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「Wiiリモコン+ヌンチャク」は“自由”だ

 先月書いたこの記事の話。

 Wiiが成し得なかった“革命”~その3.クラシックコントローラの呪縛


 長々と書いた記事を要約しますと……
 「Wiiユーザーは二極化している」
 「Wiiリモコンしか使えない人とクラコンしか使いたくない人」
 「その橋渡しをするはずのヌンチャクスタイルが受け入れられていないのが一番の問題じゃないか」

 あらイヤだ。三行にまとまってしまいました。
 でも三行でまとめてしまうと誤解も多くなってしまうであろうから、出来れば元記事を読んでもらいたいのですが……今日はそこからちょっと目先を変えて、「あんまり受け入れられていないみたいだけどヌンチャクスタイルって良いぜ!」ということを書こうかなと思います。なので元記事はあんまり関係ないかも。



 あの記事を書いた後に頂いた反応に「その通りだ!ヌンチャクは面倒くさい!」という人もいれば「ヌンチャク自分は好きです!」という人もいて、やっぱり一つ一つの御意見に膝を打ちますね。「Wii本体を持っている人」と大括りにしてしまうと見えないんですけど、当然ながらその中には色んな人がいるワケですよ。


 僕自身の意見を書きますと、「ヌンチャクに向いているゲーム」と「ヌンチャクに向いていないゲーム」があると思っています。
 コントローラ論が話題になる時、喩えば「サターンパッドは格闘ゲームに向いている」のをどう評価するのかみたいなことがあるじゃないですか。格ゲーやる人にとっては魅力だけど、『スパロボ』やるだけならこんなにボタン要らないよねみたいな話。ある一ジャンルに特化したコントローラは、そのジャンルが好きかによって評価が変わる―――ヌンチャクもそういうことかと思うのです。


 ということで、今日は自分が思う「Wiiリモコン+ヌンチャク」の長所・短所を書いていこうと思います。
 「ヌンチャクとかちょっと……」と躊躇している人にこそ読んでもらいたいです。

<18時30分追記>
 『Wii Sports』のような体感ゲームにはヌンチャクに向いたゲームは沢山あると思います。『Wii Fit Plus』の足踏みパレードとか。
 この記事で論じるのはそうした使い方ではなくて、「体感ゲームに特化したWiiリモコン」と「従来型ゲームに特化したクラコン」の中間にあるヌンチャクの使い方……アナログスティックを使うタイプのゲームを想定して書いています。







× 「Wiiリモコン+ヌンチャク」の嫌なところ

 右手と左手が離れてしまうところ。
 バッサリだ―――っ!と言われようが、これが本音。これはどんなに好きでも擁護できません。

 自分は比較的ヌンチャクスタイルに固執した方だと思うのですが、『スマブラX』をヌンチャクスタイルで遊んだ時に思い知りました。「向いていないゲームはあるな」と。
 ヌンチャクスタイルでWiiリモコンを持つ場合、親指をAボタン、人差し指をBボタンに添えるので、Aボタンをガチャガチャ押していると中指・薬指・小指で支えなくてはならないんです。「そんなの今までのコントローラもそうだったじゃん」と思う方もいるかも知れませんが、両手持ちのコントローラは左手を使って支えることが出来たんですよ。


 シューティングウォッチ

 これを「両手持ちコントローラ」の代表として紹介するのもアレなんですが、シュウォッチですね。
 花澤香菜さんが10秒間で181回打ったヤツです……なでこチョップ凄え。

 これ、右半分(AボタンBボタンの部分)しかなかったとしたら、すげー連打しにくいと思いません?
 右手で連打が出来るのは、左手の支えがあるからなんですよ。


 なので、ボタンをガチャガチャ押すタイプのゲームは「Wiiリモコン+ヌンチャク」には向いていないと思います。そりゃゲームが生まれて何十年も両手持ちコントローラが主流で、そこから生まれたゲームの多くが両手持ちコントローラに向いているのも当然ですよね。


 では、「Wiiリモコン+ヌンチャク」に向いたゲームなどないのか?という問いに対する回答がこちら↓。




○ 「Wiiリモコン+ヌンチャク」の好きなところ

 右手と左手を離しておけるところ。
 長所と短所が一緒!何だかこの世界の真理を見るね!

 マジメな話。
 前の記事に寄せられたコメントからインスパイアされた言葉を使うなら、「両手でコントローラを握らなきゃならないのは手錠をハメられているのと一緒」とすら思うくらいですよ。ましてやそのコントローラがゲーム機本体と繋がっている前世代のコントローラなんて、僕はこの機械に捕えられた下僕でしかないんだと思うほどに。


 『スーパーマリオギャラクシー』を初めて遊んだ時のあの感覚。
 コントローラは本体に繋がっていないわ、右手と左手は自由に動かせるわ、どっちにも向ける、ゲームしながら腹筋だって出来る、そのまま台所に行って牛乳を飲むことすら出来る、あの開放感と一体感。マリオが3D世界のどの方向にも進めるように、僕も自由なんだと思えたのです。


 言葉で表現しても、ゼッタイに伝わっていない自信があります(笑)。
 3D空間を自由に走り回れるゲームには、「Wiiリモコン+ヌンチャク」は非常に向いていると思うんですよ。コントローラを握っているということすら忘れてしまう一体感があるというか。逆に言うと、「コントローラを握るぜー!」と気合入れるゲームには不向きということかな。



 アナログスティックと十字キーの違いもそうなんですけど。
 「Wiiリモコン+ヌンチャク」と「従来型の両手持ちコントローラ」の違いは、「ふでペン」と「ボールペン」の違いに近いと思うんです。安定性とか確実性とかはそりゃ「ボールペン」の方が高い。もっと言うとワープロソフトで打ってプリントアウトした方が高い。でも、「ふでペン」の自由さでしか表せないものってあるじゃないですか。不安定だからこそ表されるアナログ要素。ヌンチャクスタイルの一体感はそこに魅力があるのです。

(関連記事:澪の書く歌詞ってフツーに良い歌詞だよね



 だがしかし!
 だがしかしだ、「ヌンチャクスタイル推奨」でありながら「ヌンチャクスタイルの長所」を分かっていないゲームがあるじゃないですか。せっかく両手が自由になったのに、ポインターを画面に向けなきゃならないのって本末転倒じゃないか??結局俺の右手はテレビに縛り付けられているんだ……ってね!



 シューティング系のゲームは分かりますよ。ポインターの方が遊びやすいのですから。
 『トワイライトプリンセス』や『マリオギャラクシー』もまぁ納得がいきます。ポインターを使う機会は限られていますし、『トワプリ』で弓を構える時なんかは逆に気合入りますもの。両手を自由にしている場合じゃねえな!って。


 でも、『街へいこうよ どうぶつの森』はダメだろ。
 自由気ままに村での生活を楽しむゲームで、ヌンチャクスタイル推奨(クラコンやGCコンは使用不可能)だからプラプラ歩けて、ゲームの中と外とで一体感を持てるはずのゲームなのに。アイテム欄を開くたびにポインターを画面に向けなくてはならないという。俺はポインティングがしたいんじゃない、自由気ままなスローライフがしたかったんだ!と。

 まぁ……たぬきちの店がすぐ閉まることなんかも含めて。
 自由に見える村の生活も実は色々と気を使わなきゃならないよね、って皮肉なのかも知れんけど。


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○ 任天堂はどう出る??
 サードメーカーならイザ知らず、任天堂の中枢とも言える情報開発本部のソフトですら「ヌンチャクスタイルの良さ」をあまり考えていないのかなぁと愕然としてしまったんです。どうして右手と左手がフリーなのかって、それほど深く考えていないのかなぁと。


 「ヌンチャクスタイルに向いているゲーム」に、ポインティング必須のゲームを挙げる人は多いと思うんですよ。『バイオ4』とか『ウイイレプレーメーカー』とか。確かにこれらのソフトは素晴らしいと思うのだけど、ヌンチャクを使い慣れていない初心者にはちょっと敷居が高いとも思うのです。
 「Wiiリモコンしか使えない」から『Wii Sports』を買ったような人達に、そうしたゲームを薦めても覚えることが多すぎると思うんです。そもそもアナログスティックを使えないのに、ポインターまで同時に使えって言うのはねぇ。



 なので、自分は違った角度でヌンチャクスタイルの魅力を考えてみました。
 ネタとしてよく言われますし、自分も未プレイなんですけど、『オプーナ』って物凄く先鋭的に「ヌンチャクスタイルの良さ」を考えていたと思うんですよ。ヌンチャク側だけで遊べるRPG。コンセプトだけ聞くと何も間違っていない。のに………ねぇ。

 今のこのタイミングで『みんなのおすすめセレクション』に選ばれていれば……と思わずにはいられません。いやまぁ、ランク入りしていなかったからどうしようもないんですけどさ。ランク入りしてても選ばれなかったかも知れないんですけどさ。色々と運がないよね、『オプーナ』もWiiも。




 さて、どうなる「ヌンチャクスタイル」。
 「ヌンチャクスタイル」必須のソフトはなかなか売上げが伸びていません。考えられる施策は2つ、入り口となれる「ヌンチャクスタイル」必須のソフトを作り続けるのか、「ヌンチャクスタイル」以外の道を目指すのか―――

 現在のWiiソフトは何といっても『NewスーパーマリオWii』が爆裂ヒット中です。
 任天堂の次のミッションは、この『Newマリオ』の勢いを『スーパーマリオギャラクシー2』にどう繋ぐかということなんですが。前作『スーパーマリオギャラクシー』はヌンチャク専用ソフトで100万本に届きませんでした。このまま出しても前作並みか前作割れの売上げになることでしょう。


 なので、十字ボタン(Wiiリモコン横持ち)に対応するのも手かな、と自分は思っています。

 『Newマリオ』とほぼ同様の操作方法で『マリオギャラクシー2』も遊べるようにする。
 自分は未プレイなんですが、『マリオ64』もDSに移植されていますし、3Dゲームを十字ボタンで遊べるようにすることは出来ると思うんです。『マリオギャラクシー』自体、使うボタンが少ないゲームでしたからね。

 1ボタンでダッシュ、2ボタンでジャンプ、リモコン振ってスピン……は『Newマリオ』と一緒。
 しゃがむボタンをBボタンにして、スターピース発射は何とかリモコンを画面に向けてAボタンで―――苦しいなぁ。


 実際、入り口には「Wiiリモコン横持ちで遊べる」ようにして「ヌンチャクの方が攻略しやすい」くらいの方が丁度イイと思いますからね。選択肢としては悪くないと思うんですけどどうでしょう。

 任天堂自社開発ソフトは「複数の操作方法・コントローラを選べる」ことに対して積極的ではないんですけど(ベストの操作方法を提案しようとするので)、「アナログスティックは使えない」「3Dのゲームは遊べない」と思っている人に対しては片方だけでも解決させるのも手じゃないですか。




 僕はヌンチャクスタイルを薦めたいのか否定したいのかどっちなんだ(笑)。
 「向いているゲーム」はあると思うんですけど、あんまり出ていないというところですかね。3DのコマンドRPGとかにも向いているとは思うんですよ。移動はヌンチャク側のアナログスティックでコマンドはリモコン側の十字ボタンで―――とか。『オプーナ』のように片手だけで遊べる―――とか。

 うーん……でも、それでもみんなクラコンを使う気もするなぁ。
 RPGのファン層自体がスーファミ→PS→PS2(→DS?)と流れてきているので、あのボタン配置に慣れきってしまっているとも思うのです。『ラストストーリー』とかはどうなるだろう??



 まぁ、ともかく。
 任天堂が『NewマリオWii』の層をどう次に繋げるのか、『マリオギャラクシー2』をどういう仕様にするのかに注目しています。まさか「ヨッシーに乗れるようになりました!」で何とかなるとは思っていないと思うのだが。


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| ゲーム雑記 | 17:46 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

私としては、Wiiリモコンの十字キーは押しにくい印象がありますね。
特に、縦持ちだと右手を少しずらさないとうまく押せないです。
ですので、ワンポイントなら良いですが、(キャラ・視点)移動にキーが割り振られてると、操作しにくいです。

| さるびあ | 2010/02/09 22:50 | URL | ≫ EDIT

ポインティングや体感がそろそろ飽きられてきたかな…?という時に横持ちをもう少しプッシュしていたらwii全体の流れも少しはかわったのかなと思いますね。
メトロイドくらいであとが続かなかったので。体感ゲームだけの一発屋ではないと証明してほしかったです。

最近ラストストーリーをプレイしているのですが個人的に(本文中の意味の)ヌンチャクスタイルは正直微妙ですね…。
長年の両手持ちの感覚のせいで自由なスタイルだと落ち着きませんし、単純なコントローラーとしてみるとボタンの少ない劣化コンとうことを感じてしまって。
ほかのゲームにも触れたら私の意識も変わるかもしれませんが(笑)

それでもこういった物の意味を見出していく考え方は大好きです。
いつも独自の視点からの考察楽しみにしております!それでは。

| ぺぺ | 2016/07/05 19:20 | URL |















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