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据置ゲーム機にこそ、「中断セーブ機能」を付けて欲しい

 1年半ほど前にこんな記事を書きました。
 ザッと要約すると……「DSって携帯ゲーム機だけど自宅で遊んでいる人が多いよね」「じゃあ、わざわざ据置ゲーム機でゲームを遊ぶメリットって何なの?」という。そこからの1年半で『FF13』や『モンハン3』などがミリオンセラーになりましたけど、基本的には状況はそんなに変わっていないと思います。


(関連記事:DSを遊ぶのに相応しいのは外?それとも自宅?
(関連記事:据置ゲーム機のメリットって何なんだろう?



 繰り返しになってしまうんですけど、携帯ゲーム機って便利ですよね。
 持ち運びが出来る。テレビを占有しないから、家族に迷惑をかけない。一人暮らしの人もテレビを観ながらでも遊べる。テレビどころかパソコンの前でもトイレの中でも、(防水グッズを使えば)お風呂に入りながらでも遊べます。そして、多くのソフトは“短い時間で遊べるように”考えてセーブ出来るポイントがあって、本体機能にスリープモードまであったりします。


 携帯ゲーム機のソフトは、昔から「電車の移動中などの短い時間で遊ぶことを想定している」ものが多かったですよね。
 例えばスーパーファミコンで発売された『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』はゲームを再開した時に始まる場所が4箇所しかありませんが、ゲームボーイの『ゼルダの伝説 夢をみる島』は「最後に通った扉(ダンジョンの場合はその入り口)」から再開できるようになっています。どっちの方が短い時間で楽しめるかは言うまでもありません。

 DSで発売されている『ドラゴンクエスト』シリーズも「中断セーブ」機能が付いていますし、多くのソフトは短い時間でも遊べるように「どこでもセーブ可能」や「短い時間で区切られている」仕様になっています。まぁ、『Newマリオ』のようなものもあるので一概には言えないんですけど(笑)。

 ※ DSの『Newマリオ』はエンディング後に「MAP上ならどこでもセーブ可能」に変わる



 携帯ゲーム機がこんなに至れり尽くせりなのに、
 一方の据置ゲーム機はどうよ?



 持ち運び出来ない。テレビに繋げないと遊べないから、家族に「テレビが観たい」と言われたら電源を切らなきゃならない。一人暮らしの人もテレビを観ながら遊べない。パソコンの前まで持っていけないし、トイレの中でも遊べない。お風呂の中でも大抵は遊べない(お風呂にテレビある家庭は出来るのかも知れないけど)

 そして、多くのソフトは“短い時間で遊べるように”考えていないからセーブ出来るポイントも短く区切られていないし、本体機能にスリープモードもありません。


 家を出なきゃいけない時間なのに、セーブポイントまで辿り着けなかった―――
 家族がテレビを観たいと言っているけど、セーブポイントが見つからない―――
 観たいテレビ番組が始まりそうなのに、中断セーブ機能はない―――


 携帯ゲーム機ならこんなシチュエーションも無問題!
 なのに、据置ゲーム機だとどうしようもない。「困ったもんだねぇ」で済まされてしまうのです。

 そりゃ据置ゲーム機が売れなくても仕方ないんじゃないです?


 PS2の『ICO』で、終盤セーブポイントが全くないのを知らずに進めてしまって、仕方がないのでPS2の電源を付けたまま1日外出したことがあります。
 Wiiの『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』で、当時は3Dアクションに不慣れだったから40分かけて通路を突破して「フゥ疲れた」とセーブして、次の日付けたら通路の入り口に戻らされたことがあります。


 こういう経験が積み重なっていくと、「ゲームとか……もうイイかな」と思ってしまうものですよ。
 携帯ゲーム機の多くのソフトが採用している“短い時間でも遊べる”工夫を、どうして据置ゲーム機では蔑ろにされるんでしょう?




 僕個人の希望を言わせてもらえれば、
 ソフトにではなく、ゲーム機そのものに「中断セーブ機能」を標準搭載してもらいたいです。

 Wiiのバーチャルコンソールに付いているアレみたいなカンジで。
 ボタン1発で中断セーブ、次に電源を付けると同じところからやり直しで、セーブデータは消滅。このデータを家族分用意できるくらいが理想的。


 舌の根も渇かない内に前言撤回しますけど、
 据置ゲーム機にも“短い時間でも遊べる”工夫をしているソフトは沢山ありますよね。1プレイ30分に収まるように考えて作られているとか、小まめにセーブポイントがあるとか。そういう努力は本当に素晴らしいと思います。でも、そういう仕様は遊んでみるまで分からないんですよ。

 いや、ホント言うと「最後まで遊ばないと分からない」んです。
 自分は最近Wiiの『パンヤ2』を再開したんですけど、序盤は1ゲームが3ホールとか4ホールで1プレイ20分くらいで楽しめたのに、現在(多分終盤)は1ゲーム9ホールとかで40分くらいはかかってしまうようになりました。1回のプレイ時間が延びて、気軽に電源を入られなくなったのです。

 しかも、毎回「ローディング」→「企業ロゴが延々と続く」→「セーブデータ選択」→「ローディング」→「コース選択」→「ローディング」→「ゲームスタート」なんだもの!ゲームを始めるまでにどれだけ時間かかると思ってんだ!!



 まぁ、ということは……裏を返せば、バーチャルコンソールみたいな「中断セーブ機能」は技術的&権利的に不可能だってことじゃないかと思うんですけど(笑)。

 コレくらい割り切ってユーザーに歩み寄らない限り、据置ゲーム機は携帯ゲーム機に適わないと思うんです。
 「技術的&権利的に不可能」かを置いて自分の希望だけを語るのなら、据置3機種は今すぐ本体アップデートでこの機能を入れるくらいの気構えがないと未来はないと思うんですよ。少なくとも日本国内では。海外だって、この先どうなることやら。


(関連記事:『キミの勇者』は電源を入れた後に企業ロゴが出ないらしい


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○ 1時間戦えますか?
 インターネットでゲームの話を読もうなんて人は「ゲームが大好き!」「四六時中ゲームのことばかり考えてる!」って人が多いと思うので、この記事を読んで「ふざけんな!」「ゲームが好きだったら“ながら”でゲームやるんじゃねえ!」「1~2時間ゲームをやるためだけの時間を確保できなくて何がゲーマーだ!」「オマエのようなヤツがいるから戦争は終わらないんだ!」と怒りだす人も少なからずいると思います。


 んで……
 ゲームを作る側の人も「ゲームが大好き!」な人が多いですから、少なからずそう思っている人がいるんじゃないかと思います。そういう人が「1~2時間ゲームをやるためだけの時間を確保しないと楽しめないゲーム」を作って、1~2時間ゲームをやるためだけの時間を確保できる人がそれを買う――――

 別にそれが悪いことだとは思いませんけど……
 「1~2時間ゲームをやるためだけの時間を確保できる人」の数がどんどん減少しているのに、
 「1~2時間ゲームをやるためだけの時間を確保しないと楽しめないゲーム」は変わらずどんどん投入されて、結果過当競争になってしまっているんじゃないかと思います。需要と供給がミスマッチなのに、「もっと良いものを作らなきゃ!」と予算が膨れ上がっていく。



 そして、生まれる「こんなに良いゲームなのに売れない日本はどうかしている!」みたいな論調。




 「ゲームが好き!」だけど「1~2時間ゲームをやるためだけの時間を確保できない人」は沢山いるのですよ。
 そういう人達を拾い上げる方法――「中断セーブ機能」がベストだとは思いませんし、そもそも技術的に難しいだろうから現実的な話でもないんですが。それに相当するくらいの方法が出ない限り、日本では据置ゲーム機は今以上にニッチな市場になってしまいますよ。


 最近Twitterで「Wiiは勝ちハードか?」みたいな話を色んな人としたんですけど……
 日本の普及台数はDS>>>>PSP>Wiiなワケで、最初も今も3番手ハードだったと僕は思っています。Wiiを発売前から応援していた身からすると一度も「勝ちハードになった」なんて思えませんでしたし、「ソフトが集まってくる」感覚もずっとなかったです。


 PS3やXbox360についても同様。
 海外では、特に北米市場だと据置ゲーム機が強いですから「据置ゲーム機用のソフト」が注目されますけど、日本では洋ゲーが売れないなんて議論はここでも何回もしています。逆に、「日本の企業が海外市場に向けて作ったソフト」が日本での支持を失っていくという話も以前にしました。

(関連記事:極端な話、日本ではFPSがこのまま流行らなければイイナと思う
(関連記事:洋ゲーが日本で売れないのは果たして「洋ゲーだから」なのか?
(関連記事:日本のゲーム会社すら日本市場を見捨てるのか




 こんな状況で、じゃあ据置ゲーム機の魅力を伝えるにはインターネットを活用したオンラインゲームだな!みたいなことを言う人もいるでしょうけど………オンラインゲームこそ「好きな時にパッと付けて」「観たいテレビが始まるからパッとやめる」みたいなことがしにくいゲームじゃないですか。

 「相手」がいるから、急に切断とかしたら「申し訳ない」と思うじゃないですか。

 日本の携帯ゲーム機が“短い時間で”“気軽に電源を入れられる”からヒットしているのに、真反対の方向に舵を切っているだけでは……そりゃ日本では苦戦してしまうと思うんですよ。



 まぁ、携帯ゲーム機と同じ土俵で戦っても勝ち目がないので敢えてニッチなところに飛び込むというのも選択肢としてはあるんですが……それを三社がやって、そこに無数のソフトメーカーがソフトを投入しているんだから、そりゃ苦しくなってしまいますね。

 これを何とか出来るのはハードメーカーだけなので、今はムリでも“次”は頑張ってもらいたいです。
 据置ゲーム機に“次”があるのかって疑問はありますが……


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| ゲーム雑記 | 18:00 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

既にPSPはTVへの出力機能を持ってますし、PSPgoならコントローラもPS3のが使えTVにも出力できる。この状態だと完全に小さい据え置き機なんですよね。いずれ携帯機の解像度がフルHDになったとき、専用液晶とTV出力のハイブリッドが基本になって、据え置きと携帯機の区別は無くなるんじゃないでしょうか。DSみたいなダブルスクリーンは難しいですが。

本当にハイスペックを追い求めるゲームはPCゲーだけになりそうな気もします。


自分は据え置きのほうが好きですが、別にどっぷりとゲームに浸りたいからじゃなくて、単に物理的に「楽」だからってだけなんですよね。
画面が大きくて目が疲れないし、携帯機みたいに手元をみなくていいので肩も凝らない。携帯機はプレイすると肩が凝るのがわかっているので、電源をつけるのが億劫だったりします。たぶん世間とは逆で、またおっさん臭い話でもありますが。

だから据え置きはどっぷりと重いゲームにしていくべきだー的な流れになると「まってくれそうじゃないんだ」みたいな気持ちです。

| あわれ | 2010/08/24 21:43 | URL | ≫ EDIT

個人的にはWIIは「勝っていることは勝っているけど大勝ちしてはいない」と思ってます。 野球に例えるとイチローのようなアベレージヒッターみたいな感じ。 コンスタントに良ゲーを出して高水準を維持している――細く(と言うほど細くはないけど)長く、な印象を受けます。
据え置き機でやれる携帯機以上の事といえば“高画質・高音質”もしくはWIIのような特殊な操作性くらいしか考えつかないのですが…それ以外にも何か魅力のある「据え置き機でしかやれないこと」を創り出して行かないと、これからの見通しは暗いかも知れませんね…。

ただ、FCが出た頃からゲームをやっている身としては、据え置き機に対して並々ならぬ思い入れがあるので、この先も据え置き機には頑張って欲しいところですが(苦笑)

| じぇふ茶 | 2010/08/24 22:24 | URL |

ホントですよね!

私もトルネコ2(PS版)のもっと不思議のダンジョンで、中断の巻物がいつまでたっても出ないのが、ふに落ちませんでした。でも、人気ソフトでかなり売れたにもかかわらず、セーブの件に触れたamazonなどのレビューは探しても皆無で、かなりショックでしたね。
どうやら名作扱いのようですが、私にはそれだけで低評価です。
今は、GBAのトルネコ2にGAMEBOY PLAYERを繋げてのプレイを考えています。

| ktm | 2010/08/25 22:34 | URL |

完全に同意

PS3や360になってPCモニタでゲームが出来るようになったのでテレビ占有問題は解決したものの、ゲーム出来る時間は細切れなのでついついPSPやDSに走りがちです。

| 田中山 | 2010/08/26 08:27 | URL |

内容が無い長文コメント

長時間プレイなどを前提とするものに関しては、
中断機能は個々のソフトでほしいとは思うことはあります。
ファミコンでいう「PAUSE」した状態で電源の切れる機能があったらなと…

とはいえ、VCの中断機能に関しては、正直邪魔扱いしてました。
なんでタイトル画面から常に始まんないんだよと。
(同じ様な機能で、DVDプレーヤにある「途中から再生機能」も同じ)

中断状態のセーブデータをつくらない方法もあるみたいですが、
必ず最初から始められるオプションでもあればよかったかなと思ってます。
(個々のソフトで、エミュの共通機能として持ってると思うので
 Wii本体側で設定するとすれば「中断データあっても無視する」とすればいいのかなと)

据置機に携帯機のようなスリープモードは正直向いてない気も。
最近のPCや携帯ゲーム機のように「1人に1台」持ってるのではなく、
「1家に1台」というのがまだ前提にあると思うので、中断されてしまうと、
他の人が別のゲームで遊べなくなるという事態が出てきそうなんですよね。
現実的に無理というのはこうゆうところもあるのなと想像します。

それを考えないことを前提にして、本体側でスリープモードみたいな機能をつけるようとするなら…
Windows等にある「休止状態」のような機能になるのかなぁと。
PS3とXboxなら、今の状態をHDDに丸ごと状態保存し、ログオフするみたいな感じでしょうか。
まぁこれだとWiiじゃできないだろう…(XboxもHDD搭載してないものだと使えない)。

「スタンバイ」だとDSやらPSPと同様に常に電源供給されているわけなので…
電気代とかで優しくなかったりするので、向いてないでしょうね。
逆に電気をあまり食わないWii向きかもしれません。

長いこといったわりに

「電源入れたら、電源切る前の状態からすぐにでも再開できたらいいな。」
「VCの中断機能は正直いらないけど、あって困るものじゃないから選択できたらよかったな。」
「本体側でやるの無理そうだから、個々のソフトで実装しておいてほしいな。」

と3行で終わった…。


据置機…>長時間プレイ向け
携帯機…>短時間プレイ向け

と住み分けできてんじゃ無いかとも思ったけど…そうゆうわけでもないですよねぇ…多分。


※最近、販売数的に PSP>PS3>DS>Wii>Xbox な気がする(妄想)

| inoken | 2010/08/26 12:44 | URL | ≫ EDIT















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