やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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ぼくたちが望んでいることは本当に「モテたい」なのだろうか?

 3~4年くらい前、本家サイトだかこのブログだかは記憶が曖昧なのですが。
 「彼女はいません」のカテゴリーを立ち上げるよりももっとずっと前、自分も自虐的に「モテない」をネタにしていた時期があったんですよ。「こんなにモテない俺は情けないでしょ?」的な。


 あまりにそういうことを連呼していたせいか、当時よくメールを下さっていた常連さん(男性)から励ましのメールを頂きました。うろ覚えですけど、確かこんなカンジ。


 「僕もモテない男ですけど、女の子から告白されたことがありますよ」


 励ましのメール……うん、励ましのメール。
 多分、この一文の後には「だから、モテないモテないと嘆いている貴方にも、きっといつか春が訪れますよ!」という下の句が隠されていたんだと思います。そういう意味では、あーありがたいなぁと思うべきですし、心の片隅の1割くらいでは思いましたけど。率直なところ、






 女の子から告白されたことがある時点で、キミは「モテない男」じゃないだろ。

と思ったのが9割の本音です。その程度で「モテない」を名乗らないで欲しい!「モテない」を舐めんじゃねえ!と。
 親切心で励ましのメールを下さった人に対してそんなことを思って、「やまなしってのは本当に器が小さい男だよな!」と皆さんはお思いでしょうが。そう思ったことを今日まで黙っていたことの方が更に器が小さいと思っています。



 そこから何年か経過しまして……
 去年の夏に「彼女はいません」カテゴリーなんざ立ち上げましたし、自分の中でも「モテない」ことが劣等感ではなくなって、当時よりは「モテない」ことを冷静な目で見られるようになりました。そういう今の自分からすると、

 そのメールをくれた彼が思う「モテない」の定義と、僕の思う「モテない」の定義が違っていた―――それだけの話だったのだと分かりました。
 「ゲームらしいゲーム」とか「コアゲーマー」とかもそうなんだけど、定義が曖昧で各人によって違う意味で使っている言葉を「みんなもこういう意味で使っているんだろうな」と勝手に思い込んでしまうと、ズレが生じてしまうってことですね。



 「モテる」「モテない」「モテたい」―――
 いつ頃から一般化された言葉かは分かりませんけど、今では誰もが使う言葉ですよね。でも、使っていながら“意味”をあまり考えていないんじゃないかと自分でも反省するところがあるのです。


 喩えば、僕はかつて「あー、モテたいなぁ」と思っていました。
 でも、僕が本当に望んでいたのは「モテる」ことじゃなかったんじゃないか―――これが今日の主題です。


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1.「モテる」とは、どういう現象のこと?
 以前、アンタッチャブルの柴田さんがラジオで「男で(女のコから)1度でも告白されたことがあるヤツはもう“モテる男”だよ」と仰っていて。自分も「その通りだ!」と思い、だからこそ上述のメールに対してあんな無礼なことを考えたのですが……


 恐らく、一般的には「1度でも告白されたことがある人」を「モテる」とは言いませんよね。
 ということで、久しぶりにInfoseekマルチ辞書の出番だ!

もてる 2 【持てる】
 1.人気があって、ちやほやされる。
 「女に―てる男」

 2.長くその状態を保つ。維持する。もちこたえる。
 「共通の話題がなくて座が―てない」


 ここでは「1.人気があって、ちやほやされる。」の意味ですよね、多分。
 つまり、「1度でも(一人から)告白されたことがある人」というだけでは「モテる」にはならず、「何度も(複数人から)告白されたことがある人」または「その可能性を秘めている人」を「モテる」と称しているのだと解釈しました。


 結婚しているくせに「自分はモテない」みたいな話をしている男性が世の中にはいまして、その度に僕は「立派に結婚出来ているヤツがモテないを名乗るんじゃねえよ!」と思っていたのですが―――
 意味としては矛盾していないんですよね。「一人の女性と結婚は出来た」けど、「もっともっと色んな女性と付き合いたい」みたいなことなんでしょう。それはそれで腹立つけど!不倫ダメゼッタイ!




2.「モテない」は、「モテる」の否定語
 「モテる人」の定義をもうちょっと噛み砕いて、とりあえず「多くの異性から恋愛感情としての好意を持たれている人」とします。
※“異性から”の部分は、正確に“自分が恋愛対象として捉えている性別の人から”とした方がイイかもですが…長くなってしまうのでとりあえず“異性から”という言葉にしておきます。

 とすると、「モテない人」の定義は「多くの異性から恋愛感情としての好意を持たれてはいない人」になりますよね。つまり「一人に告白されたことがある」程度ならば、「モテない」と自己申告しても間違ってはいないワケです。


 書いていながら自分でも頭がごっちゃになってきたので……
 ここは少しでも分かりやすくなるように、チ●コの例で説明しましょう。

 「モテる人」の部分に「巨根の人」を当てはめますと、「モテない人」は「巨根ではない人」になるだけですよね。決して「粗チンな人」にはならないワケです。
 「巨根」の定義が喩えば15cm以上だとすると、日本人の平均値らしい12~13cmの人も、その半分しかない6.5cmの人も「巨根ではない人」で一括りになってしまうんです。でも、6.5cmの人からするとたまったもんじゃないですよね。自分の倍もある人と同じカテゴリーなんかに入れられたくないぞと。チ●コだけに。


 ………
 「モテない人」も一緒です。
 「モテる」の定義を仮に「5人から好意を持たれている人」とすると、「3人から好意を持たれている人」も「誰からも好かれていない人」もどっちも「モテない人」になってしまうじゃないですか。それは釈然としませんよね。

 13cmの人が「俺ってチ●コがデカくないからさー」と言っていたら、6.5cmの人は「オマエがそれを言うなよ!」と思うのと同様に。
 3人から好意を持たれている人が「俺ってモテないからさー」と言っていたら、誰からも好かれていない人は「オマエがそれを言うなよ!」と思っても仕方がないじゃないですか。




 俺、なんでこんな身削ってんの?

 でもマジメな話、こう書いている僕ですら「6.5cmもあるくせに粗チンなんて名乗るんじゃねえよ!」と3.2cmの人から怒られるかもなぁとビクビクしながら書いているんですよ。「自分が最下層であるかのように自虐して語る」ことって、実はもっと劣等感を持っている人に対して凄く失礼なことをしているんじゃないかって思う時があるんですよ。


 えーっと……話を元に戻しまして。
 「モテる」「モテない」とは違う、「誰からも好かれていない」状況を指す新しい言葉がないかなぁって思いました。




3.「モテたい」は、「モテる」状況になりたいという感情
 ということで、ようやくここからが本題です。
 ここまでの「モテる」定義をそのまま踏襲しますと、「モテたい」というのは「多くの異性から恋愛感情としての好意を持たれたい」という感情になりますよね。果たしてそんなことを自分は望んでいたのでしょうか?


 いやまぁ、「要る?要らない?」と言われれば、何でももらいたい自分は「要る!」と答えそうなものなんですが……喩えば、僕が無事にドラゴンボールを7つ集めて「一つだけ願いを叶えてやろう」と言われた際、それをお願いするかって訊かれたらそんなもんお願いしませんよ。



 「彼女が欲しい」ですよね、もちろん。

 これは中高生くらいの自分の話ね。今なら「ベタ塗ってくれる人が欲しい」とお願いします。
 「多くの異性から恋愛感情としての好意を持たれたい」なんて僕は思ったことがないし、一番にそれを望んでいる人なんてそうそういないんじゃないかと思うのですよ。特に「自分はモテない」と思っているような人は。

 大概の場合は、「片想いをしているあのコと付き合いたい」とか。
 「可愛いコから告白されたい」とか、せいぜいそんなところじゃないかと思うのですよ。

 複数なんて要らない、一人の彼女が欲しい。
 本当に望んでいるものは「一人の彼女」なのに、何となく流れで「モテたい」と思ってしまっている人―――というのは、“かつての僕”なんですけど。“かつての僕”以外にもいるんじゃないかと思い、この記事を書きました。


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○ 「目的」を間違えれば、「結果」が伴わないのは当然
 「言葉の定義論」がしたいワケじゃないです。

 「彼女が欲しい」のに「モテる」努力をするのって、果たして効果的なのか?という話です。
 「目的」と「手段」がごっちゃになっているというか―――目的が「ただ一人の意中の人から好かれること」にあるのに、「50人から好かれること」を目指してもそれほど意味がないんじゃないかと思うのですよ。


 自分みたいな人間が恋愛を語るのなんて身の程知らずこの上ないのだけど。
 「桜木花道はどうして50人にフラれることができたのか?」の記事にも書いたように、「彼女を作る」のに大事なのは「マーケティング」と「プロモーション」だと思うのですよ。

 相手が何を望んでいるのかと、自分の良さを相手に伝えられるのか、の二点。
 桜木花道が好きになる女性は「マジメそうなコ」ばかりなのに、桜木花道は「ガラの悪い不良」だと思われている、それじゃなかなかOKはもらえないよねという話。

 これは自分にも当てはまります。ついこないだ「やまなしが好きになるようなコって、やまなしみたいな男を嫌いだよね」と20年来の友人に言われました。なるほど、すげー分かる。20年前に言ってくれればオイラの人生も変わったろうに。
 自分は「大人しくていつもニコニコしている女のコ」が好きなのに、チ●コという言葉を連呼してちゃダメですよね(笑)。そういうコが最も嫌うのが自分みたいな人間なのだと、今更ながらに分かりました。




 桜木花道の例は良かったのに、やまなしの例で台無しになってしまった気がします(笑)。
 自分は別に「モテたい」と思ってチ●コを連呼しているワケじゃないです。


 幸せになるのに、「モテる」必要なんてないと思うんですよ。
 本当に「モテたい」を望んでいる人を否定したいワケじゃないですよ、そういう人達にはガンバレ!と言いたいです。でも、「モテる」ことに絶対的な価値があるかのように刷り込まれて思い込んで、(本当は「モテたい」なんて思っていないのに)ついつい「モテたい」と思ってしまっている人はいませんか?

 その先に、本当に貴方が望んでいる幸せはあるのですか?


 そう問いたかったのです。

| 彼女はいません | 18:09 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

「彼女がいる」状態になるためにはスタートラインとして「自分が相手を好きになる」「相手が自分を好きになる」のどちらかがあると考えられるんですが,「モテたい」というのはとにかくそのスタートラインを増やしたいという願望ですよね.
スタートラインを増やすことで「数撃ちゃそのうちあたって幸せにたどり着く」という考えに見えて傲慢に感じられたり,逆に「1つの道を辿るだけで幸せにたどり着こうなんておこがましい!二の手三の手を考えとくべき」という考えに見えて謙虚に感じられたり.

スタートラインをたくさんひいてしまったがために正しい道が霞んで見えなくなる失敗もあれば,唯一無二の道と信じていた道でしくじって二度と立ち上がれなくなることもあるわけで.
フィクションだとたくさんひいたスタートラインが全部当たり,とか,一つしかないスタートラインは必ず当たり,とかよく見る気がしますが現実ってそんなことなかなかなさそうですよね.

やまなしさんのおっしゃるとおり,しゃにむにモテたいと思っている人はそのたくさん引こうとしているスタートラインが本当に必要か一考してみるべきだと思います.
しかし僕みたいな「当然のごとく誰からもスタートラインを引いてもらえない,その癖自らスタートラインを引くことに躊躇してしまう」人間にはもうちょっとスタートラインを増やすことを考えてみるべきではないかなーと思っています.
「人に好かれる人間になる」とか「人のことを好きになる努力をする」とかそういうことをマジに考えて実行する人間だったら人生もっと幸せになっていたかも?と思わなくもないです.
まあもっと不幸になっていた可能性も高いですが.

「人に嫌われないように努力してるのがバレると嫌われる」というのはもやしもんでしたっけ?
なるべく人に嫌われないように生きてきた気がしてます.

| kyu-zero | 2009/09/26 00:57 | URL |

はじめまして

いつも読ませてもらっているだけですが思うところがあったので書き込みです。

俺はもてたいですよ!
冗談抜きで全ての人の愛がほしいです。
ただし問題は愛されたいけど愛す気があまりないということです。
きっと凄い努力して好かれて告白されてもそれで満足して付き合おうとは思いません。
そんなレアな性癖の男もいるわけです。

| みなり | 2009/09/26 16:51 | URL | ≫ EDIT

イケメン=モテる、の図式もややこしくしてそうですな、なんとなく

ガンダム(イケメン)ならどんな相手でも絶対勝てるって訳でもないのに
それでもガンダム信仰が強いという…ジオン派の女子もいるでしょうにw

あと、
「恋というものは、対象があれこれ変わってもたったひとつのもので、
無数の女に恋するのも、その逆も、じつはひとつの恋をし続ける為なのだ」
という言葉を思い出したり
現実の人間相手にこれやるのは色々問題wですが、分からなくもないですね

| ななし | 2009/09/27 13:43 | URL |

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| | 2012/10/27 11:26 | |















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