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シリーズ未経験者も是非!『レイトン教授と魔神の笛』紹介

『レイトン教授と魔神の笛』
 ニンテンドーDS用/ナゾトキ・ファンタジーアドベンチャー
 レベルファイブ
 2009.11.26発売
 5040円
 公式サイト


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 始めに断っておきますと、自分は今作が『レイトン教授』シリーズ初プレイです。

 『レイトン教授』シリーズは『不思議な町』『悪魔の箱』『最後の時間旅行』という三作品が2007~2008年に発売され、この『魔神の笛』はシリーズ4作目ということになるのですが……最初の三作品が“三部作”として作られたのに対して、この『魔神の笛』は“三部作よりも前の時間の話を描いた三部作”の第1弾ということで―――分かりやすく説明すると、『スターウォーズ』で言う「エピソード1:ファントム・メナス」にあたる作品です。

 なので、4作目だけど、この作品から始めても大丈夫だろうと、(Twitterでオススメされたこともあって)この作品からプレイを始めました。
 ひょっとしたら過去3作を知っているとより楽しめる部分があったのかも知れませんが、知らない自分でも気にならないくらい面白かったです。僕と同じように「レイトン教授、興味あるけど……沢山出ているからなぁ」とお思いの方がいらしたら、「4作目からでも大丈夫ですよ」とオススメしておきます。


 なので、この「ゲーム紹介」では“『レイトン』シリーズ過去3作品と比べてどうこう”ということは語れません。どちらかというと“『レイトン』シリーズを1作もプレイしたことがない人”に向けて書くつもりです。ご了承下さいな。


↓ 以下、感想はクリックで。



○ そもそも『レイトン教授』ってどんなゲーム?
 CMも頻繁にやっていますし、レイトン教授というキャラクターは広く認知されていると思いますし、売り上げランキングなどにも上位常連のシリーズなので……このシリーズの“名前を聞いたことがある”って人は多いと思います。しかし、その中には「名前は知っているけどどんなゲーム?」と思っている人も少なくないんじゃないかとも思うのです。



 『レイトン教授』シリーズは、アドベンチャーゲームです。

 例えばこの『魔神の笛』の場合――ミストハレリという一つの町を舞台に、この町で起こっている“魔神事件”を解決するために、レイトン教授を操作して町の人に話を聞いたりするというのが大まかな流れです。基本的には“古いタイプのアドベンチャーゲーム”と思って大丈夫です。
 ファミコン版『ポートピア』の“コマンド”を、「タッチペンで人をタッチすると話しかける」「タッチペンで物をタッチするとそこを調べる」「靴アイコンをタッチすると“どちらに移動する?”というアイコンが表示される」といったカンジに視覚的に分かりやすく変えただけとも言えます。


 このアドベンチャーパートには難易度がほとんどありません。

 「次は○○の家に行こう」といったように、登場人物が次にすべき行動を示してくれますし。ストーリーも非常にテンポ良く次々と新しいことが起こるようになっています。昔のアドベンチャーゲームのように「進み方が分からなくて止まってしまった」ということはほとんどありません。




 じゃあ、すぐに終わってしまうんでは?と思われるかも知れませんが……ここからが『レイトン教授』ならではの要素。
 町の人や、物がやたらと「ナゾ」を出してくるのです。

 「ナゾ」というのは、色んなクイズとかパズルとかナゾナゾと思ってもらえれば分かりやすいと思います。

 元々このシリーズは、多湖輝氏の書籍『頭の体操』をゲーム化しようというプロジェクトから生まれた作品なので。
 『頭の体操』になるクイズとかパズルとかナゾナゾをまとめて「ナゾ」と呼んでいるんですね。


 なので、「ナゾトキ×ストーリー」という(第1作の)キャッチコピーなんです。
 クイズに答えることで頭を体操しつつ、物語も楽しむゲーム。

 その物語自体も推理小説のように「あぁ!そういうことだったのか」と思えるストーリーになっています。





○ 「非常に親切」なゲーム
 そういうことで、基本的なゲームの流れは

・登場人物が「次は○○の家に行こう」といったように、次にするべき行動を示してくれる
→ そこに向かう間にも、色んな住民がいる
→ 話しかけると「ナゾ」を出してくれる
→ 「ナゾ」を解くと、「ナゾ辞典」に「解いたよ!」マークが付く
→ “次にするべき行動”そっちのけで、色んな人に「ナゾ」を出してくれとせがんで歩くようになる(笑)


 ストーリーを進めることに専念するとすぐに終わってしまうのですが、横道となる「ナゾ」が楽しくてそっちが本筋になってしまうようなカンジ。いや、元々「ナゾ」ありきのゲームなんですが……このゲームをやっていると「目的」がよく分からなくなってきます。「ヤバイ!町がピンチだ!急いで○○に行こう!」と言われているのに、色んな人に話しかけて「ナゾを出してくれー」とジャンキー状態という(笑)。

 ちなみに、基本的には「ナゾ」は解けなくても構いません。
 「ストーリー上、絶対に解かなくてはならないナゾ」は幾つかありますし、規定数以上の「ナゾ」を解いていないと進めなくなるポイントがあるみたいなんですが……そこを除けば、無理して解く必要はありません。出してもらった「ナゾ」が解けなくても「あとでとく」ことが出来ますし、見つけられなかった「ナゾ」も回収して後から出してくれるキャラクターがいます。


 「すげー親切なゲームだなぁ」という印象です。
 かと言って、「じゃあやる気が起きないな」と思うかというと、そうでもないんです。絶妙に“こっちのプライドを揺さぶってくる”仕様になっているんです。

 「ナゾ」を解いていくと“ピカラット”という御褒美がもらえるのですが、クリア後にこの数に応じた“隠し要素”が解放されるという仕組みになっています。
 また、「ナゾ」を誤答してしまうともらえる“ピカラット”が下がる上に、後から「ナゾ辞典」の一覧を見たときに「この問題はヒントも使わず間違えずに解きました」「この問題はヒントを使って間違えずに解きました」「この問題は1度間違えました」というのが分かるようになっているという。


 「こっちのプライドを揺さぶってくる」けれど、「救済措置もしっかりある」という絶妙なバランス。
 ヒントメダルの存在もありがたいですよね。
 「何だこの問題、ワケ分かんね」と思ったナゾが、ヒントを使うと「あーそういうことか」と分かるのもスゴイです(もちろん中にはアレなヒントもあるのですが)。このヒントメダルはアドベンチャーパートで色んなところを調べるともらえるので、「探索」がしっかり「攻略」に繋がっているのもイイところ。非常によく出来たゲームだなぁって感心しました。



 そうだ。このことについても書かなくては。
 このシリーズは、特に海外市場において「『脳トレ』の次の1本」としてヒットしているように……あまりゲームに慣れていない人でも楽しめるように非常に気を使っている印象を受けました。
 アイコンが「移動のための靴アイコン」「その他のことをするカバンアイコン」の2コしかないこととか、次の目的が常に上画面に示されているとことか、セーブ再開後に「簡単なあらすじ」が流れるとことか。

 ストーリー上に残されている謎(伏線)がリストアップされるのも目から鱗だったなぁ。伏線が回収されるたびにハンコが押されていくとかゲームならではの仕掛けなんだから、他のゲームでもマネすればイイのにと思いました(笑)。



 また、あんまり期待していなかったアニメーションパートも相当クオリティが高かったです。
 アニメーション制作は新進気鋭のP.A.Works。現在『Angel Beats!』を作っているところです。
 キャストは本職の声優さんではなく顔出しの俳優さんをメインに使っていることもあって、正直「……」と思うキャラもいたんですが、堀北さんのルークは上手いなぁと驚きました。

 個人的にはストーリーも『映画版ドラえもん』のようで大満足だったんですが、母に「面白かったね!」と言ったら「何だよあのオチって思った」と言われたので、ストーリーは好みが分かれるかも知れません(笑)。でも、EDテロップ時の絵とかまで本当に一切の手を抜かずに作ってあって感動しましたよ。「プロモーションとマーケティングで売った作品」なんて甘く見ていました。



 ストーリーともナゾとも関係のない「やりこみ要素」もあります。
 自分は「ゲームのやりこみ要素」があまり好きじゃなくて、このゲームの「やりこみ要素」も熱帯魚と人形劇は楽しいとは思わなかったのですが、ミニチュアトレインは本編そっちのけで夢中になって遊びました。この部分だけDSiウェアで新作を配信してくれないかなと思ったのだけど、レベルファイブはそういうバラ売りはしないだろうなぁ。

 更に、こうした「やりこみ要素」をクリアしていくと、「レイトン教授からの挑戦状」として超難度のナゾが出題されたり。
 インターネットに繋ぐことで「配信専用のナゾ」を遊ぶことが出来たり(これは期間限定かな?)。
 クリア後には『レイトン教授とロンドンライフ』というオマケゲームが遊べたり(これはセーブファイルが1つしか作れないので、我が家では母がプレイしていて自分は内容はよく分かっていないのですが)。



 どんだけ作りこんでいるんだよ!と呆れ返ってしまうほどでした。
 この衝撃は、初めて『ゼルダ』シリーズをプレイした時の衝撃に近いかも。ケチのつけどころが見つからないどころか、どんどん新しい遊びをゲーム側から提供されていくカンジ。アクション要素と成長要素はありませんけど、作りこみの細かさとか、適度に脳を刺激するカンジとか、操作性の良さとか、登場するキャラクターの立ち方とか、共通する部分は多いなぁと思いました。




○ 総評
 このゲームの「ナゾ」を「クイズ」と言い切っちゃうのは抵抗があるんですが……
 「クイズ好きには是非オススメ!」というのが、非常に分かりやすい言葉。

 僕は『頭の体操』自体は読んだことがないんですけど、子どもの頃はクイズの本とかナゾナゾの本が大好きだったので、そうした本を読んでいた頃を思い出しながら楽しみました。ページをめくると、また全然違う問題が次々と出てくるのがワクワクするんですよね。そんな魅力のあるゲーム。


 遊ぶ前は「こんなに売れているんだからどんだけ面白いんだか確かめてやろう」という気持ちだったんですが、遊んだ後は「このゲームはもっと売れるべきだ!」と思ったほどです(笑)。もちろんクイズが好きじゃない人には全くオススメしないので(ストーリー目当てで遊ぶとナゾが苦痛になると思う)、万人にオススメとは言いませんけど。

 このゲームは「楽しめる人」がもっと沢山いるのに、その人まで届いていないゲームだろうなぁと思っています。
 4作目からでも楽しめるので是非!

| ゲーム紹介 | 18:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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