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| アダルトビデオの早送りは背徳行為だろうか? |
今日はエロビデオの話。明日は『マリオRPG』の話。 これぞ、やまなしクオリティ。
先週のアンタッチャブルラジオ(@TBSラジオ)とポッドキャストで面白い話題が取り上げられていたので……ちょっと自分なりに思うところを書いてみます。
アンタッチャブルの山崎さん(アゴの方)は大のアダルトビデオ好きで、柴田さん(メガネの方)はアダルトビデオが好きじゃないというところから話が始まり……最終的に、柴田さんは山崎さんに「そんなにアダルトビデオが好きなら早送りするのはおかしいだろ」と指摘したのです。本当にアダルトビデオ好きならば、最初から最後までキッチリ観るべきだと。 それを言われた山崎さんは「いや、野球だってノーアウト満塁の場面から観たいだろ」とワケの分からないことを言って、「その理屈はおかしい」と一蹴されていたのですが……ナルホド、これは面白い指摘だなと思いました。
『クイズ100人に聞きました』で「アダルトビデオについての「あるあるネタ」と言えば?」を聞いてみれば、「観たいシーンまで早送りをする」はトップ3くらいには入るでしょう。「男優がイケメンだと死にたくなる」は何位だろう、とかは置いといて―――
言われてみると、こんなメディアはそうそうないですよね。 漫画にしろ、アニメにしろ、ゲームにしろ、映画にしろ、ドラマにしろ、スポーツ観戦にしろ、“最初から最後まで目を通す”ことはファンとして当然のようにやらねばならないことと認識されていると思います。
全26話のテレビアニメを20〜26話しか観ていない人に「面白かったねぇ」と言われると、「テメエ!1話から観ろよ!」と怒鳴りたくなるのがアニメファンの心境でしょう。 漫画の場合、『こち亀』みたいな1話完結の長寿作品はともかく……ストーリー漫画ならば1話(1巻)から読んでおいてこそ語れる、みたいのが漫画読みの美学だったりしますよね。個人的には「途中から読み始めても楽しめてしまうのがイイ漫画」と思っているのですけど、それでも面白い作品は1巻から読みたくなってしまいますからね。
サッカーでゴールシーンしか観ていない人に「いやー、フェルナンド・トーレスのゴールは凄かったねぇ」とか言われると、「ゴール以前に!前半最初の10分間ずっとドイツのペースだった流れをガラリと変えたのが、前線でフェルナンド・トーレスがファウルもらってマイボールにしたシーンだったんだよ!」と語ってしまうからウザがられるのがサッカーヲタク。
そう考えると…… ファンであればあるほど「早送りしながら観る」ことが普通になっているアダルトビデオというメディアは特殊な形態であることが分かります。
だってさぁ……みんながみんな「こんなシーンは要らねえんだけどなぁ」と早送りしているシーンが、何十年間もアダルトビデオからなくなっていないって妙な話だと思いませんか?需要と供給のバランスを考えていけば、そうした“早送りしたくなるシーン”がいっぱいの作品は淘汰されるはずじゃないですか!
……と、ここまで普通に「アダルトビデオは早送りしながら観るものだ」みたいに書いてきたのですけど。
実を言うと……僕はレンタルビデオの主流がVHSからDVDに変わった辺りからアダルトビデオを一切観ていないので、DVDのアダルトビデオを1回も観たことがないんですよね。そんな僕の根本からの疑問。DVDって早送り出来るんですか? AVというよりもAV機器に疎すぎる自分からすると、まずそこから分からなかったりします。映画やアニメのDVDはPS2で何十本も観てきましたけど、イマイチ「早送り」が出来るかどうかも分かっていません。「チャプタースキップ」は出来るけど、このケースで言う「早送り」は「画面が何倍速かで動いていて観たい場面で瞬時に再生に切り替えられる」アレのことですよね?それってDVDでも出来るんですか?プレイヤーの問題?
「チャプタースキップしか出来ない」のと「早送りもチャプタースキップも出来る」のとでは、根底から大違いですよね……AV機器かエロDVDかに詳しい人は、是非無知なやまなしに教えて下さい!情報求ム!
そもそも「アダルトビデオって早送りするよねー」という「あるあるネタ」って、一歩突き詰めて「どこを早送りするの?」って話になると自分の性癖暴露になってしまう諸刃の刃なんですよね(だからこそ、よく語られる話なんでしょうが)。 喩えば、「インタビューシーンは早送りするよね」という意見もあれば、「インタビューシーンで素の状態を観ておいた方が後で興奮する」なんて人もいるワケです。「本番シーンだけ観たい」という人もいれば、「全裸になった時点で観る価値がなくなった」と思う僕もいるのですよ。つーか、女子校生モノのAVで制服脱いで全裸とかって何なの?バカなんじゃないの?
まぁ、実際問題……僕はもうアダルトビデオを観ていないんで偉そうなことは言えないんですけど。 「チャプタースキップ」はともかく、「早送り」している時間ってそれほど不毛な時間というカンジではないんですよ。観たくもないシーンを観るよりかは、観たいシーンを自らの手で追い求めている方が楽しいというか。どっちかというと能動的な行為なんですよね。
そう考えると……「どうしていつまで経ってもアダルトビデオに無駄なシーンがあるのか?」という疑問って、視聴者に「早送り」させる楽しみを味あわせているのかもなぁと思いました。「早くエロイシーンが観たい!」ともどかしい気持ちにさせることで、その先にあるエロの威力を増すというか。
「早送り」は、むしろ演出の一部ということか?
というか、柴田さんの「本当に好きなら最初から最後まで観たくなるはずだ」という言い分そのものがスゲー的外れに思えてきました。 漫画にしろ、アニメにしろ、ゲームにしろ、映画にしろ、ドラマにしろ、スポーツ観戦にしろ、ファンであればあるほど「好き嫌いを見切る」のが早くなるもんじゃないですか。1話観た時点で「これはないな」と切り捨てられるのがヲタクの技術というか、この技術があってこそヲタクというか。
サッカーの中継を観ているとよく出てくるシーンなんですが、勝ち負けがはっきりした時点で「○○のサポーターは帰り始めていますね」と実況されるんですよ。こないだの(4年に1度しかない)ヨーロッパ選手権の準決勝、残り5分という状況でもそうしたことが起こっていました。 理論的には残り5分で逆転することは可能なんですけど、熱心なファンほどソレが不可能なことだと分かっているから帰る―――5分待つのも勿体ないし、混まない内に帰ってしまった方がマシだという。それと、選手達に「オマエ達は不甲斐ない試合をしているんだぞ」と知らしめる効果もあるんでしょうね。
切り捨てる、観るのをやめる―――これは決して背徳行為ではない。 ましてや「早送り」ならば尚更。
それはむしろ「好きすぎる」ことの証で、「こんなもんじゃない」「俺が観たいのはこれではない」「こんなレベルに留まってもらっては困る」という強い意思表示なんじゃないかと思った次第です。
あぁ……果たして、この記事は最後まで読んでもらえたのでしょうか。 長ったらしい文章を今日も最後まで読んでくれたというのなら、それだけでアナタに感謝をしたいと思います。
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