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| 考察:身長とおっぱいからキャラ配置を考える |
こないだ書いた「「一度観ただけでは理解できない」はアニメDVDの販売促進に繋がるのか?」という記事のコメント欄にて、「『電脳コイル』は登場人物の顔が全員同じに見える」という興味深い指摘がありました。
僕自身は『電脳コイル』の登場人物を見分けることが出来ますし、「髪型以外はみんな同じ顔だ」と言われるような作品だってパーツパーツや表情や声や演技やおっぱいから容易に区別が付くんですが…… 観る側だって個々に経験だったりかけられる労力だったりが違うワケで、そうした区別が付かない人が多いのも仕方ないんだろうなーと思いました。(『電脳コイル』に関しては“名前”が紛らわしかったとは思いますけど……)。
というのも……元々、漫画やアニメなどの創作物って、現実と比べて人間の個体認識がしにくいんですよね。 僕らは現実世界では「顔」だけで人間を記憶しているワケじゃありません。身長だったり体格だったり、毎日会うような相手は髪の長さや服装などなど……僕なんか、相手が自分のことを何て呼ぶかまで見ないと「コイツ……誰だっけ?」と半信半疑だったりします(笑)。そうした要素を加味して、“その人”の情報を記憶するのです。
漫画やアニメの場合、身長や体格などの情報を持った構図というのは限られているんですよね。顔のアップだったり、胸くらいの高さのアングルだったりではそうした情報は入ってきません。逆に俯瞰図だと“位置関係”の方に重点が置かれるため、個々の身体情報を読み取りにくくなってしまいます。
それはもう画力がどうのこうの以前に、漫画が紙/アニメがテレビ画面という枠に縛られるメディアだから仕方がないことなのです。なので―――従来の漫画やアニメのキャラクターデザインは、“非現実的”なほどデフォルメされた差異を持たされたり(物凄いダンゴ鼻だとか)、美形キャラは作品内に数人しかいなかったりして、パッと見で区別が付くような工夫がなされていました。 でもまぁ……以前にも色々と書いたように、現在の漫画・アニメは美形キャラを沢山出す傾向があるので、キャラ達をパッと見で区別させる方法が「髪色」とか「表情の変化」とか「声や台詞回し」などに頼らざるを得ないんですよね。 その結果、そうした要素から人物を区別することに慣れていない人には、全員同じ顔に見えてしまうんじゃないでしょうか。
決して他人事じゃなくて、自分自身にも省みるところの多い話なんですけどね。創作を続けるのならば肝に銘じておかなければならない話です。
さてさて、暗い話はここまで。 「しかし」と言うべきか、「だからこそ」と言うべきか――― 漫画やアニメのキャラクターメイキングにおいて、「身長」は物凄く重要な要素になっています。「漫画の描き方」的な本にはほとんど書かれているか、当たり前すぎて書かれていないくらい重要なことなのです。
現実世界と比べて、漫画やアニメは身長を把握させにくい……「だからこそ」、厳密に身長を考えておく必要があるのです。身長と言っても「152cmか153cmか」という絶対的な数値ではなく、誰が誰よりどのくらい大きいのかという相対的な設定ですね。 漫画やアニメに多い「胸くらいの高さのアングル」だと、一つの画面で二人のキャラを映せるので―――この二人のキャラの頭部の高さの違いによって、身長差を印象付けることが出来るのです。もちろんロングの構図が使えるに越したことがないのですが、遠いアングルばかりだと画面に迫力が出ませんからね。
『電脳コイル』で言えば、「フミエはヤサコより小さい」とか。 『よつばと!』で言えば、「みうらは恵那より小さい」とか。 『舞-乙HiME』で言えば、「マシロはアリカより小さい」とか。
数値としての身長は知らなくても、誰が誰より小さいということは自然と認識出来ているものですし……そうした要素はアクセントにもなります。キャラ配置とは、そうしたことも考えた上で行われているのです。
「身長とキャラクターメイキング」の話をし始めたら、恐らく新書本1冊分くらいの文章が必要になってしまうでしょう。「小柄なキャラは活動的な性格が多い?」とか「背が高い女性キャラは皆落ち着いているように描かれている?」とか、いつの間にかセオリーになっているものは多いです。 しかし、そうしたことを一つ一つ書いていても面白くありませんし、ここはやはりウチのブログらしい切り口で考えてみたいですよね。そうです。今日は「身長とおっぱい」の関係から考えたキャラクターメイキングの話です。
○ 「おっぱいは身長に比例する」という仮説 数年前、仲の良い(と僕が言い張っている)フリゲ作家さんに「僕は胸にあまり興味がないので、身長と胸のサイズは比例させていますね」と言われて驚いたことがありました。「身長と胸のサイズが比例する」と、当たり前なことのように仰られていて―――その時の僕は「え?胸のサイズってそういうものなの?」と思ったのです。
“胸囲”という意味なら分かるのです。 縦が伸びるということはそれを支える筋肉も必要になるのですから体積も大きくなります。胸回りだけでなく、胴回りも、腰回りも、太もも回りも大きくなる必要があるのでしょう。でも、おっぱいのサイズってトップとアンダーのギャップのことを指すワケで、全体的に大きくなったらアンダーバストも大きくなっちゃうんじゃないですかい?と。
しかし……そうした理屈とは裏腹に、「背の高いキャラの方が巨乳率が高い」「背の低いキャラの方が貧乳率が高い」という印象は確かにあって。彼が言っていたことも、一概に間違っているワケでもないと思ったりもして―――
もちろん、セオリーというのは裏返すために存在するとも言えます。 ちょっと、その一例を……
貧乳に興味がない人は「何だソレ?」と思われるでしょうが、貧乳好きの世界には「高身長で貧乳な女性が好き」という一大勢力が存在します。そういう人々からすると、僕のように「背が低い貧乳なコが好き」な人は「このロリコン豚野郎!」と罵られたりして、相容れない血みどろの派閥間争いが行われているのです。
一言で「貧乳好き」と言っても、「高身長の貧乳」「低身長の貧乳」では全く別の属性なんですよね。
同じように「背の高いキャラの方が巨乳率が高い」というセオリーがあるならば、「背が低い(高くない)巨乳キャラが好き」という派閥も存在するんじゃないでしょうか。むしろ、ギャップにこそ萌える性質からすれば「背が低い巨乳キャラが好き」という人と「背が高い貧乳キャラが好き」という人は近いんじゃないかというトンデモ理論を考えてみたり―――
かつて僕は「キャラを作る際に「貧乳」「巨乳」をバランス良く配置しなくてはならない」と書きました。ですが、同じ貧乳や巨乳でも、身長によってその意味合いが全然違ってしまうことを踏まえると………身長とおっぱいの組み合わせを意識したキャラ配置が必要なんじゃないかと考えるようになったのです。
○ 困った時は教科書を開け! 実際、「背の高いキャラの方が巨乳率が高い」「背の低いキャラの方が貧乳率が高い」というセオリーがあるのか(二次元の話ね)不安なので、こういう時は教科書を開けてみようと思います。貧乳カテゴリー、キャラ配置の教科書と言えばコレ!
『舞-HiME』です。 以前に作った『舞-乙HiME』乳関数ランキングのところに、『舞-HiME』キャラの身長と乳関数を載せてあったので、それを自分で再利用してみようと思います。“セルフリユース”と書くと、何か格好良いな。
今までの「乳関数スクリプト」さんだけだと不安かなーと、今回は新たに「美少女、バストカップ数測定スクリプト」さんも加えました。以前にこのリストを作った際には見当たらなかったスクリプトなので、おっぱい学の世界も日進月歩なんだなーと思いました。
身長:名前(バスト・乳関数スクリプトによる分類・バストカップ数測定スクリプトによる結果)
【160代】 165cm:鷺沢 陽子(85・普通・Dカップ) 162cm:藤乃 静留(85・普通・Dカップ) 160cm:原田 千絵(84・普通・Eカップ) 160cm:玖我 なつき(82・普通・Cカップ)
【150代後半】 159cm:真田 紫子(89・巨乳・Fカップ) 159cm:珠洲城 遥(88・巨乳・Fカップ) 157cm:鴇羽 舞衣(87・巨乳・Fカップ) 157cm:杉浦 碧(86・巨乳・Eカップ) 156cm:日暮 あかね(82・普通・Eカップ)
【150代前半】 154cm:瀬能 あおい(83・普通・Dカップ) 154cm:菊川 雪之(79・普通・Cカップ) 153cm:結城 奈緒(78・普通・Cカップ) 152cm:宗像 詩帆(78・普通・Cカップ)
【140代】 147cm:美袋 命(68・微乳・AAAカップ)
【130代】 138cm:風花 真白(64・無乳・AAカップ)
え、えぇ―――っ! 全然仮説間違っているじゃん!巨乳・Fカップ勢は全て157〜159cmの身長キャラに集中していて、160cm以上のキャラには一人もいないという事実。というか、僕の唱えた「おっぱいの大きさと身長を組み合わせてキャラ配置する」という観点からすると、物凄くキャラ被っている作品じゃないか……碧ちゃんとかもっと背が高いイメージだったんだけど、『舞-乙HiME』の方の印象なのかな。
実際、アニメキャラはみんなウェストが細い(と、申告されている)ので、作中で貧乳扱いされているキャラもCカップくらいの数値が出やすいんでしょうね。
……… よしっ!今のは忘れよう!
やっぱダメだよね、日本人は数値しか信じられないから。 何よりも信じるべきは自分の目!自分の感覚なのですよ!
ということで、もう一つの教科書を取り出しましょう。『よつばと!』と行きたいところですが、あの漫画は年齢に身長が比例しているので参考になりそうにないですよね。ということ、同じあずまきよひこ作品の『あずまんが大王』を持ってきました。
対象は身長が判明している8人のキャラ。 「智>大阪>ちよちゃん」という乳順(乳の大きさの順番、の略)は分かりやすいですが、大きい人達は乳順は難しいですね。プールの回なんかを観ると「榊>神楽>にゃも」かなぁと思うのです、よみとゆかりちゃんは絵によって随分と差があるから……あぁ、そうか別に乳順を決める必要はないんだった。巨乳か貧乳かだけ分かれば良いんですものね。
174cm:榊(巨乳) 163cm:よみ(巨乳) 161cm:にゃも(普通) 158cm:ゆかりちゃん(普通) 156cm:神楽(巨乳) 156cm:大阪(無乳) 154cm:智(貧乳) 133cmちよちゃん(無乳)
あずま先生の絵はムチムチな体が多いので、若干下側に補正をかけてこんな感じ。実際にはゆかりちゃんとかも巨乳の部類に入ると思いますけどね。 ちよちゃんは例外とするとして、大阪&智といった貧乳勢は(作内では)身長低めの部類。ですが、大阪と同じ身長の神楽が榊とタメを張る巨乳キャラとして描かれているというのは、あずま先生ならではのバランス感覚なんでしょう(※ 誉め言葉ですよ)。
「身長とおっぱいのサイズが比例する」というセオリーに乗っ取りつつ、神楽のような(多分かおりんもそうか)セオリーを覆すキャラがいてこそのインパクトになっているという。神楽は作中でも結構巨乳ネタを振られてましたもんねぇ。
他にも色々な作品を例にとって検証してみたいのですが、「女のコが沢山登場して」「身長の設定が明らかになっていて」「(なるべくなら)スリーサイズが判明していて」「メジャーな作品」ってなかなか思いつかないものですね。検証するのにピッタリな作品でもありましたら、教えて下さるとありがたいです。
しかしまぁ……「身長とおっぱい」という題材だけでこれだけ長い話になるのですから、キャラクターメイキングにおいて「身長」という要素が軽んじれないことが分かってもらえると思います。 僕自身は背の低いキャラの方が好きなんですけど、作品全体のことを考えれば好き嫌い言わずに背の高いキャラもちゃんと描かなきゃならんと思いました。巨乳キャラだって昔はイヤイヤ描いていたのに、今や巨乳が描きたくてペンを握っていると言っても過言じゃないくらいですし。食わず嫌いはしないように心がけたいですね。
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