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マイナージャンルの生きる道。『甘口!大籠城』紹介

『甘口!大籠城』
 ニンテンドーDSi用/フォーメーション・マネジメント
 河本産業
 2009.10.14発売
 200円(DSiショップ専売)
 公式サイト

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 このソフトは、ニンテンドーDSi&DSiLLをネットに繋ぐことでダウンロード購入できる「DSiウェア」として200円(200ニンテンドーポイント)で販売されているソフトです。
 ですが、このソフトは元々パッケージソフトとして発売されていた『風雲!大籠城』というゲーム(定価3990円)をベースに、“入門者向け”として4ステージ200円という形でDSiウェアで発売し直したもので。『甘口』では物足りないという人向けに、『辛口!大籠城』というDSiウェアも500円で発売されています。

【まとめ】
○ 『風雲!大籠城』
・パッケージソフト(DS&DSLiteでもプレイ可能)、定価3990円
・ステージ数は「30ステージ+隠し面」らしい
・「ソフト1本+2台のDS」で対戦も可能

○ 『甘口!大籠城』
・ダウンロード専売ソフト、200円
・ステージ数は「4ステージ」
・対戦は出来ない
・チュートリアルが付いている

○ 『辛口!大籠城』
・ダウンロード専売ソフト、500円
・ステージ数は「10ステージ」
・「ソフト1本+2台のDS」で対戦も可能



 メーカーからすると「思ったよりパッケージ版が売れなかった」という不測の事態でのDSiウェア版発売なのかも知れませんが……ユーザーからすると、選択肢が多く用意されているのはありがたいし、ダウンロード販売の市場が広がった未来には、こういう形が一つのスタンダードになってくれないかなとこのソフトを遊んでみて強く思いました。



↓ 以下、感想はクリックで。




○ 「200円なら払える」ジャンル
 ゲームソフトを買うのって「一か八か」だと思うんですよ。
 遊んでみるまで……いや、遊び始めてしばらく経つまで「面白いかどうか」分からないものに、4000~7000円くらいをポンと出して買ってみる。そのソフトがなんんんんにも面白くなかったとしても、「そのお金はドブに捨てたんだ」と思うしかない厳しい娯楽だと思うんですよ。だから、「続編ソフト」とか「話題になっているソフト」ばかりが集中的に売れて、売れないゲームは全く売れなくなってしまうのも仕方がないことだと思っています。

 「馴染みのないジャンル」なら尚更。
 聞いたことのないゲーム、遊んだことのないジャンル、知らないメーカー………申し訳ないけれど、パッケージ版の『風雲!大籠城』にポンと3990円を払える人なんてそうそういないですよ。そんなに僕らは「一か八か」の勝負ばかりを出来ません。


 でも、200円ならば。
 200円ならちょっと買ってみようかなと思える―――んで、面白かったら、500円の『辛口』か、3990円のパッケージ版『風雲』を買えばイイやと手を出せる。ダウンロード専売ソフトってこういう使い方も出来ると思うんですよ。「切り売り」と言うと聞こえは悪いですが、「やったことのないジャンルだし、30ステージもいらねえよ」という人には4ステージで十分なんですよ。4ステージあればこのゲームがどういうゲームか分かりますから。



 「それなら体験版でイイんじゃね?」という人もいると思いますし、『大籠城』にもWEB体験版があります。『大籠城』と同じような形式を取っている『絵心教室』にも、体験版があります。

 ただ、体験版はあくまで体験版だと思うのです。
 そのゲームがどういうゲームかを体験する機能であって、そのゲームを研究して攻略して上達するためには、やっぱり体験版じゃなくて「ソフトを買う」必要があるんじゃないかと思うのです。200円であっても。

 自分は『甘口!大籠城』、全4ステージ中2ステージ目で早くも挫折しました。体験版だったらここで「オレには向いていなかったな」とやめていたことでしょう。しかし、200円出して買ったソフトなので「あそこにあれを置けば良いんじゃないか?」「あの対策のためには、あのタイミングであれを退却してあれを配置すれば……」と考えに考え、数日かけて2ステージ目をクリアしました。3ステージ目も4ステージ目も数日かけました。
 下手くそだからこそ上達している実感があったし、それが楽しかったです。逆に、『甘口』クリアで達成感あり過ぎて『辛口』を買おうとは思いませんでしたが(笑)。


 つーことで、『甘口』は『甘口』単体だけで楽しめるソフトですよ。
 なんか……全ステージをクリアした後も、「ちょっと時間あるから1ステージだけやろうかな」と思える魅力があるんですよね。




○ くの一を火矢でプチプチ撃退していく快感(笑)
 売り方だけじゃなくて、ゲーム内容についても語らないとですね。
 このゲームの公式ジャンルは「フォーメーション・マネージメント」という聞き慣れない言葉なんですが、リアルタイムストラテジー(RTS)の中の一ジャンルである「タワーディフェンス」というジャンルのゲームだそうです。カタカナの単語が3つ出てきたけど、どれにも馴染みがないって人は多いんじゃないでしょうか。僕もそうです!


・「城門を防衛するゲーム」です
・ステージ上にある石畳の上に、5つの味方ユニットを自由に配置しましょう
・敵ユニットがこちらの城門めがけてワラワラ沸いてくるので、配置した味方ユニットがそれらを撃退するのを見ていましょう


 3行で説明できました!
 もちろんゲーム内容はもっと奥深くて―――ステージの最初はコチラに資金がないので、安いお金で配置できる「槍兵」「弓兵」しか使えなくて。これらの安い部隊で敵ユニットを倒していくと資金がどんどん溜まるので、「鉄砲隊」「大砲」なんかも配置出来るようになったり、兵の強化が出来たり。それらをどのタイミングで行うのかを考えるのが楽しいのです。


 自分は「槍兵」「弓兵」を強化していくのが好き―――みたいに、自分らしい戦い方が(少なくとも『甘口』のレベルでは)出来るのがイイですね。解法が一つしかないのではなくて、それぞれに好きな戦い方をしてイイ。この「自分で考えている」感が、入門者には取っ付きにくい一方で、その壁を越えると「あ、タワーディフェンスって面白いな」と思える要素というか。


 あと、敵のやられ方が気持ちイイんですよ。
 効果音と「やられたエフェクト」が、プチプチを潰しているような爽快感を覚えます。

 また、ユニットにはそれぞれ「槍兵=地上にしか攻撃できない」「弓兵=空中には強いが地上は弱い」「大砲=威力と攻撃範囲は絶大だが連射が効かない」といったように特性があって。
 それらの特性を活かして、厄介なくの一部隊を空中で撃退する気持ち良さと言ったら!!『ファイアーエムブレム』で、敵ドラゴンナイトをこちらの弓兵で撃退する気持ち良さに通じるものがあります。



 と……ゲーム内容としては申し分ないですし、スコアアタックも出来ますし、ステージがもっと欲しければ『辛口』を買えばイイんですけど。自分にとっては大きな不満がありまして。このゲームに限らず、スコアアタックが出来るゲームって「ハイスコア」だけじゃなくて「それを出した日付」も記録してくれないかなって日々思っています。
 だって、今日出したハイスコアを1週間後に見ても「これっていつ出したスコアだっけ?」と覚えていないのですもの。それだとイマイチハイスコアを出すことに夢中になれないし、自動で出るのがムリなら手動で入れるのでも構わないから、もうちょっと「ハイスコアを狙う」ことがモチベーションになるように考えてくれないかなって思っちゃいます。



○ 総評
 『ファイアーエムブレム』系のシミュレーション(というよりは『ファミコンウォーズ』か?)に、手軽に遊べるパズルゲームを足して、DSのタッチペンで短時間に遊べるように仕立てたようなゲームです。肌に合う・合わないは正直分かれると思いますし、3990円のソフトだったら誰にでもオススメ出来るゲームではありませんが……

 200円なんだから、「一か八か」で遊んでみる価値はあるゲームだと思いますよ!

 自分は今のところ『甘口』の4ステージを何度もプレイしているので、『辛口』を買っていませんし買う予定もないのですが……この調子なら、ふとしたことで「新しいステージをやってみたいなぁ」と『辛口』を買うこともあるかも知れません。こういう売り方はやっぱり、メーカーにとってもユーザーにとっても嬉しいことだと思うのですよ。


 マイナーなジャンルのゲーム、新規にチャレンジするようなゲームはこういう手が有効だろうし。こういう手が取りやすいように、もっともっと「ダウンロードソフトにも面白いゲームがいっぱいあるよ!」と声高に主張して、市場規模を少しでも広げていかなきゃなって思っています。草の根からでも。


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| ゲーム紹介 | 17:53 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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| | 2017/06/10 11:17 | |















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