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2015年4月のまとめ

 本当は前回の記事で『ファイアーエムブレムif』について語った際に一緒に書こうかなと思ったのだけど、その話を一緒にすると「結局アンチが任天堂を批判したいだけだろ」というコメント欄になることが想像出来たのでカットして……でも、どこかで語りたかったのでここに書きます(笑)。

 TCG『ファイアーエムブレム0(サイファ)』第1弾に『ファイアーエムブレム if』のDLコードが付属!

 6月25日から販売が開始される「ファイアーエムブレム」シリーズのトレーディングカードゲームに、3DS用ソフト『ファイアーエムブレム if』で使えるキャラクターのダウンロードコードが付属されることが発表されました。「暗黒戦争篇」のスターターデッキ(税別1300円)を買うとマルスが、「覚醒篇」のスターターデッキ(税別1300円)を買うとルキナが、ブースターパック「英雄たちの戦刃」のボックス(税別5600円)を買うとペガサスナイト ミネルバが、『ファイアーエムブレム if』で使えるようになるそうです。



 Amazonの商品説明にはDLコードのことは何も書かれていないのだけど、ちゃんと付いてくるのかこれ……

 トレーディングカードゲームの販促のためなのだから「有料DLCにしては高い」と言うのはちょっと違うと思いますし、ゲームの有料DLCは「本編の発売前に有料DLCの価格と内容を予め発表しておいて欲しい」「欲しい人が限られている機能は有料DLCにして、欲しい人だけが買えるようにすればイイ」と考えている自分にとっては予め発表していることには誠意を感じます。だから、そういうことは別にイイんですけど。


 じゃあ、amiiboの存在意義って何?とは言いたいです。

 ミネルバはともかく、マルスやルキナは既にamiiboが発売されているキャラクターです。任天堂のamiiboの説明は「一つのフィギュアを買うと色んなゲームで使えるよ」というものだったので、『スマッシュブラザーズ』用にマルスやルキナのamiiboを買った人の中には「これはきっと『ファイアーエムブレム』の新作でも使えるんじゃないかな」と期待していた人も多かったことと思います。実際、『Code Name: S.T.E.A.M. リンカーンVSエイリアン』にマルスやルキナのamiiboを使うとキャラクターとして使えるワケですからね。

 しかし、『ファイアーエムブレムif』でマルスやルキナを使いたければ、トレーディングカードゲームという新たな商品を買わなければならないという。
 もちろん何らかの形でamiiboに対応はするとは思います。マルスのamiiboを使うとレイピアが手に入るとかなんかそんなのはありそう。でも、手持ちのフィギュアがゲームと連動するというamiiboのコンセプトからすれば、マルスのamiibo持ってたらマルスがゲーム内に出てこなきゃダメじゃないですか。


 トレーディングカードゲームの販促をする必要があった―――というのならば、例えばマルスやルキナはamiiboを持っていると使える、トレーディングカードゲームで使えるようになるキャラクターは他のキャラだってすれば良かったと思います。マルスやルキナ以外にもたくさんの人気キャラクターがいるゲームなのに、何故敢えてamiiboが出ているマルスやルキナのためにトレーディングカードゲームを買わせるのか!


 『ファイアーエムブレムif』がどうこうとか、『ファイアーエムブレム0(サイファ)』がどうこうとか以前に、任天堂にとってamiiboは「新しいゲーム体験を提案する新しい商品」なんかじゃなくて「手堅くユーザーから金を毟り取れる関連商品」くらいにしか考えていなかったんだなぁとつくづく思いました。

 「amiiboは品切れになっているから、amiiboが手に入らなかった人でもDLCを楽しめるようにとトレーディングカードゲームに付属したんじゃない?」と擁護する人もいるかも知れませんが、そもそもamiiboの生産数が少なくて品切れになっていること自体が「確実に売れる分しか作る気はない」「買えなかった人がいても仕方ない」ってことですしね。追加出荷されても瞬殺されるような数しか作ってくれませんし。



 この春Wii Uで注目を集めていた新規タイトル『Splatoon』もamiiboを3種類発売し、それぞれのamiiboには違った「お題」が収録されていて、それらをクリアすると特別な装備が手に入る―――(※ リンク先は音が出来ます)という仕様で、3種類も買わせることもえげつないと思うのですが、案の定「女子高生風の服が手に入るガールのamiibo」だけ需要が供給を上回りAmazonでも既に転売価格になっています。

 現在のところ、転売屋に正規の価格以上のお金を払って、転売屋に「しめしめ……amiiboというのは儲かるな。今後も買い占めて儲けさせてもらうぞ!」と思わせなければ、『Splatoon』のコンテンツ全てを楽しむことは出来ないのです。こんなのだったら、まだ有料DLCの方がマシだったんじゃないっすかね……どうせ一つのフィギュアが色んなゲームに連動することによる「今までにない新しいゲーム体験を提供する」アイディアなんて考えていなかったんでしょうし。


 プレイできる時間を考えると、『Splatoon』か『ファイアーエムブレムif』はどっちか片方しか買えそうにないなぁと思っていたのですが……
 『Splatoon』は「女子高生風の服」がもう手に入らないからやる気がなくなってしまって。
 『ファイアーエムブレムif』はトレーディングカードゲームの販促は別にイイんですけど、前作にもあった「買うと買い物が安くなる有料DLC」とか「レベル上げが早くなる有料DLC」が発売日前日とかにしれっと発表される可能性が高いのが怖くて、発売日付近に買う気は起きません。実際その手の有料DLCは『ゼノブレイドクロス』でも発売日前日にしれっと発表されていましたし。

 ゲームの開発費が上がっちゃって、ゲームソフトの価格だけでは採算が取れなくなってしまったというのは分かるんですけど……どんどん「ゲームソフトそのものを買う気がなくなる」最近です。


 ほら、前回の『ファイアーエムブレムif』の記事に書かなくて良かったでしょ(笑)。

 「2015年4月のまとめ」は私事・創作活動の報告などが大半なので、今月も読みたい人だけ「続きを読む」をクリックして下さいな。

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| ひび雑記 | 17:56 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑

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新しいファンに向けて作るか、昔からのファンに向けて作るか

 今日は『ファイアーエムブレムif』についての話を語っていくのですが、これは「ファイアーエムブレム」シリーズに限った話でもなければゲームに限った話でもなく、長く続いているシリーズが必ずと言ってイイほどどこかで直面する「新しいファンが求めているものと、昔からのファンが求めているものがズレてしまう問題」についての話だと思います。
 なので、「ファイアーエムブレム」シリーズを知らない人にも読んでもらいたいですし、「ファイアーエムブレム」シリーズを知らない人にも向けて『ファイアーエムブレムif』がどうしてああいう形になっているのかを一から説明していこうと思います。


 任天堂は、4月2日のニンテンドーダイレクトにて「ファイアーエムブレム」シリーズ最新作『ファイアーエムブレムif』を『白夜王国』と『暗夜王国』の2バージョン発売すると発表しました。
 片方買えばもう一方のシナリオは有料DLCで購入できるとか、ダウンロード版は1バージョンの発売で「どちらのシナリオに進むのか」を途中で選べるとか……商品形態が割と複雑なのですが、N-Stylesさんがものすごく分かりやすく説明してくださっている画像付きの記事を書かれているので、そちらを読むと分かりやすいと思います。

 ファイアーエムブレムifにおける任天堂の実験



 さて、何故2バージョンを発売するのか?
 これはニンテンドーダイレクトでの説明が不足していたこともありますし、「ファイアーエムブレム」シリーズを遊んだことのない人が少なくないこともあって、誤解をしている人も多く見かけました。

 例えば、「『ポケモン』みたいなものだ」と言っている人も多かったですが、これは全然違います。『ポケモン』が2バージョン発売されるのは、それぞれのバージョンで仲間に出来るポケモンが違うので、もう片方のバージョンを買った友達とポケモンを交換して遊んでねという意図です。
 『ファイアーエムブレムif』は主人公が「白夜王国に付くか」と「暗夜王国に付くか」を選ぶためのバージョン違いなので、当然仲間になるキャラクターは違いますが友達と交換できたりはしないと思います。「俺は白夜王国を買ったけど、暗夜王国のキャラは友達からもらえばイイや」とか出来たら台無し感が凄いですから(笑)。


 また、「『ファイナルファンタジーIV イージータイプ』のようなものだ」と言っている人もいましたが、これも違います。
 今では信じられない話かも知れませんが、ファミコン時代の「ファイナルファンタジー」シリーズは難易度が高く、コアなゲームファンからは高い支持を受けていた一方で低年齢層には取っつきにくいシリーズでした。なので、スーファミ1作目の『IV』は通常版の発売の3ヵ月後に「全く同じストーリーだけど、難易度を下げて、言い回しなどを低年齢層にも分かりやすくした」バージョンを発売してユーザー層を広げようとしたのです。

 『ファイアーエムブレムif』は「白夜王国に付くか」と「暗夜王国に付くか」を選ぶのだから、当然ストーリーは2バージョンで全然違うものになるでしょう。単に難易度違いの2バージョンではないのです。



 では、ここからが本題。
 『ファイアーエムブレムif』の『白夜王国』と『暗夜王国』という2バージョン―――私なりの言葉で説明するのなら、この2バージョンはジャンルが違います。

 分かりやすく言うと……『白夜王国』は、シリーズ前作の『ファイアーエムブレム覚醒』と同じように「レベル上げ」を好きなだけ自由に出来る“育成シミュレーション”で。
 『暗夜王国』は、シリーズ代表作の『暗黒竜と光の剣』や『紋章の謎』と同じように「レベル上げ」が出来ない“戦略シミュレーション”だと私は思います。


 「レベル上げ」というのは、「ゲームの進行とは関係のない寄り道で雑魚敵をたくさん倒して、レベルを上げてキャラクターを強い状態にしてからゲームを進めようとする作業」のことです。

 これはニンテンドーダイレクトでは語られなかったのですが、公式サイトにはしっかり書かれています。『白夜王国』は「メインシナリオ以外で経験値やお金を稼ぐことができ、自由度の高いキャラクター育成をお楽しみいただけます」と書かれていて、『暗夜王国』は「限られた経験値やお金でどう戦うか?をお楽しみいただけます」と書かれているのです。

 こここそがこの2バージョンの決定的な違いなのですが、ここについて語っている人をほとんど見かけなかったので、発表から3週間以上が経過して旬を過ぎた時期であろうに、わざわざこんな記事を書いているのです。


 「ファイアーエムブレム」シリーズ未経験者の方は「レベル上げが出来るかどうかってそんな重要なことか?」「どっちか1バージョンだけ出せば良かったんじゃないか?」と思われるかも知れません。
 しかし、シリーズを長く見てきた自分からすると「2バージョン出す」というこの決断は、シリーズが「新しいファンに向けて作るか、昔からのファンに向けて作るか」の岐路に立たされた「ファイアーエムブレム」がどちらも大切にするために選んだものすごい一手のように思えました。それを説明するためには、「ファイアーエムブレム」シリーズの歴史を語るべきでしょう。

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○ 順風満帆とはいかなかった「ファイアーエムブレム」シリーズ
 「ファイアーエムブレム」シリーズの1作目は1990年にファミコン用ソフトとして発売された『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』です。今年でシリーズ25周年で、ソフトも現在までに13作品が発売されている(※1)のでかなりの長寿シリーズと言えると思います。

(※1:『暁の女神』が10作目という発言があるので、サテラビューの『アカネイア戦記』はカウントされていないみたい)


 しかし、任天堂の人気シリーズである『マリオ』や『ゼルダ』に比べると、「ファイアーエムブレム」シリーズは任天堂の最重要シリーズというワケではありません。
 全世界で何百万・何千万と売れる『マリオ』や『ゼルダ』と比べると、「ファイアーエムブレム」シリーズの歴代売上トップはスーファミの『紋章の謎』で国内77万本、平均でも大体30万本前後の売上です。海外ではシリーズ6作目の『封印の剣』までそもそも販売すらされていないシリーズでした。

 また、「シリーズ生みの親」とも言われている加賀昭三さんはシリーズ5作目の『トラキア776』を最後にインテリジェントシステムズを退社、エンターブレインからプレイステーション用ソフト『ティアリングサーガ』を2001年に発売―――この際に泥沼な裁判沙汰になっているのですが、長くなるので割愛します。
 内部ではどうなっていたのかは分かりませんが、一ユーザーとしてこの頃の自分は「作者が任天堂を見限ってプレステで新作を出すなんてもう「ファイアーエムブレム」は終わっちゃったな」くらいに思っていました。実際、「加賀さんの抜けた後のファイアーエムブレムはファイアーエムブレムではない」というファンもいるくらいですからね。

 正直なところ、ここでシリーズが終了しててもおかしくはなかったと思います。(任天堂にしては)さほど大きな売上のソフトではない、任天堂の主戦場である海外市場では販売すらしていない、カリスマとも言える作者が抜けてしまった―――こういう状況になってしまってシリーズの続編が作られなくなるケースというのは、ゲームの歴史の中では痛いほど見てきました。



 しかし、その後の「ファイアーエムブレム」シリーズはゲームボーイアドバンスで3作、ゲームキューブで1作、Wiiで1作が発売され―――シリーズを立て続けに発売して蘇らせようとする“第2シーズン”とも言える展開がされていきます。

 先ほど私は“任天堂の人気シリーズである『マリオ』や『ゼルダ』に比べると売上げは低い”と書きました。確かに任天堂の人気アクションゲームに比べると売上げは高くないのですが、逆に言うと「任天堂の人気シリーズはアクションゲームに偏りすぎている」のです。
 『ドラクエ』と『FF』を擁したプレイステーションに敗れた64時代以降、任天堂はセカンドパーティによる「非アクションゲーム」を充実させようとしました。64では『シレン2』や『オウガバトル64』が任天堂から発売されましたし、ゲームキューブでは『バテン・カイトスII』、ゲームボーイアドバンスでは『黄金の太陽』や『ゲームボーイウォーズアドバンス』なんかも展開されていました。

 そうした作品達と同様に「ファイアーエムブレム」シリーズは、任天堂にとって貴重な「非アクションゲーム」のシリーズだったんですね。なので、ゲームボーイアドバンスを入口にしてゲームキューブ→Wiiといった据置機にユーザーを引っ張っていく戦略的なソフトとして展開されていきましたし、シリーズ7作目の『烈火の剣』以降は海外での展開もされるようになりました。



 さて、その後……
 Wiiの『暁の女神』で10作目となり一区切りとなったシリーズは、その後にDSで『新・暗黒竜と光の剣』と『新・紋章の謎』とリメイク作品を2作出します。
 DSというゲーム機は言うまでもなく社会現象を起こしたほどのプラットフォームだったために、大量のユーザーが集まり、そのため『FF』リメイクだったり『ドラクエ』本編だったりと言ったサードメーカーの「非アクションゲーム」の人気シリーズも発売されました。

 その時期に「ファイアーエムブレム」シリーズが何故リメイク作品を展開していたかというと、大量のユーザーが集まったDSだからこそ「新規層への拡大」を狙って、「ストーリーはシリーズの原点」でありながら「システムの抜本的な見直し」を図っていたのです。「ファイアーエムブレム」シリーズの“第3シーズン”とも言えるDS→3DSのこの時期は、とにかく「新規層への拡大」がテーマなんですね。
 例えば、「面の途中にセーブポイントが用意される」とかだったり、「仲間が死んでも次の面では生きているカジュアルモード」だったり、「プレイヤーの分身となるマイユニット」だったり。それまでの「ファイアーエムブレム」シリーズが「それを導入したらファイアーエムブレムじゃなくなっちゃうよ」と入れてこなかったシステムを入れてでも、新規のユーザーを獲得しようとしたのです。



 ソースが曖昧なところの情報ですけど、3DSの『覚醒』の売上次第では「ファイアーエムブレム」シリーズは終了していたという話もあったみたいですしね。コアなファンに買い支えられてきたシリーズだけれど、それでも売上げは徐々に落ちてきていて、加賀さんが抜けた時以上に「どうにかしなければシリーズが終わってしまうところ」まで来てしまっていたのです。


 ということで、ようやくシリーズ前作『ファイアーエムブレム覚醒』の話になります。
 このゲームも『新・暗黒竜と光の剣』や『新・紋章の謎』と同様に「システムの抜本的な見直し」を図った作品です。それが、この記事で主題となっている「レベル上げが出来るようになった」なのです。それまでシリーズの本流だった「獲得できる経験値には限りがあってレベル上げは出来ない」システムを辞めて、“戦略シミュレーション”が苦手な人でもレベル上げをしてキャラクターを育てればゴリ押しで進められるようにしたのです。

 実を言うと、このシステムは「ファイアーエムブレム」シリーズ初の試みではありませんでした。
 ファミコンの『外伝』やゲームボーイアドバンスの『聖魔の光石』でも取り入れられていたシステムなので、「仲間が死んでも次の面では生きているカジュアルモード」のように発売前からの「そんなことをしたらファイアーエムブレムじゃなくなっちゃう!」という反発は少なかったと思います。



 『ファイアーエムブレム覚醒』では、この「レベル上げが出来るシステム」だけでなく、シリーズ初の「キャラクターボイスの採用」や「人気絵師コザキユースケさんの起用」、『聖戦の系譜』で採用された「結婚システム」や、新要素の「デュアル」システム、『新・紋章の謎』で取り入れられた「仲間が死んでも次の面では生きているカジュアルモード」や「プレイヤーの分身となるマイユニット」などを取り入れました。
 これらには全てプレイヤーのキャラクターへの愛着を高める効果があり、それらの要素が複合的に重なり合って、プレイヤーがお気に入りのキャラクターを自由に育てられる“育成シミュレーション”に特化していったのです。


 今の時代、シビアなバランスの“戦略シミュレーション”はなかなか大きな売上を残せませんが、“育成に特化したRPG”は『ポケモン』にしたって『パズドラ』にしたって相変わらず大人気です。『ファイアーエムブレム覚醒』も“育成シミュレーション”に転換したことで国内売上もV字回復、海外市場でも成功を収め、シリーズ終了の危機から一転して新たなユーザー層の獲得に成功しました。



 ハイ、めでたしめでたし。
 これでシリーズは安泰なので、これから先の「ファイアーエムブレム」シリーズは『覚醒』のように「自由にレベル上げが出来る」育成シミュレーションとして続いていくのですね―――メーカーはシリーズ復活が嬉しいし、ユーザーはシリーズ存続が嬉しい、Win-Winだ!!


 とはいかないのが、ゲームの難しいところ。

 売上げが低下していたとは言え、ずっと「ファイアーエムブレム」シリーズを支えてきた人達の中にはガッカリしてしまった人も少なくなかったのです。ユーザー層の拡大のためにジャンルを変えて生き残った『ファイアーエムブレム覚醒』は、逆に言うと今までのジャンルが好きだった人を切り捨ててしまったとも言えるのです。


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○ 何かを変えれば、今までのものは失われる―――
 『ファイアーエムブレムif』の2バージョン発売が発表されるちょっと前、誰だか忘れてしまったのですが(覚えていたらその人に『if』の印象を訊きたい)Twitterのタイムラインでこんなことを書いている人がいたのです。


 「「ファイアーエムブレム」シリーズが好きでずっと追いかけてきたけど、『覚醒』で単なる“育成シミュレーション”になっちゃってガッカリした。もう買うことはないと思う」

 『覚醒』以外のシリーズを知らない人には「レベル上げが出来るようになる」ことがどうしてそんなにガッカリするのか分からないかも知れません。新しいものに文句を言う懐古厨だとか、新しいファンが入ってきたのを疎む老害だとか、思う人もいらっしゃるかも知れません。

 でも、私はこの人の気持ちが分かるんです。
 レベル上げの出来ない「ファイアーエムブレム」シリーズの魅力は、「やりくりの面白さ」なんです。敵の数は決まっているから、原則として経験値も有限です。この限られた経験値をどのキャラに与えていくかという「やりくりの面白さ」なんです。

 仲間にいるキャラ全員を育てることは出来ませんから、例えば「レベルが上がってもパラメータの上がりが悪い老人には経験値を与えない」けど「若い女のコは、今は弱くても育てていけばエースに成長するから地道に育てよう」といったカンジに考えていくんですね。だから、老人で敵のHPを削って、若い女のコでトドメを刺す―――みたいなことを考えていくのが面白いんです。
 また、「成長率」は決まっているのだけど実際のどのパラメータが成長するかはプレイするごとに変わるので、強いキャラであっても「守備が上がってくれー、次レベルが上がっても守備が上がらなきゃ流石に2軍に落とさなきゃならなくなるんだよー、頼むよー……頼むよー……しゃあああああ!守備、上がったああああああ!」みたいにパラメータがたった1上がるかどうかにドラマが生まれるのです。

 こういう要素は、「自由にレベル上げが出来るシステム」を導入するとなくなってしまう要素です。「レベル上げに文句があるならレベル上げのステージを使わなきゃイイじゃないですかー」と鼻ほじりながら言ってくる人もいるかも知れませんが、本当はレベル上げが出来るのに縛りプレイで使わないだけならそこにドラマは生まれないと思うのです。



 何かを選ぶということは、何かを捨てるということだ――――
 ゲームに限った話ではありませんが、シリーズが「新しい体験」を提供するために変わっていくと、今までのシリーズの魅力を失ってしまうということはよくあることです。それこそ『ゼルダ』だって『ドラクエ』だって、ファミコン時代とスーファミ時代では別のゲームに変わっていてそうして生き残ってきたのだとブログでも何度も書いてきたことです。

(関連記事:自由度を捨てて、『ドラクエ』や『ゼルダ』が得た“遊びやすさ”
(関連記事:RPGは変わった(20年前に)
(関連記事:「ダンジョンの奥に中ボスがいない」ことによる面白さ


 だから、私は「『ファイアーエムブレム覚醒』にガッカリした人」をタイムラインで見かけた時、「気持ちは分かるけど仕方がないじゃない……」と思ってしまったんです。シリーズ存続の危機まで追い詰められて、そこで“育成シミュレーション”にジャンルを変えたことで何とか生き残れたのだから、今の時代に「昔ながらの「ファイアーエムブレム」を作れ」と要求するのは酷だよ、と思ったのです。

 そしたら、作ってた。昔ながらの「ファイアーエムブレム」を。
 低難度・高難度という表現をしたから誤解してしまった人も多かったと思いますが、『ファイアーエムブレムif』の2バージョンは「(『覚醒』以後の)新しいファン」に向けた『白夜王国』と、「(『覚醒』にガッカリしてしまった)昔からのファン」に向けた『暗夜王国』という違いなんです。


 「ファンはどうせ両方買うんだろう」とか「任天堂も両方買わせて儲けようとしている」という話にしたがる人もいますし、実際に両方買う人も確かにいるとは思いますが……私の感覚ではこの2バージョンは全然違うジャンルのゲームなので、「どっちを気に入るのか」は人それぞれ明確に分かれると思います。
 喩えるなら「2Dマリオ」と「3Dマリオ」くらいの違いですかね。共通する部分はなくはないけど、ゲームの文法が全然違うし、支持している層も人数も全然違うけど、どちらも「マリオシリーズ」と一緒くたにされているというか。



 「新しいファン」と「昔ながらのファン」のどちらに向けて作ればイイのか―――を考えた結果、2バージョンを作ればイイんだと逆転の発想で解決したワケで。これは色んなシリーズにも見習ってもらいたいと思う一方で、これは「ファイアーエムブレム」だからこそ出来たこととも言えるんですね。

 SRPGはグラフィックの使いまわしが効くので、純粋に新作を2本作るよりも、同時に2本作ってしまった方が開発費を抑えられるというのも大きいと思います。
 キャラクターのグラフィックは「立ち絵」にしても「CGのモデル」にしても、『白夜王国』での味方キャラクターが『暗夜王国』での敵キャラクターとして登場するのですから、2本分作る必要はありません(もちろん片方にしか出ないキャラもいるだろうけど)。
 また、ステージのマップも「関が原を東軍と西軍の両方の視点で描く」かのように、『白夜王国』と『暗夜王国』で共通のマップが登場してそれぞれの視点でプレイすることになることも予想できます。作った一つのマップを2本両方に登場させられるのならば、純粋に2本新作を作るよりかは開発費を抑えられることと思います。


 ちょっと話がズレますけど……
 スーパーファミコンの『ファイアーエムブレム 紋章の謎』が発売された時、この作品は第1部で『暗黒竜と光の剣』のリメイクが入っていて、第2部はその後の完全新作が入っていて、1本の値段で2本遊べるなんてなんて太っ腹なんだ!と感動したのですが。
 今考えると、キャラクターのグラフィックや、ステージのマップなどを使いまわせるので「純粋に2本作る」よりかは遥かに開発費を抑えられていたんですね。しかも、それが「第1部ではああいう戦いだったこの場所に、第2部で再び訪れた時にはこんなことになってるとは!」と、壮大な物語世界の歴史を感じさせる効果を生んでいたのだから凄い。


 横にズレた話を更にズラしてしまって申し訳ありませんが。
 「『紋章の謎』の頃は2本のソフトを1本に収録していたじゃないか!『if』は2バージョン発売して2本買わせるなんてヒドイ!昔は良かった!」と言う人もいるかと思います。Twitterで実際に言われました。でも、『紋章の謎』の定価って税抜き9500円ですよ。
 『ファイアーエムブレムif』は1本が税抜き4700円で、もう1本のシナリオを有料DLCで購入すると税抜き1852円、「第3のシナリオ」も税抜き1852円――――全部足して8404円です。2本入った『紋章の謎』よりも、3本買った『if』の方が安いんですよ。


 私はこの記事にも書いたように、ゲームの有料DLCは「本編の発売前に有料DLCの価格と内容を予め発表しておいて欲しい」「欲しい人が限られている機能は有料DLCにして、欲しい人だけが買えるようにすればイイ」と思っています。
 この記事で書いたように今回の2バージョンは全然ジャンルの違うゲームなので「欲しい人が限られている」と言えると思いますし、全部入りで8404円で売るよりかは、最初に4700円で売って「欲しい人だけ有料DLCでもう1本も買えるよ」とした今回の方が消費者に対して誠実だと思います。

 『覚醒』の時の「発売前にはほとんど公表しなかった(※2)有料DLC」に比べても、ちゃんと発売前に告知していることも偉いと思います……と言いつつ、発売後にまた「レベルの上がりやすいマップ」とか「クリアすると買い物が半額になるマップ」とかの有料DLCを大量に発表する可能性はまだありますけど。「信用を失う」ってのはそういうことですからね。

(※2:マルスが仲間になるマップのみ、期間限定無料だと宣伝していたけど)

(関連記事:ゲームの有料DLCは、発売前にちゃんと告知して欲しい




 閑話休題。
 この「新しいファン」と「昔からのファン」に向けて2バージョン発売するという方針、実は一番近いのは『大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS/Wii U』じゃないかなぁと思っています。

 「もうゲームは携帯機でしかやる気になれないよ」という新しいファンに向けてニンテンドー3DS版を作り、「いやいや!スマブラは据置機じゃないとダメだよ」という昔からのファンに向けてWii U版を作った―――もちろん『ファイアーエムブレムif』のケースと違って、携帯機と据置機ではグラフィックの使いまわしは出来ませんし、単なるマルチ展開ではなくてステージやモードは違うのだけど。キャラクターのパラメータ調整など共通する部分も多いので、純粋に2本作るよりかは2本同時に作ることで開発期間を短く出来たというところはあると思います。

 『スマブラ』も発売前は「ファンはどうせ両方買うんでしょ?」と言っている人がいましたが、2バージョンの売上には大きく差が出ていますし、「3DS版しか買っていない人」「Wii U版しか買っていない人」はたくさんいます。
 『ファイアーエムブレムif』も、現在言われているほど「ファンはどうせ両方買うんでしょ?」とはいかないんじゃないかと思います。特に『覚醒』から入った新しいファンは『暗夜王国』は「全然違うゲームじゃないか!」と戸惑うでしょうし。




 「新しいファン」と「昔からのファン」のどちらに向けて作ればイイのか―――という話。
 ゲームが3Dになった90年代後半は『マリオ』や『ゼルダ』ですら3Dアクションゲームになってしまって、2Dアクション大好き・3Dアクション大嫌いな自分にとっては本当につらい時期でした。非アクションゲームでも、『ファイナルファンタジー』シリーズが中世ファンタジーの世界観をやめて機械が普通にある世界観になってしまったのは今でも寂しいです。

 でも、『マリオ』や『ゼルダ』は現在は「2D」と「3D」の両方を作っていますし(※3)。『ファイナルファンタジー』も本編こそ「機械が普通にある世界観」ですけど、かつての『FFCC』やオンラインとかスマホとかで「中世ファンタジーの世界観」も展開しているみたいなので―――「新しいファン」と「昔からのファン」のどちらにも向けて両方作るというのが、長く続いているシリーズの宿命なのかなぁと思います。

(※3:『マリオ』は『Newマリオ2』『NewマリオU』『マリオ3Dワールド』を同時に作っていたし、『ゼルダ』は『神トラ2』『ムジュラ3D』『Wii U版』を同時に作っていたみたいだし、2ラインどころか3ラインで動いているんですよね)


 「ファイアーエムブレム」シリーズは、『マリオ』や『ゼルダ』や『ファイナルファンタジー』のように世界中で何百万本と売れるシリーズではないので同じように「純粋な新作を2本作る」資金力や開発期間はないでしょうが、使いまわしできるところは使いまわして「2本同時発売」を実現したのはアイディアの勝利だったと思います。

 ビジネスとして『ファイアーエムブレムif』が成功するかどうかは今の時点では分かりませんけど、ゲームの歴史も長くなってきて、ユーザーの嗜好も多様化している現状。使いまわせるところは使いまわして2本作るというのは、今後のトレンドになっていくかもなぁって思います。

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○ 余談


 『ファイアーエムブレムif』の主人公は「白夜王国」の生まれでありながら「暗夜王国」で育ったという設定らしいです。なので、紹介映像では「白夜王国」にいる実の妹から「兄様」と呼ばれ、「暗夜王国」にいる少女からは「お兄ちゃん」と呼ばれていて―――これでは『ファイアーエムブレムif 実妹/義妹』じゃないか!という声も挙がっています。


 私は実は「妹キャラ」というものには興味がないので、実妹だろうが義妹だろうが紹介映像で「お兄ちゃん」と呼ばせてどっちを選ぶんですかと全国の妹属性の人達を釣り上げようとする様はあざとすぎてあまり好きにはなれなかったのですが……
 よくよく考えると、今回の『ファイアーエムブレムif』の主人公は「マイユニット」という形で自分で設定できるワケで、当然「女主人公」にすることだって出来ます。ということは……実の妹から「姉様」と呼ばれ、義理の妹からは「お姉ちゃん」と呼ばれて慕われる、「実姉妹でイチャイチャするのか/義理の姉妹でイチャイチャするのか」を選べるゲームだということですよね!


 やっべ、これは悩む。
 ゲームのジャンルがどうこうとか長々と語ってきたけど、最終的には「実の妹か義理の妹か」という話で締めくくるという。

| ゲーム雑記 | 17:55 | comments:27 | trackbacks:0 | TOP↑

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『アイドルマスターシンデレラガールズ』各話感想メモまとめ(1話~13話)

 冬アニメの感想まとめ、ラストです!
 冬アニメ……冬……すっかりもう春アニメが始まっているというのに、故あってまとめが遅れました。でも、遅れたからには時間かけてじっくり書きますよ!


<ルール>
・1話から13話までの感想ツイートを貼り付け
・“13話まで観終っている”現在の自分のコメントを補足
・なので、基本的に13話までのネタバレを含みます
・「まとめ」という記事タイトルですけど、まとめるのは「私の感想」だけです。「みんなの感想」をまとめるのが目的の記事ではありません
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな

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| アニメ雑記 | 22:42 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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何でも燃やして壊せる気持ち良さ!『Little Inferno』紹介(8点)

【三つのオススメポイント】
・戦略性もなく、ただただ燃やして壊す快感だけが楽しめる
・セットで壊すと更に気持ち良いコンボ集め
・シニカルなテキスト、凝っているギミック


『Little Inferno(リトル インフェルノ)』
 Wii U用/パズル(←?)
 任天堂/開発:Tomorrow Corporation
 2015年4月2日発売
 900円(税別)※Wii U eShop専売
 セーブデータ数:3
 公式サイト

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◇ 戦略性もなく、ただただ燃やして壊す快感だけが楽しめる
 この4月に任天堂がWii Uダウンロード専用ソフトとして発売した本作。
 元々はWiiウェア等で展開されて好評を博した『グーの惑星』の作者が開発したソフトで、海外ではWii U初期のダウンロードソフトとして展開されただけでなく、スマホ&タブレット用だったりPC用だったりと幅広い展開がされています(海外の公式サイト)。

 日本語版は恐らく今回のWii U版が初で、任天堂がローカライズすることによって元々は約100種類だったコンボを約300種類に増やしてあるとのことです。これは後述しますが、わざわざニンテンドーダイレクトでこれを強調していたのは「同じ日本語版はWii U以外の機種では出ないよ」ってことなのかなと思います。実際に時期が経てばどうなるかは分かりませんが。


WiiU_screenshot_GamePad_01763.jpg
<画像はWii U DLソフト『Little Inferno』より引用>

 ゲームとしては、テレビ画面もしくはWii Uゲームパッドの画面を暖炉に見立てて、Wiiリモコンもしくはタッチペンでアイテムを暖炉に投げ込み→火をつけて→燃やす→出てきたお金を回収する→そのお金で新たなアイテムを購入する→そのアイテムを暖炉に投げ込む、という繰り返しになります。
 文章にすると、「何という作業感」って気になりますね(笑)。


 このゲームが開き直っているところは、プレイヤーに“リスク”とか“戦略性”のようなことを考えさせることなく純粋に暖炉でアイテムを燃やすことを楽しませようとしているところです。

 お金は「カタログでアイテムを注文した時にかかる金額」よりも「そのアイテムを燃やした後に手に入るお金」の方が大きいので、燃やせば燃やすほどお金が増えていきますし……待っていれば虫が暖炉に迷い込んでくるので、その虫を燃やして資金を稼ぐことも出来ます。

 また、バーベキューなどで実際に火を付けたことのある人なら知っていると思いますが、リアルな火は「マッチ→新聞紙のような燃えやすいもの→小枝などの小さなもの→薪の破片→薪」といったカンジに段階を踏んで大きくしていく必要がありますが……このゲームの場合は、マッチからどんなものにでも一発で火が付いてあっという間に燃え広がります。テレビだろうが、目覚まし時計だろうが、一瞬で燃やすマッチ。怖い。


 なので、「効率良くお金を稼げるように燃やさないと」と考えたり、「燃やす順番」を気にしたりする必要はないのです。ただ、闇雲にアイテムを買う!燃やす!お金が出てくる!キモチイイ!というゲームなのです。戦略性は薄いですが、そのおかげで「頭空っぽでもヒャッハー!」と気持ち良さだけを味わえるので自分はこの仕様はとても正しいと思います。


 また、アイテムを燃やして壊した後に出てくるお金は自分で回収しなければなりません。大きなアイテムがあっという間に燃えて朽ちていく爽快感と虚無感の後に、タッチペン(もしくはWiiリモコン)で1つ1つお金を回収して所持金がガンガン増えていくキモチヨサは格別で――――この感覚は、荷物を詰める際に使う梱包材をプチプチ潰しているような爽快感だなと思いました。

 すごく手の込んだ『∞プチプチ』というか。

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<画像はWii U DLソフト『Little Inferno』より引用>



◇ セットで壊すと更に気持ち良いコンボ集め
 「え?ただ単にアイテムを燃やすだけのゲームじゃ、すぐに飽きちゃわない?」という疑問を持った人もいるかと思います。「お金のやりくり」だったり「燃やす順番」だったりを気にする必要はありませんが、このゲームで唯一気にしなければならないのは「何と何を一緒に燃やすか」というコンボです。


 一例を挙げるとネタバレになってしまいますが、序盤のものなのでどうか御勘弁を。


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<画像はWii U DLソフト『Little Inferno』より引用>

 これは「目覚まし時計」と「他人のクレジットカード」を一緒に燃やした時に起こる「時は金なり」というコンボです。


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<画像はWii U DLソフト『Little Inferno』より引用>

 コンボはこのようにリストという形で提示されるので、このコンボ名から「カタログに入っているアレとアレを一緒に燃やすとこのコンボじゃないのか……?」と推測して実際に燃やしてみるのがこのゲームの分かりやすい目的になります。正解のコンボを達成すると、どこから聴こえるのか歓声と先ほどの表示と「お急ぎ便のチケット」がもらえます。


 ゲームの進行としては、「このコンボを幾つか達成する」+「所持しているカタログの全商品を1回は注文する」+「郵便で届く頼まれごとをちゃんとこなす」と次のカタログが買えるようになって、新しいカタログを手に入れるたびにストーリーが進むというカンジです。

 最初の内は持っているカタログが少ないので、アイテムの数も限られていて推測も簡単なのですが、後半に行くとカタログの数も増えるのでアイテムの組み合わせも無限大に増えていきます―――しかし、私が2周プレイして確認したところ「理不尽なコンボ」はなく「ちゃんと推理すれば分かるコンボ」ばかりで、ここを考えるのはとても楽しかったです。
 任天堂公式のジャンルだとこのゲームは「パズル」になっていて、「パズル……はて……?」というのが正直なところなんですが、ここを推理させるのが主なゲーム性だと考えると「パズルゲーム」という分類も間違ってはいないのかなぁ。個人的には「パズルゲーム」よりももっと幅広い人に魅力を感じてもらえる「ただキモチイイだけのゲーム」だと思うんですけど。



 ただ、このコンボの仕組みについて納得がいかないところが一つあります。
 ニンテンドーダイレクトの説明でも、紹介映像でも、このコンボが「300種類くらいある」という説明がされています。しかし、1周のプレイで出てくるのは99種類+1だけなんです。公式サイトによると「300種類以上の中から99種類が選ばれる」とのことです。

 単純に計算しても、全部のコンボを体験するには最低でも「4周」はプレイする必要があります。選ばれるのは恐らくランダムですから、実際にはもっと必要かも知れません。しかし、セーブデータは「3つまで」しか作れません。「コンボは300種類くらいある」と言われても、実際にユーザーはそこまで体験できないんです。

 この仕様は「何周も遊ばせたかったから」なのか、「人によってプレイ内容が違うことを楽しんで欲しかったから」なのか、「元々のプログラム上100種類までのコンボしか認識できないから、ローカライズで300種類に増やしてもその内の99種類を選ぶしかなかったから」なのかは分かりませんが――――任天堂がローカライズした版の魅力として大々的に挙げられた「300種類以上のコンボ」が、実際には「その内の99種類が選ばれるだけです」というのは拍子抜けでした。


 こういうコンボって「意図しなかったコンボを達成して高得点が起こった!」みたいのが楽しいんであって、プレイごとに選ばれるコンボが変わりますよって言われてもそれでゲームが面白くはならないと思うんですけどね。
 なので、別に「任天堂がローカライズした版」だからこその魅力は薄いと思いますし、英語が読める人だったら他機種で英語版をプレイしても全然問題はないかなと思います。



◇ シニカルなテキスト、凝っているギミック
 とは言え、英語が読めない人にとっては、日本語で書かれている「毒っけたっぷりのテキスト」は魅力的かなとも思います。これは任天堂のローカライズの力というより、元々の海外版の持っている魅力だと思いますが。

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 やみつきサプリメント「国際的に使用が禁止された薬ですが、本当は安全です!」


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 弁護士のブリーフケース「正義の味方 弁護士を装う時に効果絶大。」

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<画像は全てWii U DLソフト『Little Inferno』より引用>

 火の車の地球「本当はそんなことはありません。すべてあなたの空想です。」



 また、アイテム一つ一つの「燃やされた時のギミック」がすごく凝っているのもこのゲームの魅力の一つです。紹介映像で出てきたので言えば、「とうもろこし」を燃やすと「ポップコーンになる」とか、「他人のクレジットカード」を燃やすと「お金が湧き出て燃える」とか。
 そのギミックのブラックさも面白ければ、コンボ目当てに複数のアイテムを一緒に燃やしていると、そこに相乗効果が生まれてトンでもないカオスなことになります。ただ単に「アイテムがある、燃える、なくなる」だけじゃなくて、様々なことが起こるからこそ面白いのです。



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<画像は全てWii U DLソフト『Little Inferno』より引用>

 ん……?
 ドット絵の木……?


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<画像は全てWii U DLソフト『Little Inferno』より引用>

 『ダックハント』じゃないか!!



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<画像は全てWii U DLソフト『Little Inferno』より引用>

 横に一列揃うと……



◇ 総括
 コンボの仕様に関しては手放しには誉められないし、1周のプレイ時間は短めでそんなに何周も遊んで楽しいものではないと思うんですが―――プレイヤーにどういう体験を味わって欲しいのかを考えて、その邪魔になるような成分は省き、魅力を増すような成分だけを加えた割り切った仕様は最高でした。


 個人差はあると思いますが、1周のコンボのコンプリートまで5~6時間くらいですかね(←ネタバレ防止のため、反転してください)。セールが終わった現在の価格だと高く感じる人もいるかなぁとは思います。
 海外版各機種の価格を見ると、Steamでは980円とのことですが、iOSのHD版が600円iOSの通常版が360円Androidの通常版が359円とのことで……日本語ローカライズしてくれているとは言え、Wii U版の現在の972円は割高に思えてしまうかも。

| ゲーム紹介 | 17:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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来週からブログ再開することにしました

 タイトル通りです。

 しかし、イボ痔が治ったワケではありません。
 むしろこの一週間で逆に大きくなっているような……この辺は後述します。


 ブログを休むことにした最大の理由は「徹底的に椅子に座らないようにする」ためで、この間はゲームも立った状態でプレイ、アニメもうつ伏せというか寝そべった状態で首だけテレビに向けた状態で観ていたのですが……

 休養前に作った自作漫画のデータを読み返したところ、どうも仕上げデータを全ページ作り直さなきゃならないかも知れなくて。2~3週間かけた作業をまたやり直す必要が出てきそうで、こりゃ休んじゃいらねえぞ―――と。
 またPCの前にかじりついて作業しなきゃならなくなるのならば、「椅子に座らなくする」ことも出来なくなるので。じゃあいっそのこと、病気は治っていませんがブログを再開しようと思います。



 そもそも「椅子に座らない」ことで治るとも思えなかったんですね。
 夜中、寝る前に患部に薬を塗ってそのまま就寝→8時間ぶっ通しで寝て、あーすっきりよく寝たわーと自分の肛門を調べるとイボ痔が大きくなっていて。むしろ、禄に寝ずに漫画描いてブログ更新してた頃の方が調子良かったんじゃないか?と自分では思うのです。

 まぁ、睡眠時間はある程度確保しつつ、椅子に座りっぱなしにはせず喩えば20分に1回は立って軽く体操をする、みたいにはするつもりなので……更新ペースは今までのようにはならないと思いますが、とにかく来週からブログ更新を再開します。


 来年くらいにポックリ死んでしまったら、「あの時の決断が伏線だったか……」と思ってもらえたら幸いです。誰かここのセーブデータを取っておいて、ここからロードしてください。

| ひび雑記 | 20:37 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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少しブログを休みます

 特に報告するようなことでもないかも知れませんけど、チラホラと断片的に書いたことで要らぬ心配を生んでしまったところもあるのでちゃんと説明してから休もうと思います。


 病気療養のため、少しブログを休みます。


 最短で10日間くらい。
 最長で……1ヶ月経っても好転しなかった場合は、次の手を考えるので何かしらここに書き込むと思います。「ブログをやめる」ということではないです。いや、まぁ……いつかはやめることもあるとは思いますが、少なくとも今回の病気を理由にはやめません。


 病気とは「イボ痔」です。
 「イボ痔なんかーい!もっと重い病気かと思って損した!」って言われそうなんで書きたくなかったんですけど……去年の12月に気付いたら出来ていて、ちゃんと病院にも通っているのですが、医者から「なんで治らないのか不思議だねぇ」というとてもありがたい診断を受けているくらいで、このままだと多分治らないんですね。

 「○○したらどうですか?」と言われたことは全部やっています。
 運動もしているし、食事もちゃんと考えているし、睡眠時間は短いけど決まった時間に寝て決まった時間に起きているし、ドーナツ型のクッションも使っています。でも、痔になるし、痔は治っていないんです。病気なんてそんなもんです。


 んで、本格的に治すために改善しなきゃいけないところを考えてみると……

・椅子に座っている時間がクソ長い
・睡眠時間が短い
・睡魔を飛ばすためにコーヒーをガブガブ飲んでいる


 この3つはどう考えても健康上良くなさそうですし、痔が治らない原因にも直結していそうなので……この3つを改善するために取れる簡単な手は「ブログを書かない」だったんです。みなさん「そんな時間かけてこんなもんしか出来ねえの?」と思われるでしょうが、私はこのブログを書くために1日2~3時間PCの前に座っていますし、その時間がどこから捻出されるかと言ったら睡眠時間を削ってやってるワケです。

 治すためにはもちろんコレだけでイイとは思っていませんから他にもアレコレやるつもりですけど、最低限ブログは休んで、その時間はしっかりと寝ようと思ったのです。だから、痔が治ったらサクッと戻ってきますし、治らなかったらいつまでも休んでいるかも知れません。
 こういう理由なので、「PCの前に座らなくても投稿できる」「座ったとしても数分で終わる」Twitterへの投稿は続けると思います。



 「オメエのブログがどうなろうが知ったこっちゃねえよ。こんなどうでもいいこと読まされた時間を返せよ、このロリコン野郎!」と思われる人も多いでしょうけど、1000人に1人くらいは「最近更新していないなー、どうしたのかなー」と心配してくださる人もいるかも知れないので報告のための記事を書きました。あと、今、ロリコン関係なくね?

| ひび雑記 | 18:02 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑

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初心者のための“アニメ見放題”講座(dアニメストア編)

 12月にバンダイチャンネルの記事は書いたので、今回はdアニメストア編です。

 毎季何十本と作られている日本のアニメの多くは、インターネット配信でも(合法的に)観ることが出来ると、このブログでも幾度となく紹介してきました。
 しかし、最新のアニメは「最新話一週間無料」などで観ることも出来る作品が多いのに対して、過去に作られた膨大な量のアニメを観るのは同じようにはいきません。たまーに、ニコニコ動画やGyaO!などで「この作品を期間限定で全話一挙無料配信!」みたいなことが行われることもありますが、自分の観たい作品がそうやって配信されるとは限りません。


 自分の観たい過去のアニメをインターネット配信で観るには、基本的にはお金を払って観ることになります。そりゃそうです。アニメを作るのにはとてつもないお金がかかるのですから、いつでも無料で観られたら業界は終わってしまうのですよ。

 一つには、「各話個別課金」という形があります。例えば、「1話216円で2日間観られる」みたいな形式が一般的で、これは色んなサイトで行われていますね。昔の劇場版アニメなんかを観る際にはレンタルビデオ感覚で私もよく使いますが、テレビアニメを全話観ると結構な出費になります。

 そして、もう一つが今日紹介する「サイトの有料会員になると対象作品が全話見放題になる」という方法です。アニメだと12月に紹介したバンダイチャンネル、今回紹介するdアニメストアが大規模で有名ですが、小規模で行っているサイトはもっと他にもたくさんありますし。アニメ以外だと、Huluとかdビデオとかが有名ですかね。Netflixが日本でも始まるって話も最近ニュースになっていました。


 この記事は「アニメ」についての話題なので、「バンダイチャンネル」と「dアニメストア」が二大巨頭と言って過言ではないでしょう。なので、12月に書いた「バンダイチャンネル」の記事のテンプレに沿って書くことで、二つのサイトを対比していこうかなと思います。

 誰だ!「新しく構成を考えなくてイイから楽ですよね」とか言うのは!
 それくらい楽させろや!!


 長くなる記事だと予想されますし、読む人によって「何が知りたいのか」が違うと思うので、以下のパートに分けて書きます。知りたいところを読んでくだされば幸いです。

・そもそも「見放題」って何?
・他の方法と比べて、「見放題」の長所はどこ?
・どうやってお金を払うの?
・dアニメストアの「見放題」が観られる機械は?
・dアニメストアの「見放題」ではどんな作品が観られるの?



◇ そもそも「見放題」って何?
 月額課金をしている有料会員は、課金している月は対象作品をどれだけ観ても構わない―――というサービスです。誰でも「見放題」ということではなく、有料会員のみ「見放題」ということですね。

 さっき紹介したサイト達で言うと……バンダイチャンネルは月額1000円+消費税dアニメストアは月額400円+消費税Huluは月額933円+消費税dビデオは月額500円+消費税、Netflixはまだ発表されていません。
※ 2015年4月6日時点での価格です。


 「1ヶ月でそれだけかかるのなら、1年間会員を続けると結構な出費になっちゃうなー」と思われるかも知れませんが、使う時だけ会員になって使わない時は退会をしてしまえばイイんです。
 自分は今回dアニメストアの月額会員になってサービスを試してみましたが……dアニメストアは「初回31日間無料」というキャンペーンをやっているので、その無料キャンペーン分+1ヶ月間の会員=62日間だけ月額会員になって、この62日間で死ぬほどアニメを観ることにしました。具体的に言うと、1月29日の午前0時になってから会員になって、3月31日の22時に解約しました。かかったお金は432円だけです。


 もちろん会社としてはずっと「月額会員」でいて欲しいのでしょうし、私もまた時間が出来たら「月額会員」に戻ろうとは思っていますけど……この手のサービスは「とりあえず1ヶ月だけでも利用してみよう」「とりあえず3ヶ月だけでも利用してみよう」と期限を決めて利用し始める方が、心理的なハードルは下がると思うんです。

 特にdアニメストアが「初回31日間無料」というキャンペーンをやっているのは「試しに使ってみてよ」ということだと思います。
 私は無料期間内で退会するのが心苦しかったので2ヶ月利用しましたが、「とりあえず無料キャンペーンの1ヶ月だけ会員登録して、観たい作品を観まくろう」としたってイイと思います。その後も続けるかどうかは月末に考えればイイんです。



◇ 他の方法と比べて、「見放題」の長所はどこ?
 「見放題」の対象作品には「現在放送中のアニメ」もあります。
 2015年の春アニメの場合、dアニメストアの全配信作品はこのページから見られて、「いつでも見放題」と書かれているものは全話見放題です。

 dアニメストアは「一週間無料配信」の作品も他のサイトでは配信しないものを配信してくれたりもするのですが、それはとりあえず置いといて……
 「現在放送中のアニメ」であっても「いつでも見放題」なのはとても便利です。「みんなが話題にしているから観てみよう」とか「途中の話数から観たら面白かったから第1話から観てみよう」とかが出来ますからね。
 「ブルーレイ&DVD」で同じようなことをやりたい場合。発売が2ヵ月後、3ヵ月後……しかも、1ヶ月ごとに2話収録のを1巻ずつ出して完結は半年後とかが当たり前なので……もし、ブルーレイ&DVDの発売を待ったり、レンタルDVD屋さんに並ぶのを待ったりすると半年かけて待たなくてはいけなかったりするのです。

 「ブルーレイ&DVD」に比べてよっぽど早く楽しめる―――というのが一つ目のメリットです。




 また、店舗にも依りますがレンタルDVD屋さんはどうしたって「棚」のスペースが有限です。そうすると、どうしても置かれる商品は「最近の作品」や「売れ筋の作品」に偏ってしまうので……昔の作品とか、マイナーな作品とかは置かれなかったりするものです。
 インターネット配信だって在庫を置くのはタダではありませんが、バンダイチャンネルやdアニメストアはその在庫の数がウリのサービスです。バンダイチャンネルは「見放題」対象作品に限っても「826作品・16449話」(2015年4月8日のデータ)。dアニメストアは(最新話無料の作品も含んで)「1217作品・20810話」(2015年1月31日のデータ)と書かれています。

 また、これだけ膨大な量の作品を抱えておきながら利用する側からすると「棚の中から目当ての作品を探す」必要もなく、検索一発で引き当てることが出来ます。

 レンタルDVD屋さんに比べて「昔の作品」や「マイナーな作品」も置かれていて、検索が楽―――これが二つ目のメリットだと思います。



 では、インターネット配信の中でも「見放題」で観るメリットは何でしょう?
 dアニメストアでは行っていませんが、インターネットでアニメを配信しているサイトは基本的に「1話いくら」の形式で過去の作品を販売しています。「販売」というか、「○日間その話を好きなだけ観てイイよ」という権利を購入するのでレンタルに近い考え方だと思います。

 例えば『SHIROBAKO』の場合――――
 ニコニコ動画だと第1話無料ですが、第2話以降は「1話216円で2日間」、「全話パックは3478円で30日間」。
 バンダイチャンネルでも第1話無料ですが、第2話以降は「1話216円で2日間」、全話パックは出ていないみたいですね……
 GyaO!でも第1話無料ですが、第2話以降は「1話216円で2日間」、「全話パックは3477円で30日間」。
 楽天SHOWTIMEでも第1話無料ですが、第2話以降は「1話216円で2日間」、全話パックは出ていないみたいですね……


 1話だけ見逃したから利用したいという時には重宝しますが、全話ガッツリ観るには結構な出費になってしまいますね。
 しかし、この『SHIROBAKO』はdアニメストアの「見放題」で全話観られる作品なので、月額432円を払っている人ならば好きなだけ全話観られるのです。無料キャンペーンの31日間を利用している人もです。全話パックを購入するよりも安いですし、もちろんこの月額432円は『SHIROBAKO』のためだけに払っているお金ではなく、dアニメストアで観られる全ての「見放題」作品を観ることが出来る料金です。他の作品をどれだけ観ても料金は変わりません。



 「1ヶ月間はどれだけ観ても同じ料金」なサービスなので、自分が1ヶ月間でどれだけ観る時間を確保出来るのかで「どれくらいお得なサービスなのか」も変わってくると思います。
 私は以前にも書いたように「月額課金」はたくさん利用しないと損した気になる人間なので、この2月~3月は「とにかくdアニメストアのアニメを観まくってやるぜ!」と観まくりました。

 では、ここで私が2ヶ月間で観た全ての作品をリストアップしてみましょう。
 これは2015年2月~3月の時点で「見放題」対象作品であって、時間が経てば「見放題」から外れる作品もあることは御容赦下さい。

劇場版『花咲くいろは』
OVA版『とある科学の超電磁砲』全1話
『墓場鬼太郎』全11話
劇場版『シュタインズゲート』
『幸腹グラフィティ』第2~3話
『暗殺教室』第1~3話
『夜ノヤッターマン』第1~3話 ※第1話は無料配信
・劇場版『ΖガンダムI』 ※配信終了しました
・劇場版『ΖガンダムII』 ※配信終了しました
・劇場版『ΖガンダムIII』 ※配信終了しました
『らき☆すた』全24話
OVA版『らき☆すた』全1話
『キャプテン』全26話 ※第1話は無料配信
『輪るピングドラム』全24話
『とらドラ!』全25話 ※第1話は無料配信
『てさぐれ!部活もの』全12話 ※15分アニメ
『てさぐれ!部活もの あんこーる』全12話 ※15分アニメ
『gdgd妖精s』全12話 ※15分アニメ
劇場アニメ『時をかける少女』
『うさぎドロップ』全11話
・劇場アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』 ※配信終了しました
『直球表題ロボットアニメ』全12話 ※15分アニメ
『うーさーのその日暮らし』全13話 ※5分アニメ
『うーさーのその日暮らし 覚醒編』全12話 ※5分アニメ
『涼宮ハルヒの憂鬱』全28話
劇場アニメ『涼宮ハルヒの消失』
『きんいろモザイク』全12話
『宇宙戦艦ヤマト2199』全26話 ※第1話は無料配信 ※ 配信は4月30日まで
『凪のあすから』全26話

 これだけ観て、432円!!
 まぁ、62日間の内の31日間は「初回31日間無料」というキャンペーンなので、もしこれがなかったとしたら864円ですか。それでも安い。

 5分アニメは「4話で1話分」、15分アニメは「2話で1話分」、劇場版アニメは「1本で4話分」と換算していくと……全部で285話観ました。無料配信されていたものが4話分あるので、それを引くと281話……432円を281話で割ると、1話あたり1.5円!864円で計算しても1話あたり3.0円!

 もはや「お得だ」というのもおこがましいくらいの価格破壊っぷり。
 こんなにもコストパフォーマンスの高い娯楽商品があるだろうか、あるワケねえ(反語)。


 とまぁ、ここまで観ておきながら12月の時と同じオチなんですけど……
 「満足度」と「話数」はあんまり関係ないです(笑)。面白くないものを何話観ても「得だ」とは思いませんし、面白かったものを1作品・2作品だけでも観られれば十分に「元を取った」と思えるものです。今回の私は、何と言っても『てさ部』に出会えたのはdアニメストアのおかげですからすげー感謝しています。春アニメでも一番楽しみにしているくらいハマりましたからね。

 自分が面白いと思える作品に、その期間内で出会えるかどうか―――なので、「自分に合った作品を見つける技術」と「運」があるかどうかでお得度が変わるサービスかなぁと思います。



◇ どうやってお金を払うの?
 さて、そろそろ本丸の話題に切り込みます。
 dアニメストアというサービスが「お得な月額料金」と「超豊富なラインナップ」ということは多くの人が語っていて、確かに私もこんなに満足度の高いサービスはないくらいに思っているのですが……あまり語られることのない欠点もあります。これは12月にバンダイチャンネルの記事を書いたからこそ、比較して分かったことでもありますが。

 バンダイチャンネルが非常に多くの支払い方法があるのに比べると、dアニメストアは「ドコモの携帯電話を契約している人はそこから料金を一緒に引き落とす」のと「クレジットカードでの決済」にしか対応していないみたいです。


 これ……自分が利用してみるまで「何故なんだろう」と分からなかったのですが、恐らく「初回31日間無料」というキャンペーンとの兼ね合いだと思います。
 dアニメストアは、元々「初回7日間無料」というキャンペーンをやっていて、現在は「初回31日間無料」というキャンペーンを行っています(期間は分かりません)。この「初回」というのを判別するために、恐らく「ドコモの携帯電話」か「クレジットカード」の情報で判断しているんじゃないかなと思います。あくまで私の推測ですけど。


 dアニメストアを利用する場合、「docomo ID」というものを取得する必要があります。
 「ドコモの携帯電話」を契約している人ならそちらから取得できるのだと思いますが、契約していない人はPCからの登録の際に「クレジットカード」の情報を登録する必要があります。その上で、dアニメストアの会員になるのですね。

 dアニメストアを退会した後も「docomo ID」は残るので、例えば私がまた来月dアニメストアの会員になった際は「初回」ではないので「31日間無料」というキャンペーンは適用されません。
 じゃー、「docomo ID」をもう1コ取得すればまた「初回31日間無料」キャンペーンが使えるんじゃ……というところで「クレジットカードの情報を登録している」ことが活きて、一つのクレジットカードで複数の「docomo ID」は取得できないってことになるんじゃないのかと思います。やってみていないので分かりませんが。

 じゃないと、新規会員登録と退会を繰り返して「ずっと初回31日間無料!」と利用し続ける人が出かねませんから。それを防ぐために支払い方法が限られているんじゃないかと思います。


 個人的には「無料期間があるよ!」よりも「色んな支払い方法が使えるよ!」という方が人に薦めやすいとは思うんですけどね。クレジットカードを持っていない人もいらっしゃるでしょうし。



 dアニメストアの会員になるのは、TOPページ右上の「今すぐ会員登録」ボタンを押していって後は指示に従ってください。詳しくは後述しますが、会員になる前に必ず「ご自身の環境で動画が再生できるかどうか」を確認してから会員になってください。

 バンダイチャンネルと同様ですが、この月額会員は「3月」とか「4月」といった月単位での登録になります。(無料キャンペーンのことは一先ずないものとして考えると……)「3月1日に会員になって、3月31日に退会した」場合は1か月分の月額課金なのですが、「3月15日に有料会員になって、4月14日に退会した」場合は2か月分の月額課金がかかります。同じ31日間であっても。

 なので、「有料会員になるタイミング」と「退会するタイミング」をよく考えてご利用ください。


 退会する時は、TOPページ画面下部にある「解約」というボタンを押していきます。「退会しないで!」「来月はこんな作品を配信しますよ!」「今退会するのは勿体ないですよ!」としつこく言われますが、退会する時は心を鬼にして退会しましょう(笑)。
 バンダイチャンネルと違ってdアニメストアには「無料会員」がないので、退会した時点でマイページにはログイン出来なくなりますし、そこまでに蓄積された視聴履歴などのデータは全て見られなくなります。ここは両サイトの方針の違うところですからね。


 退会を忘れると翌月も課金することになるので、「今月でもう見放題は終わりでイイや」と思ったらちゃんと月末までに退会することをお忘れずに。




◇ dアニメストアの「見放題」が観られる機械は?
 私の持っている機器だと―――バンダイチャンネルの時は「PC」「キンドルファイアHD」「Wii U」で視聴が出来たのですが、今回dアニメストアは「PC」しか視聴できる機器がありませんでした。対応機種は以下の通り。dstickChromecastにも対応しているそうですが、私は持っていません。


 えらく個人的な話で申し訳ないのですが、私のPCはデスクトップ型で置いてある場所の関係で動画などを観ようとすると照明の光が反射して観づらいという問題がありまして……なので、バンダイチャンネルを使った際は(あんなに使いづらかったのに)Wii Uで視聴し続けていたのですが。

 今回……「PC」でしか使えないdアニメストアをどうにかしてテレビに映す方法はないかと考えたところ。このPCは先ほども書いた通りデスクトップ型で、本体とモニターをHDMIケーブルで繋いでいます。このHDMIケーブルをテレビに差し替えたら、PCでしか観られない動画も普通にテレビで楽しめることに気付いたのです。
 これは快適!むしろ、バンダイチャンネルの時にもこれに気付いていれば……!



 さてさて。現在dアニメストアでは、人気アニメ100選の第1話無料配信というキャンペーンを行っています。これは会員になっていない人でも楽しめる動画です。
 会員になる前に、自分が会員になった後に「利用する機器」で「利用する時間帯」でどのくらい快適に観られるのかを確認しておくことをオススメしておきます。会員になった後に自分の環境じゃ再生できなかったーとかなったら勿体ないですから。


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<画像はdアニメストア『SHIROBAKO』(第1話無料)より引用>

 動画の再生前に「画質」を選べます。PC版は途中で画質を変えることは出来ませんが、一旦再生をやめて、他の画質で再生を開始するとレジューム機能で同じところから観られることはあります。レジューム機能は機能するときと機能しないときがあるので、あんまりオススメは出来ませんが。

 ここでは「普通」「きれい」「すごくきれい」の三段階ですが、ごくごく限られた作品は「HD」という画質を選択できるみたいです。私が観た作品にはなかったです。逆に、「普通」「きれい」の二段階しか選択できなかった作品もあります。
 
 恐らくですけど……dアニメストアの「すごくきれい」が、バンダイチャンネルの「480P」と同じくらいの画質かなぁと思います。体感的には、「レンタル屋さんでDVDを借りてきて再生した」のと同じくらい……というのが私の感想なのですが、テレビのサイズの問題もあるかも。
 これも我が家のネット環境の問題もありそうですが、混雑する時間帯は画質を落とさないとマトモに再生出来ませんでした。夜9時台と11時台は「すごくきれい」だと厳しくて、夜10時台は「すごくきれい」どころか「きれい」でも厳しかったです。

 この辺を確認するためにも、是非会員になる前に、ご自分の環境でどのくらい快適に観られるのかを無料配信されている動画で確認しておくことをオススメしておきます。



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<画像はdアニメストア『SHIROBAKO』(第1話無料)より引用>

 「再生/一時停止」「シークバー」「全画面表示」などなど、機能は多くないけど必要なものは揃っています。左下のは「10秒戻す」かと思っていたんですが「5秒戻す」みたいですね。
 カーソルを動かすと画面が縮小されて下部にコントロールバーが表示されますが、コントロールバー以外のところにカーソルを合わせて放置するとコントロールバーが消えて画面も大きくなります。



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<画像はdアニメストア「マイページ」より引用>

 「マイページ」はこんなカンジ。
 自分の観た作品の「次の1話」が5作品まで表示される(もっと見るを押すともっと表示されます)のが便利。その下に「マイリスト」「履歴」「全話見終わった作品」が並びます。ここも機能は最低限というカンジですが、ゴチャゴチャしていないので使いやすいとも言えますね。


danime3.jpg
<画像はdアニメストア『SHIROBAKO』のページより引用>

 作品ごとのページはこんなカンジ。
 最近レイアウトが変わりました。私の場合、第1話の再生の時だけ使って、それ以後はずっと「マイページ」の「次の1話」から再生していました。



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 一つ、どうしても自分が気になったところ。
 PCからの再生は「Silverlight」というソフトを使うみたいです。私のPCには以前からこのソフトが入っていたみたいで、この画面が表示されても「右クリックでプラグインを実行」で再生できました。


 そのままだったら良かったんですけど、右上の「プラグインをブロックしました」のところを押して「このプラグインを常に実行する」という設定にしたら……


danime6.jpg
 そうすると、1日1回くらいのペースでこの表示が出るようになってしまいました。この現象はdアニメストアの「よくある質問」のところにも挙がっているくらいよくあることらしいのですが、私の場合「Silverlight」の再インストールをしても次の日にはまたなってしまって、その都度PCを再起動すればその時は観られるという状況でした。

 つまり……私は1日に4回くらいdアニメストアで動画を観ていたのですが、その内の1回はこの表示が出て、その度にPCを再起動する必要があったのです。これが毎日続くと割と結構な時間ロスで、非常に満足度の高かったdアニメストアというサービスにおいて唯一自分が「ウザイなぁ……」と思ったところです。


 何が原因で起こるのかがよく分からないんですけどね……PCのハードディスクの整理とかしてみましたけど、結局最後まで「1日1回」くらいのペースでこれが起こってしまっていました。



◇ dアニメストアの「見放題」ではどんな作品が観られるの?
 dアニメストアで配信されている作品のほとんどは、「全話見放題」です。
 全作品のリストはこちら。もうちょっと見やすい「テキストだけの表示」のページとかないのか、と思わなくもない。現在放送中のアニメで「1週間限定配信」などのものは「全話見放題」ではないのですが、そういう作品には「配信期間あり」の表記が付いていますね。


 さて。バンダイチャンネルの時にも書きましたが、バンダイチャンネルもdアニメストアも「見放題」対象作品はかなり出入りが激しいです。
 例えば11月の時点で「バンダイチャンネルでは見放題だけど、dアニメストアでは見放題ではなかった」のでバンダイチャンネルで全話観た『ラブライブ!』『アイドルマスター』は現在はdアニメストアでも「見放題」になっていますし、『イデオン』に関しては1月にdアニメストアでも「見放題」配信が始まり3月に終わっていました。

 逆に、「バンダイチャンネルでは見放題ではなかったけど、dアニメストアでは見放題だった」ので今回dアニメストアで全話観た『とらドラ!』『輪るピングドラム』はバンダイチャンネルでも「見放題」になっていますし(『とらドラ!』の見放題は4月30日まで)。
 『てさぐれ!部活もの』『てさぐれ!部活もの あんこーる』も4月中にバンダイチャンネルで「見放題」対象になるそうです。

 なので、「この作品もこの作品もこの作品も見放題で観られるんだー。今は忙しいけど半年後には会員になって観ようかな」なんて思っても、半年後にはラインナップが変わっている可能性は高いのです。なので、必ず会員になる直前に「現在も見放題対象か」を調べて、お知らせ欄で「近々配信終了」する作品をチェックした上で会員になってください。


 ってなカンジで、バンダイチャンネルとdアニメストアは「配信される作品の傾向」はありますけど、必ずしもそれがクロスしないというワケでもないです。ゲーム業界だったら任天堂の『マリオ』がソニーのPS4で出ないことは誰だって知っているのですが、アニメ見放題業界だったらバンダイビジュアルの『ラブライブ!』がdアニメストアで配信されたりするワケですからね。

 ただし、傾向はあります。
 dアニメストアは手広くラインナップを揃えることを目指していて、フジテレビのノイタミナ枠の作品日テレの作品など、テレビ局が製作に入っている作品もラインナップに揃えていたりします。
 まだ、バンダイ系列のキラーコンテンツである『ガンダム』シリーズや『ラブライブ!』などの作品も、きっと結構な資金力を活かして揃えているのですが……どうも「バンダイチャンネルで見放題対象じゃなくなった作品はdアニメストアでは配信できない」という契約らしく、バンダイチャンネルは細かくこれらの作品を見放題から外してdアニメストアを困らせているみたいです(笑)。



 さぁ、そろそろ書きますか。
 私は先ほど“「自分に合った作品を見つける技術」と「運」があるかどうかでお得度が変わるサービス”と書きました。アニメに詳しい人ほど、dアニメストアのラインナップを見たら「コレも観たい!コレも観たかったんだ!ヤバイ、コレもだ!」と宝の山を見つけたような気分になると思いますが……アニメに詳しくない人は、きっと「こんなにたくさんあってもどれを観てイイのか分からない」って気分になりますよね。

 目当ての作品が一つあっても、その一作品のためだけに会員になるのは面倒くさい。でも、知らない作品を観て面白くなかったら損した気分になる――――そういう不安で、興味はあるけど手は出せないって人も多いんじゃないかと思います。


 なので、dアニメストアで「見放題」対象になっている作品の中から、私が好きな作品を9作品選びました!私が今回「見放題」で観た作品だけじゃなく、今まで観た全ての作品の中でも好きな作品の中から「見放題」対象のものを選びました。
 みなさんが「観たい作品」の、「次の1本」に試しに観てもらえればなと思います。10作品じゃなくて9作品なのは、バンダイチャンネルの時に「9作品」を選んでしまったので、dアニメストアの作品を選ぶのをそれより多くも少なくも出来なくなってしまったという理由です(笑)。

 バンダイチャンネルの時に選んだ9作品の内、いくつかはdアニメストアでも「見放題」で観られますが……それは今回選んでいません。この記事の9作品だけじゃ物足りないという人は、バンダイチャンネルの時の記事も読んでくださればありがたいです。


 今回こういう用途で「好きな作品」を選んだので、「私の好きなアニメを上から順に9つ並べた」のではなく「色んなタイプの作品を9つ揃えました」。方向性がそれぞれ違う9本のアニメ。なので、9つの中からどれか気になったものを選んで観てもらえたらと思います。


 作品は全て2015年4月6日時点で「見放題」対象作品ですが、今現在配信終了が発表されている作品は外しました。
 具体的に言うと『宇宙戦艦ヤマト2199』です。すげー面白かったんですけど、バンダイチャンネルからの嫌がらせで4月いっぱいで配信終了なんでね(笑)。

 競合相手と思われるバンダイチャンネルでも「見放題」対象になっている作品はリンクを貼っています。作品のイメージが一発で伝わるようにブルーレイ等の商品リンクを貼り付けていますが、あくまで「画像でどんな作品かのイメージが伝わればイイ」と貼っているので「ブルーレイ買えよ!」ってことじゃないですからね。この記事の主題は「見放題なら安価に色んな作品が楽しめますよ」と伝えることですから!



○ 『SHIROBAKO』(全24話)
 <公式サイト
 <dアニメストアで見放題対象
SHIROBAKO 第1巻 (初回生産限定版) [Blu-ray]
SHIROBAKO 第1巻 (初回生産限定版) [Blu-ray]

 2014~2015年に放送されたP.A.WORKS制作のアニメ業界群像劇アニメです。
 つい最近まで放送されていた作品ですが、こんな作品も全話「見放題」で観られちゃうのです!高校のアニメーション同好会で自主制作のアニメを作っていた5人が、高校卒業後「制作進行」「アニメーター」「声優」「CG制作」「脚本家」とそれぞれ違うアニメ制作の道を進む姿を描いていくストーリーです。

 お話としては「制作進行」の宮森あおいの視点で実際にアニメが出来上がるまでを見ていくのですが、アニメ制作には本当にたくさんのセクションがあって、たくさんのキャラクターが活き活きと描かれます。この作品の魅力を一言で言うならば、「たくさんのキャラクターを使って、笑える回、泣ける回、ハラハラさせられる回と様々なおもてなしを用意してくれているエンターテイメント作品」だったと私は思います。
 アニメ業界に詳しくなくても全く問題なく楽しめると思いますし、逆にこの1本を観れば「アニメってこうやって出来ているんだ」と楽しみながら知ることが出来ます。アニメに詳しくないと元ネタが分からないのでは……って人は、ウチの記事を読むがイイ!オススメです!


(関連記事:『SHIROBAKO』第1~2話に登場する元ネタ解説
(関連記事:『SHIROBAKO』第4~6話に登場する元ネタ解説
(関連記事:『SHIROBAKO』第7~10話に登場する元ネタ解説
(関連記事:『SHIROBAKO』第11~14話に登場する元ネタ解説
(関連記事:アニメにつながる彼女達の人生!『SHIROBAKO』漫画版&小説版
(関連記事:『SHIROBAKO』第15~19話に登場する元ネタ解説
(関連記事:『SHIROBAKO』第20話~最終話に登場する元ネタ解説



○ 『凪のあすから』(全26話)
 <公式サイト
 <dアニメストアで見放題対象
凪のあすから 第1巻 (初回限定版) [Blu-ray]
凪のあすから 第1巻 (初回限定版) [Blu-ray]

 2013年~2014年に放送された、こちらもP.A.WORKS制作のファンタジー世界を舞台にした恋愛アニメです。現実世界の日本に似た文明レベルですが技術の進化が多少異なり(携帯電話も出てこない)、「海の中で暮らす人々の村」が存在するという独特の世界観の作品です。
 海中などの美しい風景を描きつつ、ストーリーは登場人物達のすれちがってしまう恋愛模様を描く作品……ということで、同じP.A.WORKS制作&シリーズ構成:岡田麿里さんの『true tears』を彷彿とさせるのですが、『true tears』では描けなかった「友情」も2クールかけてじっくり描いているとも言えて、「恋愛」と「友情」と青春の1ページを切り取ったアニメになっています。

 自分は実はリアルタイム時は第2話で脱落してしまっていたんですね。主人公もヒロインも好感が持てず、「海で暮らす人々」と「陸で暮らす人々」がギスギスしていて観ていてつらかったので。でも、今回dアニメストアで全話視聴して、第3話から面白くなっていたのだと気付きました。
 最初は「主人公もヒロインも好感が持てない」のは、彼ら・彼女らのそこからの成長を描くため。最初は「海で暮らす人々」と「陸で暮らす人々」がギスギスしているのは、そこから両者が手を取って歩もうとする姿を描くため―――全26話を通して観ることで、26話かけて描きたいものがちゃんと分かるようになっている傑作でした。オススメです!



○ 『四畳半神話大系』(全11話)
 <公式サイト
 <dアニメストアで見放題対象
四畳半神話大系 Blu-ray BOX
四畳半神話大系 Blu-ray BOX

 2010年にノイタミナ枠で放送されたマッドハウス制作の青春アニメです。
 四畳半の下宿に住む大学生の男を主人公に、「あの時にこうしておけば良かった……」「もっと違った人生があったんじゃないだろうか……」と誰しもが考えてしまう青春の悩みを見事に描いた作品となっています。自分は後から原作小説を読んだのだけど、原作の魅力を損なわないようにしつつ「全11話のテレビアニメ」に適応した形で大胆に再構築した構成力に脱帽しました。
 湯浅政明監督の独特な絵作りに、回を重ねるごとに世界や人物の新たな側面が見えてくるストーリーと、ゲラゲラ笑える部分と今の自分に少しだけ前向きになれる部分と……この作品にしかない魅力を持ちながら、普遍的な「娯楽性」もしっかり備えた快作。オススメです!


○ 『てさぐれ!部活もの』(全12話)
○ 『てさぐれ!部活もの あんこーる』(全12話)

 <公式サイト
 <dアニメストアで見放題対象あんこーる ※15分アニメなので2話が1セットです>
 <バンダイチャンネルは初代が4月17日から、あんこーるが4月24日から「見放題」対象になります>
てさぐれ!部活もの おためしばん [Blu-ray]
てさぐれ!部活もの おためしばん [Blu-ray]

 これ、1作品扱いでもイイですよね……!
 2013年に第1期が、2014年に第2期が放送されたヤオヨロズ制作のフルCGバラエティアニメです。

 『gdgd妖精s』や『直球表題ロボットアニメ』の流れを汲む作品で、フルCGの制作スピードを活かした全編プレスコ&アドリブ方式で「声優さんの演技やアドリブを受けてから絵を作るし、キャラが出来ていく」という特殊なスタイルの作品です。例えば、新入生の田中心春は第1話の段階では「純朴なツッコミキャラ」だったはずなのに、中の人に引っ張られて今ではすっかり「ネタを潰すほどのド天然」「グヘグヘ言っているイケメン好き」なキャラになってしまっているという。

 監督・脚本の石ダテコー太郎さんは、元々はお笑い芸人で後にバラエティ番組の放送作家を経て今に至るそうなので、面白さとしてはバラエティ番組のノリに近いんですね。アドリブパートの収録は、60分録って、使われるのが2分とかザラらしいですし(笑)。


 ストーリーとしては「何を始めてイイのか分からないまま高校に入ってしまった田中心春」のために、てさぐり部の4人で「心春のための新しい部活を考える」というものです。確か、最初は、そんな、だった……「よくある日常系アニメのテンプレ」のパロディでありながら、アドリブパートの応酬でどんな日常系アニメよりも“キャラクターの実在感”がある作品です。

 「アニメってこんなこともやってイイんだ!」と思える作品です。
 現在テレビで第3期と言える『てさぐれ!部活もの すぴんおふ プルプルんシャルムと遊ぼう』が放送中で、この作品もdアニメストアバンダイチャンネルともに「見放題」対象です。ストーリーなんてほとんどないようなものですが、一応「初代→あんこーる→すぴんおふ」と繋がっているところはあるので、全部オススメ!



○ 『とらドラ!』(全25話)
 <公式サイト
 <dアニメストアで見放題対象
 <バンダイチャンネルでも見放題対象 ※4月30日まで>
とらドラ! Blu-ray BOX
とらドラ! Blu-ray BOX

 2008年~2009年に放送されたJ.C.STAFF制作のラブコメアニメです。
 目つきの悪さからヤンキーに間違われがちな高須竜児は、誰彼構わず噛み付く手乗りタイガーこと逢坂大河に襲撃され、ひょんなことからお互いがお互いの親友を好きなことを知ってしまいます。利害が一致した二人は、それぞれの片想いを成就するために協力することになり―――ここに「竜と虎」の最強コンビが誕生する。

 というストーリーです。
 原作はライトノベルに少女漫画のテイストを持ち込んだと言われていますが、私が思うにこの作品の最大の魅力は「2年C組」という一つのクラスを描いているところだと思います。好きな人も、嫌いなヤツも、一緒くたに押し込められる教室という空間の中の距離感を絶妙に描いているところが私は好きでした。

 青春って楽しいことばかりじゃなかったよね。塞ぎこむことも、面倒くさくなっちゃうことも、目を背けたくなるようなことも、たくさんあった―――そういうものを全部教室に押し込んでいたのが高校生活だったし、そういうものをしっかり描いたのがこの作品だったと思います。オススメ!



○ 『STEINS;GATE』(全24話)
 <公式サイト
 <dアニメストアで見放題対象
STEINS;GATE Blu-ray BOX
STEINS;GATE Blu-ray BOX

 2011年に放送されたWHITE FOX制作のSFサスペンスアニメです。
 厨二病から抜け出せない大学生:岡部倫太郎は、秋葉原に「未来ガジェット研究所」という小さな発明サークルを作って変な発明品を作っていたところ―――どうも「過去にメールを送ることの出来る機械」を作ってしまったらしく、知らず知らずの内に世界の運命を変えてしまうのだった……!

 ネタバレなしで魅力を説明するのが非常に難しい作品なのだけど……緻密に計算された脚本と、息詰まる展開の緊張感と、ぶっ飛んでいるけど憎めないキャラクター達などなど、ものすごく難しいストーリーを描いているはずなのに誰でも理解できるようにハードルが低くなっているとことが魅力かなぁと思います。

 dアニメストアだと、この続きの劇場版も「見放題」に入っているのだけど……こちらは別にそこまでオススメでもないかな。原作にないオリジナルエピソードらしく、テレビ版で見事に完結した話の蛇足になっちゃっているところはあると思います……

 テレビ版は文句なしでオススメ!


○ 『きんいろモザイク』(全12話)
 <公式サイト ※現在は2期仕様になっています>
 <dアニメストアで見放題対象
きんいろモザイク Vol.1 [Blu-ray]
きんいろモザイク Vol.1 [Blu-ray]

 2013年に放送されたStudio五組制作の日常系アニメです。
 「女のコが4~5人集まってイチャイチャする日常系アニメ」はここしばらくの流行ではありますが、たくさんある日常系アニメはそれぞれ違った特徴を持っています。

 この『きんいろモザイク』の特徴は、「自分にとっては何気ない自分の個性が誰かにとって大切なものになっている」というところだと思います。外国大好きな純日本人の大宮忍と、日本大好きなイギリス人のアリスの二人がこの作品の主人公で。忍は金髪少女が大好きだから「アリス好き好き」と言うし、アリスは日本人らしい女性に憧れるから「しの好き好き」言うのだけど、それは単純な「百合」というよりも「自分では自分の良さに気付けない」し「それに気付いてくれる人もいる」ってことなんだと思います。綾と陽子の話もそうなんですが。

 『ごちうさ』は作品が「可愛い」で溢れている世界ですけど、
 『きんモザ』は作品が「好き」で溢れている世界で、忍とアリスがイチャイチャするだけでなく、登場人物のみんながお互いを大好きで「そのままの君でイイじゃないか」と優しく描かれているのが魅力だと思います。


 2期となる『ハロー!!きんいろモザイク』が現在テレビ放送中で、dアニメストアでも4月24日から配信が開始されるのですが、残念ながら「全話見放題」ではなくて「有料会員は1週間無料」という形みたいですね。

 とりあえず1期はオススメです!


○ 『氷菓』(全22話)
 <公式サイト
 <dアニメストアで見放題対象
「氷菓」BD-BOX [Blu-ray]
「氷菓」BD-BOX [Blu-ray]

 2012年に放送された京都アニメーション制作の青春ミステリーアニメです。
 推理モノですが殺人事件などを扱うワケではなく、日常生活の中にある謎を解決する「日常の謎」というジャンルの作品です。魅力的なキャラクターによる学園生活を描くライトノベルと推理小説のカタルシスを融合した原作小説を、日常描写に定評のある京都アニメーションがアニメ化したのだから、最強の組み合わせと言えましょう!

 正直、序盤は絵的に地味な話が続くので「これは京アニがアニメ化する意味があるのか……?」と思ったのですが、中盤辺りからは京アニの高い技術力を活かした映像表現が炸裂していき、京アニだからこそ実現できたミステリーアニメとなっていました。
 また、歴代京アニ作品に出演していたメインどころのキャストがところどころの脇役で出てきたり、京アニ作品と言えばで語られることの多い「自主映画」や「文化祭」が題材になっていたり、結果的にゼロ年代後半を席巻した京都アニメーションの集大成のようになっている作品だったと思います。オススメです!



○ 『とある科学の超電磁砲』(全24話)
 <公式サイト
 <dアニメストアで見放題対象
とある科学の超電磁砲 Blu-ray BOX〈初回限定生産〉
とある科学の超電磁砲 Blu-ray BOX〈初回限定生産〉

 今回の大トリはこちら。
 2009年~2010年に放送されたJ.C.STAFF制作の超能力バトルアニメです。

 超能力が科学で解明された世界で、超能力の開発のために学生達を集めた東京都西部の「学園都市」を舞台に、そこで暮らす女子中学生4人を主人公にした作品です。
 この作品は元々『とある魔術の禁書目録』という小説(後述しますがアニメ化もされています)のスピンオフ作品なんですが、『禁書目録』の方は男子高校生の主人公をメインにシリアスでヘビーな展開が描かれるのに対して……『超電磁砲』は女子中学生4人をメインに日常描写から描いているため、それ故に等身大の悩みが真っ直ぐに描かれるんですね。

 この「学園都市」は学生の超能力を「レベル0←→レベル5」に分類していて、主人公の一人:御坂美琴は超エリートの「レベル5」なのに対して、佐天涙子は最底辺の「レベル0」なのです。でも、「レベル5」には「レベル5」の苦悩があるし、「レベル0」には「レベル0」の苦悩があって、その二人だって別の世界に住んでいるワケじゃないんだ―――と描いている作品なんです。
 また、こちらは『禁書目録』もそうなんですけど、超能力バトルと言っても単純な使い方ではなく、一工夫・二工夫してある超能力バトルになっていますし。長井龍雪監督のアクション描写も見ものです。オススメ!



 さて……先ほども書いたように、スピンオフ『超電磁砲』だけでなく本編『禁書目録』もアニメ化されていて、こちらも1期2期がdアニメストアの「見放題」で観られます。また、『超電磁砲』にも続編となるOVA2期もあって、こちらもdアニメストアの「見放題」で観られます。

 ただ、私は『超電磁砲』1期以外はさほど好きではなかったりします……

 注意と言えばもう一つあって、『禁書目録』は上条当麻視点、『超電磁砲』は御坂美琴視点の物語と単純化して言えるのですが……同じ話を、『禁書目録』1期では上条当麻視点で描いて、『超電磁砲』2期では御坂美琴視点で描いているところがあるので。
 「スピンオフの前に本編を先に観ようっと」と『禁書目録』を先に観ると、『超電磁砲』2期は「結末を知っている話をただただ観続ける」ことになってあまり楽しくないという。私が『超電磁砲』2期をあまり好きではないのは、単純にこういう理由です。

 『超電磁砲』1期を観て「面白かったから、他のシリーズ全部観たい!」って人にオススメする順番としては……私としては、『超電磁砲』1期→『超電磁砲』OVA→『超電磁砲』2期→『禁書目録』1期→『禁書目録』2期って順番かなぁ。
 人によって意見が分かれるところだと思いますし、更に実はdアニメストアの「見放題」に入っていない劇場版『禁書目録』も存在するんですが……薦める側からしても何をどういう順番で観ていけばイイのかさっぱりです。


 とにかく!『超電磁砲』1期はオススメです!!



○ まとめ
<見放題のメリット>
・計画的に利用できれば、安価でアニメ全話を楽しめる
・自宅から一歩も出ずに楽しめるし、置き場所なども要らない

<dアニメストアのメリット>
・月額400円+消費税という驚異的な安さ
・テレビ局製作のアニメなどもカバーする幅広いラインナップ



 今回、「ちゃんと退会できることを確認してからじゃないとレポート記事は書けないな」と思って退会したのですが、またいつか月額会員になって利用したいなと思うくらい満足度の高いサービスでした。
 バンダイチャンネルとの比較はなかなかに難しいのですが、私はそれぞれラインナップに違いがあることで「どちらにも魅力がある」と思いますし、次に月額会員になるときはバンダイチャンネルdアニメストアのラインナップを見比べて「今回はこっち」「次はあっち」と選んで月額会員になろうと考えています。


 とにかく「見放題」のサービスは、「今までアニメを楽しめなかった人」でもアニメを楽しめるようになるサービスだと思いますし、「今までもアニメを楽しんでいた人」にもアニメの楽しみ方を新たに提案してくれるサービスだと思います。今すぐ使おうだなんて思わなくても、例えば「○○って昔の作品が観てみたいなぁ」と思った際に一つの選択肢として思い出してもらえれば幸いです。

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≫ EDIT

理想的な有料DLCの形。『@SIMPLE DLシリーズ Vol.15 THE 麻雀』紹介(7.5点)

【三つのオススメポイント】
・「欲しい人が限られてる機能」を分けることで、低価格を実現
・勝ち上がるごとに変わる「ルール」で、新たな麻雀の魅力に気付く
・手軽に遊べる麻雀ゲームを3DSに常備



『@SIMPLE DLシリーズ Vol.15 THE 麻雀』
 ニンテンドー3DS用/テーブルゲーム(麻雀)
 ディースリー・パブリッシャー/開発:悠紀エンタープライズ
 2013年8月7日発売
 500円(税込)※ニンテンドー3DS eShop専売
 セーブデータ数:1(ユーザーごとに作成できます)
 公式サイト

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※ このソフトはニンテンドー3DSの立体視機能に対応していますが、自分は視力の問題で立体視が出来ません。なので、この紹介記事内では立体視機能については言及しないことを御了承ください。

themajan1.jpg
<画像は3DS DLソフト『@SIMPLE DLシリーズ Vol.15 THE 麻雀』より引用>
 
 B1制覇したんでやっと紹介記事が書けます!


◇ 「欲しい人が限られてる機能」を分けることで、低価格を実現
 麻雀ゲームです。
 麻雀自体は中学生の頃に覚えて、全然強くないけど「やり方は知っている」程度の私ですが―――実はコンピューターゲームの麻雀ゲームはほとんどやったことがありません。大抵のゲーム機ではどこかのメーカーが麻雀ゲームを出していますし、PCとかスマホ&タブレットならば無料で遊べる麻雀ゲームもたくさん出ていることと思いますが、私はどれもやったことがないです。
 私にとって麻雀は「友達と遊ぶもの」だったので、わざわざゲームで遊ぶものじゃないって思っていたんですね。

 そんな私ですが、某氏のゲーム実況で「麻雀のルールを知らないけど生配信のコメントで教えてもらいながら麻雀ゲームを遊ぶ」という姿を見ていたら久々に麻雀をやりたい熱が出てきて、3DS&Wii Uで配信された『役満 鳳凰』のWii U版を1日1回プレイし始めました。
 しかし、そのタイミングで「Wii Uのゲームパッドを修理に出すので遊べなくなる」&「このソフトが期間限定セールになった」という二つのことが重なり、きっかけを作ってくれた某氏に敬意を払いたかったこともあってこの『THE 麻雀』を購入して始めました。その結果、今ではもう3DSが『THE 麻雀』専用機になってしまいました(笑)。


 つまり、「私にとってほぼ初めての麻雀ゲーム」なのです。
 なので、この紹介記事では「他の麻雀ゲームとの比較」みたいなことは書けません。麻雀ゲームを遊んだことのない私の視点から、コンピューターゲームならではの魅力……例えば、「3DSで麻雀を遊ぶと遊び終わった後に牌を片付けなくてイイから楽だ!」みたいなことを語っていけたらイイなと思います。



 さて、このゲームは「500円のダウンロード専売ソフト」です。
 しかし、ほぼ同時期に「税込2160円のパッケージソフト」も発売されています(※1)

 言ってしまえば、2160円のパッケージソフトから幾つかの機能を削って500円にして販売しているのがこのダウンロード版なのですが、ダウンロード版も1000円の追加コンテンツ「「機能&ボリューム」アップグレードキット」を購入するとパッケージソフトと同じ内容になるそうです。

(※1:現在の価格。発売当時は消費税が5%だったから2100円)

 ゲームの「有料DLC」の是非は人それぞれ色んな意見があると思いますし、このブログでも幾度となく炎上したり、Twitterで嫌がらせを受けたりした話なのでなかなか語りづらいのですが―――私個人の願望としては、「本編の発売前に有料DLCの価格と内容を予め発表しておいて欲しい」「欲しい人が限られている機能は有料DLCにして、欲しい人だけが買えるようにすればイイ」と書き続けていました。

(関連記事:有料DLCについて~クリアのためのゲームか、上達のためのゲームか
(関連記事:『Wii Fit U』には有料DLCをフル活用して欲しいと思う3つの理由
(関連記事:ゲームを短く遊びたい人も、長く遊びたい人も、楽しめる仕様


 この『THE 麻雀』の仕様は、まさにそれを実現してくれた形だと思うんですね。
 1000円の追加コンテンツを購入すると追加される機能はこのページに書かれているので下に列挙しますが、逆に言うと「なくてもゲームとして成り立つ機能」です。私は追加コンテンツを買っていませんが、全く困っていませんもの。


・インターネット対戦機能
→ オンライン対戦ができる機能。欲しい人は欲しいだろうけど、私はオンライン対戦が大嫌いなので以前に「オンライン対戦は別売りにして欲しい」と書いたほどで、要らない人にとっては本当に要らない機能です。

(関連記事:「たくさんのモードが入ったゲーム」と「最低限のモードだけのゲーム」
(関連記事:どうして私は“オンラインモード”のあるゲームが嫌いなのか

・ダウンロードプレイ対応
→ ソフト1本あれば複数の3DSで友達と対戦できる機能(ソフトを人数分そろえて対戦するワイヤレスプレイは500円でも遊べます)。麻雀ゲームを遊ぶ友達なんていない自分には不要です。

・サポートプレイモード
→ コンピューターが捨てる牌を提案してくれるので、初心者が麻雀を覚えるのに使う機能だと思います。私は麻雀のルールは分かっているので要りません。

・チャレンジモード
→ 様々な条件を提示されてコンピューター対戦でそれを実現していく一人用専用のモードみたいです。ちょっと興味はなくはないけど、ないならないで構いません。

・麻雀計算機機能
→ ゲームではなく実際に麻雀を遊ぶ際に得点を計算してくれる機能。「ゲームではない実際の麻雀」を遊ぶ友達がいなければ不要ですし、私に友達なんていないので不要。

・特殊ルールの種類増
→ 「大割れ目」と「導火線」という特殊ルールが選べるようになるみたい。500円でも「割れ目」は選べます。ちょっと興味はありますけど、別にないならないで構いません。

・リーグモードのボリューム増
→ 500円だと「C3→C2→C1→B3→B2→B1」という6つのリーグが遊べます。追加コンテンツを買うと、その先の「A3→A2→A1→M3→M2→M1」と続きが遊べます。B1の上位勢で、『役満 鳳凰』における「難易度:普通」くらいかなぁと思います。パッケージ版を購入した人のレビューを読むと、これより上のリーグに行くと三順目でリーチ一発ツモをガンガンやられるそうなので、私は別にイイかな……(笑)

 つまり、普通のゲームの「ノーマルモード」クリアまでは500円で遊べて、それ以上の「ハードモード」とか「ベリーハードモード」は追加コンテンツに入っているってカンジですかね。これもやはり「欲しい人は限られている」と思います。

・実績のボリューム増
→ 特定条件を達成するとクリアーと表示される「実績リスト」が、500円のバージョンだと20コまでですが、1000円払うと追加されるみたいです。これは欲しい。詳しくは後述しますけど、500円で買ったバージョンだとどう頑張っても達成率100%にはならないみたいです。「1000円払って追加コンテンツを買わなければ実績達成100%にならない」のなら、500円のバージョンには入れなきゃ良かったのに。

・対局中の音声
→ 多分「ポン」とか「チー」とか叫んでくれるんだと思います。別に私は要らないかな……CV.が上田麗奈さんとかになるんだったら1000円払ってでも買いますけど(何の話だ)。



 といったカンジで、「欲しい人が限られてる機能」が別売りなんです。
 500円で「自由にルールを設定してコンピューターと対戦するフリー対戦」と「コンピューターと戦って上のリーグを目指すリーグ戦(ノーマル難易度まで)」は遊べるので、私はこれで満足しました。
 「サポートプレイ」が必要な初心者や、激ムズ難易度のリーグ戦を遊びたい上級者ならばともかく、中級者はこれで十分じゃないかなと思います(オンライン対戦がなければイヤだ!って人はまた別ですが)。

 3DSの麻雀ゲームと言えば、税込510円の『シンプル麻雀3D』と、1日1回&機能限定ならば無料で遊べるけどそれ以上は半年間1080円の『役満 鳳凰』だけです。それらと比較しても、500円でこれだけ遊べるなら十分かなと私は思います。


 そもそもですけど……SIMPLEシリーズというのは、これから『ゼルダの伝説 時のオカリナ』や『ファイナルファンタジーVIII』といった超大作のソフトが発売される時期の1998年10月に始まったシリーズで。何でもかんでも詰め込む超大作ではなく、機能を限定することで開発費を抑えて販売価格も下げられる―――というシリーズだったはずです。

 現在ではその役割はダウンロード専売ソフトが主になってしまいましたが、「何でも詰め込まれたパッケージソフト」と「機能を限定したことで低価格を実現したダウンロード専売ソフト」の棲み分けをして、ダウンロード版が欲しい人には追加1000円で機能をパッケージ版と同等なものに出来る仕様にしているのは誰もが納得する形だと思いますし、SIMPLEシリーズの理念に則った形なんじゃないかなと思うのです。



 不満点があるとすれば……

themajan2.jpg
<画像は3DS DLソフト『@SIMPLE DLシリーズ Vol.15 THE 麻雀』より引用>

 500円のバージョンだと通信対戦は「ソフトを人数分持っていないと遊べないワイヤレスプレイ」しかできないので、達成がすごく難しい実績があること。


themajan3.jpg
<画像は3DS DLソフト『@SIMPLE DLシリーズ Vol.15 THE 麻雀』より引用>

 20コ中19コの実績を達成しても「達成度55%」なので、500円のバージョンだと多分これ「達成度100%」にならないこと。追加コンテンツを買わないと100%にならない実績ならば、最初からない方がマシだ!と言いたい。


themajan4.jpg
<画像は3DS DLソフト『@SIMPLE DLシリーズ Vol.15 THE 麻雀』より引用>

 まぁ、それも他の項目を見れば分かるように……パッケージソフトを基準に作ってあるので、500円のバージョンでは出てこない「大割れ目」や「導火線」や「チャレンジモード」の項目があるんですよね。私は気になりませんけど、こういうのイラっとする人はいるだろうなーと思います。



 個人的には、追加コンテンツは「1000円で一括購入」以外の方法で買えたら最高だったのにとは思います。「実績追加」だけ200円で買えるとか、「チャレンジモード」だけ400円で買えるとかだったら買っていました。一括購入しかないと、「オンライン対戦」が大嫌いなのでそれにお金を払いたくないんすよねー。



◇ 勝ち上がるごとに変わる「ルール」で、新たな麻雀の魅力に気付く
 さてさて、麻雀には様々なローカルルールや特殊ルールがあります。
 初心者が麻雀を覚える際にネックになるのがこうしたルールの多さで、例えば任天堂の麻雀ゲーム『役満Wii』なんかは「ゲーム側がルールを決めて提案(プレイヤーは変更出来ない)」という形にしています。

 対照的に、この『THE 麻雀』は「喰いタンありか」「赤ドラは何枚か」「焼き鳥はありか」「ダブロンはありか」といったカンジにプレイヤーが細かくルールを設定することが出来ます。フリー対戦の場合は自分で選ぶことが出来て、リーグ戦の場合は「このリーグのルールはこうなっています」と提案されるのです。

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<画像は3DS DLソフト『@SIMPLE DLシリーズ Vol.15 THE 麻雀』より引用>

 友達同士で麻雀を遊んでいた頃は、「ルール」は「いつものルール」で遊んでいたので気が付かなかったのですが……麻雀って「ルール」が変わると立ちまわり方が全然変わって、別のゲームになるんですね。『スマブラ』で言えば、「タイム制」と「ストック制」くらい違うのです。

 例えば、あるリーグでのルールが「喰いタンあり」「赤ドラ4枚」「割れ目」というものだったのですが、このルールだと安い手で上がってもドラがガンガン乗るし割れ目ボーナス付くしで高得点になるんですね。とにかく喰いタンででも上がればオーラスからでも逆転できるのです。
 逆に、「喰いタンなし」「赤ドラなし」「特殊ルールなし」だと安い手は安いままなので、一旦点数が離れてしまうとなかなか逆転は難しくなりますし、1位を狙うためには「なるべくコンピューターに上がらせない」という守備的な麻雀が必要になったりします。

 私が友達と麻雀をやっていた時は「半荘」「喰いタンなし」「赤ドラなし」「特殊ルールなし」だったのですが、それは麻雀という遊戯の一つの遊び方にすぎなくて、麻雀ってルールを変えるだけでこんなに色んな遊びに変わるんだと知ることが出来ました。
 新しいリーグに昇格すると、新しいルールに慣れなくてすぐに下のリーグに落ちちゃって、2つのリーグ&ルールを行ったり来たりということもありましたが、それもまた楽しかったです。



◇ 手軽に遊べる麻雀ゲームを3DSに常備
 自分はこれまでほとんどコンピューターゲームで麻雀ゲームを遊んだことがなかったのですが、スーファミ時代に兄が麻雀のゲームを買っていたので家にはありました。しかし、麻雀をやるためにわざわざスーファミをセットして箱からソフトを出して電源を入れてテレビのチャンネルを合わせて……って気にはならなかったんですね。PCで麻雀ゲームをやらない理由も、同じようなものです。

 今回、3DSという携帯ゲーム機&ソフトの入れ替えの必要がないダウンロード版を購入したことで、その“起動までのハードルの高さ”という問題が解消されました。
 10分休憩しようとした時に寝そべって開始→10分経ったら対局の途中で蓋を閉じてスリープ→次の休憩時間にそこから再開とか。観たいテレビが始まるまでの3分だけプレイとか。すごく手軽に&気軽に遊べるようになりました。

 友達と麻雀をすると気を遣わなければならないこととか、準備と片付けとか、騒音とか、点数計算とか、面倒くさいこともたくさんあるのですが……こうしてちょっと数分の合間に遊べることで、自分にとって麻雀というものがものすごく身近に感じられるようになりました。


 もちろん、これはこの3DS版『THE麻雀』に限った話ではなくて、3DSの他の麻雀ゲームでも、他の携帯ゲーム機でも、タブレット端末とかでも言えることなんですけどね。



 本作には「蓋を閉じてスリープ」以外にも、対局の状況を保存して後から再開する「中断」機能も入っています。なので、「あ、今は麻雀対局中だけど他のソフト起動しなきゃ」って時でも安心です。ただし、一つだけ問題があって……

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<画像は3DS DLソフト『@SIMPLE DLシリーズ Vol.15 THE 麻雀』より引用>

 再開する際には「中断しているモード」と同じモードを始めるだけでイイのですが……写真だと分かりづらいんですけど、カーソルの最初の位置が「再開をしますか?」「しない」になっているんです。んで、何も考えずにAボタンを押して「しない」を選んでいくと中断の記録が消えるという。

 開発会社が違うから偶然だと思うんですけど、同じSIMPLEシリーズの『THE 密室からの脱出2』もこちらの中断セーブデータを消す罠が仕込まれていたので……この会社は俺達のセーブデータを消すことにそんなに情熱をそそいでいるのか?と疑心暗鬼になります。



◇ 総括
 他の会社もたくさん出している麻雀ゲームですし、この会社も同じような麻雀ゲームを多くの機種で展開していますし、ことそらこの3DS版の『THE 麻雀』だけが特別なソフトだからオススメということもないのですが……
 いつも持ち歩く機種に1本入れておくとついつい起動してしまう定番のソフトですし、「欲しい人が限られている機能」を切り離して定価を下げる有料DLCの形は自分にとって理想なので、他にもこういう形を取るソフトが増えないかなーと思っています。


 自分にとっては、このゲームのおかげで麻雀が身近なものになりましたし、「そうだ。麻雀って面白いんだ」と思い出すソフトとなりました。そういう意味ではなかなかにお気に入りの1本です。


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<画像は3DS DLソフト『@SIMPLE DLシリーズ Vol.15 THE 麻雀』より引用>

 生まれて初めて役満を出しましたしね!
 「あと1勝すればB1制覇」という対局で、最後の最後で役満出せたのは嬉しかったです。

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『SHIROBAKO』第20話~最終話に登場する元ネタ解説

※ この記事はテレビアニメ『SHIROBAKO』全話のネタバレを含みます。閲覧にはご注意下さい。

 もう春アニメが始まってしまいましたが、まだやり残したことがあります!
 『SHIROBAKO』の元ネタ解説の最終回です!原則として重複しているものは解説しないため、終盤に行くほど解説する元ネタは少なくなるもので……今回は少なめだと思います。前回もバッティングフォームとか解説しなきゃ少なくなったような気もしますが(笑)。


 『SHIROBAKO』第1~2話に登場する元ネタ解説
 『SHIROBAKO』第4~6話に登場する元ネタ解説
 『SHIROBAKO』第7~10話に登場する元ネタ解説
 『SHIROBAKO』第11~14話に登場する元ネタ解説
 アニメにつながる彼女達の人生!『SHIROBAKO』漫画版&小説版
 『SHIROBAKO』第15~19話に登場する元ネタ解説


◇ 第20話「がんばりマスタング」

○ 「だからもファントムもない」
○ 「がんばりマスタング」
○ 「どうかお願いしメッサー」
○ 「シュミットかよ!」

 りーちゃんが舞茸さんに弟子入りしようと懇願した時の台詞。
 自分はミリオタじゃないので自信がないのですが、恐らく全部「航空機」絡みの単語だと思います。『第三飛行少女隊』で一緒に仕事をしているからこそですね。解説を一応書いておきますが、基本的にWikipediaの知識です。

 ファントムは、1945年1月に初飛行したアメリカ海軍の艦上ジェット戦闘機「FH-1」の愛称だそうです。1947年1月から量産化されますが、より完成度の高い後継機の登場により1950年代の半ばまでに全機退役したそうです。
 その後、1958年に初飛行し、ベトナム戦争などに使われた冷戦期の代表的な戦闘機「F-4」も、愛称は「ファントム II」で、超有名な機体だそうです。西側諸国の超音速戦闘機の中で最も製造数の多い機体だったとか。


 マスタングは、1940年10月に初飛行をしたレシプロ単発単座戦闘機「ノースアメリカン P-51 マスタング」のことで、第二次世界大戦中にイギリス空軍のためにアメリカで作られた機体……ってことですかね。航続距離が長く、低空性能に優れていたために第二次世界大戦後半の傑作機として挙げられるそうな。そのため、第二次世界大戦を題材にした映画や漫画などにも数多く登場するそうです。


 メッサーシュミットは、ドイツの航空機・自動車メーカー「メッサーシュミット」の作った航空機のことだと思われます。特に有名なのは1935年に初飛行をした戦闘機「メッサーシュミット Bf109」で、ナチスドイツ空軍の主力戦闘機だったそうです。



◇ 第21話「クオリティを人質にすんな」

○ ペクサー
 富ヶ谷が「自分の夢」としてこんな会社を作りたいと語った会社。
 既に小説版に出てきたので、そちらの元ネタ解説の記事に書いたのですが……小説版を読んでいない人もいらっしゃると思うので、こちらにもコピペしておきますね。

<以下、コピペ>
 ペクサーの元ネタは、恐らく「ピクサー」公式サイト)です。
 ピクサーは元々はアメリカの映像製作会社ルーカスフィルムのコンピュータ・アニメーション部門だったのを、1986年にスティーブ・ジョブズらが買収して独立させた会社です。1995年にディズニーとの共同製作で作られたフル3DCGアニメ『トイ・ストーリー』以後、『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』『カーズ』など世界的大ヒット作品を連発しています。

 練りこまれた脚本と、“何だって表現できる”高いCG技術が特徴ですね。
 現在はディズニーの完全子会社です。

</ここまで>


○ ACツチノコ
○ 磯川久光

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<テレビアニメ『SHIROBAKO』第21話より引用>

 平岡と矢野の専門学校時代の同級生:磯川久光のモデルは、名前がよく似た「石川光久」さんだと思います。年齢は全然違うので驚きましたが、平岡の物語を描くために「なるほど、こんな手を使ってきたか」と思いました。

 石川光久さんは1980年代に竜の子プロダクションの制作進行→制作デスクとキャリアを重ね、『赤い光弾ジリオン』の制作プロデューサーを担当。この作品のスタッフを分散させることを惜しんだ石川さんは、1987年12月に「有限会社アイジータツノコ」を設立します。これが「ACツチノコ」のモデルだと思われます。

 1993年にアイジータツノコの社名を「プロダクション・アイジー(Production I.G.)」(公式サイト)に変更、独立後しばらくは下請けの仕事が続きましたが、1995年の押井守監督の劇場アニメ『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』が世界的な評価を受けて知名度が上がります。
 その後は日本を代表するアニメ制作会社の一つとして確固たる地位を築き上げ、近年でも『黒子のバスケ』『PSYCHO-PASS サイコパス』『翠星のガルガンティア』『ハイキュー!!』などの大ヒット作品の元請制作を行っていますね。


 公式サイトの写真を見ると、年齢は違いますが磯川さんの面影がありますね(笑)。
 アイジータツノコ独立の経緯は磯川さんの話に通じるものがあるそうなのですが、真相は分からないのでその辺は置いといて……この『SHIROBAKO』の世界にはまだProduction I.G.がなくて、磯川さんの会社が後々にProduction I.G.のような会社になると思われることから。

 磯川さんは、同期の中でもスーパー出世頭なんですね。
 世界に注目される会社を立ち上げてしまった人ですから、業界内でも超有名人と言えますし……まだこの時期はそうではないとはいえ、専門学校時代は同じように同期の中でも注目される存在だった平岡からすると「随分と距離を離された」と思うことでしょう。

 夢を持っていた人間ほど、同期の人間の出世がまぶしくて耐えられない―――その気持ちはすごくよく分かりますし、それを描くためにこんな人を出すかーと舌を巻きました。


○ 『ぐんこれ』
 りーちゃんが「今季の注目アニメ」として挙げている作品。
 言うまでもなく、第1話で本田と落合が話していた「今季の注目アニメ」を、今度は安藤さんとりーちゃんでやっているんですね。

 『ぐんこれ』の元ネタは、『艦隊これくしょん -艦これ-』だと思われます。
 原作は2013年4月から運営開始したブラウザゲームで、大日本帝国海軍の艦艇を擬人化した「艦娘(かんむす)」を用いた作品です。テレビアニメは2015年1~3月に放送されました。制作はディオメディア。『第三飛行少女隊』の名前が出た頃『艦これ』が元ネタじゃないかなんていう声もありましたが、それは『第三飛行少女隊』の制作に名乗りを挙げている会社にバルメディアがあったからです(12話の解説参照)。


○ 『とあるお宮の南瓜<パンプキン>』
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<テレビアニメ『SHIROBAKO』第21話より引用>

 『第三飛行少女隊』の前に入ったCM。
 ロゴの色から判断するに、元ネタは『とある科学の超電磁砲』公式サイト)だと思われます。ということは第1話の解説に出てきた『とあるお寺の即身仏』のスピンオフ作品ということですね。

 『とある魔術の禁書目録』のアニメ1期は2008年10月~2009年3月に放送され、そのスピンオフ作品である『とある科学の超電磁砲』のアニメ1期は2009年10月~2010年3月に放送されました。ちょうど1年差で、『とあるお寺の即身仏』と『とあるお宮の南瓜』も1年後にCMをしているという点も似ていますね。
 『とある魔術の禁書目録』は超能力を開発している学園都市に暮らす少年:上条当麻を主人公にした作品で、その作品に出てくるヒロインの一人:御坂美琴を主人公にしたスピンオフ作品が『とある科学の超電磁砲』です。アニメ版の制作はどちらもJ.C.STAFF。


○ ケメコ
 平岡が世話をしている猫の名前。
 話ぶりからすると、飼い猫ではない猫が時間帯によって家に入ってきちゃうので世話をしていたというカンジみたいですね。

 偶然という可能性もありますが……恐らく『ケメコデラックス!』のケメコから取っているんじゃないかなと思います。『ケメコデラックス!』は電撃コミックガオ!→コミック電撃大王にて連載されていた漫画で、テレビアニメは2008年10月~12月に放送されました。制作はハルフィルムメーカーで、監督は『SHIROBAKO』と同じ水島努監督です。

 なので、「偶然ではない」んじゃないかなーと私は考えているのですが……
 もう一つ。『ケメコデラックス!』の放送は2008年ということで、『SHIROBAKO』の作中時間からすれば恐らく「6~7年前」となります。平岡は「業界5年目」と言っていたので、恐らく平岡が専門学校時代に放送されていた作品で、平岡がまだアニメに情熱を持っていた頃の作品なんですよ。

 アニメ制作の現場に入り、アニメに夢を持てなくなった平岡だけど……自分が視聴者としてアニメを観ていた頃の思い出は残っていて、入ってきた猫に「昔観ていたアニメのキャラ」の名前を付けるという意味なのかなと。

 あと更に、私は『ケメコデラックス!』を読んでも観てもいなくて自信がないんですけど、『ケメコデラックス!』のケメコはエムエムという本当は臆病なヒロインが被っている人型ロボットなので……繊細な感情を閉ざして、機械のように仕事をこなしている平岡の心情が表れているのかなぁとも思ったのですが……私は『ケメコデラックス!』を読んでも観てもいなかったので自信がありません!


○ 『おいら宇宙の王子様』
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<テレビアニメ『SHIROBAKO』第21話より引用>

 ACツチノコに貼ってあったポスター。
 名前が似ている作品と言えば、1994年発売のOVA『おいら宇宙の探鉱夫』ですかねぇ。制作はトライアングルスタッフで、全6巻の予定が2巻で打ち切りになっているそうです。商業的には失敗したけれど、中身の評判はとても良かったとか。
 ここの空間だけ1990年代ということなのでしょうか……


◇ 第22話「ノアは下着です。」
○ カンヌ
 平岡がかつて持っていた夢。
 アニメで初めてカンヌの“「ある視点」部門の作品賞”と“国際批評家連盟賞”を取るつもりだったとか。

 これはカンヌ国際映画祭公式サイト)のことでしょう。
 1946年から続いているフランスの国際映画祭で、世界三大映画祭の一つと言われています。映画の権利を売買する見本市「カンヌ・フィルム・マーケット」も併設されて、企画の売込みなども行われるため、多くの業界人が出席して、世界中の注目を集めます。

 「ある視点」部門は、最高賞のパルム・ドールとは別の「独自で特異な」作品群が選出される部門です。日本映画としては2008年に黒沢清監督の『トウキョウソナタ』が審査員賞を受賞しましたが、作品賞はまだ誰も受賞していません。

 国際批評家連盟賞は、世界各国の映画批評家および映画ジャーナリストの連盟による賞です。


◇ 第23話「続・ちゃぶだい返し」
○ 『ゴハン3世』
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<テレビアニメ『SHIROBAKO』第23話より引用>

 第13話にも出てきた夜鷹書房の代表作。
 元ネタは恐らく『ルパン三世』なんだろうけど、第13話では文字が全部は見えなかったため 『??ン3世』と表記していました。今回初めて全部文字が見えましたね。また、キャラも5人の姿が全て見えました。左から銭型、不二子、五右衛門、次元、ルパンをモデルにしたキャラ……なのだろうかこれ。


○ 『セーラー服とF3』
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<テレビアニメ『SHIROBAKO』第23話より引用>

 野亀先生の作品で過去にアニメ化された漫画。
 野亀先生の原案となった野上武志先生の代表作『セーラー服と重戦車』が元ネタですかね。この漫画は水島努監督の代表作と言っても過言ではない『ガールズ&パンツァー』の原点とも言える作品で、女子高生が戦車に乗って戦う漫画です。『ガールズ&パンツァー』はオリジナルアニメですが、野上先生も『ガールズ&パンツァー』のキャラクター原案補佐を担当されているので、無関係ではないと思います。
 なので……ここで「アニメ化で原作が改悪されることってあるよね」というネタに使うのは、何周もしている複雑なセルフパロディなのかなと。


○ 昇龍腹
○ 竜巻旋風腹

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<テレビアニメ『SHIROBAKO』第23話より引用>

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<テレビアニメ『SHIROBAKO』第23話より引用>

 夜鷹書房に乗り込んだ木下監督が使った必殺技。
 世代によっては全然知らない人もいると思うので、一応説明します。

 1987年に初代が稼動して、1991年に『II』が稼動して社会現象にまでなったアーケードゲーム『ストリートファイター』シリーズの「リュウ」と「ケン」が使う必殺技「昇龍拳」「竜巻旋風脚」が元ネタだと思われます。
 「昇龍拳」はアッパーカットから上空に飛び上がる必殺技で、ジャンプ攻撃をしてくる敵を迎撃する「対空技」という概念を浸透させました。「竜巻旋風脚」は宙に浮き上がり竜巻のように回転しながら前方に進む必殺技で、木下監督のように風を操って攻撃したりはしません、多分。最近のとか他の作品に出張で出ていった時とかにはひょっとしたらやっているのかも知れませんが。


◇ 第24話「遠すぎた納品」
○ アタクス
 佐藤さんが行方をつかめなかった「たのくら」さん(多分アニメーター)の行き場所として平岡が推測した場所。

 恐らくこれは「作品名」ではなく「会社名」です。元ネタは多分「アクタス」公式サイト)という会社で、水島努監督の代表作『ガールズ&パンツァー』の制作会社です。
 『ガールズ&パンツァー』はテレビ版は2012年~2013年に放送されていましたが、完全新作の劇場版が2015年11月に公開予定だそうで、恐らく現在制作の最中だと思われます。平岡が「劇場版の追い込み」と言っていたのは、このことかなと思います。「劇場版」と言っているということは「テレビ版」があるってことでしょうしね。

 武蔵野アニメーションが『第三飛行少女隊』を必死に作っている裏で、他の会社も一生懸命アニメを作っていると感じられる描写です。


○ TOKYO NX
○ 小田原テレビ
○ 南房TV
○ 神戸ヨンテレ
○ 旭山ペンギン放送
○ 佐渡テレビ
○ 広島文太放送
○ テレビ上高地

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<テレビアニメ『SHIROBAKO』第24話より引用>

 来たぜ、最後の物量解説……!
 『第三飛行少女隊』の納品先、つまりは放送されるテレビ局ということですね。自分は今まで「どうして深夜アニメって全国でちょっとずつズレて放送されるんだろう」と思っていたんですが、同日放送にすると「一斉に届けるのが難しい」ってことになっちゃうからだったんですね。
 これが、例えば「フジテレビ系列のテレビ局」とか「MBS/TBS系列のテレビ局」が製作して放送するって場合は違うのかも知れませんが、独立局で放送される作品はこうなっちゃうってことなのかなと。


 TOKYO NXの元ネタは「TOKYO MX」公式サイト)だと思います。
 東京都にある独立放送局ですが、東京都内だけでなく神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県の一部地域でも受信できるため、近年では「関東での放送はTOKYO MXだけ」というアニメも多いです。逆に言うと、キー局製作のアニメ以外ならほぼTOKYO MXで観られるとも言えて、地方在住のアニメファンからは羨望の対象となる放送局です。

 届けたのはナベPですが、この局の姿だけは画面に出てきませんでした。


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 小田原テレビは、恐らく神奈川県小田原市にある放送局です。モチーフは小田原城かな?「OTV」と略されているので、神奈川県の独立放送局「テレビ神奈川(TVK)」公式サイト)元ネタかなと思います。TVKは小田原ではなく横浜にあるのですが。


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 南房TVは、ナベPの台詞や看板だと「南房チャンネル」になっていますね。南房は千葉県の房総半島最南端にある南房総市のことだと思われます。千葉県の独立放送局ならば、「千葉テレビ(チバテレ)」公式サイト)がモチーフだと思うのですが……チバテレは南房総市ではなく千葉市にあります。何故、南房にしたんだ……?

 届けたのはナベP。東京→千葉→神奈川と届けたのだと思いますが、南房総市から小田原市って結構な距離ですよね(笑)。
 

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 神戸ヨンテレの元ネタは、神戸にある放送局「サンテレビジョン(サンテレビ)」公式サイト)だと思います。自分の住んでいる地域以外のテレビ局なんてなかなか知らんものですが、これはもじりがシンプルなんで分かります。
 メーカーPの葛城さんが届けました。


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 旭山ペンギン放送は、ナベPの台詞だと「北海道、旭川ペンギン放送」ってなっているので……書き間違えたのか?旭川市は北海道にある市で、旭山は旭川市にある山で「旭山動物園」が有名ですね。なので、ペンギンがうろうろしているなど、旭山動物園がモチーフになっています。

 届けたのは広告代理店の水山さん。北海道には独立局がないみたいなんで、完全架空のテレビ局ってことですかね。それ言ったら小田原テレビだって存在しませんが(笑)。


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 佐渡テレビは、ナベPの台詞だと「新潟、テレビ佐渡」となっていましたし、看板も「TV SADO」になっていますね。名前からしても、看板からしても、矢野さんがフェリーに乗っていたことからも、新潟県の佐渡島にあるテレビ局という設定みたいです。なんつーところに……南房総や旭川だって大概でしたが。

 届けたのは矢野さんでした。佐渡島にはケーブルテレビを除けばテレビ局はないみたいなんで、架空の放送局だと思われます。そりゃ、まぁ。


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 広島文太放送は、広島県にあるテレビ局という設定みたいです。名前の元ネタは、広島を舞台にした映画『仁義なき戦い』で主演を務めた菅原文太さんから取っているのでしょう。


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<ここまでの画像は全てテレビアニメ『SHIROBAKO』第24話より引用>
 テレビ上高地は、長野県松本市にあるテレビ局という設定みたいです。スキー場なんかでも有名な地域なので、モチーフはスキー場なのかなこれ(笑)。
 届けたのは興津さん。興津さんの地元だったのか、それとも興津さんは第3話で落合から「制作に戻ったら」と言われていたので、制作進行だった時期にこの辺りの地域に詳しかったのか。


○ 興津さんが見ていた電車に描かれていた女のコは?
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<テレビアニメ『SHIROBAKO』第24話より引用>

 この路線は実在する路線で「アルピコ交通上高地線」、電車も3000形電車と呼ばれるものみたいです。サイドミラーが付いているのが特徴だとか。EDに取材協力「アルピコ交通」とクレジットされていました。
 この「アルピコ交通上高地線」のイメージキャラクターが「渕東なぎさ」というキャラクターで、ここで描かれているのはこのコです。公式サイトもあります。CV.は『ラブライブ!』の高坂穂乃果役で知られる新田恵海さんで、新田さんが長野県出身だからみたいですね。

 このラッピングトレインは実際に運行されていて、2013年から走っているみたいです。
 後の「8年ぶりだな」という台詞から考えるに、興津さんがバリバリ走っていた頃にはなかった電車だと思います。ここで興津さんが微笑むのは、きっとアニメのようなキャラクターがここでも誰かのために描かれているのを見たからなのかなぁと。



 それと、ちょっと関係ないネタですけど。

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<テレビアニメ『SHIROBAKO』第24話より引用>

 『えくそだすっ!』


○ 『ツーピース』
○ 『限界集落 カソ娘』

 武蔵野アニメーションの次の作品。
 ツーラインだと……!!

 『ツーピース』は大物の山賊漫画ということで、言うまでもなく『ワンピース』が元ネタだと思われます。1997年から少年ジャンプで連載されている超人気海賊漫画です。テレビアニメは1999年から東映アニメーション制作で放送されています。

  『限界集落 カソ娘』の元ネタは『侵略!イカ娘』公式サイト)かなぁと思います。2007年から少年チャンピオンで連載されている漫画で、テレビアニメ化は2010年と2011年にされました。制作はディオメディア、1期の監督は『SHIROBAKO』でも監督を務めた水島努さん。
 そう言えば……『第三飛行少女隊』のありあ役の鈴木京子さんのCV.は金元寿子さんで、金元さんはほとんど無名な時に『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』で主役に大抜擢されて、その後に『イカ娘』で主役を務めたのでした。『第三飛行少女隊』の元ネタは『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』か!


 さて……『イカ娘』は漫画原作のアニメですが、『カソ娘』は木下監督のオリジナルアニメとして作られるそうです。木下監督の代表作は『裸の催眠術師』となっているため、木下誠一=水島精二監督説が序盤から挙げられていました
 しかし、最後の最後に木下監督の次回作として、水島努監督の代表作『イカ娘』をモチーフにした作品が出てくるということは……木下誠一が水島努監督になったという意味のシーンなんじゃないかなぁと思います。

 散々散々情けない姿を描かれてきた木下監督だけど、それは水島努監督自身の姿だったと最後に見せてくれたのかなぁ……と、締めくくってこの元ネタ解説を終わらせようと思います。
 半年間、本当にありがとうございました。読んでくださった方々、一緒に『SHIROBAKO』を楽しんだ方々、そして何よりも『SHIROBAKO』という作品を作ってくださった全ての関係者に心から感謝しています。


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アニメ『純潔のマリア』各話感想メモまとめ(1話~最終話)

 冬アニメの感想メモまとめ……えっと、これ何本目だっけ。
 とにかく!4月になりましたが、春アニメが始まるまでに完成させておきたい感想メモまとめいきます!今季、私が観た唯一の1クールアニメでした。


<ルール>
・1話から最終話までの感想ツイートを貼り付け
・“最終話まで観終っている”現在の自分のコメントを補足
・なので、基本的に最終話までのネタバレを含みます
・「まとめ」という記事タイトルですけど、まとめるのは「私の感想」だけです。「みんなの感想」をまとめるのが目的の記事ではありません
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな


 今回の記事も長くなることが予測されるので格納しました。
 続きは「続きを読む」を押してもらえれば表示されます。ではでは。

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アニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』各話感想メモまとめ(14話~最終話)

 4月ですが、まだ冬アニメの感想メモまとめが終わっていません!
 春アニメが始まると恐ろしいスピードで冬アニメのことが忘れられていくので、それまでに感想まとめを書き上げなければ……ということで、後半戦行きます!


 アニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』各話感想メモまとめ(1話~13話)

<ルール>
・14話から最終話までの感想ツイートを貼り付け
・“最終話まで観終っている”現在の自分のコメントを補足
・なので、基本的に最終話までのネタバレを含みます
・「まとめ」という記事タイトルですけど、まとめるのは「私の感想」だけです。「みんなの感想」をまとめるのが目的の記事ではありません
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな


 今回の記事も長くなることが予測されるので格納しました。
 続きは「続きを読む」を押してもらえれば表示されます。ではでは。

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