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「好きな映画は何ですか?」の質問が苦手

 そう言えば、自分でもすっかり忘れていたんですけどニコ生でゲーム実況を始めたのは「人前で喋るのが苦手なので特訓したい」という理由もあったのでした。友達とか相手に馬鹿話をするのは好きなんですけど、知らない人が多数集まった場でかしこまった話をしなきゃならないというのが子どもの頃から苦手で―――それを克服するために、という理由もあったのでした。

 ニコ生を始めて1年2か月が経過して、克服できたかというと……うーん。



 現在挑戦中の『リンクの冒険』はレベル上げの作業時間がそれなりにあるため、ネットで見つけた「フリートークのテーマを選んでくれるルーレット」を回してそのテーマについて喋っています。ある意味では、トークスキルを磨くチャンスですね!ゲームの腕を磨きなさい!
 んで、そのルーレットで出てきたテーマに「オススメの映画は?」というものがあったのですが、これが咄嗟に何も出てこないまま終わってしまったのです。なので、今日はその話をします。



 生放送中には「オススメの映画って言われても、誰にオススメするかに依るし……」と言いました。これは「オススメの漫画」でも「オススメの小説」でも「オススメのアニメ」でも「オススメのゲーム」でもそうなんですけど、私は万人を楽しませられる作品なんて存在しないと思っているので、「オススメの作品」は誰に向けてのものかによって変わるのです。

 アクション映画が好きな人にはアクション映画を、サスペンスが好きな人にはサスペンスを、泣ける映画を求めている人には泣ける映画を―――と考えていった結果、何も言えなくなってしまいました。



 しかし、恐らくこのトークテーマの狙いはそういうことではないですよね(笑)。
 もっと気楽に「好きな映画について語ろう」みたいなことだったと思うのです。

 だがしかし、私はこの「好きな映画」について訊かれるのが一番苦手なのです。
 「おちんちんの大きさは何cm?」という質問にすら嬉々として答えるくせに、「好きな映画は何ですか?」という質問はいつも何て答えてイイか分からず絶句してしまうのです。



 「好きな映画は何ですか?」「○○です」というやりとりで注目されているのは、「○○という映画」じゃなくて「○○という映画を選ぶ人間性」ですよね。例えば面接のときに「貴方の座右の銘は何ですか?」と訊いてくるのは、面接官が「それはイイ言葉ですね」と名言をメモしたいから訊いているのではなく、「この人は何を座右の銘に選ぶような人なのか」を見たいから訊いているワケで。

 迂闊な作品を「好きな映画」に挙げると、自分の人間としての薄っぺらさが露呈してしまうんじゃないかと躊躇してしまうのです。


 すっごい駄作を挙げると「センスないね」と思われそうだし、有名作品を挙げると「ありきたりだね」と思われそうだし、最近の作品を挙げると「にわかかよ」と思われそうだし、昔の映画を挙げると「カッコつけてんじゃねえよ」と思われそうだし、マイナー作品を挙げると「知らねえよ、話が盛り上がらねえよ」と思われそうだし。

 例えば「好きな映画は何ですか?」と訊かれて「スターウォーズ エピソード3 シスの復讐です!」と私が答えたら、多分みんな私のこと馬鹿にすると思うんですね。超有名シリーズだし、その中でもあんまり評判よくない作品だし、「この人あんまり映画に詳しくないんだな」と思われることでしょう。面接受けも良くなさそうです。



 ネット上で頻繁に見かけるネタで……
 「私、マンガ好きなんですよー」と言われたから何が好きかを訊いてみたら『ワンピース』挙げられてガッカリしたとか、「私、アニメ好きなんですよー」と言われたから何が好きかを訊いてみたらジブリ作品を挙げられてガッカリした―――みたいな話があるじゃないですか。

 私はああいう話が好きじゃないんですけど、どうして好きじゃないかというと「その人が好きだと言った作品」でその人のことを値踏みしているのがヒドイと思うんですね。『ワンピース』好きな人がマンガ好きを自称してもイイだろうし、ジブリ作品を好きな人がアニメ好きを自称してもイイじゃないですか。そこで「いやー、『ワンピース』好きな人はマンガ好きとは認めませんよ」とか「ジブリ作品しか観ないような人はアニメ好きを名乗るな」みたいな反応をしていたら、「マンガ好き」「アニメ好き」を自称する人が減っていくだけですよ!



 私も仮に「好きなマンガは何ですか?」と訊かれたとしたら困ると思いますもの。
 「『ワンピース』みたいなメジャーなマンガを挙げるとガッカリされるということは、どのくらいメジャーだとマズイんだろう……『三月のライオン』とかじゃダメなのかな。映画にもなったから大メジャーか。女のコがいっぱい出てくるヤツだと、相手によっては「あー、萌え系っすか。キモヲタなんですね」と思われるかも知れないし、本当にマイナーなヤツだと「うわっ、ガチヲタクじゃないか」とドン引かれるかも知れないし、“このマンガがすごい”とかで上位に入っているのを選べば無難かな・・・・…」とか考えちゃいますよ。

 それは本当に「私 の 好きなマンガ」か?


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 あと、根本的な話として……
 娯楽の媒体としての「映画」が、私は語れるほど好きじゃないんじゃないかと最近どうも気付きました。

 というのも、「映画」って基本的にその1本の中で完結しているので、それを観ている約2時間の間は楽しくても、観終わったら半日後にはもう忘れちゃうんです。だってほら、現代人って超忙しいじゃないですか。Twitterも見なきゃいけないし、積んでる本も読まなきゃいけないし、プレイ中のゲームも進めなきゃいけないし、放送中のアニメも毎日観ないと溜まっていっちゃうし、DL Siteも毎日チェックしなくちゃいけないし。観終わった映画のことを思い出す余裕なんてなかなかなくて。

 これが「マンガ」だったら「次の巻」が出るまでの期間とか、「アニメ」だったら「来週の放送」までの期間とか、続きが気になる時間が「その作品のことを考える時間」になって記憶にも残るんですけど……「映画」は良くも悪くも1本で完結してしまうので、「その作品のことを考える時間」があまりないというか。
 「好きな映画はスターウォーズ エピソード3 シスの復讐です!」というのは割とマジな話で、『スターウォーズ』シリーズみたいに映画だけど続きものの三部作とかだと「次はどうなるんだろう?」とか「どうやってエピソード4につながるんだろう?」とかを作品を観終わった後にも考えるので記憶に残りやすいと思うんですね(まぁ、かといって語れるほどの『スターウォーズ』ガチ勢ではないので好きな作品に挙げるのはやっぱり躊躇してしまうのですが)。



 そう言えば、今突然思い出したんですけど……
 私は昔「好きな映画は何ですか?」と訊かれたら、ガイ・リッチー監督の『スナッチ』と答えることに決めていました。リアルタイムに見てすごく面白かったのと、そこまで大メジャーではないのと、ガイ・リッチーとかブラッド・ピットの名前はもちろん有名だから会話のとっかかりにもなるし、「泣ける映画」とかではなくて「楽しい映画」なのが自分らしいだろうと思って挙げていたのですが。

 リアルタイムに1回しか観ていないので、今はもう内容は何にも覚えていないんですね(笑)。
 それを「好きな映画」「オススメの映画」に挙げるほど責任は持てないし、当時の自分と今の自分の感性はちがうだろうから、今もう1回観たら「全然面白くねえ!」と思っちゃうかも知れないのが怖いですし。


 マンガとかゲームもそうなんですけど、昔好きだったものを「好きな作品」に挙げるのってちょっと怖いんですよね……「好きな作品に挙げておいて、今見返してみたら全然面白くなかった」みたいな可能性がありますし。
 Amazonを見たらブルーレイが1500円で売っているし、Amazonビデオならレンタル300円ですぐに観られるので、もう1回見直すのも手だけどなぁ……面白くなかったら、私いよいよこの世界から「好きな映画」が1本もなくなっちゃうワケだしなぁ……


 あと、ドキュメンタリー映画で言えば『ボウリング・フォー・コロンバイン』とか『ビン・ラディンを探せ!』とかが好きだったんですけど、これも1回しか観ていないので今見たらどうなのか不安ですし、ドキュメンタリー映画は時代を切り取ったものなので10年・20年経ってから観ると楽しめるかどうか分からないというのもありますね。




 そう考えると……映画とかマンガとかゲームの話をしたいのなら、「人生ベスト1」を訊くんじゃなくて「最近観た映画は何?」とか「今何のゲームやっている?」みたいに「最近触れたもの」の方が記憶も鮮明だから盛り上がるんじゃないかと思いますね。「好き」とか「オススメ」とか断言しなくてイイから気が楽ですし。

 それでも思い出話をしたいのなら、例えば「少年ジャンプのマンガで一番好きだったのは何?」とか「ジブリ作品で一番好きなのは何?」みたいに条件を限定した中からそれぞれ選ぶとかだとやりやすいですね。これなら「観たのは子どもの頃だから今だとどうか分からないけど」という言い訳も出来ますし。



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