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やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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何故、あんなにも僕らは「ビアンカかフローラか」に熱くなれたのだろうか

<重要なお知らせ>
 この記事は『ドラゴンクエストV』に関するネタバレを含んでいるので、未プレイの方・これからプレイ予定の方は自己責任で読むようにして下さい。



 注釈つけても、記事タイトルの時点でアウトだろ(笑)。

 さて、今日の話題は『ドラゴンクエストV』です(以下、『ドラクエ5』と略します)。
 DSリメイク版の発売が7月に迫り、スペシャルサイトも開設され、そのサイトは死ぬほど重くて閲覧しようとしたら僕のPCはフリーズしました。スクエニはいつだってそうだ。
 まぁ、とにかく。このリメイク版が今年の夏商戦の目玉になるのは間違いないでしょう。


 そして、このDS版『ドラクエ5』は発表当初から「人生最大の“選択”に、“もうひとつの選択”が加わる」という情報が出ていて話題になっていました。
 『ドラクエ5』における“選択”と言えば―――プレイした人なら誰もが記憶しているであろう、「ビアンカかフローラか」の花嫁選びのことでしょう。“もうひとつの選択”という情報が出てきた際に、「ビアンカとフローラに加えて、3人目の花嫁候補が出てくるのでは!?」と騒がれたのです。

 今文章を読み返してみると……“もうひとつの選択肢”ではなく“もうひとつの選択”となっているので、花嫁選び以外の選択イベントが加わるんじゃないかと僕は踏んでいるのですけど。果たして真相はどっちでしょう?



 しかし……実を言うと、僕はあまり『ドラクエ5』の内容を覚えていないんですよ。
 『ドラクエ』シリーズは兄貴の方が好きで、『5』を買ってきたのも兄貴でしたし。僕は兄貴がクリアしてからプレイし始めたので(やまなし家のルール)、内容をほとんど知った状態で遊び始めたというのも印象に残っていない原因でしょうね。

 でも、「ビアンカかフローラか」の花嫁イベントだけは強烈に覚えているのですよ。
 これってスゴいことですよね。喩えば、僕は『ドラクエ7』のイベントは一つも覚えていません。こっちの方が最近プレイしたのですけど(『5』は92年、『7』は2000年にプレイ)、何一つ覚えていないのです。
 逆に言えば、『5』のあの結婚イベントがそれだけ強烈な印象を残したということですし、だからこそ未だに「オマエはどっち選んだ?」という話題になるのでしょう。


 ちなみに僕はフローラ派。小学生の頃から青髪スキーだったみたいです、流石。
 (幼なじみやお姉さんキャラは当時から苦手だったようですね)


 そういや、こんな素晴らしい記事がありました。

 きっと50年後も、ビアンカかフローラかで論じ合うぼくら。

 僕がオンタイムでプレイしていなかったこともあって、『FF7』の「エアリスかティファか」はそこまで熱くなれないかなぁ。
 没入感というか、自分の選択の重みが『ドラクエ5』のそれは半端なかったですからね。選んだ方とは一緒に冒険が続けられて子どもまで作るのに(ドキドキ……)、選ばれなかった方は二度とストーリーの表舞台には登場しないというのが凄いですよね。子どもながらに「結婚ってこういうことなんだ」と思ったもんです。


 同じように「選んだ方とは一緒に冒険が続けられて、選ばなかった方は二度と出てこない」ものは、ゲームの中では珍しくありません。『第4次スーパーロボット大戦』の「ダンクーガかコン・バトラーVか」とかね。でも、こっちは全然議論にならないのです(笑)。
 まー、売れた数が段違いということもあるんでしょうけど、後々の『スパロボ』シリーズでは両方ずっと仲間にしておける方が普通ですし、何十本もシリーズが出ている内の1本ですし。『ドラクエ5』のような「もう二度と一緒に冒険出来ない選択だった」重みはないんですよね。

 そう考えると、「ビアンカかフローラか」はあの『ドラクエ5』の世界にしか登場しないからこその重みだったのかも知れませんね。『ドラクエ5-2』みたいなものが出てしまうと、その神秘性は失われてしまうんじゃないかと思います。


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 でも、やっぱり僕らが「ビアンカかフローラか」に熱くなったのって、“二択”だったからでしょう。
 ヒロインを選ぶゲームなんてそれこそ無数に存在しますが、その中でも『ドラクエ5』の印象が段違いだったのは「ビアンカかフローラか」しかいなかったからではないでしょうか。


 Wiiの『みんなで投票チャンネル』が面白いのって、“選択肢が2つしかない”からだと思うんですよ。
 「犬と猫、どっちが好き?」かを選ばなきゃならないのと、「犬と猫と猿と虎と羊とハムスターとパンダとシロクマとキリンさんと象さん、どれが好き?」と選ばされるのでは心理的な圧迫が全然違います。
 「どっちかと言うと……こっちかな」と仕方なく選んだ時の方が、選ばなかった方への想い(罪悪感とも言うべきか…)が残ってしまうのでしょう。


 実は、ここまで究極的な“二択”をさせられることってそうそうないですよね。
 上の記事で例に挙げられた「綾波レイと惣流・アスカ・ラングレー、どっちが好き?」も相当盛り上がる話題ではあるんですけど……僕は「伊吹マヤ」派なんですよ。現役中学生の頃からガチレズ好きだったんですね、流石。

 特に僕なんかはマイナー嗜好の人間なんで、Wヒロイン制の作品の場合はそのどっちでもないコを好きになることが多いです。

 「東城綾と西野つかさ、どっちが好き?」→「南戸唯」
 「セイバーと遠坂凛、どっちが好き?」→「間桐桜」
 「鴇羽舞衣と玖我なつき、どっちが好き?」→「瀬能あおい」
 「飛影と蔵馬、どっちが好き?」→「桑原和真」


 可愛いヒロインを沢山用意して「どのコも可愛いよ!さぁ、どのコを選ぶ?」という作品よりも、二人しかヒロインが出てこない作品の方が「どっちを選んだか」の方が熱くなるというのは面白いですよね。
 選ばなきゃ先に進めない不自由さもポイントかな?


 恋愛漫画なんかだと最終巻だけヒロインごとに2パターン発売するというのも面白いと思うんですけどね。東城とのエンディングを望む人はこっちを買って、西野とのエンディングを望む人はこっちを買う…みたいな。ファンは両方買うだろうし(笑)。
 現実的には「雑誌連載はどうするんだ?」という話になりますし、コミックス描き下ろしは作家に負担かかりすぎるので避けたいしで、楽な話じゃないんですけど―――長い漫画の歴史の中で誰もやっていないんだとしたら、やってみる価値はあるんじゃないかと無責任なことを言ってみました。

 まぁ……読者は「一つの結末」を望んでいるのだから売れやしないというのが、そういう作品が現れない本当の理由な気はしますが。




 『ドラクエ5』の話に戻すと―――
 なので、僕は「ビアンカかフローラか」に3人目の花嫁さんを加えるのは反対だったりします。そりゃ昔のプレイヤーの間では話題にはなるんでしょうけど、今回初めて『ドラクエ5』をプレイした人達にとっては“三択”だと印象に残らないんじゃないかと思うのです。やっぱり人生の決断は“二択”じゃなきゃ。

 では……僕が予想する「花嫁選択以外に新しい選択イベントが加わるのでは?」ということで言うと、先ほども書いたように僕は『ドラクエ5』の他のイベントを何一つ覚えていないので予想のしようがありません(笑)。

 どっちが正解であっても、こうやって話題になること自体が「ビアンカかフローラか」が如何に熱い選択だったのかを証明しているのかも知れませんよね。


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 蛇足。
 敢えて今回“男性目線”に限った話として書いてきましたけど、当時も今も女性のプレイヤーというのは存在していて、『ドラクエ5』をプレイした女性というのは少なくないはずなんですよね。
 そうした彼女たちが、「ビアンカかフローラか」の花嫁選びを真剣に悩んでいるということを想像すると……うむ、これはこれで百合なのか。ごちそうさまです。

| ゲーム雑記 | 17:55 | comments:16 | trackbacks:0 | TOP↑

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