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釣りゲームは何故面白いのか。

 今日の記事、「ゲームの面白さとは何か」という話なので……「釣りゲーム」に興味がない人も読んでくださると嬉しいです。




 我が家では現在Wiiソフト『ファミリーフィッシング』がフル稼働中です。
 自分もそれなりに楽しんでいますが、それ以上に母がハマリまくっています。1ヶ月でプレイ時間100時間に達し、まだまだ飽きずに毎晩遅くまで釣り場を彷徨っています。倒れるんじゃないかと心配になるほどに。


 「釣りゲーム」って色んなゲーム機で発売されている定番ジャンルなんですが、ランキング上位に来るようなソフトはありませんし、『ファミリーフィッシング』以前は「定番ジャンルだけどコレといったソフトがない」とまで言われていたジャンルでした。

 一部のマニアだけが買うようなマイナージャンルのように思っている人もいるかも知れません。
 今日の記事タイトルは「釣りゲームは何故面白いのか」だけど、そもそも釣りゲームって面白いのか?と思っている人もいるかも知れません。



 ですが、「釣り要素のあるゲーム」ならば話は違いますよね?
 DSの『おいでよ どうぶつの森』は国内400万本オーバーの大ヒットソフトでした。
 このゲームは「釣りだけのゲーム」ではありませんが、このゲームにおいて「釣りの要素」は大きいです。村で出来ることの一つに「釣り」があって、ただ黙々と「釣り」だけを遊んでいたという人も多かったんじゃないかと思います。


 『どうぶつの森』シリーズよりも前に、任天堂は『ゼルダの伝説』シリーズの中に「釣り」の要素を入れています。どうして『ゼルダ』に「釣り」なのかは分かりませんけど、シリーズ定番の要素となっていますよね。
 自分がプレイしたゲームで言えば『ルーンファクトリー3』にも「釣り」はありましたし、自分はプレイしていませんけど『レイトン教授』のオマケ『ロンドンライフ』にも「釣り」はあったそうです。これらのソフトは『どうぶつの森』の影響もあるんでしょうけどね。


 自分はプレイしたことがないんで、どのくらいの比重があるのかは分かりませんけど……『ポケットモンスター』シリーズや『モンスターハンター』シリーズにも「釣り」をする場面があるそうですし、ここ数年話題のソーシャルゲームなんかも「釣り」している様子がしょっちゅうTVCMされていますよね。



 「ゲーム」における「釣り要素」は、“ゲームが大好きな人に向けたゲーム”から“数分の暇つぶしのためのゲーム”にまで色んなゲームに入り込んでいるくらい普遍的なものなんです。
 シューティングゲームの「マトがあったら弾を撃ち込みたいでしょ?」レベルで、「川があったら魚を釣りたいでしょ?」という根源的な欲求を満たしてくれるのが「釣りゲーム」なんです。



 「釣りゲーム」を語らずに「ゲーム」が語れるか!という気になってきましたよね。
 では、「何故に釣りゲームは面白いのか?」をプレイヤー目線で語っていこうと思います。


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1.「成功/失敗」がすぐに分かる
 「釣りゲーム」には、「魚が釣れた」か「魚が釣れなかった」かの二つの結果しかありません。
 そして、その結果はすぐに突きつけられます。
 だから、プレイヤーには今のプレイが「成功した」か「失敗した」かが分かりやすいんです。


 そんなことはどんなゲームでも一緒だろ、と思われるかも知れませんが……
 私の苦手なジャンルのゲーム―――例えば、「レースゲーム」だと一つ一つのコーナーに「取るべきライン」があるそうなんですが、自分にはそれがよく分かりません。今の自分のコーナーワークが良かったのか悪かったのかも分からずゴールしてしまいます。だから上達のしようもないという。

 「ギャルゲー」なんかもそうです。一つ一つの選択肢に答えていって、望んだ女のコと結ばれるのが目的のゲームなんですが、どの選択肢を間違えたから孤独エンドになってしまったのかがいつも分かりません。現実と一緒ですね。どうして自分が女のコから嫌われているのか不思議でなりません!

(関連記事:自分にとってのギャルゲーとは、カーブだらけのレースゲームみたいなものだ



 あ、えっと……これは私の苦手なジャンルの例なだけです。
 人によって苦手なジャンルは違うと思うんで、みなさんもご自身の苦手なジャンルで考えてください。「どこが失敗だったかすら分からないジャンル」って、みなさんそれぞれ苦手だと思うんです。



2.「ゲームオーバー」がない
 『ファミリーフィッシング』ではジャングルとか山とか様々な場所で「釣り」をするのですが、「釣り」をしている最中に猛獣が出てきて逃げ遅れて殺されるみたいなシチュエーションには絶対になりません。「釣りゲーム」の魅力の一つとして「ゲームオーバーがない」というものがあるからです。


 敵が出てこない→ゲームオーバーにならない→やり直しをさせられない


 「釣り」自体には「成功/失敗」がありますから、魚に逃げられることももちろんあります。
 『どうぶつの森』だったらAボタンを押すのが遅かったとか、『ファミリーフィッシング』だったらリールさばきがマズかったとか。しかし、だからと言って「セーブしたところからやり直し」とか「ステージの最初からやり直し」にはならないんです。気を取り直して、また釣りを再開するだけなんです。


 ミスした時の「時間的ペナルティ」が限りなく少ないようになっているんです。
 これこそが「釣りゲーム」が「気軽に楽しめるゲーム」と思われている要因なんです。

 「うわー、このボスに負けたら1時間前からやり直しだよー」というゲームはたくさんありますし、そういうゲームの方が緊張感があってハラハラドキドキできるのは間違いないんですが、ゲームに緊張感なんて求めていないって人もたくさんいますし。「釣りゲーム」を支持している人は、ここに魅力を感じているんです。

(関連記事:『どうぶつの森』にある「アクションゲームとしての達成感」


3.魚図鑑を埋めていくコレクション要素
 『どうぶつの森』でも『ファミリーフィッシング』でも『ゼルダの伝説』でも、「釣り要素のあるゲーム」の鉄則として「今まで自分が釣った魚のリスト」が見られるようになっています。『ルーンファクトリー3』は「出荷したアイテムリスト」でしたけど、これもまぁ似たようなものです。

 そして、これらのリストは「まだ釣っていない魚が空白で表示」されたり、「全ての魚の中から何種類の魚を釣ったかパーセンテージで表示」されたりします。コンプリートを目指したくなるように作ってあるんですよね。



 釣れる魚というのはある程度ランダムではあるんですが、「よく釣れる魚」から「レアな魚」まで出現確率が違っているのが特徴ですね。『どうぶつの森』ならば「スズキはよく釣れるけどマグロはちょっと確率が低い」みたいな。

 だから、マグロが釣れた時の方が嬉しいんです。
 出現確率が異なることで、「図鑑を埋める目的」と「図鑑を埋めた時の達成感」が増すんです。


 また、完全にランダムでガチャガチャを回していればその内に目当ての魚が釣れるってワケでもありません。
 『どうぶつの森』の場合、本体の時計と連動していることで「冬にしか釣れない魚」「朝方と夕方にしか釣れない魚」のような細かい出現条件があったりします。『ファミリーフィッシング』の場合、「ジャングルのここのポイントでしか釣れない魚」のような場所の条件があります。


・魚には「レアな魚」が存在する
・「レアな魚」には「出現条件」ある


 「釣りゲーム」をやっていくと、何となく『ドラクエ』ではぐれメタルを探して歩いている時の感覚になるんですよ。
 ただ雑魚モンスターを倒してレベル上げをするのは飽きる、けど「はぐれメタルというレアモンスターだけは物凄い経験値をくれる」ことによってレベル上げに「目的」と「達成感」が生まれるんです。「釣りゲーム」で「レアな魚」を探している時は、あの感覚に近いものを感じます。

(関連記事:『ドラゴンクエスト9』が狙う「どうぶつの森の“次の1本”」の位置



4.覚えなくてはいけない操作が最小
 『ファミリーフィッシング』の場合、「ウキ釣り」と「ルアー釣り」があって。
 「ルアー釣り」は正直「釣りについての知識」がないと厳しいと思うんですけど、「ウキ釣り」は『どうぶつの森』に「魚のサイズ」の要素を足したくらいで知識がなくてもプレイできるようになっています。なので自分は「ルアー釣り」はほとんど使っていません。


 というか……『どうぶつの森』の“割り切り方”は凄いですよね。
 「釣竿を振る→ひたすら待つ→ウキが沈んだらAボタン→釣れる!」
 金魚だろうが、アロワナだろうが、シーラカンスだろうが、同じ操作で釣れるんです。


 『ファミリーフィッシング』の場合、トローリングとワカサギ釣りは例外なんですが、残りはカクレクマノミだろうが、ニジマスだろうが、アリゲーターガーだろうが、同じ操作で釣れます。釣りたい魚に合わせて新たな操作方法を覚える必要はなく、最初に覚えた操作方法がずっと使えるんです。


 「最初に覚えた操作方法がずっと使える」かどうかは、ゲームを分析する上で大事な要素です。
 『ドラゴンクエスト』は極端な話、「レベルさえあげればAボタン連打」で構わないゲームですが。
 『ゼルダの伝説』は新しいアイテムを手に入れると新たな操作方法を手にいれ、随時それらを使い分けながら進まなくてはならないゲームです。だからこそ、ゲームが進めば進むほど色んなことが出来るようになって「成長している」感があるのですが、人を選ぶゲームになっていますよね。

 『マリオ』ですら最近の作品は「色んな操作」を要求されるようになっていて。
 対照的に『マリオカート』って、どんなコースだって「走る!」「曲がる!」「アイテムを使う!」とシリーズ共通の操作ですよね。ドリフトの挙動とかは作品によって細かく違うみたいですけど、覚えなくてはならない操作はスーファミの頃から変わらないという。



 「釣りゲーム」は「覚えなくてはならないゲームのルール」や「覚えなくてはならない操作方法」がものすごく少ないんです。
 世の中にはチュートリアルだけで1~2時間かかるゲームとか、ゲームが進むたびに覚えなくてはならないことが増えていくゲームとかがありますし、そうしたゲームでしか味わえない体験があるのも分かりますけど。「そんなに沢山のことを覚えられないよ……」という人にとって「釣りゲーム」は魅力的なものに見えるんです。



5.「現実にある」けど「現実にやるのは大変」な趣味
 「釣り」というのは現実に趣味にしている人も多い趣味の一つです。
 なので、「釣りゲーム」は「釣りを趣味にしている人を対象にしたゲーム」のように誤解している人もいるでしょうし、自分も昔はそう思っていました。ですが、実際には「釣り」を「面倒くさそう」と思っている人ほど「釣りゲーム」には合っているんです。


 現実的に「釣り」を趣味にした場合、まず道具を揃えるのにお金がかかります。知識も要ります。
 近くに場所がある人ならともかく、そうでなければ朝早く起きて移動して海や川や湖に行かなくてはなりません。また、ここで船やボートを借りたりするにはまたお金がかかりますし、結構な覚悟が要る趣味なんですよね。

 それらを乗り越えて実際に「釣り」を趣味にしている人であっても。
 『ファミリーフィッシング』のように「ジャングルでアロワナを釣る」とか「北の海でマグロを釣る」とかを実際にやろうとしたら莫大なお金と時間が必要になります。というかマグロを釣るならもうそれは趣味ではないです(笑)。

 暑い場所も寒い場所もあります。虫もいます。猛獣が出てくる場所もあるでしょう。
 ジャングルなんか行ったら何かの病気にかかる心配もあります。予防接種も打たなくてはなりません。



 ゲームだったら、空調の効いた部屋で「好きな時間だけ」遊ぶことが出来ます。
 既にWiiを持っている人ならば、4000円前後で『ファミリーフィッシング』が買えますからね!

 これは別に「釣りゲーム」に限った話ではなくて。
 『Wii Sports』や『Wii Fit』が大ヒットした理由の一つでもあります。「実際にテニスやればイイじゃん」「実際にサイクリングすればイイじゃん」という指摘は的外れで、時間やお金や人付き合いの問題などで出来そうにない人が、ゲームだと良いとこ取りで楽しめるから人気があるんです。


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 あ、そうそう。
 自分は「Wiiリモコン+ヌンチャク」の両手フリースタイルが好きだったので『ファミリーフィッシング』ソフト単品版を買いましたし、こちらで良かったと思うんですけど。
 実際のリールを再現した「さおコン同梱版」というのも出ています。もちろんこちらの方が買値は高くなっちゃうんですけど、「さおコンがあった方が雰囲気が出る」という意見もありますんで、お好きな方をどうぞ。



 閑話休題。
 ここまでに出てきた要点をまとめます。

1.「成功/失敗」がすぐに出る→ 短い時間で達成感を得られる
2.ゲームオーバーがない→ リトライにかかる時間がとても短い
3.コレクション要素→ 「目的」と「達成感」を与えられる
4.覚える操作方法が少ない
5.現実にやるのは大変な趣味でも、ゲームなら可能



 ゲームが持っている「達成感」や「爽快感」や「現実には難しい体験」を残したまま、「リトライの面倒くささ」「操作方法を覚えなくてはならない面倒くささ」を極力削ったのが「釣りゲーム」なんです。ゲームの良いところを残し、面倒くさいところを削った―――と言っても過言ではないです。

 ゲームの根源的な面白さが「釣りゲーム」にはあるとも言えて。
 「だから釣りゲームは面白い」という結論だけでなくて、「釣りゲーム以外にもこれらの要素を取り込んでいけばイイんじゃないか」って思いますし……ヒットしているソフトにはこの内の幾つかの要素を満たしているものも当然多いですよね。『レイトン教授』なんかは「1~4」に当てはまっていると思います。





 まぁ、そんな御託はさておきですよ。
 『ファミリーフィッシング』は『どうぶつの森』で釣りを楽しんでいたような人には是非オススメですよ!『どうぶつの森』と違ってアイテム所有数に苦しめられることもありませんし、『どうぶつの森』のような着せ替え要素もありますし。






キャミソール


ワンピース


カーディガン


ジャンパー


貴婦人の服




 幼女を着せ替えまくるの、サイコーーー!!

| ゲーム雑記 | 18:00 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

釣りゲームの面白さを全方位に広げたのがポケモンなのかなと思いました。
育成やバトルで薄れてしまいましたが、もともとのあのゲームのコンセプトは
様々な場所に棲むモンスターを集めていくことだと思いますので。
もちろん初代から釣りもできます。95年発売ということを考えると、黎明期の釣りゲームのひとつといえなくもない?
人間の非常に根源的な本能(狩猟本能)を満たしてくれるゲームは、やはり強いですね。

| 蕪 | 2012/02/13 21:53 | URL |

最後がやりたかっただけじゃないのかと(ry

それはともかく、ハクスラゲームでもあるんですよねこれ
特に大型魚は釣り上げた時の演出が良くて
後1回、後1回となって延々と釣り続けてしまうというw
Sランクを釣り上げた時なんて脳汁出まくりでした

| 現実ゲーム | 2012/02/14 01:12 | URL |

確かにポケモンはこの記事の釣りに近いですね
捕まえるならボールを投げるだけ(単純操作)
ミスしてもボールがある限り投げられる(簡単リトライ)
そしてポケモン図鑑。
ポケモンの上手い所は、取り逃がしたポケモンでも図鑑に登録され、「ぶんぷ」で出現場所が確認出来るようになる点ですかね。
リトライの容易さとコレクション感覚を同時に引き出すことが出来るので。

| ちょもろー | 2012/02/15 04:12 | URL | ≫ EDIT















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