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| 『DS文学全集』ファーストインプレッション |
Amazon先生からの配送が1日遅れになったので、予定を1日ずらしてのファーストインプレッション。 本日予定していました「貧乳」話は明日に変更しましたので、ご期待なさっていた方々には申し訳ありません。『DS文学全集』が届こうが、届くまいが、どっちにしろ書き終わっていないんですけどね(笑)。
また、月1回配信されるダウンロード作品の11月分のラインナップが発表されたので、「DSで読む文学ソフトの比較」も更新しました。 公式発表はこちら。結構メジャーなところが入ってますね。漱石の『それから』は読みたかったので嬉しいです。また、ダ・ヴィンチとのコラボで現役作家に短編を書いてもらうスケジュールも発表され、北村薫・田口ランディ・貫井徳郎が今のところ決定(敬称略)。個人的には作家が誰になるかよりも、何を題材に書くかの方が気になりますね。
ファーストインプレッション開始。
まずパッケージ裏を見てビックリしました。 「有名作を100冊収録」が売り文句なんですね……確かに任天堂がアピールする客層にはコレで良いのでしょうが、他社から先に出たソフトはもっと収録数多かったので、Wi-Fiで追加作品をダウンロードとかレビューが付けられるということを売りにしてくるかなと思っていました。 ですが、まぁ……「ダウンロード?はて、何かねコレは婆さん…」という世代をターゲットにしているのだとしたら(恐ろしくステレオタイプな爺ちゃんだな)、「100冊収録」や「あらすじ機能」「おすすめの本をご案内」などを押してくるのは納得です。
あと、説明書が普通のゲームの左→右ではなく、左←右になっているのに感動しました。
ハイ、起動。 本を読む際にはページ送りは十字キーで代用できて、しかも4パターンの中から選べて便利なのですが(僕は下ボタンを「ページ送り」に使っているけど、これがなかなか使いやすい)。 ソフトを起動してから本を選ぶ過程はタッチペンオンリーですね。気分は読書モードでDSを構えていると、タッチペンを出すのが面倒になりそう……まぁ、本を読んでいる最中もメニュー出すのにはタッチペン使うのだし、最悪の場合は指でタッチしても良いのだから、文句を言うところでもないんでしょうけどね。
こっちは文句をしっかり言う。 セーブデータは一人分しか作れないみたいです。(試してないけど)しおりは複数挟めるとは言え、操作方法のカスタマイズや「読んだ本の履歴」や「レビュー」があるのだから家族分のセーブデータが作れるようにして欲しかったです。 母がちょっと興味持ってたっぽいんだけど、どうしようかなー。
とは言え、「読書」の部分はしっかりしていて―――ニンテンドーオンラインマガジンのインタビューでも言われていた“ページがめくれていく描写”は素晴らしいですね。めくれる効果音も良いんだ、コレが。BGMは何だかんだ「無音」が一番だと思いますけど(笑)。
「読書」中のインターフェースの使いやすさは流石。 いつでもページスクロール&メニューで設定変更が出来ますし、あらすじと本文を自由に行き来できるのもイイです。どこに飛んだか分からなくならないように、ところどころに段落ポイントがあるのも助かります。
まずは、上述のインタビューで話題になっていた作品から読んでみることに。 葉山嘉樹『セメント樽の中の手紙』 帯のキャッチコピーが「とても短い作品です」なのに惹かれて(笑)。若干、古い言い回しに注釈がないことや、文庫本と違って読後の解説がないことに不安もあるのですが……手軽という意味ではコレくらいがイイのかも。
内容に対する感想は……「衝撃的」以外に使える言葉がないくらい、何つーか途方に暮れるというか。「もう今夜は酒を呑むしかねえな」というか(笑)。確かに、短くて面白かったです。
読み終わった後、「読み終わった本は1冊です」と読了作品数が出てレビューの画面へ。10点満点で7点に評価し(……辛口?)、感想を「怖い」にしました。個人的にはインパクトの強い「衝撃的」というよりも、「生きていることの怖さ」の方が強かった印象ですね。これらのレビューは、Wi-Fi通信に繋ぐことでランキングに反映されます。 と言っても、感想・レビューは後からも変更可能みたいです。
また、作者と作品の生まれた背景なんかが短く付いているので「この作品はプロレタリア文学というものなんだ」と読んでから分かることも出来ます。長い解説よりも、コレくらいの方が良いかも。
次に「あらすじも読んでおかなきゃ駄目かなー」と、読んだことがある作品の「あらすじ」を見てみることに。 太宰治『斜陽』 キャッチコピーは「昭和の大ベストセラー」。 本文読んだのは随分昔なので、最初どう違うのか分かりませんでした。端折ってはあるんだろうけど、設定が分かりにくいこともないし……「あれ?蛇のエピソードとかあったよね」とか「離婚の原因とかって書かれてなかったっけ」とか幾つか記憶と食い違い、削られたエピソードが何だったのかは気になりましたが―――昔読んだ漫画のアニメをたまたまテレビで観たら、いくつか記憶と違うところがあったけど、それはアニメ版の解釈の違いだった……みたいな印象ですかね。
「あらすじ読んで読んだ気になるのなんて邪道だ!」と僕は思っていたのですが、これはこれで「再構築」の部類に入って面白いかなと思い直しました。途中、本文に戻って確かめてみたのですが―――とある人物の死ぬシーンが本編では何ページにも書かれて重く描かれているのに対して、「あらすじ」だと一行なのに笑いました。文量にして3分の1という話ですが、印象としてはもっとグンと短くなっているように感じます。
続いて……ついさっき読んだ『セメント樽の中の手紙』の「あらすじ」も読んでみることに。 元が短い作品なので思いっきり削られているということではないのですが、言い回しがところどころ現代っぽく直されていて「読みやすいな」とは思いました。本文で理解できなかったものを、「あらすじ」で読み直すという使い方も出来るのかも(個人的には「理解できない」ことも一つの楽しみだとは思うんですけどね)。
ただ、「あらすじ」機能で読んだ作品は「読了カウント」に数えられず、レビューも出来ません。読了した作品は帯の色が変わっていくのでコンプリート欲を刺激され、「やっぱり本文で読まなきゃダメだよな」というキモチにさせられます。この辺のバランスは流石。
さて、今作の目玉……Wi-Fi通信を繋げてみました。 DSのWi-Fi対応ソフトってあまり持っていないんですけど、1つ1つのソフトごとに設定しなきゃならないんですね。ちょっと面倒かも……ウチの無線LANルータはAOSS付いてるからまだ良いものの。
どうやらランキング更新をすると、自分のレビューもアチラに送られるみたいですね。 ということは、『常識力DS』の時と同様にランキング更新に飽きちゃった人が増えるとちっとも最新のレビューが反映されないということになりそうな。
個人的には「感動的」を押された数が多い作品ランキングとかよりも、作品ごとにどういう感想を多く押されたのかの方が知りたかったですねー。「読む本ないからランキングから探そう」という時にしか使えない機能で、ちょっと残念です。
しかし……各ランキング上位に宮沢賢治率が高い気がするんだけど、気のせい?
Wi-Fi通信の目玉はこっちか、追加された作品を5つともダウンロードしました。 作品によってサイズが違うので、ダウンロードも個別に時間が違いますね。一括ダウンロードが出来ないのがちょっと面倒…… 容量がいっぱいになったらどうするんでしょう?説明書を読んだ限りは、「容量がいっぱいなのでダウンロードできません」と表示されるだけで、この画面から以前にダウンロードした作品を消したりは出来ないっぽい。読み終わった追加作品はどんどん消していく習慣を付けておかないとならんのかもですね。
追加作品もついでに一つ読んでみました。 芥川龍之介『蜘蛛の糸』 超有名作品なので筋はほとんど知っているんですけどね。というか、最初から収録されている100作品に入っていないことの方が驚きなくらいで。(他社から出ている文学ソフト2作品にはどちらも最初から収録されています)。
ダウンロードした作品は「あらすじ」も「作者・作品解説」もなく、読んだ後のレビューも出来ない模様。説明書15ページによると「入手した本はブックレビューができず、あらすじや作者の紹介がない本もあります」とのことなので、作品に依るみたい。少なくとも『蜘蛛の糸』はなかったです。
芥川大好きなので、『蜘蛛の糸』も(オチ知っていたけど)面白かったです。 後でネットで検索してみたら、これって子ども向けに書かれた小説なんですってね。そりゃ確かにイソップ童話っぽいところがありますし。
あと……本を選ぶ際の順番で、ダウンロードした作品は一番最後に並べられるんですよ。最初は作者の名前順に並んでいるので(並び替えることも可能)、一番右に芥川作品がダーッと並んでいるのですが、『蜘蛛の糸』だけはずーっとずーっと左の方にポツンと置かれてるの(笑)。 まぁ、分かりやすいっちゃ分かりやすいんですけどね……ダウンロードした作品は容量食うから消さなきゃならないのだし。
ところどころで「あー、惜しい!」と思うところはあるのですけど、概ねは満足です。文学に対するコンプレックスと興味がある人なら、まず間違いなくオススメなソフトです。 DSの小さな画面で小説読むのはどうかなーと不安でしたが、今のところは(短編しか読んでいないので)気になりません。長く親しめるソフトとして重宝してくれそうです。
需要が全然ないことは百も承知ですが、面白い作品を読んだらブログでちょっと話題に出したりもするかも。最初は「100冊全部感想書くか!」とか意気込んでいたのですが、それは流石に……ねぇ(笑)。コメントしづらい作品もあるでしょうし。
しかし、『DS文学全集』でホクホクしている横で、積んでいる本や漫画が山のようにある事実に恐怖するやまなしであった……
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テーマ:ニンテンドーDS - ジャンル:ゲーム
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