やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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上手くなりたいと願えば願うほど、早くはなれない

 絵を描き続ければ、絵が上手くなって、描くのも早くなって、漫画1本を完成させるのも早くなるんだと思っていました。


 絵が上手くなったとは自分では思えないのだけど(これは理由を書くと長くなるのでまたの機会に)、確かに「同じ絵ならば」描くのが早くなりました。でも、早くなればなるほど「同じ絵」では納得できなくなるんですよね。

 特に自分のように「絵が描けない」というところからスタートした人間は、「1年前よりも今日の方が上手く」「今日よりも1年後の方が上手く」なりたいという向上心を持つものです。「1年前と同じ絵」ではダメだと思うから、1年前よりももっと時間がかかる絵―――線数の多い絵や難しいポーズの絵ややたら人数の多い絵などなどを描こうとして、結果1年前よりも時間がかかってしまうという。



 もっともっと上手くなれたら、「それなりの絵」に納得して質よりも量を重視できるようになるんじゃないか?とも思うのですが。1年前も2年前も3年前も4年前も5年前も思っていました。「いつかはきっと」と。
 でも、いつまで経っても自信なんてつかないから、現在でも「それなりの絵」ではダメだと思ってしまうし、常に「120%の絵」を目指してしまっています―――結果、ちっとも早くなっていません。





 時間はかけようと思ったら無限にかけられるし、
 時間をかけた分だけ目に見えてクオリティが高くなるし、
 クオリティを高くしようと思ったら永遠に終わらないんです。



 だから―――どこかで「ここまでだっ!」と見切らなければならない。
 漫画に限らず、映画やゲームなどの娯楽作品ももちろん、何かの新商品とかだってそうだと思います。言っちゃえばブログだってそうだと思います。いつだってモノを生み出すのは“時間との相談”なんです。

 「個人」でやる分には自分でその「ここまでだ」のラインを決めれますけど、「組織」でやる分にはある程度の納期が必要で―――それはどちらにもメリット・デメリットがありますね。無尽蔵に時間がある方がイイのか、ある程度の締め切りがあった方がイイのか。
 人数が多ければ多いほど制作期間が延びると人件費(制作費)が膨れ上がっていくワケで、赤字にならないためには価格に転嫁されてしまうという話は、“電子書籍”とか“ダウンロード販売のゲーム”の話にも通じるかも知れませんね。





 自分も、受け手の立場で作品に触れる際―――
 例えばゲームをプレイしていても「ここにこういう機能があれば良かったのに」と思ってしまうし、それをつい書いたりしてしまうんですけど。

 作り手の立場で、自分の描いたものに「ここにこういうシーンがあったら良かったのに」と言われると、「そのシーンを描くのにどれだけの時間がかかると思ってんだっ!!!!」とか言いたくなってしまうワケで(笑)。



 そこも含めて「この作品はここまでだっ!」という見極めのラインの問題なんですよね。
 これだけのものを作るにはこれだけの時間(予算)が必要だから、どこを優先してどこを切り捨てるか、結果して見てくれる人がどのくらい満足してくれるのか。

 「好きな作品」と「素晴らしい作品」は別の論理で言うと―――素晴らしい作品はある程度の時間と予算をかけてクオリティを上げなければ出来ませんけど、好きな作品は“自分に直撃するか”なので必ずしもクオリティが高いものってワケじゃないですしね。


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| 漫画作成 | 17:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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