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やまなしなひび−Diary SIDE−
hinnyu is the best!
結局『大乱闘スマッシュブラザーズX』はミリオンを超えるのか?
 ○ 続「ハードを牽引する人気シリーズなんてもうないのか」論争
 昨年の8月に僕は「ハードを牽引する人気シリーズなんてもうないのか?」という記事を書きました。
 『ファイナルファンタジー』に代表されるスクエニ作品は、かつての「ハードの普及を促進する役割」から「ハードが普及してから発売して確実に売上げを残す役割」に変わっているという内容だったんですが……

 その1ヵ月後に『CCFF7』のヒットによって新型PSPが売上げを伸ばし、「思いっきりFFがハードを牽引してるじゃねえか(笑)」と思ったのですが……その後のPSPは、週販3万本を超えるソフトがなかなか出ないのに、ハード本体は週販9万台ラインをキープしている不可思議な状況で。8月に書いたあの記事は、不正解と正解が半分半分だったのかなーと思いました。



 人気シリーズの話で言えば……2007年のゲームソフト売上げランキングのトップ50のほとんどが続編もの・キャラもの・シリーズものばかりで(“Touch!Generations”を1シリーズと考えればの話ですけど)、昨年立ち上がった新規シリーズで好調だったのは『レイトン教授』くらいですよね(もちろん販売数=成功ではないのですが)。
 そうした事態から僕は「ゲーム業界は大丈夫か?」「非続編ソフトも売れるようにならないと……」と思っていて、その不安は今でも変わっていないのですが。よくよく考えてみると、ハードメーカー(任天堂、SCE、マイクロソフト)に限れば、そうした“人気シリーズ”を生み出すことの方が重要とも言えるんですよね。

 確かにDSとPSPの明暗を分けたのは『nintendogs』や『脳トレ』といった「そのハード独自のソフト」だったとは思うのですが、じゃあDSサイドに「マリオ」や「ポケモン」や「どうぶつの森」といった任天堂の人気シリーズがなくても同じ結果だったのかと言われると……正直どっこいどっこいだったのかもなーとも思うのです。
 『バイオハザード』の例を挙げるまでもなく、過去のハード機戦争で「○○で独占!」と謳われたソフトが軽々と他ハードでも発売された経緯があるので……サードメーカーのソフトに対して「○○のためにこのハードを買おう!」という気が徐々に薄れているのは間違いないと思うのですが。

 マリオをXbox360でプレイすることは出来ませんし、PS3用のHaloは発売されませんし、みんゴルをWiiリモコンでプレイするのはムリな話なのです。ハードメーカーのソフトはそのハードでしか遊べないソフトなのだから、ハードメーカーにとっては新規タイトルよりも続編ソフト・シリーズソフトの“ブランド力”を高めることが最重要課題だとも言えるのです。



 Wiiがスタートダッシュに成功したのは『ゼルダの伝説』の力ではなく『Wii Sports』の力でした。そのことが「ハードを牽引する人気シリーズなんてもうない」論争に繋がったのだと僕が言うのもアレなんですけど…
 『Wii Sports』の成功の裏には『脳トレ』を初めとする“Touch!Generations”ソフト達の成功で下地が出来ていたことが無視できませんし、何もないところに『Wii Sports』を出しても同じ結果にはならなかったでしょう。

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 ○ 『スマブラX』に賭ける重みの差
 『スマッシュブラザーズ』はそんな任天堂陣営の“人気シリーズ”の一つなのですが……「マリオ」「ゼルダ」「マリオカート」等でもゲームキューブ時代は100万本(ミリオン)には届かなかったにも関わらず、『スマブラDX』はゲームキューブ用ソフト歴代1位の135万本(数字はWikipediaによる)を売り上げました。言ってしまえば、任天堂据置機の中では最強のカードだったんですよね。


 それが故に、Wii用に『スマブラ』を発売させるために任天堂・岩田社長は“なりふり構わない”策に出たとも言われています。
 2005年5月の発表会会場でレボリューション(Wiiの当時のコードネーム)用に『スマッシュブラザーズ』の新作が発売されると発表される→会場にいた桜井さんは「え?俺抜きでスマブラ作るの?」とキョトーン→周りからは「桜井さん!スマブラ作るんですね!」と言われる→ワケが分からない状況で桜井さんは岩田社長に会い、事後承諾という形でディレクターとしての制作を要請される→断れば、なるべくゲームバランスを崩さないようにGC版にオンライン対戦を付加したような形で発売されるだろう→それは今まで『スマブラ』を愛してくれた人達に申し訳ない、と桜井さんは(当時受けようと思っていた他の仕事を断り)渋々承諾。

 とまぁ、これは桜井さん側が書いた経緯なので岩田社長に経緯を聞いてみると微妙に違ってくる可能性もあるとは思うんですが……これだけ見ると、岩田社長は一世一代の賭けに出たなーという印象です。
 この二人は元々HAL研究所で『星のカービィ』をヒットさせてきた“仲間”だったワケですし、当時HAL研究所の社長だった岩田さんは全社員との面談を繰り返したと言いますし、その辺の気持ちは掌握していたのだと思いますが……これだけの“暴挙”に出なければならないほど、『スマブラ』と桜井政博というカードはWii成功に必須だったんでしょうね。


 そのため、他のシリーズソフトと比べても『スマブラ』の特別扱いは“異常”なほどでした。
 『スマブラX』開発のためだけのオフィスと人員が用意され……
 「マリオ」や「ゼルダ」がWiiリモコンに合わせた操作方法になっていったのに対し、『スマブラ』に関しては初期の段階から「従来通りの操作方法です」「ゲームキューブのコントローラも使えるようにするので捨てないで下さい」と言い続けていました。
 「操作方法のリセット」を合言葉にしていたWiiソフトの中で、「スマブラ」だけがゲームキューブ時代までの従来操作の継続を許されたんですよね。


 『Wii Sports』『はじめてのWii』『マリオパーティ』『Wii Fit』……Wiiに登場した4本のミリオンソフトはどれも“新規ユーザー”を取り込んだソフトでした。もちろん『スマブラX』も新規ユーザーを取り込む意思はあるのでしょうが、それ以上に「ゲーマー層の確保」「前作ファンの囲い込み」という至上命題があります。
 このソフトが売れるかどうかで、今後のWiiユーザーの方向性が大きく変わるとまで言えるでしょう。

 加えて……言うまでもないですが、『スマブラ』は他ゲームのキャラが多数集まったソフトです。『メタルギア』シリーズのスネークと『ソニック』シリーズのソニックを除けば、他の全キャラクターは任天堂ハードでしか登場しないキャラです。
 “人気シリーズ”の“ブランド力”を高めるために、任天堂としては絶対にヒットさせたい一本なのは間違いないでしょう。


 『スマブラX』はミリオンを超えるのか―――
 このソフトの売上げはこのソフト単体の成功/失敗を表すだけではありません。Wiiというハードが、任天堂という会社が、日本のゲーム業界が今後どう進むのかという指針にすらなるんじゃないかと思います。



 去年の6月、僕は「スマブラXはミリオンを超えるのか」という記事を書いていました。
 発売日直前になった今だから、再び議論をしようじゃないですか。「スマブラXはミリオンを超えるのか」と。

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 ○ 現在での国内Wiiソフトの実情
 日本国内でのミリオンソフトの目安がどれくらいかと言うと……現在の『マリオギャラクシー』が80万本ちょっとという良い例があります。今後もチョコチョコと売上げを伸ばしていくことが予想されますんで、最終的にミリオンに届くか超えるかくらいに落ち着くのかなと思うのですが……ということは、

 「『スマブラX』がミリオンを超えるか?」という質問は、「『スマブラX』は『マリオギャラクシー』よりも売れるのか?」という質問に言い換えることが出来るのです。


 これはなかなか面白い二者択一ですよね。
 「スマブラ」と「マリオ」、非ゲーマーにも「あぁ……あの新作が出るんだ」と伝わるのは「マリオ」だったと思います。
 ですが、そんな『マリオギャラクシー』でも(CMがマズかったこともありますが)スタートダッシュには躓きました。年末商戦に息を吹き返したことからも分かるように、子ども層からの支持の強さは健在だったのでしょうが……回帰層を大量に巻き込んだ『Newマリオ』の大成功のようにはなりませんでした。


 一方の「スマブラ」は、ゲーマー以外への知名度はハッキリ言って「ない」です。
 てゆうか、公式サイトを毎日ワクテカしながら読んでいる僕ですら、つい最近まで2Dゲームであることに気付いていませんでした。「3Dの難しそうなゲームだなー」と思ってましたもの。CMで初めて観た人も、そう思うんじゃないでしょうか。
 とは言え、前作ファンが「○○のためにWiiを買おう」と言っているのは「マリオ」よりも「スマブラ」の方が多いです。実際、スマブラ出る前にWiiを買っておいたという人も(ネット上で)チョクチョク見かけます。前作ファンが全員買えば135万本でミリオン突破なんですが、流石にそれは現実的ではないですよね(笑)。ゲームキューブは持っていたけどWiiは持っていないという人も沢山いるでしょうし。

 そうなると…『Newマリオ』のように、DS&Wiiでスーファミ以来久々に任天堂陣営に戻ってきた古株のゲーマーにどれだけアピール出来るのかが重要かも知れませんね。
 実を言うと、そうした人達に「俺でも出来そう!」と思わせる要素があって……今回の『スマブラX』はWiiリモコン横持ちでプレイできる=アナログスティックではなく十字キーだけで操作できることがプラス材料になるんじゃないかと僕は踏んでいます。


 モロに世代間の話になりますけど……ファミコン・スーファミでゲームの操作を覚え、64・GCはプレイせず、PS・PS2でRPGばかりやっていたような層はアナログスティックに抵抗があるんですよ。友達に『マリオギャラクシー』プレイさせたら、まず「十字キーじゃないとムリ」と言いやがったもの(笑)。



 ということで……やっぱりキーは“プレイしている人”を映すCMをどう使ってくるかかなーと思います。別に『マリオギャラクシー』のようにコミュニケーションの様子を映さなくてイイから、4種類のコントローラが使えることとオンラインでの共有プレイができることを印象付けられるCMをすると効果が上がるんじゃないかと思います。
 でも、「ゲーマー層の確保」を目指すとゲーム画面のみのCMを続けるというのも手ですし、上述したようなCMはフレッツの方に任せるというのも選択肢の一つではあります。


 うーむ……難しい。
 アンケートフォームでも設置しようかと思ったのですが、別に人気投票で決めることでもありませんので。予想したい人はコメント欄かトラックバックにて御自身の意見を聞かせてもらえると嬉しいです。
 一応、「日本国内限定」「2008年いっぱいの販売台数」を基準にしたいですが、それ以外の数字でも構いません(全世界では……とか、数年に渡って売れ続け…という意見もあるでしょうし)。別に当たったからと言って何か起こるワケでもないので、HNなし・一行コメでもいいので。


 僕個人としては、『マリオギャラクシー』〜前作『スマブラDX』の間くらいかなぁと予想します。100〜135万本の真ん中を取って、118万本と予想!


 では、答え合わせは2009年の新年にでも……覚えていられるかなぁ。

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