やまなしなひび-Diary SIDE-

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W杯で「サッカーって面白いな」と思ってくれた人に“今後”のススメ

 今日はサッカーの話だけど、サッカー以外にも通ずる話。

 サッカーW杯は今日からベスト8の対決です。4年前にも戦った「アルゼンチンvsドイツ」が自分の注目カードです。4年前はPK戦の末にドイツが勝ち上がったけど、今回は果たして。


 日本代表は惜しくもベスト16で散ってしまいましたが、大会前は「日本のサッカー人気はもうダメだろう」と言われていたことを考えると、ここまで盛り上がるだなんて想像もしませんでしたし。選手達・監督・コーチスタッフ陣の頑張りは、サッカーに詳しい人・詳しくない人に関係なく届くものなんだって思いました。



 さてと。ということでサッカー人気が再燃したここ数週間。
 Twitterで、頻繁にこういう話を見かけました。

 「自分はにわかファンだけど心から日本代表を応援しているのに、サッカーファンからは「にわかは黙ってろ」的なことを言われてサッカーのことを嫌いになってしまう」


 1日に1回は、この手の話がしょっちゅうリツイートで流れてきました――――
 この構図って、別にサッカーに限った話じゃないですよね。
 ものすごく映画が好きな人は、『ROOKIES』みたいなテレビ局主導の映画(とそれを夢中になっている人)を批判したりしますし。自称“俺達コアゲーマー”の人は、とにかくライトゲーマーを悪と語ったりしますし。


 でも、これってミスリードなんですよね。
 別にコレは「ものすごくサッカーが好きな人」「ものすごく映画が好きな人」「ものすごくゲームが好きな人」の総意ではありません。単に性格が悪い人なだけです。他人が楽しんでいるものにケチをつけたがるだけの行為。


 ぶっちゃけ「長い間サッカーを応援している人」は、サッカー人気が低迷していた時期を知っているワケですから、今回のW杯をきっかけにサッカーに興味を持ってくれた人を批判したりはしないと思いますよ。そういう人達が願うのは「W杯後もサッカーに興味を持ってね」ということだけです。



 そして、コレは逆も真なり。
 もしアナタが「にわかウゼエ」と言われたのなら、恐らくそれは「にわかだから言われている」ワケではないと思います。「よく分からないんだけど応援している」とか「よく分からないんだけど好き」という人に対しては、(よほど性格が悪くない限り)腹は立たないものです。アナタが詳しいジャンルのことを思い浮かべれば、そうですよね?

 「サッカーをずっと応援してきた人」が「サッカーを最近応援し始めた人」にイラッとするのは、そういう人が「よく分からないけど批判している」のに出会った時です。これもどんなジャンルでも言える話ですね。通ぶろうと背伸びをすると批判を言ってしまって、相手からは「知ったかぶってんじゃねえ!」と思われるケース。


 批判って、自分が意識していなくてもしていることがあるもので。
 例えば本田圭佑選手を褒める時に、「今までの日本の選手はココがダメだったんだけど本田は違うよな。新しいタイプの選手だ!」と言われたら―――言った本人としては「本田を褒めている」という認識でしょうけど、サッカーをずっと応援してきた人からすると「今までの日本代表だって頑張っていたぞ!!」と文句を言いたくなるものです。

 んで、「にわかウゼエ」となってしまう。
 本当は「よく分からないけど批判している」その人の問題なのに、「サッカーをずっと応援してきた人vsサッカーを最近応援し始めた人」の対立のように誤解されてしまう。


 でも、違う。
 本質はその人の人間性にある問題なんですよ。


【三行まとめ】
・にわかファンだってイイじゃない
・そこに文句を言う人は、単に性格が悪い人です
・ただ、“批判”をするからには反論されるリスクを負うことになるのをお忘れなく



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○ W杯後もサッカーは続く
 W杯は4年に1回しかありませんが、当然W杯期間中以外も世界中でサッカーは行われています。
 自分は今回のW杯で最も強く思ったのは、「W杯って4年間の宿題を返す場所なんだなぁ」ってことです。その国のサッカーが4年間どう変わったのかを世界中に見せる場所。迷走したチーム、世代交代できなかったチーム、若い力が台頭したチーム、4年前は控えだった選手がチームの柱に成長したチーム―――

 ヨーロッパの強豪国やブラジル・アルゼンチンなんかは頻繁に情報が入りますけど、アメリカチームなんかはW杯がないとほとんど観ることがないですからね。8年前はベスト8、4年前は死のグループでグループリーグ敗退、そして今回はミラクル連発でベスト16。「この4年間は長かった」と言ったドノバンの言葉に、その重みを感じるのです。



 ということで、W杯が終わっても「次のW杯への4年間」が始まるのです。
 4年かけてサッカー観戦を楽しむと、次のW杯は更に楽しくなると思いますよ。4年分の“タメ”が伏線や布石になってドラマが生まれていくのですから―――ということで、W杯後もサッカー観戦を楽しむ方法を伝授しようじゃないですか。

 複数の方法を書きますが、「全部チェックしろ」ってことではなく。
 自分に向いてそうな楽しみ方を選んで下さい。いや、むしろそれ以外に見つけても構いません。サッカー観戦も娯楽の一つですから、自分が楽しめる最適な方法に出会うのが一番ですからね。



1.(各国の)国内リーグ戦を楽しむ
 一番理想的だけど、一番ハードルが高そうなものを最初にチョイス。

 今回W杯に出場していたサッカー選手のほとんどはプロのサッカー選手で、クラブチームに所属しています(ニュージーランド代表にはアマチュアの選手もいると話題になりましたが)。そうしたクラブチームというのは、日々リーグ戦で試合を行い、基本的にはスタジアムに観に行くお客さんの入場料から選手達の年棒が支払われています。試合をしてナンボ。スポンサーも、試合があるからこそ付くのです。


 日本のJリーグ(J1)は、W杯期間中は中断されていたのですが、7月14日から再開されます。

 海外のリーグ戦は各国によって違うスケジュールですが……ヨーロッパのリーグ戦は夏の終わりから秋の始めくらいから始まり、来年の春(4月か5月)まで行われます。今回の日本代表の選手で言えば、本田・長谷部・松井・森本がヨーロッパのクラブに所属していますが、この他の選手も移籍する可能性は高いですし(内田や香川など既に決まっている選手も)、先に挙げた4選手も移籍する可能性は高いので―――随時チェックするしかないですね(笑)。



 ただ、こないだまで「日本代表」を応援していた人にいきなり「Jリーグ」を見ろ!って言ってもハードルが高いのも確かですよね。テレビではなかなか中継されませんし、観戦に行けるほど近くにクラブがある地域も少ないでしょうし。そもそもW杯で「好きな日本代表の選手」が出来て応援していたのに、その選手がいないチームを応援しろってのもムチャな話ですし。

 なので、「Jリーグのチームを応援する」ってのは理想的な目標として。
 好きになった「日本代表の選手」がクラブチームで出場しているかを気にかける、程度から始まるのでイイと思うんですよ。新聞のスポーツ欄を見るとか、土日はスポーツニュースを付けてみるとか。そこからそのチームを応援するという可能性もありますし。


 とりあえず、今回の日本代表メンバーの所属クラブが分かるリンク先を発見。

 サッカー日本代表 2010年ワールドカップ・南アフリカ大会メンバー


 Jリーグに限らず、大体のサッカーリーグは土日にリーグ戦を1試合行います。
 んで、水曜日あたりにもう1試合をやる場合もあれば、カップ戦やら代表戦やらを行う場合もあります。

 リーグ戦はリーグ戦でW杯とは別の楽しさがあるものです。
 長丁場なので「安定して勝てるサッカー」が求められますし、調子の良い選手・悪い選手、ポッと出てきた若くて勢いのある選手が注目されるなど、毎週毎週色んなことが起こるのがリーグ戦の魅力です。それを頭に入れておくだけでも、サッカーが面白くなると思いますよ。



2.やっぱり日本代表を応援する
 そうは言っても、いきなり「リーグ戦」というのはハードルが高いかなとも思いますね。
 W杯は短期決戦だから応援できる、って人も多いでしょうし。


 そんな人には、「今後の日本代表」を応援するという手をオススメします。
 次の監督がいつ決まるのかとか、どういうスケジュールで親善試合をやるのかとかは、今の段階では何にも決まっていないみたいなんですが――――ただ一つ確定しているスケジュールがあります。


 アジアカップ2011

 アジア王者を決める大会が2011年1月7日から1月29日までの間、カタールで行われます。
 何の陰謀でその時期なんだよとは思いますが、日本は予選を勝ち抜いているので出場は既に決まっています。グループリーグも「ヨルダン、サウジアラビア、シリア」というグループBです。


 アジアカップはアジアカップで、W杯とは違う楽しさがあります。
 W杯では日本は弱小国だったので「しっかり守って少ないチャンスをものにする」サッカーが求められていましたが、アジアカップでは日本は強豪国になるので相手国が「しっかり守って少ないチャンスをものにする」サッカーをしてきます。日本は、(今回の日本がやったような)守備を固めた相手を切り崩すサッカーをしなくてはならないんですね。

 しかも、今回は中東。
 慣れない気候の中で中東勢と戦わなくてはなりませんし。当然W杯に出ていた韓国・オーストラリア・北朝鮮とも戦うことになるでしょう。日本は前回大会4位だったので、今度は覇権奪回したいところなんですが……新監督就任から準備する間もなく大会に突入するので、非常に厳しい戦いになりそうです。



 日程的にヨーロッパのクラブに所属している選手は出場が厳しいでしょうし、Jリーグ組による“新しい力の台頭”がなければ優勝は出来ないでしょう。そういう意味でも非常に注目の戦いになりそうです。



3.年代別の日本代表を応援する
 日本代表というのは、実は今回W杯で戦った「フル代表」以外にも存在します。
 年代別に行うサッカーの大会があって、そこに向けて強化をする「年代別代表」というものがあるのです。

U-21代表→2012年ロンドン五輪が目標
U-19代表→2011年コロンビアU20W杯が目標
U-16代表→2011年メキシコU17W杯が目標


 これは「主な例」です。
 テレビ中継なんかを考えると、U20W杯(昔のワールドユース)と五輪(23歳以下の代表選手の戦い)が注目でしょうか。U20W杯は2年に1回、五輪は4年に1回開催されるので、U20W杯の2大会分の代表から選抜されて五輪に出場する……というイメージです。


 今回、W杯に出場した日本代表の選手達の多くも、この年代別代表を経験しています。
 本田圭佑は2005年オランダでのU20W杯、2008年の北京五輪の代表でしたし。
 松井・大久保・トゥーリオは2004年アテネ五輪の代表、
 駒野も2004年アテネ五輪の代表で2001年アルゼンチンワールドユースの代表でした。
 遠藤も1999年ナイジェリアワールドユースの代表でしたし……
 中澤は2000年シドニー五輪の代表。


 もちろん年代別代表に無縁で遅咲きする選手もいるんですけど。
 年代別代表というのは、未来の日本代表への登竜門のような側面を持っているのです。


 よし、ここらで魔法の言葉を使いましょう。
 今回のW杯でサッカーに興味をもって「にわか」「ミーハー」だという自覚を持っている人に言っておくと、「俺、U20の頃からこの選手に目をつけてたんだよね」と言えるチャンスですよ。ほら、何かサッカー通っぽい!実際、年代別代表に選ばれる選手ってそれだけで選抜されてるんだけどね!



 しかし、かつて「年代別では日本代表は強い」と言われていた時代から一転……
 最近では年代別でも世界に通用しなくなっているところがあります。

 U20W杯(ワールドユース)は、中田英寿らを擁した95年カタール大会以降、97年、99年、01年、03年、05年、07年と7大会連続出場を決めていたのですが……09年大会はアジア予選で敗れたために出場できず。この世代と現U19世代がロンドン五輪を目指す世代なので、出場すら危ぶまれているところです。


 だから!みんなで応援して盛り上げていきましょうよ!



4.サッカーゲームで楽しむ
 あんまりオススメしない手ではありますが……2000~2002年頃のサッカーブームに貢献したのも間違いないと思うので、一応書いておきます。サッカーゲームとサッカーは別物ですから、「ウイニングイレブンでサッカーを分かった気になるんじゃねえよ」と言われることを御覚悟の上で。


 でも、色んな選手がいるってことが分かるのも確かなんですよね。
 海外の選手の名前を『ウイニングイレブン』で覚えたという人も多いんじゃないかと思います。また、今回のW杯で「チリ代表のファンになった!」と思ってもチリ代表の活躍を観る機会はそうそうないので、サッカーゲームでチリ代表をプレイして世界一を目指すとかね。

 自分はもう当分サッカーゲームをやっていないのですが、今はもう『ウイニングイレブン』よりも『FIFA』の方が断然評判がイイそうなんですよね。ただ、日本の会社が作っている『ウイニングイレブン』の方が日本人選手の顔なんかをそっくりに作ってあるみたいな話を聞くので、この辺は好みで選ぶのがイイかな。


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 長い記事になったので、この辺でまとめます。
 要はサッカーも娯楽の一つなので、それぞれの人に向いた楽しみ方をするのが一番だと思うのです。

 自分は「Jリーグも面白いよ!」と思っているのだけど、特に応援しているチームはありませんし、特定のチームを熱心に応援している人からすると「それじゃ楽しくないんじゃない?」と思われるんだろうなぁと思っています。
 ただ、何と言うか……自分がサッカーを好きなのは「人間ドラマ」があるからなんですよ。究極の群像劇。全員が必死に戦っているからこそ、そこに筋書きのないドラマが生まれて感情移入が出来る。だから特定チームを応援するというよりは、色んなチームの色んな選手を眺めて楽しんでいるというか。


 もちろんコレは僕の例であって、人それぞれの楽しみ方があると思うんですけどね。
 義務ではなくて、今回「サッカーって面白いね!」と思えた人が、これからもサッカーを楽しんで生活の張りにしてくれることを願ってこの記事を書きました。了。

| サッカー観戦 | 18:22 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

>アルゼンチンvsドイツ
ドイツ、強かったですねえ。
アルゼンチンのようなエースが輝く強さじゃなくて攻守ともに組織としてしっかり機能していて弱点の無い強さ。
これはそのままドイツが優勝するんじゃないでしょうか。

>よく分からないけど批判している
そもそも「他者を噛ませ犬にして対象を称賛する」という評論自体が稚拙で見苦しいです。もっとも、この手の三流の評論は初心者はおろかプロの世界にもいるわけですが。

>国内リーグ戦を楽しむ
今回のWCを機にバルサの試合なんかは見てみたくなりました。ただ、クラブリーグの試合はアトラクティブな面もあるのでWCで見られる「堅守速攻」などとは強さの質が異なるでしょうけどね。

追記:ドイツ優勝かと思ったらアッサリ外れましたね。タコのパウル君凄すぎです。

| レト | 2010/07/04 12:29 | URL | ≫ EDIT















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