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やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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ゲーム機をネットに繋いでいない人は「不完全版」しか遊べない

 今日もまた『現実ゲーム』さんの記事を参考に書き始めますよ!

 カプコン「DLCとアンロックには事実上違いはない」現実ゲームさん)


 ここで話題になっている『ストリートファイター×鉄拳』のDLCの話は、「ソフトに入っていない追加キャラ等を今から作って追加DLCで販売しますよー」とアナウンスされていたのに、中身を解析したら「ソフトには予めデータが入っていてそれをアンロックするキーを後々に販売していくだけだった」ことが判明した―――
 という話を更にややこしくしているのが、このソフトは色んな機種で発売されるマルチ展開のため、後発で発売されるVita版の発売に考慮してアンロックの追加データ販売が随分と後(秋以降というアナウンスがあったらしい)になっているということで。


 つまり、「ソフトに追加キャラクターのデータは入っているのに、しばらくは追加キャラクターで遊ことが出来ない」事態になってしまっているということです。
 自分はこのゲームを遊んでいないですし、近年の格闘ゲームは守備範囲外なので「こういうことがあったよ」という話を読んだだけです。なので、この件そのものには何も思いませんし、誰も批判するつもりはありません。




 気になったのは、むしろ最近の「DLCはありかどうか」についての議論の方です。
 今回の話もそうですし、以前に何回かウチで書いた「有料DLC」についての記事に対する反応もそうなんですが……ゲーム機をインターネットに繋いでいない人のことはあまり語られないことが不安になってきます。


 ニンテンドー3DSのインターネット接続率は60%という発表がありましたが、逆に言えば40%は接続したことすらない人達です。ゲーム機のネット接続率は普及台数が増えれば下がるそうなので、今後は60%よりも下がっていくでしょう。PS3やXbox360はもうちょっと高いかも知れませんが、理論上ゲーム機のネット接続率は100%になりえません。

 家にインターネットがない人は、当然ゲーム機をネットに繋げることも出来ません。
 私の友人は家にインターネットを繋げているし、PCも持っていますが、無線LANルーターの接続が上手く出来ずに3DSはネットに繋いでいないと言っていました。
 小さい子どもが遊ぶ場合、親が「ゲームで遊ぶのはイイけど、ネットに接続するのはダメ」というケースも多いと思います。親の知らないコミュニティに飛び込まれるのは不安ですし、課金の問題とかも知識のない親御さんは不安になるでしょうからね。




 そういう人達からすれば、有料DLCも無料DLCもアンロックも変わらないんですよ。
 解放することが出来ない要素があるゲーム(不完全版)に変わりはないんですよ。

 有料DLCに賛成の人はこう言います。
 「昔に比べて開発費が上がっているのにソフトの価格は上げられないから、有料DLCを収入源にしなければゲーム会社は生き延びられないんだ!」と。確かにそうなんでしょう。

 アンロックに賛成の人はこう言います。
 「発売直後にクリアしたからと即中古屋に売られてしまったら新品が売れなくなってしまう。長く遊んでもらうためにも時限式アンロックは大事なんだ!」と。確かにそうなんでしょう。


 ゲーム会社の言い分は分かります。
 でも、ゲーム機をネットに繋いでいない人にとっては関係ありませんよね。有料DLCを買うことはありませんし、長くも遊びません。自分には遊ぶことが出来ないデータが(ソフトに入っているor入ってない関係なく)存在している“不完全版”しか遊ぶことが出来ないってだけなんです。



 ウチのブログを読んでいる人は「ゲームが大好きな人」が多いでしょうから「ゲーム機をネットに繋げている人」も多いでしょう。
 恐らく「そんなの繋げていないヤツが悪いんだろ」と思う人もいらっしゃるでしょう。「オレは金払って家にインターネットを繋げているんだから、繋げていないヤツが不完全版しか遊べないのも仕方ないだろ」と思う人もいらっしゃるでしょう。

 でも、現時点で「ゲーム機をネットに繋いでいない人」が「じゃあ繋ごう!」と思えるか、「じゃあゲームなんてやめてしまおう」と思うかを考えたら、後者の方が多いんじゃないかと私は思うんですよ。有料DLCも無料DLCもアンロックも、よく分からねえ!じゃあゲームなんてやめよう!と思う人が多いんじゃないかと思うんですよ。




 ネット上でゲームの話題をすることに慣れすぎると、その辺の感覚が麻痺してしまいます。
 数多あるゲームレビューを読めば「このゲームにはネット対戦機能があるから良い!」とか、「このゲームにはネット協力プレイがないから減点」とか、普通に書かれているじゃないですか。でも、「このゲームにはネット対戦機能があるから減点」とか「ネット協力プレイが出来ないから最高だ!」と書いている人っていないじゃないですか。


 半数近いユーザーが「ゲーム機をネットに繋いでいない」にも関わらず、そういう人の立場に立ったゲームレビューは少ないんです。


 私はレビューは「主観的」であるべきだと思うので、ネットに繋いでいる人が書く以上はそれが正しい姿だと思うんですが。
 逆に言えば、ネット上で読めるゲームレビューなんてそういうものだってことですよ。「ネット上の評判は良かった」というのは、60%の意見でしかないんだ、と。





 自分は頻繁にダウンロード販売ゲームについての記事を書いています。
 「どうしたらダウンロード販売ゲームがもっと注目されるかな」とか「どうしてダウンロード販売ゲームは軽視されるのかな」と考えていくと、やっぱり最終的には「ゲーム機をネットに繋いでいない人」が半数近くいるってところに辿り着いてしまうんです。そこを無視しちゃえば、ビジネスとして成功するのはなかなか難しいんです。


 「マス」に売りたいゲーム―――例えば任天堂でも、『マリオ』とか『Wii Sports』とかはネットに繋いでどうのこうのという要素は入れませんよね。
 「Newマリオでネット協力プレイがないのは酷い!」とか「Wii Sports Resortにネット対戦がないのは手抜きだ!」とか言う人もいますし、それを求めるのは自由ですけど。ネットに繋いでない残り40%ともちゃんと向き合ったら、そういう要素を入れないって選択もアリだと思いますし、自分はそういう方向性も支持したいです。

(関連記事:ゲーム内のダウンロードコンテンツに想う
(関連記事:“ゲーム機をインターネットに繋がない人”のためのニンテンドー3DS
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