やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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乗り遅れたものに、後から乗った方が楽しい場合もあるさ

 この話題、昔に書いたような記憶もあるのですが……
 グーグルさんで検索しても出てこなかったので「思いついたけど書かなかった」のかなぁ。



 先週の『おぎやはぎのメガネびいき』(@TBSラジオ)にて「乗り遅れたから今更乗れなくなってしまったもの」という話題がされていました。おぎやはぎの御二人はジブリの映画を1本も観たことがないので、もう観たくても観られなくなってしまったとのこと。世間で話題になって「面白いよ!」「面白いよ!」と言われるほど、観られない。『ルパン三世 カリオストロの城』は好きらしいので、『紅の豚』とかは観たらハマりそうなんですけどね。

 でも、理屈では「観たらハマるんだろうな」と分かっていても、感情で観る気にならない―――というのはすごくよく分かります。
 例えば、「今友達みんなで飲み会やってて超盛り上がってるからさ!オマエも来いよ!」って電話がかかってきた時に、「そんなに盛り上がっているなら行かないと損だ!」って思う人と、「そんなに盛り上がっている中に途中から入りたくない」って思う人がいると思うんです。


 そういう誘いの電話をしてくる人というのは、世の中が前者の人ばかりだと思っているのかも知れませんが、後者の人だって沢山います。
 同様に「世間で話題になっている中に途中から入りたくない」って人もいるでしょうし、そういう人に「世間でこんなに話題になっているんだよ!」って薦めても逆効果なんですよね。



 特にこれ、ラジオに出て喋っているような人はそういう意識があって当然で。
 伊集院さんなんかも「みんながまだ知らないものに率先して手を出すべき」と仰っていますもんね。
 それ前提で逆に「今更これ始めました」みたいな話題をすることもありますけど、やっぱり自分の言葉で喋ってギャラをもらっている以上、「みんなが知っているし思っていること」を当たり前に喋っても飽きられるという意識があって当然ですし。限られた時間をわざわざ「みんなが知っているもの」に費やすこともない――――ってのも真っ当な考えだと思います。



 でも、僕らみたいな一般消費者は関係ないですよね。
 奇しくも番組の終盤で小木さんが言っていたこと。「俺達『24』はリアルタイムで追いかけていたけど、次のシーズンが出るのをヤキモキして待っていて。今から『24』を観る人はそういう思いをしないで一気に観られるんだよなぁ」と(※ 発言の要約です)。

 完結した漫画を全巻一気に読めば、「次の巻が出るまでに内容を忘れちゃった」みたいなことはなくなりますし。
 発売直後のゲーム機よりも、発売から数年経ったゲーム機の方がソフトが沢山出ているので「どのゲームを遊ぼうかなー」という選択肢が増えますし。“評判の良いゲーム”だけをチョイスして遊ぶことも出来ます。廉価版が出ていたりもしますもんね。

 “コンテンツが残る娯楽”は、乗り遅れた後から乗った方が良い側面もあるんですよね。




 悪い側面はというと“体験の共有”は出来ないということ。
 今「2010年のサッカーW杯の録画を観始めたんだけど凄いね!日本、決勝トーナメント行けるのかドキドキしてるよ!」って言われても返答に困るしかないですよね(笑)。オマエは1年間無人島ででも暮らしていたのかい?と。

 ブームになっているからこそ面白いってものもあって。
 『まどか☆マギカ』のあの「1話1話に大騒ぎした」あの体験というのはやはりリアルタイムでしか味わえませんし、もう周りが誰もやっていないのに『トモダチコレクション』を始めてもブームの頃の面白さはないでしょうし。


 沢山の人を一気に動かすものは、“体験”が鍵になっている―――というのは分かりつつ。
 その両立が難しいよねというところ。


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 ちょっと話がずれてきたので戻します。
 コンテンツを作っている人―――例えば個人でブログやらTwitterやらをやっている人は、「今日の記事(POST)からでも読んで欲しい」って思っている人がほとんどじゃないかと思うんです。「記事番号1番から順番に読んでけ」なんて思っている人はいないんじゃないですかね。


 ウチなんて、この記事が1242番ですもの。
 1番から読み始めたら全部読むのに何日間かかるのでしょう。



 ラジオ番組だってそうですよね。
 「今日から聴き始める人」がいるのだと、コーナー説明を1回1回やりますもんね。


 作っている側はそういう意識なんです。
 「乗り遅れた人には、今日からで構わないから乗って欲しい」と。

 だから「乗り遅れた人はこっちから乗ってください」という入り口を用意していたりしますよね。

 放送中の連続ドラマを夕方に再放送して最終回には合流出来るようにするとか。
 シリーズ映画の上映開始直前に前作をテレビで放送するとか。
 さっき書いたゲームの廉価版もそうか。『モンハン』とか『龍が如く』はこれが機能した例って言われていますね。



 これらの成果がどのくらい上がっているのかは分かりませんけど。
 コンテンツが飽和状態の今、そのコンテンツの出来に自信があるならば「乗り遅れた人はこっちから乗ってください」という入り口こそが大事なんだろうと思いますし。作っている側・売っている側がここを重視しているのだから、受け手が「乗り遅れたから今更乗れないなー」と思う必要もないんだろうって思うのです。


(関連記事:一般人にもオススメできる深夜アニメとは?
(関連記事:「知ったか」≒「にわか」)


 まぁ……理屈では分かっていても、感情として億劫だってのも自分に当てはめれば分かるんですけどね。一歩目を踏み出すのってパワーを消費しますもの。


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