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やまなしなひび−Diary SIDE−
hinnyu is the best!
『Wii Fit』岩田×宮本会談を読む
 とりあえず8日は『みんなのニンテンドーチャンネル』の開始はありませんでした。
 まだだ!まだ9日があるじゃないか!!


 ……という僕の淡い期待とは別のところで、動いているものもありました。まずはDSテレビの予約受付開始ですね。紹介ムービーも公開されています。販売は任天堂オンラインのみなので(今のところは)、購入予定の人は要注意。

 もう一つは、DVD再生機能付きWiiの発売延期の発表です。
 技術的にはDVD再生なんて大した問題もないでしょうから、生産効率の問題や市場がゴタゴタすることを避けたい意図があるのかなと思いました。本体が複数モデルあるのって、任天堂がターゲットとしている層には混乱を招く部分が大きそうですしね。ひょっとしたらDSテレビ同様に任天堂オンライン専売になる可能性もありますね。



 そして……いよいよ発売3週間前まで迫った『Wii Fit』のWii.comページが開設しましたよ。

 TVCMは1年前の「コレは何でしょう?」を彷彿させるティザー的なアレな感じで、まずはここからなんでしょう。1年前は手フェチにはたまらないCMでしたが、今年は足フェチにたまらないCMですね。

 紹介ムービーは『みんなのニンテンドーチャンネル』でも流すものでしょうから、気合入れて“幅広い年齢の人に”を意識して作ってあるなーと思いました。子どもが激しいバランスゲームをやって、おばあちゃんはゆったりとしたトレーニングをやって……みたいな。

 体験映像も凄い量があって……全部は観ていませんが、必ず“プレイを観ている人”がいるのが印象的でした。男二人でヘディングをやっている体験映像が面白かったです。ハシャギ過ぎだろ、と(笑)。あと、女のコが最初のBMI測定でドキドキしている様子がイイですね。



 正直なところ、『Wii Fit』が売れるかどうかは微妙だと思います。
 需要はあるでしょうが、バランスボードの生産ペースが微妙っぽいのでチャンスロスしそうだなと。1年前のWii本体発売時は「品薄商法だ」みたいな言われ方をしましたし、確かに品薄がゆえに購買欲を刺激した面もあったとは思いますが、1年経って任天堂の神通力も弱まりましたからね。


 個人的にはBMIよりも「体の姿勢」が気になっている人間なので、バランスゲームで改善されるんじゃないかという期待もありますし。MiiやWiiリモコンを「こう使うのか!」というものを観てみたいという欲もあり、僕は既にAmazonで予約済みです。

 今はAmazonでも予約を受け付けていないので、ひょっとしたら僕もキャンセル喰らう可能性もあるのですが……ネットでの予約受付に比べて店頭での予約は結構余裕らしいので、興味がある人は(持って帰るのは苦労しそうですが)店頭で訊いてみるのもイイかも知れませんね。

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 さて、今日の本題はここから。
 『マリオギャラクシー』の時にも行われた「社長が訊く」を、今回の『Wii Fit』でも行うらしく……第1回目の相手は宮本茂さんでした。いきなり大御所登場だけど、『マリオギャラクシー』の最終回も宮本さんだったのでありがたみがありませんね(笑)。

 さて……インタビューの中から気になったポイントを幾つか取り上げてみましょう。


宮本 「いつもの話なんですが、誰もつくったことのないモノをつくるのは楽しいんです。
 考えたことが全部新しいアイデアになりますし、大したことを考えなくても、それは新しいアイデアになります。


 これって『マリオギャラクシー』と『Wii Fit』の両方に関わっていた宮本さんならではの意見だなーと思いました。
 『マリオギャラクシー』は“重力の表現”と“スターピース集め”という新しいアイディアがありましたが、基本的にはこれまで築き上げてきた3Dアクションの集大成のようなゲームです。言ってしまえば究極を目指していたはず。

 かたや『Wii Fit』は誰も作ったことがないゲームなので、考え付いたことの一つ一つが「誰もやったことがない」アイディアなんですよね。広大な原っぱを自分ひとりで自由に使ってイイよと言われた感覚というか。


宮本 「そもそも、トレーニング関係のものは、DVDとかでたくさん売られてますので、DVDにできないことは何だろうと考えたときに、その人が実際にやっているかどうかをチェックすることだと思ったんです。」

 これは『脳トレ』などにも通じるものがありますが、ゲームの最大の強みは“リアクションがあること”ですよね。
 極端な話、ストーリーを楽しみたいならRPGとかアドベンチャーゲームよりも小説の方がよっぽど早いです。自分で苦労してレベル上げとかしなくても、主人公が勝手に物語を終わらせてくれるのですから。でも、それじゃ“自分が物語に干渉している”感覚が味わえません。だからこそ、そうしたジャンルのゲームは人気なんです。

 結局のところ、RPGも『Wii Fit』も根本は変わらないというのが僕の意見。


宮本 「ところで今回は、岩田さんもちゃぶ台返しをしましたよね。」
岩田 「あの話ですね(笑)。
 もともとバランスWiiボードからはコードが出ていて、そこにWiiリモコンをプチッとつなぐことで、本体に無線の信号を飛ばすことになっていたんですよね。そうすることでコストは安くなりますから。」

宮本 「僕、貧乏性なんで(笑)。
 それに、Wiiリモコンと新しい周辺機器をつなぐというのは、Wiiのコンセプトのひとつでもあるので、なんとかしたいと思っていたんですけど、岩田さんに「不細工ですね」って言われてしまって・・・。」


 ア、アナタが犯人でしたか、岩田社長…!
 宮本さんはWiiリモコンを作ったチームの一人なので、“Wiiリモコンをコアにして周辺機器を繋げる”構想の意図もメリットも分かっていたはずなんですよね。
 「コストのかかる無線部分をWiiリモコンを経由させることで、有線コントローラと同じコストで作れる」「電池もWiiリモコンの電池をそのまま使うことが出来る」と―――

 なので、E3でバランスボードを見た時は驚いたんですよ。
 おいおい。それじゃバランスボードのコストは上がるし、電池も別途必要になっちゃうじゃないですか、と。現に『Wii Fit』の価格は8800円と高く、電池が単3電池4本必要というデメリットを抱えてしまいました。


 それがまさか岩田社長のちゃぶ台返しによるものだったとは……
 社長の主張も分からなくはないですし、結果的には良かったと思っていますけどね。本当の結果は「売れたかどうか」が分かってからか。


岩田 「わたしは「Wiiウェア」でバランスWiiボードを使った、コンパクトな新作ソフトが出てもいいと思ってるんです。
 いきなり、6,800円とかで新作ソフトがバランスWiiボード専用になると、ちょっと敷居が高くなりますよね。だから、パッケージ商品ではなく、Wiiで安価なソフトをダウンロードできるようになればいいなと思ってるんです。」


 Wii本体発売前から岩田社長が「絶対に必要だ」と言い続けてきたWiiウェア構想について。
 『Wii Fit』単体で8800円というのはちょっと高いと思うのですが、周辺機器として他のソフトに使えるならお得感が出てきますし、その手段としてWiiウェアがあるというのは面白そうな流れですね。

 てゆうか、僕は既にバランスボードを使ったスノボーゲームを任天堂が作っているんじゃないかと思っていましたが、宮本さんがネタにするということはまだ作ってはいないみたいです。うーん……来年3月までに1本Wiiウェアで用意できると面白いんですけどね。


宮本 「実は体脂肪率に関してはだいぶ粘っていたんですが、最後に捨てました。
 バランスというキーワードが出てきたところで、それを活かすことに集中しました。」


 これは何気に『Wii Fit』最大のウィークポイントになりそうな不安も……
 任天堂カンファレンスで筋肉質の森末さんのBMIが高く表示されてしまったように、このバランスボードでは“肥満かどうか”は分からないんですよね。

 しかし、バランスボードに体脂肪率を測る機能を付ければコストも上がりますし、その割には「ゲームとしては」活かしづらい。ゲームのコントローラなんだから汎用性がなければならないというジレンマが、そこにあったように思えます。

 そこで焦点を「バランス年齢」の方に移したのは、若干苦肉の策という印象はありますね。僕なんかは「肥満」よりも「姿勢」の方が気になっているのでありがたい結果ではあるのですが、それが世間ではどう評価されるのか気になります。


岩田 「それが、リモコンをポケットに入れて走る「ジョギング」になったんですね。」
宮本 「そうです。それはそれでおもしろいと思っていて、『Wii Sports2』を出すとも決まってないし、陽の目を見ないこともあるので、ディレクターを呼んで、「このアイデア、すごくいいんだけど、『2』を出すかわからないので、『Wii Fit』にちょうだい」って(笑)。」

 酷い(笑)
 でも、この「ジョギング」のエピソードは宮本さんらしいですし、任天堂ゲームらしい気がしますね。バランスボードがあるのだからバランスボードを使うゲームだけになると思いきや、『Wii Sports』チームのアイディアが『Wii Fit』の題材に向いているから奪ってきちゃうとことか(笑)。

 個人的には、この「ジョギング」は非常に期待しています。
 「走りたいなら外を走ればイイじゃない」とマリー・アントワネットは言うかも知れませんし、外を走るのもイイことなんですけど、外を走るのって“ハードルが高い”んですよ。体力に自信がない人ほど気軽にジョギングなんて出来ないものなのです。

 そういう意味で、擬似的なジョギングが出来るのは面白いと思うのです。日本の住宅事情を考えると、全てのプレイヤーが使える機能ではないというのがネックですね。


岩田 「Wiiチャンネルを見ると、文字ニュースのように、たとえばお父さんのMiiが出てきて「何日に量りました」って流れるようになってるのは、とてもいいアイデアですね。
 娘が「お父さん、今日は量っていないよ」って言ったりするキッカケになるでしょうし。」


 これは結構プレッシャーになりそうですね(笑)。
 我が家の場合、父も母もWiiでしかインターネットを出来ないのでインターネットチャンネルをよく使うのですが……インターネット目的でWiiを付けて『みんなで投票チャンネル』の御題を見て、「あ。まだ投票してないじゃん」と気付くことが多々あって。同様に、『Wii Fit』のチャンネルも面白いことになりそうだなーと期待しています。


岩田 「「ながらモード」だと、ゲーム画面を見なくても、普通のテレビ番組を見ながらプレイできるんですね。実は、わたしが抱えている企画のひとつに「ながらモード」があって、「先を越されちゃった」と思いました(笑)。」

 任天堂カンファレンスからずっと僕が絶賛し続けている、「ジョギングが終わったらWiiリモコンが教えてくれるのでテレビのチャンネルでも回して観ていて下さい」というアレについて。宮本さんはWiiリモコンを作った一人なので思いついたのは当然ですが、岩田さんも考えていたそうです。そちらの企画も早くお披露目してもらいたいですね。

 テレビ画面を独占しないテレビゲームというのは凄いですよ。
 こういうことを思い付きもせず、「Wiiはリモコンを振るだけの単純なゲームしか作れない」とか言っているゲームクリエイターがいるのがねぇ………



 『マリオギャラクシー』のインタビューも面白かったのですが、既存の延長線上にない分『Wii Fit』のインタビューは色んな発見がありますね。


 それと……昨日「せっかくMiiを沢山作っても使う機会がないよ!」とボヤいていたところ、『Wii Fit』はMiiを色んなところで使えそうなので嬉しい誤算でした。サッカーボール蹴ってきたり、踏み台の観衆だったり、ジョギング中に一緒に走っている仲間だったり……
 これらのMiiが「似顔絵広場」や「似顔絵パレード」のMiiなのかはまだ分かりませんが、とりあえずはそうだったら嬉しいなと期待しています。

 うーむ……あとたった3週間だと思っていましたが、映像観てたらワクワクし過ぎて「まだ3週間もあるのか…」となってきました。とりあえず僕はAmazonからのキャンセルを喰らわないように祈っています。

[記事URL]

テーマ:Wii(ウィー)総合 - ジャンル:ゲーム