やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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ゲームが上手くなった日のことを覚えていますか。

 「俺このシリーズ全作やっているけどさー、今回のはその中でも一番簡単だった。ゆとり仕様とかマジやめて欲しいわー」と言っている人を見て、「シリーズ全作やっていればそりゃ上達するだろうし、簡単に感じられたのは単に貴方が上手くなっただけなんじゃ……」と思ってしまうやまなしです!趣味が揚げ足取りです!皆さんこんにちは!


 もちろん、「昔と比べて簡単になったシリーズ」がないとは言いません。
 『ゼルダ』とか『FF』とか、「最近のは普通にクリア出来るから昔のもやってみよー」とシリーズ逆走して遊んでみたらファミコン時代の作品の難しさに心が折れたことも僕だってあります。だから、「昔のゲームと最近のゲームのどちらが難しいか」という話をしたいのではありません。



 今日語りたいのは――――
 誰もが皆「最初は初心者だった」のに、「あるところで上達」して、いつしか「俺達コアゲーマーはこんなヌルイゲームじゃ満足できないんだよねー」と言い出して。昔は初心者だったことをすっかり忘れているという話です。

 自称ゲーマーさん達は記憶力がないノータリンだなんて言いたいワケではなくて、原体験すぎて忘れてしまっているということ。僕だってそうです。子どもの頃から自転車に乗っていると、どうやって自転車に乗れるようになったか忘れちゃいますもんね。




 この場合の“初心者”という言葉は「そのシリーズの初心者」「そのジャンルの初心者」「ゲーム自体の初心者」という場合がそれぞれありますが、どの場合にもそれぞれ言えることだと思います。


 初心者だった頃に遊んだ「昔のゲーム」は、右も左も分からないのですごく難しく感じる―――
 けれど、上達した現在遊んでいる「最近のゲーム」は、プレイヤー側に経験値が蓄積されているので始めから「強くてニューゲーム」状態なんです。


 アクションゲームは典型的ですけど、別にアクションゲームに限った話ではありません。
 『ゼルダの伝説』の「謎解き」には「ゼルダの文法」というものがあります。「ダンジョンで手に入ったアイテムはそのダンジョンで使う」とか、「燈籠があったらとりあえず火をつける」とか、「ヒビの入った壁は爆弾をしかける」とか――――

 シリーズ経験者には「お約束」だけど、初心者には「何それ?」という要素が結構あるんです。
 『ゼルダの伝説』というシリーズの中では、そうしたお約束を知っているということは「上達した」状態なんです。過去作品をクリアしたことがあるというだけで経験値が蓄積されているんです。


 『ドラゴンクエスト』シリーズだってそうです。
 沢山ある呪文・道具の効果はシリーズ共通なので、過去作品をクリアしてそういう知識があるというだけで「上達した」状態なんです。例えば、「バイキルトはボス戦で役立つ」とかそういうことが分かっているだけで、初めて『ドラゴンクエスト』をプレイする人よりも「上達した」状態で始まるんです。



 そういう「シリーズ独自の共通点」「シリーズ独自のお約束」があるから、シリーズ作品は固定ファンが「安心して楽しめる」と思えるというメリットがあります。しかし、逆に「シリーズ経験者」と「シリーズ未経験者」の幅を広げてしまっているとも言えて。売上げが先細っていく原因になったりもするのです。

 ならそこで「シリーズ未経験者でも楽しめるようにしよう!」とすると、既に上達しきった人から「ゆとり仕様とかマジやめて欲しいわー」とか言われてしまうという。
 『ドラクエ8』の時も、『ドラクエ9』の時も、「シリーズで一番簡単。こんなヌルくなっちゃって残念」とか言う人はいましたもんね。


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 自分は何度も「好きだったゲームの続編はなるべく遊ばない」みたいなことを書いて変人扱いされてきましたけど。アレもまぁ、今回の話に通じることではあるんですよ。


 例を出すと―――
 『スーパーマリオギャラクシー』は自分にとって「初めての3Dマリオ」でしたから、アナログスティックを使うことすら四苦八苦しながら始まりました。悪戦苦闘しながらも「3Dマリオの動かし方」のコツを学んできて、どんどん上達して、最終的にクリアした時の達成感は凄かったです。コンプはしなかったですけどね!


 これは「シリーズが初めて」というケースにも、「そのジャンルのゲームが初めて」というケースにも、「ゲーム自体が初めて」というケースにも言えることなんですけど。
 “初心者”として始めて、悪戦苦闘しながらどんどん上達して、苦労してクリアまで辿り着いた時の喜びは最初の1作きりなんです。「つよくてニューゲーム」の時には味わえないんです。


 僕にとって「初3Dマリオ」は『スーパーマリオギャラクシー』で、ものすごく楽しんだ反面、『スーパーマリオギャラクシー2』を買ってもその「どんどん上達していく気持ちよさ」は絶対に味わえないことが分かっていたので買いませんでした。

 例えば僕、「一番好きなゼルダは?」と訊かれたら『神々のトライフォース』と答えます。
 「初めて遊んだゼルダ」でしたから。「ゼルダの文法」なんか知らず、右も左も分からない状態で始めて、そのゲームを“モノにしていった”感動は最初の1作でしか味わえませんでした。

 「一番好きなFFは?」と訊かれたら、「初めてちゃんとクリアした」『FF5』と答えます。
 「一番好きなくにおくんは?」と訊かれたら、「初めてちゃんと遊んだ」『熱血物語』と答えます。




 だから僕は「好きなゲームの続編」を買わず、「やったことがないタイプのゲーム」になるべく手を出していこうとしているのです。そうすると「全く持って何が面白いのか分からない」ものに出会うこともしょっちゅうなんですけど(笑)。
 その方が常に「初心者としてスタート」出来ますし、「上達していく楽しさ」を味わえる―――という理由を、昨 日 思 い つ き ま し た。でも、「どうして自分は続編モノが楽しめないのか」の一つの答えかなとも思います。


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| ゲーム雑記 | 17:50 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

やっと続編を買わない主義が分かった気がするww
正直がっかりを恐れてるって理由はピンと来ませんでしたから…

| ああああ | 2011/11/10 20:50 | URL |

シリーズには絶対「初心者向け」が必要ですよ。
例えば、メトロイドシリーズで何がいいかを初心者にきかれたら迷わず「フュージョン」と答えます。スーパーメトロイドが最大の名作だということはわかっていますが、そこから始めたら多分途中で投げます。
私もフュージョンから始めたので、これがヌルゲーだからクソゲーと言われていたのが納得できませんでした。

| KAMON_Yammani | 2011/11/10 21:08 | URL |

> 『ドラクエ8』の時も、『ドラクエ9』の時も、「シリーズで一番簡単。こんなヌルくなっちゃって残念」とか言う人はいましたもんね。

じゃあ『ドラクエ7』は?
あれシリーズの知識が無かったら最初の遺跡クリアできないんじゃないかと思う。

| 太田拓也 | 2011/11/13 07:47 | URL | ≫ EDIT

「昇龍拳を確実に出せるようになった日」かな。
ゲームであんなに同じことばっかり練習したのは後にも先にもこれだけだ。

今、仮に「ガードは後ろ」という事も知らないような初心者がいたとして、
新作の格闘ゲームをプレイした場合、その人は楽しめるんだろうか?

| ああああ | 2011/11/15 03:34 | URL |

はじめてバイオをやったときに先が分からなくてインクリボン使いまくったあのドキドキ感も
シリーズ通してると薄れちゃうんですよね

| ああああ | 2011/11/16 18:39 | URL |















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