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アニメ『花咲くいろは』各話感想メモまとめ(1話~13話)

 またしても、mixiにメモしていたアニメ感想をまとめる記事です。
 過去の文章の流用だから手軽に書けると思ったら、自分の感想を読み返してコメント追記しなきゃならないのですげー時間かかる記事なのねこれ!ここの部分は毎回コピペ!

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(関連記事:アニメ『けいおん!!』各話感想メモまとめ(14~26話)
(関連記事:アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』各話感想メモまとめ(1話~最終話)


<ルール>
・1話から13話までの感想メモをコピペ
・“13話まで観終っている”現在の自分のコメントを赤字で補足
・なので、基本的に13話までのネタバレを含みます
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな


 ということで、今回の記事も超長くなることが予測されるので格納しました。
 続きは「続きを読む」か「記事URL」をクリックにて表示です。ではでは。




<04月10日 22:47更新>
○ 第1話「十六歳、春、まだつぼみ」感想

 先週ようやく冬アニメの最終回を観終わったと思ったら、今週もう春アニメのスタートだよ!
 毎年この時期は1週間くらいの空白期間があったと思うんだけど、今年は震災があって放送スケジュールが後ろにズレこみましたからねぇ。


 ということで、個人的春アニメのオープニングです。
 P.A.WORKS10周年記念作品。製作はランティスだと思っていましたが、あれ……DVD販売はポニーキャニオンなのか。WEBラジオがランティスじゃなくて音泉&響というのもそういうことか。
 コミカライズはあるけれど、あくまで原作はP.A.WORKSということでイイのかな。


 感想行きます!


 い き な り 地 震 速 報 で L 字!!

 何たる不吉な!!


 行き当たりばったりな母親に育てられたヒロインは、反面教師としてマジメで平凡なコに育つ。
 しかし、そんな自分に閉塞感を感じて「今とは違うドラマチックな人生を歩みたい!」と思っているところ―――母親が恋人とともに夜逃げすることになり、母親が逃げ出した祖母のいる旅館に住み込みで働くことになる。


 と、自分で書いていて設定矛盾がものすごい気もするんですけど(笑)。
 まー、言ってしまえば「平凡な日常」から「今まで知らなかった世界」に飛び込む話ですね。ベタっちゃベタなシチュエーション。
 こういう題材って、「平凡な日常」を生きている視聴者に「今とは違う自分」を見せてくれるので漫画でもドラマでも映画でもよく使われますね。願望をかなえてくれる系。旅館という設定も人間模様を描きやすいので、ありがちな場所。


 ・……ということで、別に特筆するようなものもないフツーのお話なんですけど。
 1ヶ月前に観ても何にも感じなかったであろうこの「平凡な日常から抜け出す話」が、今ではとてつもなく切なくて冒頭のシーンからボロボロと涙してしまったのは。どんなに平静を保っていても「3.11」が自分の中に深く刻み込まれていたんだなぁって思います。

 もちろんこのアニメが作られていた頃には、世の中がこんなになるだなんて誰も思っていなかったことでしょうけどね。
 大切だったんだよ。あのビル群も、あの街灯も、電子レンジも。しかし、作品が伝えようとしている以上のものを感じてしまうのも、作り手に対して失礼な気もする(笑)。



 ということで、ベタに「働くということ」を知らないヒロインが分かりやすい失敗をして、一生懸命働いている周りから「オマエ仕事舐めてんじゃねえよ」と言われて挫折して、ここから上がっていこうという分かりやすい構造の話になるのかな。

 キャラ配置もスタンダード。
 厳しい祖母に、気さくな叔父、面倒見の良い先輩、取っ付きにくい同僚に、気の弱い同僚―――


 もう、何か……この後におよそどんな展開をしていくのか想像が出来るし、最終回前くらいから視聴再開しても話についていけると思うのだけど(笑)。

 とにかく絵がスーパーキレイ。
 背景の美しさもさることながら、キャラ造形を魅せるコンテが素晴らしい。ヒロイン演じるかな恵ちゃんのまっすぐな演技も清清しいです。
 「さ……佐天さん!禁書に出番がないからってこんなところに!」とは思ったけど(笑)。
 岸田先生原案のキャラデザも、正直「普通のアニメデザインになったな」とは思うのだけど……まー、それでもヒロインはかあいいですね。身長147cmでかな恵ちゃんと一緒なんだって!これ豆知識!!


 ストーリーや設定には飛び抜けた部分がないけれど、映像の美しさやキャラクターデザインの魅力などなど見所も多いので、とりあえずは他の作品との兼ね合いで様子見かな。
 最後に流れたオープニング映像も躍動感あってよかったですねぇ。


※ 補足コメント
 東京だと4月3日の放送だったと記憶している第1話。
 もちろん当時は地震が頻発していましたし、関東でも計画停電が起こるか起こらないかくらいな時期だったと思います。正直、「普通にアニメの第1話を始められんの?」という時期でした。だから、この第1話はグッと来てしまったのを覚えています。

 この時点で書いている「展開が予測できる」というのは、13話まで観た時点でも変わらず。
 でも、それが悪いワケではなくて、いい意味で「外さない」という安心感を目指した作品だったんだなーと思います。





<04月17日 23:39更新>
○ 第2話「復讐するは、まかないにあり」感想

 本編もさることながら、今回初お披露目のEDなんかを見ると…「背景作画」によほどの信頼(自信)があるんだな!とつくづく思いますよ。

 今週の夕焼けのシーンは凄まじく美麗でした!雲もちゃんと幾層で構成されていて、描くのすごく面倒くさそうで(笑)。授業参観のシーンもそうなんですけど、他の作品だったら誤魔化しているであろう「描くの面倒くさそう!」ってカットをしっかり描いていて非常に好感が持てました。


 「超絶作画による日常健全アニメ」ってことで、マーケティング的には『けいおん!』に近いものがあるのかもですね。
 メインターゲットを維持しつつ、女性向けや家族向けの道もしっかり考えている。だからこそ、東京MXだと夜10時からの放送なんでしょうね。
 夜10時台のアニメというより朝ドラとか昼ドラのフンイキなので、むしろ夕方か日曜朝の枠にやれれば良かったんですけどね(笑)。



 さて、2話。
 1話で「挫折」を味わった緒花が、子どもの頃に誓った「もう誰にも頼らない」の想いのままに他者を拒絶して生きようとするのだけど……実はこれだと民子や菜子と一緒なんですよね。
 あの2人は2人同士の関係は拒絶していないのだけど、それ以外は拒絶してしまっていて。

 そんな彼女らを変えるために「テメーの幻想をぶっ壊す!」と説教をするんじゃなくて、
 主人公である緒花を一度同じステージに立たせて「やっぱりコレじゃダメなんだ!」と視聴者にも緒花にも納得させる構成だったんです。丁寧すなぁ……そのために登場人物達を「ちょっとヤなヤツ」に見せようとも、しっかりとストーリーを描いているという印象を受けました。


 多分、1話で緒花が手放さざるを得なかった男友達や母親についても、アレは第1話の緒花だからああいう結果になったのであって。作中で成長した緒花がもう一度向き合った時には、また違う結果になるんだろうなって思います。



 2話だと「考えを変える」ところで終わりになって「次週へ」となってしまったので、正直「えー消化不良だ」と思ったところもあるんですけど。
 深夜アニメは3話まで見て脱落するか決める人が多いらしいので、1話「挫折」2話「考えの変化」3話「達成」――くらいのペースで、3話までに達成感を見せてくれればイイかな。


 丁寧な脚本に美麗な作画、今のところはケチのつけどころがないですねー。
 「飛びぬけたものがない」という気もしますけど。そこはやっぱりかな恵ちゃんの魅力で!



 中の人な話題で言うと、緒花-菜子の仲居さんコンビは伊藤かな恵-豊崎愛生の『超電磁砲』コンビなんですよね。
 背が小さい分だけ動きがピョコーンピョコーンと可愛いかな恵ちゃんに、背が高くてスタイル良いのにそこも含めてコンプレックス塗れで他者と馴れ合えない豊崎さん。なんか……このキャストというのは意味深だなーと思ったりも。
 つまりアレか!豊崎さんにとって、かな恵ちゃんがやっぱり天使だということか!


 今週のロリ緒花の演技はかあいかった!小学生に小学生を演じさせるとは何事だ!え!かな恵ちゃんって小学生じゃないの!先週も書いたコレ!!


※ 補足コメント
 「先週も書いた」というのはmixiの日記で前週分に書いた『そふてにっ』の感想でした。
 この作品って直情型の主人公が「だけど仕方ないよね」と諦めきっている周囲の人達をどんどん変えていく物語、『とある魔術の禁書目録』とか『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』とかに似ているように―――パッと見だと誤解されがちなんですが。

 2話を見ると分かるように。
 作品としては、一旦緒花の考えを否定するんですよね。「緒花のこの考え方じゃダメなんですよ」としている。主人公だからと言って甘やかすことなく、ちゃんと挫折を味わわせる。この辺が自分がこの作品の好きなところです。





<04月24日 23:50更新>
○ 第3話「ホビロン」感想

 どこが健全アニメやねーーーーーん!!>先週のこの感想へのツッコミ
 亀甲縛り、百合妄想、そして何よりずぶ濡れになってTシャツに貼りついた菜子のおっぱい!!全然エロイじゃねえか!むしろ10時台のアニメでイイのか、と言いたくなるくらいのエロさだ!!けしからん!


 ごちそうさまでした!!



 でもまぁ、「エロ」を「エロ」として描いているというよりは、「エロ」を「ギャグ」として描いているところはあって。やっぱり同じポニーキャニオンの『けいおん!』に通じるものはあるかなーと思っています。「萌え萌えキューン」的なアレ。

 「亀甲縛り」ってぶっちゃけエロくないと思いますしね!
 名前は有名だけど、あれってあんまり実用的じゃないんですよ。特に着衣派的には……って、何の話してんの俺。
 でも、かな恵ちゃんを亀甲縛りにするとかどうなん!小学生に亀甲縛りとか何事だ!え!かな恵ちゃんって小学生じゃないの!?マジで!これ毎週書かないとダメなの!?

 でも、よく見るとちゃんと股に縄を通しているんだな。
 これで身動きしたら………いや、何でもない。


 声優さん的には百合妄想シーンの方がアレだったかもですね。
 しかしである!ここは声を大にして言いたい!
 「豊崎愛生×伊藤かな恵」ではないのだ!「伊藤かな恵×豊崎愛生」なんだよ!!そこを間違えるとは何事だ!!



 いやー、このアニメは感想を書くのが楽しいなぁ(笑)。

 そしてもちろん、本編もすごく面白かったです。
 緒花にしても次郎丸にしても菜子にしても、そしてきっと民子にしても。
 この作品は「才能」と「自信」と「努力」の物語なんだと思うのです。

 それらを何一つ持たずにやって来てしまった緒花だからこそ、この場所で輝きたいと思い、同じように「自分には才能がない」と思っていた次郎丸を救う―――


 ただ、それを「主人公が上から目線で敵キャラに説教をする」という形で描くんじゃなくて、全く同じように自分に「自信」のない菜子の目線を通して描くというのが、この脚本の丁寧さなんですよ。

 菜子は仲居の仕事に「自信」がなくて緒花から距離を取ったのだけど、そんな風にオドオドしている彼女が泳ぎなら「自信」があって、窮地を脱したワケで。これは緒花の言う、次郎丸の「観察眼があることは武器になる」に通じる描写で。
 きっと緒花にも民子にも自分が気付いていない武器があって、「才能」があって、「自信」を持って良くて――――


 次郎丸について「こんなにすぐに改心すんのかよ!」って思う人がいるかも知れんですけどさ……創作家ってそういうもんなんすよ。
 自分に自信がなくてもさ、ひたすら走り続けるしかない存在。だから「才能ありますよ!!」のたった一声だけで救われるんですよ。……正直、このシーンは他人事じゃなくてジーンと来てしまいました。



 それと――――
 1話は「挫折」、2話は「考えの変化」、3話は「達成」になるんじゃないかという先週の感想通り。今週は緒花が初めて「達成」した回でした。それは、緒花自身の力でもあるし、緒花によって変わった菜子の力でもあるし。

 そして、「達成」した御褒美にちゃんと孝ちゃんからのメールが届く。
 「頑張ったこと(=2話で考えを変えて他人に頼ろうとしたこと)が報われるんだよ」としっかり描いているんです。

 ホンッットに丁寧な脚本に正直驚いています。岡田さんの脚本って作品によって全然印象が違いますねー。


 作画は相変わらず凄い。大人数でも作画が乱れていないし、場面転換で廊下をダーッとカメラが走るところも良かった。本気のP.A.はマジ怖ぇわ。個人的には京アニよりも好きかも知れないです。



※ 補足コメント
 大絶賛の3話感想。
 自分の中の空気はこの3話から変わったというカンジでした。「出来のイイ作品」から「大好きな、応援したくなる作品」に変わった瞬間というか。やっぱりアレか、亀甲縛りの力なのか!!ヒンヌー+亀甲縛りの組み合わせは想像以上に良かったということなのか!


 ……さてと(笑)。
 次郎丸に対する緒花の説教シーンはそれこそ『禁書目録』っぽいところもあったと思いますし、これが気に喰わない人はこの作品に向いていないっては思うんですけど。創作家に限らず、自分に自信を持てずに、でももがき続けるしかないって大多数の人に勇気を与えるシーンだったと自分は思います。それはやっぱり菜子の使い方が上手かったなーということ。





<05月01日 23:26更新>
○ 第4話「青鷺ラプソディー」感想

 CV.戸 松 遥 登 場!!
 スーパー下手糞な関西弁にスフィアファンの自分ですら唖然……

 どうしてだよ!関西弁キャラなら関西出身の美菜ちゃんか、関西に住んでいた豊崎さんでイイじゃん!と思ったんですけど。どうも「今日は似非関西弁の気分だったの」というキャラだったそうな。どんなキャラの立たせ方だよ!!



 立ち位置としては「ライバル旅館の孫娘」ということで緒花と対比させるキャラなのかと思いきや、徹をはさんでの民子のライバルキャラみたいですね。クラスメイト男子の中でも美少女ツートップ的な位置だそうですし。


 しかし、どうなんでしょうね。
 民子みたいなタイプってアニメ以外だとあんまりモテナイんじゃないかなぁ……
 男のコって、美しさよりも親しみやすさを求めるし。なので、個人的には菜子の方がモテそうな気がするんですけど。

 ただ、自分は世間の熱とちがって澪もほむらにもそんなだったので、単に自分の好みが一般的男子からズレているだけな気もするか。『花咲くいろは』のキャラで誰が好きか人気投票とかしてくれませんかねー。



 4話ー。
 1~3話は、緒花が喜翆荘の中に居場所を作るストーリーで。高密度にギュギュッと押し込んだため、「日常の描写」はほとんどなかったんですよね。なので4話からは地に脚をつけてその辺も描くということだと思います。
 お風呂も描いて、新キャラも出して、喜翆荘のライバル旅館もしっかり見せて――――と世界観を広げてきました。

 セオリー通りではあるんですけど、キャラデザも含めた作画の魅力があるので、
 「セオリー通り」がとてつもない武器になりますね。この作品の場合は。


 それはそうと、作中でも「小学生がコスプレしているみたい」という発言が!
 こ、これは……かな恵ちゃんへのdisりですか!
 大人になってからもイベントでランドセル背負わされたりしていたかな恵ちゃんへのdisりですか!「小学生がコスプレしている」と「小学生のコスプレしている」じゃ意味が正反対ですけどさ!


 でも、描写として面白かったのが……こんな風に徹さんにdisられている緒花が、高校に行くと「東京からの転校生!」ということでキャーキャー言われるという。
 民子の大人気っぷりも含めて、「喜翆荘という職場」と「学校」のギャップをしっかり見せているってことなんでしょうね。この辺の描写は単なる日常描写なのか、先週の「アナタにも実は得意なものがあるじゃないか」にかかっている描写なのか。



 また、先週の一件以来、菜子と緒花が随分と仲良しになって……
 菜子はちょっと緒花を過大評価しすぎな気もするんですけど(笑)、「みんち」のあだ名誕生の話とかは見ていてキュンキュンしてしまったです。親しくなりたくて呼び名をどうしようか悩むとか青春すなぁ。年を取ると「別に呼び名とかどーでもいいな」と思うようになるんですけどね。

 迷子の神様は伏線にも使えるし、この作品全体のテーマのようなものでもあるか。
 緒花はたまたま喜翆荘にやってきただけだし、菜子も「自分を変えたい」と思ってバイトしているだけ。結名の発言もそれを連想させるものがあります。
 すなわち「今はまだ道が分からず迷子になってさまよっている状態」「いつか光が見えて道が分かるよ」と。

 最終的に緒花がどっちの道を選ぶのかが、この作品のハイライトになりそうですね。
 今が4月の舞台ですから、神無月(10月)までは流石にいかないと思うけど……果たして。



※ 補足コメント
 この時点ではまだ「1クールもの」だと思っていたのでこんなことを書いていますけど、実際には「2クールもの」で作中季節も夏になっていますので―――恐らく作品終盤は10月のぼんぼり祭りがハイライトになると思われます。

 この4話の日常描写も良かったですね。
 緒花と菜子が随分と仲良くなったことで、菜子がここからどんどんネタキャラ化していくことに(笑)。





<05月08日 22:52更新>
○ 第5話「涙の板前慕情」感想

 今週、脚本は岡田さんじゃないのか……と思ったら、樋口達人さんか!
 漫画版『舞-乙HiME』の人じゃないか。そして『宇宙をかける少女』で一気に評判を落とs……あれは樋口さんだけの責任じゃないですけど……

 前回までは岡田さんの脚本と作画監督が女性ということもあって、すごく女性っぽい繊細なアニメだよなーと思っていたのですが。今週は脚本も作画監督も男性だったためか、どうにも別のアニメを観ているかのような感覚でした。
 コンテの違いも大きいか。1・3・4話は監督自らコンテを切っているので同一感があっただけかもですね。


 とにかくまぁ、どうしても「一休み」という印象の今回でした。
 もちろん細部に光るものは沢山あったんですけど、全体的に地味だったというか。毎回目を引いていた美麗な背景描写も、今週はストーリー上ほぼずっと旅館の中だったので画面も地味でしたもんねー。外に出たと思ったら夜ですし。

 絵的な見所は民子のブラジャー姿と、裾をまくりながら浴室を掃除するところと、魚を3枚に下ろすシーンが2回入ったくらいですかね。

 オイラはヒンヌースキーなんで民子より緒花のブラジャー姿が見たかったね!!
 緒花はもう高校2年生だからオイラ別にロリコンじゃないよね!



 ストーリーは、「徹をライバル旅館に引き抜かれると勘違いした緒花が奪還しようと乗り込むが勘違いだった」という……自分は死ぬまでにあと何回この手の話を見るんだろうというスーパーベタベタな話でした。
 でも、そのベタベタなお話の中でも(だからこそ)面白い部分が結構あって―――


 かき乱し役としての次郎丸さん。
 お調子者のキャラが「引き抜き」話を持ってきて、それが勘違いだと発覚して……というパターンはベタなんですけど。
 ここでの理由付けとして「取材した結果」「ふくやに比べて喜翆荘は儲かっていない」という事実をしっかりと視聴者に印象付けることに成功しました。

 オマエが言うな――――!!って話なんですけど(笑)。
 客観的に見て、喜翆荘の経営は厳しいっぽいぞということなんですよね。
 おかみさんの「ウチが潰れても……」の話は伏線っぽいですしね(これは経営がどうこうじゃないかもですが)。



 んでんでんで。
 前回、学校のシーンで「職場」と「学校」のギャップを描いていたんですけど。
 今回は緒花・民子・菜子らの学生組と、大人チームのギャップを描いていて。子どもが見ている世界と大人の見ている世界は微妙に違っていて。

 でも、大人だから明かせない本音の部分に、子どもだからずけずけと入り込めたとも言えて。緒花の頑張りは徹に届いていたんだよってのがちょっとだけ描かれて――――この辺が終盤の展開に活かされそうな予感がします。


 メインとなる本筋のお話自体はすごくありふれたものだったんですけど……
 民子を見て緒花が孝ちゃんのことを想ったり、道を照らすぼんぼりが緒花の走り出すきっかけになったり、それが民子に届いたり。
 4~5話の肝は「緒花と民子が距離を縮める」ところにあったと思うんですけど。ただ単にそれだけに留まらず、人間模様を描きつつ、今後の伏線を張りつつ、この作品がどこに向かっているのかをしっかり見せることが出来たんじゃないかと思います。



 でも、地味な回でしたよねぇ……
 3話・4話の絵作りが凄かっただけに、息切れしていないか心配です。

 さて、そう言えば。
 この『花咲くいろは』ってどうやら全26話の2クールものみたいなんですね。
 ブルーレイが3話収録の全9巻ですから(ポニーキャニオンのアニメは27話目はテレビ未放送分になることが多い)。

 そうすると放送終了は9月ですから、舞台が10月のぼんぼり祭りまでは進みそうですよね。この辺のイベントをどう使ってくるのか今から楽しみです。
 しかし、この題材で2クールは話のテンションが持つんですかねぇ……どこかに大きな仕掛けでもあるんでしょうか。



※ 補足コメント
 今にして思うと、「緒花・民子・徹さん」の三角関係が出来上がったりなどなど……この作品の基本配置がようやく整ったなという回だったんですね。「徹さん→緒花」の描写はまだ微妙だったんですけど、フラグはちゃんと立っていたという。

 逆に言いますと、先を見越して色々と仕込んでいた回だっただめに、この回単独ではちょっと残念だったかなと思います。そりゃまぁ、こういう回も大事ですよ。





<05月15日 23:55更新>
○ 第6話「Nothing Venture Nothing Win」感想

 神回キタアアアアア!!
 5~6話というのは週刊アニメが息切れし始める頃で、実際この作品も5話はしんどさを感じたのも確かなので。「大丈夫かなぁ……」と不安だったところに流石のクオリティである!

 何より、菜子のおっぱいが揺れた!!



  _  ∩
( ゚∀゚)彡 おっ
  _
( ゚∀゚)  ぱい
 ⊂彡
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい! おっぱい! 
 ⊂彡


 「mixiの日記は自由に書く場所」と決めているからって、『花咲くいろは』の感想は自由すぎるだろ毎週!>自分へのツッコミ

 いやーでも、今週はすげー面白かったです。
 脚本の浦畑さんは幾つもの作品を担当しているベテランさんですけど、自分が観たアニメだと2006年の『ストロベリーパニック』以来でした。懐かしいな!



 冒頭から緒花の金銭感覚がおかしい件について。
 アレだけ働いていて2万円なのか!と思った後に、お小遣い8千円って別に少なくなくね!?と思ったり。おかしいのは「金銭感覚」よりも「労働感覚」か。

 呆れた菜子の搾り出すような声が良かったなぁ、さすが豊崎さんだぜ。こういう演技も上手いですねぇ。


 んで、このシーン……別に緒花がバカだって描くためだけじゃなくて。
 「旅館ってこうやって経営が成り立っているんだよ」と見せる意図があるんですよね。
 働いている従業員は別に仲良しこよしで働いているワケじゃなく、給金と引き換えの労働のため。その「労働」をくれるのはお客さん。

 この仕組みを冒頭でしっかり見せているから、旅館の経営が厳しいことも、その後の崇子さんの登場も、緒花の頑張りも、ちゃんと「どういう意味があるのか」視聴者に説得力を持って伝わるという。
 ここら辺はやっぱり丁寧な脚本ですよねぇ。
 お給料を枕元に置いているのも伏線なのかしら。緒花ちゃんは銀行口座とかも持っていないのかしら。そう言えば携帯電話の料金とかどうしてんのかしら。



 閑話休題。
 崇子さん登場で、素っ頓狂な「経営アドバイス」を始めるの巻です。
 次郎丸さんもそうだけど、こういうかき乱し系のキャラがいると話が広がりますね。

 コスプレ旅館はアホなアイディアだと思うけれど、この「傾きかけた古い旅館に新しい風を」って動機付けは緒花のソレとあまり変わらないんですよね。
 だから「保守派」と「革新派」に二分された時点では緒花は革新派に付いて行動をするんだけど、でも革新派の行動って実は保守派が通ってきた道で――――「保守派」も「革新派」も根っこの部分は一緒だという。


 今の時点では、ここに何かの結論を出すのではなく。
 「旅館に歴史あり」と同時に「人に歴史あり」を描いて、おばあちゃんのことも縁のこともきっちり描いて、登場人物の描写に幅を出すことに成功しました。
 緒花一人でこの世界は成り立っているワケじゃないんだよ、と見せたのですね。

 6話目としては文句のつけようのない出来でした。登場人物も随分と立ってきましたね。


 しかし、こんなに飛ばしていて2クール持つんでしょうか。
 今週が最終回でも納得な出来だったんですけど(笑)。


 徹さんの描写はどういう意図だろうなー。
 「徹さんに好きな人が出来た」ってのを民子にだけ気付かせたことで、三角関係にしていくってことなのかな……相手が緒花なのか菜子なのかで展開も変わりそうだけど、菜子の方が話が面白くはなりそう。


※ 補足コメント
 どうやら賛否両論真っ二つだったそうな第6話。
 自分は大好きな回なんですけど、チャイナ服には興味がないので別のコスプレをして欲しかったとは思っています!

 この回辺りから、緒花と女将さんの雪解けと。
 喜翆荘という場所は「今まで働いていた人がいたから今もある」のだし、「これから働く人がいなければこれからはない」としっかりと描いているというのが大きいと思います。これがなければ13話の親子3代で酔っ払うシーンの意味が薄くなってしまうのですよ!





<05月22日 23:23更新>
○ 第7話「喜翆戦線異状なし」感想

 何 だ こ の 話 は……
 2クールものだとこういう話が出来るのがイイですよね。1クール全12話だとこういう話に1話割くのには勇気が要りますもの。


 巴さんメイン回でした。
 先週が喜翆荘の過去と未来を描いたという、言ってしまえば“作品全体の本筋の話”だったので。今週は箸休めの意味でもサブキャラメインの回だったんですけど……

 巴さんの話は、緒花や菜子の未来の話にも関わってくるので単なるサブストーリーでもないんですよね。結構シリアスな話だったと思うのです。サバゲーシーンさえなければ(笑)。


 緒花も菜子も民子も、喜翆荘が最終地点ではなく、長い人生の中で“たまたまここを通っている”と描かれています。
 若いというのは、それだけで無限の可能性を秘めていて。この喜翆荘に留まらず、これから先どこにでも行けるし何にでもなれるのが高校生組3人なんです。


 でも、大人チームはそうではない。
 巴は今回「仕事をやめて実家に帰るか」「喜翆荘に留まるか」で悩んだんですけど……「他の場所で働く」という選択肢にはならなかったんですよね。

 徹の時は、引き抜き話が出たというのに。
 それが徹(23歳)と巴(28歳)の年齢の差。


 大人チームの「これからも喜翆荘にいてイイのか」という悩みを描くことで、
 高校生チームでこれから描かれるであろう「これから先の人生をどう選ぶのか」を裏づけしていくんだと思うのです。


 サバゲーのシーンは、正直「オマエラ作画に自信あるからって好き勝手やり過ぎだぞ!」と思いましたけど(笑)。
 3話の次郎丸さんを説得した緒花の言葉のように、巴には巴自身も気付いていなかった「自分の才能」があることを見事に描いた題材だったと思います。セクハラされ続ける菜子がちょっと可哀想でしたけどね。可愛かったから、それはそれで良しとする!!


 そういや初めて露天風呂のシーンがありましたね。
 清掃中にサボって入っている緒花で発覚するとは。どんな脚本だ……と思いましたが、かな恵ちゃんの鼻歌で『ハナノイロ』が聴けたのは嬉しかったぜ!

 こういう日常シーンは嬉しいすねぇ。いや、別に緒花の入浴シーンが見たかったとか、そういうことじゃなくてさ。いや、マジでマジデ。


 ということで今週も面白かったです。
 安定水域に入ってきましたね。
 元々作画が素晴らしいチームで、キャラが立ってきた分だけ色んなストーリーが使えますし、爆発的なものはなくてもきっちり楽しませてくれるようになりました。


 そういや……巴の噂話好きは母親譲りなんですよね。
 緒花も実は母親に似ているという描写がありましたし、母と娘というのがこの作品の裏キーワードなのかも知れませんね。民子の家庭事情もその内描かれるんでしょうし。



※ 補足コメント
 やりたい放題の回(笑)。
 でもまぁ、この後に作品の本質として描かれていく「女性の幸せとは?」の話の前に、巴さんを使って見せておいているというのは面白い話だなと思いました。言っちゃえば、緒花が仲居さんを目指していくと、巴さんは未来の姿なのですから。

 見合い話だったり、玉の輿を狙っていたとかだったり……この回で巴さんが否定しているのは、「結局のところ女性の幸せってイイ男と結婚することだよね」という固定概念なワケで。これを緒花と孝ちゃんの話を描く前に描いちゃったことが、丁寧なような、「先にやるなよ!」なような。





<05月29日 23:20更新>
○ 第8話「走り出す」感想

 このアニメって毎週最終回みたいな回をやっていますね!!
 「来週が最終回です」と言われても信じそうな雰囲気です。いや、ブルーレイ&DVDが全27話なので来週が最終回ではないってのは分かっているんですけど……

 はっ!!
 まさか……テレビは9話までで最終回で、残りの18話をブルーレイ&DVDで販売するという新手の戦略じゃなかろうか……汚い!ポニーキャニオンは汚いよ!



 菜子が休み、徹さんも休み、蓮さんはプレッシャーに押しつぶされ、何故かお客さんがドカッとやってくる日におかみさんが倒れる――というスクランブル状態に。
 「えっ?この旅館の従業員に休みなんてあったの!?」と正直思ったんですけど(笑)、先週までが日常な話だったために一気に動いて面白くなってきました。

 話の緩急のつけ方が上手いですなー。


 おかみさん不在の状態で、縁は崇子を呼んで素っ頓狂なことをしようとするのだけど―――そんなバラバラな状態の従業員を、緒花がまとめて導く、という。全27話(テレビは26話までかな)の8話目にしてこんな話をやっちゃってイイのかという盛り上がりです。

 緒花がおかみさんの帳簿を読んでおかみさんの意志を引き継ぐところなんかは作品全体のハイライトシーンでもおかしくないのに。これを8話目でやるということは、今後もっと二転三転させていくということなんですかね。
 この話に孝ちゃんを出すというのも作品全体のターニングポイントになりそうなカンジですものね。


 といったように、先週・来週の2話構成でしょうから今週は結構ゆったりと街並みを描いていたりで緩い展開でした。なので、感想書くことがあんまりないです(笑)。
 まぁ、先週がトンでもない密度だったので、今週はこんなカンジの方が疲れなくて済むんですけど。

 「頼りにされている」ことで休日返上なのに笑顔でやってくる菜子はやっぱり可愛かったです。「頼りにされている」も何も、オマエの方が先輩だから!!
 でも、菜子の意識だとそうではないんでしょうね。

 民子-緒花のラインの描き方だと、民子は「徹が好きなのは緒花」だと思っているってことなんですかね。来週に孝ちゃんが来るということはこの辺の話も泥沼化しそう。

 女のコ同士でキャッキャッウフフして欲しい自分としては若干不安ですぜ。



※ 補足コメント
 まさか孝ちゃん、このまま東京に帰るとは……この頃には想像も出来ませんでした。
 「緒花・孝ちゃん・徹さん」の三角関係で言うと、徹さんの方が孝ちゃんの存在を知るという展開になっていくんですけど……当の緒花だけが鈍チンさんで、何も気付かずに緒花は民子とキャッキャッしようとしているという(笑)。うむ、緒花は偉い!





<06月05日 22:15更新>
○ 第9話「喜翆荘の一番長い日」感想

 CMにかな恵ちゃん出てきた――――!!!
 でも、このメイクは微妙じゃね?『超ラジGirl's』の頃の普通のカッコが一番可愛いと思う、かな恵ちゃんは。


 孝ちゃんは緒花に会えずに東京へ帰還!
 そして、どうやら孝ちゃんに女が出来そうな予感!!


 何だこの展開は――――――っ!!
 予想外すぎです。自分は無難に「孝ちゃんが緒花&徹さんのバイク2人乗りを見かけて、違うの!これには理由があるの!」的な展開だと思っていました。甘かった。
 これで孝ちゃんに彼女が出来て、緒花に帰る場所がなくなったら壮絶なんですけど……

 作品テーマとしてはそっちの方が整合しているとも思うんですよね。
 「もうあの場所には帰れない」、だから「まだ私は旅の途中なんだ」的な。


 やっぱりこの作品は『あの花』と裏表だと思いますね。
 この作品のヒロイン2人は緒花にしても民子にしても、「男から元気をもらう女性像」ではあるんです。今週の緒花はもちろん、民子も徹さんを好きだということが原動力になっています。
 「恋をしているから仕事も頑張れている」とも言えて、彼女らは今週ちゃんと成長しました。

 でも、恋が目的にはなっていないんです。
 緒花も民子も(巴さんも)「好きな男とくっ付くことが最終目標」とは描かれていないんです。そういや、おかみさんやお母さんもそうか(旦那がいなくても働いている姿が描かれている)。


 『あの花』の女性陣2人、あなるとつるこが「好きな男に引っ張られて自立できていない」と描かれているのとは対照的ですし、共通するものもあるなあと。
 どの程度岡田さんがストーリーの枠組みを決めているからは分かりませんが、岡田さんって「女性キャラだからといって恋愛を人生の目的にしたくない」と考えているんじゃないかって思いました。

 そういう意味では、緒花も民子も恋愛が成就せずに終わるような気もしますし……
 百合厨の自分としては喜ばしいことだなっ!!!




 にしても、今週は徹さんカッコ良過ぎでした。「蓮×徹」じゃなくて「徹×蓮」だったのね!
 民子が天ぷら味見してもらっているところはキュンキュンしたですね。
 緒花がそれを見てほっこりしているところも、民子の心情を想像すると色々面白い(笑)。

 一人蚊帳の外な孝ちゃんを尻目に。喜翆荘のメンバーの仲良しっぷりが微笑ましく見えてきて、このメンバーがずっと続けばイイのにと思いつつ。
 この時点でここまでの団結を描いちゃうということは、このままでは終わらないんだろうなと予感させて―――あぁ丁寧な脚本だこと。


 そうそう。
 ちゃんと書かなきゃならないのは、緒花が「お客様は平等です!」とした結果がちゃんと最後に報われてカタルシスになっているというところです。
 縁&次郎丸&崇子のお騒がせトリオの読みは見事に外れていて、彼らの存在は正直ちょっとウザかったんですけど、彼らがウザイからこそ緒花達が貫き通した信念が輝いたとも言えて――――報われて良かったなぁ、と思わせてくれるのが見事でした。

 ということで今週も流石。面白かったです。



※ 補足コメント
 この回で予想した通り、この後の展開で緒花は帰る場所としての「孝ちゃん」を失っていきます。この回の描写がそれを決定付けるので丁寧な脚本なんですけど、あまりに丁寧に伏線を張って消化してを繰り返すと「予想外の展開」になりづらいんで物足りなくなる人も多いとは思います。

 自分は「予想通りの展開」でも楽しめるんで問題はないんですけど。


 そういや、雑誌記事の話は予想外でした。
 結局あの母娘は何だったんでしょうね。自分は娘さんがライターなのかなと思ったので感想にああ書いたのですが、この後の展開で「ライターは旅館に来なかった」ことが判明するので……あの描写は一体何だったのかと。





<06月12日 23:02更新>
○ 第10話「微熱」感想

 ホント、このアニメは毎週最終回みたいなことやっているよね!
 正確に言うと、毎週「来週が最終回」みたいなことやっていると言うべきか。

 ある意味で新しいジャンルの作品なのかも知れぬ。
 『まどか☆マギカ』は「毎週が急展開」という作品だったけど、『花咲くいろは』は「毎週が最終回の1コ前」みたいな作品!分かりづらい!!



 今週は緒花が倒れる回でした。
 崇子さんも言ってたけど、「毎週誰かが倒れている」ってのは脚本としてもどうなんですかね。『けいおん!』1期でもこういうのありましたね……まさに構図としても一緒だったんですけど。

 リーダー不在の空間→主人公不在の空間という描き方。
 おかみさん不在の喜翆荘で緒花が奮闘するのが前回までで、それを視聴者は見ているから「緒花は喜翆荘には欠かせない人間」ともう分かっているのです。

 そして今週。
 「緒花のいない喜翆荘」を描くことで、喜翆荘のみんなにとって緒花という存在はどうなったか、緒花にとって喜翆荘はどういう場所になったのかを見事に描きました。
 途中まで「何だ……今週の話は…」と思っていましたけど(笑)、終わってみればキレイにまとまっていて「うむ。来週の最終回が楽しみだ」と言いたくなる素晴らしさでした。え!?来週最終回じゃないの!?


 徹さんは完全に緒花のことが好きだったのね。
 先週までは「民子の誤解」という可能性もあると思っていたんですけど……

 今週「緒花の前では強がって」「民子の前では心配している」二面性は、かなり好感が持ててしまいました。先週のバイクシーンがあんなにカッコ良かったのは、単に「好きな女の前でカッコつけていた」だけかよ!!

 それに気付いてムカついている民子も切なかったんだけど、
 でも民子は、緒花がなーんも気付いていないことも分かっているんすよね。

 この辺の描き方はちゃんと2クール目で回収してくれるのかな。期待。





 菜子も緒花のためにと頑張るのだけど、同時に緒花にとって「自分は要らないんだ」と思わせてしまったと気付いて……というあのくだりもほっこりしました。

 誰も悪くないのだけど、ちょっとした言葉のすれ違いが起こって……
 あの付けっぱなしのテレビもそういうことなんですよね。「良かれと思って」とテレビを付ける菜子と、「良かれと思って」色んな人が消していくのと、のギャップ。

 巴さんは一歩引いてそれを見ていて、
 おかみさんは人知れず緒花を助けていて――――

 この辺の緩急の差も見事でした。


 こうしたことを踏まえ、緒花は「孝ちゃん」ではなく「喜翆荘」を選ぶことに。
 熱にうかされた夢の中の話ですけど、きっとストーリーの中では大事な一ピース。緒花にとってもう「帰る場所」は喜翆荘なんです。3話の頃、菜子は「緒花さん東京に帰っちゃったんじゃ……」と言っていましたけど、緒花にとって帰る場所はもうここなんです。


 えーっと……ホントにこのアニメ、26話やるの?
 緒花が主人公の話は13話までで、14話以降は結夏が主人公だという冗談みたいな説を信じたくなるほどに、もう描くものは描いちゃった気がするなぁ……。



※ 補足コメント
 結夏→結名ね。誤字。
 この回は風変わりな回で、夢と現実が入り乱れたり、時間軸がごちゃごちゃになったりで、『けいおん!!』13話を思い出しました。


 この回で緒花が決断したのに11~13話でまた同じ決断をすることになるので、正直この回は何だったのだと思わなくもないです。

 一つの回としてはすごく面白かったんですけどね。
 全体の中では「この回がなかった方が13話のラスト(緒花が孝ちゃんではなく喜翆荘を選ぶシーン)が活きたんじゃないかなぁ」と思ってしまいました。





<06月19日 22:02更新>
○ 第11話「夜に吼える」感想

 すっげえええええええ!
 なるほど、ここ数話の展開は全てここに持ってくるためだったのか。
 久々の岡田先生脚本回で渾身の1話でした。気持ちいいだろうなぁ、構成力だけでもここまできっちり盛り上げることが出来て。


 「女性の幸せとは何なのか?」

 緒花にとっても民子にとっても恋愛は「前向きにさせてくれるもの」ではあったけど、それ自体が「目的」ではなかったのが8~9話。緒花が孝ちゃん(恋愛)ではなく喜翆荘(仕事)を選ぶと決めたのが10話。

 このまま緒花は喜翆荘で元気良く仕事を続けるのでしたー、めでたしめでたし、で締めくくっても誰も怒らなかったと思うのですが。
 この作品というか、岡田先生は残酷ですわ。『あの花』のつるこの使い方にも思いますもの。男性に対してはちょっと甘い描写があるんですけど、女性に対してはとことん厳しく現実を突きつけてくるというか。


 雑誌のランキングに文句をつけに東京までやってきた緒花。
 この時点では「また緒花は空気読まずに突撃かよ……」とちょっと呆れていたんですが、その記事を書いたライターの正体が母ちゃんで空気が一変しました。

 ここで語る母ちゃんの仕事観も凄まじかったです。
 そうなんですよね。緒花達の仕事というのは「お客さんに喜んでもらうこと」で、直接その笑顔に触れられる仕事なんです。

 でも、世の中にはそうではない仕事が沢山あります。
 「人に嫌われること」を仕事にしている人がいるし、その仕事で得られたお金で緒花は育てられたんです。


 徹底抗戦を挑むも完全敗北を喫した緒花――――
 言ってしまえば、「仕事」で勝てなかった彼女は「恋愛」(孝ちゃん)に逃げようとするんですよね。
 でも、こっちでも彼女は報われません。孝ちゃんの傍には既に彼女候補の女性がいて、緒花が中途半端にしてきたツケが色んなところに回ってきてしまいました。

 ここの「あの女との関係が気になるんだけどなかなか切り出せない」脚本と、その緊張感を見事に描いた演出は素晴らしかったですね。ストローの袋をクシャクシャしていた手が一瞬止まるところとか!あぁ……っ!


 「仕事」も「恋愛」も中途半端、何一つ成し遂げられず、戦う気力も失って逃げ出す緒花に。

 「緒花!」

 と呼ぶ声――――今まで「アンタ」とか「アイツ」とかしか呼ばれなかった民子から、初めて名前で呼ばれる瞬間でした。ここも、この1シーンのためにずーーーっと引っ張ってきたのかと感心しました。



 素晴らしかったです。ラストシーンは泣いてもうた。
 人間、誰しもが上手くいく時ばかりでない。挫折が描かれたことでようやく緒花に感情移入できるようになった自分がいます。
 そして、これで緒花と民子を対比して描くことも出来るでしょうし、これから先の展開が楽しみです……が、やっぱり全13話で完結しそうな気がプンプンしますよね(笑)。「1クールでまとめておけば名作だったのに」とならんことを祈っています。



※ 補足コメント
 そうそう。
 ここの感想で書き忘れていたんですけど、男のために娘捨ててまで夜逃げした皐月さんが「男よりもやっぱり仕事だよね」と東京に戻ってきたというのも象徴なんですよね。緒花はもちろん、民子についても、巴さんについても、未来を示唆している描写。

 この東京編で緒花が孝ちゃんではなく喜翆荘を選ぶという展開に説得力を増す皐月さんの描写なんですけど、だからやっぱり10話の時点でそれを匂わせない方が良かったんじゃないかなーと、後からなら何だって言えるという結果論です(笑)





<06月26日 22:33更新>
○ 第12話「『じゃあな。』」感想

 東京編完結。舞台は再び喜翆荘へ。
 このアニメが始まった時、自分は「途中観なくなっても大体どんな展開になるのか予想できそう」と書きましたし。正直その予想から外れるような展開でも、今のところはないのですが……


 想像以上に、登場人物の心をえぐってくるし、視聴者にもダメージを与える作品になっていたなって思いました。特にこの東京編は今まで各キャラが目をそらしていた現実を突きつける話だったので、観ているだけでパワーを使いました。

 こんな中だから民子の存在のありがたいこと!ありがたいこと!
 何だよオマエ、いいやつじゃないか!「死ね」とか言ってたヤツどこ行った!



 「悪役決定……」

 緒花も民子も徹さんも孝ちゃんもあのメガネの子も、誰もホントは悪くないのに、誰も幸せになれない現実。
 緒花はまだ気付いていないですが、民子と徹さんの物語の中でも緒花は「悪役」になる位置にいるんですよね。あのメガネの子は実は民子と同じ位置にいますし、徹さんも緒花の鈍感さのせいで幸せになれていないのは孝ちゃんと一緒だという。

 緒花だって(鈍感なだけで)罪があるワケじゃないんだけど、色んな人が不幸になっている原因が自分にあると思ってしまう。
 緒花って『まどか☆マギカ』のさやかちゃんのごとく、思い込みが激しくて、物事を分かりやすく考えちゃうところがありましたもんね。こ、これは2クール目はまさかの魔法少女展開か!!あたしってほんとバカ!!



 ……というのはもちろん冗談で。
 1クール目は良くも悪くも視野狭く突っ走ってきた彼女が、その過ちに気付いて、その結果自分自身のよりどころを失ってしまって――というところで次回へ。
 作品の終盤にでも彼女は「決断」をしなければならないのでしょうから、それに向けてきっちりと落とすところまで落としたなぁという印象です。『超電磁砲』の時もそうだったけど、かな恵ちゃんはこういう苦しい目に合う位置が多いすなぁ。



 んで、そんな緒花が全く気付いていない横で、徹さんと民子の三角関係もアレなことに。
 徹さんは緒花のために、(自分を押し殺して)わざわざ孝ちゃんを連れて来いとの提案。民子はそんな徹さんを見てやりきれなくなって――――

 というのを吹っ飛ばして、嘔吐しながらの東京名店巡りは面白かったです(笑)。
 食べ物を粗末にしちゃいけないよ!!

 でも、あれも「居ても立ってもいられない」徹さんのもどかしさなんですよね。
 コミカルな描写なのだけど、それがキッチリとキャラクターの心理を反映させているというのが流石だと思います。



 さて、そんなこんなで緒花は孝ちゃんと(とりあえず)離別。
 なんだかんだで最終回辺りでまた元鞘に戻りそうな気もしますけど、緒花の中ではきっちり「失恋」になって東京を去ることになりました。彼女の中ではまだ「恋」ですらなかったのだけど。

 よりどころを失った彼女がぼんぼりによって前を向き、色んな人が自分のぼんぼりになってくれていたのだと気付くくだり―――こうして成長した彼女が喜翆荘に戻り、また他のキャラの成長に一役買うのかなーと思います。

 今週もきっちり面白かったです。
 2クール目も期待していますよ!


※ 補足コメント
 この回は緒花以上に、徹さんに感情移入してしまった自分がいます。
 好きな女に「オマエの好きな男を連れて来い」と言わなきゃならないあの状況と、それを横で見ていることしかできない民子―――みんな哀しいくらいに善人なのに、誰も幸せになれないだなんて!

 と言いつつ、皐月さんにもドギマギしている徹さんに、心の中でツッコミ入れている民子は可愛かった。このコがこんなに魅力的になるとはねぇ……恋する女のコはキレイなのだな!!





<07月03日 22:09更新>
○ 第13話「四十万の女 ~傷心MIX~」感想

 素晴らしい最終回でした!感動しまくりでした!
 えっ、このアニメってまだ終わっていないの!?まだ半分なの!!?マジで!!


 ということで……下手な1クールのアニメよりもよっぽどキレイにまとまって最終回みたいだった13話でした。イイハナシダッタヨー( ;∀;)



 かな恵ちゃんに酔っ払いの演技をさせるなんて!!かな恵ちゃんまだ小学生なのに!
 えっ、かな恵ちゃんって小学生じゃないの!?マジで!!


 ……もういいか、このネタ(笑)。

 「高校生の緒花に酔っ払わせるとは何事だ」と思ったら、「ジュースで酔っ払った」「思い込みの激しいコだから」というムチャな解説で押し通しやがった。
 そこまでして酔っ払いネタをやりたかったんかい!と思わなくもないんですけど、「そこまでして」やる価値のあるシーンでした。

 親子三代で酔っ払い。
 母の話題で祖母と孫が意気投合したり、孫の恋話に祖母と母が自分の話をしたり。

 女将さんはやっぱり娘に後を継いで欲しかったんですね……
 女将さんを縁が背負っていく場面、3人にとって通り過ぎてしまった時間がキッチリ描かれていて素晴らしかったです。でも、娘はそれを「聞かなかったことにするよ」と旅館を去っていくのです。

 もう過ぎてしまった時間は戻らないのだから――――
 「もう戻れない」と分かっているのに、あの頃と同じ姿で自分を待っている喜翆荘にボヤいてしまう気持ちは分からなくもないなぁ。



 この作品は「決断」が鍵となっているので、「決断したこと」も「決断しなかったこと」もやり直しが効かないんですよね。

 そして、ずっと「決断しなかった」緒花は、1クール目のラストにてやっとようやく「決断」をしました。孝ちゃんとやり直せるかも知れない“東京”ではなく、もう自分の居場所を見つけた“喜翆荘”に残るのだと。
 それが言えるようになるまでの13話―――この3ヶ月間はそれを描くための3ヶ月間だったのだと思いますし、きっちりと着地してくれたと思います。


 面白かったー。
 1クール目のラストに相応しい盛りだくさんの回でした。

 さて、2クール目は何をするんでしょう(笑)。



 “時代の変化”を知っている皐月さんの助言に唸らされる喜翆荘メンバーと、でもそれに対抗するのは女将さんがずっと大事にしてきた「一人一人のお客様を見ること」―――という構図だったんですけど。
 どんどん百合キャラ化していく菜子とか、皐月さんの言うことも尤もだと言う徹さんを一瞬睨む民子とか、キャラが立っているからコメディ部分もきっちり面白かったです。

 1クールだけで大満足だったんで「ここで終わっておけば…」という気持ちもなくはないんですけど、まだこのキャラ達を観続けられるというのは嬉しいですし。1クール目は磐石な展開だったので、2クール目は予想を裏切るような展開を見せてくれたらイイなぁって思います。


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 3ヶ月前の自分の感想を読み返してみて思いましたけど……
 「予想は裏切られなかったけど、期待は上回られた作品だった」というのが13話までの印象です。


 展開はどうしたって予想の範囲内になっちゃうんですけど、その中で出来ることの中では「よくぞこんなに面白いものを詰め込んだなぁ」というくらいに充実した3ヶ月間でした。もちろん個々に残念なところがないワケではないんですけど、きっちりとどの回でも視聴者を楽しませようとした結果だったりするので……

 2クール目も「このスタッフなら楽しませてくれるに違いない」と安心しています。
 『超電磁砲』の時もそう思っていましたけどね!!!


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