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| WiiリモコンにはSTARTボタンもSELECTボタンもない……何故? |
こんにちは。 『みんなでパズループ』で母と対戦したらボッコボコにやられたやまなしです。
僕は知らなかったんですが……『パズループ』は元々10年前にアーケードから出てきたゲームで、プレステやゲームボーイカラー、携帯電話向けアプリなんかでも発売されていたんですね。ゲームとして物凄くよく出来ている上に遊び方が分かりやすいので、長く「定番」として愛されてもおかしくないゲームだと納得。 ただ、Wiiウェア版から入った自分からすると、現在『みんなのニンテンドーチャンネル』で配信されているDS版の体験版には驚きました。デザインが尖っていて“男のコのゲーム!”って雰囲気なんですよ。“家族で楽しむ”ライト路線のWiiウェア版とは大きく違います。
DS版の公式サイトと、Wiiウェア版の公式サイトを見ると差は一目瞭然。 DS版の感想を探してみたら、『忍之閻魔帳』さんの感想を発見しました。DS版で指摘されていた「取っ付きにくさ」をWiiウェア版では修正し、更に価格を1000円に抑えてきた辺りは流石に任天堂というところでしょうか。ミッチェルのホームページにはWiiウェア版の情報が載っていないので、今回は開発に関わらず権利だけのクレジットだったのかも知れませんね。
ミッチェルは『数陣タイセン』で評判を上げたと思うのですが、アレも全体的に地味なデザインがゆえに「取っ付きにくい」イメージだったのも確か。逆に言うと、パブリッシャーと組んで「取っ付きやすさ」を取り入れていけば面白いんですけどねぇ。
さて、こんな風に我が家では“ゲーム人口拡大プロジェクト”が成功し、これまでゲームには全く興味がなかった両親がハマるようになり、僕をあっさり打ち破るようになったのですが……そんな両親を見ていると、ゲーマーからは信じられないところで躓いていることに気付くのです。
ウチの父も母も、ゲーム中にポーズ(一時停止)が出来ないんですよ。
もちろんその度に「この+ボタンを押すと一時停止になるんだよ」と教えているのですが、『Wii Sports』でも『Wii Fit』でも『みんなでパズループ』でもその操作を覚えてくれませんでした。そのため、急に客が来た場合は「諦める」という潔さ(笑)。
冗談みたいな話ですが、僕が横から「プラスボタン押して!プラス!」と叫んだら、手元を見て十字ボタンを押していたことが何度も……確かに「プラス(+)」の形はしてますけどさぁ。初めてWiiリモコン触った人ならともかく、1年半の間、ほぼ毎週触っているのにも関わらずですよ。
「+ボタン=ポーズ」が覚えられないというよりは、Aボタン・Bボタン以上のボタンを使えないということなんでしょうね。『インターネットチャンネル』を使っている父に「+ボタンを押すと文字が拡大出来るよ」と説明しても覚えてくれませんし…… こういう人達を相手に商売をしなきゃならないんだから、任天堂の選んだ道って意外に大変なのかも知れませんね。
(参考:画面内に操作が全部あるということ)
しかし、ゲーム自体に不慣れなウチの両親でなくても、初めてWiiリモコンに触った人はビックリするんじゃないですかね。「あれ?STARTボタンがないぞ!どれでポーズするの!?」って。 実際には「STARTボタン=+ボタン」「SELECTボタン=−ボタン」と覚えておけばイイですし、バーチャルコンソールでWiiリモコン横持ちをする際にはまさにそのボタン配置になるのですが……なら、どうしてSTART&SELECTボタンではなく、+&−ボタンにしたんでしょうね?
検索してみたら、2006年5月の記事でWiiリモコンのボタンの名称が変わったという記事がありました。タイミングとしてはE3の頃で、Wiiリモコンにスピーカーが付いたことが明らかになった時期ですね。
ちょうどこないだ2005年9月の時点でのWiiリモコンの映像を紹介しましたが、アレを見てみると(上の記事とズレちゃうのですが・汗)―――現在のWiiリモコンでは「1・2ボタン」となっているボタンは「X・Yボタン」で、「+・−ボタン」となっているボタンは恐らく「START・SELECT」ボタンとなっていたみたいです(文字は読めないのですが、ボタンの下に文字が書かれているのが確認できます)。
2005年9月時点で発表されていたWiiリモコンのボタンの名称は「十字ボタン、Aボタン、Bボタン、STARTボタン、SELECTボタン、Xボタン、Yボタン、Homeボタン、電源ボタン(名称不明)」だった―――と考えると、面白いですね。名称だけならほぼスーファミのコントローラと一緒ですもの。
何故、STARTボタン・SELECTボタンは+ボタン・−ボタンに変更されたのか?
X・Yボタンは分かりやすいです。 元々スーファミのX・Yボタンも「A・Bボタンとは違うもの」として考えられたそうなんですが、実際には4ボタンは4ボタンとしてセットで定着してしまいましたからね。そうしたスーファミの4ボタンと、Wiiリモコンの4ボタンは意味合いが全然違うということを「A・Bボタン」「1・2ボタン」と分けることで浸透させたかったのでしょう。
では、用途もほとんど一緒な「STARTボタン・SELECTボタン」は何故?
○ 記号であることに意味があった 僕は敢えて「+ボタン・−ボタン」は「STARTボタン・SELECTボタン」と用途がほとんど一緒と書いたんですが……実を言うと、「STARTボタン・SELECTボタン」とは違う使われ方をすることもあるんですよね。
喩えば、Wiiメニューで画面を切り替えるのにはこの「+ボタン・−ボタン」を使います。どっちかというとLRボタンのソレに近いんじゃないでしょうか。後はまぁ、『インターネットチャンネル』などで使われた「拡大・縮小」用途。 これらは「STARTボタン・SELECTボタン」という名称よりも、「+ボタン・−ボタン」という名称の方がしっくり来ます。
あと、上で挙げた「画面内に操作がある」ということから考えると……「+ボタンを押して下さいね」という記号と「STARTボタンを押して下さいね」という記号を画面に載せる場合、前者の方がスペースが少なくて済む上に分かりやすいです。 極論ですが、「START」と「SELECT」ってゲームに慣れていない人からすると似てるんですよね。
○ そもそも「STARTボタン・SELECTボタン」って名称は何だよ? どうでも良いけど、Windowsで電源を切る時に「スタート」ボタンを押すのって哲学的ですよね。 「PCの電源を切って、俺はリアル世界に戻るんだぜ!」みたいな(多分違う)。
ファミコン最初期の頃は、「STARTボタン」はタイトル画面からゲームを始める時に使い、「SELECTボタン」はその際にゲームモードを選ぶのに使っていたと思います。用途と名称が一致していたんですよね。 この辺はファミコン以前のアーケード文化が影響していると思うんですけど、どうでしょう。ゲームを最初の状態に戻すリセットボタンを本体に付けて、ゲームを始めるSTARTボタンをコントローラに付けたのは“工夫”だったそうですし。
でも、僕が物心付いた頃には既に「十字ボタンとAボタン」で始められるゲームが主流になっていました。『ドラクエIII』なんてタイトル画面すらありませんでしたし。 その後のSTARTボタンは、A・BボタンやA・B・X・Yボタンなどとは違う役割のボタンという意味合いで……アクションゲームの場合はポーズ(これは最初からそうか)、RPGなどではメニューのような“上位ボタン”の位置を確立していたと思います。 SELECTボタンはその補佐でしょうか。
「SELECTボタンなんて要らなくね?」とか言い出すと、『スーパーマリオワールド』のように「既にクリアしたことがある面を脱出する」機能が使えなくなるという罠。『ゼルダ』シリーズでも多用したと思います(地図出すのに使うんだっけ?)。意外に重宝するんだよ、SELECTボタンは!!
でも、元々ボタンの名称由来となった「ゲームをスタートする」「モードを選択する」用途からとっくに外れているのも確か。そうした意味ならば、Wiiリモコンが「STARTボタン・SELECTボタン」という名称を捨てたというのも納得が出来ます。
逆に言うと……PS系とかはどうしていつまでも「STARTボタン・SELECTボタン」なんでしょうね? Xbox360の場合は「STARTボタン・BACKボタン」ですっけ。こっちはまぁ対比として分からんでもないか(そういう使い道があるのかは知りません)。
ポーズボタン=STARTボタンという共通認識があるから、これまではそこに手を付けて来なかったということなんだと思うのですが……こうしたところからも、PS3&Xbox360とWiiの方向性の差が見えて面白いですね。どっちがイイという話ではなく、狙っているところが全く違うということで。
しかしまぁ……『みんなでパズループ』のように使うボタンが「Aボタン」と「+ボタン」しかない(砲台回転はWiiリモコンをひねる)ゲームですら、「そんなにたくさん覚えられない!」と言われるんですからねぇ。 「ゲーム初心者でも楽しめる!」というキャッチコピーを実践しようとすると、如何に難しいことかと思います。それなのに、やたらと色んなボタンを使わすゲームであってもそんな「ゲーム初心者でも楽しめる!」的なコピーを使っているのが凄いジャロ。
本気でゲーム初心者にも売っていきたいのなら、いっそのことパッケージに「ボタンを幾つ使います」とか書けばイイのにね。最低限幾つで、最高幾つでプレイ可能――みたいに。
[記事URL]
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