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漫画を1500冊持ち歩けるという革命――電子書籍への期待

 ちょっと前の話ですが……
 昨年末の『キラ☆キラ』で神足裕司さんが電子書籍についての話をされていました。詳しい人にとっては「今更」なことですが、神足さん自身も勉強している最中らし「電子書籍なんてちんぷんかんぷんだ」という超初心者の人には分かりやすい話をされています。
 WEBからもポッドキャストで現在も(もちろん無料で)聴くことが出来るので興味ある人は是非。


 2010年12月21日(火)神足裕司 ペラ☆ペラ


 キンドルには1500冊も本を入れられる。

 「でも、1500冊も本を読めます?」という神足さんの談。
 神足さんは「日本では電子書籍は流行らないと思う」と締めくくっていますし、自分もそうした主張は分からなくはないです。果たして電子書籍の恩恵を受ける人というのはどういう層なのか、その恩恵を受ける人というのはごく一部の人に限られているんじゃないか。




 しかし、活字の本1500冊はなかなか読めないけれど、手元にある漫画は1500冊くらい軽く越えているって人はこのブログを読んでいる人の中には1人や2人ではないと思います。自分はもう置き場所がないのでペースが止まりましたけど、一時期は毎年200冊ペースで所有漫画が増えていました。1500冊なんてそんな大変な量でもないと思います。
 電子書籍なら置き場所にも困らないので、欲しい漫画が全て電子書籍でも出るようになったらまた散財する日々に戻りそうです(笑)。




 置き場所については、多分同意して下さる人が多いと思うので……
 別に僕が書かなくてもイイかなと、今日はこっちの話にします。



 「1500冊の漫画を1つの端末に入れて持ち運べる」ことで漫画読みライフはどう変わるのか?


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○ 外出先で漫画読んでいますか?
 学生時代、片道1時間以上通学電車に乗っていた僕ですが……
 すげー漫画好きだったにも関わらず、電車の中ではあまり漫画を読んでいませんでした。漫画って1冊を30分もかからずに読み終わってしまうので、時間つぶしにはちょっと持たないんですよね。

 何冊も持つというのも手なんですが、カバンの中にそんなに何冊も入れるほどのスペースはありませんし。一応、「本業」のために教科書やらジャージやらを持っていかなきゃなりませんからね(笑)。


 なので、(漫画ではなく)1冊を読むのに時間のかかる活字の本を読むことが自分は多かったです。
 文庫本なら省スペースだし、片手で持てるから吊革つかまりながらでも読めますし。



 あと、意外に「読もうと思っていたけど気分じゃないなぁ」ということもありますよね。
 これは漫画でもそうですし活字の本でもそうなんですが、学校ですごくイヤなことがあった帰り道に鬱な漫画とか頭を酷使するような本とか読みたくないですもの。気分に合わせて読む本は選びたい。でも、カバンのサイズに限りがある以上は、出来て「数冊のレパートリー」でした。



 1500冊持ち運べるというのは、そういうメリットなんです。
 自分の部屋で自分の本棚から好きな漫画や本を選べるように、世界中の何処ででも「今読みたい本」を選ぶことが出来る――――
 「家でしか読まない」のならメリットはあまりなくて、むしろそうした人に「外出先でも漫画や本を楽しく読める」という魅力を提供するのです。


 例えば、“名作”と呼ばれる旧作漫画の「全巻パック」みたいのを用意して、ボタン1発で全巻ダウンロード購入が出来てしまえば。読んでみたかったけど「全40巻」とかは物理的にしんどいなぁと思っていた人も、移動の空き時間にチョコチョコと読み進めることが出来ますよね。

 というか、「ダウンロード販売のゲーム」で一番のキラーソフトが『スーパーマリオブラザーズ』なみたいな話で、「電子書籍」も過去の名作を全巻パックで売るとかが一番のキラーコンテンツになるんじゃないかと思うのですよ。
 と思ったら、iPadでも読めるイーブックでもそういう「往年の名作」特集をやっていました(笑)。ちょっと値段が高めなのがネックかな……



 こんな記事を書いておきながら実機触ったことがない僕なんでフワッとした「こういう機能があったら便利だなー」くらいの話で申し訳ないのですが(笑)。
 1500冊の蔵書をタイトル検索ですぐにひっぱり出してこれるとか、その本にそれぞれタグ付けたりとかリストに入れたり出来るとかとか、しおり挟んでおいてすぐに続きから読めるとかとかとか、こっちにしおり挟んでいる間にこっちの本を読むとかとかとかとか、「この本を読んだ回数ランキング」が表示されるとかとかとかとかとか―――(機能的には実現がさほど難しくない)そういう機能があるだけで、漫画読みライフは変わると思うんですよ。





 これ以外にも色々あるんで何回かに渡って書くつもりですけど……
 基本的には、「紙の本」と「電子書籍」の関係は、前回の記事で書いた「パッケージソフトのゲーム」と「ダウンロード販売のゲーム」の関係と一緒だと思うんです。「紙の本」によるビジネスが構造的に抱えていた不満点を「電子書籍」は解決してくれるので、「紙の本」に不満を持っている人ほど「電子書籍」の革命による恩恵を沢山受けるのだと。


 「電子書籍」はすっごく(今までの)本が好きな人が喜ぶのだとか、
 「ダウンロード販売のゲーム」はすっごく(今までの)ゲームが好きな人が喜ぶのだとか、ではないと自分は思っています。むしろ今までのそれらに不満を持っている人が、「本って面白いんじゃん」「ゲームって面白いんじゃん」と思い直せる可能性があるんだと思うのです。


 「本好き人口の拡大」「ゲーム人口の拡大」



 ……と、ここまで書いてきましたけど。
 ネックなのは「1500冊漫画を持っている人」でも、「キンドルを買ったばかりの状態では1冊も入っていない」ということなんですよね。1500冊入るというのはポテンシャルの話なので…1500冊買い直す財力や、“自炊”して手持ちの本を1500冊電子化する労力のことを考えると。「別に紙のままでイイんじゃん…?」と思わなくもないですよね(笑)。

 iPodに代表されるデジタルオーディオプレイヤーの勝因って、「手持ちのCDをそのまま入れられる」にも関わらず「手持ちのCDが失われるワケではない」ところにあると思うので。音楽が電子化に成功したからとって、書籍も成功するかというとそうでもないですよね。
 「手触り」というのも大きいですし(個人的には「紙の本はめくるのが面倒くさい」という潜在的な需要もあると思っていますけど)。


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| 漫画読み雑記 | 17:57 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

電子よりは紙派ですが、試し読みするには便利だと思う。
紙だと買うまでわからかったり、売り場の面積などの問題もあって実物がなかったりするので。
試し読みで気に入ったら通販したり、電子書籍のまま続きが見れるようになればいいなと。

| chaga | 2011/02/02 12:55 | URL |















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