今日は他に語ろうと思っていたネタがあったんですけど……驚くべき噂が『N-Wii.net』さんで取り上げられてたので、優先的に今日はこちらの話題で行きます。
元スクエニの松野氏とモノリスソフト、Wii向け新作RPGを制作中?
松野氏とは『オウガバトル』シリーズ『FFタクティクス』『FFXII』などで知られる日本を代表するゲームクリエイターの一人(ただし『FFXII』は途中降板している)。モノリスソフトは『ゼノサーガ』『バテンカイトス』シリーズなどのRPGで有名な開発会社で、今年の5月に任天堂が株式の80%を買収したことでニュースにもなりました。
あくまで噂レベルですし、正直なところWiiファンの願望が多分に出ている推測なんだろうと思うのですが……
「スクエニ退社後の松野氏は何をしているのか不明だった」「なのに、Wii Preview時のインタビュー動画に出てきていた」「Wii用のアイディアを練っている(が、形になるかは分からない…みたいな含みのある)というコメントだった」「モノリスソフトの買収は任天堂がRPG路線を強化したいから」などなど……今まで出てきた情報や噂と合致しているからこそ、こういう噂が出てくるんだろうなぁと思いました。
僕自身が気になったのはこの一文。 「岩田が社長になって、任天堂はRPGのジャンルでもっと優れたものを出したいと考えた。」
あー、そうか。岩田さんが社長になったのは2002年で、ファイアーエムブレムシリーズが据置機で帰ってきた『蒼炎の軌跡』が2005年発売。シリーズ公式サイトが出来たり、ここ数年やたら『エムブレム』に力入れてるよなぁと思っていたのですが……そういう事情ならば合点がいきます。 岩田さんと言えば「ゲーマーにとっては敵だ」とか「ライトユーザーに媚びたゲームばかり作りやがって」みたいに言われることが多いと思うんですけど……当然のことながら『MOTHER』シリーズに深く関わった一人ですし、RPGというジャンルを軽視しているワケがないんですよね。
『エムブレム』シリーズへの注力や、DSで『ASH』を発売すること(加えてDSの新色をここに投入すること)などを見ると―――いわゆる非アクション系のRPGへの期待があるのかも知れませんね。岩田社長自らか、岩田体制で力を持った他の人なのかはともかく。
そう考えると……松野氏のアイディアとモノリス買収が直接交わるかはさておき、その二つの事柄が実はWiiにとっての“ゲーマー向けゲームとしての”ジョーカーになるのかも知れませんね。どこかで任天堂自らがWii向けにRPGを出す可能性は高いんじゃないかと予想しておきます。
ちなみに、Wii Preview時に出てきたゲームクリエイターの方々が作っていると思われるソフトを整理してみました。名前は敬称略です。インタビューで食い付いていたWiiの機能もまとめてみました ・吉積信(バンダイナムコゲームス)『ソードオブレジェンディア(仮称)』……Wii Connect24でゲームに変化 ・鯉沼久史(コーエー)『戦国無双KATANA』……気軽に楽しめるところに言及 ・和田洋一(スクウェア・エニックス社長)……ライフスタイルの変化に期待 ・堀井雄二『ドラゴンクエストソード』……感覚的なコントローラー、無線LAN対応 ・本間さなえ(バンダイナムコゲームス)たまごっち関連?……部屋に置きやすいデザイン ・小口久雄(セガ副社長)……バーチャルコンソールへの供給、Wii Connect24 ・松野泰己……『マリオギャラクシー』に感銘、箱庭に直接触れる感覚 ・鵜之澤伸(バンダイナムコゲームス副社長)……ユーザー層の回帰、周辺機器のバリエーション、DSとの連動 ・河津秋敏(スクウェア・エニックス)『FFCCクリスタルベアラー』……ネットワークへの敷居の低さ
このインタビュー動画で皆さんが熱く語っていることの半分も形になっていないというのが現状なんですが(汗)……松野さんがWii用ソフトに前向きというのは分かりますね。世界観構築に力を入れる松野さんだからこそ、その世界に触れられるコントローラーに注目したのかも。
さてさて。Wii向けRPGというニュースならば、こちらは確定情報。 『わぱのつれづれ日記』さんに考察付きで書かれていたのでご紹介します。
風来のシレン3がWiiで登場
wapaさんは「シレンシリーズが元々任天堂ハードの作品だったこと」「シレンはグラフィックよりもシステム重視なこと」がWii用で発売する要因になったのじゃないかと考察していますね。なるほど、相変わらず見事な切り口で惚れ惚れします。
『弟切草』『かまいたちの夜』をバーチャルコンソールに出しながらPS3用に『忌火起草』を出すということを忘れれば、スーファミ版の『シレン』をバーチャルコンソールに出しているのだから最新の『シレン』をWii用に出すのは当然っちゃ当然なんですよね。
以前から、ファミコン・スーファミ時代からの回帰層を狙ってDSで2Dゲームがヒットしていることを書いてきたんですが……ある意味では、WiiってDS以上に回帰層が集まりそうなハードなんですよね。バーチャルコンソールなんて言う究極の回帰アイテムがあるのですし。 もちろんWiiを持っていてバーチャルコンソールやっていないという人も沢山いるのでしょうが、バーチャルコンソールでスーファミ時代のゲームを懐かしく遊んでいるような人達には「スーファミ版シレンのバーチャルコンソール化」と「シレン最新作がWiiで登場」という二つのニュースはマッチしやすいんじゃないかと思います。
そう考えると……最初は「?」と思った中村光一氏の「クラシックコントローラ推奨です」発言も、納得がいきますね。Wiiでスーファミ時代のバーチャルコンソールを楽しんでいるような層は既にクラシックコントローラを持っているでしょうから、ある意味で標準のコントローラなんですよね。
同じように、バーチャルコンソールに出ているような時代の作品の続編をWiiで出していくと面白いと思うんですが……キャラゲーやアクションゲームと違って、今も続いているRPGって少ないんですよね。バーチャルコンソールでは出ないだろう『ドラクエ』『FF』と、既に出ている『ゼルダ』くらい? RPGで圧倒的シェアを築いたスーファミ回帰層を取り込めないことが、実は最大のネックなのかも知れませんね。とりあえずスクエニさんにバーチャルコンソールを協力してもらおうぜ。
しかし……「シレンにアナログスティックは不向き」というのは分かるんですけど、Wiiリモコン横持ちじゃ駄目なんですかね?ボタン数が足りない?じゃあ、左手でWiiリモコンの十字キーで移動して、右手のヌンチャクのボタンで操作するとか……せっかくどちらの手でも持てるコントローラなんだから色んな使い方ができると思うんですけどね。 クラコンが嫌いなワケじゃないんですが、振動がないのが未だに物足りなくて……64ソフトをバーチャルコンソールで遊んでいない理由の7割は「振動がないから」ですもの。
愚痴はともかく。 どこかの偉い人が以前に「WiiはRPGに不向きだから最終的にはPS3が勝つ」みたいなことを仰っていたのですが、システム面だけで言えばWiiとRPGの相性が悪いとは思えません。というよりも、従来通りのRPGをPS3やXbox360で出すメリットってあるのかなと思うのですよ。
喩えばレースゲームだったり、戦闘機のシミュレーターだったりならハイスペック機で出すメリットは分かりやすいです。高速で動く多数のものを描写するのにはマシンパワーが要るんでしょう(専門的なことはちょっと分かりませんが……) 『ブレイドストーム』のように超多数vs超多数みたいなゲームとか、箱庭の中で縦横無尽に動き回る3Dアクションなんかもまた然り。PS3版の情報が出てくる度に「ん?どうなの?」と不安にはなるのですが、『ウイニングイレブン』のようなシミュレータも“現実に近付ける”最終目標があるのだからハイスペック機で出す意味は分かります。
でも、喩えば……こちらが数人vsあちらが数匹のモンスターみたいな従来型のRPGの場合、マシンスペックってそんなに重要か?と思うのですよ。PS2から先の“進化”って、召還獣のエフェクトとムービーの豪華さ以外に見せられるところあります? “冒険している”感覚のために風景の描写を細かくするというのも、PS2初期の『FFX』くらいでほとんどの人は満足しちゃっているんじゃないですかねー。
純粋なRPGとは言いがたいかも知れませんが…DSでスクエニがヒット作をコツコツ積み上げているのを見ると、RPGファン全員がグラフィック&スペック重視だというのは誤解だろうと思っちゃいます。
もちろんハイスペック機で作るRPGが無駄だということではないんですが―――グラフィック重視はPS3かXbox360、手軽さはDSかPSP、システムはWii、みたいな棲み分けが最も可能なジャンルがRPGだと僕は考えるのです。少なくとも機能面では。
とは言え、 「WiiにRPGは不向き」というのは、むしろスペック以外なところにあって。 『Wii Sports』を家族で楽しみたくてWiiを買ったというような人は、ほとんどの場合は“家族全員が使う”居間のテレビにWiiを繋げていることでしょう。WiiとRPGの関係を語る上で、一番のネックはここにあります。何十時間もかかるRPGを買って、居間のテレビを占拠できるのか……という問題。 まぁ、それを言っちゃえば「大画面テレビじゃないと映像が堪能できないよ」というPS3やXbox360も同じような境遇なので、据置機におけるRPGというのはジリ貧になりつつあって、携帯ゲーム機に市場を移しつつあるということなんでしょうけどね。
それでも一人用の『ドラクエソード』はWiiの市場で売れたのですし、むしろ「ボリュームが少ない!」という不満が多いくらいで。WiiでもRPGが売れる土壌というのは、ちゃんと存在してはいると思うんですけどね…… 「1プレイごとの時間」「セーブポイントの量」「読み込みの長さ・頻度」などなど、『ドラクエソード』に対する批判からWiiユーザーがどういうゲームを望んでいるのか学ぶことは多いのです。ホント、この3つさえ何とかなればWiiでもRPGは楽しめると思うのです。
松野氏の件はあくまで噂ですし、モノリスソフトは現在『ディザスター』開発中で、『シレン3』は固定ファンは多いけれど万人受けするタイトルではない…… Wiiにとって、次なるRPG系の大きな花火は『FFCCクリスタルベアラー』ですかね。RPGというよりはアクション寄りなのでしょうが、DSの『FFCCリング・オブ・フェイト』が好評なのでコチラに対する期待も徐々に高まっているんじゃないでしょうか。
DSで『FF3』がミリオン越えた時のように、Wiiでもこうしたソフトがミリオンを越えてこそ初めて「ゲームらしいゲームも充実してきた」と言えるのかも知れませんね。それはもちろんソフトメーカーの力が問われていることでもあるのですが…… スクエニの『FFCC』と、スクエニを退社した松野氏の新作が競り合ってWiiを盛り上げるなんてことになれば……Wiiユーザーとしては幸せなことだと思います。期待をしていますよ、松野さん。
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テーマ:Wii(ウィー)総合 - ジャンル:ゲーム
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