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やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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「中古ゲームは利用しない」宣言から1年半が経った

 この話を書くと反発を受けるのだろうけど、書かないのはもっと無責任だとも思うので今日はこの話題にしました。2008年秋に書いたこれらの記事の“その後”について語ろうと思います。


 「新品を買えばゲーム会社にお金が入る」という固定概念を疑ってみる
 「中古ゲームを買うな」よりも「中古にゲームを売るな」の方がキツイと思う


 ネット上ではよく中古ゲームが「悪だ」みたいに語られているけど本当にそうかな?という疑問を1年半前に書きまして、賛否両論轟々な末に、当時の僕は「じゃあ分かった!とりあえずオイラは中古ゲームは買わないし、中古にゲームも売らないよ!」と半ば逆ギレのように宣言したのですが……


 そこから1年半が経ちまして、この1年半がどうだったかと申しますと





 パッケージソフトを1本も買っておりません。


 母が『街へいこうよ どうぶつの森』と『Wii Fit Plus』を買いましたし、ダウンロードソフトはチョコチョコ買っていますし、以前に買っておいた『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』をクリアしたとかあったので、ゲームに触れる時間自体がなくなったワケではありませんが……

 気付けば、1年半もの間1本足りともパッケージソフトを買っていなかったという。新品も中古も。
 僕は元々「中古ゲームを買う」習慣がありませんでしたから、「中古ゲームを買う」の部分はあまり関係がなく、「中古にゲームを売る」のを封じられただけでこうなったという。まー、漫画描くのが忙しかった(&楽しかった)というのも大きいんですけど。



 「面白いゲームが出ていないんだろ?Wiiは特になっ!」みたいなゲハな話にしたくないので、一応断っておきますと。僕はPS3も持っていますよ。そして、別に「面白そうなゲームが出ていない」ワケではないです。「買おうかなー、どうしようかなー」と迷った挙句に買っていないというだけです。



 新品で買うとパッケージソフトは5000~6000円するじゃないですか。
 「買ってみたら超つまんなかった」としても、5000~6000円の出費は消えないのです。
 もし「中古にゲームを売る」という選択肢があったのなら、即効で売りさばいて、2000円で売れたとしたら3000~4000円の出費で済むんですけど。その選択肢を自ら封じてしまったために、「面白いか分からないけどとりあえず買ってみよう」という一歩が踏めなくなりました。
 あと、実際に封じてみて思ったのですが、「つまんなかったら中古に売ればイイや」というスタンスだった頃は中古への売値が下がらない内に「面白いかどうか」を確かめなきゃならないから、発売日と同時に買っていたんですよ。それがなくなると、「後回しでもイイかな」になってしまうという。

 お金の問題だけじゃないです。
 「中古に売れない」ということは、その「超つまんないゲーム」がずっと家に残るワケです。鳥避けに使ったりしない限り。せっかく買ったゲームだから、最初は「超つまんない」けど20時間越えたところから神ゲーになるかも知れないし……と、ムリして遊んで時間を費やすことにもなりかねません。いや、神ゲーになってくれれば良いんですけど、大抵の場合は……ねぇ?



 そんな脳内シミュレーションを、ソフトの発売日前に行った結果。
 「発売後の評判を聞いてからにしよう」と思ったソフトが10本くらいあります。

 で、評判が悪かったソフトに対しては「買わなくてセーフ!」と思い、
 評判が良かったソフトに対しては、「でももう発売から随分と時間が経っているから値下がりするかもな…」と思ってしまい、買うタイミングを逸してしまうという。



・つまんないかも知れないから様子見
→ 根下がりするかも知れないから様子見
→ 廉価版が出るかも知れないから様子見
→ 廉価版が出たということは続編が出るかも知れないな様子見



 何このチキンレース(笑)。
 ちなみにPS3の場合は体験版があるのでまたちょっと違って、体験版を遊んで「自分の肌には合わないな」と確認した上で買っていません。



 
 世の中の人みんなが僕みたいだとは思っていませんよ。
 多数派・少数派で分けていけば、僕は常に少数派に属す人間だと思っています。だから自分のケースがみんなに当てはまるとは思いません。僕みたいにネガティブで後ろ向きで消極的で卑屈で根暗でチ●コが小さくて理屈っぽくて日本一モテない短小包茎野郎だから、1年半もウダウダしていたのだと自分でも分かっています。

 そもそも、こんな記事を今の段階で書いているということは、「2年は持たないな」と思ったからですしね。こんな僕ですら今年の年末までにはパッケージソフトを買うだろうなと思ったので、今の段階で記事にしたのですし。



 だから。言いたいことは、1年半前にも挙げたこの文章について。

 (中古ゲーム市場の否定は)「売れるソフトと売れないソフトの差が大きくなっている」という問題をますます促進することになるんじゃないでしょうか?


 喩えば、仮説として「ゲーム人口の拡大」で入ってきたような層は“中古にゲームを売らない”のだとしたら……1本5000~6000円もするソフトを気軽に購入することが出来ず、数ヶ月に1本とかのペースで「確実に面白いソフト」を選んでいくと思うんですよ。『Newマリオ』のような人気ゲームの続編ソフトや、『Wii Fit』のような話題になっているソフト、みたいなカンジで。


 そんな状況を「ライトゲーマーはコアゲームを買わない!」と非難している人が、普通に“中古にゲームを売っている”のをブログとかで知ると。そりゃ中古ゲーム利用したら色んなゲーム買えるよねと思ってしまうんですよ。
 ほら、僕は自ら封印を宣言したから「羨ましいぞ!」と思うのですよ(笑)。



 仮説ですからね。実際に“中古にゲームを売らない”層がどのくらいいるのかは分かりませんが……
 実験的なソフトとか、意欲的なソフト、シリーズソフトじゃないソフト、「遊んでみるまで面白いかどうか分からない」ソフトをもっともっと売っていきたいのなら、遊んでみてつまんなかったゲームは中古屋さんに売っちゃえばイイじゃん!と周知させていけばイイと思うんですよ。そうすれば一か八かで手にとってもらえる確率が上がります。


 でも、ゲームメーカーは言いませんよね。
 中古に売られると中古で買われる確率が上がるので、新品で売れない=利益が下がると思うから。

 ゲーム雑誌も言いませんよね。
 大手ゲームメーカーから広告費をもらって成り立っているビジネスですから。

 ゲームライターは……言っている人もいますよね。
 田下さんなんかは結構積極的に「ゲームを売りに行こうよ!」と仰っている。これは「どこで仕事をしているのか」に依るのかも。




 「出せば売れる」ソフトを抱えている大手メーカーは、中古ゲーム市場がなくなっても困らないと思うんですよ。「売れるソフトと売れないソフトの差が大きくなっている」と言っても、売れるソフトの方を抱えていればイイんですから。

 問題はそうではない小さなメーカー達。意欲的なソフトを出しても手にとってもらえない。「ダウンロードソフトなら価格を下げられるから意欲的なソフトを出せるよ?」と言われても、ゲーム機のネット接続率は全然上がりませんし。
 そもそもWiiウェアの人気ランキングとかを見れば、シリーズソフトが上位独占状態なことを知れるだろうって思うのです。ネットで話題になった非シリーズソフトが頑張ることもあるけど、長くランキングに留まれるのはシリーズソフトばかりなんですよ。


 色んな立場があるから、もちろん「中古ゲームを肯定すれば全てが上手くいく」なんて思いませんよ。
 「売れるソフトと売れないソフトの差が大きくなっている」原因には色んなものがあって、中古ゲームの問題はその中の1つでしかないと思っていますよ(もっと深刻なのは1ソフト辺りのプレイ時間が昔に比べて長くなったことだと思うのだけど、それはまた今度)。


 でも、「つまんなかったら中古に売って構わないから買ってみてよ」と言うのも手だと思うんです。
 特に非シリーズソフトは。




 そうすると「中古ゲーム屋さんにはつまんないゲームばっかり並ぶ」ことになるんですけど(笑)。
 何をもって「面白い」と思うかは人それぞれですし、自分の肌に合わないソフトを買っちゃったら潔く中古ゲーム屋さんに売っちゃえばイイと広めていけば、とりあえず買ってみようって人が増えるんじゃないかと思うんですけどねー。



 ちなみに僕は、もう少し「中古ゲームは買わないし中古にゲームは売らない」を続けるつもりです。
 別に今回の記事を書いたことで中古ゲーム反対派の人たちから袋叩きに合うだろうからではありません(笑)。


 こんな記事を書いといてアレなんですけど、「中古ゲーム市場が悪だ!」と言う人の気持ちも分からなくはないからです。


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 批判を恐れて「どっちの意見も尤もだ」とかビビッているワケじゃないですよ……多分。


 「中古にゲームが売られる&中古でゲームが買われる」ことによって打撃を受けるジャンルのソフトは確かにありますもの。1度クリアしたら満足のゲーム、ストーリーを追うタイプのゲーム―――RPGとかアドベンチャーは、発売と同時にクリアされてすぐに中古に売られるなんてケースが想定されます。

 そうしたジャンルのゲームにキラータイトルを抱えているメーカー、及びそうしたジャンルのゲームが好きで「もっと売れて欲しい」と願っているユーザーは、「中古ゲームなんかなくなってしまえばイイんだ!」と思っても仕方ないって思うのです。


 『ドラクエ9』はストーリーを追うゲームではなく、キャラクターを延々と育てる方向に進みましたし。
 ここ数年のヒットソフト、『どうぶつの森』も『モンハン』も『トモコレ』も“1度クリアして終わり”ってゲームではないですもんね。Wiiで「みんなで遊ぶゲーム」が売れるのは、“1度クリアして終わり”ってゲームではないからですもんね。


 そうしたゲームが好きではなく、“1度クリアして終わり”ってゲームが好きだって人達が文句を言うのは当然だと思うのです。僕だって“1度クリアして終わり”な『ゼルダ』がもっと売れて欲しいですもの。



 思えば……『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』が現在の地位を築いた初期の頃って、1年に1本とかのペースで発売されていたワケですよ。『ドラクエ』に関しては社会現象化した稀有な例なので置いといて、『FF』が右肩上がりで売り上げを伸ばしていたのって、中古ゲーム市場の存在も大きかったんじゃないかって今振り返ると思うのです。

 例えば、中古で『FF4』を買った人が「FFって面白いな」と思って、今度出る『FF5』を発売日に新品で買う――みたいなケースが多かったと思うんですよ。1年ちょっとのペースで続編を出せていた頃って、そういうサイクルが機能していたと思うんです(1作品辺りのプレイ時間が短かったのもありますが)。

 中古ゲーム市場が、新品ゲームの良い宣伝媒体になっていたと言いますか。



 現在のゲーム市場でも、
 『龍が如く』とか『レイトン教授』とか『イナズマイレブン』とかは、1年くらいの短いサイクルで続編を出してシリーズブランドを確立させましたよね。特に『龍が如く』の場合は廉価版の投入が「あ、こんな面白いゲームがあるんだ」と新作の宣伝になったと言われています。


 でも、みんながみんなそういうペースで発売出来るワケじゃないですよね。
 特に現在の据置機でRPGを作ろうとした場合、軽く2~3年くらいかかってしまって、開発費はかかるわ、中古に流れた分は取り返せないわ、時流にあったゲームなんかなかなか出せないわ。何年もかけてようやく発売に漕ぎ着けたゲームが、1円の利益にもならない中古屋さんで買われたのなら文句の一つも言いたくなるとも思うのです。



 だから、僕自身はもう少し「中古ゲームは買わないし中古にゲームは売らない」を続けるつもりです。
 でも、その結果としてパッケージソフトを買う本数が激減したことはちゃんと書いておかなきゃなって思ったのです。ゲームメーカーにとっても“最適解”なんてないんです。何かを選べば、何かが落ちるんです。


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| ゲーム雑記 | 18:25 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

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