『FF7』は買わなかったし……
 我が家がスーファミを買った決定打も『マリオワールド』ではなく『ストII』だったし、世間的な声も『F-ZERO』や『シムシティ』が「スーファミってこんなことが出来るんだ!」と思わせてくれたというのを聞いたことがあります。個人的には、友達宅で『ファイナルファイト』を見た時はビビったもんなぁ。ファミコンとは違って、こんなデカいキャラを動かせるんだ!って。


 でも、僕がWiiを買ったのは『ゼルダ』や『ファイアーエムブレム』があったからだし(どちらも売上げは…だったけど)、同じように人気シリーズの続編をやりたいからPS3を買いたいって人も大勢いるとは思います。シェア1位になれるかは別の話ですが……


 もちろん『FF13』については野安さんの意見に同感できるところも多くて……今のスクエニにおける『FF』って“一つのハードを勝利に導くキラータイトル”ではとっくになくなっていて、全てのハードの『FF』ブランド全体での成功を意識している気がします。
 PS3でもWiiでもDSでもPSPでも、『FF』と名の付く作品は発売しますしね―――ナンバリングタイトルだとか外注だとかは、ビジネスの中の一つの選択肢でしかなくなっているというか。良い意味でも悪い意味でも、『FF』や『ドラクエ』というブランド名はブランド名でしかないと割り切っているというか。

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 スクエニのこの考え方って、実は凄い逆転の発想なんですよね。
 「シリーズものを何作も遊んでくれる人は減ってきている」という認識があるから、幅広い年齢層(ハード)に向けて逆に「シリーズものを沢山出す」という。

 コーエイの『無双』ラッシュとは、ちょっと意味合いが違います。
 そもそも、『FF』『ドラクエ』の場合はジャンルまで違いますしね。ファンに全作買ってもらおうとは、最初から考えていないフシがあります。
 どちらかというとメディアミックスとかに近いのかも。そういや、『ドラクエ』は昔っからジャンプで『ダイ大』やってガンガンで『ロト紋』やってアニメオリジナルのもあって『4コマ劇場』とかもありましたしね。小説版もあったなぁ……“入り口を増やす”考え方は、実は昔から持っていたんですよね。


 話ズレた……
 僕自身は野安さんが仰るほどには、そんなに急激にゲームファンの心情は変わっていないと思っているのですが。次の据置ハード戦争の頃には、そうなっているだろうなという気はします。

 我が家では居間でWiiが頑張っていますけど、喩えば(絶対にありえないけど)『ゼルダ』や『ファイアーエムブレム』がPS3かXbox360で出ていたならWiiではなくソッチを居間に置いていたか―――と言うと、それはないんですよ。何故なら、サイズがデカいから。面白いゲームが出るか以前に、居間に置くスペースが物理的にないのです。

 この喩えは物凄く限定的だと思いますけど、同じように「奥さんが興味を持ったのがWiiだった」とか「アプコン目当てにPS3買った」とか「友達みんながXbox360持ってオンラインやってる」とか―――据置機を買う理由に、少しずつ“遊びたいソフトの数”以外の要因が入りこんでいる気がするんですよ。


 でも……それを言い出すと、どの据置ゲーム機が勝つか鍵を握っているのは未婚率だとか出生率だったりするワケですし。キリがないような気もしますね。
 僕自身の予想では、未婚率はこのまま延々と上がり続けるだろうからPS3も独身男性に売れると思っているんですが……そう考えると、PS3は売れるけど年金制度は崩壊するとか、よく分からない話になりそうだ(笑)。

 とりあえず、子作りはゲーム内で。

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| ゲーム雑記 | 05:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ゲーム関連の話題を朝からごった煮

 高校野球が熱すぎて困るぜ(主に寝不足で)。

 壁紙用のイラストにチマチマ色を塗っていたのですが、PCのスペックがへっぽこなのとサイズを大きくし過ぎたのとで途中から全然動かず……レイヤー変更するだけで2分くらいかかるってしまうようになりました。
 途中まで進んでいましたが、フガーってなって全部やり直しでサイズを小さくして塗り直すことにしました。そもそも、標準的な壁紙サイズってどのくらいなんでしょう??

 「800×600」「1024×768」「1280×1024」「1400×1050」「1600×1200」で足りてます?
 もし「ウチのPCは違うよー」って人で、やまなしの描く壁紙なんかを使いたいと考えてるどうかしてる人は、コメント欄でもWEB拍手でもイイんでサイズを教えて下さいな。


 ゲーム関連の話題で4コマ漫画を描かれている『IKaのマホ釣りNo.1』さんの、「P.S.すりーさん」No.59がもう素晴らしいっ!!つーとすりーの姉妹愛に悶えまくり。

 この御方の漫画は基本的には「面白おかしく」楽しいものがほとんどなのですが、「P.S.すりーさん」は更に時々ホロッとくるネタもあったりで大好きです。表情の描き方が上手いんだ。未読の方は、No.1から順番に読むのがイイですよ。
 ネットの片隅からヒッソリと応援をしております。頑張って下さい。



 リアルPS3の話。しかし、何だかんだ言っても、PS3は「値下げ」と「ソフト投入」で息を吹き返すと思っています……でも、そうすると不幸がウリのすりーさんのキャラクターがどうなるのか心配だという、どうしようもない鬼畜ヤローが僕です。

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 Xbox 360で「ガンダム無双インターナショナル」発売決定

 ちょっと前の話題ですが……個人的には結構驚きました。
 いやまぁ、もちろん海外では『ガンダム無双』Xbox360版が出るという話でしたから日本で出てもおかしくなかったのですが……大きな追加要素があるワケでもなく、そのまんまXbox360でも出しちゃうんだと。
 そもそも宇宙世紀のガンダムはアメリカではほとんど人気がないらしいし、日本国内ではXbox360がなかなか普及しないし。Xbox360版を出すメリットだけなら、そんなにないと思っていたので。

 もう『無双』に関してはPS3とXbox360の両方に出していくって方向なのかな。
 「PS3が勝ちそうだから」とか「Xbox360が勝ちそうだから」と言ったレベルじゃなく、「どっちでもいいから買ってくれよ!」というところまで来ているのかも知れませんね。


 僕は任天堂信者ですけど、“WiiとDSだけが勝つ未来”が来てしまったら不安です。
 「サターンであまり売れなかったソフトをプレステに移植して出す」レベルではなく、PS3&Xbox360とWiiの間には大きな差がありますから、「PS3やXbox360で売れなかったソフトをWiiに移植して出す」ってことは不可能ですしね。

 もちろん、従来コントローラの『Halo3』とWiiリモコンの『メトロイドプライム3』のどちらが面白いのかというのは、また別な次元の話ではあるんですが……僕としては、どっちの方向性も生き残ってもらいたいので、『ガンダム無双』の移植も傍観者としては「頑張れー」というニュースでした。



 『ガンダム無双』目当てにPS3を買ったという人はそりゃ喜べないでしょうけどね……
 PS3にはアプコンと孕ませゲームがあるからイイじゃないですか!

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 米国で『メトロイドプライム3』のプレビューが提供開始―Wiiショッピングチャンネル
 (iNSIDEさんより)

 Wiiのショッピングチャンネルで、商品販促チャンネルが出てきたというニュース。
 このためにショッピングチャンネルのブラウザを変更したんですかね?アメリカでは『ゼルダ』と双璧を為すキラータイトル『メトロイドプライム』なので、日本で同じことをやるかは微妙……

 そもそも、映像だけならWii.comでも観られますしね。
 Wii.comを観るのが面倒だという人が、ショッピングチャンネルで一つのゲームの映像を観るだけのチャンネルをダウンロードするか?って気も。これが『メトロイドプライム3』限定のチャンネルじゃなくて、「今月の新作紹介チャンネル」とかだったら埋もれそうな傑作が掘り起こされる可能性もあるんだけどなぁ……


 そういや、アメリカでは8月27日の『メトロイドプライム3』発売に合わせて、バーチャルコンソールで(日本では)ディスク版『メトロイド』とスーファミ版『スーパーメトロイド』を一週ごとに配信するそうです。

 新作の販促に旧作を発売するという手段は、日本でも『ピクロス』や『ファイアーエムブレム』で使われていましたけど……幾らアクションゲームとは言え、一週ごとに作品が配信されてもクリアできなくないですか?(笑)
 Wii版『スマブラX』の前にバーチャルコンソールで64版『スマブラ』配信とかしたら、Wii版の売上げ落ちそうですしね……タイミングが難しそう。

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 Wii版『パンヤ2』にはキャラクターボイスが搭載予定

 僕はPC版もWii版の前作も未プレイだから「へー、誰になるんだろう」程度の興味でしたけど、PC版からのファンはどういう心境なんでしょうね。

 まだまだ未定ですけど……『マリオギャラクシー』が『ゴースト・スカッド』と発売日近そうだから『ゴースト・スカッド』をスルーする予定なので、今回もスルーっぽいなぁと思っていた『パンヤ2』の発売日付近がスッポリと空く可能性が出てきました。『スマブラX』発売日に直撃しなければ買うかも。
 どうやらネット対戦は出来なさそうなので、Wiiのネット対戦が本格化するこの時期の発売は売上げとしては厳しそうですけどねー。僕はあまりネット対戦には興味がないので、それはそれで構いませんが……


 よくよく考えてみると……『スマブラX』を上手く避けたとしても、今度は『マリカWii』発売日に直撃する可能性もあるんですよね。この時期のWiiソフトはサードにとっては鬼門かも。

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 そういや、ちょうど今Wiiの『みんなで投票チャンネル』のワールドアンケートで「今見てるテレビはワイドテレビ?」という質問が出ていました。

 これはかなり興味深い質問です。
 Wiiソフトへの評価で「次世代機のくせに16:9に対応していない!」というダメ出しを最近はよく見かけるので、Wii保有者におけるワイドテレビ率は実際どれくらいなのかとを知りたかったのです(もちろん投票チャンネルをやっている人という限定ですけどね)。
 しかも、世界規模での質問。“率”で言えば、貧富の差が激しい国の方がワイドテレビ率が高そうなのですが(Wii持っている人や、ネットに繋いでいる人が限られているから)……果たして。結果は、今週出ます。

| ゲーム雑記 | 05:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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考察:貧乳・ツリ目・ツンデレ

 週に1回ペースの貧乳カテゴリー話は、ネタ自体は幾つかストックしてあって。一つ書き終えると、「来週は○○にしようかな」と一週間かけて細かい部分を考える―――ってペースでやっています。

 なので、前回の「美少女作品が美少女ばかりな理由」を書き終えた時点で、「よし!来週は“貧乳・ツリ目・ツンデレ”を書こう!」と意気込んでいたのですが……昨日の夜に巡回サイトさんを回っていたら、おっぱい話でお馴染みの『名探偵西園寺万五郎がアニメを斬る!』さんにて「ツンデレにツインテールが多い理由」という記事がアップされていました。

 何このシンクロニシティ。
 「またパクったのか」と思われても仕方ないですけど、西園寺さんとは夜通し酒を飲み交わせそうです。


 さて、ここからが本題。
 不思議な話ですが、僕らの文化圏には「ツリ目=攻撃的」「タレ目=温厚」という先入観があります。流石にWikipediaには載っていませんでしたが、はてなダイアリーのキーワード(ツリ目タレ目)には「漫画的表現では」と但し書きで載っていました。
 僕が漫画脳に侵され過ぎているせいかも知れませんが、リアル人間関係に対してもそういう先入観で入ってしまうことが多いです。でも、それって変な話ですよね。


 感情表現で目尻が上がったり下がったりはしますが、デフォルトの目というのは生まれつきな先天的なものでしょう。対して、「攻撃的」「温厚」といった性格は年齢を重ねて積み上げていく後天的なものです。
 リアル人間関係において、そうした先入観は先入観でしかありません。タレ目のコだって攻撃的だったりするし、ツリ目のコでおっとりしたコだっているんでしょう。さほど三次元に興味がないのでその辺よく分からんのですが、目の形と性格に因果関係など本来ないはずです。


 そんな風に。「ツリ目のコ=攻撃的」という先入観が強ければ強いほど、二次元ではその先入観を活かしたキャラ造形が行われます。もちろんそれを逆手に取る手法もありますが、“分かりやすさ”のためには先入観に従った方がリスクは小さいですからね。数としては“先入観通り”のキャラの方が多いんじゃないかと思います。
 なので、「ツリ目のコ」と「ツンデレ」は切っても切れない関係になるのです。「ツンデレ」の“ツン”が持つイメージと、「ツリ目」が持つ攻撃的なイメージは、非常に近しいものがありますから。この二つの要素は非常に相性がイイのです。


 ここまでは、多くの人が分かっていることでしょう。
 なので、このブログでは一歩踏み込んで「貧乳」と「ツンデレ」の関係を考えていこうと思います。

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 ある程度アニメに詳しい人ならば、「貧乳」「ツリ目」「ツンデレ」というキーワードを備えたキャラを何人も思いつくことでしょう。これにプラスで、西園寺さんのところでも挙げられた「ツインテール」とか、「声が釘宮理恵」とかを足しても一ジャンルになるくらい(笑)

 「ツリ目」と「ツンデレ」の相性が良いことは上で書きましたが、「貧乳」と「ツンデレ」も相性の良い属性だったりします。もちろん「ツリ目」「ツンデレ」の組み合わせほどではありませんし、“巨乳よりは相性がイイ”くらいなんですけどね。


 「ツンデレ」道はここでは語りつくせないほど深いものですし、僕なんかが偉そうに述べるべきではないのでしょうが……基本的には二面性のギャップの魅力というものなんでしょう。

 “普段は凛々しくて強い”あのヒロインが“俺の前では可愛らしい”みたいな。自分で書いてて自分がキモイんですけど(笑)、原理的にはこんなカンジだと思います。
 注意すべきは、この「俺の前では」の部分ですね。この「俺」というのは、もちろん「やまなし」のことでも「このブログを読んでいる貴方」のことでもありません。「作中のある特定人物」であり、その作品の「視聴者・読者・プレイヤー」全てのことです。
 作品・キャラによっても様々で……「作中のある特定人物」に感情移入させる作品もあれば、視聴者や読者はあくまで監視カメラみたいなものと割り切る作品もあるので話はややこしいのですが。

 二面性の魅力とは「強さ」ばかりが取り沙汰されているキャラに、俺だけが「弱さ」を知っているんだ的な魅力なんじゃないかと思います。
 その意味で言えば、「ツンデレ」って「俺だけがキャッツアイの正体を知っている!」とか「コロンボ(古畑でも可)よりも先に俺が犯人を知っている」に近いんじゃないかと。これを最初にキャラ造形に活かした人は凄いですね。


 二面性については、コレもまた1エントリ必要なくらいなのでこの辺にして……
 「ツンデレ」が内面の二面性(ツンとデレ)で魅力を描いているのならば、外見にもまた二面性を持たせようと考え始めます。と言っても、漫画やアニメのヒロインは美少女が多いのですから……「美」を損なうような要素ではなく、「一般的には価値がないと思われている(本当に価値がないかは不明)」程度のものがイイだろう―――
 と、こんな風に理詰めでキャラを作っていくと、「ツンデレ」と「貧乳」が自然と組み合わさってしまうのです。

 もちろん、これには流行りも関係あって。「ツンデレ」も「貧乳」も需要があるというのが大きいんですけどね。
 加えて……体や顔の他のパーツと比べて、おっぱいは大きさがハッキリしているくせに大っぴらにその悩みを言うことが出来ないというのもあると思います。「私は胸が小さいのがコンプレックスなんだ!」と色んな人に主張しているよりも、“こう見えて実は貧乳を気にしてる”の方が二面のギャップがより映えるという話なのです。



 ・普段は「ツン」だけど、「デレ」時の可愛さが魅力
 ・非の打ち所がない「美しさ」なのに、「貧乳」だけが悩みの種

 この二つって並べてみると物凄く似ているでしょ?
 この論理から言うと、「ツンツン」キャラはむしろ「貧乳で何が悪いんだっ!」と逆ギレするくらいが標準な気がしますね。



 「貧乳」コンプレックスと「ツンデレ」の相性が良いのなら、逆に「おっぱいが大きすぎて恥ずかしい」系のコンプレックスと相性が良いのは「大人しめ」な女のコになります。「巨乳」「大人しめ」「タレ目」と、ここにも一つテンプレが出来上がりました。『舞-HiME』で言えばエルスティンタイプ。
 「巨乳」と「ツリ目」を繋げたいのなら、どっちかというとドドーンと胸を張っておっぱい強調するようなコがテンプレになりますね。「巨乳」「攻撃的」「ツリ目」で、『舞-HiME』で言えば珠洲城遥タイプ。


 ちなみに『舞-HiME』で分析していくと…「巨乳」「大人しめ」「タレ目」のエルスティンの対角にいるのが「貧乳」「ツンデレ」「ツリ目」のニナで、「巨乳」「攻撃的」「ツリ目」の対角にいるのが「貧乳」「大人しめ」「タレ目」の雪之だったりするんですよね。

 よく考えられています……

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 もちろんこれらのことは、あくまでテンプレの一つ一つでしかありません。
 「貧乳」「ツリ目」「ツンデレ」は組み合わせとしては絶妙で、小内刈りの後に背負い投げというコンビネーションくらい絶妙なのですが。この組み合わせばかり繰り返していると、「次に背負い投げが来る!」と相手に予想されて返し技を喰らうハメになります。
 なので、実際にこうしたテンプレ通りのキャラにしてしまうかは、また別の話です。「ツリ目」で「ツンデレ」で「巨乳」のヒロインだってもちろん存在しますし、「タレ目」で「大人しめ」で「貧乳」のコだっています。


 キャラ造形の流行り・廃りって、こうしたキャラのテンプレ形成と脱却の歴史の繰り返しなんだと思います。極端な話、「貧乳」が「巨乳」よりも人気になってしまえば、この組み合わせは使えなくなってしまうのですからね。2007年現在ではスタンダードだと思われているキャラも、来年にはもう主流ではなくなっているかも知れません。

 受け手からすれば、そうした流行の変化も楽しいんですけど……
 作る側からすればたまったもんじゃありません。漫画連載は数年単位で進行していくのですし、アニメだってプロジェクト発足から実際の放映開始までは2~3年かかるケースはざら。ゲームはピンキリでしょうけど、ハイスペックな据置ゲーム(PS3やXbox360など)は3~4年くらいは軽くかかるんじゃないでしょうか。

 考え始めた時には最先端なものでも、形になった時には「今更○○かよ」となっている怖さだってあるんですよね。


 なるほど……そう考えると、ここ数年ネット上だとか(比較的開発がスピーディに進みそうな)PCゲームなどから流行が始まっているというのも頷ける気がします。まぁ、よりコアなヲタクが多いというだけなのかも知れませんが、制作に時間がかかるメディアはこうした萌え文化の中心からはどんどん外れていってしまうのかもですね。

 その点で言うと、資本や時間が少なくて済むWEB漫画なんかは面白い媒体なんでしょうが……とは言っても、描くのが全然早くなんないんだよなぁ。

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| ヒンヌー | 02:04 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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『スーパーマリオギャラクシー』の発売日は?

 どうやらファミ通フラゲ情報みたい?
 『スーパーマリオギャラクシー』の発売日について尋ねられた宮本さんが、「世界同時期発売を目指してはいるけど、日本人が日本語で最初に作っているので……」とコメントしたそうです。ということは、北米での発売日11月12日よりも早くなるということ??

 もし10月25日だったら大変なことになりそうですね(笑)
 『はじめてのザッパー』もあるから、その辺との兼ね合いで調整してきそうです。10月後半~11月上旬が本命ならば、とりあえず僕は10月25日発売の『ゴースト・スカッド』は見送る方向で行こうかな。


 にしても……『マリオ64』のおかげで3Dアクションゲームというジャンルが確立したけれど、そのせいで3Dについていけない人を生んでしまったと宮本さんも意識していたんですね。“3Dについていけない”日本代表の僕にとっては、見捨てられてなかったのだと嬉しかったです。
 遊べる人が限定されてしまった3Dアクションの反動として、2Dの『Newマリオ』を作りたいという意見が出てきたことと、「3Dが苦手な人でも遊べる3Dアクション」を目指した『マリオギャラクシー』が発売することって同じ意識から始まっているのかも知れませんね。


 ということで、実は『スマブラX』よりも『Wii Fit』よりも、僕が楽しみにしているのが『マリオギャラクシー』だったりします。僕にはマトモに遊ぶことが出来なかった3Dアクションというジャンルで、初めてちゃんと楽しめるんじゃないかと。

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| ゲーム雑記 | 17:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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信者なので、不具合連発の任天堂を擁護してみる

 PS2一強時代にはアンチソニーになって、DS&Wiiが絶好調で売れまくっていた時期には「流行っているという理由だけで買ってから文句言われてもなぁ」とイマイチ乗り切れず、最近の不具合連発で任天堂バッシングが止まらないと「そこまで言わなくても…」と擁護に走る……

 分かった、俺ってただの捻くれ者なんだ。


 さて、状況のおさらい。
 7月12日にDS用ソフト『がんばる私の家計ダイアリー』が発売。発売元は任天堂で、開発はsyn Sophiaです。ゲーム作りの内部事情はよく知りませんが、任天堂ブランドで発売するからには任天堂だってチェックはしているはず。開発会社だけの責任ではありませんよね。

 不具合の公式発表があったのは8月1日でした。
 詳しくはこちら。家計簿ソフトで計算が正しく行えないことは、購入者の間でも「どうも計算間違えが多い気がする」と話題になっていたそうです。分かりにくい不具合だったとは言え、どうにも対応が遅かった印象ですね。
 その上、DSソフトはカートリッジ=セーブデータなため、ソフトの交換対応はこれまでのデータを全部消してしまうのと一緒。「面倒臭かった家計簿を、DSで楽しくしましょう!」がコンセプトだったソフトでこんなことをしでかしてしまえば、購入者にとっては「所詮ゲーム会社はこんなもんだ」という失望に繋がってしまってもおかしくないです。


 続いて、8月2日にWii用ソフト『フォーエバーブルー』が発売。発売元は任天堂、開発はアリカです。アリカは『エバーブルー』シリーズを作り続けてきた会社ですね。
 『家計ダイアリー』と違ってネット上でも発売前から話題になっていた(ターゲット層がゲームブログに近い)ソフトでしたし、フリーズという分かりやすい現象だったために、発売日の時点で「フリーズすんぞっ!」とネットでは話題になっていたそうです。

 フリーズが起きる原因がハッキリしていたこともあり、任天堂はその日に回避方法を発表。『家計ダイアリー』の対応が遅かった反省もあるのでしょう。そして、8月7日に交換対応を決定しました。
 個人的には、アクアリウムはあまり楽しそうではなかったので……回避方法さえ分かれば、それほど重要なバグではないと思ったのですが。不具合があったことは確かですし、叩かれても仕方ないですね。


 更に、8月7日にWii本体がバージョン3に更新できるようになりました。Wii発売日以来の大型バージョンアップで、細部が変更された(詳しくは『ALL Wii Need』さんにまとめがあったので参照下さい)のですが……大規模なバージョンアップだったからこそ不具合も起こってしまったそうで、『インターネットチャンネル』中にリセットボタンを押すとフリーズする不具合が話題になっていました。
 本日8月9日朝早くに、Wii伝言板に任天堂からメッセージが送られてきました。フリーズが起こる操作と、そこからの復旧操作が書かれていました。対策はまだ未定ですが、バージョンアップで直せそうですね。この不具合は“フリーズする理由さえ知っていれば”回避できる話なので、『家計ダイアリー』のソレと同じレベルで語るには抵抗があります。


 不具合を起こしたのはメーカーですし、消費者には1ミリの責任もないのは間違いありません。文句を言うのも正統な権利だとは思います。
 しかし、今回「任天堂、不具合ばっかじゃないかよ!」と声高に叫んでいる人達って、つい最近まで「Wiiってやるゲームねえよ!」「さっさとソフト出せよ!」「(PS陣営のように)頻繁にバージョンアップしろよ!」と叫んでいた人達のような気がします。

 別にそうした主張をしていた人に責任があるとは思いませんよ。しかし、自分が主張していた通りに「さっさとソフトが出た」結果、「不具合が出てしまった」のなら―――僕だったらあまり大きな声で「不具合なんか出してんじゃねえよ!!」とは怒れないなぁ……という話。



 個人的には遊ぶゲームが多すぎてクリアが追いつかない現状なので、ソフトの発売ペースはもうちょっと緩めで構わないと思いますし。その分、完璧なソフトを出してくれよって思います。

 ただ……これはあくまでイチ消費者でしかない自分の意見なので、メーカーからすると「この時期に出さなければならない商品だ!」と急いで作らなければならなかった理由もあるんでしょうね。


 『フォーエバーブルー』は分かりやすく、夏向けのソフトです。
 これが1ヶ月遅れて9月2日発売だったのなら「オイオイ、1ヶ月発売が遅いだろう」と言われてしまったことでしょう。どうにかして8月に間に合わせる必要があって、その結果として不具合が出て、売上げがどうこうという話ではなくなってしまった。

 まぁ、納期までに不具合なしで完璧に仕上げるのがゲーム会社のお仕事なんでしょうから、同情はするけど文句も言いますけどね。


 で、実は“Wiiのバージョン3”と『家計ダイアリー』も時期が絡む話だったりします。恐らくは8月のお盆の時期を意識してのスケジュールだったのでしょう。
 現状はどうだか分かりませんが、任天堂側の理想としては「おじいちゃん・おばあちゃんの家にもWiiを置いて、伝言板でやり取りをしましょう」だったはず。インターネットの回線という大きな問題はありますが、それ以外のセットアップを一度やってしまえば、デジタル機器に不慣れな人でも手軽に操作できますからね。

 Wiiが発売されて、年末があって、ゴールデンウィークがあって、今度のお盆休みがある。昨年末にはWiiはなかなか手に入らない状態でしたから、今回が初めて「実家に帰ってWiiをセットアップしてあげよう」という時期だという人も多いはず。
 だからこそ、今回のバージョンアップによって「Wiiを便利に」しておかなければならなかった……お盆休みに間に合わなかったら、次に実家に帰るのはいつだろうって人もいるでしょうしね。そういう意味では、この時期のバージョンアップに関しては好印象を持っています。任天堂はWiiのコンセプトを忘れていないぞって。

 なので、任天堂にとっては“お盆までに修正バージョンを用意できるか”が勝負でしょうね。もし用意できたのだとしたら、(世間でのバッシングはともかく)僕は彼らを見直します。



 『家計ダイアリー』も、目指すところはお盆休みだったんじゃないかと思っています。
 一昨年のお盆休みに『脳トレ』が注目され始めたというのは有名な話ですが、その後にDSと『脳トレ』を買った(or買ってもらった)老年層に「最近DSやってる?DSって家計簿もつけられるんだよ」と再度注目し直してもらう意図があったのだと思います。

 家計簿ソフトは2~3日で結果が出るものじゃありませんから、お盆の1ヶ月前に発売したというのも分かりやすいです。もちろん交換対応になってしまったので、1か月分のデータも全部なくなってしまったんですけどね……台無しになってしまったとは言え、発売時期を焦った理由も分からなくはないです。



 何と言うか………これらの不具合って「DSが飽きられるんじゃないか」「Wiiが飽きられるんじゃないか」という焦りから、どうしても夏までに仕上げなきゃと急いだ結果な気がします。いやまぁ、デバッグチームの内部のことなんては知りませんけどさ。

 「危機感がないから不具合なんか出るんだよ」というよりは、「危機感が強すぎて不具合が出た」印象なんです。もちろん現場と上とでじゃ、危機感の強さは違うでしょうけどね……

 でもさー、何をそんなに焦ってるんだよって思っちゃいますよ。
 数字の上ではDSもWiiも絶好調じゃないですか。メーカーとしては「ライトユーザーは飽きるのが早い」と戦っているつもりなんでしょうが、飽きやすいライトユーザーを一度ならず二度までも取り込んだ自分達の実績を忘れたんでしょうか。仮に今、多くの家庭でWiiやDSがホコリを被っていたとしても、消費者が望んだソフトを出せば売れるって土壌は作ったじゃないですか。


 もうちょっと、ドッシリ構えて横綱相撲をしたって良いじゃない。
 冬にダイビングのゲームが出ても良いと思うし、家計簿を付けてくれる人は年末まで付けてくれるじゃないですか。バージョンアップだって、ソフトのラインナップ強化だって、Wiiの寿命が尽きるまでじっくりやれば良いじゃないですか。

 せっかく「PS3やXbox360とは競合しない」ゲーム機なんだから、シェア争いに捉われないで自分たちのペースで進めていけばイイのだと思います。

| ゲーム雑記 | 21:23 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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対戦ゲームの感想ってムズかしい

 以前に『ドラゴンクエストソード』の評判から思うことという記事を書いて、色んなニュースサイトさん達に紹介して頂いたことがあったのですが……
 その反応を見ると、僕が思ったよりも「賛」の声が多かったのが印象的でした。何となく、ニュースサイトを運営している&ニュースサイトでWEBニュースを細かくチェックしているような方々には、『ドラクエソード』ってやっぱり「こんなのドラクエじゃねえよ」と思う人が圧倒的に多いんじゃないかなぁと想像していたので意外でした。

 まぁ、別に「賛」の方が多かったワケでもないんですけどね(笑)
 「ゲームが面白いか/面白くないか」なんて人それぞれですから、雑誌のレビューもネット上の評判もあくまで“自分以外の評価”と考慮しないとならんと思うのですよ。特に新しいジャンルのゲームは「触ってみなければ分からない」ですし、それはゲームというメディアの良さでもありますしね。


 にしても……賛否両論あって中古への流れが多い割に、『ドラクエソード』の売上げは依然として好調みたいですね。『ゲームの裏話』さんの記事によると、40万本を突破して50万本も視野に入ったほどだとか。

 『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』『スーパーペーパーマリオ』が40万を超えたところで失速し、任天堂据置機でのサードソフトが50万本を超えたのはスーファミ時代にまで遡らなきゃならないそうなので……二つの意味でWiiにとっては、この壁を超えるかどうかが大きな分岐点になりそうです。
 もちろん。普及台数300万台のハードで40万本のソフトが売れるってだけでも、立派に凄いことだと思うんですけどね。


 ……流石に100万本は厳しそうですかね。
 「Wiiでミリオン到達するソフトを3本予想しよう」と野安さんのブログで話題になっていたことがありましたが(予想エントリ予想結果)、『Wii Sports』『はじめてのWii』に続くミリオンソフトはなかなか出ませんね。年末商戦辺りに、1本は出そうですけど……


 そんな中、Wiiの夏商戦の目玉として発売された『マリオパーティ8』は初週25万本だったそうです。果たして、このソフトは50万本・100万本を超えるのか―――
 ということで、今日は『マリオパーティ8』の評判から思うこと。そうです、二番煎じ記事です(笑)

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 まず、僕が巡回しているサイトorブログなんかの評判をチェックしてみると……

 そもそも、購入した人がいませんでした。

 注意して欲しいのは、僕は別に「マリオパーティ売れてねー!ププ-ッ」と言いたいワケではありません。むしろ初週25万本は恐ろしい数字ですよ。Wii自体が300万台なのですから、Wiiユーザー12人に1人は購入した計算になります。
 加えて……『マリオパーティ』と購買層が被っていると思っていた『Wii Sports』が発売された時は、(賛否両論はあったけど)感想を書かれているサイトorブログが多かったのですから。そうしたサイトorブログで評判をちっとも聞かないというのは意外でした。
 『Wii Sports』は新しい操作への興味で購入したけど、『マリオパーティ』はシリーズものだから大体想像が付くわーって人が多いということなのかな。同時期に発売された他のソフトのラインナップというのもあるか。


 とりあえず、個人ブログの評判は後で検索して調べたのですが……
 その前に、Wii mk2の評判を見てみると……『マリオパーティ8』を楽しんでいる人は読まない方が良さそうですね(笑)

 8月8日午後11時現在で、16件のレビューで48点のE判定。
 mk2に投稿している人は全体的にゲーマー寄りだと思いますが、『Wii Sports』はB判定ですし(発売直後はC判定だったのに上がってきましたね)、ゲームキューブの頃の『マリオパーティ』シリーズはオールC判定。高くはないけど、そこまで低くもないですね。


 mk2だけ見ると『マリオパーティ8』が地雷ゲーのようにも思えるのですが…
 喩えば、mixiのWiiコミュニティのレビューなんかを見ると……8月8日午後11時現在、(5段階中)4を付けている人が36%で一番多いですね。次いで3、5の順で、1と2は足しても12%しかいません。

 Amazonの商品ページのレビューはと言うと…
 こちらも8月8日午後11時現在、27件のカスタマーレビューの平均が(5段階中)星4つ。
 まぁ、個人的にはAmazonのカスタマーレビューってあまり信用していないんですけどね。『マリオパーティ』に「ミニゲームばっかでつまらない」とか書いている人いるし(笑)。何を目的で買ったんでしょう、この人は……


 検索してみて読んでみた個人ブログの反応なんかも、まずまずなものが多かったですね……


 注意してもらいたいのは、僕は別に「mk2信用ならねー、ププーッ」などと言いたいのではなく。僕個人としては、なるほどこういう意見もあるのかと参考になることが多くて重宝しています。自分が好きなソフトの評判は怖くて読めませんけど(笑)

 要は、情報を集める側が“自分にマッチした情報を探せるか”にかかっているんだと思いますよ。mk2だって個人ブログだってmixiだってAmazonカスタマーレビューだって、使い方次第なんですよね。それを忘れて一つの情報だけに振り回されてしまうと、本来の目的(面白いソフトを探す、とか)が上手くいかなかったりするのです。

 他人の意見の一つ一つはもちろん大事だけど、他人の意見は他人の意見でしかないことを忘れてはいけないのです。


 ところで……どこの感想にも「ワイドに対応していない」「ロードが長い」などの不満点は書かれていたのですが、肯定派の人は「それでも子どもと一緒に楽しめているから満足♪」という人が多かったです。

 要は、肯定派の人と否定派の人では「何が良いゲームの基準か」の優先順位が違うってことなんでしょうけど………そう言えば、対戦がメインのゲームの評価ってバラバラになるのが当然なんですよね。


 喩えば僕のケース。先週末に友達が遊びに来たので、WiiのバーチャルコンソールでDLしていた『パワーリーグ4』を3人対戦しました(ホントは4人まで対戦できるんだけど、コントローラがなくて……)。
 91年のプロ野球データなので、僕らにとってはうろ覚えの選手ばかり。しかも実名じゃないから「コレ?誰?」という話題だけで盛り上がり、野球ゲームなのに協力プレイだから誰が誰を操作しているのか分からないだけで盛り上がり、巨人:木田(多分)の156km/hのシュートボールに「ありえねえだろ!」と盛り上がり、こちらの代打デストラーデに思いっきりデッドボールをぶつけられて盛り上がり。

 すっげー楽しかったけど、多分この友達以外では盛り上がらなかったと思いますよ。同じゲーム好きでも、兄貴とだったらこんなに大笑いは出来なかったんじゃないかな。
 対戦ゲームって「どういう人と一緒に遊ぶのか」が重要なんです。なので、対戦ゲームの感想って「一緒に遊んだのはどういう人か」が分からなければ、真意は伝わらないのです。このブログを読んでいる人は僕の友達がどういう人間かを知らないのしょうから、イマイチ感情移入できなかったことでしょう。



 「家族や友達と一緒に遊ぶと楽しいこと間違いなし!」
 ゲーム雑誌にはこんな風に書かれていることが多いです。ですが、ゲーム雑誌を作っているような人達と集まって遊んだ『マリオパーティ』と、幼稚園児の娘とイチャイチャしながら遊んだ『マリオパーティ』では同じ感想を持つワケがありません。

 ゲームが面白い/面白くないは「人それぞれ」と、この記事の始めの方に書きました。
 対戦ゲームの場合はプレイヤーその「人それぞれ」に加えて、「一緒に遊んだのはどういう人なのか」もまた重要な要素の一つ。Wiiの発売直後に色んなブログで『Wii Sports』の感想を見た時、多くの人が「誰と遊んだのか」を書いていました。皆さん、本能的に“自分がどうして面白かったのか”伝える術を悟っていたのかも。

 そういう意味で、個人ブログというのは「対戦ゲームの魅力を伝える」には最適なメディアなのかも知れませんね。


 もちろん個人ブログは(よほどのことがない限り)文字数に限りがないのに対して、ゲーム雑誌は文字数の制限がシビアですし、ゲーム雑誌に個人ブログのようなことをしろというのもムリな話です。ゲーム雑誌の購買層に合わせれば、一人用ゲームの話題がメインになるのも分かります。

 要は“ゲームマスコミ最大手”みたいに言われているゲーム雑誌も、mk2や個人ブログやmixiやAmazonカスタマーレビューと同様に、使い方次第だってことですね。どれがなくなっても僕は困ります。


 ※ 8月10日追記:
 IT mediaの『マリオパーティ8』のレビューは、子ども達にゲームを遊ばせてその様子を観察するというものでした。最後に不満点もしっかり書いているし、WEB媒体であることをしっかり活かしながらマスコミとしてのプライドのある良いレビューですね。
 IT mediaは以前にも『しゃべる!DSお料理ナビ まるごと帝国ホテル』のレビューで女性記者に花嫁修業(という名目の料理作り)をさせたり、ソフトの特徴を活かしたレビューを書いていて好印象です。個人サイトも負けてられないなー。

| ゲーム雑記 | 01:45 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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ヘコむことがあったので、脊髄反射でゲーム話

 大全壁紙を作ろうと、パソコンの画像ソフトで線画を調整していたら画像ソフトが「これは回避不可能なエラーです」という警告文(?)と一緒に強制終了してもうた。1時間かけていたのに……また、イチからやり直し……


 Wii本体のバージョンアップに際して、インターネットチャンネルで「リセット」を押すとフリーズする不具合が発生したそうですね。
 でも、個人的にはコレを『家計ダイアリー』や『フォーエバーブルー』の不具合と同じレベルだとは思いませんね。セーブデータが無効化される『家計』と違って、こちらはバージョンアップで修正できるでしょうし。

 修正プログラムを作るのに、中の人は休日返上でしょうけど……



 それはともかく……某掲示板の情報によると、市販のUSBキーボードに対応し始めたという噂が。任天堂のサポート対象外なので、公式発表はありませんね。僕はUSBキーボードを持っていないので確認していません。
 ホントなら、メッセージは送りやすくなるんでしょうが……どうやらインターネットチャンネルには対応していないみたい?一番使い道がありそうなのがインターネットチャンネルなのに(笑)
 ※ 某氏から「キーボード使えた!」というメッセージがあったので、どうやら使えるのはホントみたいです。とは言え、インターネットチャンネルの不具合があったために、また近い内にバージョンアップもあるでしょうし、公式でサポートされていないとヒッソリと使えなくなる可能性もあるんですよね……Wii用にキーボード買おうと考えている人は要注意!

 Wiiのユーザー層でなければ、Wiiリモコンを使って無線仕様にするキーボードを出すとは思うんですけど……それをやると「一人で使うゲーム機」の色が強くなってしまうのがジレンマですね。そもそも、キーボードを活用しそうなゲームも(インターネットチャンネル以外には)ほとんどないし……


 Xbox 360がアメリカで50ドル値下げへ

 いよいよ来たなという一方で……
 値下げしたアメリカ版の価格ですら、日本の現状の価格よりも高いんですね。これを考えると日本での(これ以上の)値下げは厳しいのかなー。Xbox360が日本で売れない原因は「高いから」ではないですし。

 逆に「高いから」売れていないPS3は、値下げさえ強行すれば売れると思うんですが……Xbox360の動きを見て値下げをしないか、Wiiの売れ行きを見て値下げをするか、判断の難しいところですね。
 個人的にはPS3を値下げしてもWiiの売れ行きは変わらないと思うので、キラータイトルが来るまでカードは切らない方がイイと見ていますが……ただでさえ年末商戦に強い任天堂にキラータイトルが揃っているのを考えると、何もしないというのも勇気が要るよなぁ。

| ゲーム雑記 | 21:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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スポーツ漫画の到達点:甲斐谷忍『ONE OUTS』全19巻

 「一旦通ってしまった不正、それはもはやイカサマでも反則でもない―――正義だ
 つまり、ヤツラの不正を許してしまうお前らが間抜けなだけなのさ」



 甲斐谷忍の代表作と言えば、90年代後半にドラマ化されてワインブームを起こした『ソムリエ』でしょうか。ドラマ化と言えば、最近にもドラマ化された『LIAR GAME』があります。それともジャンプっ子的に言えば『翠山ポリスギャング』でしょうか。
 描かれた順番は逆ですが、『ONE OUTS』はこれらの中では『LIAR GAME』に最も近いように思います。僕が『LIAR GAME』の第1話を読んだ際に、「野球漫画じゃない『ONE OUTS』だ」と思ったくらいですから。(僕はドラマ観たことはないけど)『LIAR GAME』が好きで、野球観戦がそこそこ好きだって人にはドンピシャでオススメな漫画。


 野球漫画でありながら、甲斐谷先生は「あらゆる野球漫画へのアンチテーゼ」と作者コメントに書いています。曰く―――
 ・主人公のピッチャーが剛速球を投げない
 ・努力と根性が、必ずしも勝利には結びつかない
 ・主人公が悪党

 これまでの野球漫画の定石とは一線を画したこれらの要素は、なるほど『ONE OUTS』が他の野球漫画とは違うところだと思います。ですが、同時にこうも思う。

 この男、相当やり手のペテン師だ―――と。

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 ネタバレにならない程度に『ONE OUTS』のあらすじを紹介するならこんなカンジ―――

 沖縄の賭野球で無敗だった渡久地は、万年リーグ最下位のプロ野球チーム:リカオンズに入団し、ワンナウト単位の出来払い“ONE OUTS契約”を結びます。ルールは単純、
 ・渡久地がピッチャーとして1アウトを取るごとに500万円の出来高払いが発生
 ・逆に、渡久地がピッチャー時に失点をすると、1失点ごとに5000万円のマイナスが発生

 この契約だと、防御率2.7点の投手でも「プラスマイナス0」という新人ピッチャーには厳し過ぎる計算になります。もちろん現実のプロ野球では、こうした完全出来高払いの契約は禁止されています(作中でも禁止はされているんですけどね…)
 後々の展開で、幾つかルール追加やルール改正が行われますが……この漫画はこうしてずっと、限定条件を与えられたスポーツ漫画として描かれていくのです。


 “ONE OUTS契約”という限定条件と、「あらゆる野球漫画へのアンチテーゼ」という甲斐谷先生の信念……これらが混ざり合って『ONE OUTS』が傑作になったのは間違いないと思いますが、実は甲斐谷先生は一番大事なところをボカしてコメントしているのです。


 「あんな重要な手の内は隠しておく。それが勝負の鉄則だ。
 ところが、城丘は実にご丁寧にマスコミに手の内を喋りまくった。なぜか―――
 喋ることで、肝心なことを隠せるからさ」


 奇しくも、作中で渡久地が智将:城丘と対決した際に放った言葉が、この漫画の一番重要な部分を表しているのです。


 ○ そもそも、スポーツ漫画は何故面白い?
 漫画とは“キャラクターを描くもの”です。そして、“キャラクターは目的を持っている”ものです。のび太はしずかちゃんに誉められたいのだし、悟空は強いヤツと戦いたいのだし、吉岡一門は宮本武蔵を殺してしまいたいのです。
 全てのキャラは(作中で明示されているかはともかく)目的を持っていて、だからこそ読者は「あー、コイツは○○したいんだな」と感情移入が出来るのです。新人漫画賞なんかのアドバイスで、「主人公が何故そういう行動を取るのか分かりやすく描け」と言われるのはそのためなんですよね。


 スポーツ漫画というのは、その点で物凄く分かりやすいのです。
 スポーツをしている人のほとんどは「試合に勝ちたい」と思っていますからね。湘北と海南が戦っていても、西浦と桐青が戦っていても、矢吹丈とホセ・メンドーサが戦っていても、スポーツ漫画はお互いの「勝ちたい」という意志のぶつかり合いなのです。
 強い意志を持つ人は、それだけで輝いているのです。


 加えて―――スポーツ漫画は一つ一つの勝利が次に繋がって、最終的な大きな目標を目指しているケースが多いです。「全国制覇」だとか、「W杯出場」だとか、「南を甲子園に連れて行く」だとか。

 その意味で、少年漫画で高校スポーツが多く描かれるというのは、漫画のターゲット層や青春の甘酸っぱさなんかを描きたいという意図だけでなく、短期的な目標(=1試合ごとの勝利)と長期的な目標(=全国制覇など)がイコールで繋がりやすいということも大きいのかなと思います。
 高校スポーツのほとんどはトーナメント戦だから、負けた時点で上には進めなくなってしまいますからね。


 逆に、プロ野球などの“リーグ戦”を描いた作品はそうではありません。
 喩えば、去年のセ・リーグを優勝した中日ドラゴンズは87勝54敗5分という成績です。リアル世界では驚異的な勝率ですが、漫画の中で54回も負けた姿を描かなければなりません。
 作中で大接戦が描かれていても「負けても、あと53回負けられるんだよな」とテンションが上がらない要因にもなりますし、「所詮140試合ある内の1試合なんだよな」と気付かれかねません。

 別にプロ野球に限った話ではありません。
 何とかの一つ覚えのように「絶対に負けられない戦い」なんて言葉を使っているテレビ局もありますが、サッカーW杯ですらアジア予選もグループリーグも“リーグ戦”です。世界のベスト16になるまでは、基本的には負けが許されているのです。
 同じグループリーグ3試合でも、アトランタ五輪の時は2勝1敗でも決勝トーナメントには上がれず、05年のWユースは2分1敗で決勝トーナメントに進みました。高校野球のトーナメント戦のように“自分達で勝ち上がらなければ先に進めない”ワケではないんですよね。

 なので、こうした“リーグ戦”の漫画を描く場合は、如何に“もう負けられない状況”を作るのかが鍵になってきます。でも、何かそれって興ざめじゃないですか? 作品を盛り上げるために、ワザと主人公達を窮地に追い込むワケで……やり方を間違えると、御都合主義臭が強くなってしまいます。


 『ONE OUTS』はこうしたリーグ戦での“短期的な目標≠長期的な目標”というズレを逆手に取り、“ONE OUTS契約”という超短期的な目標を置くことで焦点を「この試合の勝ち負け」「ペナントレースの行方」「渡久地の年俸」という3つにしてきたんですね。コレは、作者自らが意識してやっていることだと思います。

 言ってしまえば―――
 「1試合ごとの勝ち負けなんて描いても楽しくないから、俺は1アウトごとの勝ち負けを描くぜ!」ってことなんでしょう。これまでのスポーツ漫画全般にケンカを売っていると言っても過言ではない(笑)



 ○ でも、プロスポーツってそういうもんなんだよね
 だからと言って、この作品を読んでいると甲斐谷先生がプロ野球を嫌いだとは思えません。むしろ、物凄くプロ野球を(というかスポーツ全般を?)愛しているんだなぁと感じてきます。
 それは実際の球界をパロディにした世界観とか、細かい理論もさることながら―――“ONE OUTS契約”って実は「1プレイ1プレイに注目してもらうこと」の見直しなんですよね。

 プロスポーツだから勝敗は確かに大事です。
 ですが、結果だけなら試合後にスポーツニュースを観れば良いってことになってしまいます。ワンポイントで出てきて相手の4番を沈めるリリーフエースとか、送りバントを1球目で決めるか2球目で決めるかとか、チームの劣勢を三者連続三振で跳ね返して流れを呼び戻すピッチャーとか―――ダイジェストにするとカットされてしまうような1プレイ1プレイが観客を魅了するのだし、勝負を決めるのですよ。

 『ONE OUTS』は“1アウト”“1失点”という最小単位の結果に注目させることによって、そこまでの過程の面白さを再確認させてくれました。スコアの上ならば、ソロホームランもホームスチールも1点は1点。ですが、観客や相手チームが受ける印象は全く別のものになるのです。それを、この作品は思い出させてくれました。


 『ONE OUTS』以前にこうしたスポーツ漫画がなかったというワケではなく、古くから使われてきた手です。焦点を「試合の勝ち負け」だけじゃなく、「因縁のアイツとの勝負」とか「魔球の攻略」とか「控え選手の活躍」とか「手術前の子どもと約束したホームラン」だとかに合わせてきた歴史はあります。
 しかし、作品全体に新しくルールを加えてしまったスポーツ漫画は『ONE OUTS』くらいではないでしょうか。この辺りは、福本漫画の影響なんかが強いんでしょうね(直接の影響か、間接的な影響かはともかく)。



 万人にオススメする漫画というワケではありません。
 僕自身も何度か「ちょっとテンポが遅いよなー」と挫折しかけたこともありました。

 それでも、この作品はスポーツ漫画史の1ページに名を刻む傑作だと思います。
 「最近面白いスポーツ漫画がないよなー」と思っているのならば、是非読んでもらいたい。

4088771370ONE OUTS 18 (18) (ヤングジャンプコミックス)
甲斐谷 忍

集英社 2006-08-18
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| 漫画紹介 | 21:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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Wii本体の更新がありました

 任天堂HP内にて、「FOREVER BLUE」の交換に関するお知らせが載りました。
 ディスク交換は妥当なところですが、自分のいない時に業者さんが来てもらっても母じゃ対応出来ないだろうし……やはり面倒と言っちゃ面倒ですね。これ以上の対処は思い付かないのですが。


 一方、本日Wii本体の更新があった模様です。
 ショッピングチャンネルにアクセスしたところ「本体を更新してからアクセスして下さい」とのメッセージが流れました。んで、本体を更新しようとするとすげー時間がかかるの。これから更新するという人は、アクセス集中が一段落してからの方が良いかも知れませんね。

 今までの更新は新しいチャンネルが使えるようになる程度のことでしたが、今回の更新では(今のところ)新しいチャンネルの情報はなし。変わったのはWiiメニューなどのシステム部分みたいですね。


Wii更新


 まず、「オォッ!」と歓声をあげたのが『お天気チャンネル』のメニュー。
 Wiiメニューの状態でも、設定された地域の天気が表示されるようになりました。これは地味に嬉しい!
 去年9月のWii Previewではこれが出来ていたので、実装された『お天気チャンネル』からこの機能がなくなっていた時はショックでしたしねー。

 後は、更に地味ですがWiiメニューに現在の時刻が表示されるように。
 「家族と共有するゲーム機」なのだから、これもありがたいですね。朝出かける時とか、観たいTV番組などがある時などにも現在時刻が分かると便利ですし。


 その他で気付いたのは……Wii伝言板で「プレイ履歴」の手紙のみ色が変更されたことですかね。登録した人や、ゲームからの手紙は今まで通りのクリーム色でした。
 それと、ショッピングチャンネルのサーバーメンテナンスが行われたらしく。ソフトを選びやすくなりましたね(ポイントしたソフトが青くなるように、ソフトをジャンルやタイトル名で選べるように、人気ソフトやおすすめソフトの紹介など)。


 新しいチャンネルが追加されるといった派手なことではなさそうですが、今回の更新は地味に嬉しい機能が追加されたかなという印象です。頻繁に更新されるPS陣営と違って、Wiiは「更新は最小限に」という意志が感じられますが……こういう嬉しい更新ならば、何度あっても大歓迎です。


 ※ 16時30分追記
 任天堂の公式発表によると、『ニュースチャンネル』もヘッドラインニュースが流れるようになったとか。確認してみたところ、定期的にニュースチャンネルにアクセスしてニュースを取得していないと出ないそうなんだけど……詳しくはよく分かりません。
 色んなところで要望は目にしていましたが、個人的にはアイコンで一目で分かる『お天気チャンネル』ほどのありがたみはないと思います。

 Wiiフレンドの並び替えも、更新してからどうも不安定で「接続に失敗しました」が表示されてしまい未確認……実際に接続テストをしてみても普通に繋がるので、任天堂側のサーバーの問題なのかなと、ちょっと時間を置いてから確認してみようと思います。

| ゲームプレイ日記 | 16:16 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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