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変わらない価値のあるもの

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『タッチ』、知っていますか?

 「知ってて当然」という話じゃなくて、「知ってて当然、だと思っていた自分にビックリ」という話ね。





 『タッチ』という作品は、1981年~1986年に少年サンデーにて連載されていたあだち充先生の大ヒット作です。甲子園を目指す「高校野球漫画」と、幼馴染との三角関係を描く「ラブコメ漫画」を融合させたような作品なため、野球にあまり興味のない女の子とかでも好きな人が多かったそうです。『金魚屋古書店』に、好きな女の子に『タッチ』の単行本を1巻ずつ貸す話があって、すごい好きだったなぁ。




 テレビアニメは1985年~1987年にフジテレビ系列で放送、昔はゴールデンタイム(19時~)にアニメが放送されていたこともあって、Wikipediaによると視聴率は常時20%越えは当たり前、30%を超えたこともある人気番組だったそうです。
 テレビアニメ放送期間に合わせて劇場版アニメが3本作られ、その後は放送局を変えて再放送されることも多く(自分の印象では日テレのアニメだった)、その再放送に合わせてなのか1998年と2001年に日本テレビ系列の金曜ロードショーの枠で「原作のその後」を描くオリジナルアニメも放送されました(あだち先生は制作にはノータッチなので、原作とはパラレルワールド的な話なんでしょうけど)





 んで、そんな『タッチ』から30年が経ち―――
 『タッチ』の30年後を舞台にした漫画『MIX』が2012年からゲッサンで始まります。
 『タッチ』の時代には強かった明青学園の野球部が、30年経ってすっかり落ちぶれてしまったため、古豪復活を目指していく話だそうです。今のところ『タッチ』の主人公達の30年後が描かれているワケではないみたいですね(浅倉南の30年後は、あまり見たくないと思ってしまう自分がいる……)




 そして、この4月から『MIX』も読売テレビ・日本テレビ系列でテレビアニメ化されます。

 私は新しいアニメが始まる前に、そのシーズンに始まる全作品を紹介する記事を書いて、その記事を元にアレコレ語る生配信をしているので、『MIX』のことももちろん紹介したのですが……「(『MIX』の元ネタである)『タッチ』のことはみんな知っているだろうから説明しなくてイイよね」と言ったところ、視聴者の誰一人『タッチ』を読んだことも観たこともなかったのです。

 「え~~、『タッチ』も知らないでやんすか~~」と煽るつもりは毛頭なかったんですが、まさか「自分以外誰も知らない」だなんて思わなかったので、知らない人に対して失礼なリアクションになっちゃって申し訳ないなと反省しています。どんなにメジャーなものでも知らない人はいるだろうからちゃんと説明するがコンセプトのブログなんだから、その覚悟は持っていなければならなかったですね。
 ただ、私の中では『タッチ』を説明するのって「『スーパーマリオブラザーズ』ってヒゲのオッサンが右に進むゲームがあって……」と説明するくらいのイメージで、「それくらい知ってるわボケエ!」と言われそうだなと思っていたんですよ。



 どうして私が「『タッチ』くらいみんな知っているよね」と思っていたかというと、流石に全員がリアルタイム世代だと思っていたワケではなくて、ずっと再放送でやっているイメージだったんですね。特に夏休みの時期には再放送が延々とループしているので、野球に興味のない小中高生もついつい観ちゃって知っていると思っていました。
 あと、最近もそういう番組があるのかは知りませんが「みんなが選ぶアニメの名場面50!」みたいな番組をやると、大抵『タッチ』のあのシーンとあのシーンが入って、実際にはアニメ観ていない人でも「最後どうなるのか」は知っちゃっているイメージがありました。私も『フランダースの犬』は最後のシーンしか知らない。トンデモないネタバレだよね、あれ……



 しかし、調べてみると『タッチ』が夏休みに再放送されていた時期ってそんなに長くないんですってね。

 何を観ていたかで年代バレ!「夏休み子供スペシャル」の変遷を振り返るしらべえより)

 この記事によると夏休みの午前中に『タッチ』の再放送がされていたのは1993年と1994年、2002年、2005年だけみたいです。マジで?「毎年やっている」くらいのイメージでしたが、4年間だけだったの?
 Wikipediaだとまたちがう情報が書かれていて、「1996年前後」「2002~2005年」とのことで微妙にズレてはいるけど、比較的近い時期ではありますね。「最後に再放送されたのは14年前」なのは衝撃的な情報だわ……


 いずれにせよこの時期に(夏休みのある)子供時代を過ごしていなければ再放送を観ていないだろうから、「夏休みに『タッチ』の再放送を観ていた」というのは割とピンポイントの世代だけの現象なんですね。しかも、もちろんこの再放送枠というのは関東ローカルの枠でしょうから、地域によってはまたちがう番組をやっていたでしょうし、そもそも野球に興味がないから観なかったという人も多いでしょうし。

 自分にとっての「知ってて当然」が、ちっとも当然ではないことを改めて思い知ったのです。



 そうすると、今の時点でもなお自分が「みんな知ってるよね?」と思っているものも、実は誰にも知られていないってこともあるのかなぁって思いますねぇ。
 例えばさっき例に出した『スーパーマリオブラザーズ』も、このブログを読んでいる人の誰も知らないんじゃないかと心配になってきました。『スーパーマリオブラザーズ』というゲームは、まず1980年にニンテンドーオブアメリカという会社が出来て、『レーダースコープ』というアーケードゲームをアメリカに輸出したら大失敗して、大量に余った基盤で何かを作れないのかということで当時まだゲームデザインをしたことのない宮本茂さんが『ドンキーコング』という大ヒット作を作って、その主人公マリオは色んなゲームに出演するようになって、「対戦タイプのゲームを作ろう」という企画で『マリオブラザーズ』が生まれて、その『マリオブラザーズ』のファミコン版が長く売れていたことで「やっぱりマリオのゲームは人気なんだな」とファミコンROMカセット最後のゲームのつもりで開発していた横スクロールアクションゲームの主人公にマリオが抜擢された―――ということも、「知ってて当然」じゃなくて「知らない人もいる」かも知れませんよね!!



 では、どの辺りなら「みんな知ってるよね?」と言って良いラインなのか。

 『ドラえもん』は「みんな知ってる」でOK?
 『ルパン三世』はちょっと微妙?
 『浦島太郎』でも、ひょっとして「みんなは知らない」?
 「椅子」ももしや「知らない人がいる」?その人は人生の半分くらい損していますよ!
 「米」はみなさん知っています?美味しいですよ!
 「りんご」は?もちろん知っています?
 じゃあ、「アップルパンチ外崎修汰」も知っていますよね?内外野が守れて走攻守の三拍子が揃ったイイ選手ですよ!万が一知らなかったという人がいたら覚えて帰ってくださいね!


| ひび雑記 | 17:49 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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