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2014年12月のまとめ

 2014年も終わりですね。
 この1年は本当に大変だったし、大変なことは引き続き来年以降も継続していくのですが……まぁ、とりあえず無事に生き残れたことと、一番つらかった時期に声をかけて下さった方々に感謝して、来年は大変ながらに楽しいことを増やせていけたらなと思います。


 毎年書いている 「今年遊んだゲーム」のランキング。
 2010年から続けていた「好きな順」「面白かった順」「素晴らしかった順」でTOP3に並べる形式は、今年で最後にするつもりです。来年からは「ゲーム紹介」の記事に「好き度」の点数を付けるので、遊んだ全てのゲームを「好きな順」に並べようと思っています。そうすると「大嫌いなゲーム」が可視化されてしまうんですけど、それはそれで面白いかなと。

 2010年のランキング
 2011年のランキング
 2012年のランキング
 2013年のランキング


 それでは「今年遊んだゲーム」の一覧です。
 自分は「発売直後のゲームにしか興味がない人」ではないので、2013年以前に発売したものも当然含まれています……というのは例年の通り。しかし、今年は例年以上に「今年発売したゲーム」が少ないこと少ないこと。

『ドラゴンクエストII(スーファミ版)』(Wii)<エニックス/チュンソフト>
『女の子と密室にいたら○○しちゃうかもしれない。』(3DS)<D3パブリッシャー/インテンス>
『TRINE 2 三つの力と不可思議の森』(Wii U DLソフト)<任天堂/Frozenbyte>
『おでかけタコりん』(DSiウェア)<甲南電機製作所>
『スーパーマリオランド2 6つの金貨』(VC/GB)<任天堂>
『キミの勇者』(DS)<SNKプレイモア>
『しゃべる!DSお料理ナビ』(DS)<任天堂/インディーズゼロ>
『マーヴェラス ~もうひとつの宝島~』(VC/SFC)<任天堂>
『ピクロスe2』(3DSDLソフト)<ジュピター>
『熱血高校ドッジボール部』(VC/FC)<テクノスジャパン>
『熱血高校ドッジボール部 サッカー編』(VC/FC)<テクノスジャパン>
『クインティ』(VC/FC)<ナムコ/ゲームフリーク>
『マリオブラザーズ』(VC/FC)<任天堂>
『ブタメダル』(Wii U DLソフト)<任天堂>
『魔神少女 -Chronicle 2D ACT-』(3DSDLソフト)<フライハイワークス/INSIDE SYSTEM>
『Knytt』(PC)<Nifflas' Games.>
『Knytt Stories』(PC)<Nifflas' Games.>
『クニットアンダーグラウンド』(Wii U DLソフト)<フライハイワークス/Nifflas' Games.>
『新・光神話 パルテナの鏡』(3DS)<任天堂/プロジェクトソラ>
『閃乱カグラ Burst -紅蓮の少女達-』(3DS)<マーベラスAQL/タムソフト>
『スーパーマリオブラザーズ』(VC/FC)<任天堂>
『ドンキーコングJR.』(VC/FC)<任天堂>
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』(Wii U)<任天堂/ソラ&バンダイナムコスタジオ>


 色々考えたんですけど……「遊んだゲーム」は、新作も旧作も、初めて遊んだものもそうでないものも全部ごちゃ混ぜにすることにしました。これはあくまで「私が今年遊んだゲーム」ですから。
 その結果、全部で23本になりました。その中で今年発売したゲームは『TRINE2』『ブタメダル』『魔神少女』『クニットアンダーグラウンド』『スマブラ』の5本だけで、フルプライスのソフトは『スマブラ』1本になっちゃいましたね。『ブタメダル』は発売と言えるのか?

 これは……今年は特に「積みゲーを減らす」ことを目標にしていましたんで、狙い通りの結果とも言えるんですけど。ダウンロード専用ソフトやバーチャルコンソールのソフトもセールを頻繁に行うようになったので、セールがあるとついついDL購入してしまう身としてはあんまり積みゲーも減っていないという。


 それでは、ランキング行きまーす。

【好きな2014年遊んだゲーム TOP3】
1位:『クニットアンダーグラウンド』(Wii U DLソフト)
2位:『ブタメダル』(Wii U DLソフト)
3位:『ドラゴンクエストII(スーファミ版)』(Wii)

 一応、1位・2位は2014年のソフト!

 1位は『クニットアンダーグラウンド』。
 「好きな順」というのは、「世間の評価」とか「他人に薦められるか」とか関係なく、「何か、このゲームは俺のためにあったゲームみたいだなぁ……」と思わせられたものなので―――そりゃこうなりますよね。快適な操作性、絶妙な難易度のパズル、鬼畜だけど「もう1回!」とついついリトライしたくなるアクション……なんかも魅力ではあるんですが、やはりMiiverseでの交流が激楽しかったゲームでした。

 探索のヒントを教え合ったり、たどり着けたところを見せ合ったり、鬼畜なステージに迷い込んだ人をみんなで励ましたり、ストーリーをみんなであーだこーだ考察したり……攻略サイトもないマイナーなゲームと言えるのかも知れないけど、だからこそMiiverseが「冒険者達の集まる酒場」のようになって楽しかったです。
 誰も見つけていなかった最後の「実績」を見つけた人の書き込み、「お宝はそこにあったのかああああああ!」と読んだ時は震え上がりましたねぇ。リアルタイムにその人の書き込みを見ていたからこそ。

(関連記事:とうとう見えたMiiverseの真価。『クニットアンダーグラウンド 』紹介


 2位は『ブタメダル』。
 もう今は遊べないゲームです。
 7月22日~8月31日までの期間限定で「このソフトからeショップに残高を追加した分だけ遊べる」という変わったゲームでした。リアルマネーを使うのだけど、リアルマネーを消費するワケではないという感覚が新鮮で、「緊張感」と「安心感」を両立した新しい体験が出来ました。

 アクションパズルとしても「テンポの良さ」と「爽快感」がしっかりあって、終わってしまったのが寂しかったですねぇ。でも、その「期限が来たら終わる」からこその「良い思い出」になっているのも確か。



 こういう試みはまたやって欲しいけど、『バッジとれ〜るセンター』はリアルマネーを消費する「緊張感」が強くて自分はあんまり遊ぶ気になれません。「こ、この1プレイに90円がかかっているんだ……」と思うと手が震えちゃって上手くいかないんですよ。

(関連記事:この1枚の重みはお幾らだ?『ブタメダル』ファーストインプレッション


 3位は『ドラゴンクエストII(スーファミ版)』。
 Wiiで出ていた『ドラゴンクエストI・II・III』の『II』のスーファミ版です。
 このソフトはすぐそこ↓に書くので、サラッと行きます。



【面白かった2014年遊んだゲーム TOP3】
1位:『ドラゴンクエストII(スーファミ版)』(Wii)
2位:『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』(Wii U)
3位:『魔神少女 -Chronicle 2D ACT-』(3DSDLソフト)

 「面白かった順」は「のめりこみ度」や「熱中度」の高い作品。
 ということで、1位は『ドラゴンクエストII(スーファミ版)』です。
 当時も結構「ゲームが好きならやってて当然でしょ?」みたいに言われたんですけど、ファミコン版もスーファミ版もリアルタイムにはプレイしていなくて、その後も何となくプレイしていませんでした。その理由はたくさんあるんですけど……プレイしていなくても内容はほとんど知っちゃってたんですね。

 「オチだけ知っている映画を楽しめるか問題」にも近い話なんですが、これだけ有名なゲームだとまぁみなさん容赦なくネタバレをしてくるものですから、序盤~中盤~終盤とどういう展開をしていくのかプレイする前から知っちゃっていて。「内容知っちゃってるゲームをわざわざ遊ばなくてイイや」と思ってたんですね。
 で、実際にプレイしてみるとやはり全部知っている内容。初プレイなのに「あー知ってる知ってる」「ここも知ってる」「ここも知ってる」と確認するだけのプレイなので、「この後どんな展開になるんだろう」というワクワク感は皆無でした。

 なんですけど……「ゲームとしては」すごく面白かったです。
 どこに転機があったのかは分かりませんが、昔のRPGは「持てるアイテムは有限」で「MP回復する手段が少なく」「途中に回復ポイントもない」のでリソースのやりとりが重要なんですよね。このダンジョンを、進むべきか引き返すべきか。スーファミ版は敵の強さやヒントも丁度イイ加減になっていて、とてつもなく熱中して遊んでいました。出来ればネタバレせずに遊んで「この後どんな展開になるんだろう」というワクワク感も味わいたかったけど、こんな有名作だと仕方ないですね。

(関連記事:「ダンジョンの奥に中ボスがいない」ことによる面白さ


 2位は『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』。
 正直……購入してからほぼ毎日プレイしていて、最初の内はプレイすればするほど「上達」していく実感があったんですが、ここ数日は「もうコレ以上は上達しないんじゃないか」と壁にぶち当たってしまったのでテンションが落ちてきてしまいました。なので、2位。1週間前だったら1位にしたかも知れませんが(笑)。

 でも、やっぱり『スマブラ』は面白かったですね。
 自分は酒も煙草もギャンブルもやりませんが、『スマブラ』は1日触っていないと「手が!手が『スマブラ』を求めている!」と禁断症状が現れてくるくらいの中毒にはなっていました。不満点がないワケではないんですけど、『スマブラ』には他のゲームでは得られない気持ち良さがあるなぁと改めて実感しました。

 しかし、全然上手くならないんですねぇ。
 自分のキャラがどこにいるのか目が追いつかないし、HDで描き込まれた背景が細かすぎてどこに何があるのか分からないし……そろそろアクションゲームが厳しい年齢なのかも知れぬ。背景を緑一色に塗りつぶしてくれるモードとかあったら、飛び道具とかも見やすくなるんですけど……こういうこと書くと「ジジイはもうゲームやるな!」と言われるんだろうから、老兵はただ去るのみ。


 3位は『魔神少女 -Chronicle 2D ACT-』。
 熱中度と言ったら、これも外せません。
 安価な2Dアクションゲームで「上達」を実感できるシステムもとても面白かったのだけど、クリア後に解放される「ポーカー」が気付けば数時間経過していたくらいの超時間泥棒でした。当時は3DSをその画面でスリープモードにしてあったので、ちょっとした空いた時間に「ポーカー」、時間を見つけて「ポーカー」、暇さえあれば「ポーカー」という中毒っぷりでした(笑)。

 しかし、あれだけ熱中してシェガーを増やして「強くてニューゲーム」が出来る状態にしたのに、そこで満足しちゃってそれを実際には使わなかったんです……何か、この世の真理を見たような見ていないような。

(関連記事:遊べば遊ぶほど強くなる!『魔神少女 -Chronicle 2D ACT-』紹介



【素晴らしかった2014年遊んだゲーム TOP3】
1位:『ドラゴンクエストII(スーファミ版)』(Wii)
2位:『スーパーマリオブラザーズ』(VC/FC)
3位:『クインティ』(VC/FC)

 まぁ、こうなりますよね(笑)。
 「素晴らしかった順」は「万人にオススメ出来る度」で選ぶのですが、過去の名作もランキングに入れちゃうとそりゃ過去の名作がランキングを独占しちゃいますって。なので、「素晴らしかった順」なんかをランキングにするのは今年で最後にしようと思うのです。

 1位は『ドラゴンクエストII(スーファミ版)』。
 ファミコン版は難易度調整にかける時間が足りなかったとかで、その激ムズ度合いが話題になっていましたが……スーファミ版はそれを受けてのリメイクなので、ありとあらゆる部分が遊びやすくて「万人が楽しめるRPG」になっていました。これぞキング・オブ・ゲーム。
 難点があるとすると「移動が遅い」ことなんですが、それがまた世界の広さを実感するのも確かなので……プレイヤーの快適度のために「移動を速くする」とそれはそれで違うと思うんですけどね。


 2位は『スーパーマリオブラザーズ』。
 まさかこれを2014年のランキングに入れるとは(笑)。
 元々は「マリオのジャンプは如何にして「多機能」になっていったのか」という記事を書くために、書くのならスクリーンショットがないとイメージが湧かないだろうなぁと、バーチャルコンソールで『マリオブラザーズ』と『スーパーマリオブラザーズ』を購入して。

 それで、ついでだからとBダッシュなしで『スーパーマリオブラザーズ』の全部の面をプレイしてみたんです。これがまぁ面白くて面白くて。「よく出来ているゲームだなぁ」と感心しながら遊んでいました。飽きのこない多彩なステージと、上達を促す絶妙な難易度調整と、隠し要素を探索してもイイし先に進んでもイイ自由度と……2014年の今遊んでもすげー面白かったです。

 そう言えば、アーケード版の『パックランド』をバーチャルコンソールに出して欲しいとか書いていたら、まさか『スマブラ』のステージになっているとは……

(関連記事:Bダッシュなしで、本当に『スーパーマリオブラザーズ』はクリア出来るか


 3位は『クインティ』。
 流石に『ドラクエII』や『スーパーマリオ』ほどの知名度はありませんが、これも知る人ぞ知る名作です。
 「十字ボタンで移動」+「Aボタンでパネルをめくる」というシンプルな操作方法で、攻撃・探索・収集(パワーアップ)が出来るという秀逸なアイディア。当時は「古臭い」と言われたゲームであっても、時代に飲まれなかったことで逆に今でも新鮮な体験を提供できるゲームになっているのが凄いです。
 ステージと敵の多彩さ、「リスク」と「リターン」で悩ませてくれる収集要素、ワラワラ湧いてくるスイマーの気持ち悪さ(笑)……ホントよく出来ているゲームでした。アクションゲーム好きならば是非オススメ。

(関連記事:流行に逆行した姿勢が、色褪せない傑作を生む!『クインティ』紹介



 「2014年12月のまとめ」は私事・創作活動の報告などが大半なので、今月も読みたい人だけ「続きを読む」をクリックして下さいな。

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| ひび雑記 | 17:41 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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「序盤で視聴をやめられること」と「ネタバレしてでも続けさせたい」ジレンマ

 今年のアニメの話は今年の内に!
 ということで、急いで書きますよ。


 今日の記事は、アニメ『結城友奈は勇者である』のざっくりとしたネタバレを含みます。具体的なことを書くつもりはありませんけど、それでも全体的な方向性みたいなものには触れないと説明が付かないので……もし「これから観ようと思っている人」や、「観ようか迷っている人」は、全話観てからこの記事を読むことをオススメします。

 私は毎年3月末に「1年間観てきた新作アニメで自分が好きな順」のランキングを書いていますが、2014年4月~2015年3月のランキングは現在のところ『結城友奈は勇者である』が暫定1位なくらい大好きなアニメになりました。まぁ、こういうのって春アニメより夏アニメが有利だし、夏アニメより秋アニメが有利だし、秋アニメよりも冬アニメの方が有利なんですけどね……




 ネタバレ防止のための尺は稼いだ!ここからが本文です。
 こんな風に『結城友奈は勇者である』を大好きになった私ですけど、放送開始前に秋アニメの視聴ラインナップを書いた時は「6枠目に最後にねじこんだ」作品でしたし、「どのアニメを視聴継続するか」を決めた第3話の時点では“消去法で残った”だけの作品でした。

 自分は今季「観続けられるのは4作品だな」と決めて視聴を開始したところ、3作品は『SHIROBAKO』『四月は君の嘘』『Gのレコンギスタ』とすぐに決めたんです。話題沸騰のアニメと、超クオリティのアニメと、大好きな監督のアニメ。
 しかし、4作品目はどの作品も決め手に欠けたというか……『甘城ブリリアントパーク』は『四月は君の嘘』の裏の時間帯になりそうだったので避けたくて、『ガンダムビルドファイターズトライ』は「2クール作品を4つ選ぶのはキツイ」のと「ロボットアニメだらけになるとキツイ」ので避けたくて、『天体のメソッド』は序盤がかなりしんどい展開だったので選ぶ気になれなくて―――なんか、『結城友奈は勇者である』が残っちゃったんですね。

 つまらないワケじゃないけど、序盤は割とベタな展開が続いていたので。
 「手堅くそこそこ楽しめるんじゃないかなー」と、その頃は「毒にも薬にもならない作品」くらいの感覚で観ていました。


 しかし、中盤辺りから徐々に「ん……?」と思い始めて。
 終盤は号泣の嵐でした。終わってみれば、“序盤のベタな展開”が見事に繋がってきての終盤だったので、無駄な回なんて一つもありませんでした。最終話まで観た後、序盤を観返すと一つ一つの台詞の重みが分かるんですよねぇ。


 こんなカンジに最終話まで観て「大満足だ!」と思ったところで、ふと思い出したことがあったんです。
 『結城友奈は勇者である』は番組宣伝のためにニコニコ生放送やラジオを行っていて、自分はそれもチェックしていたのですが……放送開始前や、放送開始1ヶ月目辺りのニコ生で、友奈役の照井さんが視聴者のコメントを見て「みんなが思っているのとはちょっと違うよ!」とか、「この後のこと言いたい!」「でも、私の声優生命のためにも言えない!」などなど口走っていて。
 照井さんは『未確認で進行形』のニコ生でも、『まんけん!AG-ON』でもぶっ飛んだキャラだったのを見ていたので、当時の私は「また照井さんが何か言っているなぁ(笑)」くらいに思ってたんですけど……


 いや、今になって思えばそう言いたくなるアニメだったと思うんですよ。
 声優さんは先の展開をある程度は知っているワケですからね。『SHIROBAKO』に出てきたアニメのアフレコのスケジュールを思い出してみると、アニメの第1話が放送された週に第7話のアフレコが行われていましたから……放送開始前のニコ生では6話目辺りの台本を読んでいて、1ヶ月目辺りのニコ生では10話目辺りの台本を読んでいたのだろうと推測できます。

 しかし、視聴者は先の展開を知りませんから、放送開始前のニコ生には「なんか『まど☆マギ』っぽい」「『まど☆マギ』っぽい」「『まど☆マギ』っぽい」というコメントがズラリと並んでいたし、この作品を侮っていた人も多かったと思うんです。私も第3話の時点では“消去法で残した”というくらいなので、他の作品の放送スケジュール次第では「序盤で視聴をやめていた」可能性も十分にありました。

 先の展開を知っている声優さんが「このアニメ、これからもっともっとすごいことが起こるんだよ!」と言いたくなるのもおかしなことではないと思います。「こんなもんかな」と序盤で視聴をやめられちゃうのが耐えられない気持ち、最終話まで観た今ならすごく分かりますもの。


 でも、もし本当に照井さんが「この後すごいことが起こるんですよ!」と口走っていたら、私はここまでこの作品に感動しなかったのも確かなんです。“この作品を侮っていた”からこそ、中盤以降の展開に「俺が侮っていた序盤の描写が!全部活きてくるなんて!!!」と震え上がれたワケですからね。
 「この映画は最後にどんでん返しがあります」と事前に言われたら「どんでん返し」にビックリ出来ないとか、「このミステリーの犯人は絶対に推理出来ません」と事前に言われたら「じゃあこの辺が犯人ということはないんだな」と予想が出来てしまうもので……照井さんに口止めをした人、よくやった!と思うんですけど(笑)。


 「ネタバレしなければ序盤で視聴をやめられるかも知れない」けど、「ネタバレしたら終盤の展開に感動してもらえない」というこのジレンマ――――『結城友奈は勇者である』に限らず、難しい話だなぁと思ってしまったのです。


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 約一年前、こんな記事を書いていました。

 「このアニメは○話から面白くなるよ」の意味

 読み返して何なんだこのオチは……とは思いましたけど、そこは置いといて。
 『結城友奈は勇者である』は「ケース3.どういう話なのかが分かると面白くなる場合」だと思うんですね。序盤で「このアニメはこんなもんかな」としてしか認識していなかったものが、「こんなもんじゃなかった!」と分かる瞬間のゾクゾク感が凄いので……この手の作品は、「○話から面白くなるよ!」と言ってしまうとそれだけでネタバレになってしまうんです。


 こんな風に「どうオススメすればネタバレにならないのか」を迷ってしまう作品っていっぱいあるんですね。今月「バンダイチャンネルの見放題で観られるオススメの9作品」を書きましたし、来年は「dアニメストアの見放題で観られるオススメの9作品」を書く予定ですけど(3月に書く予定でしたが4月になりそうです)。

 「オススメ作品を紹介する」と考えた時、例えば「序盤は日常展開だけど中盤以降はそれが崩れてシリアスな展開になる作品」は紹介文にそれを書いちゃったらもうネタバレなワケですよ。そこにビックリしてこそナンボな作品ですから、事前にそれを知ってしまったらそれだけで魅力減なのですよ。
 でも、書かなかったら「やまなしがオススメしてるから観始めたけど、3話まで観ても日常話ばっかで退屈だなー。もういいや、ここで観るのやめよ。」って事態が起こるかも知れません。


 作り手もそういうことを気にしてか、「終盤まで観ないとどういう話なのかも分からない作品」ではなく、短期決戦型の作品の方が多いとは思うんです。「第3話までに一区切りの見せ場を用意する作品」は多いし、「第1話から面白さが全開の日常アニメ」が流行るのでしょうし……
 こんなにたくさんのアニメが放送されると、視聴者の中にも「3話までで面白さが分かんなかったらそれは作品としてダメだろ!」とか「1話目で面白くなかったらそりゃ切るだろ!」と言う人も少なくないのですが。

 「第3話までに全容が見えてしまうアニメ」とか、「第1話とずっと同じことを繰り返すアニメ」ばかりになってしまったら、それはそれで寂しいと思うのです。
 そういう作品が悪いワケではなくて、そういう作品ばかりになってしまったら寂しいので、『結城友奈は勇者である』のように1クール12話を通して描きたいストーリーのある作品も応援していきたいなーと思うのです。


 こういう作品こそ「見放題」だと勧めやすいんですけど、現時点では『結城友奈は勇者である』は「見放題」がないんですよねー。この辺は、ゆくゆく追加された時にオススメしていこうかなと思います。


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| アニメ雑記 | 19:36 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アニメ『結城友奈は勇者である』各話感想メモまとめ(1話~最終話)

 秋アニメ感想まとめ、ラストはこれです!良かった……これがラストで。
 こういう作品こそが、感想を振り返るのが面白いと思いますし。次クールに継続ではなく今季で終わる作品が最後に来たことで、「あぁ……秋アニメも終わったんだなぁ」と思えました。


<ルール>
・1話から最終話(12話)までの感想ツイートを貼り付け
・“最終話(12話)まで観終っている”現在の自分のコメントを補足
・なので、基本的に最終話(12話)までのネタバレを含みます
・「まとめ」という記事タイトルですけど、まとめるのは「私の感想」だけです。「みんなの感想」をまとめるのが目的の記事ではありません
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな


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| アニメ雑記 | 17:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アニメ『SHIROBAKO』各話感想メモまとめ(1話~12話)

 秋アニメ感想まとめ4本目!一番厄介なヤツが来ましたよ!
 今季の推しアニメとして応援してきた作品なので、この作品について語れるのは嬉しいのですが、毎週毎週語りたいことが多すぎてしまって……

 元々「Twitterにアニメの感想を書こう」と思い立ったのは、かつてmixiにアニメの感想を書いていたら膨大になり過ぎてしまった反省から、「Twitterなら140文字以内に感想を収めるから時間も労力もかからないな」と思ったからなんですが。
 『SHIROBAKO』の感想は、毎週5~6ツイートを使っているので割と結構な文量になっていて、これではmixiに書いていた頃とあまり変わらないではないか!という(笑)。


 そうそう。『SHIROBAKO』はGyaO!にて12/30~1/13の間は最新話までの全話が無料配信だそうです。まだ観ていない人、もう1回観返したい人は是非!

<ルール>
・1話から12話までの感想ツイートを貼り付け
・“12話まで観終っている”現在の自分のコメントを補足
・なので、基本的に12話までのネタバレを含みます
・「まとめ」という記事タイトルですけど、まとめるのは「私の感想」だけです。「みんなの感想」をまとめるのが目的の記事ではありません
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな


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| アニメ雑記 | 12:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アニメ『ヤマノススメ セカンドシーズン』各話感想メモまとめ(13話~最終話)

 秋アニメ感想まとめも3本目です!
 『ヤマノススメ』のアニメは、1期が5分アニメで2013年1~3月に放送されていて、2期が15分アニメで2014年7~12月に放送されました。自分は1期の再放送から入った身ですが、それでも長い間ずっと観続けてきたものが最終回を迎えるのは寂しいものがありますね……

 アニメ『ヤマノススメ セカンドシーズン』各話感想メモまとめ(1話~12話)




 とりあえず感想まとめ行きますよ!

<ルール>
・13話から24話(最終話)までの感想ツイートを貼り付け
・“24話(最終話)まで観終っている”現在の自分のコメントを補足
・なので、基本的に24話(最終話)までのネタバレを含みます
・「まとめ」という記事タイトルですけど、まとめるのは「私の感想」だけです。「みんなの感想」をまとめるのが目的の記事ではありません
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな


 今回の記事も長くなることが予測されるので格納しました。
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| アニメ雑記 | 19:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アニメ『四月は君の嘘』各話感想メモまとめ(1話~11話)

 秋アニメ感想まとめ2本目です!
 ノイタミナ作品は1クール11話なことが多く、『四月は君の嘘』は全22話なことがブルーレイ&DVDの発売予定から分かっているので11話で区切ります!

 そうしないと、水曜日『ヤマノススメ』、木曜日『SHIROBAKO』『四月は君の嘘』、金曜日『結城友奈は勇者である』と……水木金が地獄になりますしね。なんで今季の私の視聴スケジュールは水木金に集中しているんでしょう。


<ルール>
・1話から11話までの感想ツイートを貼り付け
・“11話まで観終っている”現在の自分のコメントを補足
・なので、基本的に11話までのネタバレを含みます
・「まとめ」という記事タイトルですけど、まとめるのは「私の感想」だけです。「みんなの感想」をまとめるのが目的の記事ではありません
・私はアニメを観終るまでは原作を読まないようにしているので、コメント欄に原作のネタバレを書き込んだりはしないでくださいね。アク禁にします
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな


 今回の記事も長くなることが予測されるので格納しました。
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アニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』各話感想メモまとめ(1話~13話)

 またこの時期がやってきましたよ!
 3ヶ月に1回、3ヶ月視聴し続けたアニメの感想ツイートをまとめる記事です。今季は5作品だーっ!生き残ることが出来るだろうか……


<ルール>
・1話から13話までの感想ツイートを貼り付け
・“13話まで観終っている”現在の自分のコメントを補足
・なので、基本的に13話までのネタバレを含みます
・「まとめ」という記事タイトルですけど、まとめるのは「私の感想」だけです。「みんなの感想」をまとめるのが目的の記事ではありません
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな


 今回の記事も長くなることが予測されるので格納しました。
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| ひび雑記 | 19:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『SHIROBAKO』第7~10話に登場する元ネタ解説

※ この記事はテレビアニメ『SHIROBAKO』第10話「あと一杯だけね」までのネタバレを含みます。閲覧にはご注意下さい。

 第3弾です!

 『SHIROBAKO』第1~2話に登場する元ネタ解説
 『SHIROBAKO』第4~6話に登場する元ネタ解説

 1~3話と4~6話は、話のまとまりとしても脚本家の担当としても「3話完結」だったのですが……どうも7話以降は、7~8話も9~10話も(多分11~12話も)「2話完結」みたいですね。
 それがよく分からなかったので、10話放送時点で「10話と11話は話が繋がっているのか?」と迷ってしまい、11話を観て「10話と11話は繋がっていないんだな」と確認した上で10話までの元ネタ解説の記事を書くことにしました。遅くなって申し訳ないです。

 11話については直接ネタバレしないように心がけるつもりですが、「11話を観たから分かっていること」はあると思うので何となく文章からそれが伝わってしまうかも知れません。気になる人は、11話を観てから読んでもらった方がイイかも知れないですね。


 「アニメ初心者の人にも、『SHIROBAKO』に出てくる元ネタが分かるように」という狙いで書き始めた記事ですが、正直なところ私もよく分からない元ネタも多く出てきますし、そのことでお叱りを受けることも多いので……「なんでこんな記事を書き始めちゃったんだろう」「もっと詳しい人が書いてくれたらイイのに」と思わなくもないです。


◇ 第7話「ネコでリテイク」

○ 『ぷる天』の説明の時に出てくる字幕
shirobako7-1.jpg
<テレビアニメ『SHIROBAKO』第7話より引用>

 ここまで説明する必要があるかは分かりませんが一応(笑)。
 ニコニコ動画のコメントのパロディです。
 ニコニコ動画(公式サイト)は2006年に設立された動画共有サイトで、最大の特徴は視聴者が動画にコメントを残せるところです。コメントは「この動画の何分何秒に投稿された」ということが反映されるので、上記の画像のように動画の内容に合わせたコメントが流れてくるんですね。自分はニコニコ動画はあまり観ないので詳しくないんですけど、ニコニコ動画好きな人からするとこのコメントは割とリアルらしいです。ワケの分からないコメントも流れているところが(笑)。

 「ニコニコ動画の定番」なのかは分かりませんが、自分がネット上などでよく見かける「定番のコメント」をピックアップして元ネタを解説しようと思います。

 「ざわ…ざわ…」は『賭博黙示録カイジ』や『アカギ~闇に降り立った天才~』などで知られる福本伸行さんの漫画でよく見られる表現で、場の空気がざわめく様子を書き文字で表しています。ニコニコ動画などで使われる時は、「これから何かが起こる」時に使われるのが定番だそうです。

 「世界よ、これがアニメーションだ」は2012年の映画『アベンチャーズ』の日本公開時のキャッチコピー「日本よ、これが映画だ。」のパロディだと思われます。「日本よ、これが映画だ。」は日本映画と日本市場に対する“上から目線”のキャッチコピーということが話題になり、多数のパロディが公式・非公式問わずたくさん出てきましたが……ここで使われているのは日本のアニメを自虐している“下から目線”の表現ですね。

 「おや?美少女のようすが……!!」は、ゲーム『ポケットモンスター』シリーズでポケモンが進化する時の「・・・・おや!?○○のようすが・・・・!」という文章が元ネタだと思います。『ポケモン』だと「可愛かったキャラが進化してゴツくなってしまった」みたいなことがあるので、作画崩壊をそれに合わせているんですかね?

 「qぁwせdrftgyふじこlp」は、キーボードの「Q」のキーと「A」のキーに指を置いて右に滑らせることで出てくる文字列です。文章では表現できない気持ちを表現する時に使ったり、何者かに襲撃されるなどしたダイイングメッセージのように表現したりします。

 「腐ってやがる。早すぎたんだ」は、1984年のアニメ映画『風の谷のナウシカ』に出てくる台詞です。具体的な話はネタバレになるので書きませんが、とあるものが溶け崩れていく様を見た登場人物が発した言葉なので、『ぷる天』の作画崩壊に対して使われるのは忠実なパロディのように思えますが。ネットスラングとして使われる時は、腐女子に対する表現として使われることが多いそうです。


○ 「福山敦美さん」
 絵麻が「2ヶ月で動画から原画に上がった」と言っていて、宮森が「天才」と評した人。
 元ネタは「福島敦子さん」ですかね。ゲーム『ポポロクロイス物語』シリーズのキャラクターデザインとしても有名ですけど、1980年代から様々なアニメの原画を描いていたアニメーターさんです。WEBアニメスタイルにインタビュー記事があったので読んでみると、確かに「動画の期間はあまりない」と仰っていますね。しかし、本人も理由が分かっていないみたいですが(笑)。



◇ 第8話「責めてるんじゃないからね」

○ 『ハムカツ』
 宮森かおりの同僚が「昨日観た?」と訊いてきたドラマ。
 「羅針盤がなくてもこの海は渡ってみせる!」が決め台詞で、同僚がウンザリしていた……ということは、別に元ネタがあるとかじゃないってことでイイのかな。悪口言う場合、元ネタがあると色々まずそうですし。

――12月21日13時追記――
 コメント欄にて、「ハムカツ」は「ドラマのタイトル」ではなく「主演俳優の愛称」ではないかという指摘がありました。確かにそのシーンを見返してみると「昨日のハムカツドラマ観たー?」という台詞なので、「ハムカツ」という愛称の俳優が主演をしているドラマみたいですね。木村拓哉さんを「キムタク」と呼ぶようなもので。

 作中で思いっきり悪口を言っているので、誰か元ネタかは明言しない方が良さそうですけどね……(笑)



○ みやざきいさお
○ ほそかわいずる

 タローが目標と言っていた「名前で客を呼べるアニメ監督」。

 「みやざきいさお」の元ネタは恐らく「宮崎駿」さん。こんな超有名人の解説が必要なのかは分かりませんが一応(笑)。
 テレビアニメ『アルプスの少女ハイジ』のメインスタッフ、『未来少年コナン』の監督を務め、1979年には『ルパン三世 カリオストロの城』でアニメ映画監督デビュー。『風の谷のナウシカ』の漫画連載と映画監督を務め、スタジオジブリの創設以後は『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』などなど代表作は挙げきれないほど。
 『風立ちぬ』を最後に長編映画の制作からは引退を表明していますが、間違いなく日本一有名なアニメ監督でしょう。

 「ほそかわいずる」の元ネタは「細田守」さんでイイのかなぁ。
 1999年~2000年に『劇場版デジモンアドベンチャー』の監督を二作担当して注目を集め、その後スタジオジブリの『ハウルの動く城』の監督に抜擢されるも企画が頓挫(『ハウルの動く城』は後に宮崎駿さんによって作られる)。
 その後、『おジャ魔女どれみドッカ~ン!』や『明日のナージャ』の演出を経て、2006年に公開された『時をかける少女』の監督として再度注目を集めることに。その後の『サマーウォーズ』も大ヒット、スタジオ地図を立ち上げて、その後の『おおかみこどもの雨と雪』も大ヒット。来年の夏には新作映画『バケモノの子』の公開が予定されています。

 タローの言うとおり、現時点で「名前で客を呼べるアニメ監督」に最も相応しい人は、細田さんで間違いないでしょう。


○ 短井監督
 タローが一緒に仕事をしたいと言っていた監督で、文脈からするとカナンで仕事している監督みたいですね。『ロボハル』の監督かどうかは微妙な……

 この名前じゃなかったらスルーしていたと思います(笑)。
 元ネタは恐らく「長井龍雪」さんでしょう。2003~2005年の『まぶらほ』シリーズの監督補佐を務め、2006年の『ハチミツとクローバーII』で初監督、2007年のサンライズ35周年ビッグプロジェクト『アイドルマスター XENOGLOSSIA』でも監督を務めました。どうも……この時期までは、正直「厄介なことが起こった作品のまとめ役に奔走させられる人」という印象だったのですが。

 2008年の『とらドラ!』、2009年の『とある科学の超電磁砲』、2011年には『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』と大ヒット作を連発し、アニメファンからは「今一番新作が楽しみな監督」として注目を集めるようになりました。現在は2015年公開予定の映画『心が叫びたがってるんだ。』の制作中みたいですね。

 長井監督が仕事を一緒にしているアニメ制作会社は、サンライズ、J.C.STAFF、A-1 Pictures辺りなのでカナンの元ネタもこの辺なんですかね。自分は以前はサンライズ=カナン説を唱えていましたが、現在はA-1 Picturesが一番しっくり来るかなぁと思っています。


○ タイタニックから脱出する乗客に演奏を続ける楽団員
 カナンに行く落合に対してあーだこーだ言っているタローが自分を喩えたもの。これは別にアニメじゃないし、有名な話だけど、世代によっては分からないと思ったので一応解説。

 1912年のタイタニック号沈没事故の際に、「乗客達が落ち着いて救命艇に誘導されるように」とウォレス・ハートリー率いるバンドが沈みゆくタイタニック号の中で最後まで演奏を続けたという逸話があるのです。1997年公開の映画『タイタニック』でもこのシーンは描かれていたので、知っている人も多いと思います。

 しかし、バンドメンバーは全員亡くなってしまうので、タローのこの喩えは「流石タローだぜ!」という喩えですね(笑)。



◇ 第9話「何を伝えたかったんだと思う?」

○ ウェスタンエンタテイメント
 メーカーP葛城さんの会社。
 あれ……第1話に台詞が出てきた「バーナキョーダイ社」が葛城さんの会社で、『えくそだすっ!』の円盤を作っているのかなと思っていたんだけど。そういうことではないのか。『えくそだすっ!』のメーカーPが葛城さんで、葛城さんが「ウェスタンエンタテイメント」の人ならば、『えくそだすっ!』のブルーレイ&DVDは「ウェスタンエンタテイメント」から出るんだと思います。

 検索してみたら「イースト・エンタテイメント」というテレビ番組の企画制作などを手がけている会社はあったんだけど、ここはテレビアニメは扱っていないみたいなので元ネタとしては微妙。特に元ネタはないのかも知れませんね。ちょっと分かる人がいたら教えてくださると助かります。


――2月26日23時追記――
 コメント欄にて、葛城さんのモデルが元バンダイビジュアル所属で現在フロンティアワークス所属の轟豊太プロデューサーであると教えてもらいました。そして、「フロンティア」とはそのままの意味ならば「最前線」ですが、アメリカ合衆国の歴史においては「まだ開拓しきっていない西部の地域」という意味なので「ウェスタン」となったのではないかという説をいただきました。
 私もこれはかなり「上手いもじりだ」と思ったので、可能性は高いと思いますし、こうであって欲しいなと思います。

 フロンティアワークスはアニメイトによって2002年に設立された音楽・映像ソフト製作・販売会社で、『マリア様がみてる』『ひぐらしのなく頃に』『STEINS;GATE』なんかが有名かなと思います。
 情報ありがとうございました。



○ 『第三飛行少女隊』
 武蔵野アニメーションとウェスタンエンタテイメントが「アニメ化」として企画提案している大人気作品。どうも原作は漫画みたいですね。

 表紙の絵から察するに女のコが戦闘機に乗って戦う作品らしいです。
 元ネタがありそうで、なさそうな……『えくそだすっ!』に元ネタがないように、『第三飛行少女隊』にも明確な元ネタがあるワケではないと思います。


○ 夜鷹書房
 『第三飛行少女隊』の出版社。
 「○○書房」という名前の出版社はたくさんあるんですけど、「もじりとしてピンと来る出版社」で「漫画や小説を出している出版社」がイマイチ思いつかないですね。半藤さんが割とカンジワルイキャラですし、業界ものとしてカンジワルイものとして描くのは元ネタに失礼でしょうし。これは元ネタがあるわけじゃなくて「元ネタのない架空の出版社」じゃないかなぁと思います。

 とか言って、私が思いつかないだけで、しっくり来る元ネタの出版社があったらどうしましょう(笑)。


――12月21日13時追記――
 コメント欄にて、「夜鷹書房」の元ネタは「富士見書房」ではないかという指摘がありました。言われて見れば確かにしっくり来ます。
 「富士見書房」→「一富士」、「夜鷹書房」→「二鷹」とも考えて。
 「富士見書房」→「3(見)」、「夜鷹書房」→「4(夜)」とも考えられますし。

 何より富士見書房は漫画も小説も出していますからね。
 “カンジワルイキャラ”って書いちゃったけど、どうしましょう……(笑)



○ 『オーダーは亀ですか?』
○ 『とあるお寺の即身仏』
○ 『SSDRII』
○ 『甘城アミューズメントパーク』
○ 『ボールウォッチーズ』
○ 『強気サドル』
○ 『望遠機動隊 amuse』
○ 『ダンツィヒ回廊のエカテリーナ』


 本田さんが眺めていた「とあるネットショッピングサイト」のアニメブルーレイ&DVDランキングの、『えくそだすっ!』以外の作品名です。何度か出ているものもありますね。一応、上から順に書いていきましょう。

 『オーダーは亀ですか?』の元ネタは恐らく『ご注文はうさぎですか?』公式サイト)でしょう。2014年4~6月に放送されていたアニメで、喫茶店を舞台に女のコ達の日常を描いて視聴者の心をぴょんぴょんさせてくれました。

 『とあるお寺の即身仏』は、第1~2話の元ネタ解説でも触れたように『とある魔術の禁書目録』が元ネタだと思われます。

 『SSDRII』第1~2話の元ネタ解説にチラッと書きましたが、G.I.STAFFの作品みたいですね。元ネタはちょっと思いつかないんですけど、何かありますかねぇ。

 『甘城アミューズメントパーク』の元ネタは、恐らく現在放送中のアニメ『甘城ブリリアントパーク』公式サイト)です。制作は京都アニメーション、絵麻の憧れの人がいる会社ですね。消滅寸前の遊園地を主人公が立て直していくお話です。

 『ボールウォッチーズ』は、こういうセンスが私は好きです(笑)。
 元ネタは恐らく『ストライクウィッチーズ』公式サイト)。2008年にアニメ1期、2010年にアニメ2期が放送され、その後もOVAや劇場版が展開されている人気アニメです。女のコ達が戦う姿が「パンツ じゃないから恥ずかしくないもん! 」という名言を生んだ……というか、私は観たことがないのでこういうふわっとした説明しか出来ないんですねゴメンなさい。

 野球用語で考えて「ストライク」を「ボール」に置き換えただけでなく、サッカー用語である「ボールウォッチャー」(守備側がボールを見てしまってマークを外してしまうこと)ともかけているという。こういうセンスが私は大好きです!

 『強気サドル』の元ネタは『弱虫ペダル』でしょう。
 これはあんまりひねりがなくてイマイチ(笑)。
 『弱虫ペダル』(公式サイト)は現在もアニメが放送中の自転車競技を題材にした作品で、2013年からアニメ1期、2014年からアニメ2期が放送されています。

 『望遠機動隊 amuse』は4~6話の元ネタ解説にも出てきた『攻殻機動隊』の新プロジェクト『攻殻機動隊 ARISE』が元ネタだと思われます。2013年から全4部として公開された映画で、原作(士郎正宗さん)、劇場版(押井守さん)、S.A.C(神山健治さん)に続く『第4の攻殻』と呼ばれているらしいですね。

 『ダンツィヒ回廊のエカテリーナ』は10話のサワラ・スタジオのシーンで出てくるアニメです。元ネタは分からなかったのだけど、検索してみたら『異国迷路のクロワーゼ』じゃないかと言っている人がいて、なるほど分からんでもないと思いました。
 『異国迷路のクロワーゼ The Animation』は2011年にアニメ化された作品で、19世紀後半にフランスに渡った日本人の少女を主人公にした作品だそうです。

 「ダンツィヒ回廊」が何だかよく分からないんですが、「ダンツィヒ」と「ポーランド回廊」を足した地名ですかね……「回廊」には「細長い領土」と「建物などを取り囲む廊下」という意味があって……迷路を回廊に置き換えて、かつ回廊にくっ付ける言葉としてダンツィヒを持ってきたとすると、元ネタとしてはしっくり来るかなと思います。
 

○ shinanon
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<テレビアニメ『SHIROBAKO』第9話より引用>

 本田さんが眺めていた「とあるネットショッピングサイト」。
 ロゴが思いっきりamazon公式サイト)なんですが……どうして「信濃」?

――12月21日15時追記――
 コメント欄にて、「アマゾン川」と「信濃川」をかけているんじゃないかという指摘がありました。納得です。
 「アマゾン川」は世界最大の流域面積の川で、論争にはなっていますが「世界で一番長い川」という説もあります。「信濃川」は「日本で一番長い川」です。この二つをかけていると考えると、なかなかひねりのあるもじりですね。



○ 『ズーパークストーリー』
 美沙の勤める会社「スーパーメディア・クリエイションズ」の社長が、昔海外でCG制作をしていた作品。

 最初に名前を聞いた時は『ジュラシック・パーク』が元ネタかなと思ったのだけど……美沙が「動物が可愛かった」と言っているし、「ストーリー」と付いているし、『トイストーリー』みたいなキッズ向けに(も)作られている映画が元ネタかなと思ったら。10話に映像が思いっきり出ていました(笑)。

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<テレビアニメ『SHIROBAKO』第10話より引用>

 『アイスエイジ』とか『ザ・ペンギンズfrom マダガスカル』辺りのイメージですかねぇ。
 『アイスエイジ』公式サイト)は2002年公開のCGアニメ映画。数万年前の氷河期に入ろうとした地球を舞台に、マンモス・ナマケモノ・サーベルタイガー等の奮闘を描いた作品です。

 『ザ・ペンギンズfrom マダガスカル』公式サイト)は、2005年公開のCGアニメ映画『マダガスカル』のスピンオフ作品で、2008年からアメリカで放送されました。動物園の秩序を守るペンギン達の話ということで『ズーパークストーリー』の名前に相応しそうなんですが……スーパーメディア・クリエイションズは「創立10年にも満たない会社」という台詞があるので、年代的にちょっと合致していなさそうですね。


○ 『野球のプリンス様』
 しずかがガヤとしてデビューした作品。略して『やきプリ』。
 ということで、元ネタは『テニプリ』こと『テニスの王子様』で間違いないでしょう。

 ちなみに、登場人物には「越後」「備後」「晋作」「涼」がいて、「越後」は『テニスの王子様』の「越前リョーマ」のパロディみたいです。他のキャラは分からん……『テニプリ』は10年くらい前までは読んでいたんですけど、とんと記憶がなくて。


○ 明日川 源
 『やきプリ』の音響監督。
 モデルは恐らく「明田川 仁」さんです。マジックカプセル所属の音響監督で、父親も音響監督の「明田川 進」さんです。「明日川 源」のモデルは見た目と年齢が近そうな息子さんの方かなと思います。


○ 永井 つかさ
 『やきプリ』の主演声優。
 しずか(20歳か21歳)より年下だけど何本も主役をやっているとか。CV.は山岡ゆりさん。矢野さんとの兼役なので多分元ネタの人はいませんよね……?

 しかし、そう考えると……兼役ではなかった相馬れなは、今後また登場してきそうな……


○ 『グランスピード2』
 美沙の勤める会社「スーパーメディア・クリエイションズ」がCG制作を頼まれたゲーム。
 リアルな車が出てくるレースゲームで考えると、『グランツーリスモ』と『ニード・フォー・スピード』を合わせたのが元ネタというカンジですかね。

 『グランツーリスモ』公式サイト)は1997年に第1作が発売されたSCEのレースゲームです。現在は『6』まで発売しています。実在する大衆車や高級車などがリアルな挙動で動くのでレースゲームというよりかは「ドライビングシミュレーター」とも言えますね。

 『ニード・フォー・スピード』は1994年に第1作が発売されたEAのレースゲームです。現在までにたくさんのシリーズ作品が出ているので、どれが何やらよく分かりません(最新作の公式サイトはコレかな?)。実在するスポーツカーが多数登場し、2014年には実写映画化もされました。


○ 舞茸しめじ
 『えくそだすっ!』の脚本を書いている人。この流れを見ると、シリーズ構成も担当していると思われます。きのこ+きのこというペンネームから「奈須きのこ」さんが元ネタじゃないかと言っている人も見かけたんですが、「奈須きのこ」さんはアニメの脚本家ではなくてゲームのシナリオや小説を書く人なので可能性は低いと思います。

 多分、モデルのいないアニメオリジナルのキャラじゃないですかねぇ。


○ 『月の子チョビヒゲ』?
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<テレビアニメ『SHIROBAKO』第9話より引用>

 まだあったのか武蔵野アニメーションの過去作。元ネタは多分『星の子チョビン』です。
 『星の子チョビン』は1974年に放送されたアニメで、制作はスタジオ・ゼロ。石森章太郎さんの原作で、アニメと同時に漫画も連載されていたそうです。検索したらスタジオ・ゼロは1971年に解散したという話も出てきたんですが、一体どれが真実なんでしょう……



◇ 第10話「あと一杯だけね」

○ サワラ・スタジオ
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<テレビアニメ『SHIROBAKO』第10話より引用>

 元ネタは、検索してみたところ「スワラ・プロ」公式サイト)がロゴがそっくりでそれっぽいですね。「スワラ・プロ」はアニメ・映画・ドラマなどの音響効果制作、音響制作をする会社だそうです。

shirobako10-5.jpg
<テレビアニメ『SHIROBAKO』第10話より引用>

 この画像を見てから……こちらのページの、一番下の画像を見てください!
 似てる!!水槽の位置が違うけど!

 「河野幸泰(こうのゆきやす)」のモデルは、名前の似ている「今野康之(こんのやすゆき)」さんという役員の方がいらっしゃるみたいなのですが……流石に音響効果の人の写真は検索しても出てきませんね。


○ 『ラットハンター』
○ 『ライオンになった王様』
○ 『バルーンおばさんとペット』
○ 『ドラゴンとタマ』
○ 『ミュータントサーモンズ』
○ 『終わりのない旅』
○ 『思い出の魔法都市』
○ 『空色物語』
○ 『秘密の竜骨』
○ 『路地裏カフカ』
○ 『幻想(上)』

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<テレビアニメ『SHIROBAKO』第10話より引用>

 美沙の部屋の本棚にあったDVDや本のタイトル。
 勘弁してくれよ、美沙……

 『ラットハンター』は絵柄が『トムとジェリー』っぽいし、『トムとジェリー』も「ネズミを追いかけるネコの話」なんだからこれが元ネタでイイですかね?『トムとジェリー』は1940年代から制作されているアメリカのアニメで、映画、テレビ、OVAなど様々な展開がされています。
 『トムとジェリー』はCGアニメ化の動きもあったみたいなんですが、現在までには作られていないみたいですね。

 『ライオンになった王様』の元ネタは『ラマになった王様』ですかね?
 2000年に公開されたディズニーの長編アニメーション作品で、日本では2001年に公開されました。南米のとある国の王様が魔法使いによってラマに変えられてしまうというお話です。画像では「3D」という記述があるけど、『ラマになった王様』は3D映画じゃないですよね多分……

 『バルーンおばさんとペット』は、元ネタが『カールじいさんの空飛ぶ家』でイイのかなぁ……「ペット」と「空飛ぶ家」は全然もじっていないので、もっとしっくり来る元ネタがあるのかも。『カールじいさんの空飛ぶ家』は2009年公開のピクサーのCGアニメ映画です。
 最近テレビ放送もされていましたね。録画はしたけどまだ観ていないので、どういう話なのかはまだ知りません!観る前にネタバレしたくないんで!!

 『ドラゴンとタマ』の元ネタは多分『ヒックとドラゴン』です。
 『ヒックとドラゴン』は2010年公開のドリームワークスのCGアニメ映画です。ひ弱な少年ヒックがドラゴンとの交流で成長していく話です。

 『ミュータントサーモンズ』の元ネタは恐らく『ミュータントタートルズ』です。
 元々は『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』という名の1984年に出版されたアメコミで、1987年にアメリカでテレビアニメ化されました。日本では1991年にNHK BS2で『アイドル忍者タートルズ』という名で放送された後、1993~1995年にテレビ東京で『ミュータントタートルズ』という名で放送されて人気になりました。
 2000年以降も定期的に新作が作られていて、2012年のシリーズ(日本では2014年放送)はフルCGアニメになったそうです。映画は1990年と1993年に実写映画化され、2007年には『TMNT』という3DCGアニメ映画になり、2014年にはマイケル・ベイ製作の映画『ミュータント・タートルズ』(公式サイト・音が出ます)が大ヒットして続編の制作も決まったそうです(日本での公開は2月)。
 
 美沙が持っているのは、2007年のフルCGアニメ『TMNT』ですかねぇ。

 ここまでがDVD。
 美沙の持っているDVDは、全てアメリカのアニメ(CGアニメもある)となっているのが特徴です。『アンデスチャッキー』が好きな宮森さんや、なにわアニメーションの堀内さんに憧れている絵麻とはちょっと違うんですね。
 
 『終わりのない旅』 『思い出の魔法都市』 『空色物語』 『秘密の竜骨』 『路地裏カフカ』 『幻想(上)』は小説だと思うんですが、小説はアニメや映画とは比べ物にならないほど数が出ているので正直分かりません……
 『秘密の竜骨』 は『折れた竜骨』っぽいとか、『路地裏カフカ』は『海辺のカフカ』っぽいとか、可能性があるものは思いつくのですが。上下巻ではなく文庫本1冊になっていることから元ネタとしては微妙のような。誰か元ネタにピンと来た人は教えてくださるとありがたいです。

 Twitter等でこれまでに指摘された候補としては……

・『終わりのない旅』← 『はてしない物語』
・『思い出の魔法都市』
・『空色物語』 ← 『空色勾玉』
・『秘密の竜骨』← 『折れた竜骨』
・『路地裏カフカ』← 『海辺のカフカ』
・『幻想(上)』← 『幻夜』、『幻華』

 があります。どれも「これだ!」と思えるような「そうか?」と思えるような。タイトルだけだと正直分からないんですねぇ。

――12月21日0時10分追記――
  『幻夜』、『幻華』を追加しました


○ 「スーパーメディア・クリエイションズ」の壁にあるポスター
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<テレビアニメ『SHIROBAKO』第10話より引用>

 恐らく「スーパーメディア・クリエイションズ」が過去に関わってきた作品達です。って、あれ?『グランスピード2』の元ネタだと思っていたものがここに出ちゃっているじゃないか!

 まず左端から。
 写真だと分かりづらいですが、右上に「Ziii」という記述があります。これは任天堂が2006年に発売したゲーム機Wiiが元ネタだと思われるので……このポスターのゲームの元ネタは、コードマスターズから発売されたレースゲーム『F1 2009』が怪しいかなと思います。

 真ん中。
 『GREAT FINISH4』というタイトルですが、ロゴが思いっきり『グランツーリスモ』シリーズ(公式サイト)に似ています。ただし、左上に「DREAM STAFF」という記述があって……「この世界線ではドリームキャストで『グランツーリスモ』が発売しているということか!」と思わなくもないです。

 右端。『IIIROOT FOR SPEED』?何て読むんでしょうコレ。
 これも『ニード・フォー・スピード』が元ネタっぽいんですが、ロゴが全然違うんですよね……


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 7~10話の元ネタ解説は以上です。
 今回は今まで以上に「何が元ネタか分からない……」ものが多くて申し訳ない。「これの元ネタは○○じゃない?」というのが分かった人がいらしたら教えてくださるとありがたいです。

 7~8話は絵麻編で、9~10話は美沙編でしたが、それぞれの話は絵麻や美沙だけの話を描くのではなくて、宮森さんやみどりやしずかにも「これからどうなっていくのか」を考えさせて語らせているのが上手いなと思いますし。『えくそだすっ!』と武蔵野アニメーションがどうなっていくのかにもシンクロしているのが上手いなと思いました。


 それはそうと、私が一番気になったのはこちら!

 shirobako10-6.jpg
<テレビアニメ『SHIROBAKO』第10話より引用>

 小笠原さん「安原さんの猫可愛い!!!」


 ゴスロリ様、メールだとテンション高いのな。
 これ、「瀬川さん」辺りと間違えているんじゃないのかなぁ(笑)。


――追記――
第11~14話の元ネタ解説はこちら
漫画版1巻&小説版はこちら
第15~19話の元ネタ解説はこちら
第20話~最終話の元ネタ解説はこちら

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≫ EDIT

自分が期待している2015年の冬アニメラインナップ

 ちょっと気が早いかも知れませんが、このタイミングを逃すと書く余裕がなくなるので今の内に書きますよ!

 来年1月から始まる(主に)深夜アニメの中から、自分が「とりあえず第1話だけでも観てみよう」とした作品をリストアップするだけの記事です!
 アニメ初心者の人は「たくさん作品があってどれを観てイイか分からない……」と絶望してしまうかも知れないので、その参考情報の一つになれればイイかなと思います。ここまでがテンプレ!

(関連記事:超初心者のための“深夜アニメの楽しみ方”講座
(関連記事:超初心者のための“深夜アニメの切り方”講座
(関連記事:初心者の自分が、インターネットの無料配信で深夜アニメを観てみました
(関連記事:たくさんあるアニメ作品を「食わず嫌い」すること


 来季も、今季同様に「7作品をピックアップ+コメント欄やTwitterでオススメしてもらった作品も追記で紹介していく」方針で行こうと思います。
 インターネットでの配信サイトの紹介は、こちらのページでまとめて紹介していきます。この記事を書いている12月17日段階ではまだどのサイトも配信ラインナップを発表していないのでスカスカですが、配信ラインナップが発表されるごとに更新していこうと思います。

 来季始まるアニメを網羅したいという人は、『脳とアニメーション』さんの一覧記事『あにめも』さんのアニメチェックのページを見ると分かりやすいと思います。

 参考情報の一つとして各作品のPVを載せておきますが、PV観るとネタバレになってしまう部分もあるのでそこは気をつけてください。全体的な傾向としては、PVは大体2~3話までの内容をまとめたものが多いですね。


○ 『暗殺教室』
 <公式サイト
 <男女女男男>

暗殺教室 コミック 1-11巻セット (ジャンプコミックス)

 最注目の1本目に選んだのはコレ!
 原作は週刊少年ジャンプに連載中の漫画で、作者は『魔人探偵脳噛ネウロ』の松井優征さんです。超強い先生の命をクラスの生徒全員で殺しにかかるという話で、連載開始当初から大きな話題を呼んでいました。アニメ制作陣は監督に岸誠二さん、シリーズ構成を上江洲誠さん、キャラクターデザインを森田和明さん、制作がラルケと、『ダンガンロンパ』と同じ布陣ですね。

 『ダンガンロンパ』は1クールに押しこめてしまったことで原作ファンの嘆きを聞いたりもしたのですが、『暗殺教室』は2クールらしいのでその辺は安心して期待しています。
 すっげえ楽しみにしていますし、関東ではフジテレビが金曜深夜にアニメをねじこむということでかなり気合の入ったポジションの作品だと思うのですが……おかげで『Gレコ』と若干被りそうな予感が……こちらは金曜25:20~で、『Gレコ』は金曜25:55~、特番などで放送時間がズレると被る可能性があるんですよねぇ。ウチのレコーダーは裏番組録画が出来ないのでネット配信もあるとイイんですけど。



 放送日程は、
 フジテレビでは1月9日~(金曜日深夜)
 関西テレビ
 東海テレビ
 BSフジ 他で放送予定だそうです。


○ 『ユリ熊嵐』
 <公式サイト
 <女女女男男

ユリ熊嵐 (1) (バーズコミックス)

 『輪るピングドラム』の幾原邦彦監督による最新作!
 漫画版もあるのだけど、オリジナルアニメのコミカライズで、監督が別名義で原作者を担当しているみたいです。

 オリジナルアニメなのであまり設定を知らずに観たいところなのですが……タイトルにも「ユリ」という言葉が入っているように百合の要素もあるし、「熊」という言葉が入っているようにこの作品世界では熊が一斉に人類に襲いかかっているという要素もあるし、ってなんだその二つの組み合わせは(笑)。

 設定からして「一筋縄ではいかない」ニオイがプンプンしていますねー。
 自分は『輪るピングドラム』を観ていなくて、当時Twitterのタイムラインで話題になっているのを見て羨ましかったし、2月にdアニメストアの会員になったら「見放題」で観る予定なので……この作品も当然チェックしようと思っています。



 放送日程は、
 TOKYO MXでは1月5日~(月曜日深夜)
 MBSでは1月6日~(火曜日深夜)
 テレビ愛知では1月6日~(火曜日深夜)
 BS11では1月7日~(水曜日深夜)
 AT-Xでは1月13日~(火曜日夜)


○ 『アイドルマスター シンデレラガールズ』
 <公式サイト
 <女女女女女

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS-ANIMATION FIRST SET-【完全生産限定版】 [Blu-ray]

 このために、バンダイチャンネル「見放題」で前作を全話視聴してきました!
 『THE IDOLM@STER』は元々2005年に稼動したアーケードゲームで、プレイヤーがプロデューサーとなってアイドルをプロデュースしていくゲームです。その後、Xbox 360などの家庭用ゲーム機でも展開され、まぁ色々ありましたが……2011年にはA-1 Picturesによってテレビアニメ化されて大ヒット、2014年には劇場版アニメにもなりました。

 この『アイドルマスター シンデレラガールズ』は、2011年からモバゲーでサービス開始されたソーシャルゲームです。『THE IDOLM@STER』のキャラ達ではなく、新たなアイドルをプロデュースしていくゲームで新しい世代の『アイドルマスター』のヒロイン達という位置付けでイイのかな。

 前作と同じA-1 Picturesの制作で、前作の演出・脚本・作画監督を務めた人達が監督・シリーズ構成・キャラクターデザインへと昇格しているので、前作と同じ雰囲気は作れそう。
 不安要素があるとすると……前作はアレだけの人数のメインキャラがいるのにちゃんと話としてまとまっていたことが奇跡のようなものだったのに、今作はソーシャルゲームのアニメ化なので前作とは比べ物にならないほどキャラクターがいてコレで話がまとまるのかというところ。なので、期待はもちろん大きいけど不安がないワケでもないと、3枠目に選びました。



 放送日程は、
 TOKYO MXでは1月9日~(金曜日深夜)
 チバテレでは1月9日~(金曜日深夜)
 群馬テレビでは1月9日~(金曜日深夜)
 KBS京都では1月9日~(金曜日深夜)
 岐阜放送では1月9日~(金曜日深夜)
 BS11では1月9日~(金曜日深夜)
 サンテレビでは1月9日~(金曜日深夜)
 三重テレビでは1月9日~(金曜日深夜)
 とちぎテレビでは1月9日~(金曜日深夜)
 テレ玉では1月9日~(金曜日深夜)
 tvkでは1月9日~(金曜日深夜)
 TVQ九州放送では1月13日~(火曜日深夜)


○ 『ローリング☆ガールズ』
 <公式サイト※ 音が出ます
 <女女女女女

小説 ローリング☆ガールズ 1巻

 『進撃の巨人』や『鬼灯の冷徹』で脚光を浴びたWIT STUDIO制作の初のオリジナルアニメです。監督は『銀の匙』2クール目の監督だった出合小都美さん、キャラクターデザイン原案は『TARI TARI』のtanuさん。

 「都道府県が全て独立国家となった」日本を舞台に、「モサ」と呼ばれる能力者が統治している各地域を、能力を持たない「モブ」と呼ばれる普通の女のコ4人で旅をする青春ロードムービーだそうです。とてつもない変化球のような、ど真ん中に豪速球を投げ込んでいるような……蓋を開けてみるまでどっちに出るか分からない作品にになりそう!

 オリジナル作品は応援したいですし、WIT STUDIOだし、要注目!



 放送日程は、
 MBSでは1月10日~(土曜日深夜)
 TOKYO MXでは1月11日~(日曜日深夜)
 テレビ愛知では1月11日~(日曜日深夜)
 BS11では1月11日~(日曜日深夜)
 TVQ九州放送では1月12日~(月曜日深夜)


○ 『冴えない彼女の育てかた』
 <公式サイト
 <男女女女女

冴えない彼女の育てかた (富士見ファンタジア文庫) 冴えない彼女の育てかた2 (富士見ファンタジア文庫) 冴えない彼女の育てかた3 (富士見ファンタジア文庫) 冴えない彼女の育てかた4 (富士見ファンタジア文庫) 冴えない彼女の育てかた5 (富士見ファンタジア文庫) 冴えない彼女の育てかた6 (富士見ファンタジア文庫) 冴えない彼女の育てかた7 (富士見ファンタジア文庫)

 今季のノイタミナ枠。
 原作は丸戸史明さんによるライトノベルで、主人公の男子高校生がとある少女をモデルに同級生の女のコ達とギャルゲーの制作をしていくのだが、同時にその「とある少女」もギャルゲーに相応しいヒロインへとプロデュースしていくというお話みたいです。

 ……なんだか、よく見る設定の寄せ集めのような(笑)。
 でも、逆に考えるとそれだけ安定した設定とも言えますし、こうした作品は「そのテンプレ」の中でどれだけの独自性が出せるのか次第ですから。ノイタミナ最後の「二枠」時代ですし、自分があまり得意ではないハーレム配置のアニメですがチェックしてみようかなと思います。

 にしても、A-1 Picturesは来季はいくつ作品を作るつもりなんだ……



 放送日程は、
 フジテレビでは1月8日~(木曜日深夜)
 岩手めんこいテレビでは1月8日~(木曜日深夜)
 さくらんぼテレビでは1月8日~(木曜日深夜)
 仙台放送では1月8日~(木曜日深夜)
 テレビ愛媛では1月8日~(木曜日深夜)
 テレビ静岡では1月8日~(木曜日深夜)
 秋田テレビでは1月8日~(木曜日深夜)
 福島テレでは1月8日~(木曜日深夜)
 新潟総合テレビでは1月8日~(木曜日深夜)
 テレビ熊本では1月8日~(木曜日深夜)
 関西テレビでは1月8日~(木曜日深夜)
 テレビ新広島では1月8日~(木曜日深夜)
 テレビ西日本では1月8日~(木曜日深夜)
 東海テレビでは1月8日~(木曜日深夜)
 鹿児島テレビでは1月8日~(木曜日深夜)
 サガテレビでは1月9日~(金曜日深夜)


○ 『純潔のマリア』
 <公式サイト※ 音が出ます
 <女女女女男

純潔のマリア 1 (アフタヌーンKC) 純潔のマリア(2) (アフタヌーンKC) 純潔のマリア (3) (アフタヌーン)

 さて……判断が難しい6枠目。
 原作は『もやしもん』の石川雅之さんによって連載されていた漫画で、中世ヨーロッパの百年戦争の時代を舞台に、最強にして処女、魔女にして聖女の名を持つ少女を主人公にしたお話です。監督は『プラネテス』『コードギアス』の谷口悟朗さん、シリーズ構成・脚本を『かんなぎ』や『俺妹』の倉田英之さんが担当―――と、『ガン×ソード』コンビですね。

 ということで……原作もスタッフも豪華なのだけど、個人的には最近の谷口さんや倉田さんの作品にピンと来ていないので。注目はしているのだけど、「自分には合わないかもなぁ」という不安も大きいです。ということで6枠目。



 放送日程は、
 TOKYO MXでは1月11日~(日曜日夜)
 KBS京都では1月11日~(日曜日深夜)
 サンテレビでは1月11日~(日曜日深夜)
 テレビ愛知では1月11日~(日曜日深夜)
 AT-Xではでは1月12日~(月曜日深夜)
 BS11では1月13日~(火曜日深夜)



○ 『艦隊これくしょん -艦これ-』
 <公式サイト
 <女女女女女

艦隊これくしょん -艦これ- 提督@報告書 (エンターブレインムック)

 来たぜ、7枠目!
 7枠目は毎回「自分だけだったら絶対に観ないのだけど話題性もあるしこれを紹介して自分も観てみよう」枠なので、不安の方が大きいけれど「7枠目はコレしかないでしょう!」と選びました。

 『艦隊これくしょん -艦これ-』は、元々2013年からDMMで配信が始まったブラウザゲームです。航空母艦・戦艦・巡洋艦・駆逐艦などの艦艇(軍艦)を美少女に擬人化して、プレイヤーが提督となって6隻までの艦隊を編成して敵と戦うシミュレーションゲームです。
 文章だけ読むと全然面白そうに思えないのに、これが大ヒット!様々なメディアミックスも行われ、今回テレビアニメ化もされることとなりました。


 『シンデレラガールズ』もそうなんですが……原作が「たくさんの女性キャラの中からプレイヤーが選んで育成するゲーム」なので、アニメ化した際に「たくさんのキャラ」をさばききれるのかという不安も大きいし。原作ゲームの配信開始から間を置かないタイミングのアニメ化なので、熱が冷めない内にと急いで作られた企画でプロジェクトが成熟しきらないままアニメ制作が始まっているんじゃないのかという不安も大きいです。

 それこそ『アイマス』のアニメで言えば、2011年の『アイマス』じゃなくて2007年の『ゼノグラシア』になりかねないんじゃないかと。シリーズ構成がまたも花田さんなのは、何の因果か(笑)。『ゼノグラシア』のような迷走した作品になるのか、『ラブライブ!』のような奇跡の大傑作になるのか―――どっちになるのか楽しみではあります。



 放送日程は、
 TOKYO MXでは1月 7日~(水曜日深夜)
 KBS京都では1月 7日~(水曜日深夜)
 サンテレビでは1月 7日~(水曜日深夜)
 北日本放送では1月 7日~(水曜日深夜)
 中国放送では1月 7日~(水曜日深夜)
 TVQ九州放送では1月 7日~(水曜日深夜)
 チバテレでは1月 8日~(木曜日深夜)
 tvkでは1月 8日~(木曜日深夜)
 テレ玉では1月 8日~(木曜日深夜)
 テレビ愛知では1月 8日~(木曜日深夜)
 KHB東日本放送では1月 8日~(木曜日深夜)
 新潟放送では1月 9日~(金曜日深夜)
 BS11では1月 9日~(金曜日深夜)
 北海道放送では1月10日~(土曜日深夜)
 テレビせとうちでは1月10日~(土曜日深夜)
 長崎放送では1月11日~(日曜日深夜)
 熊本放送 では1月11日~(日曜日深夜)
 秋田テレビでは1月11日~(日曜日深夜)
 以上、7作品をチョイスしました。
 自分の場合、継続で2クール目を観続ける作品が『アルドノア・ゼロ』『SHIROBAKO』『Gレコ』『四月は君の嘘』と4作品もあるので……裏番組が録画できないので泣く泣くチョイスを断念した作品もあります。

 『幸腹グラフィティ』は『四月は君の嘘』と被っちゃうし、『デス・パレード』は『Gレコ』の真裏に来ちゃうし。2クールものを多く観るとこういうことになるんだなーと痛感しました。そういう意味では、7作品をチョイスしやすかった季ではありますが。


 しかし、見落としている作品もあるかも知れないので今回も他にもオススメ作品があったら教えてください。
 今回もブログのコメント欄やTwitter等でオススメされた作品も追記で紹介していこうと思います。ただまぁ、数が多すぎると私の負担も大きくなっちゃうので、紹介するのはその中で「自分が観る気になったもの」に限らせていただきます。なので、気楽にオススメしてくださると助かります。

 それでは、よろしくお願いします。

| アニメ雑記 | 17:56 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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ゲームとムービーとプロモーションと

 最近ではあまり聞かなくなりましたが、PS~PS2くらいの「日本の会社が作るRPGが元気だった時代」によく聞いた批判に、「最近のゲームはムービーばかり豪華にして、そんなところに力を入れるくらいならもっとゲームとして面白くなるように力を入れて欲しい」的なものがありました。

 RPGに限った話ではないんですけどね。
 「ゲームを進める→ ムービーが始まってストーリーが説明される→ ゲームを進める→ ムービーが始まってストーリーが説明される→ ゲームを進める→ ムービーが始まってストーリーが説明される」という繰り返しにウンザリしているという意見は当時随分と見かけました。



 「ムービーがなければゲームが面白くなるのか?」と考えれば、別にそういうワケでもないと思います。ムービーを作る部署(会社)とゲームを作る部署(会社)は別でしょうから、ムービーを作る人員を削ったからと言ってゲームを作る人員が増えるワケではないでしょう。「ムービー」と「ゲーム」はどちらかというと「足し算な関係」であって、「トレードオフな関係」ではないと思います。

 ただ、一消費者として「俺は豪華なムービーがあったからって別に嬉しくないよ」と意思表明をするのは分からなくないですし、ゲームが遊びたいのに延々とムービーを見せられたら「俺が遊びたいゲームはコレじゃないんだよ」と言いたくなるのも分からなくはないです。


 私自身は、どっちでもないです。
 「ゲームが面白くなるムービー」なら好きですし、「ゲームがつまらなくなるムービー」なら嫌いというだけです。ムービー自体に好きも嫌いもありません。



 はてさて。
 そんな議論が熱かった当時、「ムービーに力を入れるくらいならもっとゲームとして面白くなるように力を入れて欲しい」という批判に対する反論で「なるほど!そういう理由でムービーは作られるのか!」と納得した意見がありました。

 それは、「ムービーは“ゲームを面白くするため”ではなくて、“ゲームを売るため”に作られるんです」というものでした。
 言われてみれば確かに。ムービーの入っているゲームは、プロモーションビデオにしてもTVCMにしても、必ずと言ってイイほど「ムービー」の画面を流しています。『8』以降の『ファイナルファンタジー』シリーズのTVCMなんて、「歌」と「ムービー」が中心で、「ゲーム」画面はほとんど映っていないんじゃないかと思います。

 私は、それが好きではありません。積極的に「嫌い」と言ってもイイくらいに。
 その理由は「先のストーリー展開をネタバレされたら買う気なくなるだろうが」と「ゲーム画面を映さなきゃどんなゲームか分かんねえだろうが」というものなのですが……


 プロモーションビデオやTVCMには“見栄えのイイ映像”を使いたいという気持ちは分かりますし、映画のCMのように「ストーリーの山場」のムービーを次々と見せることで「面白そう!」と思う層がいるのも分かります。特にPS~PS2時代なんかは、「映画のようなストーリー」としてそれまでゲームをあまりしなかった女性層をターゲットにしていたところもあるでしょうし、映画のようなTVCMにしていたのも分かります。

 『FF』シリーズのようなCGでのムービーでなくても、例えば『レイトン教授』シリーズのようにアニメーションムービーを入れているゲームもプロモーションビデオやTVCMではそのアニメを流しますもんね。「ムービーなんてないクラシックなゲーム」だった『世界樹の迷宮』シリーズでも、『新』になってアニメーションムービーを入れてプロモーションビデオやTVCMに使っていますもんね。


 「ムービーは“ゲームを面白くするため”ではなくて、“ゲームを売るため”に作られる」
 これは確かに極端な意見だと思いますし、かつての『FF』シリーズのように「ゲーム画面を一切映さないTVCM」のような例も極端だと思うのですが……ゲームを売るためのプロモーションにはある程度の見栄えがする「ムービー」が必要で、そのために作られる側面もある―――

 「ムービーに力を入れるくらいならもっとゲームとして面白くなるように力を入れて欲しい」ではなくて、「ゲームを面白くするための十分な開発期間を使っても大丈夫なくらい売るためにはムービーを作らなくてはならない」というところなのかなぁと当時感心したのです。


 どうしてそんな昔の話を、今思い出したかというと……
 Wii U版の『スマッシュブラザーズ』を遊んでいて思ったんですね。『スマブラ』の「ファイター参戦ムービー」って、まさに「“ゲームを面白くするため”ではなくて、“ゲームを売るため”に作られたムービー」じゃないかって。

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 『大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS/Wii U』の映像が初めてお目見えしたのは、2013年のE3でした。その時に「新たな参戦キャラ」として紹介されたのは、『どうぶつの森』の「むらびと」、『ロックマン』シリーズの「ロックマン」、『Wii Fit』の「Wii Fitトレーナー」の3キャラでした。

 当然その頃にはほとんどの「新たな参戦ファイター」は決まっていたのでしょうが、そこから約1年半かけて「新たな参戦ファイター」の情報は小出しにされて、節目節目のニンテンドーダイレクト等で「ファイター参戦ムービー」とともに少しずつ発表されるという手法が取られていました。

 この「ファイター参戦ムービー」は、「オリジナルのムービー画面→「○○参戦!」のテロップ→実際のゲーム画面で戦っている姿を見せる」という構成になっていますが……“オリジナルのムービー画面”の部分は、ゲーム本編には一切関係のない参戦告知のためだけのムービーです。


 これが……数えてみたら12本。
 今年のE3で使われた「日米の任天堂社長が殴りあうムービー」を入れたら13本(笑)。
 2014年12月15日現在はYou Tubeで全部の「ファイター参戦ムービー」が観られますし、「日米の任天堂社長が殴りあうムービー」を除いた12本はWii U版の『スマッシュブラザーズ』に収録されていてHD画質で観ることが可能です。

WiiU_screenshot_GamePad_0110E.jpg
<画像はWii Uソフト『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』より引用>


 個人的に、好きなのはこれ。




 これもなかなか。





 ついでにこれも貼っておきます(『スマブラ』の話は1:10から)。




 13本の「ファイター参戦ムービー」は、CGで作られたもの、手描きアニメーションで作られたもの、ドット絵で作られたもの、実写なもの(笑)など様々ですが……ゲーム本編には使われない素材なので、当然これらを作るにはこのためだけの資金がかかることでしょう。

 「ゲーム本編とは別の“プレイヤーにとっては観るだけ”のムービー」で、「ゲームを面白くするためというよりもゲームのプロモーションのために作られている」と考えるのなら……PS~PS2時代に多く批判されていた「最近のゲームはムービーばかり豪華にして、そんなところに力を入れるくらいならもっとゲームとして面白くなるように力を入れて欲しい」に当てはまる事例のように思えます。

 しかし、今回の『スマブラ』に対して「ムービーばかり豪華にして、そんなところに力を入れるくらいならもっとゲームとして面白くなるように力を入れて欲しい」と言っている人はあまり見かけませんでしたし、「ファイター参戦ムービー」は発表される度にファンも「キタアアアアアア!」と喜んでいたように思えます。


 考えようによっては、「ゲームを進める→ ムービーが始まってストーリーが説明される→ ゲームを進める→ ムービーが始まってストーリーが説明される→ ゲームを進める→ ムービーが始まってストーリーが説明される」というゲームのムービーは、「ムービーでストーリーが語られる」し「ゲームの御褒美でムービーが観られる」のだから、ゲームに深く入り込んだムービーとも捉えられます。

 しかし、『スマブラ』の「ファイター参戦ムービー」は、ゲームとは本当に無関係のムービーです。Wii U版にはオマケとして収録はされていますが、「クリアしたら観られる御褒美」とかではなく最初から観ることが可能ですし、言っちゃえば買っていない人でも公式サイトやYou Tubeで観ることが出来るムービーです。完全にプロモーションのためだけのムービーなんです。


 でも、前者が「最近のゲームはムービーばかり豪華にして、そんなところに力を入れるくらいならもっとゲームとして面白くなるように力を入れて欲しい」と言われ、後者は特に言われないという。すごく不思議な話だなーと思うんですね。


・「ゲームが面白い」のなら特に文句は言われないので、ゲームとして超面白い『スマブラ』は文句は言われない
・最初からプロモーションとして切り離されていると、「ゲームとは無関係の広告である」と考えられるから不満は抱かれない
・「ゲームを中断するムービー」「ゲームの御褒美として見せられるムービー」だから批判されたのであって、「観ても観なくても構わないムービー」が収録されてても批判されない
・「ムービー」はプレイヤーが操作できないのだから、ゲーム本編に組み込むよりも、むしろ発売前に「早く動かしたい!」と思わせるのに使った方がイイ?


 理由として考えられるのは、こんなカンジですかねぇ。



 それで、気になって久々に起動してみました。
 この記事以来なので1週間ぶりですけど(笑)、Wii版の『スマッシュブラザーズ』の「ムービー」はどうだったのかを調べるためにWii版を起動しました。入ってて良かったWiiとの互換機能!

smabrox.jpg
<画像はWiiソフト『大乱闘スマッシュブラザーズX』より引用>

 少なっ!
 “オリジナルのムービー画面”があるのは、2006年のE3の映像くらいで……この1本の映像で「ピット」「メタナイト」「ゼロスーツサムス」「ワリオ」「スネーク」の参戦を発表しています。この他のファイターの参戦告知は、恐らく公式サイトで随時告知していたんじゃなかったかな……
 3DS&Wii U版の「ファイター参戦ムービー」のプロモーションとは、やり方が全然違っていますね。


smabrox1.jpg
<画像はWiiソフト『大乱闘スマッシュブラザーズX』より引用>

 ただし、ムービーの総量はWii版の方が圧倒的に多かったです。ストーリーのある「アドベンチャーモード」が入っていましたからね。再生するだけで1時間くらいはかかりますし、任天堂オールスターの面々が次々に登場する豪華さに、戦艦や戦闘機などが飛び交うド派手なシーンもあったりで、これはこれですごいと思うんですけど……

 Wii版のアドベンチャーモードは典型的な「ゲームを進める→ ムービーが始まってストーリーが説明される→ ゲームを進める→ ムービーが始まってストーリーが説明される→ ゲームを進める→ ムービーが始まってストーリーが説明される」という繰り返しだったんですね。


 3DS版&Wii U版には、こういう「ストーリーのあるアドベンチャーモード」はありません。
 なので、ストーリーを語るムービーもありませんし、その分の労力を「ファイター参戦ムービー」にかけられたのかなと思うんですね。もしWii U版にWii版と同じようなアドベンチャーモードを入れなくちゃいけなくて、1時間くらいのムービーが必要だったら、「ファイター参戦ムービー」を作る余裕はなかったと思いますし。


 「ゲームにとってムービーとは何なのか」「ゲームのプロモーションにムービーは効果的なのか」を考えるに、Wii版の『スマブラ』→ 3DS&Wii U版の『スマブラ』の変遷は一つの面白い事例ではないかと思うのです。

 私個人の好みで言うと、正直Wii版のアドベンチャーモードはあまり好きじゃなかったので、その分の労力を「ファイター参戦ムービー」に注いでくれて発売前から期待値をあげてくれた3DS版&Wii U版の方が好みでした。もし「ファイター参戦ムービー」でテンション上がっていなかったら、買っていなかったかもって思いますもの。

 ただ、Wii版のアドベンチャーモードが好きだった人には、プロモーションにしか使わないムービーなんて作っていないで「ムービーでストーリーを語るアドベンチャーモードが欲しかった」という人もいるでしょうし……どっちが正しかったかなんかはなかなか言えませんね。


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| ゲーム雑記 | 17:52 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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「この作品、泣けます!」という言葉はとても便利

 何度その話をするんだよと言われそうですが、先月の私はこの記事を書くために1ヶ月間バンダイチャンネルでアニメを観漁っていました。「今まで観たかったけど観ていなかった作品」を中心に観たので、面白い作品が多かったですし。

 また、それを受けて「バンダイチャンネルの「見放題」で観られる作品の中から選んだオススメの9作品」をその記事で紹介することにしました。当然これも自分が面白いと思った作品ばかり。


 皆さんは1日に9作品ものレビューを書いたことがありますか?
 3行レビューはしたことあるけどちゃんとした文章で書いたことは、長くブログを続けている自分でもひょっとしたら初めてかもと思いました。
 「自分の好きな作品ばかり紹介できるんだから楽しいんじゃない?」と思われるかも知れません。確かに楽しいし苦痛ではなかったんですけど、全部好きな作品だからこそ、油断するとどの作品も紹介文が同じようになってしまうんですね。だから、意識して違う表現になるようにしましたし、この言葉は使わないようにしようとしたところもあります。


 使わないようにしたのは、「泣ける」という言葉。
 これを使ってしまうと、この作品もこの作品もこの作品も「泣ける」という言葉になってしまうと思ったんです。

 1本目。『TARI TARI』
 まぁ、泣けますね。個人的には2話と6話が泣きポイントで、当時は何度も繰り返し観て泣いていました。

 2本目。『true tears』
 これも泣けますね。最終話はボロッボロに泣きました。

 3本目。『機動戦士ガンダム』
 単純に「泣ける」と言ってイイのかは分かりませんが、でも泣けますよね。大西洋あたりが泣きポイント。

 4本目。『機動戦士ガンダム0080』
 シャレにならんくらい泣けますね。これまでに何度も何度も繰り返し観てきた作品なのに、今回も号泣しましたね。

 5本目。『ラブライブ!』
 当然泣けますね。3話はもちろん泣けますし、4話や5話も個人的にはかなりの泣きポイントだと思っています。

 6本目。『ご注文はうさぎですか?』
 これは別に……泣けないかな……実は結構グッとくるところもあるんですけど、「泣かせにかかる」深刻な“タメ”がないので、私は別に泣きませんでした。そういう深刻さがないところが『ごちうさ』の魅力でもありますし。

 7本目。『プラネテス』
 もちろん泣けますね。最終話の美しさに泣けるのはもちろん、18話もかなりの泣きポイントですね。

 8本目。『未確認で進行形』
 これも……多分…泣かなかったかな。シリアスなシーンがなかったワケではないし、最終話は「泣かせにかかる」話だったと思うんですけど。私としてはこの作品には「泣ける」かどうかを期待していたワケではなかったためか、特に泣きはしませんでした。

 9本目。『アイドルマスター』
 もちろん号泣しますよね。色んな方向の話をするこの作品だけど、「泣かせにかかる」時の破壊力ったら半端なかったですね。20話はもう体中の水分がなくなりかねないほど泣きました。



 9作品中7作品で私は泣いているのだけど、7作品全部に「このアニメは泣けますよ!」と書いたら「泣ける」ということが薄っぺらくなってしまうと思ったんですね。「泣ける」が大量生産され過ぎて「泣ける」の価値が下がりかねません。
 なので、「泣ける」というニュアンスの表現を使ったのは『アイドルマスター』1本だけにしました。それも「色んな話をするアニメ」の一方向を書いただけに留めて――――

 こんな風に「泣ける」という表現を封印してみて、改めて考えました。
 「この作品、泣けるよ!」という言葉の便利さ。


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 昔こんな記事を書きました。

 「好きな作品」と「面白い作品」と「素晴らしい作品」は別
 「新しい」という評価基準

 自分の中に作品を評価する基準は「レベル5←→レベル0」のような一軸ではなくて、「好きになったかどうか」「面白かったかどうか」「素晴らしい作品だったかどうか」と言ったような複数の評価基準が自分の中にある―――というのが上の記事。
 しかし、人に何かを薦める時には、その3つには当てはまらない「新しいかどうか」という評価基準が便利でよく使われる……けど、というのが下の記事でした。

 「泣けるかどうか」という評価基準も、世の中には存在するなぁと今回思ったのです。



 ちょっと昔の話。
 10年くらい前の話だから記憶が曖昧で一人歩きしていそうなので誰とは言いませんけど、自分の好きなラジオパーソナリティが「泣ける映画=良い映画ではない」という話をしていたことがありました。
 「泣ける話」というのは、人間が条件反射で泣くように理詰めで作れてしまうみたいなことです。「大切な人が死ぬ話」とか「子どもや動物が悲惨な目に合う話」とかは如何にも泣けそうですし、そこにセンチメンタルな音楽を付けて「ハイ!泣きなさい!」と言われたら条件反射で観客は泣くし俺も泣く、けどそれは「良い映画なのか?」―――


 ストーリーを描く者として、あんまり深入りしたくない話ではあります(笑)。
 自分も確かに「泣かせにかかるぞ!」とストーリーを作ることはありますからね……そして、「人の死」とか「可哀想な子ども」を使ったこともありますしね。



 その時は、正直「全面同意は出来ない」けど「分からなくはない」くらいの、自分の中でどう処理してイイのか分からない話だったのですが……そこから10年くらい経って、9作品のレビューを一気に書いて、「泣ける」という言葉を封印してみて初めて分かった気がします。

 「好きな作品かどうか」「面白い作品かどうか」「素晴らしい作品かどうか」がそれぞれ別な評価基準にように、「泣ける作品かどうか」という評価基準がまた別にある―――というだけの話だと思うんです。




 私が「オススメ」として選んだ9作品は、全て「大好きな作品」です。
 バンダイチャンネルの「見放題」を利用した幅広い層の人が「次の1本」の候補にしてくれるよう、「自分の好きな作品」を幅広いジャンルから9作品選ぶことでカバーしようとしました。

 で、その9作品の中の7作品が「泣ける作品」なのですが……
 「泣けなかった作品」の2作品が、他の7作品より嫌いなワケではないんですね。
 『ごちうさ』は癒しを、『みでし』はニコニコとニヤニヤを提供してくれていたワケで。

 かと言って、「泣ける作品」だった7作品が、当然「条件反射で泣かせるだけの安易な作品」だったワケでももちろんありません。
 そういう作品だったら、「好きな作品」にはなっていなかったろうし、「オススメ!」の9作品には選んでいないでしょう。


 要は、「泣けるかどうか」というのは「笑えるかどうか」とか「キャラが可愛いかどうか」とか「ドキドキハラハラできるかどうか」と同じようなことで、作品を観て得られる感情の一つでしかないと思うんです。




 「泣ける作品=素晴らしい作品」でもないし、「泣ける作品=好きな作品」でもない。
 でも、自分の好きな作品を誰かに薦める際に「この作品、泣けるよ!」とか言ったり、絶賛の感想を書く時に「泣きました!」とか書いたりしがちですよね。それはつまり「泣ける作品」には、それだけの多くの需要がある―――と思っているからそういう表現が出てくるのかなと思います。

 実際、「泣く」のって気持ち良いですからね。

 「泣く」ことは「ストレスの発散になる」と言われていますし、実際「泣ける作品」を観終わった後は「あー気持ち良かった」と清清しい気持ちになりますからね。「笑える作品」や「キャラが可愛い作品」や「ドキドキハラハラできる作品」よりも、即効性のストレス解消になるように思えます。言っちゃえば「抜けるエロビデオ」みたいなことなんだと思います。

 「泣ける作品」というのは実用的だし、そうしたものが必要な時もあるんです。



 また、「この作品は泣けます!」という表現は、具体的なネタバレはしていないのに、「私はこの作品にとても強く感情を揺さぶられました」「この作品にはそれだけのパワーがあります」というメッセージが短い表現の中に込められていて―――紹介する側からしても便利な言葉だと思うんですね。

 作品を紹介する時「ここが好きです!」「ここが面白いんです!」「ここが素晴らしいんです!」と書いてしまうと、一番の見せ場をネタバレしてしまうから「じゃあ観なくてイイや……」と思われがちなので、見せ場のネタバレをせずに「好きな理由」「面白かった理由」「素晴らしい理由」を書くのは大変なんですが。

 「泣けます!」は「泣けます!」以上の言葉が要らないのですげえ楽ですもんね。
 そう考えると、「泣けます!」はホント便利な言葉だなぁと思います。




 ただ……「泣けます!」という作品が「本当に泣けるのか?」というのは微妙ですよね。
 「オッサンになって涙腺が緩くなった」みたいなあるあるがあるように、「泣けるかどうか」は受け手の感受性だったり人生経験だったりが重要なんだと実は思うのです。子どもの頃は何とも思わなかった映画や漫画を、大人になって観たらボロ泣きするなんてこともありますしね。

 また、何を大事にしているかというその人それぞれの人生観だったり、その時の悩みだったりも重要なので……「泣けます!」という紹介の仕方で観た人が「どこが……?」ということは割とあると思うんですね。
 例えば、私は「哀しくて泣ける」系の映画はあまり泣けないんですね。逆に、「良かったなぁ」「頑張れば良いことあるんだなぁ」という話だとコロッと泣けてしまう。「泣けます!」に関しても、実はストライクゾーンがあるんです。


 ということで……Twitterなんかに流す感想は、文字数とかネタバレとかの問題で今後も「泣いた」「泣ける」みたいな表現を使っていくと思いますけど。ブログで語る時にはなるべく使わないようにしようかなーと考えました。むしろ、使っている時は「コイツ、煮詰まっているんだな」と思ってくれたら幸いです(笑)。


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| ひび雑記 | 17:59 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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『スマッシュブラザーズ』シリーズ、モードセレクト画面の変化

 『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』買いました!
 やっぱり『スマブラ』は面白いですねぇ。Wii版の時は「早く遊びつくさなきゃ……」と焦ってプレイしてしまったところがあるので、今回は「5年くらいかけて遊ぼう」とじっくりプレイしていくつもりです。ダウンロード版にしたので、ディスク入れ替えの必要もないですしね!


 『スマッシュブラザーズ』シリーズは、1999年のNINTENDO64版、2001年のゲームキューブ版、2008年のWii版、9月に出たニンテンドー3DS版に続いて、今回のWii U版が5作目です。3DS版とWii U版は同時開発でファイターなどが共通なので、二作まとめて『for(4)』と呼ぶこともありますね。
 私は64とGCはゲーム機自体を持っていなくて、3DS版は見送ったので、『スマブラ』シリーズはWii版と今回のWii U版の2作品をプレイしています。


 『スマブラ』が如何に面白いゲームかというのは、3DS版の体験版が出た時に記事に書いたのでそちらを読んでもらえればイイかなと思い……今日は、Wii版からWii U版で変化した部分の中から、自分が一番気になったところを書こうと思います。


 それは……ズバリ、モードセレクト画面です。
 タイトル画面の次に表示される「さぁ!どのモードを遊びますか?」という画面のことなのですが、そこが変わっていたのです。


<Wii版>
 smabromenu1.jpg
<画像はWiiソフト『大乱闘スマッシュブラザーズX』より引用>

<Wii U版>
 smabromenu2.jpg
<画像はWii Uソフト『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』より引用>

 Wii版のモードセレクト画面は、「みんなで」「ひとりで」が同じくらいの大きさで、続いて「Wi-Fiコネクション」、小さなサイズで「コレクション」「オプション」「データ集」と並んでいます。

 Wii U版のモードセレクト画面は、でっかく「大乱闘」のモードが画面を占拠していて、次に「インターネット」「ワールドスマッシュ」が同じくらいのサイズかな、次が「いろんなあそび」、その次に「クリアゲッター」「お知らせ」、最後に一番小さいのが「3DS(との連動)」「?(説明書)」となっています。


 『スマブラ』を全く知らない人が見たら「随分と変わっちゃったなぁ!」と思うかも知れませんが、実は内容が変わっているワケではないのです。
 Wii版の「みんなで」はWii U版の「大乱闘」とほぼ同じ内容ですし、Wii版の「ひとりで」はWii U版の「いろんなあそび」とほぼ同じ内容です。ただ表記が変わっただけなんです。

 実はこれ……私が前作で一番気になっていたところなんですよ。
 『スマブラ』シリーズを何にも知らない人が「スマブラって人気あるみたいだから買ってみよう」と初めて起動した場合、Wii版の表記だととりあえず「ひとりで」を選んじゃうでしょう。私もそうしましたし、とあるレビューサイトで「メインとなるストーリーモードは10時間程度で終わってしまった。オマケのモードはたくさんあるみたいだが、メインのモードがこのボリュームでこの定価なのは不満だ」的なレビューを見かけたことがあります。恐らくその人は、「ひとりで」の方に入っている「アドベンチャーモード(亜空の使者)」をメインモードだと思ったみたいなのですが。

 でも、違うのです。
 『スマブラ』の本当のメインモードは、「みんなで」の方に入っている「大乱闘モード」なんです。「ストーリーモード」の方がオマケなんです。
 しかし、Wii版の表記だとそれが分かりません。シリーズのファンなら分かって当然と思うかも知れないけど、事前情報なしで初めてこのシリーズを遊ぶ人は「ひとりで」の方を選んでしまうのです。実際には「みんなで」の「大乱闘モード」は1人で遊んでも超面白いし、「ひとりで」の多くのモードは2人同時プレイが出来るのに、この表記ではそれが分からないのです。


 たくさんのモードがありすぎて、どれを遊べばイイのかが分からなくなってしまう―――前作の『スマブラ』は典型的にそういう落とし穴にハマッたゲームでしたし、私もこのブログで何度となく書いてきました。ユーザーの目線に立ってゲームを作れる桜井さんでも、こういうことをしてしまうんだなと。

 ただ……これは「シリーズの伝統」っぽかったんですよね。
 インターネットというのは便利なので、64版のモードセレクト画面も、GC版のモードセレクト画面も、2014年12月現在でも見ることが出来ます。

・64版は「1P MODE」と「VS MODE」
・GC版は「ひとりゲーム」と「対戦ゲーム」
・Wii版は「みんなで」と「ひとりで」(※ ここで初めて「みんなで」の方が上に来ている)


<3DS版>
 smabromenu3.jpg
<画像は『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』の体験版より引用>

・3DS版は「大乱闘」と「いろんなあそび」
・Wii U版も「大乱闘」と「いろんなあそび」

 下の方にテキストで表示される説明文も、Wii版の「みんなで」は「多くの人が集まったらこちら」だったのに対して、3DS版やWii U版の「大乱闘」は「基本となる大乱闘!ひとりでも近くにいる人とでも」「基本となる大乱闘!ひとりでも一緒にいる人とでも」と表記されるようになったんですね。


 恐らく64版やGC版の頃は問題視されていなかったことが、ハードが普及しまくったために過去最高の売上を達成した&たくさんのモードを搭載したWii版は「たくさんのモードがありすぎて、どれを遊べばイイのかが分からなくなってしまう」という問題が生まれて。
 3DS版やWii U版のモードセレクト画面は、その反省からメインとなる「大乱闘」モードをハッキリと目立たせるようにしたのだと思うのです。



 これに限らず、今回のWii U版をプレイしていると「メニュー分岐がすごく分かりやすくなった」ように思えます。イラストが付いたというのもありますが……たくさんのモードをギュウギュウに詰め込んだためにどこに何があるのか分からなくなったWii版と比べて、よく整理されていると思いますもの。

 こういうところもちゃんと手を入れて改善している辺りが、流石の桜井さんです。『ゴーバケ』スタッフはこれを見習って『ゴーバケーション2』を作ってくれ!


 ついでなので、それぞれのモードを選んだ時のメニューも比較してみましょう。

<Wii版で「みんなで」を選んだ画面>
 smabromenu4.jpg
<画像はWiiソフト『大乱闘スマッシュブラザーズX』より引用>

<Wii U版で「大乱闘」を選んだ画面>
 smabromenu5.jpg
<画像はWii Uソフト『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』より引用>

 基本的には一緒。
 そう言えば、Wii U版には「かちぬけ」と「トーナメント」がないんですね。その代わり「8人乱闘」が入りました。8人まで遊べるんだから「かちぬけ」はなくてもイイと判断したんですかね。

 最大の注目は「ボタン設定」がこの画面から出来るようになったこと。キーコンフィグのことですね。Wii版は「オプション」で予め設定しておかなくちゃならなかったので面倒でした。Wii U版はこの画面からでも、「オプション」からでも変更できるようになりました。



<Wii版で「ひとりで」を選んだ画面>
 smabromenu6.jpg
<画像はWiiソフト『大乱闘スマッシュブラザーズX』より引用>

<Wii U版で「いろんなあそび」を選んだ画面>
 smabromenu7.jpg
<Wii U版で「いろんなあそび」→「ひとりで」を選んだ画面>
 smabromenu8.jpg
<Wii U版で「いろんなあそび」→「ふたりで」を選んだ画面>
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<画像はWii Uソフト『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』より引用>

 Wii版は「アドベンチャーモード」「シンプル」「オールスター」「イベント戦」「競技場」「トレーニング」を「ひとりで」に押し込んでいましたが、ここにある多くのモードは「二人でも遊べる」ため、モードの分類がよく分からなくなっていました。
 Wii U版は更に「コレクション」「オプション」もここにねじ込み、その上で「ひとりで」と「ふたりで」をここで選ばせるようになりました。階層をもう一つ深く作ったということですね。Wii版はそれを避けたんだと思うのですが、Wii U版の方が分かりやすくなったと私は思います。


<Wii版で「コレクション」を選んだ画面>
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<Wii版で「データ集」を選んだ画面>
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<画像はWiiソフト『大乱闘スマッシュブラザーズX』より引用>

<Wii U版で「いろんなあそび」→「コレクション」を選んだ画面>
 smabromenu12.jpg
<画像はWii Uソフト『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』より引用>

 Wii版では「コレクション」と「データ集」に分かれていた部分を、Wii U版は「コレクション」に統合。ただし、階層が深くなっている分、使用頻度の高そうなものは別の場所に移っています。
 「遊び方の指針」になる「クリアゲッター」は最初のモードセレクト画面に昇格。「コレクション」というより「作る楽しさ」を提供する「ステージ作り」は「キャラ作り」と一緒に「いろんなあそび」に移りました。




<Wii版で「オプション」を選んだ画面>
 smabromenu13.jpg
<画像はWiiソフト『大乱闘スマッシュブラザーズX』より引用>

<Wii U版で「いろんなあそび」→「オプション」を選んだ画面>
 smabromenu14.jpg
<画像はWii Uソフト『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』より引用>

 Wii版までにあった「画面」「デフリッガー」は消滅。画面の大きさなどは「Wii Uの本体設定」から調節できますしね。
 「振動」は「ボタン」と統合され、「ボタン」の設定は階層が深くなっている分だけ「大乱闘」モードからも設定できるようになりました―――って話はさっき書きましたね。
 「インターネットオプション」はWii版はインターネットに接続しないと設定できなかったように記憶しているのですが、Wii U版は予めここで設定できるようになりました。

 「データを消す」がないですね、そう言えば……これもWii U本体設定から消去できるっちゃできるんですが、あの「本当に消すのかしつこく聞いてくる」やり取りは様式美だと思っていたので、なくなっていたのは意外。






 この手の「色んな遊びを盛り込んでいるゲーム」は、発売直後は特に「ここを直してくれ」「ここが期待ハズレだった」という感想が出がちだと思います。私も「名作トライアルでMiiverseを使えない」ことと「amiiboがオフラインの大乱闘でしか使えない」ことは不満だったので、Twitterに書きましたけど……

 みんながそうした結果、Twitterのタイムライン上には「スマブラに対する不満点」がズラッと並んで、あたかも今回の『スマブラ』は不満だらけのゲームのように見える事態になっていました。
 今現在買うかどうか悩んでいる人は、これを見たら買わなくなるよなーと思います。こうやって発売直後に不満点ばかりを列挙していた人が、後で「こんなに面白いゲームがどうして売れないんだ」とほざいても、そりゃオメーが不満ばっか書いて「良かったところ」を書かなかったからだろ!と思うんですね。私も含めて。


 だから、「良くなったところ」はちゃんと書かなきゃなと思います。
 元々『スマブラ』はゲーム部分がしっかりと超面白いので「改めて言わなくてもイイだろう」と思ってしまいがちなのですが、そうすると今現在買うかどうか悩んでいる人が「今回は買わなくてイイだろう」と思ってしまっても仕方ないと思うんですね。買った人ですら「どこが良くなったのか」が言えないゲームなんて、買わない人には魅力が伝わらないだろうと。


 モードセレクト画面を始めとするメニュー周りは、確実にWii版より良くなっていると思います。とりあえず、ここはちゃんと言わんと。

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 今回の『スマブラ』は急いでプレイしないで長く長く遊びたいなぁと思っていますし、ちゃんと色んなモードを遊びつくしたいなぁと思っています。

 なので、一緒にWii U版の『スマブラ』を遊んでくれるフレンドを募集します。
 「フレンドリクエスト」は切っちゃっているので、お互いのNNIDを入力する必要があって面倒かけてしまいますが申し訳ない。こちらのNNIDは「yamanashirei」です。コメント欄でもWEB拍手でも構わないので、お名前とNNIDを書き込んでくだされば登録します。



 んで、『スマブラ』のフレンド対戦なんですが……
 部屋を作る前に、Twitterに「今から対戦してくれるフレンド募集」と書き込んで、1人でも反応があったら部屋を作る―――ってカンジにしようかなと思います。フレンド対戦用の部屋を作って誰かが来るのを待っている間、サンドバッグしか殴るものがなくて暇なんですよねぇ……こないだ1時間サンドバッグ殴ってて流石に飽きました(笑)。

 なので、誰でもイイから付き合ってくれるフレンドが一人でもいたら部屋を作るって方針でいこうかなと思っています。これだとTwitterをやっていない人は参加できなさそうですが、部屋が作ってあったら気楽に入ってください。私も、誰かが部屋を作っていたら気軽に入りますんで。


 まぁ、そんなカンジで5年くらいかけてじっくり遊ぶつもりなので、紹介記事は5年後に書こうかな!

| ゲーム雑記 | 17:47 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑

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「1話でも観逃すと致命的な作品」を観逃すということ

 この記事にも書いた通り、先月の私は「とにかく時間を作ってバンダイチャンネルでアニメを観まくろう」としていました。基本的には「リアルタイムには観なかったのだけど、その後に話題になって観ていなかったことを後悔した作品」を中心に観始めたのですが……
 月の中盤になって、「もう1作品くらいは追加しても観られそう」だけど「全話観られるか微妙だ」という状況になったので……10年前にリアルタイムに観ていたけど録画などはしていなかったのでそれっきり観ていなかった『プラネテス』を久々に観てみることにしたのです。結局、全話観ましたけど。


 『プラネテス』とは―――
 現在も『ヴィンランド・サガ』を連載中の幸村誠先生が、週刊モーニングで1999年~2004年に不定期連載していたSF漫画です。テレビアニメは2003年~2004年にNHK BS2で放送され、翌2004年~2005年に地上波のNHK教育テレビでも放送されました。監督は谷口悟朗さん、脚本は大河内一楼さん、制作はサンライズ。

 当時BSが映らなかったので、私は2004年からの地上波での放送を観ていました。
 「アニメを観る」という習慣が自分の中に出来始めた頃で、「テレビアニメでこんなすごいものが作れるのか!」と10年前の私は驚いた記憶があります。「アニメ史上に残る傑作」と当時から言い続けていましたし、アニメ熱が再発する2009年までの間しばらく「一番すごいテレビアニメって何だと思う?」と訊かれたら「プラネテス」と答え続けていたくらい衝撃で。

 正直、「10年も経って思い出が美化され過ぎているんじゃないかなー」と思っていたところもあるのですが、久々にバンダイチャンネルで観てみたら、10年経っても色褪せないどころか10年前には分からなかったことが分かるようになって「こんなすごいアニメだったか!」と再度衝撃を受けたくらいでした。


 とまぁ……10年前も今も絶賛するようなアニメだったんですが。
 一つ、自分の中でビックリしたことがありました。今回バンダイチャンネルの「見放題」で全話観て思ったんですけど……



 私、リアルタイム時には観逃していた回があったのです。

 6話と19話。
 詳細を語るとネタバレになるので、どんな話だったか思い出したい人はリンク先に飛んでもらえたらと思うのですが……6話は序盤の「1話完結」の回で、19話は後半に話が大きく動き始める転機の回でした。

 どうして「観逃していた」かというと、当時はまだHDDレコーダーみたいな便利なものを持っていなかったので、予約録画をするにもVHSテープをセットして「予約」を「入」にしておかなければならなかったんですね。それを忘れて出かけてしまったため、6話と19話が観られなかったのです。
 「観逃した回をインターネット配信で観よう」みたいな公式のサービスも当時はまだなかったと思うんで、それらの回を観逃したまま続きを観ていたワケなのですが……


 今回バンダイチャンネルで全話を通して観て、「10年前の俺は6話と19話を観逃しておいてよく“アニメ史上に残る傑作”とか言っていたな!!」と正直思いました。
 『プラネテス』は特にそういうアニメで……序盤にチラッと出てきた脇役の台詞が、終盤に主人公達にのしかかってきたりするし。そうした脇役のその後の姿がところどころで描かれるし、それが主人公達に影響を与えたりするし。1話たりとも観逃したら、この作品の魅力の100%を理解することは出来ないと思うんですね。

 6話なんて「一話完結の話だから観逃しても大丈夫だろー」と思っていたんですが、あれがあったからこそ終盤のハチマキがああいう行動を取るのだし。観逃して大丈夫な回なんて一つもなかったんです。



 『プラネテス』は極端な例だとしても……深夜アニメには「1話でも観逃すと致命的な作品」って少なくないと思うんです。日常系アニメが流行ったのはそのカウンターだとも言えるのですが、『けいおん!!』ですら「1話でも観逃すと平沢唯の変化には気付かない」と私は言い続けてきましたしね。

(関連記事:「1週観逃しても大丈夫なアニメ」と「毎週観ないと楽しめないアニメ」

 なので、私は「1話観逃す」とそこでテンションが下がってしまったり視聴を辞めてしまったりします。春アニメの『ハイキュー!!』はすっげえ楽しんでいたのに、テレビの線の接触の問題で「時々TBSだけ電波が途切れる」ことがあって録画失敗してしまって……そこで観るのやめてしまいましたからね。「見放題」に来ないかなぁ……(気が早い)。



 しかし、考え方を変えれば……
 10年前の私は、6話と19話を観逃しても『プラネテス』を楽しんでいたし、「アニメ史上に残る傑作」と言っていたワケですよ。
 観逃した回があるならあったで、そこを脳内補完して楽しんでいたのです。10年後に全話視聴してみて「6話と19話を観逃しておいて何言ってたの俺」と初めて気付いたくらいなので、全話視聴をして確認しなければ本当は1話や2話観逃したところで問題なく楽しめるものなのかも……とも思ったんですね。


 レビューとかを書いたり、作品を評価したりって人は、そりゃ「1話でも観逃したら作品の良し悪しなんて語れないだろう」とは思いますが。私みたいに「楽しめればイイ」という目的だけでアニメを観ている人間には、1話観逃してもまだ作品を楽しめるならそれはそれでイイんじゃないかと思えてきました。

 いや……でも、その割には私、『劇場版ガンダム』を観て「テレビ版からあそことあそことあそこがカットされている。これでは元々持っていたメッセージ性が失われて、ただのロボットバトルアニメになってしまっている」とか文句言っていましたね(笑)。
 全話観ている人からすると、1話観逃しても気にせずに楽しんでいる人に対して「それでは作品の魅力を100%楽しんだとは言えない!」と思っちゃうものなのかも。難しい。


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| アニメ雑記 | 17:50 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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体験版を楽しんでも、製品版を買う気にならないのは何故か

 11月の私は、とにかく少しでも時間が出来たらバンダイチャンネルでアニメを観てやろうとしていたのですが……
 12月になってそれも終わり、12月6日の『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』発売までの期間に何か新しいゲームを始めても数日でクリアまで行けるか微妙だったため、「ダウンロードはしたけど起動すらしていなかった体験版のゲーム」を片っ端からプレイすることにしました。


 んで……そんな風に「体験版のゲーム」だけを連続で遊んでみて思ったんですけど。
 私って、恐らくこれまでのゲーム人生において「体験版が面白かったから、このゲームの製品版を買おう!」となったことがないんです。

 元々買うつもりだったゲームの体験版が発売日より先行で配信されたので、体験版から始めてセーブデータを製品版に引き継いだ―――というゲームは3DSの『カルチョビット』があるのですが。
 体験版を配信する目的だと思われる、「買おうか悩んでいるゲーム」や「買うつもりはなかったゲーム」の体験版をプレイして製品版を買ったことがないんですね。多分一度も。ディスクでの体験版はあまり経験していませんが、体験版がインターネット経由でダウンロード出来るようになったDSからPS3、3DS、Wii Uと結構な数の体験版をプレイしているはずですが多分一作も製品版を購入していないんじゃないかと思います。
 それは、全ての体験版がつまらなかったからというワケではなく、中には面白い体験版もあったはずなのですが……今まで一作も買っていなかったのです。

・体験版がつまらなかった!→当然、製品版なんて買わない
・体験版が面白かった!→体験版に満足して製品版を買わない


 こんなカンジ。




 もちろん、「私がそうだ」から「みんなもそうだ」と言いたいのではないです。
 こうやってたくさんのゲームの体験版が配信されているということは、統計的に「体験版を遊んだ人が製品版を購入する」ことが多いということなんでしょう。体験版を作るのだってタダじゃないですからね。


 「私がそうだ」なのに、「みんなはそうではない」のなら―――それは何故か?
 これは「ゲームの何を面白いと思うのか」の違いじゃなかろうか?と思ったのです。


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 先月書いた記事を読み返して、何となくそれが分かったような気がしました。

 「上達」が楽しいのか、「攻略」が楽しいのか

 ザックリ分かりやすくまとめると……例えば同じアクションゲームでも、「思ったように動かせないものを上手くなって自在に動かせるようになる楽しみ」「思い通りに動かせて色んなステージを攻略していく楽しみ」があるよね、というようなカンジの記事でした。


 そんで……私は「攻略が好き」で「上達は割とどうでもイイ」と思っている人間なのですが、この視点で「体験版をプレイした時の気持ち」を自己分析してみると分かる気がするんですね。


○ 「上達」が楽しいゲームを遊んだ場合
 最初は思ったように動かせないのだけど、何度も何度もプレイしていくことで「自在に動かせるようになる」のが楽しいゲーム。“動かせる”という言葉を使いましたけど、アクションゲームに限ったことではなく、「音ゲー」とか「レースゲーム」とか同じ曲やコースを反復して遊ぶゲームは「上達が楽しいゲーム」とイメージしやすいんじゃないかと思います。


 逆に言うと、最初は全然思ったように動かせないワケです。
 恐らく「上達」が楽しい人はそこから何度もプレイして、どんどん上手くなって、自在に動かせるようになったり高得点が取れたりするようになるのが楽しいのでしょう。「音ゲー」の体験版なんかは、1~2曲しか入っていないのにずっとその曲を遊んでいるなんて人もよく見かけますもんね。どんどん点が上がっていくのが楽しいのでしょう。

 「攻略」が楽しい私は、まず「思ったように動かせない」ことに戸惑います。
 前回の記事で“アクションゲームの操作は「なるべくシンプル」で「最初から思ったように動かせる」ことの方がありがたい”と書いていたくらいなので、ここでまず「うわー、操作しづれー」と思ってしまいます。TPSみたいな3Dアクションの場合は「体験版すらクリアできない」し、音ゲーの類は低得点に落ち込んでしまいます。
 なので、そういうゲームの体験版を遊んでも「何が面白いか分かんないや」「俺には向いていないゲームだなぁ」「上手い人が遊べば面白いんだろうな」と思ってきました。でも、「上達」が楽しい人からすると、「そこから上手くなっていくのが楽しいんだよ!!」ということだと思うんですね。

 「ゲームの何が楽しいのか」が人によって違うため、こういうギャップが起こるのかなと。


 まぁまぁまぁ……「攻略」を求めている自分が、「上達」が楽しいゲームを買っても楽しめるとは思えないので。「体験版が面白くなかったから製品版を買わない」と思っても別にそれは間違ってはいないかなと思います。問題は↓のケースです。


○ 「攻略」が楽しいゲームを遊んだ場合
 ゲームに「攻略」を求めている自分が、「攻略」が楽しいゲームを遊んで、実際に「あー楽しかった」と思っても、別に製品版を買おうとは思わないのです。それは何故か―――

 「攻略」の何が楽しいかと言うと「達成すること」に楽しさがあると思うんですね。
 例えばアクションゲームの体験版では「序盤のステージが遊べる」とか「体験版のためのステージが遊べる」ことが多いです。ステージの途中は敵が登場したり、障害物があったり、こちらの行く手を遮ってきて……そうした障害を乗り越えてゴールまでたどり着けたりボスを倒せたりしたら「やったー!ゴール出来たー!」「ボス倒せたー!」と達成感を味わえてしまうじゃないですか。もうそこで満足して、製品版を買おうという発想にならないのです。


 みなさんにも分かりやすそうな例を使うと……
 サンプル動画で射精しちゃうと、満足したからこそ「このエロDVDを買おう!」とは思えないじゃないですか。

 「じゃないですか……って言われても」という人は、射精をした矢先に「次の射精」のことを考えられる底知れない性欲の持ち主だってことですか!そういうことなんですか!



 「体験版のクリア」というのはそこそこの達成感が味わえてしまうので、「製品版もクリアしよう」とはなかなか思えない―――
 自分が製品版を買った例に挙げた『カルチョビット』も、「体験版クリアしたけどもうお腹いっぱいで製品版買う気になれないなー」と言っている人を見かけたことがあります。その気持ち、すごく分かります。『カルチョビット』の体験版は、最初のリーグの優勝まで(もしくは2年経過するまで)ガッツリプレイできてしまいます。自分は確か20時間くらい体験版だけでプレイしていました。最初のリーグを優勝した時点で「1本のゲームをクリアした」くらいの達成感を味わっちゃったんですね。

 『カルチョビット』の例は極端だとしても……
 体験版で「面白い」と思わせるためには達成感を味わわせなくちゃならないのに、達成感を味わわせたら「満足!」と思われてしまう。製品版を買いたくなる体験版ってすごく難しいんじゃないかって思うのです。少なくとも私の感覚では、「このゲームは体験版があったらもっと売れただろうになー」という意見には同意できないんですね。



 そんなことを漠然と考えていたら、今日の記事を書くきっかけになった体験版に出会いました。

jetrocket1.jpg
jetrocket2.jpg
<画像は3DSソフト『ジェットロケット プラネットアドベンチャー』体験版より引用>

 3DSのDL専売ソフト『ジェットロケット プラネットアドベンチャー』の体験版は、体験版なのに5つのステージから自由に選べる!ただし、体験版なのでどのステージも「1分」で強制終了になる!

 「1分」ではどのステージも(多分)クリア出来ません。
 だから、達成感は味わえないし、正直「面白い」とは思いません。

 でも、このゲームは「色んな面」があって「色んな遊び」を盛り込んでいるゲームだから、「最初のステージがまるっと遊べます」というよりも「色んなステージを遊べます。ただし、1分だけ!」という方が、このゲームの体験版としては正しい形なんだと思うのです。


 「体験版」は「面白い!」と思わせればイイのではないのです。
 「これから先、面白くなりそう!」と思わせなくてはならないのです。


 ゲームを作る人達は「面白いゲーム」を作ることに命かけていますから、体験版も「面白いゲーム」にしてしまいがちですけど……体験版に必要なものと、製品版に必要なセンスは別のものなんじゃないのかと思うのです。
 私はこの『ジェットロケット プラネットアドベンチャー』の割り切り方は素晴らしいと思いました。『ジェットロケット プラネットアドベンチャー』を買うかどうかは……ノーコメントですけど……



 ちょっと話変わりますが。
 こういう「時間制限付き体験版」で最も有名なのは『スマブラ』シリーズに収録されている「名作トライアル」だと思います。「名作トライアル」ってすげえMiiverse盛り上がりそうですよね。みんな同じ条件で、どこまで進めたかの見せ合いっこが出来るワケで。
 Wii U版が出たら色々Miiverseで仕掛けてみようかなー。「スクショ貼り付けられない」みたいなことはないですよね?ないですよね?



 閑話休題。
 この記事を書いている時点では、まだ体験版が終わっていないんですけど。『不思議の国の冒険酒場』は、3DS版の体験版をプレイしていて「これは製品版買うかも」と思いながらプレイしています。
 ゲームとしては「時間に追われていないアトリエシリーズ」みたいなカンジで、ダンジョンに行ってモンスターと戦ったりして食材を持って帰ってきて、それで料理を作って売ればお金になって、自分で食べればレベルが上がっていく―――というRPGなんですが。

 「これからどんどん主人公達が強くなって」「色んな料理が作れるようになるんだろうな」というビジョンが見えるので。「面白い」だけじゃなくて「これから先、面白くなりそう!」と思わせてくれる体験版になっているかなーと思います。
 この体験版も「2時間くらい遊べる」そうで、それだけキャラクターを成長させてしまえばそこから先も育てたくなるし……「セーブデータは製品版に引き継げる」仕様はそれを狙ってのことなんでしょう。

 割と……キャラクターを育成していくRPGは、体験版→製品版の導線が上手くいくジャンルかなーと思います(もちろん“自分が気に入れば”という条件があればなので、他のRPGの体験版は別に製品版を買おうとは思いませんでしたが)。




 問題は12月6日にはもう『スマブラ』が来ることなんですけどね!
 それまでの繋ぎのために体験版を起動してみたら、長く楽しめそうなゲームにハマりつつあって、どうしましょう!体験版もまだ終わらんのですよ!!

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| ゲーム雑記 | 17:51 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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初心者のための“アニメ見放題”講座(バンダイチャンネル編)

 私は2012年から「初心者の人にも深夜アニメを楽しんでもらうにはどうしたらイイだろう?」と考えて、このブログで幾つか記事を書いてきました。
 また、今年になって色々あって「インターネットでのアニメ配信」を利用することになって、色々なサイトがアニメのインターネット配信をしていること各サイトによって様々なサービスを行っていることを知りました。元から知識としては知っていたものもありましたが、実際に利用してみて「各社こんなに頑張っているのかー」と初めて実感できたこともありました。

(関連記事:超初心者のための“深夜アニメの楽しみ方”講座
(関連記事:初心者の自分が、インターネットの無料配信で深夜アニメを観てみました
(関連記事:アニメのインターネット配信を観るのなら、どのサイト?(2014年・夏)

 今日紹介する「見放題」はその一つです。
 私はこのサービスを「すごくアニメが好きな人」にしか得がないサービスだと思っていたんですけど、実際に利用を検討してみて&実際に利用してみて、むしろ「アニメ初心者の人」や「テレビの視聴や録画が面倒くさい人」にこそ向いているサービスじゃないかと思いました。


 なので、「見放題」がもっともっと知れ渡れば「アニメを楽しむ人」の裾野も広がるんじゃないかと考え、「見放題」がどういうサービスなのかを紹介していこうと思います。今日はその「バンダイチャンネル編」です。「dアニメストア編」は来年2月に会員になって試してみて、3月に記事を書く予定です。
 長くなる記事だと予想されますし、読む人によって「何が知りたいのか」が違うと思うので、以下のパートに分けて書きます。知りたいところを読んでくだされば幸いです。


・そもそも「見放題」って何?
・他の方法と比べて、「見放題」の長所はどこ?
・どうやってお金を払うの?
・バンダイチャンネルの「見放題」が観られる機械は?
・バンダイチャンネルの「見放題」ではどんな作品が観られるの?



◇ そもそも「見放題」って何?
 月額課金をしている有料会員は、課金している月は対象作品をどれだけ観ても構わない―――というサービスです。誰でも「見放題」ということではなく、有料会員のみ「見放題」ということですね。
 この手のサービスは「Hulu」なんかが有名ですね。日本のテレビアニメを観ようとするなら「バンダイチャンネル」「dアニメストア」がツートップだと思ったので、今日の記事で「バンダイチャンネル」を紹介して、3ヵ月後に「dアニメストア」を紹介するつもりです。

 Huluの場合は月額933円+消費税、バンダイチャンネルの場合は月額1000円+消費税、dアニメストアの場合は月額400円+消費税で――――課金している月は、1本も観なくてもこの料金がかかりますし、200本観てもこの料金で楽しめます。「オマエは観すぎだから追加料金な!」みたいなことはありません。たくさん観れば観るほどお得なサービスですね。
※ 2014年12月1日時点での価格です。


 「月額課金」と聞くと「毎月お金がかかる」というイメージを持つ人もいるかも知れませんが、使う時だけ会員になって使わない時は退会をしてしまえばイイんです。
 私は元々バンダイチャンネルの無料会員になっていましたが、11月1日に日付変更した直後に「有料会員」に登録して、1ヶ月間「見放題」対象作品を観まくって、11月30日の23時に「有料会員」を退会して無料会員に戻りました。かかったお金は1080円だけです。1080円で1ヶ月間、対象作品が「見放題」というサービスなんです。


 もちろん会社としてはずっと「有料会員」でいて欲しいのでしょうし、私もまた時間が出来たら「有料会員」に戻ろうとは思っていますけど……この手のサービスは「とりあえず1ヶ月だけでも利用してみよう」「とりあえず3ヶ月だけでも利用してみよう」と期限を決めて利用し始める方が、心理的なハードルは下がると思うんです。

 なので、私は「とりあえず1ヶ月だけ有料会員になって、1080円で観たい作品を観まくろう」とオススメします。その後も続けるかどうかは月末に考えればイイんです。


◇ 他の方法と比べて、「見放題」の長所はどこ?
 「見放題」の対象作品には「現在放送中のアニメ」もありますが……その話はこちらの記事に任せて、今日は「既に放送が終わっている過去のアニメ」を観ようとした場合の話を書きます。


 テレビアニメというのは、リアルタイムに視聴&録画をしておけば「元手0円」で楽しめる趣味だと思います(もちろんテレビだったりレコーダーだったりパソコンだったりを持っていればという話ですけど)。
 しかし、既に放送が終わってしまって、「最新話無料」の配信期間も過ぎてしまったアニメというのは……後から追いかけるのが大変な趣味だとも言えます。よく「○○は名作だから観てくださいよ!」なんて薦められることがありますし、自分も言うことはあるんですけど、「どうやって観るの?」の部分を言ってくれる人はあんまいないなーと思うんですね。

◇ 「既に放送が終わったアニメ」はどうやって観ればイイの?
1.ブルーレイやDVDを全巻買う!
 業界としてはもちろんありがたいし、そうしてもらいたくてアニメは作られています。
 しかし、「観たことのないアニメ」を初心者が観る手段としては、ハードルが高すぎますよね。テレビアニメのブルーレイ&DVDは1クールものでも6~7巻、2クールものだと9巻とかあるので、「数万円」かかります。自分にとって面白いかどうかが分からないものにポンと数万円を払える人はそうは多くないでしょう。

 あと……地味に置き場所を圧迫するという問題もありますしね……

2.レンタルDVD屋さんで借りてきて観る!
 これは割と現実的な手段です。
 価格は店舗にもよりますが、1本辺り300円前後でしょうから全巻観ても「数千円」に収まるでしょう。

 問題は、リアル店舗だと棚のスペースが限られているので観たい作品が置かれていない場合もあることです。また、置かれているけど貸出中でなかなか続きが観られなかったり、借りてきたはイイけど延滞の心配とか、「最終話まで観たら序盤の話が気になって観返したくなった」場合にまた借りなきゃいけないとか。面倒なことも多いです。

 そもそも「近所にレンタル屋なんてないよ」って地域もあるでしょうしね。

3.インターネット配信サイトで「各話」購入
 テレビアニメをインターネット配信しているサイトは、「見放題」だけでなく、「各話」を個別に販売もしているサイトも多いです。というか、むしろ基本はこちらです。
 「販売」というけれど視聴期限が数日間と決まっているので、「レンタル」に近いですね。例えば『SHIROBAKO』の場合、第1話は各サイト無料ですが、2話以降はニコニコ動画でもバンダイチャンネルでもGyaOでも楽天SHOWTIMEでも「1話216円」でレンタルできますね(ニコニコ動画とGyaOでは最新話が1週間限定で無料配信されています)。

 「1週だけ観逃しちゃったから第3話だけ金払っても観たい!」みたいな場合には重宝するんですが、「既に放送が終わっている作品を全話観たい」場合は結構なお値段になっちゃいます。『SHIROBAKO』の場合は全24話なので、216×24=5184円。1クールものなら半額なので、「2500円~5500円」くらいが相場ですか。
 レンタル屋さんよりも在庫が並ぶのが早い利点はありますが、割高ではありますね……

4.インターネット配信サイトで「全話」購入
 「既に放送が終わっている作品を全話観たい」場合、作品によっては「全話まとめて購入するとお得なパック」があるのでそちらを使うという手もあります。ここでも視聴期限があるので「購入」というよりかは「レンタル」に近いんですけどね。

 例えば、バンダイチャンネルでの『ラブライブ!』(1期)の場合、第1話は無料配信されているので第2~13話の12本で1814円(視聴期限は2週間)。
 『アイドルマスター』の場合、第1~25話の25本で3780円(視聴期限は30日間)。どちらも2014年12月1日時点の価格です。価格÷話数をしてみると、どちらも1話あたり151円と出ました。

 価格的には「各話」購入よりお得なのはもちろん、「レンタルDVD」のように店舗を行き来しなくて済む分だけ楽かなと思うのですが……「各話」購入や「レンタルDVD」とちがって、「あんまり面白くないから途中で観るのやめようっと」とは言えないんですね。最初にお金を全部払っちゃうから。
 安上がりになったとは言え、「自分が面白いかどうか分からないもの」に2000円弱や4000円弱を払えるかどうかを考えると、躊躇する人も多いでしょう。


5.インターネット配信サイトの「見放題」で視聴
 ということで、この話になるのです。
 観たい作品が「見放題」対象になっていることが前提なのですが、「1ヶ月間だけ有料会員になって観てみようかな」と考えればかなりお得な選択肢だと思います。

 バンダイチャンネルなら1000円+消費税、dアニメストアなら400円+消費税。
 1ヶ月で全話を観てしまえばこれ以上のお金はかかりませんし、レンタル屋さんのように「貸出中」になることもなければ、全話見放題なので「最終話まで観たら序盤をもう1回観たくなった!」という時も自由に話数を選んで視聴できます。また、「あんまり面白くないから途中で観るのやめようっと」と思ったら、残りの期間は別の作品を観るという手もあります。

 あと、地味に「置き場所が必要ない」というのもありがたいところ。


 私はこの2年間で「初心者の人にも深夜アニメを楽しんでもらうにはどうしたらイイだろう?」という記事を書いてきましたが、よく言われたことに「毎週同じ時間にテレビの前に座ることが出来ない」「録画機器なんて使えない」ということがありました。
 そういう人でも「見放題」なら、「続きが気になるから一気に観よう」と楽しめるし、わざわざ録画なんかしなくても「あの回をもう1回観よう」ということも出来ます。アニメ初心者がアニメを楽しむのには、むしろ一番向いている視聴方法かも知れないって思います。



◇ どうやってお金を払うの?
 バンダイチャンネルの場合、このページに支払い方法が書かれています。クレジットカードはもちろん、WebMoneyや携帯電話からの支払いも出来るみたいですね。私はクレジットカードを使いました。
 dアニメストアの場合、ドコモユーザーならドコモの携帯電話からの支払いが出来るみたいですが、ドコモユーザー以外はクレジットカードしか支払い方法がないとか。この点ではdアニメストアは若干不便かも……


 この記事は「バンダイチャンネル編」なので「バンダイチャンネル」の話をします。
 TOPページの右上「会員登録(無料)」を選んで、まずは会員になります。会員登録自体は無料で、最初に「有料会員になる」を選択すれば後から有料会員になる手間は省略出来ますが、その前に必ず「ご自身の環境で動画が再生できるかどうか」を確認してから有料会員になってください。
 無料会員から有料会員になるのは、ログインした状態で「見放題動画」のページ等にある「今すぐ登録する」的なボタンを押していくだけで数分で登録は終わります。

 注意が必要なのは、この登録は「11月」とか「12月」とかの月単位なんですね。
 「11月1日に有料会員になって、11月30日に退会した」場合は1か月分の月額課金なのですが、「11月15日に有料会員になって、12月14日に退会した」場合は2か月分の月額課金がかかります。同じ30日間であっても。

 なので、「有料会員になるタイミング」と「退会するタイミング」をよく考えてご利用ください。


 有料会員から無料会員に戻る時は、マイページから左下の「退会」のボタンを押します。そうすると「有料会員を退会する」のか「バンダイチャンネル自体を退会する」のかを聞かれるので、「有料会員を退会する」の方を選びましょう。
 無料会員に戻っても、有料会員の時に獲得したエンブレムや視聴履歴は残るので、「バンダイチャンネル自体を退会する」のは勿体ないです。また有料会員を利用する時が来るかも知れませんしね。

 有料会員からの退会を忘れると翌月も課金することになるので、「今月でもう見放題は終わりでイイや」と思ったらちゃんと月末までに退会することをお忘れずに。



 「1ヶ月間はどれだけ観ても同じ料金」なサービスなので、自分が1ヶ月間でどれだけ観る時間を確保出来るのかで「どれくらいお得なサービスなのか」も変わってくると思います。
 私は以前にも書いたように「月額課金」はたくさん利用しないと損した気になる人間なので、比較的自由に時間を使える11月に狙いを定めて「この1ヶ月はとにかくバンダイチャンネルのアニメを観まくってやるぜ!」と観まくりました。

 どのくらい観たかと言うと……
 これは2014年11月の時点で「見放題」対象作品であって、時間が経てば「見放題」から外れる作品もあると思いますが……一応私が1ヶ月で観た一覧を載せておきます。

『ラブライブ!(1期)』(全13話・1話は無料配信)
『true tears』(全13話・1話は無料配信)
『マップス』(全4話)
『アイドルマスター XENOGLOSSIA』(全26話・1話は無料配信)
『アイドルマスター』(全25話)
『ひぐらしのなく頃に礼』(全5話)
『ひぐらしのなく頃に煌』(全4話)
『伝説巨神イデオン』(全39話・1話は無料配信)
『プラネテス』(全26話・1話は無料配信)
『機動戦士ガンダム0080 ~ポケットの中の戦争~』(全6話)
『劇場版 機動戦士ガンダム』
『劇場版 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』
『劇場版 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』

 全部で「161話+劇場版3本」観ました!
 第1話無料配信を引いて、劇場版はテレビアニメ4話分で計算すると……168話分か。1080円を168話で割ると、1話あたり6.4円!これはお得だ!!



 と、ここまで1ヶ月死に物狂いで観まくって痛感したんですけど……
 「お得」かどうかは「話数」では決まらないなと思いました。どの口が言うんだよって話ですけど(笑)。
 面白くない話だったら何話観ても「お得」とは思えないし、短くても面白い話が観られれば「お得」と感じられるし……「気に入った作品数」の方が重要かなと思います。自分の感覚では『ラブライブ!』と『true tears』を最終話まで観た時点で「元は取った」と思えたので、観たい作品が2~3作品あって1ヶ月以内に観終わる計算が立てば「元が取れる」サービスかなと思います。


◇ バンダイチャンネルの「見放題」が観られる機械は?
 パソコン、スマホ、タブレット、「アクトビラ」対応テレビ、Wii U等で……詳しくはこちらのページに書かれています。また、機械によっては観られる動画が違っていて、例えばWii Uでは「各話」購入した動画は観られないみたいです。

 無料で観られる動画も多数あるので、有料会員になる前に必ず「自分の持っている機種&回線で再生できるか」を確認してください。

 自分の環境では、パソコン、キンドルファイアHD、Wii Uでの視聴が可能だったので……三機種を使用したレポートを書こうと思います。自分の使用頻度で言えば、「30:1:69」くらいの比率でWii Uからの視聴をメインにしていました。

◇ パソコン
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 作品のページから再生ボタンを押すと、このサイズで始まります。
 右側にある作品情報は、作品によってはかなりのネタバレを含むものもあるので気をつけてください。自分はうっかりキャラクター紹介の欄を読んでしまって「オォイ!このキャラ死ぬんかい!!」とぶったまげましたから(笑)。


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 右下のアイコン「ポップアップ表示」を押すと別のウィンドウが開けて、自由にサイズを調整出来ます。


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 「全画面表示」のボタンを押すとこんなカンジ。


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 昔のアニメは左右の幅が狭いので、参考までに最近のアニメも。16:9で作られているアニメだとピッタリ全画面に収まりますね。下のシークバー等はカーソルを“シークバー等がない位置”に合わせて放置するとカーソルごと表示が消えます。


 画質は(設定をイジらなければ)回線状態に合わせて自動調整してくれるみたいです。
 HD作品は「720P」まで対応しているそうなのですが、自分が「見放題」で観た作品は「480P」が最高だったと思います。数字を言われてもサッパリ分からない人も多いでしょうし、自分も画質とかフレームレートとかはよく分からないのですが。
 体感的には、「レンタル屋さんでDVDを借りてきて再生した」のと同じくらいだったかなーと思います。環境によっても左右されるので、その辺を確認するためにも「無料動画」をまず再生してみるのをオススメします。


 「1.5倍速再生」とか「10秒戻る」とかは出来ないみたいですね。
 その代わり、有料会員はシークバーにカーソルを合わせるとサムネイルが表示されるので、「あのシーンをもう1度観たいなー」という時に探すのに便利です。


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 視聴履歴はこんなカンジに「最近観た作品の最新話」と「作品ごとに何話を観たか」を表示することが出来ます。他の端末から視聴しても、PCから視聴履歴を確認することが出来ます。全部で40話とかある作品は、これがないと何話まで観たか分からなくなるんで重宝しました。


◇ キンドルファイアHD
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 私が愛用している7インチタブレット:キンドルファイアHDでの視聴です。
 視聴するには「バンダイチャンネル・ビューア」というアプリをインストールして、ブラウザからログインして再生するだけです。この話、大昔に書きましたね

 



 

 画質は「LQ」「SQ」「HQ」から選べて、「HQ」だと相当キレイ。
 無線LANの届く範囲だけですが家のどこででも観られるのは利点ですね。自分は持っていないけど対応のHDMIケーブルを持っていれば、テレビとも接続できてテレビ画面で再生できるはず。
 自分は試していないから自己責任で。もっと早く気付けば買って試しても良かったんですけど、気付いたの残り4日とかだったんで……


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 視聴履歴もこんなカンジで「観た動画」と「まだ観ていない動画」が分かりやすく表示されます。


 ちなみにスマホでの視聴の場合、「3G回線」での再生は保証していないそうです。


◇ Wii U
 来たぜ!問題のWii Uだ!
 アプリは無料ダウンロードが可能です。このアプリからは有料会員には登録できないみたいで、パソコンなどで有料会員になってからWii Uのアプリを起動→ ログインしてください。

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 Wii Uの特徴は、何と言っても「テレビ画面」と「ゲームパッドの画面」の二画面を持っていることです。部屋でじっくり観たい時はテレビに映して、台所などで作業をしながら観たい時はゲームパッドに映すことが可能です。ただ、ゲームパッドの電波が届く範囲はそんなに広くないのでお気をつけて。
 テレビに映した際の画質は多分パソコンと一緒で「回線状況に合わせて自動調整される」仕様で、(HD作品でなければ)最大は480pじゃないかと思います。


 banch10.jpg

 テレビ画面で再生している場合、ゲームパッドの画面はこんなカンジになります。一時停止やシークバー、画面の切り替えボタンだけでなくて、スタッフ・キャスト・キャラクターなどの情報を見ることが出来ます。これはパソコンで観た時の画像の右の方にあったヤツと一緒。


 とまぁ……文章にすると「なかなかイイカンジじゃない?」と思う人もいるかも知れませんが、実際に使ってみると不満も多いです。まず、恐ろしいほどのフリーズ率です。どうも人によってよく起こる現象が違うみたいなんですが……私がよく起こったのは、アプリを起動すると「ログインしました」のまま動かなくなること。

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 こうなってしまうと、HOMEボタンを押してアプリを終了して、再度アプリを立ち上げなくてはなりません。

 それ以外にも動画再生中に突然絵が止まったことも一度や二度じゃなくて、音が止まったという人もいるみたいです。あと、これはフリーズではないんですが、混み合う時間帯(夜の9時半~12時半くらい)に再生しようとすると、読み込みが再生に間に合わないのかブツッブツッと途切れることが結構ありました。
 「混み合う時間帯は仕方ないんじゃ?」と思うかも知れませんが、こりゃもうダメだとWii Uを終了して、パソコンから同じ動画を観たら普通に再生できることばかりだったので……Wii Uのアプリが問題なんじゃないかと思います。

 Wii Uのアプリだとシークバーでの移動の反応が激遅いのも気になりましたし。

 あと、地味に「視聴履歴」がないのも難点。
 何話まで観たか分からなくなるだけじゃなくて、『イデオン』みたいに39話まである作品の場合30回以上→をタッチしないと観たい画面までたどり着かないし、何かの不具合で再生が止まっちゃうとまた30回以上→をタッチしないとならなくて……


 「じゃあ、なんでそんな状態でもWii Uで視聴してたんだよ」って話になっちゃうのですが……それでもやっぱり「テレビ画面で観られる」「ゲームパッドとの画面切り替えは一瞬」「ワイヤレスのコントローラで操作できる」ってのが魅力だったんですね。不満点に目をつぶるほどの魅力はWii Uにはあったのです。

 なので、「Wii Uで視聴を開始する→どうにもならなかったらWii Uを止めて、パソコンから続きを観る」ってのが私のパターンでした。もちろんちゃんとWii Uで問題なく最後まで観られることの方が多いんですけどね。



 ちなみに、「複数の端末で観られる」からと言って、同時に複数の端末で再生することは出来ません。

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 これは当然の仕様で、これがもし出来ちゃうと「クラスのみんなでアカウントを共有」とかされかねませんからね。



◇ バンダイチャンネルの「見放題」ではどんな作品が観られるの?
 バンダイチャンネルは「見放題」対象作品以外も配信されているので注意が必要です。全作品リストの中で「見放題」のマークが付いているものが対象作品です。

 見放題のページから「五十音順」→「テキスト」を押してもらうのでも分かりやすいかな。
 また、自分は利用するまで実感しなかったんですけど、思った以上に「見放題」対象作品は出入りが激しくて……この作品は「見放題」で観られるんだなーと油断していたら来月は外れちゃうってこともあります。見放題のページから「まもなく終了」「入荷予定」をチェックして、自分の観たい作品が「見放題」対象から外れないかチェックしてください。


 日本のアニメを観るならツートップと並べていたdアニメストアのリストを見てみると、「どちらの方がラインナップが豪華」というよりかは「どっちのサイトもラインナップが違っていて面白い」です。バンダイチャンネルは言うまでもなくバンダイ系の会社ですから、バンダイビジュアル販売の作品やサンライズ制作の作品が多いかなーと思います(もちろん全作品が入っているワケではないです)。
 個人的には「今回はバンダイチャンネル」「次回はdアニメストア」「その次はバンダイチャンネル」といったカンジに交互に使っていこうかなーと思っています。2月にdアニメストアを使ってみてから判断しますけど。


 さて、私は先ほどの項目で「観たい作品が2~3作品あって1ヶ月以内に観終わる計算が立てば「元が取れる」サービス」と書きました。逆に言うと、観たい作品が1作品しかないときっかけがつかめないサービスかなぁと思うんですね。
 「観たい作品を観終わってしまって、残りの期間はもったいないな」とか、「観たい作品があまり面白くなかったから途中で観るのやめちゃった」とか、「こんなにたくさん作品があると何を観てイイか分からない!」とか……そういうこともあると思うんですね。

 なので、バンダイチャンネルで「見放題」対象になっている作品の中から、私が好きな作品を9作品選びました!私が今回「見放題」で観た作品だけじゃなく、今まで観た全ての作品の中でも好きな作品の中から「見放題」対象のものを選びました。
 みなさんが「観たい作品」の、「次の1本」に試しに観てもらえればなと思います。10作品じゃなくて9作品という辺りに、「本気度」を感じてもらいたい(笑)。

 今回こういう用途で「好きな作品」を選んだので、「私の好きなアニメを上から順に9つ並べた」のではなく「色んなタイプの作品を9つ揃えました」。方向性がそれぞれ違う9本のアニメ。なので、9つの中からどれか気になったものを選んで観てもらえたらと思います。


 作品は全て2014年12月1日時点で「見放題」対象作品です。
 競合相手と思われるdアニメストアでも「見放題」対象の作品はリンクを貼っています。
 作品のイメージが一発で伝わるようにブルーレイ等の商品リンクを貼り付けていますが、あくまで「画像でどんな作品かのイメージが伝わればイイ」と貼っているので「ブルーレイ買えよ!」ってことじゃないですからね。この記事の主題は「見放題なら安価に色んな作品が楽しめますよ」と伝えることですから!

○ 『TARI TARI』(全13話)
 <公式サイト
 <バンダイチャンネルで見放題対象
 <dアニメストアで見放題対象
TARI TARI Blu-ray Disc BOX (完全初回生産限定商品)
TARI TARI Blu-ray Disc BOX (完全初回生産限定商品)

 2012年に放送されたP.A.WORKS制作の青春部活アニメです。
 神奈川県の江ノ島を舞台に、高校3年の最後のシーズンに声楽部を退部することになった宮本来夏が、クラスメイトを寄せ集めて合唱部を作っていくというストーリー。タイトルの『TARI TARI』は、「泣いたり笑ったり」のように色々なことが彼ら彼女らには起こって決して「笑顔」だけの青春じゃないけど、そういう中で主人公達が成長していく様を描いているという意味なんだと思います。

 P.A.WORKSならではの美しい絵作りも見事ながら、「青春のラストチャンス」を描いているからこそキラキラしていて、それでいて切ないストーリーも心を打ちます。P.A.WORKS作品の中でもトップクラスに好きな作品です。オススメ!

(関連記事:『TARI TARI』は10年後まで語り継ぎたいアニメ


○ 『true tears』(全13話)
 <公式サイト
 <バンダイチャンネルで見放題対象
true tears Blu-ray Box
true tears Blu-ray Box

 今回バンダイチャンネルの「見放題」で初めて観ました。
 2008年に放送されたP.A.WORKS制作の恋愛アニメです。同名の恋愛アドベンチャーゲームが原作となっているのだけど、どうも色々と何かがあったみたいで、キャラクターもストーリーも完全にオリジナルのアニメとなっていました。

 富山県の酒蔵の一人息子:仲上眞一郎を主人公にして、「涙をなくした」と言っている変わり者:石動乃絵、眞一郎の幼馴染で眞一郎の家に世話になっている湯浅比呂美、眞一郎の親友の彼女:安藤愛子の3人のヒロインの間で揺れ動く気持ちを描いています。
 原作が恋愛アドベンチャーゲームなので、全てがオリジナルと言ってもアニメも“恋愛アドベンチャーゲームのようなキャラ配置”となっているのですが。P.A.WORKSの絵作りによって説得力を高めている心理描写や、一つの出来事が他のキャラに影響を与えてそのキャラが他のキャラに影響を与えて……と、予想外の展開を見せるストーリーがグイグイとこちらの気持ちを引っ張っていきます。

 P.A.WORKS初の元請作品で、この作品によってP.A.WORKSが注目を集めたのも納得です。オススメ!


○ 『機動戦士ガンダム』(全43話)
 <バンダイチャンネルで見放題対象
機動戦士ガンダム Blu-ray メモリアルボックス

 超定番作品ですけど、敢えて推しますよ!
 1979年に放送された日本サンライズ制作のロボットアニメです。
 テレビアニメを3本の映画にまとめた劇場版もあるけれど(※1)、劇場版はテレビ版が描いていた「戦争の悲惨さ」がライトになっちゃっているんで自分はテレビ版の方を断固として推したいです。「ガンダムシリーズってたくさんあるけどどれを観ればイイか分からない」って人は、これが最初の作品なんだからこれを観ればイイんです!

(※1:バンダイチャンネル、dアニメストアともに劇場版は12月31日で見放題からは外れるそうです)

 私がこの最初の『ガンダム』を推す理由は、『ガンダム』って実は分かりやすい話だからです。難解だとか複雑だとかイメージされるかも知れませんが、それは設定の全てを理解しようとするからであって……構造的には、「連邦軍の最新鋭モビルスーツ:ガンダムを手に入れてしまった主人公達が、それを奪取しようとするジオン軍の刺客からひたすら逃げる“追いかけっこ”」でしかないんです。

 この「逃げる主人公達」と「追いかけてくるジオン軍」という構造を守りながら、非常に魅力的な敵キャラクターだったり、戦争の惨たらしさだったり、ギスギスした人間関係の中での主人公達の成長だったりと、色んな話を描いていくんです。
 後の「ガンダムシリーズ」は複雑になりすぎていて「今、何やってんだっけ……」と分からなくなることもあるんですけど、最初の『ガンダム』は構造が分かりやすいので混乱することは少ないです。そういう理由でも、「ガンダムシリーズってたくさんあるけどどれから観ればイイか分からない」って人は、これを観ればイイんです!オススメ!

(関連記事:アムロ・レイは誰を殺すのか
(関連記事:アムロが父との再会で見たもの
(関連記事:帰る場所を探すストーリー。 『機動戦士ガンダム』全話を視聴し直して


○ 『機動戦士ガンダム0080 ~ポケットの中の戦争~』(全6話)
 <公式サイト
 <バンダイチャンネルで見放題対象
機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争 vol.1 [DVD]
機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争 vol.1 [DVD]

 とは言え!こちらも推すのです!!
 1989年に発売されたOVAで、サンライズ制作のロボットアニメです。
 「ガンダムシリーズ」初のOVAであり、初めて富野監督以外が作った「ガンダムシリーズ」でもあります。そのためか「テレビアニメには出来ないガンダム」「富野監督がやらなかったガンダム」を見事に表現した作品になっています。

 主人公が、単なる民間人の子どもなのが特徴です。
 もちろん「ガンダムシリーズ」は“単なる民間人の子ども”がガンダムに乗り込んで戦争に巻き込まれていくというのが定番ですが、この作品の主人公:アルは戦いません。そもそもこの作品、「ガンダムシリーズ」なのに戦闘シーンがとても少ないです。それなのに最初の『ガンダム』が大事にしていたテーマを、別方向から見事に描き直した作品とも言えるのです。

 戦争を「格好イイもの」として憧れているアルを主人公に、連邦軍が秘密裏に開発していたニュータイプ専用ガンダムと、それを奪取するためにやって来たジオン軍の特務部隊:サイクロプス隊を描いている人間ドラマなのです。
 作品の時代設定としては、↑で紹介した最初の『ガンダム』と同時代を舞台にしているのですが……最初の『ガンダム』に出てくるキャラクター等は一切登場しないので、「ガンダムシリーズ」を1本も観たことがない人でも問題なく楽しめると思います。むしろ「ガンダムとか興味ないし……」と敬遠していた人にこそ、この作品をオススメしたいです。全6話と観やすいですし、オススメ!



○ 『ラブライブ!』(全13話)
 <公式サイト
 <バンダイチャンネルで見放題対象
ラブライブ! (Love Live! School Idol Project) 7 (初回限定版) [Blu-ray]
ラブライブ! (Love Live! School Idol Project)  7 (初回限定版) [Blu-ray]

 今回バンダイチャンネルの「見放題」で初めて観た作品です。
 2013年に放送されたサンライズ制作の学園アイドルアニメです。現在「見放題」対象なのは1期だけで、2期はまだ「見放題」対象ではありません。その内「見放題」に入るのかも知れませんが。

 廃校が発表されてしまった高校を救うべく、単なる一生徒に過ぎなかった主人公達が「スクールアイドル」として活躍することで新入生を集め、廃校を阻止しようというストーリーです。正直、観る前は「女のコが可愛いだけのアニメ」なのかなと侮っていました。しかし、このアニメは「絶対不可能と言われている困難に立ち向かう少女達の物語」なんです。
 どちらかと言うと、王道熱血アニメなんです。「アイドルになろう!」→「よーし!階段ダッシュだー!」ってアニメですからね(笑)。

 もちろんステージシーンは可愛いんですけど……このアニメはその「可愛いステージ」に立つために、彼女らが努力をして、悩んで、衝突して、時には変顔をして、等身大の「その辺にいるような女のコ」がどんどん成長して魅力的になっていく様を描いているんです。
 熱い展開の連続で「なるほどサンライズらしい作品だ!」とも言えて、手描きの2DとCGの3Dが融合したダンスシーンも時代の最先端を感じて、脚本も演出も作画もグウの音も出ないほどの完成度でした。
 2期も「見放題」に入ったらまた有料会員に戻って観るつもりです。オススメ!



○ 『ご注文はうさぎですか?』(全12話)
 <公式サイト
 <バンダイチャンネルで見放題対象
 <dアニメストアで見放題対象
ご注文はうさぎですか?第6巻(スペシャルイベント収録DVD付き 初回限定版) [Blu-ray]
ご注文はうさぎですか?第6巻(スペシャルイベント収録DVD付き 初回限定版) [Blu-ray]

 2014年に放送されたWHITE FOX制作の日常アニメです。
 こちらは「女のコが可愛いだけのアニメ」です(笑)。
 登場人物に悪人は出てこないし、深刻な悩みとか衝突とかそういうものはありません。実は登場人物達の変化や成長を描いているんですけど、シリアスな話にはしません。開き直って「可愛い」だけを描いているのだけど、「可愛い」をここまで突き詰めて描くのはもはや職人技だと思うのです。

 「木組みの家と石畳の街」に、アンティークの食器、もこもこしたウサギ(ウサギ……?)、女のコ以外も「可愛い」ものだけで世界を構成して、どっちを見ても「可愛い」で出来ている作品なのです。
 それを「生ぬるい」と思う人もいるでしょうが、アニメに「癒し」を求める人にとっては究極的に心地よいこの作品の世界は本当に救いになったと思います。「一週間頑張って生きていれば『ごちうさ』が放送されるんだ」と、放送当時の自分の記事を読んだら書いてありました(笑)。

 2014年を代表するアニメのヒット作でもありますしね。オススメ!

(関連記事:やっぱり僕は『ごちうさ』に癒される
(関連記事:成長する日常系アニメが好きだ


○ 『プラネテス』(全26話)
 <公式サイト
 <バンダイチャンネルで見放題対象
プラネテス Blu-ray Box 5.1ch Surround Edition
プラネテス Blu-ray Box 5.1ch Surround Edition

 2003年に放送されたサンライズ制作のSFアニメ。
 地上波の放送は2004年で、自分はこちらをリアルタイムで観ていました。オススメ文を書くには細かいことは忘れているなーと今回の「見放題」で10年ぶりに視聴したのですが、10年前のアニメというのが信じられないくらい「古臭さ」が皆無!

 SFアニメですが、ロボットに乗って異星人と戦ったりするアニメではありません。
 宇宙空間には空気抵抗がないので、ネジ1本でも宇宙船を破壊するくらいの勢いで飛び続ける―――なので、この作品の舞台である2075年には「宇宙のゴミを拾うデブリ屋」がいて、主人公達はそのデブリ屋なのです。

 人類が宇宙で暮らすようになった未来を、リアリティを持って描く作品―――と言えます。それは単に科学考証がちゃんとしているとかそういう話ではなくて、「人類が宇宙で暮らすようになった世界」をしっかり考えて、その世界での政治や宗教や経済がどうなっているのか、人々がどう働いてどう考えてどう死んでいくのかをちゃんと描いているからこそだと思うのです。
 多数の人間臭いサブキャラクター達と、それらがパズルのように組み合わさる脚本も見事だし、10年経っても今なお「美しい……」と鳥肌が立つ映像も最高です。アニメ史上に残る大傑作だと思います。オススメ!


○ 『未確認で進行形』(全12話)
 <公式サイト
 <バンダイチャンネルで見放題対象
 <dアニメストアで見放題対象
未確認で進行形 vol.6 (初回生産限定版) [Blu-ray]
未確認で進行形 vol.6 (初回生産限定版) [Blu-ray]

 2014年に放送された動画工房制作のラブコメアニメです。
 「ギャグ寄りのラブコメを作らせれば動画工房の右に出る者はいない」と2014年現在の自分は思っているんですが、『月刊少女野崎くん』とともにそれを思わせてくれた作品です。

 ストーリーは、普通の日常を送っていた女子高生:夜ノ森小紅のところに許婚:三峰白夜がやってきて、何故か一緒にその妹の三峰真白もついてきて、小紅の姉の夜ノ森紅緒が幼女が大好きで―――というところから始まり、妹・姉・許婚・小姑の4人でドタバタとした日常生活や学園生活を送るラブコメディなのです。
 ハーレムアニメだと誤解されることもあるけど、主人公は女のコの方なので「少女漫画」と「日常アニメ」を合わせたような位置の作品かなぁと思います。

 この作品の魅力は、何と言っても登場人物全員バカ登場人物全員愛おしいところです。テンポの良いたたみかけるギャグと、観終わった後にほっとする気持ちになれる暖かさを持った作品だと思います。私はこのはと仁子ちゃんのコンビが好きでした。オススメ!

(関連記事:『未確認で進行形』はハーレムアニメじゃないよ!


○ 『アイドルマスター』(全25話)
 <公式サイト
 <バンダイチャンネルで見放題対象
アイドルマスター 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
アイドルマスター 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]

 ラストはこちら。
 今回バンダイチャンネルの「見放題」で初めて全話通して観ました。

 2011年に放送されたA-1 Pictures制作のアイドルアニメです。
 今回並べた私のお気に入りな9本のアニメは、色んな人が「次の1本」としてどれかを選んでくれればと思ったので“色んな方向性のアニメ”を9本並べたのですが……この『アイドルマスター』というアニメ自体が、毎話毎話“色んな方向性の話”をする玩具箱のようなアニメだったと思います。

 同じようにアイドルを題材にしたアニメである『ラブライブ!』は、普通の女のコだった主人公達がスクールアイドルとして駆け上がってどんどん魅力的になっていく“方向性が真っ直ぐなアニメ”なのですが。
 『アイドルマスター』の方は、既に放送時点で原作ゲームが人気のキャラクター達を使っていて、その魅力的なキャラクター達を原作ゲームを知らない人にも好きになってもらうために“色んな話を盛り込んでいるアニメ”。と対照的でした。

 ほっこりする話あり、アクションあり、コメディあり、号泣必至な感動的な話あり……それ故に、回に「当たり外れ」があるとは正直思うのですが。「当たり」の回の神がかりっぷりは凄まじく。雑多な魅力をごちゃ混ぜにしつつもちゃんと1本の作品としてまとまっている奇跡のようなアニメでした。オススメ!



 また、今日の「アニメ見放題」とは全然関係のない話なんですが、ついでに。

 『アイドルマスター』のアニメには一迅社から出ている漫画版もあって。
 自分は漫画版を先に読んでいたのですが、この漫画版は「アニメ版では語りきれなかったエピソードを描く」コンセプトだったそうで。アニメ版を全話観てから漫画版を読み返したら「こういうことだったのか!」と更に面白かったです。「生っすか!?サンデー」が始まるくだりとか、雪歩の男性恐怖症がその後どうなったのかとか、アニメを観終わって気になったことが結構漫画版で描かれていたんですね。
 個人的には、3巻番外編の「年少組が765プロ内で誰が誰を好きかで議論する話」が好きでした。こちらもオススメ!

【紙の本】
 THE IDOLM@STER 1 (REXコミックス) THE IDOLM@STER (2)  (REXコミックス) 【Amazon.co.jp限定】THE IDOLM@STER (3) イラストカード付き (REXコミックス) (IDコミックス REXコミックス)
【キンドル版】
 THE IDOLM@STER: 1 (REXコミックス) THE IDOLM@STER: 2 (REXコミックス) THE IDOLM@STER: 3 REXコミックス
○ まとめ
<見放題のメリット>
・計画的に利用できれば、安価でアニメ全話を楽しめる
・自宅から一歩も出ずに楽しめるし、置き場所なども要らない

<バンダイチャンネルのメリット>
・サンライズ制作のアニメや、バンダイビジュアル販売のアニメが多い
・様々な端末に対応していて、支払い方法なども選択肢が多い



 「計画的に利用できれば」の部分が重要なんですが、1ヶ月間利用しまくった私としては非常に満足度の高いサービスでした。次に使う時はこんな無茶苦茶なスケジュールでとにかく観まくるんじゃなくて、観たい作品が2~3作品「見放題」に入ったらまた1ヶ月有料会員になって全話視聴をしていこうと思います。

 それだけにWii Uのアプリがもうちょっとちゃんとしていればなーというのは、現実的な不満点です。パソコンでの視聴も別に悪くはないんですが、私の部屋のパソコンは置いている位置の関係でちょっと観づらくて……次に有料会員になる時は、キンドルファイアHDをHDMIケーブルでテレビに繋げてみようかなと考えています。


 とにかく、自分も「また使いたい!」と思うくらいのサービスでした。
 アニメが大好き大好きで仕方がない人はもちろん、「アニメをどうやって楽しめばイイのか分からない」という初心者の人にも!オススメ!

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