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変わらない価値のあるもの

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2014年1月のまとめ

 自室のテレビを買いました。

 「どのテレビを買ったんですか?」とTwitterで聞かれたので、気になる人がいるかも知れないから書いておきます。SHARPのAQUOS「LC-24K9」です。近所の家電量販店で3万2千円でした。何故これを選んだのかというと、そのお店でサイズがピッタリなのがコレしかなかったからです。正確には「選んで」いません(笑)。


 televi1.jpg

 24インチのAQUOSの上のサイズが29インチのREGZAだったのですが、サイズを測ってみたところ、それを自分の部屋に置くと画面の両サイドが微妙に棚の柱に隠れるっぽい。「REGZAは遅延が少ないのでゲームに向いている」と言われても「端っこが見えない」んじゃどうしようもないなと(笑)。



 インターネットで買えばサイズのバリエーションも多かったでしょうし、価格ももっと安かったのかも知れませんが……問題は「テレビを買う」ことよりも「古いテレビを処分する」ことの方にあって。

 テレビ
 自室にあったのが98年製造の25インチのブラウン管テレビ(テレビデオ)なので、ものすごく大きくて重くて自分の力では階段を下ろせず、両親ともに昔と違って腰を痛めて重いものが持てないし、こういうのはどこに頼めばイイのか分からなかったので家電量販店で店員さんに相談した―――というカンジです。




 んで……ですね。
 わざわざこんなことを書くのには理由があってですね。
 今のテレビって録画出来るんですね。居間のテレビを買った2007年にはそんなのはなかったので驚きました。相変わらず居間が使えないので「自室で録画環境作るためにトルネ買うかなー」と思っていたので、助かりました。

 その説明のページがあったのでリンク貼っておきます。
 要は「外付けHDDをUSBで繋げば、そのハードディスクに録画してくれる」ってことで……このAQUOSに限らず、家電量販店に並んでいた前後のサイズのテレビにも確か「外付けHDD対応」って書いてあったと思います。その時は何のことか分からなかったのだけど、あそこに並んであったテレビはみんな録画可能なのか。

 かつてあった「テレビデオ」のようにハードディスク内蔵のテレビがあるというのは聞いたことがあったのですが、外付けHDDなら自分で自由に大きなサイズに付け替えられるし、こっちの方が便利じゃないかなぁ。



 我が家には、色々あって「1TBの外付けHDD」が3台あったのでそれを繋ぐだけ。
 最初にフォーマットをすれば……予約録画は「番組表から選んで決定ボタン」を押すだけ、再生は「録画リストから選んで決定ボタン」を押すだけ。超簡単。

 televi2.jpg

 televi3.jpg

 「普段アニメを観ない人に深夜アニメを薦める」話を書いて、「家にレコーダーはあるんですが使い方がよく分からないんです」と言われたことがあります。
 確かに我が家の母親はレコーダーを一切使えませんし、父親は「再生」は出来るんですけど「予約録画」の方法が何度説明しても分からないんです。そういう人って結構いるのかもなーと。


 録画環境なしで深夜アニメを楽しむのはすごく大変だと実感したこの半月間―――最近のテレビはレコーダー買わなくても録画出来るものもあるし、配線とか入力切替とかもレコーダー買うよりは分かりやすいし、1TBの外付けHDDで80時間以上録画出来るみたいだし。
 家電に詳しい人にとっては「何を今更言ってんの(笑)」と思われるでしょうけど、7年ぶりにテレビを買った自分にとってはカルチャーショックでしたし、家電詳しくない人にこそ知ってもらいたいなと。


 あー、一つ注意が。
 これは多分、他社の製品や他機種もそうだと思うのですが……DVD等に移すことは出来ませんし、外付けHDDに録画された番組はこのテレビに紐付けされるので他のテレビやPCでは再生出来ません。テレビが壊れたらおしまいですし、そもそもHDDはいつぶっ壊れるか分からない代物。「永久保存」みたいな用途は出来ないってことです。

 なので、自分は「居間のレコーダー」と「自室の外付けHDD」に同じ番組を録画しています(笑)。視聴は自室でするけど、DVDに移したいものだけ居間のレコーダーからDVDに移そうかなと。



 televi4.jpg

 あと、部屋に入って最初に見えるのがアンテナ線とWii UとPS3と外付けHDDの配線がごっちゃごちゃな状態だという(笑)


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 「2014年1月のまとめ」は私事・創作活動の報告などが大半なので、今月も読みたい人だけ「続きを読む」か「記事URL」をクリックして下さいな。

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| ひび雑記 | 19:56 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

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電子書籍の超お買い得キャンペーンに思うこと

 ちょっと時期的にギリギリになってしまいましたが……
 1月26日現在、角川書店の電子書籍が超割引キャンペーンを行っているみたいです。とりあえずキンドルでは1500冊以上が70%オフキャンペーンで、1月28日の朝9:59までだそうです。キンドルとkoboは70%オフなんだけど、eBookJapanは50%オフとか、差があるのは何なんでしょう……

 とりあえず「知らなかった人は急いでどうぞー」という告知と、「必ず購入前に“ちゃんと割引価格になっているか”を確認してくださいね」という注意を最初に。



 自分は去年の夏からずっと「自宅にある本を整理するために自炊して、それがちゃんと読める状態なのか確認がてら読み返す」のに忙しくて新しい本を読む時間がなかったり、「まだ完結していない本は電子書籍では買いたくないなぁ」と思っていたり(理由は後述します)で……この角川の70%オフキャンペーンも、スルーするつもりだったのですが。


 『いなり、こんこん、恋いろは。』のアニメ第2話がまぁ素晴らしくて素晴らしくて、あまりに感動しまくったので勢いで原作漫画の1~7巻をキンドルで購入してしまいました!いつ読むんだ!!




 そしてまぁ……
 こうやって一つ「今まで自分のルールとして制限していたこと」を破るとタガが外れるもので、今まで気になっていた『クロスボーン・ガンダム ゴースト』の1~5巻と、<古典部>シリーズ(アニメ『氷菓』の原作小説ね)を5冊まとめてキンドルで購入!いやホント、いつ読むの!?




 『いなり、こんこん、恋いろは。』はアニメ→原作の順で観たいので、アニメが終わった後に、しかも2期があることを願ってアニメでやったところまで読むことにして……
 『クロスボーン・ガンダム ゴースト』は前シリーズまでをおさらいしてから読みたいので、それらを自炊して読み返した後に読み始めるとして……
 <古典部>シリーズは、『氷菓』のアニメ2周目を観てから読み始めたいし……


 うむ!これは「積み本」ではない!
 「後で読む予定の本」を早めに買っただけなのだ!!



 とまぁ……こんなカンジに見事に乗せられているワケです。
 以前、確か「ゲームのダウンロード販売のメリット」みたいな記事を書いた時だと思うのですが……いただいたコメントで「ダウンロード販売は期間限定の割引キャンペーンが出来ることでユーザーにも恩恵がありますね」と言われて。その時は「でも、それだと割引期間以外に買った人が損だと感じちゃうし、あまりイイことばかりじゃないと思いますよー」と返したんだったと記憶しているのですが。


 むちゃくちゃ「割引キャンペーン」の恩恵を受けているじゃないか、俺!!


 ということで、今日はこの話を書きます。



○ 「超お買い得キャンペーン」の功罪
 そう言えば、自分がキンドルファイアHDを起動して記事を書き始めたのが去年の2月ですから、「キンドルを利用するようになって丸1年が経過した」ことになります。
 冒頭にも書いた通り、私はこの半年間「自炊した本」を読むのに忙しかったのと、キンドル以外の電子書籍サービスも利用しているので……実は1年間で買ったキンドルの本はそんなに多くないのですが。


 ちょっと今、「クラウド」を見てみたところ……
 この1年間で買ったキンドル本は40冊。

「ゴールデンウィークの99円キャンペーン」で買った本が14冊。
・確か、いつかあった「ポイント50%還元キャンペーン」で買った本が4冊。
・KDPにそういう仕様があるらしいのですが、新しい本の販促でその著者の旧作を数日限定無料配布していたのが1冊(厳密には買った本ではないな)。
・今回の角川70%オフキャンペーンで買ったのが17冊。

 正規の値段で買った本が4冊しかねえ!!!



 「この割引分はどこが負担するのか」はよく分からないのですが、Twitterでは「配信元(キンドルの場合はAmazon、koboの場合は楽天)らしい」という話も見ました。
 本当のところは分かりませんが、現在は「電子書籍のプラットフォームのシェア争い」の真っ最中なのでその可能性が高いかなーと思います。ゲームハードのシェア争いで、NINTENDO64が発売される直前にプレイステーションが値下げされた、みたいなことで。

 なので、こうしたキャンペーンって「どこかの企業が血を吐きまくっている」状態ですし、こうなると資本力のあるところが圧倒的に有利ですよね。キンドルでは70%オフ、eBookJapanだと50%オフというのもそういうことじゃないかと邪推しています。


 また、ユーザー側からも「割引キャンペーンの時だけ買う」みたいな人が出てくるワケです。あっ、私のことだ!
 こんなに頻繁に割引キャンペーンが行われると「その内にキャンペーンやるかも知れないから待とう」とか「キャンペーンの時に買いそびれたから買わない」とか「キャンペーンされない商品は買わない」みたいに思われちゃうんじゃないかと思いますし……


 まさにこれ、「ゲームのダウンロード販売」について不安視していることなんですけど。
 PCでゲームをやる人には「Steamはしょっちゅう割引するから超安値でゲームを遊べるんだぜ」と言っている人をよく見かけます。Wikipediaで見てみたら50%オフ、75%オフのセールもあるらしいんですね。

 そういう人達の話を聞くと「期間限定で割引されているから欲しくないものも買っちゃって、そのまま遊ばないで積んでる」とか「Steamならこんなに安くゲームを遊べるからコンシューマー(ゲーム機)のゲームなんて買う気にならない」とか……私がこの1年間キンドルで味わっていることと同じようなことを言っているワケです。



 このまま消費者の心理がデフレっていくことで、正規の値段を払わなくなっちゃう人が多くなるんじゃないのかと心配です―――って、私が書くと「どの口で書いていやがるんですか」と思われるでしょうけど(笑)。



○ このシェア争いの果てに
 とは言え……
 先ほど書いた「割引分は配信元が負担しているのでは」説が正しければ、キャンペーンで本が売れまくることも出版社や作者にとってはありがたいことですよね。
 電子書籍がなくても正規の値段より安く買えてしまう“古本屋”は存在しているワケで、古本屋の株主になっている出版社はともかく、古本が売れても作者には一銭も入らないワケですから。


 ただ、不安なのはそこからの話――――
 この記事の冒頭で私は「まだ完結していない本は電子書籍では買いたくない」と書きました。その理由を書きますと、例えば今回私は『いなり、こんこん、恋いろは。』の1~7巻をキンドルで買いました。そうすると8巻以降もキンドルで買いたいんですよ。1~7巻はキンドルで買って、8巻以降は紙の本で買って本棚に並べます―――なんてのは収まりが悪いじゃないですか!

 「紙の本」と「電子書籍」の話だけではないですね。
 例えば私がキンドルファイアHDで読んでいる電子書籍は、キンドルで買った本、eBookJapanで買った本、自炊したりパブーでダウンロードしたりした本があるのですが。全部違う本棚に入っていて、別のソフトを起動しなければ読めないんです。だから1~7巻はキンドルで買って、8巻以降はeBookJapanで買うみたいなことはしたくないんです。


 でも、Amazonがいつ「キンドル儲からないので辞めます!」と言い出すかは分かりませんよね。流石にキンドルは大丈夫だとしても……資本力のないところは何年持つのだろうと不安なところも多いです。もしそこが撤退したら「1~7巻は○○で買って、8巻以降は××で買う」みたいなことが起こりかねません。なので私は、電子書籍で買う本は「既に全巻買えるもの」に限定していました。


 「電子書籍をどこの会社で買うのか」は「紙の本をどこの本屋で買うのか」とは別の次元の話なんですね。激しいシェア争いがあるからこそ、こういう割引キャンペーンが行われて、私達は安く楽しめるのでウハウハなんですけど。この激しいシェア争いの果てにあるものを考えると、不安も感じるのです。

 市場を独占したらAmazonがどうなるのか……アフィリエイトをやっている人なら思うところがある人も多いでしょうしね。


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| ひび雑記 | 18:06 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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「終わってしまう寂しさ」が好きだったんだ

 今週の伊集院光さんのラジオ『深夜の馬鹿力』で、「自分が今までずっと思っていたんだけど上手く言語化出来なかった」ことを伊集院さんが話されていました。


 私は「ラジオで喋られたことを文字に起こすこと」があまり好きではないんです。
 “ニュアンス”とか“話の流れ”が文字を読むだけでは伝わらないので……ラジオで聴いた時は「自虐的な笑い話」だったものが、ネット上で文字に起こされて「社会への提言」と受け取られて、それがTwitterでガンガン拡散されていて驚くみたいなことも結構あるんですよ。

 伊集院さんのラジオでもゲームについて「笑い話」とか「しょーもない愚痴」を喋ったものが、ネット上では「ぶった斬った」とか「批判した」とかで拡散されて。「伊集院は任天堂のやることなすこと否定するアンチ任天堂だ」とか言っている人までいて。



 ちゃんと「誉めているところ」も拡散されないと、ネット上では「批判」ばかりで溢れてしまうな……と思ったので、私も文字起こしをしようと思います。読みやすいようにところどころ言い回しなどは整理しています。また「文字に起こす」ということは「私の主張」も加わるということは、御容赦くださいな。


<以下、文字起こし>
 『ゼルダの伝説』の『神々のトライフォース2』っていう3DSのやつを終わったんですけど。やってて終わったんですけど。

 つくづく思ったのは、「短い」んだやっぱり。

 割と…謎解きの温度が相当イイんです、相変わらず相当良くて。
 ちょっとこう詰まるワケです。ちょっと詰まって「うわ、これもう…どうしたらイイんだよ」みたいな。それでいて自分のマズさを棚に上げて、「どうせアレでしょ?これ、ネットとか攻略本とかで調べてみた結果、そんなの分かるワケねえじゃん!みたいなことになるんだよね、こういうヤツね。」

 <中略>

 (と文句を言っていると……)それで、なんか不意なところで急に出来る。
 そん時に普通(のゲーム)はさっき愚痴愚痴言っていたみたいな「こんなの分かるわけねえ」って、攻略本見たりネット見たり人に聞いて出来たとしても「それ、どうやって分かればイイわけ!?」みたいなのが多いワケですよ。
 でも、やっぱり『ゼルダ』の良いところは「なるほどね」っていう(笑)。こっち側のさっきまでの怒りはどこへやら。「なるほどね。あーそっかそっか。そういう道具を確かにもらっていた」みたいなカンジがすげーバランス良くて。

 でも、そのバランスのものを散りばめていっても(ボリュームに)限界はあるワケ。
 かなり自由度も高いんだけど、限界はあって。終わっちゃってみると「わー、割と早く終わっちゃったな。もっとやりたかったな」とは思う。だから、多分……『ゼルダ』の『神々のトライフォース2』をやった人は、「えらい早く終わっちゃったなー!」と思う人はいるかも知れない。
 そのために2周目みたいなヤツの「更にハードモードみたいなのが遊べますよ」ってのもあるんだけど、俺はそういうのはあんまりやる気がないタイプなので。

 まぁ……終わっちゃったから。構成(作家)の渡辺くんに「ゼルダ面白かったからやれば!」みたいな(笑)。小3かよ、俺達(笑)。

 <中略>

 それでつくづく思うのは……これは俺が今の時代のオジサンだからかも知れないけど。
 今「やりこみ要素」とかいっぱい用意してくれたり、ネットとかでどんどん新しい追加コンテンツが出来たりしてさ。「終わらないゲーム」ってあるじゃん、「延々と終わらないゲーム」ってあるじゃん。アレを俺は求めていないなって。

 やっぱり「終わった……」っていう、あの「終わった時の寂しさ」と……「あー、もう『ゼルダ』の謎がもうコレ以上は用意されていないっていう寂しさ」と、「終わったっていう充実感」のあの混ぜこぜになったヤツが俺は好きなんだなっていう。

 もちろん無理難題として「早く『(神々のトライフォース)3』が出て欲しい」とか思うし、「もっとやりたい」とか思うんだけど……だからと言って長くやるための「やりこみ要素」みたいな、「こういうやりこみ要素を用意してますよ」みたいなゲームを俺が欲しいかっていうと俺は全然別に欲しくはないし。「やりこめ」って言われて「やりこむか!」みたいなところがずっとあるから……

 『ゼルダ』の「短さ」みたいのが久々に、「ちゃんと解けた」「ちゃんと終わりまで行けた」っていう。

 <中略>

 まぁ、でもやりましたよ久々に。久々に「あー、解いたなー」っていう。
 あー、でも今のちびっ子諸君には「短い」「ヌルイ」って方に思っちゃうのかなぁ……でも、(「短い」のも)面白いと思うんだけどねー。

</ここまで>
※ 「読んで分かりやすい」ように、言い回しをところどころで変えたり。カッコ書きで捕捉を加えたりしています。


 この話……「今度のゼルダは短い」の部分だけ切り取って拡散されたら、「また伊集院が任天堂を批判したぞ!」って反応する人がいそうなので。しっかり「短い」からこそ「もっと遊びたい」し、それが「好き」なんだと伝わるように、長い引用になってしまいましたが文字起こしをさせていただきました。



 私は伊集院さんより一回り以上年下ですけど、恐ろしいほど「激しく同意」という話でした。「これは俺がオジサンだから思うんだろうなー」というところまで含めて、私も全く同じことを思っていました(笑)。思ってはいたけど上手く言葉に出来ませんでした。

 「終わってしまう寂しさ」こそが『ゼルダ』の魅力で。
 でも、「終わらないゲーム」が今のゲーム市場では人気なんです。




 ニンテンドー3DSで国内300万本以上を売り上げているソフトは『ポケモン』『どうぶつの森』『モンハン』の3つですが、どれも「何百時間」と遊び続けられるゲームですよね。一応目安となるクリアはあるけれど、クリア後も遊べる要素が満載というか「クリア後こそが本番」みたいなゲームですよね。

 かつては「終わってしまう寂しさ」の代表だった『ドラクエ』シリーズも、『9』『10』と「クリア後こそが本番」と長く遊べるゲームになっていきました。
 『ドラクエ10』はオンラインゲームですけど、そもそもソーシャルゲーム含めたオンラインゲームというのは「長く遊ばせる」ビジネスモデルですから、『パズドラ』だって『艦これ』だって「延々と終わらないゲーム」で、今でもずっと続けている人も多いですよね。

 対戦重視のゲームはオフラインでもオンラインでも対戦相手がいる限りずっと遊べるゲームですし、最近では『Newマリオ』ですら「お題モード」や「コインの枚数を競う」といった「やりこみ要素」を充実させていますよね。



 いつの間にか……「クリアした!!ハイ、終わり!!」ってゲームは、少なくなっていると思うのです。

 そんな中、『ゼルダの伝説』は「クリアした!!ハイ、終わり!!」ってゲームです。
 クリア後のやりこみ要素みたいなものはあまりありません。『神々のトライフォース2』には初代から引き続く「ハートのかけら」探しはありますし、今回はすれちがい通信でやってくる他のプレイヤーとの戦いという要素もあるのですが。それでも全部やっても30時間はかからない程度です。だから「短い」という評判は自分のタイムラインでも目にしました。

 「クリア後のやりこみ要素」や「クリアまでの時間が長くなる」傾向は、元々は「中古対策」だったのだと思いますし、そのため「悪いのは中古ゲーム屋だ!」と言う人もいるんですけど……
 『ピクミン3』や『神トラ2』に対しての「短い」という評判を聞くと、ユーザー側にも「せっかく何千円も出してパッケージソフトを買うのだから100時間くらいは遊べる要素を用意して欲しい」みたいな需要が強いのかなぁと思うのです。


 
○ 「ゲームを終える」覚悟
 実を言うと……私は『神々のトライフォース2』を「短い」とは思わなかったんですね。
 3DSの『思い出きろく帳』を見たところ、2年前にプレイしたDSの『夢幻の砂時計』と同じようなクリア時間でしたから(『神トラ2』が21時間で『夢幻』が22時間)。2Dのゼルダを作るとこれくらいがボリュームの限界なんじゃないかなと思いますし、自分はこのクリア時間でも大満足で終えました。


 むしろ伊集院さんが仰ったことを感じたのは、その後に遊んだスーファミリメイク版の『ドラゴンクエストII』でした。
 あの頃のゲームはそれが当然だったのですけど、『ドラクエII』は「ラスボスを倒してエンディング」以上のことはないんです。ラスボス以上に強い敵は出てきませんし、クリア後に集めるアイテムもありません。ひたすらレベル上げかレアアイテムを敵がドロップするのを待つくらいしかやることはないんです。

 だから、最後の戦いに向かうのは寂しかったです。
 この戦いが終われば、この旅は終わります。このゲームを起動することはもうなくなるし、この世界とも、この育ててきたキャラクター達ともお別れです。ハーゴンをぶっ叩いている時の気分はもう「卒業証書授与!」の気分ですよ。
 辛いこともあった、大変なこともあった、でも今になって思い出すのは楽しかった思い出と「もっとこの学校にいたかったな」という想いだけなんです―――と涙ぐみながらハーゴンをボッコボコにやっつけているという(笑)。



 漫画やアニメが好きな人の中には「敢えて最終巻は読まないようにしている」とか「敢えて最終話は観ないようにしている」という人もいます。それを観てしまえばもうその作品世界の「続き」はなくなる。でも、観なければまだその作品世界は「続いている」と思えるから――――

 ゲームの場合は更に踏み込んで、「自ら能動的にラスボスを倒す」ことで作品が終わりを迎えるのです。なので、昔は「最後のダンジョンの前まで行ったけどもったいなくてクリアしていない」という人や、「ラスボスを倒しに行く前にひたすらレベル上げをしている」という人もいました。
 「終わり」を延長させる行為―――「終わってしまう」ことが寂しいから、敢えて終わらせないという考え方。それこそ『ゼルダの伝説 夢をみる島』なんかはこの気持ちを見事にゲームで表現したゲームだと思いますし、最近自分がプレイした『ラビラビ外伝』なんかも「ゲームを遊ぶこと」と「ストーリー」が見事にマッチしたゲームだったと思います。



 私はそれが好きだったんです。
 「終わってしまう寂しさ」と、「終わらせてしまう葛藤」と、「ちゃんと終わってくれる達成感」と―――全部含めて「それでもラスボスを倒して世界を救おう」とするのが好きだったのです。「ラスボスを倒したらもうこの世界でやることはないんだ……」と分かってて、それでもラスボスを倒すのが好きだったんです。



 「終わらないゲーム」や「長く遊べるゲーム」が人気あるのは分かります。
 同じような価格でゲームを買うのなら、20時間で終わるゲームよりも200時間遊べるゲームの方がコストパフォーマンスが10倍ですからね。そういう話は以前書きましたっけ。中古に出回りにくいし、貸し借りもしづらいから、新品がよく売れるという好循環もあるのでしょう。

 “「クリアだけなら20時間」「やりこみ要素をやると100時間以上」なら、短く遊びたい人も長く遊びたい人も満足でしょ?”というのも分かります。というか、半年前に書きました。


 でも、それじゃ「終わってしまう寂しさ」は味わえないんです……
 「ラスボスを倒してもまだやることがある」なら全然寂しくないし、「膨大なやりこみ要素」が用意されるとそれを極める前に飽きて辞めてしまう――――「終わらないゲーム」や「長く遊べるゲーム」は最後は飽きて辞めてしまいがちなのです。「終わってしまう寂しさ」も「終わらせてしまう葛藤」も「ちゃんと終わってくれる達成感」も、それでは感じられないんです。

 なのでまー、私はバーチャルコンソール等で「やりこみ要素」のない頃の昔のゲームを次から次へと遊んでいったりしているのかも知れないですね。「最近のゲームは面白くない」という話には異を唱えたいけれど、プレイ時間の点ではやっぱり「昔のゲーム」と「今のゲーム」では変わったと思いますし。





 こういう記事を書くと……「うっせーよ。老害は黙れ」って言われちゃうのだろうし、今の主流じゃないことは分かっています。伊集院さんが「これは俺が今の時代のオジサンだからかも知れないけど。」と前置きをしたのも分かるんです。ゲームって俺のようなオッサンに向けて作るものでもないだろうし。
 だから、「終わらないゲーム」や「長く遊べるゲーム」は作らないでくれって話ではないんです。私は好きではないけれど、それを求めている人が大多数なのだからそういう人に向けて作られるのは当然だと思います。


 でも、だからこそ……『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』のように20時間で「クリアした!!ハイ、終わり!!」と終わってしまうゲームが出たのなら、「俺のようなオッサンのためにありがとう!!」と言わなきゃならんし。プレイ時間が短くても2Dゼルダを出してくれたことに感謝したいし、今後も出し続けて欲しいと応援していくのです。


| ゲーム雑記 | 17:56 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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「主人公が朝起きて始まるアニメ第1話」は本当に多いのか、検証してみました

 『プラネテス』や『ヴィンランド・サガ』で知られる漫画家の幸村誠先生がTwitterで面白いことを呟いていました。「言われてみればその通り」なのだけど、自分は今まで考えもしませんでした。一線級のクリエイターの着眼点というのは流石ですね。




 ということで調べてみました。
 今季始まった冬アニメの中で、1月21日現在バンダイチャンネル及びニコニコ動画で無料で第1話が観られるアニメ+自分のハードディスクに唯一録画されている『いなり、こんこん、恋いろは。』の全23本を視聴して調べました。「主人公が朝起きて始まるアニメ第1話」は本当に多いのか――――

・ショートアニメは除きます
・2期モノ(3期以降も含む)も除きます
・主人公かどうか微妙なキャラも一応カウントします
・むしろ、「第1話で朝起きているキャラこそが主人公だ」説を主張したいです
・大多数のアニメは、“2話以降”を観ていないので解釈が間違っていてもゴメンなさい
・コメント欄などで原作のネタバレはしないでくださると助かります




× 『いなり、こんこん、恋いろは。』

 寝坊した伏見いなり(女)が遅刻しないように走るところから始まるが、「朝起きるシーン」はなし。惜しい。


『ウィザード・バリスターズ~弁魔士セシル』
 バンダイチャンネル

 起きた人:須藤セシル(女)
・冒頭は全然関係ない人達のバトルから始まるのだけど……
・セシルのシーンは、すっかり寝坊して起きて走り出すところから始まる。
・「主人公が出てこないな……」と思って観ていると、ようやく出てきたと思ったら寝坊していたという演出になっているという。


× 『ウィッチクラフトワークス』
 バンダイチャンネルニコニコ動画

 多華宮仄(男)が学校で起きるシーンはあるけど、冒頭ではないので除外。


『Wake Up, Girls!』
 バンダイチャンネルニコニコ動画

 起きた人:松田耕平(男)
・「コイツ主人公じゃねえだろ!」と思う人もいるでしょうが、まぁ……
・悪夢から目覚めて始まる。
・『Wake Up, Girls!』というタイトルのアニメの第1話で、起きるのが男―――というのは多分わざとですよね(笑)。
・劇場版が第1~3話にあたるらしいので、テレビ版の1話は第4話目という見方も出来ます。


『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』
 バンダイチャンネルニコニコ動画

 起きた人:神前夕哉(男)
・主人公は妹の方な気もするけど……
・妹と兄が同じ家に住んでいることを見せるために、朝起きるところから始まる。


× 『桜Trick』
 ニコニコ動画

 こ、これはどっちにするべきか悩む……!
 高山春香(女)が寝ているところを電話で起こされて始まるのだが、午前0時34分という時計の表示があるのでこれは流石に「朝」ではないですよね(笑)。そもそももう1回寝ているのだから、「起きて始まる」ワケでもないし。
 

× 『スペース☆ダンディ』
 バンダイチャンネル

 特にそのようなシーンはありませんでした。


× 『世界征服~謀略のズヴィズダー~』
 バンダイチャンネルニコニコ動画

 特にそのようなシーンはありませんでした。


『そにアニ-SUPER SONICO THE ANIMATION-』
 ニコニコ動画

 起きた人:すーぱーそに子(女)
・1日の始まりから描くことで生活感を見せることと、目覚ましが鳴っても起きない彼女のキャラクターを描いている。


× 『Z/X IGNITION』
 バンダイチャンネルニコニコ動画

 特にそのようなシーンはありませんでした。


× 『ディーふらぐ!』
 バンダイチャンネルニコニコ動画

 特にそのようなシーンはありませんでした。


『とある飛空士への恋歌』
 バンダイチャンネルニコニコ動画

 起きた人:カルエル・アルバス(男)
・これは微妙かも知れないけど……
・車で移動中に居眠りしているのを起こされるところから始まる。
・夢に出てきた女性と台詞は多分伏線。


× 『ニセコイ』
 バンダイチャンネルニコニコ動画

 冒頭、一条楽(男)の記憶から始まるのだが「朝起きる」シーンはない。
 「朝起きる」シーンは実はオープニング映像の方なので、除外します。


『のうりん』
 バンダイチャンネルニコニコ動画

 起きた人:畑耕作(男)
・憧れのアイドル草壁ゆかとキスする直前で夢から覚める。
・妄想→ 現実に引き戻されてストーリーが始まるのだけど、これから草壁ゆかと出会うという伏線にもなっている。


『ノブナガ・ザ・フール』
 バンダイチャンネルニコニコ動画

 起きた人:オダ・ノブナガ(男)&ジャンヌ・カグヤ・ダルク(女)
・登場人物達の前世(?)で起きた歴史上の出来事である本能寺の変や火刑が夢として描かれ、その夢から二人が目覚めてストーリーが始まる。
・ファンタジー世界のアニメでありながら、私達が知っている歴史上の出来事と繋がっていることを最初に見せている。


『ノブナガン』
 バンダイチャンネルニコニコ動画

 起きた人:小椋しお(女)
・本能寺の変で襲われる織田信長のシーンから、現在に一気に引き戻す演出。
・織田信長と小椋しおが実は繋がっているという伏線にもなっている。
・信長を題材にしたアニメが同時期に始まるのも凄いのに、どちらも「本能寺の変→夢から覚める」というスタートだというのも凄い(笑)。


× 『ノラガミ』
 バンダイチャンネルニコニコ動画

 壱岐ひより(女)が病院で目覚めるシーンはあるけど、冒頭ではないので除外。


『バディ・コンプレックス』
 バンダイチャンネル

 起きた人:渡瀬青葉(男)
・冒頭のSF的な描写から、一気に生活感を見せて「普通の高校生が主人公」と見せるためかな。


× 『ハマトラ』
 バンダイチャンネルニコニコ動画

 特にそのようなシーンはありませんでした。


× 『フューチャーカード バディファイト』
 ニコニコ動画

 特にそのようなシーンはありませんでした。


× 『鬼灯の冷徹』
 バンダイチャンネルニコニコ動画

 特にそのようなシーンはありませんでした。


『未確認で進行形』
 バンダイチャンネルニコニコ動画

 起きた人:夜ノ森小紅(女)
・夢で見ていたのは失われた過去の記憶。
・白夜との子どもの頃の関係や、記憶を失った理由など、今後の伏線になると思われます。


× 『妖怪ウォッチ』
 バンダイチャンネル

 特にそのようなシーンはありませんでした。




 23本のアニメの中で、第1話で「主人公が朝起きて始まる」作品は10本でした。
 割合としては43%――――


 ……


 ……



 あんまり多くないような……


 ま、まぁ……幸村先生の「10本中7本」という話を先に聞いていたから多くないと思ってしまうだけで。フラットな視点で見つめ直せば43%というのは多いのかも知れない!多いのです!そう、多いに決まっています!


 私のように23本全部観たという人はそういないと思うので解説しますと(流石に疲れました……)、この10本というのはラブコメあり日常系ありバトルものありロボットものあり、とジャンルに依るワケではないのです。また、起きる主人公も男キャラの場合も女キャラの場合もあって一貫しているワケではありません。


 そもそもこれ、恐らく「今季だけの現象」ではありませんよね。
 例えば、『けいおん!』1期(2009年)の第1話は、平沢唯が目覚まし時計を止めて二度寝しているところを妹に起こされるスタートですし。
 『魔法少女まどか☆マギカ』(2011年)の第1話も、暁美ほむらが巨大な魔女と戦っている夢から鹿目まどかが目覚めるところから始まりますし。
 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』1期(2010年)の第1話も、妹が自分を起こしに来るという夢から高坂京介が目覚めるところから始まりますし。
 『とある魔術の禁書目録』1期(2008年)の第1話はちょっと変則ですけど、美琴とのバトルの翌日、夏休み初日の朝に上条当麻が目覚めるところから物語が始まるとも言えますし。
 『進撃の巨人』(2013年)の第1話も、子ども時代のエレンが何かの夢から覚めるところから始まっています。あの夢が何なのかはアニメ1期を観終わってもよく分からないのですが。



 それ以前のアニメではどうだったか正直記憶にないのですが……
 アニメの第1話において「主人公が朝起きるところから始まる」というのは、定番の描写と言えると思うのです。名だたる大ヒットアニメ達がそうなのですからね。
 もちろんそうではないアニメでヒットしているものもありますが……

 この現象を「だから最近のアニメはワンパターンなんだ」と思う人もいるでしょうが、アマチュアながら漫画を描いている自分からすると、それぞれの作品によって「演出の意図」や「構成の意図」は違うことが分かりますし、これらのシーンは“必要”だからやっていることが分かります。
 というか、私も「主人公が朝起きて始まる」漫画を描いたことがありますし(笑)、今後予定しているものの中でも「主人公が朝起きて始まるスタート」の漫画があります。それは、そういうスタート以外では成り立たないんです。


 なので、今日の記事は「多いんだねー」「不思議だねー」で終わらせるのではなく、「主人公が朝起きて始まるアニメ第1話」にはどういう意図があるのかを考えていこうかなと思います。



○ 朝から始まる意図
 前季の『境界の彼方』について「食事をするシーンというのはそれだけで演出なんだ」という記事を書きましたが、その「FOOD理論」にも通じる話で……
 「朝起きるシーン」というのは、それを描くだけでそのキャラクターの生活環境を一気に説明出来ると言えると思うのです。「OHAYOU理論」。名前は今考えました。

 どんな部屋で寝ているのか
 どんな格好で寝ているのか
 家族にはどんな人がいるのか
 起きた後にどこに向かうのか

 「起きる人」が主人公だとすると「起こしてくれる人」を見せることで家族構成が分かります。『けいおん!』の第1話で妹が起こしに来てくれたように、『バディ・コンプレックス』の第1話でも主人公を妹が起こしに来てくれますし、『そにアニ』の第1話では猫が起こしに来ていることで一人暮らしだと分かるようになっています。

 「一人で起きるシーン」を描くことで一人暮らしだと視聴者に分からせる効果もありますし(今季で言えば『Wake Up, Girls!』や『ノブナガ・ザ・フール』のジャンヌ)……
 これを逆手に取ったのが『俺妹』の「妹が起こしに来るのは夢」で「一人で起きるのが現実」という第1話で、アレで兄と妹の仲が「(アニメではありがちな)起こしてくれるような関係ではない」と見せているんですね。今季の『妹ちょ。』もそうか。一人で起きることで、妹との仲がイイ状態ではないと最初に見せている。



 また、視聴者としても「起きるところから始まる」「朝から始まる」ことでそのキャラと世界観に感情移入しやすいところもあります。いわゆる「遅刻、遅刻~!」というスタートのアニメは『けいおん!』なんかはそうですし、今季で言えば『ウィザード・バリスターズ』なんかがそうですが、視聴者をその作品世界に一気に引き込む意図があるのだと考えられます。

(関連記事:「いっけない~!遅刻遅刻~!」テンプレの秀逸さを学ぼう


 今季「朝起きて始まるアニメ第1話」は10本と書きましたが……
 「朝のシーンから始まるアニメ」はもっと多いのです。
 『恋いろは。』はそれこそ「遅刻、遅刻~!」から始まっていますし、『ウィッチクラフトワークス』も登校シーンから、『ディーふらぐ!』も登校の時間帯からですし、『ニセコイ』は朝飯を作るところ→登校シーンでした。『桜Trick』もアバンタイトルは夜でしたがAパートは登校シーンから始まっていましたね。

 登校シーンから始まることで、キャラクターが学生であることや、世界観、街並みの描き方などを数分で説明しきって、「これから物語が始まるんだ」と視聴者をワクワクさせる効果もあるのでしょう。
 自分の大好きなアニメの第1話で思いつくのは『TARI TARI』(2012年)の第1話なんですけど、5人いる主人公がそれぞれ別々の道で登校して一つの教室に集まるというのが最初のシーンなんです。舞台となる町、それぞれのキャラクター、そしてこれからこのアニメで描こうとしているものが最初のシーンで説明されてしまう。あの時点で私は一気に作品に引き込まれてしまいました。



○ 「どんな伏線も張れる」万能アイテム:夢
 今季「主人公が朝起きて始まるアニメ」は10本と書きましたが、その内『とある飛空士への恋歌』『のうりん』『ノブナガ・ザ・フール』『ノブナガン』『未確認で進行形』の5本は、最初に“夢”を映像として見せて→目覚めて現実のストーリーが始まるという構成になっています。

 「主人公が朝起きて始まる」演出と「夢」は切っても切り離せない関係にあると思います。


 有名どころで言えば、やはり『魔法少女まどか☆マギカ』のオープニング。
 見知らぬ少女が巨大な何かと戦っている夢から主人公:鹿目まどかが目覚めるところから始まります。当然、それは伏線で、視聴者はずっと「アレはどういう意味のシーンだったのだろう…」と気になって観ていると、全話観終わる頃にはちゃんと「そういう意味のシーンだったのか!」と分かるようになっているのです。

 主人公が潜在的に抱えている(主人公ですら知らない)“ヒント”を視聴者に最初に提示することで、視聴者の興味を惹くとともに、「このシーンの意味を考えながら観てね」と視聴者に楽しみ方を提案している―――と言えると思います(※1)

 今季で言えば、『とある飛空士への恋歌』『ノブナガ・ザ・フール』『ノブナガン』『未確認で進行形』の4本はそうだったと思います。ストーリーが進むことでその意味が分かるようになっている。多分。


(※1:全然関係ない話をねじ込んで申し訳ないんですけど、『境界の彼方』と『まどか☆マギカ』の違いってココだったと思うんですよね。最初にちゃんと「このシーンの意味を考えながら観てね」と言っているかどうか。『まどか☆マギカ』は言っていたから分かりやすかったけど、『境界の彼方』は言っていないから大多数の人がどう楽しむアニメかも分からずに観ていた、というか)




 また、「夢」=「ヒント」と決まっているワケではなくて……
 今季で言えば『のうりん』とか、さっき例に挙げた中では『俺妹』の1期とか。
 「楽しい夢」から覚めることで「現実」を突きつけるというパターンもありますよね。「夢オチスタート」と言うべきか、「何だ…夢か……スタート」と言うべきか。「現実」を際立たせるために「夢」を最初に見せる演出になっているという。



 そう考えると……「夢」ってホント便利なんですよね。
 「実は今までのことは全部が夢でしたー!」というオチだけは許せない、なんて話があるくらい、「夢」って何でも出来ちゃう万能アイテムだと思うのです。あまりに万能すぎて使い方に困るくらい。
 だから、「オチとして」使うのではなく、「掴みとして」使う作品が多いのかなーと思います。まだ物語が始まる前だから「夢」を使っても許されるという空気があって、物語冒頭で「夢」を使うアニメが多いから、第1話で「朝起きるシーン」から始まるアニメも多くなるのかなと。




【三行まとめ】
・今季アニメの「主人公が朝起きて始まる第1話」率は43%
・「朝起きる」姿を描くことで主人公のキャラクターを説明出来る
・「夢」を使うことで、様々な伏線を張ることが出来る


 当たり前なことを書きますけど……
 23本ものアニメの第1話を観て、思ったのは「主人公が朝起きて始まるかどうか」は「面白さ」とは全然関係がないです。「主人公が朝起きて始まる面白いアニメ」もあれば「主人公が朝起きて始まる面白くないアニメ」もありますし、「主人公が朝起きて始まらない面白いアニメ」もあれば「主人公が朝起きて始まらない面白くないアニメ」もあります。

 そりゃそうです。

 要はそれを使って何を描くかですからね。
 「それを使うこと」自体には、面白さも面白くなさもありません。
 23本も観ていると「だから最近のアニメはワンパターンなんだ」とも思いませんね。先に書いたように、それぞれ演出の意図が違うのだから「似ている」とも思わなかったです。本能寺の変から始まるアニメが2本あったのは流石に凄いと思いましたけど(笑)。


 ただ、「OHAYOU理論」という考え方は「FOOD理論」に匹敵する考え方で、アニメに限らず漫画でも映画でもドラマでも注目すると面白いポイントかなと思うのです。意識してやっているかは人それぞれだと思いますが、敢えて「起きるシーン」を入れるには絶対に理由があるワケですからね。

| アニメ雑記 | 17:57 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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「大好き」だからと言って「オススメ出来る」ワケではない

 定期的に書きたい話。

 「好きな作品」と「面白い作品」と「素晴らしい作品」は別
 「新しい」という評価基準


 上の記事は2009年12月の記事。下の記事は2012年12月の記事。
 読んでみて思い出しましたが、2009年12月と言えば『とある科学の超電磁砲』アニメ1期のレベルアッパー編の頃でした。あのアニメで佐天さんの話に心を揺さぶられまくった自分は、「評価なんてものは1つの軸では語れないよね」とあの記事を書いたんでした。


 自分の場合は「3つの評価軸」ですが、人によっては「2つ」だったり「4つ」だったり「5つ」だったりすると思います。要は人間ってモノを「レベル5←→レベル0」という1つの評価では判断出来ないよね―――という話です。自分の場合は……

 「好きな作品」は作品自体への“愛着”。
 キャラが好きかとか、世界観が好きかとか、作品が描こうとしているものが好きとか。他の作品にはない魅力があるとか、俺だけがこの作品の魅力を分かっているんだ感とか。

 「面白い作品」は作品への“没入”。
 どれだけ夢中になったかとか、連載漫画やテレビアニメの場合はどれだけ続きが楽しみだったかとか、ゲームだったらどれだけぶっ続けで遊んでしまったかとか。

 「素晴らしい作品」は“他人にオススメ出来るかどうか”。
 万人向けか、初心者にもハードルは高くないか、完成度が高いか。「新しい作品かどうか」もこの中に内包されるかなと今の自分は考えています。


 この3つの別々の評価軸で作品を捉えています。
 「面白いけど好きではない作品」や「素晴らしくはないけど好きな作品」といった話は2009年の記事に書いたので、そちらをどうぞ。



 2009年にあの記事を書いた時とは状況は随分変わって、「個人サイト」や「ブログ」を書くほどの熱量のない人も「Twitter」等の普及によって気軽に感想が言えるようになったと思います。
 なので、色んな人の「好き←→嫌い」「面白い←→つまんない」という個人の感想が可視化されるようになって、“「素晴らしい」至上主義”の世の中ではもうなくなったと思います。Twitterの普及でインターネットがつまらなくなった側面は確かにありますけど、こんな風に面白くなった側面もあると思うんですね。

 以前の記事に書いたように、今季の冬アニメを私は「Twitterの評判をチェックしてから観るアニメを考える」ことをしていたのですが……
 Aさんが絶賛していてBさんが酷評しているものを私が大好きなのに、Aさんが酷評していてBさんが絶賛しているものも私は大好きだったりするという。好みというのはみんな違うし、自分と全く同じ好みの人なんていないんだなぁと改めて思った次第です。




 んで、逆に言うと……現在は「素晴らしい作品かどうか」を語りづらくなっているかなぁと思うのですね。「その作品を気に入るかどうかは人それぞれ」だから、そこを論じてもイミないよね―――というのはまさに2009年の私が書いていたことなんですけど(笑)、そういう空気があの頃より強くなっているんじゃないかと思います。

 でも、絶対に「みんなにオススメ出来るかどうか」という評価軸も大事なんです。
 もちろん私が「みんなにもオススメ!」と思ったからと言って、実際に万人が楽しめるワケではないんですけど。「普段アニメを観ない人にアニメを薦める」とか「普段ゲームをしない人にゲームを薦める」とかをやっていくには、「素晴らしい作品かどうか」も大事だと思うんですね。



 例えば、私は前季アニメの『境界の彼方』が大好きで、超面白かったと思いますけど……アレを万人にオススメするかと訊かれたら「覚悟はしておきなよ」と言うと思いますもの(笑)。
 1周だけだとよく分からないし、ラストシーンの意味はじっくり考えないとワケ分からないし。完成度は高いと思うけど、楽しむためのハードルが高いので「素晴らしいアニメだったか」というとなかなか即答しづらい……

(関連:初見では絶対にワケが分からないであろう『境界の彼方』の伏線をまとめました
(関連記事:栗山未来は「何」になったのか――アニメ『境界の彼方』ラストシーン考察


 でも、「好き」ってそういうものだと思うんですよ。
 理屈では説明出来ない特別な感情で、だから「好きな作品」だからと言って「オススメ出来る作品」ではないというか。むしろ、みんながボロクソに言っているけど「俺は好き」な作品こそ、どんどん好きになっていくこともありますしね(笑)。俺がっ!俺だけがコイツの良さを分かってあげられているんだっ!!感。




 ということで、今季始まったアニメで私が今のところ「好きな作品」。
 『未確認で進行形』
 バンダイチャンネルで1話、ニコニコ動画で1~2話が観られます(1/20現在)。
 主人公の女のコが姉から溺愛されまくっていて、姉好みの妹になるように徹底的に教育されているというのがまず最高です。また、主人公の女のコと結婚するために許婚の男のコがやってくるところから始まるのですが、この男のコが子どもの頃からずっと主人公の女のコと結婚することを考えていて、主人公の女のコのためなら何でもする超一途なところもイイです。更に、流石に主人公は16歳なので妊婦さんではありませんが、作中で「安産型」と呼ばれるくらいの素材なので早く妊婦姿が見たいですね。

 私にとっての二大ストライクゾーンである「イチャイチャ姉妹」と「ヒロインを好きすぎる男主人公」に見事にハマっていて、「妊婦としての素質」もありそうということで、第1話を観た時点で「これは!俺の大好きなヤツや!!」と飛び上がって喜んだのですが……
 逆に言うと、あまりにも自分の好みにハマリすぎていて、みなさんにオススメ出来るかと考えるとよく分かりません(笑)。

(関連記事:主人公がヒロインを好きすぎる作品、が好きです


 あとは、前の記事でも紹介した『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』
 バンダイチャンネルで1話(有料会員は2話以降も見放題)、ニコニコ動画では1~2話が観られます(1/20現在)。
 親同士が再婚したのに海外に行ってしまうので、血の繋がっていない兄と妹の二人暮らしが始まる―――という「いやいやいや!」とツッコミたくなる設定から始まるのですが。
 妹は兄のことを拒絶していたのに、兄のことを好きな幽霊に取り憑かれたために、妹は兄とラブラブしなければならない……と、「どうして兄妹なんかで恋愛するのか」という兄妹モノの分解・再構築になっているのが面白いなと思いますし、「バレてはいけない緊張感」というラブコメの定番をちゃんと活かしていると思います。

 あと、“妹”と“妹に取り憑ついた女のコの幽霊”が普通にヤっているのが最高だと思います。というか、まだ自分は観られていないけど『桜Trick』以上にガチ百合じゃないか!しかもこっちは純粋に性欲のためにシているし!「純粋に性欲のため」って何だ!?

 ということで、私は「大好き」だけど、「みなさんにオススメ」とは言いません(笑)。大事な部位は修正されて見えないというのも、アニメ慣れしていない人には意味不明だと思いますしね。あれ、ブルーレイで外れるんですかね。外れたら18禁アニメにならないだろうか。
 それと……脚本が倉田英之さんで、倉田さんのアニメは何故だかいつでも「3話までなら神アニメ」と言いたくなるほど序盤がものすごく面白い人なので。私も4話以降にサラッと脱落するかも知れません(笑)。



 その他では、『ニセコイ』かなー。
 原作からして有名なので今更紹介するのもアレですが。バンダイチャンネルニコニコ動画のページも貼っておきます。
 これは普通にクオリティ高くて「万人にオススメできるアニメ」だと思うんで、ラブコメ嫌いorシャフト嫌いでなければ普通にオススメであまり語ることもありません(笑)。



 12月に紹介した7本のアニメが1本も入っていませんけど(笑)、この記事を書いている時点ではまだ『いなり、こんこん、恋いろは。』も『桜Trick』も観られていませんので……
 しかし、ものの見事にラブコメばっかですね……これは「今季はラブコメが強い」のか、「今の自分がラブコメを欲している」のかどっちなのかな……


| アニメ雑記 | 17:58 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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「ゲームが好き」なことは、後ろめたくありませんか

 ちょっと……考え込んでしまった話。

 なんで任天堂は実績システム実装しないの?現実ゲームさん)


 「実績システム」が何かを御存じない人もいらっしゃると思うので解説しますと、Xbox360等のゲーム機に搭載されている機能で、各ソフトに設定された「進行度」と「やりこみ要素」の達成を教えてくれる機能です。
 任天堂のゲーム機には実績システムは付いていませんが、ソフト単体で見ると『とびだせ どうぶつの森』のバッジとか、『スマブラX』の「クリアゲッター」とか、似たようなシステムのあるソフトは多いです。

(関連記事:やりこみ要素があるから初心者でも安心して遊べるね!


 ということで……自分は「別にゲーム機に搭載しなくても、入れたいソフトには入っているんだからそれでイイんじゃない?」とずっと疑問だったので。
 上述の記事を読んで初めて「任天堂機にも実績システム付けて欲しい」という人の気持ちが分かりました。引用の引用で申し訳ないんですが、興味深い意見をピックアップさせていただきます。


<以下、引用の引用>
57 名無しさん必死だな 2014/01/09(木) 22:02:46.16 ID:u2TzzhzT0
 実績あると相手がどのくらいヘビーゲーマーでどのジャンルが好きか一目で分かるから
 フレンドとか作りたいときに便利

</ここまで>

 なるほど。「任天堂機にも実績システム付けて欲しい」と言っている人はこういう理由なのかと理解できましたし、同時に自分は付けて欲しくないな……と思いました。

 「自分がどんなゲームをどれだけ遊んできたのか」を他の人に見せたい、
 「他の人がどんなゲームをどれだけ遊んできたのか」を見たい――――というのは、ゲームが大好きでインターネットにゲームのことを書き込むような人にとっては当たり前で、「みんなそうに決まっているからあって困る機能ではない」と思われるのかも知れませんが。

 「自分がどんなゲームをどれだけ遊んできたのか」を他の人に見せたくない人というのもたくさんいるし、DS以降の任天堂はむしろそういう人達にも受け入れられたからの成功だったと思います。



<以下、引用の引用>
72 名無しさん必死だな 2014/01/09(木) 22:12:11.38 ID:r34VoIlu0
 すれ違い通信はいい加減本体設定を除外してくれ。あれゲームじゃねえよ

</ここまで>

 3DS本体に内蔵されているソフト『すれちがいMii広場』には、すれちがった人の「最後に遊んだゲーム」が表示されるという機能があります。
 しかし、あのソフトをプレイしている人なら、『本体設定』や『安全に使用するために』が「最後に遊んだゲーム」として表示される人がいて、「それゲームじゃないから!何故今更そんなん起動してんの!?」と思ったことがあると思います。でも、どうやらアレって「わざと」らしいんですね。「自分が最後に遊んだゲーム」を他の人に見せたくない人は、出かける前に『本体設定』を起動してから出かける―――という話を某所で読んで納得しました。


 誰もが“「自分がどんなゲームをどれだけ遊んできたのか」を他の人に見せたい”ワケではないんです。
 いや、もっと言うと……「ゲームを遊んでいる」ことすら見せたくない人もいます。友人に3DSは持って遊んでいるけど『すれちがいMii広場』は一切やっていないという人もいます。「あ、アイツもゲーム好きなんだ」とバレないように、すれちがい通信は一切使っていないらしいのです。


 “ゲームが大好きでインターネットにゲームのことを書き込むような人”にはなかなかこの辺の感覚は分からないかも知れませんが、「ゲームが好き」な人がみんながみんな「私はゲームが好きだ」と公言できているワケではないのです。残念な話ですけど。


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 私がこういうことを考えるきっかけになったのは……
 「Wii U所持者による、Wii Uの改善希望点」という記事で“「わらわら広場」は廃止しちゃってもイイんじゃないか”という話を書いた際に、WEB拍手で以下のようなコメントをもらったからです。

 本当はその人のコメントを全文掲載するのが一番なのですが、WEB拍手だと許可を求めることも出来ないので……私なりにマイルドに要約しますと。

 “その人”には「ゲームは日陰の趣味」という感覚があって、ゲーム機を起動すること自体に後ろめたさがあるそうなんです。スポーツ等の健全な趣味だったらそうではないし、スマホだったらゲーム目的で起動していても“みんな”が持っているものだからそれほど後ろめたいものではないそうなんですが。
 ゲーム機はそうではない。ゲーム機を起動するたびに後ろめたさを感じてしまうし、“ゲームが好きな人達”とは関わりたくなくて、3DSの「すれちがい通信」もWii Uの「Miiverse」も一切使っていないとのことです。

 そんな“その人”でも、「わらわら広場」はわざわざ別ソフトを起動したりサイトにアクセスしたりしなくても、たくさんの人が出てきて楽しそうにゲームについて語っている様子が眺められるのが好きなんだということです。「日陰の趣味でもゲームを楽しむことはイイことだ」と思えるから――――




 まぁ……正直、どんだけ「ゲームが好きな人達」を見下しているのよと思わなくもないですし、ゲームについて一生懸命語ってきたこのブログも全否定されている感がなくもないのですが。ただまぁ、こういう発想になってしまうのも分からなくはないです。
 「趣味はゲームです!」と堂々と言える世の中か、と考えるとそうではありませんからね。


 3DSが出た1年目の頃、隣に住んでいる男子小学生が3DSを買ったらしく。
 この近所界隈には「大人の私」と「その男子小学生」しか3DSを持っていなかったので、やたらめったらその子とすれちがい通信をする――――ということがありました。

 この話をすると、リアルでもTwitterでも「いい年齢してゲームをしているなんて」とか「こんな大人の姿を見せたら小学生の教育に良くないんじゃないか」とか言われましたよ。
 そういう差別的な発言をする人が立派な大人だとは私は思いませんけど、こういうことを言われて「いい年齢してゲームなんてやってちゃダメなんだ……」と思っちゃう人がいるのも仕方ないと思います。



 WEB拍手を下さった人だけが特殊ではなくて、考えてみると自分の友人にもそういう人が結構いますし、ゲームじゃないサイトをやっている人にはそういうことを言っている人が結構いるんですね。
 「ゲームを一人で遊ぶ」ことは別に抵抗がない。「友達と一緒にゲームを遊ぶ」ことも楽しい。でも、「インターネットに繋いでゲームのオンラインプレイをする」とか「インターネットでゲームの話をする」のは“ゲームヲタク”のやることだからそれには関わりたくない―――

 これはむしろ「インターネット」論かも知れないですけどね……
 「インターネット」にはヲタクしかいない、みたいな偏見。




 あとまぁ……私なんかは割りかし「ゲームが好きだ!」と公言している方だと思うのですが、“「自分がどんなゲームをどれだけ遊んできたのか」を他の人に見せたい”欲はあまりありませんし、むしろなるべく隠して生きたいと思っています。
 例えば、任天堂機にも「自分がオンラインかどうか」や「自分が今まさにプレイしているソフト」をフレンドに見せる機能があるんですけど……私は3DSもWii Uも非公開にしました。だって、あの機能って「あ、コイツ。原稿サボってゲームしてやがんな」とバレちゃうじゃないですかっ!

 ゲームは好きですけど、好きだからこそ自分のゲーム履歴は教えられないというケースもあります。ブログにしょっちゅう「今遊んでいるゲーム」の話を書いているように思えるかも知れませんが、私にだって「このゲーム糞つまんなかったけどソレを正直にブログに書いて炎上するのも困る!」と思って遊んだことを書いていないソフトも正直ありますもの。ということをここに書くことで「どんだけ原稿サボってゲームしているんだよ」と思われる可能性!


 それと……先ほど隣に住んでいる男子小学生と3DSですれちがい通信をしているという話を書きましたが、今では隣の家にたまに遊びに来る小学1年生の女子ともしょっちゅうすれちがい通信をするようになりました。

 なのに、今現在私がプレイしている3DSのソフトは「CERO:D」=「17歳以上推奨」のソフトです。「17歳以上推奨」のソフトと言えば、血がドバドバ出たり、腕がもげたりもするソフトです。『すれちがいMii広場』の「最後に遊んだゲーム」でそんなソフトが表示されてしまうんですよ。
 私は以前書いたように娯楽商品に「CERO」の基準なんて子どもの教育には一切役立っていないと思っているのですが、それでも親御さんには良い顔をされないでしょうし、「近所に住んでいるあのお兄さんは残酷なゲームを遊んでいるんですって」と犯罪者予備軍扱いされる可能性だってあるのです。私も毎日『本体設定』を起動するべきか!


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 話がとっちからってきたのでまとめます。

 ゲーマー同士ならば“「自分がどんなゲームをどれだけ遊んできたのか」を他の人に見せたい”という機能が有効なのだろうけど、ゲームを後ろめたいと思う人にとってはそんな機能は逆効果だと思うんです。

 「どっちか」を選べば「どっちか」は選ばれない―――という話です。
 DSやWiiの頃の任天堂は「ゲームを後ろめたいと思う人」の方を向いていたと思います。『脳トレ』や『えいご漬け』のように「実はゲームは役に立つんだよ」というソフトを出したり、『Wii Sports』で友達を家に呼ぼうとさせたり、Wiiには「家族が何時間ゲームをプレイしたか」が見られる機能が付いていたり。

 しかし、3DSやWii Uは「ゲームが大好きな人」の方に寄ろうとしましたし、時代が「これからはソーシャルゲームだー!」という時期だったこともあって、すれちがい通信やMiiverseといった「ゲームが好きな人同士が繋がれる」方向に進んだと思います。実績システムで“「他の人がどんなゲームをどれだけ遊んできたのか」を見たい”という意見もその延長線上にあるものだと考えれば、確かにそういうシステムがあってもおかしくないと思います。


 3DSやWii Uの路線が正しかったのかどうかは分かりません。
 この記事を書いている間に、任天堂の業績についてのニュースが話題になっていますけど……それが直接の原因かどうかはよく分かりませんし、今日の記事はそれと絡めるつもりはありません(書き始めた時点ではそんなニュースは出ていなかったので)。


 でも、まだまだ日本には「私はゲームが好きです」と公言できない人達がいるってことを―――忘れてはいけないなと思いましたし、そういう人達が「私はゲームが好きです」と言えるようになるためには何が必要なのかを考えなければならないなと思ったのです。


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| ゲーム雑記 | 17:57 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑

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初心者の自分が、インターネットの無料配信で深夜アニメを観てみました

 以前にチラッと書きましたが、ちょっと事情があって今季の自分は「東京MXテレビが映らない」「録画環境がない」状態で深夜アニメを観ることとなりました。

 自室のテレビを買い換えるとか、録画機器を買うとか(PS3があるのでトルネを買えば数千円で環境は整えられる)の手もあったのですが……
 父親の腰がここまで長引くとは思わなかったことと、インターネット配信でしか深夜アニメを観られない人の立場も一度経験した方が「普段アニメを観ない人にアニメを薦める」際に役立つかなと思ったことで、今季はネット配信中心に深夜アニメを観始めました。


 深夜アニメの場合は放送される地域がものすごく限定されていたり、若い人の中には自宅にテレビがない人も少なくないなんて話を聞いたりもしますので……PCはもちろん、スマホ&タブレット端末でも観られるネット配信があるということを、今はまだアニメを観る習慣のない人にも知ってもらえたらなと思いまして。久々に「初心者向け」のアニメ話をしようと思いまする。

 既にインターネットでアニメを観ている人にとっては「そんなの常識だろ」ということも書いていきますが、その辺を御容赦お願いします。



1.実は結構な数のアニメが、無料のネット配信で観られる
 もちろん違法コピーではない、合法な公式配信がされている作品が結構あるのです。
 ニコニコ動画バンダイチャンネルをチェックするだけでも、多くの作品が網羅できるんじゃないかと思います。無料会員でも問題なく観られます(有料会員の方が画質がイイとか、1週間早いとか、の恩恵があるところもありますが)。


 自分が12月の段階で紹介した今季のアニメで言えば、1月15日現在ネット配信がないと思われるのは、7本中『いなり、こんこん、恋いろは。』の1本だけで、その後に色々な人に薦められた作品を含めた12本の中でも『ウィザード・バリスターズ~弁魔士セシル』との2本だけでした。12本中10本はネット配信で無料で観られるんです。

 あ、あとノイタミナ作品もムリか(今季で言えば『銀の匙』『サムライフラメンコ』)。



 自分は今まで知らなかったのですが、作品の公式サイトに記述がないのに無料ネット配信をしているアニメも結構あるそうなんですね。だから、公式サイトだけチェックして「なんだよー、ネット配信ないのかよー」とガッカリしていたら、実はネット配信されていたというケースもあるとか。

 今季に自分がチェックした作品で言うと……
 『桜Trick』は1月15日現在公式サイトの放送情報のページその他を調べても、どこにもネット配信があるとは書かれていないのですが、1月21日からニコニコ動画での配信が始まりますし。
 『世界征服~謀略のズヴィズダー~』も1月15日現在公式サイトのONAIRのページその他を調べても、どこにもネット配信があるとは書かれていないのですが、1月15日の夜からニコニコ動画での配信が始まりますし、バンダイチャンネルでは既に配信が始まっているみたいですね。後で観ねば。



 画質は当然テレビの地デジ放送よりは落ちますが(自分はゲームでもアニメでも画質をあまり気にしないのでその辺はよく分からないのですが)、ネット配信のありがたいところは「好きな時間に観られる」ところです。
 テレビを録画する環境のない人でも、指定された時間にテレビの前に座っている必要がなく、好きな時間帯に番組が観られるというのが便利ですし。ニコニコ動画(生放送は除く)やバンダイチャンネルは無料の専用アプリを持っていれば、スマホやタブレットで観ることも可能です。多分。



 ただし、注意点もあります。
 一つは「無料で観られる期間」が厳密に決まっているところ。
 大抵の場合は配信から一週間は無料(第1話だけずっと無料の作品もある)で、次の話の無料配信が始まると、前に配信されていた話が有料配信になる――――ってカンジですね。この辺は作品によって違うので自己責任でチェックしてください。

 もう一つは「ライブ配信」の存在です。
 「ニコニコ動画で観られるアニメ」と言っても、「ニコニコ生放送」限定というアニメもあります。これは原則として「その時間にパソコンからアクセスしなければ観られない」のでテレビ視聴と同じような視聴になります。スマホやタブレットからの視聴は多分ムリ。「タイムシフト予約」の申し込みを放送開始前にしておけば(有料会員の場合は放送開始後でも)、期間内に1度だけ再生出来るという機能もあるのですが……「タイムシフト予約」に対応していないアニメもあります。

 京アニ作品なんかはそうらしいんですね。
 前季に『境界の彼方』をガンガン推していた自分は、薦めた人にこの辺の話を聞かされることが多かったです。ネット配信はニコニコ生放送限定でタイムシフト予約も出来ないので、決められた時間にパソコンの前にいなければならないので視聴するのが非常に大変だと。

 今季の『中二病でも恋がしたい!戀』もそうみたいですね。製作にTBSが入っていてTBSオンデマンドで有料配信されるのだから……まぁ、しょうがないと言えばしょうがないのですが。
 京アニ作品がどんなにクオリティが高くても、ネット配信頼みの人には視聴までのハードルが高いというのは「普段アニメを観ない人にアニメを薦める」ウチのブログとしては忘れちゃいけない話だなと思いました。


○ 結構な数の作品がネットで公式に無料配信されている
○ 録画環境がなくても好きな時間に観られるのがありがたい
× 画質はテレビの地デジ放送に比べれば落ちる
× 無料で観られるのは「期間限定」
× 好きな時間に観られない「ニコニコ生放送」限定のアニメもある




2.テレビ放送からどのくらい遅れて配信されるのか
 結論から言うと、「作品に依ります」。

 多いのは……「地上波の放送が各地域で終わる」→「ネット配信」というパターン。
 『世界征服~謀略のズヴィズダー~』を例に出しますと―――
 1月11日に東京MX、とちぎテレビ、群馬テレビ、MBSで放送して、
 1月14日にテレビ愛知で放送して、
 1月15日にネット配信開始(バンダイチャンネルニコニコ動画参照)で
 1月18日にBS11で放送される。

 「ネット配信がいつ始まるか」は「地上波の放送」次第なので……
 多いのはテレビ最速放送の翌週とか一週間遅れなんですが。
 『ガンダム ビルドファイターズ』なんかは、地上波の全局で月曜の夕方6時から放送されるため、その日の夜9時にはネット配信が始まるんですね(深夜アニメじゃないけど極端な例だったので紹介しました)。

 逆に『桜Trick』は製作にTBSが入っていることもあって、BSやCSも含めたTBS系列の全ての放送局で放送が終わってからのネット配信になっているみたいです。

 1月9日にTBSで放送して、
 1月13日にMBS、
 1月16日にCBC、
 1月18日にBS-TBSで放送して、
 1月18日と19にCS TBSチャンネル1で放送されるので、
 1月21日からようやくニコニコ動画での配信が始まるという……

 超楽しみにしているアニメなのに、ネット配信は2週間遅れだから私はまだ観られていないのです!でも、まぁ京アニ作品のように「ニコニコ生放送」限定だったらそれはそれで大変なので……これくらい何でもないですが。



 「地上波の放送が各地域で終わる」→「ネット配信」というパターンばかりを紹介しましたが、そうではない作品もあって。
 1年前の『琴浦さん』なんかは東京MXでの放送より前にニコニコ動画で配信されるという順番で、衝撃の第1話がニコ動で話題に→地上波の放送に繋がるという展開になったのを覚えています。ニコ動で観た人から「とにかく第1話は観てください!」と猛プッシュされたっけ。

 ちょっと特殊な例だとは思いますが、『RDG レッドデータガール』なんかはニコニコ生放送が地上波の放送より1ヶ月近く先行して配信される作品でした。

 この辺りの関係性は「インターネットでアニメを観る」ことのビジネス規模によって今後も変わっていきそうなカンジはしますね。それこそTBSが自分の局では放送しないのに京アニ作品の製作に入っているのはTBSオンデマンドでの配信があるからでしょうし。


× 基本的には、地上波の放送が全局で終わってからネット配信が始まる
× なので、1週遅れが多くて2週遅れのものもある
○ でも、作品によってはそれほど期間が空かないものもあるし
○ 最近ではネット配信先行のアニメもある(ネット配信限定というのもあるか)




3.ネタバレの心配はない?
 ネタバレのリスクには様々な要因がありますが、単純化して考えると「最速放送の日」から「自分が観る日」が遠ければ遠いほどネタバレのリスクは高まると思います。インターネットを巡回していなくても、Twitterのリプライで飛んできたりしますからね……
 なので、「最速放送」から1週や2週遅れでアニメを観るネット配信の場合はネタバレのリスクは高いです。これはもうしょうがないし、自分もうっかりネタバレしてきちゃったことはあるんだろうなーとは思いますんで、あまり大きな声では言えません。


 ただ、今回Twitterを見ていると「ネタバレ配慮のある人」と「ネタバレ配慮のない人」が明確に分かれるんだなと思いました。
 そのアニメの最新話の話をする際には、そのアニメのタイトルを最初に書いて、140文字以内に感想を収める、それ以上の感想を次のPOSTを持ち越すことはない―――としている人は結構いるんです。というか、自分もそういう人達を見習ってそうするように心がけていました。前季のアニメの呟きだからイイかな。例えば、こんなカンジ。



 こうすることで「あ、この呟きは『境界の彼方』のネタバレ感想なんだな」と分かるので、読まずに済む―――と考えてそうしている人は結構います。


 あとは、実況勢。テレビ放送に合わせてTwitterに実況を投稿する人は「#○○」とハッシュタグを付けて投稿していることが多いので、「この人はこのアニメのネタバレを呟くんだな」ということが分かって、読まないようにしたりミュート設定にしたり出来ます。



 でも、もちろんそこまでネタバレ配慮をする人ばかりではありません。
 「何の話をしているのだろう?」とよくよく読んでみたら、どうやら最新アニメのネタバレの話だったっぽい―――という人も多いです。「ネタバレ感想をTwitterに呟くな」とは言えませんし、そういう自由もあると思うので、自分は積極的にリムーブしていく方向にしました。ネタバレのリプライが届く場合はブロックで対応。

 「リムーブされたくないならネタバレすんじゃねえよ!」ということではなくてね。
 「ネタバレをするのは自由です。でも、私はそれを見たくないのでリムーブしますから、気にせず続けてくださいね」ということです。




 んで、逆になんですけど……
 「ネタバレ」とは表裏一体で「評判の良さ」が入ってくることももちろんあります。

 地上波を観ている人達の「○○面白かったー!」という声を聞いて、調べてみたらネット配信でまだ1話から観られるじゃん―――と、放送開始前はノーチェックだった作品も観てみようという気になります。
 もう3年も前の話ですけど、『まどか☆マギカ』なんてまさにこれで一気に広まったアニメですもんね。3話の放送があまりにも話題になったので、ニコニコ動画で1話から観てみようという人が多かったんですものね。

(関連記事:『まどか☆マギカ』はソーシャルアニメだった


 自分は今季、全くノーチェックだった『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』の評判が良かったみたいなんで。ネット配信で1話を観てみたらかなり面白くて、3話目くらいまでは観ようかなと思いました。
 ニコニコ動画バンダイチャンネルはそれぞれリンク貼っておきます。エロアニメですけどね!

 あとは、タイムラインで評判良さげだったので、『のうりん』ニコニコ動画、バンダイチャンネルは1月17日から)と『未確認で進行形』ニコニコ動画バンダイチャンネル)は後で観ようと思います。私はまだ観ていないのでオススメとかじゃないですけど(笑)。


× 観るのが遅れる分だけ、「ネタバレ」はどうしようもない
× タイムラインの整理などそれぞれ対策してください
○ 逆に「評判を聞いてから観始める」ことが出来るというメリットもある
○ ブログなんかにも「これ面白いから観て!」と書きやすいというのもあるか




 さて……こんな記事を書いておいてアレなんですけど。
 この記事を書いている間に、新しいテレビを買いました。届くのは日曜日ですが、これで恐らく東京MXテレビが映るはずだ!多分!理屈がよく分からないのだけれど!

 ひょっとしたら録画機器もその内買うかも知れないので、今後私が「インターネットの無料配信で深夜アニメを観る」ことはなくなるかも知れないのですが……(笑)
 でも、1回この状態を経験してみて本当に良かったと思います。もし今季『境界の彼方』が始まっていたとしたら私は観なかったと思いますもん。「タイムシフト予約出来ないニコ生でしか配信されないとか面倒くせーわー」と。

 人に薦める時に「ネット配信の有無」がどれだけ重要なのかが分かりましたし、アニメを作っている会社も作品を届けるために「ネット配信」を見事に活用しているんだなと思いました。
 タブレット端末で家のどこででも最新のアニメが観られるというのはちょっとした衝撃でしたし、アニメを観る習慣のない人にはテレビで観るよりこっちの方が薦めやすいかも。地上波のテレビを録画して観ているだけだった自分には、この辺はよく分かっていなかったです。


 しかし、「ネット配信のアニメは1週間以内に観なくてはならない」のと「ノーチェックだったアニメもTwitterの評判を聞いて観たくなる」のコンボで大変なことになってしまったな……このままだと第1話をチェックするアニメが15本になるのだがががががが。



1月17日追記:
 バンダイチャンネルで配信されているアニメの場合、「第1話のみ無料配信」「第2話以降は有料会員のみ見放題or無料会員には有料配信」というアニメも多いみたいです。

 『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』はまさにそうでした(ニコ動なら無料で観られるみたい)。『未確認で進行形』『のうりん』も「見放題」と書かれているからそうかな……

 『ウィザード・バリスターズ~弁魔士セシル』の第1話がバンダイチャンネルで配信されているので喜んだのだけど、2話以降も観られるかがよく分からない……


 正直、この辺は「分かっている人しか分からない」ところはありますね。
 ややこしい……

| アニメ雑記 | 17:51 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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ゴキ○リは何故嫌われるのか、『ドラゴンクエスト』脳で考える

 茶色と黒の中間くらいの色で、暖かい季節には突然に部屋に現れてカサコソと逃げ回る、嫌われ者のあの虫―――あまりにも嫌われているために名前を呼ばれるのも嫌がられていて、そんな人にも記事を読んでもらうためには、「ゴキ○リ」という伏字や「G」というコードネームを使わなければならないあの虫がいますよね。

 今日の記事では「ヤツ」と呼ぶことにします。



 「ヤツ」は何故嫌われているのか、考えてみたくなりました。


 ハッキリ言って、「ヤツ」のHPと防御力は低いです。
 レベル1の我々の攻撃でも当たれば一撃で殺せてしまうのだから、『ドラゴンクエストII』で言えば「スライム」レベルです。レベル1の時点では2発与えなくては殺せない「おおなめくじ」の方がまだ強いくらいです。

 そして「ヤツ」には攻撃力がほとんどありません。
 大群に襲われたというのなら分かりませんが……「ヤツ」と「人間」の一騎打ちで、「人間」が「ヤツ」に殺されてしまったという話は聞いたことがありません。逆に「人間」が「ヤツ」を殺した事例というのは、日本全国で考えれば恐らく1日に何百とか何千とかのケースになると思います。

 人間が「ヤツ」を恐れている以上に、「ヤツ」らにとっては「人間」が脅威なのです。



 にも関わらず、人間は「ヤツ」を恐れるのです。
 圧倒的な強者であるはずの我々が、「スライム」以下の虫けらを恐れるのは何故か―――

 それはつまり、我々が“脅威”を感じるものは“強さ”だけではないということですし。
 『ドラゴンクエスト』で考えればそれが分かるのです。
 人生に起こる大抵のことは『ドラゴンクエスト』で説明出来ますからね。むしろ『ドラゴンクエスト』で説明出来ないことなんかは、人生にとってはどうでもイイことです。そうに決まっています。




1.“敵”が出ないはずの“家”で出てくる脅威
 『ドラゴンクエスト』にとって、“街の外”はランダムエンカウントで“敵”が襲ってくる恐怖の場所です。ローレシアの周囲なら「スライム」や「おおなめくじ」程度ですが、テパの村の周囲ではベギラマを連発してくる「ようじゅつし」やHPの高い「ゴールドオーク」が襲ってきます。村民が迂闊に外出したら瞬殺されてしまいます。

 そんな状況で、“街”というのは“敵”が襲ってこない場所です。
 命からがらやっとの思いで“街”に着いたら、もうここは“敵”が襲ってこないので、自由に買い物をしたり宿屋に泊まったりセーブしたり出来るのです。



 『ドラゴンクエスト』にとっての“街”は、我々現代日本人にとっては“家”ですよね。
 “家の外”は危険がいっぱいです。通り魔、強姦魔、キャッチセールス、スリ、カツアゲをしてくるヤンキーに、野犬、飲酒運転で走ってくる車などなどの魔窟と化している“家の外”は我々にとって決して安心できない恐怖の場所です。

 そこをようやく突破して、命からがら“家”に帰って施錠をして落ち着ける―――というところに「ヤツ」が出てきたとしたら、仮に一撃で倒せる雑魚モンスターであっても許せませんよね。ここは“敵”の出てこない安息の場所のはずなのに!!と。
 「ヤツ」が嫌われているのは、現れるのが主に“家”だからです。本来なら“敵”が出てこない場所で現れる―――「ルールを破っている」から嫌われるんです。


 しかも、『ドラゴンクエスト』の“街”の中のイベント戦のように、“敵”を倒したからといって「いかずちの杖」や「船」がもらえるワケではありません。私なんかは「船」がもらえるのなら「ヤツ」ごとき何十という数を倒しても構わないのですが、実際には何の報酬ももらえないのです。これでは嫌われても仕方ありません。



2.倒すためには「専用の武器」が必要
 先ほど、私は「ヤツ」のHPと防御力のことを「レベル1の我々の攻撃でも当たれば一撃で殺せてしまう」と書きました。
 実を言うと、私は「ヤツ」に対してそれほど恐怖心は持っていません。「あんなヤツ、俺が本気になれば一撃で倒せるぜ」くらいの気持ちでいます。

 しかし、それは「ハエタタキ」という武器を装備していればの話です。

 丸腰の状態では「ヤツ」には手も足も出ません。
 しかし、我々は24時間365日「ハエタタキ」を装備したまま生きてはいられないのです。ご飯を食べる時には「ハシ」を装備しますし、手紙を書く時には「ペン」を装備します。お風呂に入る時には全ての装備を外しますし、先ほど書いたように我々は“家”は“敵”が出ない場所だと思っているから安心して装備を外しがちなんですね。


 そんな時に「ヤツ」が現れる―――
 「ハエタタキ」があれば一撃で倒せるのに、今の自分が手に持っているのは少年ジャンプだ。
 世の中には持っている新聞や雑誌で「ヤツ」を倒す者もいるし、素手で「ヤツ」を倒してしまう者もいるが、少年ジャンプで「ヤツ」を殺したらこの少年ジャンプはもう読めないし、素手で殺したもんなら数日は「洗っても……洗っても…キレイにならないんだよおぉぉぉ……」と洗い続けるハメになってしまいます。

 よし、「ハエタタキ」を取ってこよう!
 としている間に、「ヤツ」はもういない……なんてことはしょっちゅうですよね。


 これは「ドラゴンキラーさえあれば火竜なんて余裕で倒せるのに輸送隊に預けたままだったー!」というあの状況に近いですよね。これは『ドラゴンクエスト』じゃなくて『ファイアーエムブレム』ですけど。



3.はぐれメタル並の「回避率」と「逃げ足の速さ」
 しかし、「ハエタタキ」を装備していたとしても楽に「ヤツ」を倒せるとは限りません。
 同じことは『ドラゴンクエスト』のメタルスライム、はぐれメタル、メタルキングにも言えることです。攻撃が当たりさえすれば1~2ターンで余裕に倒せるのですが、彼らは攻撃を避けまくりなのでちっとも倒せません。ショウ・ザマの乗ったビルバインかというくらい避けまくります。今の例えは『スーパーロボット大戦』ですけど。

 「ヤツ」もそうです。
 当たりさえすれば一撃で殺せる攻撃を紙一重のところで避けまくって、気付いた時には家具のスキマなどに逃げ込んで生還を達成してしまうのです。


 我々現代日本人には「武器で叩く」以外の攻撃方法があって、「殺虫剤をかける」という攻撃方法もあります。「武器で叩く」のには振って下ろすという動作がかかるために1ターンに一撃しか攻撃できず、失敗したらまた次のターンまで待たなければならないのですが。「殺虫剤をかける」は連続攻撃で広範囲にダメージを与えることが出来ます。

 でも、この「殺虫剤をかける」が全然効かないんすよ。
 直撃してもピンピンしている。殺虫剤で殺されないということはコイツは虫じゃないんじゃないかと思うくらいピンピンしててさっさと逃げてしまう。まさに、ベギラマもイオナズンも効かないはぐれメタルであるかのようです。


 ということを以前Twitterで呟いたら「ウチに出てくるヤツは普通に殺虫剤で死にますよ」と言われて、え?何?俺ん家に出てくる「ヤツ」だけ呪文に対する耐性でも付いているの?みんなが戦っている「ヤツ」はスーファミ版なのに、俺が戦っている「ヤツ」だけファミコン版なの?と思ったことがあります。



4.「ヤツ」を倒しても「レベル」は上がらない
 ファミコン版とスーファミ版の話ついでに。
 ファミコン版の『ドラゴンクエストI』『ドラゴンクエストII』のメタルスライム・はぐれメタルは大した経験値がもらえないのですが、『ドラゴンクエストIII』以降のシリーズやスーファミリメイク版『ドラゴンクエストI』『ドラゴンクエストII』のメタルスライム・はぐれメタルはガッポリ経験値をもらえる美味しいモンスターになっているみたいです。

 「経験値」をもらえれば「レベル」が上がる。「レベル」が上がると強くなる。
 はぐれメタルのみを倒して得た強さでハーゴンだって倒せますし、人を生き返らせる魔法や扉を開ける魔法を覚えるのが『ドラゴンクエスト』です。どういう理屈かは知りません!



 現実の我々はそうはいきません。
 「ヤツ」がはぐれメタル並の回避率を誇っていても、「ヤツ」を何十匹倒したところで「レベル」は上がりません。いや、正確に言えば「ヤツと戦う際のスキル」は蓄積されるので「レベル」は上がっているのかも知れませんが……それはあくまで「ヤツ」を倒すスキルです。

 虫けらを倒すスキルを得たところで、「アークデーモン」や「キラーマシーン」は倒せません。体力は付かないし、野球も上手くならないし、デッサン力が上がるワケではありません。「ヤツ」が現れることによるメリットが我々にはないのです。これでは嫌われても仕方ありません。




1.“家”に出るから
2.素手じゃ殺せないから
3.すぐ逃げるから
4.倒したところでレベルが上がらないから



 「ヤツ」が嫌われる要因としてよく言われるのが見た目や動きですが、世界中を探せばもっとグロイ虫やもっとキモチワルイ動きをする生物がいます。
 でも、彼らは“家”に出ないから嫌われていないだけなんです。ロンダルキアで「アークデーモン」に遭遇しても、まぁロンダルキアだからこれくらい強いヤツも出てくるよなと思えるのです。でも、「ヤツ」は“家”に出るのです。だから、嫌われるのです!



 ということで……我々から嫌われないように「ヤツ」ら様方に提案したいのは、

1.出てくるのは“外”に限定する
2.武器を構える時間を与えるために、登場前にBGMを鳴らす
3.こちらの攻撃を5回までは逃げないようにと取り決めをする
4.倒された際には1250ゴールドくらいを落とす


 これくらいの努力をしてくれればイイんじゃないかなと思います。

| ゲーム雑記 | 17:52 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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「このアニメは○話から面白くなるよ」の意味

 大好きなフォロワーさんがこの話をしていて、ちょっと自分でも考えてみました。




 今季もたくさんのアニメが始まりまして、アニメクラスタの皆さんはたくさんのアニメの第1話を観ていることと思います(自分は今季はネット配信待ちなのでもうちょっと後に観ることになるのですが)。でも、第1話から「大好きだあああああああ!」と言える作品ってそんなにありませんよね。

 自分が『境界の彼方』を好きになったのは4話からだし、『のんのんびより』は2話から、『たまこまーけっと』に至っては9話でようやく「俺はこのアニメが大好きだ!」と言えるようになりました。全12話の内の9話って相当クライマックスだと思うのですけど(笑)。
 もちろん第1話の時点で心を鷲掴みにされるアニメもありますけど、逆に「第1話は面白かったけど徐々につまらなくなるアニメ」だってたくさんあります。具体名は出しません!



 ということで……自分が大好きなアニメを誰かに薦める時には、「○話から面白くなるからとりあえず○話まで観て!続きを観るかはその後に考えればイイから!」と言ってしまうものです。
 『のんのんびより』を「1話で切った」と言われたら、「2話で蛍のキャラが立ってそこから面白くなるのに!!」と言いたくなってしまうし。『境界の彼方』を「4話まで観たけど何が面白いか分からなかった」と言われたら、「なら多分アナタは最後まで観ても面白くないと思う!」と引き下がれるのです。



 所詮は「主観」です。

 「自分が好きになったのは○話から」だから、「○話までは観てよ」と言う。
 でも、当然『のんのんびより』を1話の時点で「最高だ!」と思う人もいるし、『境界の彼方』を5話以降で好きになって「6話の愛ちゃんが天使だから神アニメ!」と叫ぶ人もいるのです。愛ちゃんは4話の時点で天使だったと私は思いますけどね!!
 ということで、「○話から面白くなるよ」なんてのは、万人に当てはまる薦め方ではないんですね。



 それは大前提で。
 じゃあ何故、私達の主観は「○話から面白くなるよ」なんて思ってしまうのか。
 実はこの「○話から面白くなるよ」には色んなケースがあって、それぞれの作品によって違うし、その人がその作品の何を面白いと思っているかが違うからこそ「主観」が出るんじゃないかなぁと思います。逆に言うと、それを自分で分かってさえいれば他人に薦める際に「これこれこういう理由で○話から面白くなると俺は思うから、○話までは観てくれ!」と言えるんじゃないかと思うのです。



ケース1.序盤はキャラが揃っていない場合
 これは分かりやすい話。
 「序盤は敢えてキャラ数をしぼって視聴者の理解度を上げる」ことや「中盤に新キャラを投入して状況を変える」作品はよくあります。第1話には登場しないそのキャラクターが大好きな場合、「そのキャラが出てくる○話から面白くなるよ!」と言いたくなる気持ちはありますね。


 極端な例で言うと、『けいおん!』のアニメ1期ってあずにゃんが出てくるのが全13話中8話からなんです(13話目は番外編だけど)。あずにゃんのことが好きで好きで堪らないけど他の軽音部の連中は大嫌いで画面を汚すノイズにしか見えないような人にとっては、『けいおん!』は「7話まではクソだけど、8話から面白くなるよ」なんです。というかその人はよく8話まで我慢して観たな(笑)。

 これは冗談のつもりで書きましたけど、Twitterを見ていると例えばWヒロインのアニメに対して「○○ちゃん可愛いよ、ちゅっちゅっしたいよ。ハァハァ。△△は死ね。△△のグッズばっかり出すとかマジこの作品は頭おかしいわ」と言っている人とか普通にいますもんね………
 アニヲタって怖い(´;ω;`)って、私でも思います。



 あずにゃんのケースは極端としても、例えば『境界の彼方』で言えば2話で博臣・愛ちゃん・彩華さんが出てきて、3話で泉と弥勒が出てきて―――と第1話ではキャラが揃っていないというのはほとんどのアニメに言えることです。『境界の彼方』を1話で切った人は、博臣を知らないのですよ!博臣可愛いよ、博臣。

 あと、キャラは出ているけど……というケースもあります。『のんのんびより』の蛍は第1話では一番の常識人のように描かれていましたけど、第2話で「全員の中で一番アレな人だったーーーーー!」と驚かせてくれて、その後は作品を引っ張ってくれる存在になってくれました。


 こういう場合は「キャラが揃う○話辺りから面白くなる」とか「キャラが立ってくる○話辺りまでは観てよ」ということですし、そういう説明で薦めれば同意されるかはともかく納得はされると思います。ただ、この説明は結構なネタバレという気もするんですけどね……(そもそも、この記事の存在自体がネタバレという気もする・笑)。



ケース2.「最初の展開」が一段落した後から面白くなる場合
 『境界の彼方』の例ばっかりで申し訳ないのですが、むしろ『境界の彼方』を序盤で脱落したような人に読んでもらいたい話を書きます。

 「1週観逃しても大丈夫なアニメ」と「毎週観ないと楽しめないアニメ」

 この記事の中で私は「『境界の彼方』は1話観逃すと致命的なアニメ」と書いたのですが、そのリアクションで仲の良いフォロワーさんから「やまなしさんがプッシュしているので『境界の彼方』を5話から観始めましたが普通に楽しんでいますよ」と言われて自分の中の価値観とか世界観がガラリと変わってしまいました。

 でも、すげー納得なんですよ。
 『境界の彼方』を1話から観続けている人が「よく分からない……」と序盤で脱落してしまう姿をTwitterでよく見ていて、それがすごく自分は哀しかったのですけど。逆に途中から観始めた人は、「よく分からない」ことが「1話から観ていないから当然だろうな」と思えるので普通に楽しめていたという。



 もうちょっと補足します。序盤のネタバレありますけど。
 『境界の彼方』の序盤は1~4話が一つのまとまりになっていて、この4話で“ヒロインが仲間になる”過程が描かれます。だから私は4話で好きになったし、「4話まで観て!」と言っていたのですが。5話からはヒロインが仲間になった上での日常回が始まっているんですね。

 5話から観れば、キャラがちゃんと揃っているし、栗山さんが他者を拒絶しないでイチャイチャしてくれるし、一番心地の良い時期だったとも言えて。「5話から観始めたけど楽しめました」というのは、実は理に適っていたんじゃないかと思うのです。
 その人はその後にTBSオンデマンドで1~4話の有料配信を観たそうですけど(笑)。でも、「アニメは第1話から通して全話観続けるのが一番楽しい」なんてことはないという盲点に気付けました。



 『境界の彼方』に限らず、アニメでは「序盤は関係性が出来上がる」→「中盤はそこからの日常を描く」という構成の作品はたくさんあります。
 話題のきっかけとなった『氷菓』のアニメをちょうど自分は序盤だけ観返していたのですが、1周目の自分が観た時の「1~6話はあんまり面白くない」「7話以降は普通に面白い」という感想から2周目の自分もやっぱりズレそうにないなというところです。最終話まで観て「このアニメが大好きだ」と思った上でも、「1~6話はあんまり面白くない」んです。

 というのも、このアニメの序盤は「折木が変わる」「古典部の4人が仲間になる」関係性を描いていて、7話以降はそうして出来上がった関係から“古典部の外”に話が向かっていくんです。
 『氷菓』も『境界の彼方』同様に、「序盤は関係性が出来上がる」→「中盤はそこからの日常を描く」アニメと言えて。自分は『境界の彼方』は序盤も中盤も楽しかったけど、『氷菓』は序盤イマイチで中盤から面白くなると感じていたんだと分かりました。


 なので、こういう場合は「最初の話が一段落した○話辺りから面白くなるよ」と説明すればイイんです。ということで、『境界の彼方』を1話で切った人は5話から観ればイイんじゃないですかね!!!というか観てください!!頼みますから!!

 しかし、この話は逆のケースもあって……
 敢えて名前を出すので「みなさんはそうではないかも知れませんが、私はそうだった」というカッコ書きで読んでもらいたいんですけど、私は『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』1期や『翠星のガルガンティア』は「1~3話は超面白かった」けど「それ以降は別に……」でした。
 これらの作品も「序盤は関係性が出来上がる」→「中盤はそこからの日常を描く」構成のアニメで、私は序盤の「この話はどうなっちゃうんだ」というワクワク感が溜まらなく好きだった分、中盤以降の“落ち着いてしまった日常”をそれほど楽しめなかったのかもなぁと思いました。

 『ガルガンティア』は違いますけど、小説原作のアニメ化では結構宿命の話なのかもですね。原作1巻と2巻以降の違いと言いますか。



ケース3.どういう話なのかが分かると面白くなる場合
 これは『境界の彼方』もそうかなぁ……
 さっきは序盤→中盤の話をしましたけど、今度は中盤→終盤の変化の話です。

 ゼロ年代中盤辺りには「中盤までは日常回」「終盤一気にそれが崩壊して欝展開」というアニメは多かったですよね。危うく今具体名を出すところでしたが、ものすごくネタバレなことに気付いたので具体名は出しません(笑)。
 こうした作品は「怒涛の終盤」で一気に面白くなることもそうなんですが、「終盤にはこの日常が全部ぶっ壊れる」と分かって2周目を観ると序盤~中盤までも結構面白かったりするんです。ところどころに「この日常は永遠には続かない」とか「崩壊の予感」を思わせる伏線が張ってあったりして。


 欝展開とまでは行かなくても……
 「この作品が何を描いているか」が分かると面白くなるケースもあって、『たまこまーけっと』の9話でようやく自分が「俺はこのアニメは大好きだ」と思えたのは9話でそれが分かったからでした。今までのことも全部このためだったんだと分かって、作品のことを好きになれました。だから多分『たまこまーけっと』の2周目を観たら私は中盤までも普通に楽しめると思います。

(関連:「誰かを好きになるって楽しいね!」――『たまこまーけっと』が描いているもの


 でも、これって説明するのが難しいんですよね。
 「このアニメは終盤に日常が崩壊していくのが面白いんだよ!」なんて言ったら超ネタバレですし、「○話辺りからどんでん返しがあってねー」も相当なネタバレです。「二周目を観ると面白いんだよ」と言われると一周目はつまらないと思われてしまいそうですし。

 そう考えると、「○話から面白くなるよ!」はネタバレをしないで薦められる便利な言葉なんですね。もうちょっと踏み込んで「○話くらいから面白さが分かるようになるよ!」だとイイですかね。段々もう何がネタバレかよく分からなくなってきました。「全話観ろ!」でイイんじゃないかな(投げやり)




 さて……と。
 今回の記事を書いていて思ったことなんですけど、なるほど。だから日常系のアニメは強いんだと分かりました。

 『けいおん!』のあずにゃんの話や、『のんのんびより』の蛍の例もありますけど……基本的には「最初からレギュラーメンバーが揃っている」「最初から日常が始まっている」「最初からどういう話だかよく分かる」ので、「このアニメは○話から面白くなるよ」と言われないんですね。
 面白い人には最初から面白いし、面白くない人には序盤でもう面白くないことが分かるって安心感と安定感(?)があります。


 ちょうど冬アニメが始まった時期ですけど、第1話を観て「どれを残すのか」を考える我々面接官が重視するのは「第1話の面白さ」だけでなく「このアニメは今後伸びるのか」とか「他のアニメにはない個性があるのか」とかなので、最初から「面白さ」が分かる日常系のアニメは「即戦力の安牌」なんだと。将来性に期待の高卒ルーキーではなく、都市対抗で実績を既に残している社会人をドラフトで指名する感覚なんです。

 そう考えると、既に完結していて高い評判が確定しているアニメをレンタルDVD等で観るのは「大物外国人助っ人を大金で招集する」のに似ているし、数年前のアニメが再放送されているのを観るのは「FA宣言した日本人選手を即レギュラークラスで獲得する」のに似ているのかも知れませんし、アニメというのは野球なんだなということが分かりますね。分かりません。

| アニメ雑記 | 17:54 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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「ダンジョンの奥に中ボスがいない」ことによる面白さ

 現在の私はスーファミ版の『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』(以下『ドラクエ2』)をプレイ中です。
 元々はファミコンで出た『ドラクエ2』を、スーファミで『ドラクエ1』と一緒にリメイクしたソフトを、『ドラクエ3』と一緒にWii用にまとめて移植したものを、Wii UのWiiモードでゲームパッドに画面を映しながらプレイ中です。ややこしいわ!



 実は『ドラクエ2』初プレイなのですが、ファミコン版で噂聞いた鬼畜難易度からすると、恐らくスーファミ版のリメイクで物凄く遊びやすくなっているんじゃないかと思います。
 凄い楽しいです。2014年の自分のゲームランキング1位は『ドラクエ2』になるかも知れないというくらい楽しいです。まぁ、2013年の1位が『MOTHER2』なので今更気にするようなことではない。


 それと前後して、タイムリーに「ファミコン時代のRPG」について語られたPOSTがTwitterでリツイートされて流れてきました。ふぁぼるのを忘れちゃって、検索しても見つからなかったんでうろ覚えで申し訳ございません。(元のPOSTが分かる人はURL教えてくださるとありがたいです)

 要約するとこんなカンジ。

「ダンジョンの奥に中ボスがいないドラクエ1~3は雑魚戦でもギリギリの緊張感があって、ダンジョンの奥に中ボスがいるドラクエ4以降のRPGとはまた違う面白さがある」


 言われてみればそうでした。
 「いつから」そうなのかは分かりませんが、少なくともスーファミ時代のRPGには「ダンジョンの奥に中ボスがいる」のが普通でした。去年プレイした『MOTHER2』(1994年)はそうでしたし、『FF4』(1991年)『FF5』(1992年)『FF6』(1994年)もそうでした。というか、『FF3』(1988年)の頃には「それが普通」と認識していたような記憶もあるんだけど……どうだったかなぁ。
 『ドラクエ3』(1988年)『ドラクエ5』(1992年)は子どもの頃にプレイしたきりなので覚えていないし、『ドラクエ4』(1990年)はプレイしていないんで、「どこが転機だったか」は分からないのですが。


 少なくとも、今プレイ中の『ドラクエ2』(1987年)と、数年前にプレイした『ドラクエ1』(1986年)には「ダンジョンの奥に中ボスはいない」んです。
 もちろん「最後のボス」はいるんですけど、そこにたどり着くまでのダンジョンに「中ボス」はいないんです。いたとしてもその辺でエンカウントする雑魚敵と同じ敵くらい。『ドラクエ1』のドラゴンとゴーレムとあくまのきしは「中ボス」と言えば「中ボス」なのですけど、ダンジョンの奥にいるワケではありません。



 「だからなんだ」と思われるかも知れませんが、現在『ドラクエ2』プレイ中の私にとっては凄く重要なことなんです。
 『ドラクエ1』や『ドラクエ2』って「やりくりをする面白さ」なんですよ。
 持てるアイテムの数が決まっているから「薬草」の数に限りがある、MP回復アイテムは超貴重なので「残りMP」に常にを気をつけなくてはならない、なのに雑魚敵も攻撃力が高いのでMPを温存するのではなく“複数攻撃できる魔法”や“補助魔法”をバシバシ使っていかなければ逆にHPが減らされて回復にMPを使うことになってしまう、ダンジョンの中にはセーブポイントも回復ポイントもないので“町まで無事に帰る”ことが大事――――

 「残されたアイテム」や「残されたMP」と相談しつつ、このダンジョンを「まだ進む」のか「一旦引き返す」のかを決断しなければならないんです。
 このダンジョンがまだ続くのか、もうそろそろ目的の場所なのかも分からないので―――もうムリだ!一旦引き返す!と戻って、再度ダンジョンに挑戦したら「あと一つ階段を登るだけで目的の場所」だったことなんてしょっちゅうです。このギリギリの緊張感が楽しいんです。

 と言いつつ、Wii版は「どこでもセーブ&ロード」が出来るんですけどね(笑)。
 はぐれメタルが出たらセーブ→逃げられたらロード→逃げられなかったらセーブ、を繰り返していけば100%はぐれメタルが倒せるという!ハッハッハ!これが21世紀の力だ!!!




 閑話休題。
 「ダンジョンの奥に中ボスがいる」のが普通になったスーファミ時代のRPGには、このダンジョンを進むか戻るかの緊張感はなかったなーと思います。中ボスまでの道中は前哨戦でそこまでシビアなバランスではなく、中ボスに勝てるかどうかのところに緊張感がある―――なので、例えば「アイテムは持ち放題」になったり、MP回復アイテムが入手しやすくなったり、中ボス前にはセーブポイントがあったり、そのセーブポイントにテントを張ってHPもMPも回復できたり。

 それを私は「RPGは便利になった」のだと思っていました。
 しかし、違いました。「RPGの“楽しさ”が変わった」んだと思うのです。


 『ドラクエ1』や『ドラクエ2』の楽しさは「探索」の楽しさです。
 限られた戦力でダンジョンを探索して「進む」か「戻る」かを迷う楽しさ。

 以後の「ダンジョンの奥に中ボスがいる」RPGの楽しさは「戦闘」の楽しさで。
 持てる力の全力を注いでこの中ボスに勝てるかどうかの楽しさなんです。



 とすると……今、私が『ドラクエ2』を超楽しんでいるのって「私が探索好きだから」なのかも知れませんし、これは後の日本製RPGが失っていった部分だからなのかも知れませんね。


(関連記事:RPGにレベルアップ制度は必要ですか?
(関連記事:『パズドラ』にハマれなかった自分が思う、「探索」要素の危機


 さてと。
 ここまで敢えて書かなかったんですけど、だからと言って「やりくりをする面白さ」のRPGが絶滅したワケではないですよね。『ドラクエ』や『FF』がそうした面白さを失っていったとしても、他のシリーズがその面白さを引き継いでいると思うのです。
 自分はシリーズ未経験なので恐らくですけど、『不思議のダンジョン』シリーズは「やりくりをする面白さ」ですよね。限られたアイテムで「進む」か「戻る」かの決断を迫られる面白さですよね。『世界樹』シリーズもそうですかね。タイプは違いますけど“ダンジョン探索”に特化したRPGは今でも生き続けているのだから、自分はむしろそっちをプレイしていくべきなのかもなって今回の記事を通して思いました。


 とりあえず、3DSでもWii Uでもイイし、新作が無理ならバーチャルコンソールでも構わないんで、Miiverse対応の“ダンジョン探索”RPGを遊びたいです!



○ 余談
 「ダンジョンの奥に中ボスがいる」のはいつからだ?という話をすると、『ドラクエ1』よりも前に発売された『ゼルダの伝説』(1986年)はそれぞれのダンジョンの最後に中ボスとの戦いが用意されています。

 そりゃそうだろという話ではあるんですが、アクションゲームやシューティングゲームでは「ステージの最後にステージボスがいる」のがそれ以前からありましたからね。『ゼビウス』(1983年)のアンドアジェネシスもそうですし、『グラディウス』(1985年)のビッグコア、『スーパーマリオブラザーズ』(1985年)のクッパなんかもそうですよね。
 『ゼルダの伝説』の「ダンジョンの最後にダンジョンのボスがいる」のも、各ダンジョンをステージに見立てて「ワールドの最後にはクッパがいる」『スーパーマリオブラザーズ』を発展させたとも言えますしね。


 『ドラクエ』のようなRPGも「ダンジョンの奥に中ボスがいる」のが主流になっていったのには……ボリュームが大きくなっていった結果「竜王を倒せ!」「ハーゴンを倒せ!」という一つの目標を目指させるだけでは飽きられてしまうので、それぞれのダンジョンをステージに見立てて中ボスを置いて「ステージクリア」の達成感をそれぞれのダンジョンで与えるようにするためだったということですかねぇ。
 それこそ『ドラクエ4』は「全5章」に分けてそれぞれに違う目標を与えることで、長い物語を飽きさせずに楽しませようという意図だったのでしょうし。

| ゲーム雑記 | 17:47 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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「貴方の好きなヒロイン」には、主人公とくっついて欲しいですか?

 今日の話は「男主人公+複数の女性キャラ」のアニメの話です。
 「女主人公+複数の男性キャラ」の話も性別逆転しただけで同じかも知れないのですが、そこはやっぱり男性向け作品と女性向け作品には需要の違いがあると思うので今日は考えないことにします。



 考えるきっかけになったのは、『俺妹』ラジオのバックナンバーを聴いていたら竹達さんが「私の大好きな○○をフるなんて京介許せん!」と言っていたところです。その発言への正しいツッコミをするなら「桐乃の中の人だけはそれを言う権利ないだろ!」となるのですが(笑)、自分が気になったのは「好きなキャラは主人公とくっついて欲しいのか?」というところでした。


 ヒロインは誰のもの?

 引用してみて気付いたけど、ここからの話は『CLANNAD』のネタバレが入っていたので気をつけてくださいな。アニメで言えば1期のラストまでのネタバレ。

<以下、引用>
 『CLANNAD』キャラの中で僕が一番好きなキャラは渚ですが、じゃあ「渚たんは俺の嫁!」と思ってゲーム内で共同生活が出来るかというと……正直ムリ。だって、俺の大好きな渚たんは俺のことなんて好きになるワケないじゃん。

 ……というのは、敢えて卑屈な表現をしてみたんですが。半分くらいは本気です。
 アニメ版しか知らない自分なんでひょっとしたら原作ゲームファンはまた違うことを思うのかも知れませんが。僕が知っている渚は岡崎朋也のことが好きで、それは渚というキャラから切り離すことが出来なくて、僕は岡崎朋也ではないんですよ。

</ここまで>
※ 文字強調など一部引用者が手を加えました



 これは2008年に書いたウチの記事。
 しかし、一番面白くて自分の記憶に今でも残っているのは、実はこの記事のコメントで頂いたこの意見でした。引用させていただきます。



<以下、引用>
作品とキャラによるよね。

渚は俺の嫁!!
とは言えないなぁ・・・
渚は岡崎トモヤの嫁だよ。
でも杏は俺の嫁ですけどね(笑)

杏は俺の嫁と言えるけど、渚は俺の嫁とはけして言えない。
好き嫌いの程度の差ではなくて、どっちも同じくらい好きでも分かれるんですよね。

</ここまで>
※ 文字強調など一部引用者が手を加えました

 渚は主人公(岡崎朋也)とくっつくから、「俺の嫁」とは言えない。
 杏は(テレビアニメ版では)主人公とくっつかないから「俺の嫁」と言える。

 『CLANNAD』の場合は原作がマルチシナリオのアドベンチャーゲームなので難しいケースですが、ヒロインが複数いるハーレム構造のアニメの場合「選ばれるヒロイン」は原則として一人です。残りは全員選ばれません。
 じゃあ、一番好きなヒロインが主人公とくっつくと嬉しいのかというと別にそうでもありません。そうしたらそのヒロインは主人公の嫁になるワケですから、「俺とは違うところで幸せになるんだな……」と思うだけです。じゃあ、好きなヒロインが主人公にフラれれば嬉しいのかというと、「私の大好きな○○をフるなんて京介許せん!」になるワケです(笑)。


 だから、実を言うと私はハーレム構造のアニメが苦手なんですね。
 誰かを選ぶということは、残りは選ばれないということ。
 選ばれた一人のヒロイン以外のヒロインはみんな不幸になることに耐えられないので、組み合わせが無限大にある女性キャラばかりのアニメか、「主人公がヒロインを好きすぎる作品、が好きです」ということになるという。


 というのが自分の意見だったのですが、気になったのでTwitterで訊いてみました。



 元日から何やってんの私。





 直接のリプライをもらったワケではないですが、この説明はすごくしっくり来ました。他の人の意見でも“誰ともくっ付かないで有耶無耶なまま”を望む声を頂いて―――もちろんみんながみんなそうした意見だとは言いませんけど、今までハーレムアニメを苦手だと思っていた私にもハーレムアニメの魅力が伝わったんですね。


 「ハーレムのままずっと続いて欲しい」という欲。

 女性キャラばかりの日常アニメである『のんのんびより』を楽しんでいる私と、実はあまり変わらないんじゃないかと思うのです。
 小鞠のことを好きすぎる蛍が私は大好きだけど、二人がくっつくことも、蛍がフラれることも望んでいなくて、蛍にはずっと片想いをしていて欲しいと思うこの気持ちとそんなに変わらないんじゃないかと思ったのです。

 ハーレム構造のアニメというのは、言ってしまえば「ヒロイン全員が片想いをしている」ワケで。恋愛までは届かない淡くて純粋な関係にこそ魅力を感じて、それがずっと続いて欲しいというのはすごくよく分かります。
 「ハーレムアニメ」=「エロエロなラッキースケベが好きな人が見る不純なアニメ」と考えるのは女性を女体としてしか見ていない考え方で、ハーレムアニメが好きな人は実はそうした女性の内面を見ているんだなと感服致しました。




 この「ハーレムアニメはハーレム状態を維持し続けるべきか」という話は、
 「日常アニメは日常を終わらせるべきか」という話や、
 「百合キャラは最終的にくっつくべきか」という話や、
 「処女&童貞厨の作品でヤってしまうのはアリか」という話にも通じますね。

 『けいおん!』は日常を終わらせなかったが『TARI TARI』は終わらせたとか、百合キャラ好きなのに百合カップルが成立して欲しくない人の話とか、ウチのブログでも話題になっていたことを説明出来ると思いますね。

 「それ」がずっと続いて欲しかったのに、そこから進展させたら壊れてしまうじゃんという考え方があるというのは分かりましたし。自分の中にもなかったワケでもないという。






 それはそうと。
 こういう考え方で捉えなおすと、やっぱり『化物語』って「ハーレム構造のアニメ」でありながら「ハーレムアニメを分解→再構築させた作品」だったんだなって思いますね。
 ヒロインが出揃う前にくっ付いてしまうとか、作中の登場人物がキャラ配置をギャルゲーのように把握しているとか、こないだまでやっていたセカンドシーズンでは「主人公に選ばれなかったヒロイン」達を主人公にして「選ばれなかったヒロインがその後どうなったのか」を描いていたとか。

 自分が今までの中でセカンドシーズンが一番好きだったのは、「選ばれなかったヒロイン」の立場で物語が描かれていたからなのは間違いないです。『恋物語』最終話の貝木の台詞なんかはグッと来ましたし。


| アニメ雑記 | 17:53 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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Wii U所持者による、Wii Uの改善希望点

 いつの間にか過ぎてしまいましたが、Wii U発売から1年が経ちました。
 「1年経ってMiiverseはどうなったのか」という記事は既に書いたので、今日はMiiverse以外のことについて書こうと思います。


 Wii Uは発売当初は「未完成のまま売りに出したんじゃないのか」と揶揄されるくらい起動に時間がかかるなどの問題点がありました。しかし、そこから1年かけて何度かの本体アップデートが行われて、随分と“理想に近い形”になっているんじゃないかと思います。

 また、本体更新以外にも「バーチャルコンソールの開始」や「各ソフトのアップデート」などで機能面の充実も進んでいます。



 でも、まだまだ「こうして欲しい」という不満点はありますよね。
 「Wii Uをまだ持っていない人」の立場ではなく、「Wii Uを既に持っている人」の立場からそうした不満点を書いておきたいと思うのです。

 「Wii Uをまだ持っていない人」からすると「Wii Uは本体を買いたくなる独占ソフトがないんだよなー」というところでしょうし、そういう意見はそこら中で読めると思います。しかし、「Wii Uを既に持っている人」な自分からすると実はそこにはあまり不満がなかったりします。
 だって、本体発売前に発表されていたソフトラインナップに魅力を感じたから本体を買っているワケで、むしろ遊ぶ時間がなくて困っているくらいです。と書くと、「俺はWii U持っているけどもっとソフト出て欲しいぞ!」という人から怒られそうなので、「あくまで私は」という括弧書きに留めておきますけど(笑)。


 もちろん「Wii Uをまだ持っていない人」が魅力を感じる商品にしていくことの方が任天堂としては大事だろうと思いますが、「Wii Uを既に持っている人」が毎日Wii Uを起動している際に感じた不満点だってあるワケなのです。それを今日は書いていこうと思います。




1.「わらわら広場」を改善希望
 初っ端がコレという辺りで、今日の記事の方向性が分かると思います(笑)。

 Wii Uを起動した際にテレビ画面に表示されるのが「わらわら広場」。
 「Miiverseで話題になっている投稿が見られる」という機能で、Wii U発売前には「これがマイナーなソフトの宣伝になるんじゃないのか」と思ったものなのですが。


 warawara1.png



 無料ソフト+任天堂の超有名タイトルばっかじゃないか!
 サードの有料ソフトは『太鼓の達人』のみ。『マリオ』『太鼓』『マリオ』『YouTube』『スマブラ』『ぶつ森』『カラオケ』『TVii』『Wii Party』『ニコニコ動画』。そりゃ「Miiverseで話題になっているソフト」が表示されるなら、そうなりますよね。



 しかもコレ、本当に「Miiverseの投稿が見られる」だけなんですよ。

 warawara2-2.png


 その投稿へのコメントをしようとしたり、その投稿者のプロフィールを見ようとしたりするとMiiverseを起動しなくてならないという。
 ただただ無料ソフト+任天堂の超有名タイトルの宣伝のための画面がWii Uを起動すると毎回テレビ画面に表示されるんですよ。


 自分は正直「わらわら広場」は廃止しちゃってもイイんじゃないかと思うのですが。
 これを気に入っている人もいるかも知れないので改善案を考えるとすると……「Miiverseで話題になっているソフト」ではなく「家族やフレンドが話題にしているソフト」が表示されるとか。自分が持っているソフトが表示されるとか、自分で「わらわら広場」に表示されるソフトを選べるとかでどうですかね。
 今のままだとホント誰得なのよという機能ですもの。




2.「毎日のきろく」を3DSの『思い出きろく帳』並に
 任天堂は、携帯ゲーム機を作っている部署と据置ゲーム機を作っている部署の仲が悪いからこうなるんだみたいな説がありますが……3DSでは出来ていることがWii Uで出来ていないってのはやっぱりどうかと思うのです。もっと言うと、Wiiでも『ニンテンドーチャンネル』で出来ていたワケですしね。


 3DSの『思い出きろく帳』ならば、「1月5日に自分が起動したソフトのプレイ時間ランキング」や「2013年で自分が起動したソフトのプレイ時間ランキング」などが表示できます。なので、自分はMiiverseにて「2013年のみんなが3DSソフトをプレイしたランキングをさらそう」なんてことをやっているのですが……

 omoide1.png



 Wii Uではこういうことが出来ないんです。
 出来るのは、「月」ごとのランキングのみ。3DSのように「日」ごとや「年」ごとに表示できないだけでなく、Wiiのように「今までの全部」の表示も出来なくなっています。

 mainichikiroku1.png

 ソフトごとに表示される情報も「プレイ時間」と「プレイ回数」のみで、「最初に遊んだ日」や「最後に遊んだ日」も表示される3DSの『思い出きろく帳』から機能削減されています。作っている部署が違うのかも知れませんけどプレイヤーにはそんなの関係ないので、ここは直して欲しいところですね。

 mainichikiroku2.png

 omoide2.png






 それと、自分はそんなに気にしていないので「改善希望点」には入れませんが。
 3DSではメニューのアイコンの大きさを自由に変えられる&フォルダ分けが出来るようになった――――のに対して、Wii Uのアイコンは3列固定な上にフォルダ分けも出来ないという不満はよく目にしますね。3DSで出来ることがどうしてWii Uで出来ないんだよと。

 3dsmenu.png

 wiiumenu.png



3.「Amazon Instant Video」が観たーーーい
 海外では既に出ています。
 日本でも11月に始まったAmazonの動画販売&レンタルサービスを観るソフトなのですが、日本ではまだ配信されていません。

 映像を観るソフトは「ニコニコ動画」「YouTube」「Hulu」「バンダイチャンネル」が既にWii Uで観られるのですが。
 「Hulu」や「バンダイチャンネル」は月額いくらを支払うと観放題というサービスなので、1作品だけ観たいという場合は割高になっちゃうんですね。1作品だけレンタルが出来る「Amazon Instant Video」が日本でも配信されないかなーと思っています。


 まぁ、Amazonインスタントビデオのラインナップはアダルトが弱いので、VitaTVみたいに、DMM.TVに対応した方が一部のユーザーさんは嬉しいかも知れませんけどね!



4.「Wiiモード」をゲームパッドだけでプレイ出来るようにして欲しい
 これは「改善希望点」というか、「実現したら途端にWii Uが神ハードになる」というくらいのものなのですが。恐らく色々な問題で出来ないんだろうなーとは思っています(笑)。

 Wii U本体の秋の大型アップデートで、「Wiiモード」をゲームパッドの画面に映せるという機能が追加されました。現在の自分はWiiに移植された『ドラゴンクエストII(スーファミ版)』をWii Uでプレイ中なのですが、テレビの画面でプレイするより手元に映せた方が楽ということに驚きました。


 ただし、現実点では「ゲームパッドのボタン」は使えず、別途Wii用のコントローラを使わないとなりません。プレイスタイルとしては↓こんなカンジになるという。


 gamepad.png


 ゲームパッドの「どんな姿勢でも据置型ゲーム機を遊べる」という長所が完全に消えてしまっているような(笑)。『ドラクエ』みたいなゲームはイイとしても、アクションゲームなんかはこれで遊ぶのは辛そうですね。
 「Wii UをWiiモードで起動すると、Wiiリモコン(1P)にクラコンが刺さっている状態と認識する」だけで技術的には難しくないと思うんですが、それだと「クラコンが刺さっていると動かないWiiソフト」が動かせなくなっちゃうのか……後はまぁ単純に「それやるとWii Uのソフトが売れなくなっちゃう」というのもありますね。バーチャルコンソールとかは特に。


 ならば、Wiiソフトを「ゲームパッドだけで遊べるようにして」ダウンロード販売してくれないかなあというのが、↓に続きます。



5.バーチャルコンソールの充実
 この記事を最初に書こうと思った時は、「Wii Uのバーチャルコンソールはファミコンとスーファミだけなのは寂しい!Wiiの時のメガドライブ、PCエンジン、MSX、ネオジオ、マスターシステム、アーケード、64はどこに行ったんだ!」と書こうと思っていたのですが。

 MSXPCエンジンは始まりました。
 KONAMIさん、あざーーっす!

 ネックだと思われていた優待価格なのですが……その2作品を見る限り、MSXは「800円→400円」でPCエンジンは「600円→300円」ってカンジみたいですね。ファミコンの「500円→100円」、スーファミの「800円→150円」に比べると割高ですけど、権利問題を考えると頑張ってくれたなと思います。

 メガドライブとマスターシステムにも参加して欲しいですね。
 64・ネオジオ・アーケードは「まるごとバックアップ」の問題があるから難しいですかね。


 個人的には「まるごとバックアップ」の機能が使えなくてもそれらのソフトが出て欲しいですし、何ならゲームキューブやドリームキャストのソフトもバーチャルコンソールに出て欲しいです。セガサターンは再現不可能だという説を聞いたことがあるので、泣く泣く諦めるとしても。
 バーチャルコンソールには「過去のゲームソフトを集める」文化的な側面もあると思うので、なるべくたくさんのハードのたくさんのソフトが出て欲しいんですけど……ゲームボーイのソフトですら「RPGをチェックするのは時間がかかる」と言われているのに、『シェンムー』をバーチャルコンソール化したらどれだけの時間がかかるんだろうとは思いますが(笑)。


 ゲームキューブやドリームキャストを期待するのなら、もちろんWiiのソフトのバーチャルコンソール化も期待したいです。Wiiモードに切り替えることなく、Miiverseにも対応していて、クラコン推奨のゲームはゲームパッドのボタンだけで遊べる―――というのなら、Wii時代にあまり売れなかったクラコン推奨のゲームにも光が当たると思いますんで。

 そうそう。忘れていましたけど、告知されていたゲームボーイアドバンスのバーチャルコンソールも早くお願いしますね!


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 とりあえず自分が気になっているのはこの辺り。
 もちろん人によって「○○を直せってのが入っていない!」というのもあると思いますが、私はそこは気になっていないということもあるので、まぁそういう人は別途記事を書いてトラックバックでも送ってくださいな。


 わざわざこういう記事を書くのは「直して欲しい」という期待の現われです。
 例えば2010年の5月に自分は「DSiショップの仕様が酷すぎる」という記事を書きました。もう4年も前の話なので読み返してみると「何時代の話だ?」と思われると思います。この1年後、3DSのeShopが始まるのですが、この3DSのeShopは「DSiショップの仕様が酷すぎる」という記事に書いた不満点をことごとく解消してくれていて感動したのです。

 WiiのSDカードメニューも、3DSのフォルダ分けやMiiverse対応も後から追加された機能です。別に私はこの記事を任天堂の中の人が読むとは思って書いていませんけど、こうして書いておけば改善された時に面白いと思うのです。2014年1月の段階では確かにそういう不満を持っている人がいた――――という記録になりますし、もしそれを後に改善してくれたなら「任天堂はすごいなぁ」と後世に残せると思いますんで。


 では、2014年もWii Uに期待していますっと。

| ゲーム雑記 | 18:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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栗山未来は「何」になったのか――アニメ『境界の彼方』ラストシーン考察

※ この記事はアニメ版『境界の彼方』最終話までの全12話のネタバレを含みます。
 閲覧にはご注意下さい。



 ラストシーンの考察なので、当然ラストシーンのネタバレも含みます。
 まだ『境界の彼方』のアニメを観ていない人、これから観る予定の人は読まない方が絶対に良い記事です。今月ようやくブルーレイ&DVD1巻が発売されますし、1月8日にはニコニコ生放送で全話一挙放送もあります(タイムシフト予約は出来ません)。全話を観てからこの記事を読まれることを推奨します。





 さて。最終話の放送直後に、このブログでは「初見では絶対にワケが分からないであろう『境界の彼方』の伏線をまとめました」という記事を書きました。「急いで書いて良かったなー」と思うことに、その後にあいばたんが素晴らしい考察記事を書かれているんです。


 境界の彼方/第12話(最終回)感想(少しラストシーンの解説含む)

 自分は伏線まとめの記事で「何故、栗山さんは最後この世界に戻ってこられたのか―――」に完璧な説明は出来ないと書いたのですが、ちゃんと作中にヒントは描かれていたのです。
 詳しくはあいばたんの記事を読んでもらいたいですが、作中で分かりやすく描かれているものとしては、“境界の彼方”は世界を具現化していたし“境界の彼方と融合した栗山さん”は秋人を具現化していた、ならばラストシーンで栗山さんを具現化させたのは“境界の彼方を再び取り込んだ秋人”に他ならないはずだ、と。


 他人様の記事を「すごいね!すごいね!」と言うだけだとウチを読みに来てくれている人に申し訳ないので、このあいばたんの考察を踏まえて自分なりにもうちょっと考えてみようと思います。
 伏線まとめの記事に私は「最終話を迎えてもまだなお説明が付かない“謎”が大量に残っている」と書きました。しかし、あのラストシーンを踏まえて、以下のような仮説を立てると、そうしたたくさんの“謎”に説明が付くと気付いたのです。もっと言うと、あのシーンはコレを説明するためのシーンだったんじゃないかと思うくらいです。





 それはつまり。

 栗山未来は「神原秋人と同じような存在」になったのではないか――――





 これは恐らく本編中に出てこなかった表現だと思うのですが、アニメ放送開始前に公開されたPVにはきっちりこう書かれています。



 存在しないはずの「半妖」の少年――――
 秋人のことをそう説明しているのです。


 そう。「半妖」というのは本来は存在しないんです。
 妖夢である愛ちゃんと、人間の男性が結婚したからと言って、「半妖」は生まれないんです。妖夢は「人の心の憎しみが形になって生まれる」と言われているので、妖夢には恐らく生殖機能はないんです。愛ちゃんは猫又の妖夢が、彩華さんは九尾の狐の妖夢が、普段は人間の姿に変化している―――ってカンジなんでしょうしね。


 秋人は本来「存在しないはずの存在」……それが何を意味しているかというと、
 この作品には、最初から「存在しないはずの存在」が存在していたということなんです。



「先輩の中に“境界の彼方”は戻ったんです。
ここはもうすぐ崩壊します。私も多分……消えます。
“境界の彼方”が先輩の中に戻った今、私は存在できないはずです。本当の私は…もうとっくにいませんから」



 最終話のラストシーン。「存在できないはずの栗山さん」があそこに存在していたのは、唐突でも不思議でも御都合展開でもなく、最初から明示されていたんです。「存在しないはずの神原秋人」の存在が、「存在できないはずの栗山未来」の復活を裏付けていたんです。





 そして、このアニメのラストシーンに描かれる「栗山未来の復活」は、これまでずっと“謎”だった部分の説明も担っていると考えられるのです。それが、「神原秋人の出生の秘密」――――――

 最終話のAパート、神原弥生のこんな台詞があります。


「博臣くん、美月ちゃん。
秋人と未来ちゃんは、ただの“妖夢”と“異界士”ではない。特別な存在なの。
……よろしく頼みます!続くぅ!!」


 「特別な存在」というのを、最初自分は“半妖”と“呪われた血の一族の生き残り”だと思っていました。そして「続く」で、何も説明せずにこの作品は幕を閉じてしまったのだと思っていました。
 でも、違います。順序立てて考えれば、分かるのです。この状況で“半妖”だとか“呪われた血の一族の生き残り”だとか、分かりきったことを言うはずがないのです。

 というのも……弥生は、“境界の彼方”が作り出した世界の中で栗山さんがどうなっているのかを正確に把握していました。
 “境界の彼方”が勝てば世界が滅ぶことも分かっていたのですから、栗山さんが勝てば栗山さんも消滅することは分かっていたはずなんです。なのに、最後に「よろしく頼みます!」とだけ博臣と美月に言って去っていくのです。

 つまり、弥生は「栗山さんが復活すること」を分かっていたんですね。



 何故か?
 それはきっと――――


弥生「“境界の彼方”には栗山未来が作り出した…彼女の強い想いが作り出した“秋人の傀儡”がいるわ。それを捕まえなさい……全力で。後は、その妖夢石が運んでくれるはずよ。」
秋人「なんで……そんなこと、知ってるんだよ……」
弥生「分かるでしょ……貴方の母親は、神原弥生よ。」
秋人「……いずれ僕のことも、きちんと話してもらうからな」



 彼女はきっと経験しているのです。
 「母親だから知っている」というのなら、きっとかつて生まれてきた「存在しないはずの存在」を経験しているから知っているのです。
 “父親”がそれを望んだのか、“母親”がそれを望んだのかは分からないけれど、「存在しないはずの神原秋人」は、最終話で栗山さんがそうして復活したように、“境界の彼方”の力によって具現化された子どもだったんじゃないかと推察されるのです。


 もちろんこれは仮説でしかありませんが。
 そう考えれば、「弥生の言動」も「秋人の出生の秘密」も「栗山さんが何故復活できたのか」も全て作品内で説明されていることになりますし、「栗山さんの復活」によって今までの“謎”がことごとく解明されるラストシーンだったと言えるんじゃないかと思うのです。





 そもそもの話、物語の帰結として―――
 恐らく栗山さんは“境界の彼方”を殺せば自分が消滅することは分かっていて、それでも秋人を「普通の人間」にしてあげるために自分の身は犠牲になっても“境界の彼方”を殺せばイイと思っていたんじゃないかと思います。
 でも、秋人はそれを許しませんでした。“嫉妬”も“絶望”も“哀しみ”も“後悔”も“我侭”も“猜疑心”も“憎悪”も“諦め”も“狡猾”も“保身”も受け入れて、「普通の人間」になんて戻らなくてイイ、人間の汚い部分も最強の妖夢としての恐ろしい部分もあってイイじゃないかと“境界の彼方”と生きていくことを選んだのです。

 その選択の結果として、栗山さんが戻ってこられた―――というのなら、これ以上ないほど美しいエンディングだったと思いますし。



 「人の心の憎しみが形になって妖夢が生まれる」というこの作品世界において、
 栗山さんと、恐らく秋人は、

「予めそう定められていたのか……
それとも、栗山さんが頑張ったおかげかは分からない。
それとも、僕の栗山さんへの想いが届いたのか――――」


 栗山さんと、恐らく秋人は、誰かの純粋な「存在して欲しい」という想いから生まれているんです。人間の心の闇が集まって出来た“境界の彼方”が、実はそんな純粋な想いを具現化してくれていた―――最終話のタイトル「灰色の世界」には、そんな意味が込められていたんじゃないかと思います。



 アニメではあまり描かれませんでしたけど、原作の秋人は「死にたくても死ねない」というキャラでした。栗山さんはアニメでも原作でも「死んでしまいたいとどこかで思っていた」というキャラでした。闇を抱え、後悔を抱え、普通の人間になれない絶望を抱え、自身の生を肯定出来ないキャラでした。

 そんな彼らに、闇も後悔も絶望も抱えたまま、「存在してイイんだ」と言ってあげられたこのラストシーンはこれ以上ないほど優しくて美しかったと思いますし。だから、私はこのアニメが大好きだったんだなと心の底から思いました。








 ……ということで、このまま「いやー、あのラストシーンは凄かったんだねぇ」と『境界の彼方』語りを締めくくっても良かったのですが。やはりこうなると無視出来ない問題が出てきますよね。

 あれ?美月、何もやってなくね……?

 伏線まとめの記事に書いた、「残されたたくさんの“謎”」――――
 「博臣の能力」については原作である程度の説明はされていました(この記事参照)。
 「弥生の言動」と、「秋人の出生の秘密」はこの記事に書いた内容で説明出来ます。
 「栗山さんが何故戻ってこられたのか」も言うまでもなく。
 「泉の正体」と「弥勒の目的」もある程度推察は出来ますし、そもそもこれは詳細に説明するのは野暮だとも思うのです。秋人達には分からない大人の事情もあるだろうよと。

 でも、「美月が何をしていたのか」だけはやっぱり説明が出来ないのです。
 「弥生と連絡を取っていたっぽい」のは確定としても、「栗山さんと何を話していたのか」は最後まで分かりませんでした。何かを話していたのは間違いないと思うのだけど、美月は結局何もしていない(ように見える)し……ここまで徹底して説明されないというのは、やはりブルーレイ7巻で明らかになるのか、2期をやるのか。



 『境界の彼方』の2期があるのかは分かりませんが……
 もし2期をやるのなら、博臣を主人公にしてくれた方が面白いんじゃないかと思います。

 今日の記事に書いたように、秋人と栗山さんに関してはもう完全に「やりきっちゃった」と思うんですね。二人が完全に生を肯定出来るようになって、二人ともお互いに「好き」と言っちゃっているし。この二人の物語はもうここで完結してしまっていて、あとはひたすらイチャイチャするしかないと思いますもの(笑)。

 でも、博臣はこれから過酷な現実と戦わなければならないし、秋人との関係もこのまま続けられるかは分からなくなるし、ヒロイン(妹)との関係がどう変わっていくのかも面白そうですし、ニノさんがフラグ立てていたし(笑)。まだまだ描き足りない博臣の話があるのですよ!



 ……ということで心の底から言おうじゃないですか。
 2期、希望!!と。




<『境界の彼方』関連記事>
考察:ヒンヌーコンプレックスに何故萌えてしまうのか
生きるためには食べなくてはならない!『境界の彼方』の食事シーンを読み解く
主人公がヒロインを好きすぎる作品、が好きです
初見では絶対にワケが分からないであろう『境界の彼方』の伏線をまとめました
『境界の彼方』アニメでキャラを好きになった人達へ、原作小説その他のススメ

| アニメ雑記 | 17:51 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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2014年の抱負

 あけましておめでとうございます。


 昨年は1年間ずっと「体の調子」に悩まされました。
 右腕が全く動かなくなったり、2度風邪を引いて寝込んだり、顎間接を痛めて食事がつらくなったり……絵が上手くなりたい、もっと早く描けるようになりたいと気合を入れるばかりで体を痛めつけて、その結果として体が思うように動かなくなるという悪循環が続きました。


 絵が上手くなるためには、もっと早く描けるようになるには―――を考えた結果、健康であり続けることが一番大事なんだと昨年は思い知らされたのです。ということで、



● 2014年の目標
 今年の目標は

 毎日ラジオ体操をするに決めました。



 今の時代、検索すればラジオ体操の動画なんていつでも観られるワケですし。
 たった数分間それをする×毎日、で体がどういう調子になるのかを確かめてみようと思いました。

 朝にするか、夕方にするか、第1にするか、第2にするか、それとも第1も第2もするか―――その辺は続けてみて臨機応変に対応しようと思うのですが。とにかく1日1回ラジオ体操をするを目標に2014年は頑張ろうと思います。




● このブログのバナーを作りました
やまなしなひび
やまなしなひび

 知り合いの人がこのブログを紹介してくださるということで、そう言えばこのブログのバナーって作ったことがないなと思ったので作りました。ごめん、睦月くん。どうしても収まらなかったんだ(笑)。
 「ウチもバナー置いて紹介したいから他のサイズはないの?」という人がいらしたら、コメント欄でもWEB拍手でも構わないんで連絡してください。既存の画像を使うだけなんで数分で出来ちゃいますし。



 ということで、漫画短編集『春夏秋冬オクテット』は電子書籍で発売中です。
 『モテない4コマ』は無料配布中です。

 『春夏秋冬オクテット』はキンドルでも出して欲しいという意見を頂いているので、今描いている漫画が終わったら出せるのかAmazonに問い合わせてみようと思います。もし出してもイイということならば、中身は全く同じ内容のものだけど、表紙・目次・あとがきは描き下ろして分割で発売することになると思います。

 ずっと結果発表をしていないキャラクター人気投票もそのタイミングで結果発表しようと思います。結果発表漫画は既に描いていて、後はトーンを貼るだけなんですが……どうせならそのタイミングにしようかなと。




 では、皆さん。
 今年もよろしくお願いします。

| ひび雑記 | 17:01 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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