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やまなしなひび−Diary SIDE−
ロリ貧乳もいいが、貧乳お姉さんも捨てがたい
ガンダムブランドはいつまでブランド力を持てるのか
 今日は面白かった「ゲーム話の記事」をきっかけに「ゲームとはあんまり関係のない話」をします。

 ゲームタイトルブランドは摩耗するか(ゲームミュージックなブログ・Ver.FC2さん)

 『マリオ○○』というゲームが多く発売されているが故に、『マリオギャラクシー』が正統続編だと思われなかったんじゃないかという切り口の記事です。なるほど、これは盲点でした。
 「流石にソレはライトユーザーを舐めすぎだよ」という意見もあるかも知れませんが、どっちにしろ多くのユーザーに「これは自分には無関係なゲームだな」と思われたことが『マリオギャラクシー』苦戦の要因だったのかなと思うのです。
 この記事で仰られているように『スーパーマリオWii』とか、『マリオワールドWii』とかのタイトルにするとか。CMにしたって『Newマリオ』の続編(Wii版)であることが分かるCMにするべきだったのは、結果論としては言えてしまうんですよね。


 1年くらい前まで……『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』が日本で思わぬ苦戦をした去年の年末商戦までは、任天堂のいわゆる“ゲームタイトルにナンバリングをつけない手法”は手放しで絶賛されていたと思います。
 確かに、スーファミの『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』や64の『ゼルダの伝説 時のオカリナ』が『ゼルダの伝説3』『ゼルダの伝説4』というタイトルだったとしたら、新規ユーザーが入りにくい作品だったと思います。そういう意味で、確かにこうした“タイトルにナンバリングを付けない”ことには実績がありました。

 でもやっぱ、『マリオ○○』に関してはタイトルを乱発させ過ぎた印象ですよね。
 スーファミ時代は間違いなく「マリオが付いてるゲームにハズレはないよ」という安心感がありましたけど、DS・Wiiに関しては会心のCMを打った『Newマリオ』以外はブランド力を感じさせる結果になっていないとも言えると思います(あ……『マリオカートDS』も売れたか。でも、あれは『マリオカート』という一つのブランドのような気もするしなぁ)。

 現に、「『ペーパーマリオ』がイマイチだったから『マリオギャラクシー』をスルーした」という意見も見かけましたしね。
 同じ『マリオ』の名を冠する作品であっても、片方は外部の作品、片方は任天堂のエースチームを集結した作品と、(こう言ってはインテリジェントシステムズに失礼ですけど)任天堂にとって優先順位は天と地との差がなければならない両作品だったにも関わらず、です。

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 ○ 『ガンダムOO』は何分の1?
 ゲームの話はここまで。

 奇しくもこの記事を読む直前に『ガンダムOO』のビデオを観ながら同じようなことを考えていました。
 僕自身は群像劇が大好きだし、女のコキャラも可愛いから『ガンダムOO』を楽しんでいますけど―――果たして、「ガンダムと言えば」と訊かれて真っ先に『ガンダムOO』を思い浮かべる人達というのは生まれるのかな?ということを考えてしまったんですよ。

 確か『ガンダムOO』は半年放送・半年休んで・半年放送というスケジュールだったはず。1つの作品を単に2分割するだけなのか、同じ世界観のストーリーを別方向から描くのかは分かりませんが……どっちにしろ半年後に続編が決まっていることを考えると、この1期目の『ガンダムOO』の価値って相対的に“半分”にしかならず、人々の記憶にもさほど残らないんじゃないかと思ってしまいました。

 それでなくても、アニメの放送スケジュールとしては『ガンダムSEED DESTNY』から2年、(テレビアニメじゃないけど)『ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』から1年というローテーションでガンダム作品が世に出てきているのですから、一つ一つの価値はどんどん薄まっているんじゃないかと思うのです。



 別に懐古主義でも何でもなく、純然たる事実として―――
 初代『ガンダム』の頃には「ガンダム」の名を持つ作品は『ガンダム』一本でした。中にはプラモでしか「ガンダム」を知らない人とか、テレビ版と劇場版どちらが好きかの論争とか、「え?オマエ小説派なのかよ、マニアックだな」という人もいたでしょうが……基本的には、「ガンダム」と言えばホワイトベースとジオン公国の話を誰もが思い浮かべました。

 そこに『Zガンダム』が入り、「ガンダム」という作品が『ガンダム』と『Zガンダム』の2分の1になって。『ガンダムZZ』が放送されて3分の1になり、『逆襲のシャア』と『0080』で一挙に5分の1になり……1作品1作品の価値というものはどんどん下がってしまったというのは間違いないと思います。

 もちろん作品が増えたことでゲーム化などのメディアミックスは盛り上がりましたし、作品を作り続けなければならないアニメ会社・玩具会社などにとっては仕方がないことだったのでしょうが……作品が増え続けた結果、僕ら世代の感覚としては『G』『W』『X』の頃には「へぇ、ガンダムってまだやっているんだ」くらいにしか思えなくなっていました。もちろん、当時の僕はあまりヲタ寄りではなかったというのもありますが。


 その後の『ターンエーガンダム』は、ガンダム作品としても富野作品としても最高傑作の部類に入る作品だったと思いますし、観た人の評価は凄く高いのですが……そもそもが“観た人”が非常に少なく(これはメカデザインの問題も大きいんですけど/笑)。
 旧作品のモビルスーツの登場やニュータイプ議論の脱却など、本来は初代『ガンダム』を好きだった世代に響く作品だったにも関わらず。そうした層にとってはむしろ「沢山あるガンダムの一つ」として見向きもされなかった点もあったよなぁ……と寂しく思い出したのです。


 この現象、『マリオ○○』を乱発させた結果『マリオギャラクシー』の価値が下がってしまったという冒頭の話に非常に近いように思えません?

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○ 『ガンダムOO』は「入り口」になりうるのか?
 そう考えると……『ガンダムX』で番組打ち切りまで経験して“落ちるとこまで落ちた”「ガンダム」ブランドを、再び商業的なキラーコンテンツの地位に戻した『ガンダムSEED』は(内容の是非を置いといても)ちゃんと評価されるべきなのかも知れませんね。

 しかし、その成功した『ガンダムSEED』以降も作品が出続け、再び過去の「ガンダム作品乱発」に似たような現象が起こるんじゃないかと不安にもなるのです。
 『ガンダムSEED』から「ガンダム」に入った人は『ガンダムOO』をどう観ているのでしょうか?
 『ガンダムOO』で初めて「ガンダム」を見始めた人は、この作品をどう思っているのでしょうか?


 どれだけ作品が出続けても、その度に新しいファンを取り込めればブランド力は維持出来ます。これは冒頭で紹介した記事で名前が上がっていた『ドラクエ』『FF』のようなスクエニのコンテンツもそうですし、言ってしまえば少年ジャンプが今でも少年に人気なのにも通じると思います。
 しかし……前述したように僕は凄く楽しんでいる『ガンダムOO』ですけど、「ガンダム」シリーズの入り口としてはどうなんだろうと思う要素も多いです。

・登場キャラクターが多い
・場面転換も多い
・登場キャラクターの陣営が多く、どのキャラがどの陣営に属しているか分かりにくい
・カタカナの専門用語が多い(他のガンダムに比べれば親切な方かな?)
・主人公(刹那)がさほど活躍とかしない
・第1話の時点で既にある程度の人間関係が出来ている
・分かりやすい正義も悪も出てこない

 これらパッと思いつく取っ付きにくい要素。裏返せば、僕が好きな要素でもあるんですけど……
 1シーン1シーンの意味をキッチリ理解出来る人って、かなり「アニメ視聴のスキルが高い」人に限られてくるんじゃないですかね。少なくとも、初めて観た(ヲタ寄り)アニメが『ガンダムOO』なんて人には付いて来れなさそう。

 あと、アメリカ、EU、中国を基にした三大勢力(であってるよね?)なんかを、子どもは理解出来ないでしょうね。初代『ガンダム』が地球が統一されて「地球連邦政府」なんざ出来ている(パッと見は)分かりやすい構図だったのに比べると、物凄く難しい話のように思えます。


 ……と、ここまで書いてから気になったので『ガンダムOO』の視聴率を調べてみました。
 大体、5%付近を推移しているみたいですね。無印『ガンダムSEED』の平均視聴率は6%くらいだったと思うので、そこからは若干落としているけれどアニメ作品としてはまずまずの数字ですかね?
 少なくとも現状では「ブランド力が低下している」ほどの結果ではないっぽい。もちろん作品が商業的に成功したかどうかは視聴率だけでなく、グッズやDVDなどの販売なんかも見なきゃならないのですけどね。


 僕が心配して長文を書いてきたのに、それを嘲笑うかのような結果は何だ(笑)。
 確かに……よくよく考えてみると、「陣営が多い」と僕は書きましたが「ソレスタルビーイング/それ以外」と見なせば二つの陣営しかありませんし、ソレスタルビーイング=ガンダムがいる方と見れば凄く分かりやすい構図に思えなくもありません。
 何かの事件に対して、作中のキャラが(そのスタンスから)解説をしてくれるというのも親切ですし……ひょっとしたら「入り口」としては、初心者に優しい作品なのかも?この辺は黒田さんの脚本の腕もあるのかなぁ。




 そう言えば……ついでなんで書いておきます。
 作品乱発で「ガンダム」ブランドの価値が相対的に下がる危険性を書いてきましたが、作品内でガンダムというモビルスーツが沢山出てくることにも疑問がありました。『SEED』では5機のガンダムが、『OO』では4機のガンダムが最初から出てきていて、こうしたパターンが好まれる理由をこれまで「ガンダムvsガンダムの方が燃える」とか「ガンダムと付いていた方がプラモが売れる」と説明されていましたが……これってどうなんでしょう?


 極端な話、ジムが「リーズナブルガンダム」みたいな名前だったとしても燃えないしプラモの売上げが上がるとは思えないんですけど。商業的な理由でガンダムを沢山出すことの効果って、ちゃんと実証されているんですかねー。
 『Vガンダム』の頃に富野監督が“ガンダム壊し”をしようと量産型&使い捨てのガンダムを出したり、受け継いだ今川監督が『Gガンダム』で全部のロボットをガンダムにしたりは、意図的に“ガンダムという機体の価値を下げる”狙いがあったと思うのですが……そう考えると、ガンダムという機体を沢山出すことってプラモの売上げ不振に繋がりかねませんかね?


 個人的にはフラッグみたいな量産機にロマンを感じる人間なので、余計にそう思います。

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 余談。
 今でも流行っているのかは分かりませんが……僕が漫画を読み漁っていた数年前は、“長期連載の漫画のタイトルを変えて1巻からやり直す”ことが流行っていました。アレも実際に効果があるとは思えないのですが……

 「入り口」を増やす意図だとしたら、「あ、これって1巻なんだ。ちょっと読んでみようかな」と手に取っても実際には続きモノの途中でしかないワケで。「途中からじゃワケわかんねーや」と思われかねませんかね?
 逆に、買い続けている人からすると「いい区切りだから、これを機に集めるのやーめよっ」というチャンスになると思うんですけど……これも、長期連載漫画を追いかけられない根性なしの僕だからなんですかね。うーん……

[記事URL]