やまなしなひび-Diary SIDE-

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絵柄でゲームを選びますか?

 自分にはない発想だったので興味深かった話。

 3DSを持っているけど家に無線LAN環境がないという友人が、ダウンロード販売ソフトを買いに我が家にやってきました。我が家には無線LANルーターがあるので「ソフト買いたい時はウチに来て買いなよ」と言っておいたので。


 んで、その友人がeShopに接続しながら「何かオススメのソフトない?」と訊いてきたので、
 自分が好きな『大籠城』や『クリエイトーイ』や、自分は未プレイだけど評判の良い『引ク押ス』なんかを勧めたところ―――「何か、絵からしてつまんなさそう」とか言い出しやがって!プレイ映像やスクリーンショットを観ていないどころか、「どんなジャンルのゲームなのか」も知らない状態で、eShopの上画面に表示される絵だけを見て「つまんなさそう」とか言いやがりまして!

 逆に、(今はもうページがないみたいですが)今後に発売予定の3DSダウンロード『ザ・ローリング・ウエスタン』の絵を見て「これは面白そう!」と言っていて、どんなゲームかも知らないくせに。




 つまり、彼の「ゲームソフトを購入するかどうか」の判断基準に、「絵柄」はかなりの上位に置かれているということなんです。「友達のおすすめ」とか「ネットでの評判」とか「どんなジャンルのゲームか」よりも上位。
 まぁ……実際のところ、私と彼のゲームの好みは随分違うので「オマエが面白いゲームをオレが面白がるワケじゃねえんだよ」というのも分かるんですけどね。



 これは別に彼だけの話ではなくて、ウチの母も「絵柄」を結構重視するんです。
 「次に母にやらせるゲーム」を何にするか決めるために、色んなソフトの紹介映像をニンテンドーチャンネルで見せて評判イイものをチェックするんですが……映像の最初に出てくる「絵柄」だけ見て「面白そう!」と食いついて、その後にどんなゲームか明らかになって「面白くなさそう……(´・ω・`)」と言い出すこととか。まず最初に「絵柄」だけ見て拒否反応を示すとか。

 同じ紹介映像を見てても、自分とは全く違うところを見ているんだなと思うことがあります。

 そうそう。ブログでもTwitterでも『ゼノブレイド』をオススメしてくれる人がたくさんいて、私自身は「積みゲーが終わったら絶対やるぞ」と思っているのですが、母の反応はダメでした。リアルな絵柄がダメみたいです。『ルーンファクトリー』みたいなアニメ調の絵は好きなんですけどね。




 自分は「絵柄」はあまり重要視しません。
 『ラブプラス』みたいなギャルゲーとか、キャラクターに愛着を持って進める『ファイアーエムブレム』みたいなSRPGとかなら、「俺の好みのオンナがいるか」はそれなりに重要視しますけど……アクションゲームとかで「絵柄」はあまり重要視しないなぁ……と。

 大好きなゲームである『ラビ×ラビ』も『大籠城』も『ゴーバケーション』もそんなに絵柄は好きじゃないですし、もっと言うと『マリオ』も『ゼルダ』も絵柄はそんなに好きじゃないです。でも、ゲームとしては大好き。そんなもんじゃないかなぁと思っていたのです。



 こういう話をTwitterに書いたら、結構「絵だけ見てゲームを買ったりしますよ」みたいな反応もあって。
 言われてみれば「音楽CDをジャケットだけ見て買う人」だっているのだから、ゲームもジャケット買いする人がいて当然ですよね。ゲーム屋さんに行って、並んでいるソフトの中からどれにするかを必死に選ぶ行為だって、言ってしまえば「絵だけでゲームを選ぶ行為」なワケで。



 自分が思っていたよりも重要な要素っぽいぞ!ということで、今日は「ゲームの絵柄」について考えてみることにしました。


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○ 子どもにも安心な絵柄
 最近はちょっと「大丈夫?」という評判もチラホラ聞くんですけど、レベルファイブが好調だった時期に「レイトン教授は何故あの絵柄なのか」がTwitterで話題になりまして―――やはりあれは「女性でも安心」だとか、「母親が子どもに与えるのも安心」だとかの絵柄らしいんですよね。

 ポジション的には、ジブリアニメとか世界名作劇場系のアニメとかあの辺。
 「性的な描写はないだろう」とか「道徳的に間違ったことは見せないだろう」といった安心感があるそうなんです。ジブリは……よくよく考えると変態的な描写も多いと思うんですけど、それは私達が変態だから感じることで、健全な人には健全に見えるんですよ!きっと!!


 ゲームのジャケット絵だけを見て中身が分かるワケではないですが、実際に『レイトン教授』をプレイしてみると「親が我が子に安心して与えられる」ように作ってあると思いましたしね。




 『マリオ』や『ポケモン』がずっと人気なのも、あの絵柄が大きいと思いますし。
 同じ『ゼルダ』シリーズの中でも「風のタクトは家族にも評判が良かったけど、トワイライトプリンセスはリアルな絵で嫌がられた」なんて話もよく聞きますしね。確かにトワプリは画面も暗くて、話もダークでした。獣に変えられて村人から「出てけ!」と追い出されたり……



○ 大人のニオイがする絵柄
 逆に、そういう「可愛らしい絵柄」じゃないことで人気が出ることもありますよね。

 ファミコンの頃というのは動かせるキャラクターが小さかったので、キャラクターの顔を描くためにはデフォルメ体型にするしかありませんでした。『マリオ』はもちろん、『ロックマン』だって『くにおくん』だってデフォルメ体型でした(くにおくんは最初はリアル体型だったけど、後にデフォルメ体型に変えて人気シリーズに)。


 なので、スーパーファミコンが出てきて驚いたのは『ファイナルファイト』でした。
 もちろんその前にアーケード版があったんですけど、そんなことは知らない当時の私は「スーパーファミコンってこんなリアルな絵が動くんだ!」と衝撃を受けました。画面狭しと暴れまわるデカイ体!ちゃんと筋肉の影が分かるマッチョ体型!主人公が市長!

 同じヒゲ親父でも、可愛らしい絵柄のマリオにはない大人のニオイを『ファイナルファイト』のハガー市長には感じました。

 そして、これが後の『ストリートファイターII』から始まる対戦格闘ゲームの大ブームに繋がるワケです。今からすると当時ゲーセンでたむろしていたのは中学生とか高校生とかだったんでしょうけど、当時小学生の自分には「大人が集まって大人のゲームをしている!!」という大人のニオイがして。
 でも、実際にゲーセンに行くのは怖いから、家でずっと一人で『ストII』やって大人気分を味わっていました。いつか大人になったら俺もゲーセンで格ゲーするんだ、とか思いながら。二年後にはもう格ゲーやっていなかったけど!



 これが言えるのは「大人に憧れる男のコ」だけじゃなく―――
 『ファイナルファンタジー7』が大ヒットした初代のプレイステーション当時は女性ファンも大量に入ってきた「ゲーム人口拡大」時期でしたから。
 『ファイナルファンタジー8』は絵柄をリアルにして、より恋愛色の強いストーリーになりましたよね。ストーリー展開も二人の主人公のドラマが交差して1本に繋がる話でドラマ性が高かったですし。『レイトン教授』とは正反対の方向で、「大人の視聴に耐えうる」「女性でもドラマとして楽しめる」ものを目指していたように思えます。

 その割にはゲームシステムの部分が非常に「ゲーム初心者には難解」なものだったのが、『FF』ブランドがそこからうんぬんかんぬんというのはまぁ置いておいて。



 一言で「女性に受ける絵柄」と言っても様々だよね、という話ですね。
 そりゃあ「女性」って言ったって、幼女から老女まで様々な年齢の女性がいるんだから当然ですけど。




○ 何故その絵柄なのか?
 卵が先か、鶏が先か、って話ですけど。
 ゲームを作る際に「何故その絵柄なのか」を選択するには「誰に向けてのゲームなのか」を考えた上での決断になるワケで―――そこから逆算して考えると、「絵柄でゲームを選ぶ」ことは思ったよりも理に適っていることが分かります。

 自分の友人や母は絵柄だけを見て「このゲームは面白そう!」「このゲームはつまんなさそう」と判断していましたけど、正しくは「このゲームは自分には合っていそう!」「このゲームは自分には合っていなさそう」なんですよ。


 『ザ・ローリング・ウエスタン』のようなカッコイイ絵柄が好きな友人は、『大籠城』や『引ク押ス』のような可愛らしい絵柄のゲームは「これは子ども向けのゲームだ」と思ってしまい。
 『ルーンファクトリー』のような可愛らしい絵柄が好きな母は、『ゼノブレイド』のようなリアルな絵柄のゲームに「これは大人向けのゲームだ」と思ってしまうのです。オマエは何歳だ、って話ですけど(笑)。



 これは、ある程度は正しい判断だと思いますし、
 こういう人って実は相当の数の人がいるんじゃないかと思います。Wiiが出た頃、Miiのあの絵柄だけを見て「Wiiは子ども向けのゲーム機だ」と叩いていた人も多かったですしね。



 でも、実際には「可愛らしい絵柄なのに初心者お断りな難易度のゲーム」も、「リアルな絵柄なのに誰にでも楽しめる万人向けゲーム」もありますよね。

 全部のゲームが「誰に向けてのゲームか」から絵柄を決めているワケではなくて、携帯機だと画面が小さいからデフォルメ絵だとか、ハイスペックのゲーム機だからリアルな絵柄だとか、ゲーム機の事情で絵柄が決まっているものも多いと思いますし。

 ファミコン時代のユーザーに受けるために、ファミコン時代っぽい可愛らしい絵柄のゲームにしているものもありますよね。
 ファミコン時代の『くにおくん』シリーズはあのデフォルメ絵で小学生に大人気でしたけど、今もまたあのデフォルメ絵にしているのは「小学生に向けて」ではなく「当時小学生だった現在のオッサン達に向けて」なワケで。


 絵柄だけでは「誰に向けたゲームなのか」が分かりづらくなっていますし、
 シリーズものばかりが売れる傾向というのは、こういう「ジャケット買いが難しい」状況が一因なんじゃないかなぁとも思うのです。ゲーム屋さんでパッケージを見ても誰に向けたゲームなのかが分からないから、安定のシリーズものばかりが売れる。


 考え始めたら意外に深かったですね、「ゲームの絵柄」。


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| ゲーム雑記 | 17:59 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

絵柄で選ぶといえば、マンガやラノベ

 絵柄がもたらす影響力としては、断然漫画のほうが強いと思います。評判が良い漫画でも、絵柄を見て合わなそうと感じると、よっぽどのきっかけがないと読んでみようと思えません。
 ラノベも表紙イラストがもたらすイメージは大きくて、表紙で惹きつけられない作品はなかなか読んでみようという気になりません。

 今回の記事はゲームの絵柄に焦点を当てていましたが、ゲームのタイトルでもビビっと来るか来ないかがあります。例えば『ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート』というタイトルだったら、DSによくあるパズルゲームの一種かなと想像できます。が、その続編が『スーパースクリブルノーツ』というタイトルになってしまうと、まず続編であることがパッと見て分からないし、内容も全く想像がつきません。これがご存知、”スクリブルノーツ”シリーズ最新作という知名度(?)の本国ではこのタイトルで全てを表しているのでしょうが。

| Sono | 2011/12/13 12:35 | URL |

きみのぞのパクリの冬ソナがおばさんにウケたし
内容だけ見ればKey作品とかはおばさんにウケそう
絵柄で人を選んでるってのはあるだろな

| ああああ | 2011/12/13 15:53 | URL |

アクションゲームでも、嫌いな絵柄やダサい男が主人公だと、「このキャラを見ながら何時間もプレイしないといけないのか……」と考えてしまいますね。
抜群に面白いデビルメイクライも、嫌味のないイケメン主人公だったことで別の層にアピールできましたし(次回作では逆に既存の層を失いそうですが)

長く付き合うゲームであればあるほど、「絵柄も含めてそのキャラを好きになれるか」って重要だと思います。
やまなしさんみたいに「絵柄が好きじゃなくてもゲームが面白ければイイ」って人は、どっちかというと少数派だと思いますね。

| 通りすがり | 2011/12/20 14:14 | URL |

 私も絵柄はゲームを買うときの一つの基準にしています。内容・映像・通信(付属要素)の次に吟味する点ですね。
 ドラゴンボールがお好きなかたには怒られてしまいそうですが、こんなことがありました。「ドラクエ」なるものが有名だと知るようになったころにちょうど「ドラクエⅨ」が出ました。
 大変売れたソフトだというのでパッケージだけ見に行きました。そうしたら、何というか…昭和の家庭の押入れの匂いがしそうな絵柄で、苦手だという印象を受けました。あの絵のままのキャラを操作するならば買わないだろうと思いました。
 それから数年たち、去年、Wii版のドラクエⅠを知人に勧められました。私は「ドラクエ」という単語を聞くとⅨの絵柄が即座に思い浮かんだので「ええ?あの絵のゲームを遊ぶの??髪の毛がパスタの束みたいな絵はちょっと…」と躊躇しました。しかし、ゲーム本編では人物の絵がドットでデフォルメされた可愛いものに作られていたため全く気にならず、ストーリーの面白さや操作の簡単さもあって安心して遊べました。
 私の初ドラクエが、ドラゴンボールを描いた人の絵をそっくりそのまま再現したものだったらこれほど好きにならなかったと思います。
 最近の例だと、「世界樹の迷宮Ⅳ」を買うのをやめた原因の一つに絵柄が合わなかったということがあります。体験版は非常に面白く、地図を描くという要素が新鮮に感じられたのですが、ソフトの値段の高さと絵柄が希望に合わず購入に踏み切れませんでした。

 全く気にならない方も絵柄でゲームを買う方もいるというのは面白いですね。

| りお | 2013/01/14 20:02 | URL | ≫ EDIT















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