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やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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「オートセーブが常識」という考え方には、断固として異を唱えたい

 ちょっと前ですが、Twitterで大きな話題になっていた話。


 「ガイドラインが必要」というのはちょっとしたネタみたいな感覚で呟いたのでしょうが(“むしろ”というのは「普通はオートセーブのゲームが警告出すけどね」というニュアンスでしょうし)、このツイートを探すためにTwitterを「オートセーブ」で検索したら同じように「ポケモンが今時オートセーブじゃなくて何時間ってデータが消えた!」と本気で怒っている人がポツポツいてビックリしました。

 そう言えば……
 以前Wii Uの『幻影異聞録#FE』の記事をブログに書いた時に、コメント欄で「ソシャゲは毎ターンオートセーブしてくれるのに慣れていたから、『幻影異聞録』は戦闘中にセーブが出来ないのが不便だった」という意見をもらったことがありました。そこの主旨は「オートセーブ」ではなくて「戦闘中のセーブ」でしたが、今回の件も合わせて最近はもうそういう意識の人が多いのかなーと思ったんですね。



 「スマホのゲームは○○」だから、「ゲーム機のゲームも○○であるべき」という考え方の人が多いのかと。

 私は反対です。
 『ポケモン』も『どうぶつの森』も『幻影異聞録』もオートセーブにはして欲しくないですし、向いていないと思います。そのことが分かっているから、それらのゲームが今でもオートセーブにはなっていないのだと思います。


 そもそもですね。
 ソーシャルゲームというか、スマホのオンラインゲームが「オートセーブ」なのは「ズルが出来ないように」でしょう。

 例えば『デレステ』がオートセーブなし、任意セーブのみだったら……
 「橘ありすちゃんのSSRが欲しい!10連ガチャ回すぞー!」→ 「出なかった!よーし、セーブせずにリセットだ!また10連ガチャ回すぞー!」→ 「出なかった!よーし、セーブせずにリセットだ!また10連ガチャ回すぞー!」→ 「出なかった!よーし、セーブせずにリセットだ!また10連ガチャ回すぞー!」→ 「出なかった!よーし、セーブせずにリセットだ!また10連ガチャ回すぞー!」を永遠に繰り返すことが出来ます。これではゲームが成り立ちませんよね。

 ガチャの例は極端だとしても、ソーシャルゲームは「ゲームを始めるのにスタミナを消費する」とか「ステージ終了後にランダムで報酬が入る」とか“リセットによる後戻りが出来ない”ことが前提のゲームデザインになっています。だから、オートセーブでなければいけないのです。
 もちろん「電話機で遊ぶゲームだから突然電話がかかってきても大丈夫なように」オートセーブにしているという側面もあるとは思いますけどね。



 んで、この「ソーシャルゲームの常識」をそのまんま一人用のオフラインゲームに当てはめると大変なことになります。例えば『幻影異聞録』。
 あのゲームをもし「毎ターンオートセーブしてもらえる」仕様にしたら恐ろしく難しいゲームになるでしょう。あのゲームは戦闘で全滅するとゲームオーバーになって前回セーブしたところからやり直しになりますから(難易度ノーマル以上の場合)……「毎ターンオートセーブしてもらえる」と戦闘で全滅しても、1ターン前にしか戻してもらえないんですね。
 レベルが足りてなくてボス戦で全滅喰らった時に、1ターン前に戻っても!って思いますよね(笑)。もうそのセーブデータは進行不能、最初からやり直しということになりかねません。ラスボス挑むのも命がけですよ……「負けたらこれまでの70時間が無駄になってしまう!」


 じゃあ「戦闘で全滅するとゲームオーバーになる」仕様をやめて、「戦闘で全滅すると拠点に戻らされた上でオートセーブしてもらえる」仕様にすればイイんじゃないか――――と思うかも知れません。私が最近プレイしていた3DSダウンロードソフト『ブレイブダンジョン』はそうでした。
 しかし、コレは別にユーザーフレンドリーということじゃなくて、全滅した状態でオートセーブされてしまうため「ボス手前でセーブしておけば全滅しても何度も戦ってやり直せられる」を許さない仕様で、どっちかというと「全滅した時のペナルティを重くしている」のだと思います(オートセーブはオフに出来るけど、ダンジョン内での任意セーブは出来ない)『デレステ』のガチャで目当てのアイドルが出なくてもリセット出来ないのと同じようなことです。

 そうは言っても、『ブレイブダンジョン』は2Dでダンジョンも戦闘もコンパクトにテンポよく収まっていて、ショートカットの扉を開けておけばほとんど戦闘せずにさっき全滅したところまで戻れるので「拠点まで戻されてオートセーブ」されてもそんなに痛手ではないんですけど。
 3Dの長いダンジョンで、途中途中に主人公を瞬殺してくるワイルドエネミーが突然湧いてくる『幻影異聞録』で全滅のたびに拠点まで戻らされたら……と思うとゲンナリしてしまいます。



 つまり、「オートセーブ」なゲームは“リセットによる後戻りが出来ない”ことが前提のゲームデザインになっていて、「オートセーブ」ではないゲームは“リセットによる後戻りが出来る”ことが前提のゲームデザインになっているんです。

 どっちがイイかではなく、ゲームデザインによって向いている方のセーブ方式が採用されるんです。
 例えば『ファイアーエムブレム』シリーズなんかは、キャラが死ぬと(ほぼ)永久にロストしたままというゲームですからしょっちゅうリセットをしなければなりません。あのゲームが「リセットの出来ないオートセーブのゲーム」になったら、恐ろしい難易度のゲームになってしまうでしょう。ぎゃああああ最終面一個手前でエースキャラが死んだあああああ!他に育ててねええええええ!とかなったら、一瞬で詰みです。

 『ポケモン』は私やったことないんですけど、冒頭紹介したツイートから始まった激論の中に「1回しか仲間にする機会がないポケモンがいるんだからオートセーブになられたら困る」という意見がものすごーーーーーく多かったですね。
 最近有野課長が初代『ポケモン』をGCCXでやっていましたが、1回しか仲間にする機会がない伝説のポケモンをうっかり倒してしまってリセットしていましたもんね。もし『ポケモン』がオートセーブだったら、何十時間ってプレイが台無しで最初からやり直しですよ。

 『どうぶつの森』もオートセーブになったら困りますね。『どうぶつの森』がオートセーブになったら、「セーブせずに電源を切った時だけ登場するリセットさん」に会えなくなってしまいます(笑)。
 まぁ、リセットさんのことは置いといて……『どうぶつの森』は本来ならオートセーブが理想のゲームデザインだと思うのですが、記録しなければならないことが膨大なのでセーブ&ロードに時間がかかるためにオートセーブに出来ないのかなぁと思います。「セーブせずに電源を切った時だけ登場するリセットさん」も「ズルは良くない!」と説教してきますもんね。




 逆に、昔からあるゲーム機用のゲームも「後戻りできないゲームデザイン」のゲームは、オートセーブを採用していました。
 『風来のシレン』とか、『パワプロ』の「サクセスモード」とかは、失敗の取り返しがつかないようにしてあるゲームデザインです。そのため、オートセーブが採用されていたり、オートセーブが不可能な機種の場合はセーブせずに電源を切ると大きなペナルティを与えられたりもします。

 どうしてチュンソフトは『風来のシレン』をWii Uのバーチャルコンソールに出さないんだろう、Wiiのバーチャルコンソールには比較的初期に出しているのに―――と最近まで思っていたのですが、恐らくWii Uのバーチャルコンソールには「まるごとバックアップ」という機能があって、「“リセットによる後戻りが出来ない”ことが前提のゲームデザインなのにリセットによる後戻りが出来てしまう」ためにそのズルを禁止しているのかなーと思います。


 あと、「ゲーム機用のゲーム」であっても面クリア型のアクションゲームとかパズルゲームは1面クリアするごとにそれが記録されるオートセーブなことが多いですね。これは、“後戻りする意味がない”ゲームデザインなので。



 つまり、「スマホのゲーム」と「ゲーム機用のゲーム」とか、「最近のゲーム」と「昔のゲーム」とかで区別できるのではなく、「オートセーブが向いているゲーム」と「任意セーブが向いているゲーム」はちがうってだけの話なんです。
 最近スマホで流行っている育成ソーシャルゲームは「オートセーブが向いているゲーム」だからオートセーブを採用しているだけで、全てのゲームを「オートセーブ」にしろと言うのは「任意セーブが向いているゲーム」を滅ぼすことになります。ゲームという娯楽の多様性を考えたら、それは良くないことだと思います。







 ……というのが、教科書的な回答で。
 個人的な回答をするのなら、私「オートセーブのゲーム」にすっっっっっっっっっっっっっっっっっっごくイヤな思い出があるので、基本的に「オートセーブのゲーム」嫌いです。『デレステ』とかはゲームデザイン上しょうがないと思って受け入れますけど、「これ別に任意セーブでもいいじゃん」というゲームが「オートセーブ」しか出来ないと閉口してしまいます。


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 『レゴ(R)シティ アンダーカバー』はWii U初期に発売されたゲームで、海外ではTT Fusionという会社が開発してワーナーブラザーズから発売されましたが、日本では任天堂がローカライズして発売していました。
 私はこのゲームをWii U発売前から「すごく面白そう!」と注目していて、発売日に買って、3日後には1stインプレッションの記事を書いてみんなにもプッシュして、そうしたらゲーム終盤で進行不能バグにハマってしまいました。



 セーブデータが無に帰するとき
 『レゴシティ』が進行不能になってしまった件の続き

 どうしてそういう状況になったのかを簡単に説明すると……
 「制限時間内に敵を倒して○○を組み立てろ」というストーリー上のミッションが起こり、時間ギリギリに敵を倒して○○を組み立て終わった……と思ったら間に合わなかった判定だーーーーー!ということでゲームオーバーになりました。

 このゲームは「オートセーブ」で、ゲームオーバーになっても直前からやり直しだからと悠長に構えていたらどうもおかしいのです。制限時間はある、敵もいる、だが○○が既に組み立て終わっているのです。しかし、ストーリーは進みません。敵を倒してもダメです。制限時間が過ぎてもまた同じところに戻ります。電源を切ってもダメ。何度やり直してもゲームは進みません。

 ストーリーを進めるための「○○を組み立てる」というスイッチが、○○が既に組み立て終わっているために押されず、何をどうやってもストーリーが進まないという進行不能バグにハマリ、そして進行不能になったままオートセーブされたのです。

 詳しくは上の記事を読んでもらいたいのですが、任天堂サポートにもメールを出して、Wii U本体を送り、その後しばらく音沙汰なく、連絡が来たと思ったら「どうしようもないです」と言われWii Uを送り返してもらいました。
 これはブログには書いていませんが、その1か月半後にまた任天堂から電話があって「またWii U本体を送ってくれたら同じようなセーブデータを作ります」と言われたのだけど『Wii Fit U』の前々日だったので丁重にお断りしました。そもそもその時点で進行不能になってから2か月半が経っているので、もうストーリーとか覚えていなかったしね……



 この件で軽く炎上しましたけど、まぁそれは置いといて……




 こういう経験をしているので私は、
 「バグを出さない自信のある会社」だけが「オートセーブのゲーム」を作れと言いたいし、どんなに注意してもバグが出てしまうというのなら「進行不能のままオートセーブされてしまった人が出てしまった時のために、データを修正するサポートくらいは覚悟しておいてくれ」って言いたいです。

 同じワーナーの『バットマンアーカムシティ』をこの後にプレイしたのですが、このゲームも「オートセーブのみ」で「任意セーブは出来ない」仕様でした。
 要素が膨大すぎて予測不能なバグが生まれやすいオープンワールドのゲームで、敢えて「オートセーブのみ」にする意味が私には分かりません。『デレステ』とか『シレン』とか『パワプロ』の「サクセスモード」みたいな“リセットによる後戻りが出来ない”ことが前提のゲームじゃないじゃないですか、『レゴシティ』とか『バットマン』って。プレイヤーが好きな時にセーブできる「任意セーブ」でも構わないじゃないですか。

 あと、地味に「任意セーブ出来ない」のも困るんですよね……
 「オートセーブのゲームだからいつ電源切っても構わんだろう」と思って電源切ったら、オートセーブされた後に回収したスタッドとかブロックが記録されていなかったということがあって。じゃあ、「オートセーブされてから電源を切ることにしよう」と思っても、何かアイテムを獲ったりしないとオートセーブされなくて、そういう時に限ってアイテムが見つからなくて、見つかってもすごく獲りづらいところにあって、どうやって獲るんだろうと四苦八苦したら今はまだ獲れなかったりして。いつ俺は寝れるんだ?と思いながら、延々とアイテムを探し続けなければならないという。





 話を「オートセーブ」に戻しますけど……
 日本製のゲーム機用のゲームも「オートセーブのゲーム」はどんどん増えていて、最近発売された『ファイナルファンタジー15』は「オートセーブ」と「任意セーブ」の両方があるそうですし、『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』も最近公開された映像でどうやら「オートセーブ」されているところが確認できて(0分47秒あたり)――――



 『ファイナルファンタジー15』なんか、あれだけバグが多い(というか良い意味で話題になっている)ゲームなのによく「オートセーブ」にするなぁと思いますし。『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』は前作『スカイウォードソード』で進行不能バグをやらかしているのに、「オートセーブ」にするんだ?と思いました。


 「進行不能バグのままオートセーブされちゃう人なんて何万分の1くらいの不運な人間だけだから気にすることぁない」と思っているのかも知れませんし、恐らくこの記事を読んでいる人の多くは「ほとんどの人はそんな目に合わないんだから問題ないだろう」と思っているでしょうが、こちとらその何万分の1が直撃する最凶不運の持ち主なんじゃい!!

 「スマホのゲームがそうだから」とか「海外のゲームはこうだから」って理由で「オートセーブ」が採用されるのは、冒頭で紹介したツイートのように「オートセーブだと思って電源切ったらセーブされてなかった!」と怒る人もいるので、今後ますますこういう流れになっていくのかなーと思いますんで。
 とりあえず「オートセーブはオフに出来る」「任意セーブも出来る」仕様にして欲しいと、言っておきます。

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| ゲーム雑記 | 17:56 | comments:16 | trackbacks:0 | TOP↑

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