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『ドラゴンボール』を読んでも悟空に感情移入できない世代がいる

※ この記事は原作漫画版『ドラゴンボール』全編のネタバレを含みます。
筆者がアニメ版を未視聴なので、この記事ではアニメ版について一切触れないことを御了承下さい。




 先月書いた『ドラゴンボール』終了のタイミングを考えるという記事は、おかげさまで多くの人に読んでもらえたようで沢山の御意見を頂きました。
 沢山の御意見を頂くということはもちろん自分とは違う意見も少なくなかったんですけど、それも含めて「こんな意見があるのか!」と驚き、自分の中でも色々な発見がありました。御意見を下さった皆様に感謝です。



 今日は、そうしたコメント欄から一つ紹介したいと思います。
 自分には思いつきもしなかった発想。


<以下、引用>
 DB観始めたのがナッパにヤムチャが倒される辺りだったせいか 感情移入の対象が初めから悟飯だった為、せっかく主役交代したのに また悟空が返り咲いちゃったのがブゥ編の気に入らない所なんですよね。生きてる奴に任せるんじゃなかったのかと。
</ここまで>



 このコメントを読んだばかりの時は「ん?ん?」と理解できずに二度見してしまったほど。
 多分、僕と同じ世代はそう思っちゃう人が少なくないんじゃないかと思うんです。
 悟飯ってそんな人気あるの??というのは、『ドラゴンボール』を初期から読んでいる人達の「あるあるネタ」だったりします。人気投票で1位になって驚いたとか、主人公交替しても人気ないから再交替させられたんじゃないかとか。

 「悟空に比べて悟飯は地味」
 僕らの世代からはそう思われてきたんですよ。だから「悟飯に感情移入する」という意見に驚いたのです。



 でもね、想像してみれば納得なんですよ。
 このコメントを下さった方のように、ナッパ戦くらいから読み始めた人は悟空に感情移入出来ないのかもなぁと思ったのです。
 この頃から「悟空不在のメンバーで戦う」→「ボロボロになっても何とか持ちこたえる」→「悟空が後から登場」→「圧倒的な強さで中ボス撃破」→「大ボス戦へ」という流れが定番化しますよね。サイヤ人編では生き返るタイミング間違えて、ナメック星編では仙豆出来るの待ってて、フリーザ戦では怪我治してて、人造人間戦では病気で、セル戦では修行してて、ブウ編では死んでて。


 「強いのに後からやって来るヒーロー:悟空」よりも、「弱くても最初から必死に戦って相手に抵抗する:悟飯とかクリリンとかベジータ」に感情移入する人が多くても不思議じゃないと思ったのです。
 というか自分もこの頃は悟空よりクリリンとかベジータの方に感情移入して読んでいた気がします……もっと下の世代は、年齢が近いこともあって悟飯に感情移入するというのも自然な話ですよね。もちろん年齢だけじゃなくて、ピッコロとのエピソードから悟飯に思い入れが強いって人も多そう。



 僕らの世代は、悟空が小さい頃から観てきたワケですよ。
 牛乳配達したり、お腹がすいて力が出なかったりというところから、何度も何度も悪をやっつけて世界を救ってきたところを観てきたワケですよ。だから、「後からやって来るヒーロー」にも納得がいきました。それだけの付き合いだから。引退間際でも清原和博が人気だったみたいな話で、ずっと追いかけてきた身としては「登場できない」ことにも納得がいくんです。

 でも、それを観ていない=知らない世代は、どうしてこの人こんな神格化されてんの?と思っても仕方ないですよね。僕ら世代にとってはヒーローだったんだよ、悟空も清原も。


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○ 長期連載による“新世代への交替”
 ちょっと思い出したシーン。
 魔人ブウ編で、ベジータが死に、悟飯も死んだと思われ(実際には界王神に回収されて生きていた)。悟空もこの世にいられるタイムリミットが迫っている状態で、トランクスと悟天にフュージョンを教えるシーンがあるじゃないですか。

 このチビ二人は、悟空が強いということを知らないんですよ。
 何度も世界を救ってきたことを知らないんですよ。


 いや、知識としては知っているはず(悟天は悟飯から父が宇宙一だったと聞いているから)。
 でも彼らにとってのヒーローは普段一緒に住んでいる「うちのパパ」「うちの兄ちゃん」なんですよ。だから、ベジータや悟飯が死んで悟空が生き残ったことに対して「オジサン弱虫なんじゃないの」と言ってしまう。

 狙ってやったのか偶然なのかは分からないんですけど……
 連載が長期化することで登場人物達が世代交代して、実は読者も世代交代していて悟空に感情移入出来ない世代が存在することを暗に描いていたのかもなぁと思ったのです。



 ふと思うと……ナッパ戦以後の悟空って、実はあんまり勝率良くないんですよ。

・vsナッパ―――圧勝。だが、詰めを誤って界王拳を使うハメに
・vsベジータ―――大猿化によって完敗。悟飯・クリリン・ヤジロベーの助けがなければ殺されていた。
・vsリクーム―――楽勝。ナッパの時とパターンが一緒だ。
・vsジース&バータ―――余裕勝ち。と思いきや、ジースを見逃したことで面倒くさいことに。
・vsギニュー―――戦闘力で圧倒するもボディチェンジを喰らう不覚。実質負けだけどベジータがいて助かった(悟飯&クリリンではギニューに勝ててもジースには勝てない)
・vsフリーザ―――仲間達の力を借りて元気玉を食らわすも決着付かずに第2ラウンドへ
・vsフリーザ―――クリリンの死によって超サイヤ人に。完勝するも命乞いするフリーザを殺せず面倒くさいことに。
・vs19号―――心臓病のせいで敗北。
・vsセル―――互角に戦っているようで結局ギブアップ。最終的には自爆を喰らって死亡。
・vsヤコン―――危なげない勝利。
・vsベジータ―――手を抜いて互角な戦い。あの世で超サイヤ人3を見ていたベジータの心中は…


 5勝4敗。しかしその5勝はナッパ、リクーム、バータ、フリーザ、ヤコン。
 雑魚には圧倒的な強さを誇るけど、大ボス相手には“互角に戦って負ける”ことが多いという。
 マトモに勝った強敵ってフリーザくらい?そのフリーザも最後はトランクスに瞬殺されるし、ナッパ戦以後から読み始めたって人は「悟空に感情移入できない」どころか「悟空の強さが分からない」くらいの感覚なのかも。


 映画版だと活躍するじゃん!(自分は映画ほとんど観ていないので自信ないけど…)
 ということは、「映画版だとジャイアンは良いヤツだ」みたいな認識かも知れませんね。




 トランクスと悟天の話に戻します。
 この二人が悟空に向かって「弱虫なんじゃないの?」と言い放った後、それに対してピッコロが「てめえら…悟空はな…」と怒るんですよ。この辺のバランス感覚、狙っているなら当然凄いし、何も考えずにやっていたならどこまで凄いんだよって話なんですが。

 トランクスや悟天が「悟空が活躍したことを知らない世代」として描かれたのに対して、
 ピッコロは「悟空の活躍を観てきた世代」として描かれているんですよ。ピッコロは知っている。僕らと同じように。悟空が強くて、何度も何度も世界を救ってきたことを。


 連載が長期化することで、読者にも色んな“世代”が生まれ。
 だからこそ、新しい“世代”にも、古い“世代”にも、感情移入出来るキャラを配置しておく―――この辺りのバランス感覚が天才的だと思うんですよ。
 この後、ピッコロがトランクスと悟天を教育していくんですが、このピッコロの悲哀が僕ら世代の気持ちを見事に代弁してくれるんですよ。もうちょっとマジメにやってくれないか、と(笑)。


 ゴテンクスのおふざけもそうなんだけど、多分グレートサイヤマンもそうだったんじゃないかなぁ。
 「子ども世代の悪ふざけに、大人になってしまった世代がついていけない」感覚。



 そう考えると、頂いたコメントの意味も分かりますよね。
 「魔人ブウ編」って大人世代にも子ども世代にも感情移入してもらえるように展開してあったのに、終盤に子ども世代のキャラは全員死んでしまうんです(強いて言えばデンデだけは生き残った)。で、大人世代だけでブウを倒すので大人世代に感情移入していた自分なんかは感動だったんですが、子ども世代に感情移入していた人は物足りなかったのかもなぁと。

 でも、「親子の力を合わせる」のはセル戦の最後にやっちゃっているし……
 あれ以上に美しい終わり方は思いつかないし、広げた風呂敷が大きすぎて畳めなかったパターンだったのかも知れませんね。重ね重ね、自分はあのラストの元気玉は大好きなんですけど。そこに感情移入できない世代がいるというのにも納得しました。


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○ 違う“世代”の面白さ
 今回の記事、自分としては「何だコレ!すげー面白ぇ―!!」と思って書いた題材なんですが。
 この“自分が面白がっている題材”がイマイチ伝わっている自信がないです(笑)。



 自分はやっぱり、こういう“同じ作品”を観ているにも関わらず生まれるギャップみたいなものが好きなんですよ。前に書いた「スラムダンクをアニメでしか観ていなかった人は山王戦を知らない」とかもそうなんですけど。同じ作品を同じように大好きであっても、全然違う体験をしていることがあると思うんです。

 そういう時に、「最初から観ていないヤツは『ドラゴンボール』を語る資格はない!」みたいに言う人もいるんですけど。僕は「途中から観始めた人」も「途中で観るのを辞めてしまった人」も同じくらい面白い体験をしていると思うんです。

(関連記事:「“ドラえもんに出てくるセワシ君”って誰ですか?」の意味




 そう言えば、『NewスーパーマリオWii』のTVCMで。
 大橋のぞみちゃんが「ヨッシー出てきた!ヨッシー好きー」と言った後に、「(敵を)食べた!」と驚くところがあって。「そうか、このコは『スーパーマリオワールド』をやったことがないのか!」とこちらも驚いたんですよ。

 いや、別にやっていないのは当然のことですよ。『マリオワールド』発売は90年ですから。
 でも、ヨッシーのことは知っているんだって驚いたのです。それはつまりヨッシーの出ている他のゲームがヨッシーというキャラを認知させたというコト。


 それを言えば、僕だってミッキーマウスの出ている映画を観たことはないです。
 でもミッキーマウスというキャラは知っています。そして恐らくディズニーというのはそういう人達の方を向いた娯楽なんだと思うのです。「映画を観ていないヤツはミッキーのことを語るな」なんて絶対に言わない。“世代”を乗り越えて愛されるってこういうことなのかもと思ったのです。



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| 漫画読み雑記 | 18:35 | comments:25 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

記事がおもしろかったのでコメントさせていただきます。ぼくも悟天とトランクスにはマジメにやれと当時思ってました。個人的にはブウ編は評価しずらいですね。サタンの活躍は好きだし、悟空やべジータのほうに感情移入してましたし、最後の元気玉も好きなんですが、その分悟飯達が割を食っていますからねえ。

| TASK | 2010/02/03 02:12 | URL |

ブウ編の最後は誰にも感情移入しませんでしたね。できなかっただけかもしれませんが。
感情移入というより初めて地球人も戦いに参加して皆でブウを倒したということに唯興奮していました。

| ああああ | 2010/02/03 06:13 | URL |

はじめまして、興味深い記事だったのでコメントさせて頂きました。
私は一応初期の悟空が小さい頃から読んでいて、
ヒーロー=悟空という認識は持っていたけれど、
セル戦で悟飯に世代交代したことに何の違和感も持ちませんでした。
悟空が悟飯に全幅の信頼を寄せてセルを任せたということもあったし、
「ヒーロー」ということで言うのならば仮面ライダーがV3に世代交代したように、
次の「ヒーロー」というのを簡単に認識できたのかもしれません。
その分最後を決めたのが結局悟空っていうのは個人的に切なかったですけど。
V3が首領倒せず1号2号が首領倒しちゃったみたいな。

「悟天達が悟空の強さに疑問を持つ」というのは、
個人的には悟飯とは切り離して考えて良いと思うんです、更に次の世代として。
悟飯は一応悟空の後を任された訳ですし、悟天たちが知らない時代から戦っているので、
悟飯自身は最後の結果にも満足してるんじゃないかな?と思います。
彼の中には「ヒーロー=悟空」という認識があるはずなので。

あとは一応セル戦当時悟飯の人気は非常に高かったと思いますよ。
前回の記事であえてアニメの話はしないと仰られてたんですが一応、
いわゆるアニメ「Z」は悟飯がもう一人の主役みたいな扱いだったんで。
ピッコロとの修行時やフリーザ戦後とか悟空不在時はほぼ主役でしたから。
原作はともかくアニメは学校で観てない人はいないくらいの勢いでしたから、
そういう時勢では悟飯に人気が無い方がおかしいと感じるくらいです。

以上、長文になってしまい申し訳ありませんでした。
失礼いたします。

| 悠希由希 | 2010/02/03 09:11 | URL |

おもしろい記事だったのでコメントさせていただきます。
私も同じ作品を別な見方から見て違う感想を持つことをおもしろいと思います。
○編、○編とか区切りのある作品を、後ろの方から人に読ませたらどういう感想になるだろうかとか、そういうのを考えるのが楽しいです。

| MOMO | 2010/02/03 11:37 | URL |

悟空は、ブゥとも2回ほど戦っていますが、それを挙げてないのはどうしてでしょうか? 一回目は手を抜いて互角、二回目はSサイヤ人3になれず互角、といったあたりではないかと思いました。

あと最終回でウーブと戦ったのも、手を抜いて互角、でしたかね。

さらに言うと、勝率云々を例に挙げるなら、他のキャラも出すべきでは? とくに悟飯はよい判断材料になるではないでしょうか。

| wataru | 2010/02/03 12:35 | URL |

悟空が主役が一般的な見解ですが
DBは、悟空から悟飯への世代交代が描かれています
ラディッツ襲来の時から悟飯の潜在能力が描かれ
ベジータ編ではピッコロに認められ
フリーザ編ではとうとうあのベジータにすら「超サイヤ人に一番近いのはアイツか」
と圧倒的な存在感を出し
セル編ではとうとう悟空から主役の座を奪うわけです

がブウ編では、今までにエピソードを無視してご都合主義的に悟空が
主役の座に返り咲く訳です。

世代云々ではなく今までの伏線はなんだったのか?
疑問を持ち感情移入できないのは仕方ないことなのでは?

| ああああ | 2010/02/03 14:14 | URL | ≫ EDIT

おもしろい視点で、興味深く読ませていただきました。
新連載のときから読んでる自分としては気づかなかったですが
改めて鳥山明のバランス感がすごいですね。

| sorenson | 2010/02/03 16:07 | URL |

コメントしてみます
私も悟空が主役に返り咲いてがっかりした世代です
お手元に単行本の35巻があるなら鳥山先生のコメントを読んでみて下さい
悟空を殺してしまったことへの謝罪がされているはずです
しかしながら36巻にはもう復活しているんですよ
確かに劇中では数年のときの隔たりがあります
ただ、実際週刊連載を追っていた読者としてはたった十週くらいなんです
これって鳥山先生のコメントが載っている35巻が発売されたのよりも、
ジャンプで悟空が復活した号が発売されたほうが世に出るのが早かったということになります
当時の私は単純に喜んだものですが、
それはヤムチャカットな青年悟飯じゃ主役は張れないという直感だったのかもしれません。
少年悟飯と青年悟飯は別キャラというか……好きだった少年悟飯とは違うと感じました
今読んでみるとハイスクール編も面白いんですけど、
もう少し少年御飯の面影を残した感じの造詣にすれば
鳥山先生のコメントを台無しするような安易な復活はなかったのかもしれません

| リリ | 2010/02/03 21:59 | URL |

僕はおぼろげな記憶では多分、ピラフ大王とかが出てきたあたりから読んでいたような機がする世代ですが、普通にゴクウが好きで読んでいましたから、逆にセル編でゴハンが倒しちゃったときは、ちょっと不満でした。
で、ゴクウに感情移入できない世代がいる理由なんですが、ほかのサイトで読んだ意見で覚えているのが、ゴクウの性格の変化というものです。
最初、ゴクウは「何も考えていない男の子」で、とにかく怒ったり笑ったり見ていてわかりやすいキャラクターで、怒りに燃えて敵に突っ込んでいく姿は、実に少年の心をわしづかみにしたとか。
しかし、大人になり、息子が生まれたゴクウは「お父さん」ではなく「何を考えているのかわからない男」になってしまったそうです。
たとえば、ゴハンになんの説明もなく「本気を出せば勝てるから、お前が戦え」とか言っちゃったり、地球の命運がかかっているのに、サイヤ人の強いやつと戦いたい病から、ブウとちゃんと戦わなかったり。
そんなゴクウは昔の必死さをなくしたのに大して、必死こいて戦うゴハンに若い読者は感情移入をしたのかもしれませんね。

| 痕傷症候群からきました | 2010/02/03 22:54 | URL |

ナッパ戦というか各シリーズの最終決戦での悟空の勝率は恐ろしいほど低いですよね
最初のDB探しはよく分かりませんが
×:最初の天下一武闘会編:ジャッキー・チュンに惜敗
△:2回目のDB探し⇒占いババの刺客との対戦:じっちゃん(孫悟飯)と。しっぽをつかまれるが切れてしまう。勝敗は正体ばらした段階でうやむや
×:天下一武闘会:天津飯に惜敗
○:ピッコロ大魔王編:残った片手が勝利の鍵となる
○:天下一武闘会:全身使えなくなるもマジュニア(ピッコロ)に切り札の武空術で勝利
×:ベジータ:仲間の力を借りて撃退
○;フリーザ:スーパーサイヤ人となる
×:セル:実力差を認め「参った」。ケリは悟飯が
○:ブウ:実力差はブウの勝ちだが実際はゴテンクス3や悟飯で勝てたかも
     孫悟空が勝ったというより元気玉の勝利
悟空単体の力で勝ったように見えるのはピッコロの2戦とフリーザくらいではないでしょうか

悟飯はセル編で主役を貼る様な伏線が精神と時の部屋に入るまでにまったくなかったあたり、人造人間編での主役交代を考えていなかったように思います。
もし割と早い段階で考えていたなら、超2に目覚めるきっかけである16号との交流シーンが事前にあるように思います。どちらも自然や動物が好きなキャラですし
逆にブウ編では悟飯が切り札のような伏線を張りながら、覆されるのですから週刊連載とは難しいものだと思います。

鳥山先生は悟空のようなキャラを描く方が得意でしょうから
世代交代や親子ものには向いてないのだと思います。
池波正太郎の「剣客商売」も秋山小兵衛と大治郎の親子ものですが作品が進むにつれて、
小兵衛の老人スーパーマンぶりの方が目立つようになり
親子鷹ものとしての評価にはつながってない(けど傑作)、
きっとそんな感じなのだと思います。

ーー
バトルものとして考えると
孫悟空はその時点の敵に比べ実力が劣るキャラなので戦法を工夫して戦う点が魅力につながっています。
孫悟飯は、怒りを爆発させると誰よりも強いキャラですので
我慢の上、そのパワー開放するときの圧倒感が一種のカタルシスです。
そのため、潜在能力を常時開放されるととたんに魅力のないキャラになる恐れがあります
キャラ運用方法が違うので同じ魅力が求められる漫画の主人公にするには難しいのだろうなと思います。

| nori | 2010/02/03 23:48 | URL | ≫ EDIT

悟飯が人気なさげなのは
多分、フリーザ編&ブウ編の時の髪型が原因の一つだと思います

| 名無し | 2010/02/06 16:00 | URL |

後期悟空は所々で卑怯だったり、相手に理不尽な事いうからなぁ
初期のチビは好きだけど、最後は他力本願だったりするし
そこまでヒーローとは思えないな。
どっちかって言うと唯我独尊キャラだから。

| 32 | 2010/02/06 16:19 | URL |

やっぱり最後らへんの悟空はダメな大人な感じがして好きになれませんよね
最終的に大人世代だけで倒した事に感動したとありますが
正直言って理不尽な要求をする大人(現実で引き延ばしを要求した編集と作中での悟空)によって色々振り回されてグデグデになったようにしか見えませんでした。

| b72 | 2010/02/07 01:09 | URL |

鳥山先生は作家としてかなりの強運の持ち主ですよね。
「運がいい」なんて言葉で表すと誤解を生みそうですが、計算ではなく感覚的におもしろいマンガを作れる作家だと思います。

もちろん計算するところではちゃんと計算していると思いますが、世の中に大ヒットをとばす作家には感覚的にマンガを描ける人が多いと言われているように、
この記事で書かれているバランス感覚のことや、
マンガ評論で有名な夏目房之介さんが著書『マンガの深読み、大人読み』で指摘しているような、「『ドラゴンボール』と『師匠』を利用した成長バトルマンガにおける普遍世界の構築」といったことを平気で描きこなしてしまうところは、やはりすごいと言わざるを得ないです。

| ああああ | 2010/02/07 11:28 | URL |

最初から読んでた世代だけど、主人公交代に違和感はなかった。
けどハイスクール編と青年悟飯には違和感しかなかった。
ハイスクール編に行かず、少年悟飯のバトル路線に行っていれば、
主人公交代も成功していたと思う。

| ああああ | 2010/02/07 18:05 | URL |

青年悟飯が良いとは思わないけど、
悟天、トランクスのスーパーのバーゲンセールとか、
セルを倒した世界最強の男がごく平凡な生活を送り、陰でヒーローとして活躍する「俺、実は強ぇぇええんです、敵なしなんです状態」とか、
遊び心満載の展開は厨二病な僕にはたまらなかったけどね。

まぁ、物語として刺激を生むにはあのくらいの年月の経過は必要だったかもしれんよ?

| ねっこ | 2010/02/08 02:16 | URL |

連投すいません。

悟空が少年→青年への成長をとげたときも、悟飯のときと同じように「違和感がある」と、私は友達と昔話していた記憶があります。
ただその違和感はすぐ解消されたような気がします。
というのも、悟空の青年への成長からは、師匠だった亀仙人が褒める武道家としての成長や、ヒロインのブルマが恋愛対象として見向きもしてこなかった過去をちょっとだけ悔やしがっていたり、チチと結婚するという男としての成長など、いろんなものの集大成がみてとれたおかげだと思います。
つまり悟空の青年への成長は、「周りに望まれた成長」として描けていたんじゃないかと。

でも悟飯のほうは、「強さ」では弱体化、「キャラ」ではグレートサイヤマン等のギャグ化がみられ、「成長」と表現するには少しつり合っていなかったかなぁ~と・・・。
「周りに望まれた成長」があまりみられなかったことが、悟飯の青年化への違和感につながっているような気がしました。

| ねっこ | 2010/02/08 02:58 | URL |

うーん。。。。
自分がブウ編好きなのに、周りはあまり評価してない理由がわかった気がします。
親の影響で字を読めるようになる前からテレビで見始めたのがナメック星編からだったからかもしれません。
周りは漫画から入ったみたいですね。

| ああああ | 2010/02/08 12:41 | URL |

ドラゴンボール読んでた時代のことなんてもう忘れたから読み返してくる。

| ああああ | 2010/02/08 17:50 | URL |

セル編から見始めた自分としては悟空もかっこいいけどやっぱり悟飯いいよなぁと思ったり

| ああああ | 2010/02/08 19:33 | URL |

逆に同じ超長編でも、ジョジョのような
部ごとで時代と舞台が一区切りして完結していくような
オムニバス形式に近い作品は
わりと読者の世代間ギャップがない感じがします。

DBと同一の綿々と続く大河形式のワンピースもどうなるか気になりますが
かくいう私はアラバスタで一度脱落したのですが
数年後空島の話を読んで「何だこのファンタジーワールド!?」とびっくりしたものです

| ああああ | 2010/02/09 20:33 | URL |

気になる記事でしたので、拝見させていただきました。

私はドラゴンボールを知っていましたが、ちゃんと原作を知っているわけではありませんでした。実は、現在も原作(漫画)を全巻読んだわけではありませんが、アニメやゲーム、このような投稿文を見て知識を増やしました。

子供のころに感じたドラゴンボール。
大人になって考えるドラゴンボール。

この二つがある作品だと思います。
私の場合、ほとんどの漫画は「あー面白かった」で終わってしまいます。しかし、、ドラゴンボールは、後から考えれば理不尽な点や本当はこんなことが言いたかったのかなと感じる部分が多くある不思議な作品です。

私は悟空がいたから楽しいんだと信じてやまないのですが、現代の違う見方も好きです。
正直、少しさみしい気分になるのも事実なのですが・・・。それから、まるで現代の核家族の姿のようだとも思いました、見てきた世代と見ていない世代=知っている世代と知らない世代。この認識のズレがまた考えさせてくれるのでしょうか。

論点のズレた内容になりましたが、書いていてとても楽しかったです。
こういった皆さんのいろんな考えが見られて、嬉しかったです。

| らうる | 2010/02/21 03:36 | URL |

おもしろい考察でした。
いつも楽しく拝見させていただいています。

ドラゴンボールを初期から読んでいると
「悟空なら何とかしてくれる」という完全な悟空派なのですが、
見始める時期によって認識がズレるのがおもしろいです。

あの頃は、悟空の到着を待つように
毎週ジャンプ発売日が楽しみだったのですが
悟飯派だと別のところに期待していたんですね。

| ああああ | 2010/02/28 07:35 | URL |

ちょっと立ち寄って記事を見ました^^自分も今日、
悟空ってピッコロやピッコロ大魔王ぐらいしか大ボスらしい大ボス実力で倒していないよな
なんて考えていたから、(亀仙人を超えはしたが、明確に倒してないし…)
ナッパ戦以後の悟空の勝率が良くないのはそのためかもね^^!

後、結局悟空が主役に返り咲いたし、ブウ編をこんな話にするなら、セル編終わった後、
悟空は天下一武道会で、かつてのライバルたちと戦って終わっていくって話に
して欲しかったなと最近強く思ってるな…べジータの「お前がナンバーワンだ!」発言も
天下一武道会で言わす事出来ると思うしな~
セル編の後、べジータ視点で天下一武道会を描いて、
家族の声援を受けてべジータが強くなる話も入れて
最後に悟空と戦う前に悟飯と戦い負けて、自分が負けたご飯と互角に戦う姿を見ながら
「お前がナンバーワンだ!」とか…

| とおりすがり | 2010/08/12 18:01 | URL |

悟飯は泣き虫という印象

ドラゴンボールZで最初登場した悟飯。泣き虫で、チチに勉強しろと言われ。戦いながらも、「お父さん!」と言いながら泣きじゃくる。

自分にはそんなイメージの強いキャラです。しかも、早くスーパーサイヤ人になれたり、ピッコロに指導してもらったり。自分で道を切り拓いた悟空とは違い、お坊っちゃまだなと、感じた世代です。

| ああ | 2015/12/05 17:32 | URL |















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