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3DS売上げ苦戦の原因は「DSに不満を持たれていなかったから」だと思う

 さて、書くか。

 自分は去年のE3の頃から1年通して「この方向性だとマズイんじゃないの?」「このソフトラインナップだとヤバイよ」「この価格だと苦戦するよ」と3DSを否定的に書き続けてきたんですけど、今更またそんなことを書いても「私3DSが苦戦することはずっと前から分かっていました」と言っているみたいで凄くカッコ悪いですし(笑)。

 僕が3DSが苦戦すると予想していた要因は、「日本では以前から3Dアクションゲームがマイナージャンル(※1)」「日本ではアナログスティック操作のゲームは売れない」「立体視に特化したハードと宣伝すると、大多数のユーザーが興味のない3Dアクションゲームばかりのゲーム機だと思われる」ということで―――

 これらの話はウチのブログでもう10回くらい書いてきましたから、ずっと読んでくださっている人には「もういいよ!その話は飽きたよ!!」と思われることでしょう(笑)。
 なので、今日はちょっと変わった視点から3DSの批判記事を書こうかなと思います。

※1 PSPの『モンハン』だけは大ヒットしているので、オフライン協力プレイがあると状況は変わりつつありますけどね。完全新作なPSPの『ゴッドイーター』は、PS3の『メタルギアソリッド4』、PS3&Xbox360の『バイオハザード5』等といった人気シリーズと同クラスの売上げを残しています。




 DSって多分、すげー満足度の高いゲーム機だったと思うんですよ。
 4バージョンも出したことで弱点が潰されていきましたし、外に持ち歩きたい人にはDSi、家で遊びたい人にはDSiLLと言ったように「それぞれに相応しいバージョン」が用意されたというのも大きいと思います。


 ゲームソフトを作る側からすると「DSのスペックだとグラフィックが…」とか「この解像度だと…」とか「十字キーだけだと3Dアクションゲームが…」と不満を抱いていたのかも知れませんが、DSのソフトを楽しんでいたような人達はそれが別に気にならないから楽しんでいたワケです。

 『ラブプラス』が20万本以上売れたにも関わらず「この20万人はラブプラスのグラフィックに不満があるに違いない!」と言われても、いやー不満がないから買っているんだと思いますよとしか言いようがないです。


 DSのスペックだと3Dアクションゲームを作りづらいというのはあったのかも知れませんが……『Newマリオ』はもちろん、『カービィ』2本に『ヨッシー』1本が100万本を越えているということを考えるとDSは2Dに特化したゲーム機と思われたからヒットしたとも言えると思うのです。

 「最近のゲームは複雑でついていけなかったけど、DSなら自分にも楽しめそうだな」と。


 DSのスペックに不満を持っていたのはゲームを作る側の人達だけで、ゲームを遊ぶ側の人達はDSで満足だったんじゃないか――――?(※2

 いや………正確に言うと、「スペック」というものが分からないような人達にも受け入れられたからDSやWiiはヒットしたって表現ですかね。
 3DS版の『レイトン教授』や『どうぶつの森』の映像を観て、「立体視使わなきゃ普通のDSでも遊べるんでしょ?」と本気で言っている人をリアルでもネットでも見かけたことがあるんですけど――――そういうものだと思うんですよ。立体視の機能を除くと、DSと3DSのスペックやグラフィックの差なんて分からないような人達に受け入れられたからDSというゲーム機は大ヒットしたんですよ。


※2 もちろんコレは「DSを楽しんでいた層」の話。
 「DSを楽しめなかった層」、もっと言うと「PSPに流れていった層」は別なので―――3DSの路線はこっちの層を狙ったという結果なんだと思います。





 当然この話は3DSに限った話ではありません。
 『428』の紹介記事を書いた際に、ファミコンからスーファミに切り替わった頃の話を書きました。

 スーファミが出た頃でも「グラフィックはファミコンのままでイイから『スーパーマリオワールド』とか『ファイナルファンタジー4』をファミコンでも出してくれないかなぁ」と小学生の僕は言っていました。『シムシティー』が出て、『弟切草』が出て、『ストリートファイターII』が出て、『スーパーマリオカート』が出て、どんどん「これはファミコンじゃムリだ」と言い訳できなくなりましたが。


 PS3が出た時も言われていましたよね。特に値下げ前は。
 「PS2に不満はないのでもっとPS2で頑張って欲しかった」「PS3はこんなスペック必要ないから、PS2.5くらいのスペックで価格を抑えて欲しかった」と言っている人を数多く見ました。僕はPS2に「壊れやすい」という不満点がありましたから同意は出来ませんけど(笑)、満足度の高いゲーム機は世代交代に苦しむんですよ。

(関連記事:どうして任天堂は「10代後半~20代中盤の層」に弱いのか?


 
 同じことはこれから発売するゲーム機―――PS VitaやWii Uにも言える話。
 自分はWiiに「遊んでいる間はテレビを占拠してしまうので長時間プレイするゲームが遊びにくい」という不満を持っていたので、Wii Uの液晶コンには凄く期待をしていますが。そうではないWiiユーザー、特に一人暮らしの人や自室のテレビにWiiを繋いでいるような人は「別にWiiのままで良いじゃん」って意見を持つんだろうなっと思うのです。

 「HD化すればWiiからWii Uに移行してくれるはずだ!」なんて甘っちょろいことを考えていたなら、3DSの立ち上げと同じ道を辿ることになると思いますよ。


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 自分は右目の視力がないので立体視が出来ませんし、解像度の違いもぶっちゃけよく分かりません。DSのグラフィックと3DSのグラフィックだと「カクカク具合が違う」くらいは分かりますけど、別にそこに不満はありませんでした。


 そういう僕の意識からすると、立体視とか解像度といった「グラフィック面の強化」は―――麻雀でいうドラのようなもので、絶対に買いたいソフト(『ドラクエ』や『ポケモン』のような人気シリーズや『脳トレ』のような話題作)についていると嬉しいものだけど、特に遊びたくもないソフトに立体視や高解像度が付いたとしても別に欲しいと思われないんじゃないかって思うのです。


 「今までは3Dアクションゲームが売れなかったけど、立体視がついたからコレで売れるようになるぞ!」って、そりゃ楽観的すぎるでしょうよ。



 逆に言うと、今どれだけ「3DS終わってるwwwww」と煽っても、『マリオカート』とか『どうぶつの森』とか『ポケモン』とか『ラブプラス』といった“絶対に遊びたいと思われているソフト”が出ればまた腹立つくらいに売れるんでしょうし、そういうソフトが出て初めて「ゲームに立体視が付くとこうなるんだ!」と思ってもらえると思うんです。

 自分の好みからすると、そういう“前世代の資産”としてのシリーズ作ではなくて、「これぞ3DSでしか出来ないゲームだ!」と思わせてくれる新規ソフトを出して欲しいんですけどね。スーファミの『弟切草』を見て、当時の自分が「これはファミコンじゃムリだ……」と度肝抜かれたようなソフトを。


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