『よつばと!』強化週間、最終日。 ……と言いつつ、組み合わせ投票の結果発表やら、『よつばと!』関連で書きたいことはまだ残っているので今後もチョコチョコ書いていくつもりですけどね。
“組み合わせ”“年齢考察”と続けてきた『よつばと!』話ですが、今日はその他に残されている謎や伏線やフラグをまとめてみようと思います。 この漫画の大きな特徴として、“厳密に作中時間が設定されている”という点がありますよね。あさぎがアイスを食べていたら、次の回でかーちゃんが「(あさぎは)昨日、私のアイスを食べたのよ」と愚痴っていたり。基本的には1話完結の物語でありながら、個々の話がしっかり繋がっているんですよね。
そういう意味で言えば、“今の話”の中に“次の話”のヒントが隠されているとも言えて。そうした意識を持って読んでみると“今の話”も倍楽しめるというものです―――ってなカンジにあれこれ理由付けてみたけれど、単に「自分用に」まとめておきたいなと思った謎・伏線・フラグ整理をやるだけなんですけどね。
○ よつばの「じーちゃん」はどうしてるの? 違和感を最初に覚えたのは、誰もいない綾瀬家をよつばが訪ねるシーン。 あの見開き2ページの寒気というか、ゾクゾク感は凄いです。前の回が華やかで楽しい話だっただけに、よつばの「あけてくださーい…」の文字が凄く重く圧し掛かってきました。いつも明るいよつばだけど、過去に“あけてもらえなかった”経験をしたことがあるのかもなぁと思ったのです。
で、7巻の敬老の日の話を読んで―――“ばーちゃん”にしか電話をしていないことで、「あぁ、やっぱりじーちゃんは死んじゃっているのかもなぁ」と思いました。前述の風香と仏花を買いに行く回で、よつばは“死”を理解していましたからね。ばーちゃんとじーちゃんととーちゃんと4人暮らしだったけど、じーちゃんが死んじゃって、とーちゃんとよつばは引っ越してきた……ってトコなのかなぁと推測しました。
……ですが、こないだ既刊をパラパラ読み返してみて「アレ?」と自分の推測がおかしいことに気付いたのですよ。 それだとお盆の回で「死んだ人が帰ってくる日なんだ」と知ったよつばが、“じーちゃん”に無反応なのはおかしいですよね。
推測が煮詰まってしまったので、「ばーちゃん」か「じーちゃん」か「よつばの出自」に関する情報が出ている箇所を全部拾い集めてみました。困った時のローラー作戦です。チェック漏れあるかもなので、気付いた方は指摘してもらえると助かります。
・1巻3話…とーちゃんのセリフ 「ばーちゃんちは(クーラーが)なかったもんな。じーちゃんがクーラー嫌いなんだよ」 ・1巻6話…ジャンボのセリフ 「こいつ(=よつば)ひろわれっ子なんで、かーちゃんいないんだ」 ・1巻7話…とーちゃんのセリフ 「俺が外国でひろってしまって、なんだかわからないうちに、育てる事になった」 ・2巻14話…恵那のセリフ 「よつばちゃん、ここに来る前はおばーちゃんちにいてねー。その前は島にいたって言ってたよー」 「(どこの島?と訊かれて)左って言ってた」 ・4巻休憩…よつばのセリフ 「(どっから来たと訊かれて)ひだり」 ・4巻27話…とーちゃんのセリフ 「ばーちゃんに買ってもらったやつか?」 ・5巻28話…よつばのセリフ 「よつばもあっちのとおいばーちゃんちからきた。そのまえはもっととおい ひこうきでいくとこからきた」 ・5巻29話…とーちゃんのセリフ 「これ(=ぶどう)、うちの田舎から送ってきたもんなんですけど」 よつばのセリフ 「これなー、ばーちゃんがおくってきたー」 ・5巻32話…とーちゃんのセリフ 「(よつばに向かって)おまえ、そういうのどこで覚えてくんの?ばーちゃんか?」 ・6巻36話…とーちゃんのセリフ 「(学校について)ばーちゃんちの隣のみーちゃんが行ってたとこ」 ・7巻43話…敬老の日に、ばーちゃんに電話をするシーンがある ※ じーちゃんには替わらない
調べてる途中で気付いていたんですが、「じーちゃん」という名前が出てきたのは1巻の第3話だけで、しかもとーちゃんのセリフだけなんですよね。よつばは「じーちゃん」という言葉を喋ったことがない(他の家のじーちゃんの話はしたことあるけど)。
そもそも「じーちゃんち」ではなく「ばーちゃんち」という表現をしていることが気になるのですが、綾瀬家も「おばあちゃんちから帰ってきて…」と言っているので、あずま先生の中で実家と言えば「ばーちゃんち」なんでしょうか。
ひょっとしたら……よつばがばーちゃんちに住み始めた頃には、既にじーちゃんは死んでいたりするのかな?と思ったのですが。それだと、とーちゃんの「じーちゃんはクーラーが嫌いなんだよ」は、「嫌いだったんだよ」になるような気も。 考えれば考えるほど分かりませんね。第3話のセリフさえなければ気にもならなかったのに、一体じーちゃんは何処にいるんでしょう。そもそも30歳前後と思われるとーちゃんの親ならば、50代60代くらいだろうし、まだまだ元気なお年頃のはずなんですよね。
単に、じーちゃんに放浪癖があるとか……実際に亡くなってはいるんだけど、大人が気を使ってよつばには「じーちゃんは遠いところに出かけたんだ」と説明したとか。そういうところなんでしょうか。謎は深まるばかりで、何一つ解決出来てませんね(笑)
○ とーちゃんはどうしてこの家に引っ越してきたのか? これは「ばーちゃんちの謎」にも関係している話なんですけど……そもそも、とーちゃんはどうしてここに引っ越してきたんですかね。 最初は仕事の関係で引越しをしたのかと思ったのですが、とーちゃんの翻訳家の仕事ってパソコンと向き合うことばかりで、編集者の人が打ち合わせに来たり・打ち合わせに出かけたりは全くしていないんですよね。翻訳家の仕事がそういうものなのかはさておき、それならば別に実家暮らしでも不便はなかったはずですよね。
となると、昔住んでいた馴染みの土地に帰ってきたということなんでしょうか?
そう言えば……5巻の天体観測の話でジャンボがとーちゃんに「なんとか自然公園って知らん?子供の時、遠足に行った」言うシーンがあるんですが、「車で1時間ちょい」の距離だそうです。 車で1時間ちょいって結構な距離ですよね。「1時間」という説明ならば40分くらいも含まれそうですが、「1時間ちょい」ならば1時間5〜20分くらいを指しそうな気がします……自然公園への遠足で、車で1時間ちょいの距離かぁ。バスに乗って1時間ちょいかけて「自然公園」って微妙だよね(笑)。 ひょっとして、ジャンボやとーちゃんが住んでいた地域って今住んでいる地域から微妙にズレてる……?
前回の年齢考察の時に、このジャンボのセリフから「ジャンボととーちゃんは幼なじみだったのではないか」と書いたのですが……よくよく見ると、このセリフも違和感ありますよね。普通だったら「なんとか自然公園って覚えてないか?」な気が……単に文字数の問題だったのでしょうか。 しかも、とーちゃんは「知らん」って言ってるし。
ジャンボの父親の店が近所にあるのだけれど、とーちゃんが引っ越してきた家は「借家」なので昔住んでいた家というワケではありません。 加えて言うならば、ジャンボの父親のお店が「フラワージャンボ」というのも気になりますね。このお店が昔からやっていた場合は、「フラワージャンボ」の息子がたまたま2m以上の身長になって「ジャンボ」というあだ名になったのでしょうが。最近始めた場合は「ジャンボ」というあだ名の息子がいるから「フラワージャンボ」という店名にしたのかも知れません。
というか、昔とーちゃんがこの辺に住んでいたなら、「ばーちゃん」が現在ずっと遠くに住んでいる理由も分かりませんよね。単に転校しただけ? 転校しつつも連絡を取り合っていたとーちゃんとジャンボが、この度また同じ土地に暮らし始めている……みたいな物語にすると、別の扉が開けそうですね(笑)。そして、その二人を邪魔しないように引越しの手伝いにこなかったヤンダ…!三人の関係や如何に!!今後の展開に乞うご期待!!
○ みうら(早坂家)はいつハワイに行くのか? 4巻で恵那が「みうらちゃん、夏休み終わったらハワイ行くよね」と言っていたので、早坂家は9月になったらすぐにハワイに行くのかと思っていたのですが……9月になっても普通にみうらは登場していて、ハワイに行ったそぶりはありません。
9月25日木曜日の数日前(ヤンダが「日曜にしてくれよ」と言っていたので、月曜か火曜の22日か23日だと推測できます)に、よつばが「ハワイはもうみうらが行くのでしたー」と言っていました。忘れていたワケじゃなかったのですね…・・・ で、4巻を読み返してみると―――恵那は「秋に旅行いくんだよ。学校お休みして一週間も!」と言っていました。「秋」だったんですね。勘違いしていました……ということは、10月or11月という可能性もあったのか。
みうらがハワイに行っても、よつばの生活に何かが起こるワケじゃありませんが……ベタなところだと、日焼けして帰ってくるとかはあるかも知れませんね。ベタすぎ?
○ 風香の高校の文化祭 この『よつばと!』がどこまでの時間を描くのか分かりませんが……「今度文化祭でお店をやるの」と言っていたので、作中時間がそこまで進めばよつば達も文化祭に遊びに行きそうですね。 高校にはよつばの存在を知っている人もいるし、よつばに「学校」を教えるチャンスでもありますし。
てゆうか、こんな展開にもならない限り、しまうーの出番がなさそうで……
友達の文化祭って、遊びに行くと“自分には見せない顔”を周りに見せていたりして意外な楽しみがあるんですよね。風香なんかは結構モテていそうだし、「しっかりしている」と思っているクラスメイトも多そうですね。しまうーには結構ツッコまれてましたけど。
しかし、こうした秋のイベントをいちいちやっていくと、恵那の小学校の運動会とかも描かなきゃいけなくなるか……『よつばと!』コミックスのクオリティで運動会なんざ描こうものなら、アシスタントに死人が出そうです。
○ こんにゃく屋の誤解 風香→とーちゃんフラグはひとまず置いといて……1回限りのネタかと思いきや、まさかの4巻への伏線だったというこんにゃく屋ネタ。なまじ風香は頭の回転が早い(ネジは抜けてるんだけど)ので、誤解したままどんどん突き進むコントみたいな展開に。
しかしまぁ、こんにゃくが話題に出ることってそうそうありませんし……今後に誤解が解けるかは分かりませんけどね。「風香×とーちゃん」派の人にとっては、乗り越えなければならないハードルなんじゃないかと思います(笑)。 そういや……風香ってとーちゃんがあちこち海外に行っているということにも食いついていましたし、そっち方向からの展開をしてくるかもですね。「この人、意外に英語とか出来んだ」的な。
○ ちっとも絡まないジャンボとあさぎ この二人、最後に会話したのが1巻の第4話。「俺は裸でも大丈夫ですから!」という(笑) というか、これが最初で最後で……これ以降はすれ違いにすれ違いを重ね、そろそろあさぎも大学の夏休みが終わっている頃ですよね。木曜休みのジャンボと、土日が休み(多分)のあさぎだとますます出会うことがなさそうです。哀れジャンボ、というかこのままだとみうらとも絡む機会がないじゃないか。
しかし……しょっちゅう小岩井家に遊びに来ているジャンボと、しょっちゅう綾瀬家に遊びに行っているよつばを観ていると、ジャンボとあさぎが1回しか会っていないというのは驚きですよね。 ※ 13日追記:コメント欄にて「ジャンボとあさぎは蝉とりの回でも会っている」との指摘が。ホンマや……失念していました。実は僕は「ジャンボはあさぎの猫かぶりモードしか知らない」と思っていたんですが、蝉を殺虫剤で殺そうとしてるとこも見てたんですね(笑)(笑)
ちなみに、みうらとあさぎも会話しているシーンはありません。接触自体は2巻のケーキの回と、7巻の糸電話の回でありましたが、会話はしていないんですよね(みうらの話からすると作中以外では話したことありそうなカンジですけど)。ちなみに、みうらと虎子は遭遇もしていません。
あと、“組み合わせ”の話をした時に切望する声が多かったのが「ヤンダと女性陣」の絡み。ヤンダは男連中&よつばとしか絡んでいないので(牧場のお姉さんは除く)、女性陣相手にどういう反応をするのかが楽しみですね。 ヤンダは普通にモテそうなので、ジャンボみたいな反応にはならないとは思いますけど(笑)。
そう言えば、2巻にほとんどよつばが登場せずに綾瀬家だけの会話を描いた回がありましたよね(「あさぎのおみやげ」)。あんな風に、サブキャラだけの回というのもキャラが増えた分観てみたい気もします。
並べてみて思うのですけど……『よつばと!』って妙なところが非常にリアルですよね。読者から観て「謎」な“とーちゃんが引っ越してきた理由”とかも、子どものよつばからしても「謎」なワケで。全てを描かないからこそ、“子ども目線のリアリティ”を表現しているんだなぁと思いました。
色んな楽しみ方ができる『よつばと!』。 頭を真っ白にして大笑いすることも出来れば、カップリングに萌えることも、緻密な設定を考察するのも楽しいです。幅広い人が楽しめるものなんてそうそう目指せるものではないし、目指したところで中途半端なものになりがちなのですが、しっかりと成功している辺りがあずまきよひこが漫画界のイチローだと思う理由だったりします。
世界にどれだけ野球選手がいても、イチローになれたのはイチローだけですからね。 (もちろん日本の若手選手にも、イチローに匹敵する素材は沢山いますけど)
これから先、作中季節が秋に向かいます―――作品自体がいつまで続くのかは分かりませんが、秋も面白そうなイベントが沢山あるのでそうしたものも描いてもらえると嬉しいです。その場合、よつばのあのファッションはどうするんでしょうね。そろそろ半袖半ズボンがきつくなってきた季節だと思うんですけど(笑)
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テーマ:よつばと! - ジャンル:アニメ・コミック
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