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広がる世界・認識する世界

 じいちゃんになったら相撲見て、将棋して、盆栽する生活になるんだと思ってたな
 (『無駄な知識などない』さん

<以下、引用>
17 :イラストに騙された名無しさん :2007/11/27(火) 21:31:11 ID:UOhp36nF
>>15
じーさんが盆栽やってるのは、
じーさんが若い頃に盆栽ブームだったんだよ。
これは本当の話。
</ここまで>



 そ、そうだったのか!
 気になって検索してみたら、戦後の高度経済成長期に盆栽ブームがあったという説をチラホラ見つけました。大体50~60年くらい前?とすると、当時働き始めた20代くらいの青年が「今は忙しいけど定年後に時間が有り余ったら盆栽を始めよう」と思って現在70~80歳くらいか。合点はいきますね。



 何歳になったら盆栽を始めて演歌を好きで聴いて笑点の観覧に行くようになるのか―――というのは、定番の話題だと思います。老人が好きなものに今は興味がないのだけど、ある日突然興味を持つようになるのかみたいな話。
 ただ、実感として年齢をとることで好みが変わるのは「あるなぁ」と思います。食べ物の好みなんかは顕著で、湯豆腐が美味いと思えるようになったのは20代になってからですし。最近自分は「演歌ってイイなぁ」と思うようになってきました。盆栽の境地は恐らく最も高いハードルだと思うんですが、肉体も精神も変わるんだから好みが変わるのも当然のことだと思います。

(関連記事:好みは変わる、考え方も変わる



 んで、思い出したこと。
 こういう話題が数週間前の『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』(@TBSラジオ)でされていました。「盆栽は何歳から始めるのか?」「そもそも盆栽ってどこに売っているんだ?」「盆栽って売っていなくない?」という会話の流れで出た結論がこうでした。


 「盆栽に興味がない内は、盆栽が売っているのが見えないだけ」説


 納得。
 宇多丸さんは流れで「実はコンビニとかでも盆栽は売っているけど気付いていないだけなんじゃないのか」と笑い話にしていました。コンビニ店員の経験あるんで流石にそれはないと断言出来ますけど(笑)、商店街に盆栽を売っている店がポツンとあっても目に入らないし、認識していないだけというのは確かにありそうな気がします。

 車の免許が取れる年齢になるまで、車関連の店を認識していない―――これは構成作家さんの出した例でしたが、これも頷けます。18歳になって免許取るかなーと思って始めて自動車教習所のパンフレットってこんなにあるのか!って驚きましたものね。


 自分は大人になってから漫画を描いてみようと無謀にも始めた人間なので、「Gペンとかスクリーントーンとかどこに売ってるんだ?」というところから始めました。すると、小学生の頃から利用していた駅前の文具屋さんの、普段見ていたシャーペンとかボールペンの棚の一つ向こうの棚に漫画専用の区画があったという。
 うわっ!今まで知らんかったけど、こんなとこにあったのか!と驚きました。
 漫画を描き始めるまで、見えていなかっただけなんですよね。


 そうだ、もっと分かりやすい例がありました。
 お笑いを熱心に好きだった人はまた違うと思うんですけど、自分はM-1グランプリが始まるまで「漫才はお笑い芸人がブレイクする前にやるもの」くらいの認識でした。後はベテラン勢だけ。テレビの枠の中にだけお笑い芸人がいるものだと認識していたので、漫才とかコントとかが“主戦場”として存在することを知らなかったんですよ。

 M-1きっかけで「漫才って面白いんだ」「漫才って色んなスタイルがあるんだ」ということを知ったし、お笑いライブというものを「あ、こんなに色んなところでやっているんだ」と認識できるようになりました。以前からのお笑い好きの人は「オイオイ何言ってんだコイツ」と思われるかも知れませんが、こういう人は多いんじゃないかなぁ。





 僕らが認識している「世界」って、本当に存在している「世界」のほんの一部だけなんだと思うんですよ。そして、ふとそこに興味を持つキッカケさえ持てば広がる世界が待っているんだと思うのです。


 生きていると、辛いことって沢山あります。
 「あー、もう碌なことねえなぁ」と思うサイクルが続いちゃうことがあります。
 「楽しいことなんて何一つないなぁ」としか思えない時があります。


 でも、たった棚一つ分。
 隣の棚を見るだけで、そこに自分が知らなかった「世界」が広がっているんです。

 そう考えると、まだまだ「世界」は面白いじゃないですか。




 サッカーに興味のない人にW杯を勧めて、アニメに興味のない人に『けいおん!!』を勧めて、ダウンロード購入ソフトに興味のない人に『フォトファイター』を勧めて―――と、自分の2010年は“世界の入り口”を見つける1年だったのだなと思い返し、今年の記事を締めくくろうと思います。


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【お知らせ】
 作業がなかなか終わらないんで、年末年始のブログ更新は「今月のまとめ」「2010年のまとめ」「2011年の抱負」のみとさせて頂きます。御了承お願いします。本格復帰は……とりあえず下描きが終わってから。それはいつだろう。

 Twitterやmixiは今まで通りに使っていると思うので、生存報告はそちらで。
 ではでは皆様、よいお年を。

| ひび雑記 | 17:50 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

>「漫才はお笑い芸人がブレイクする前にやるもの」
THE MANZAIブームと、花王名人劇場でやすきよ漫才がブイブイいわしてた時代の人間からすると
とてもありえない考えですなぁ。
そっかぁ、今の若い人はそうなんだ。

んで、そんな爺さんは
お笑い芸人は「なにが売りなんだかよく分からない芸能人」がブレイクする前にやるもの
と思ってたりするんですが、どうすか? 笑えないお笑い芸人ばっかでしょ。
2ちゃんでよく言われる、「笑わせる」と「笑われる」は違う、というやつで。

世界を広げるのは凄く結構なことなんですが、なんで隣の棚しか見てないのに本職にしちゃうんですかね?
映画監督になりたいゲーム屋さんとか……。

| fatbob | 2010/12/23 21:36 | URL |















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