やまなしなひび-Diary SIDE-

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「じゃんけん」は何故すごいゲームなのか。

 最近の自分内流行は、「鬼ごっこ」や「かくれんぼ」『ももたろう』などの超メジャーなものを「どうしてこんなにメジャーなのか」と考え直すことです。これを考え直すことによって、「メジャー」と「マイナー」を分ける壁が見えてくるだろう、と。


 今日の話題は「じゃんけん」です。
 恐らく日本一メジャーな“遊戯”でしょう。「じゃんけん」と比較したら「鬼ごっこ」や「かくれんぼ」すらマイナーな“遊戯”になってしまいます。「じゃんけん」のプレイ人口に比べたら、『スーパーマリオブラザーズ』なんて「マニアしか遊んでいない」レベルのプレイ人口ですよ。

 現在生きている日本人の中で「じゃんけん」を一度もしたことがない人は、まぁ極々少数でしょうし。
 日本の老若男女どころか、現在では世界中に知れ渡っていると言われています。
 (じゃんけんの発祥は日本か中国かで激論が交わされているそうなんですが、関わりたくないので割愛します)


 先日も某アイドルグループが「じゃんけん」をする様子がテレビ中継をされてしましたし、20年くらい前は毎年の大晦日に芸能人が集まって「じゃんけん」をするのがテレビ中継されていましたし、「じゃんけん」というのはとてつもなく人気のある“遊戯”だと言えるんじゃないでしょうか!



 まぁ、今のは「歴史はこうやって歪んで伝わるのだ!」と言いたかっただけなんですけど(笑)。
 例えば、自分はつい数年前まで知らなかったんですけど、高校野球の先攻・後攻って「じゃんけん」で決めるんですってね。
 高校生活の全てを捧げて血反吐吐くまで練習した成果を見せる試合の重要な部分を「じゃんけん」で決めるんかい!と思ったのですが、そういうこともあって「主将はじゃんけんの強いコを選ぶ」みたいな学校もあるんですって。すごい本末転倒感!




 「じゃんけん」が、何故こうもメジャーな“遊戯”なのか。
 「じゃんけん」のすごさを今日は考えていきたいと思います。



1.「じゃんけん」はすぐに決着が付くからすごい!
 世界には様々な“遊戯”がありますが、「じゃんけん」の時間のかからなさはトップクラスだと思われます。「じゃんけんぽん!」と書いている間に決着です。あいこの場合は延長戦ですが、その延長戦もあっという間に決着が付きます。

 先に書いたような「アイドルグループのじゃんけん大会」とか「高校野球の先攻・後攻決め」などに「じゃんけん」が使われる最大の理由はコレでしょう。
 何十人といるアイドルグループのトーナメント戦を『いただきストリート』で行ったら時間がかかって仕方がありませんし、野球の先攻後攻を『カルドセプト』で勝った方が決められるとかしたら試合前にクタクタになってしまいます。ゲームとしては『いたスト』や『カルドセプト』が「じゃんけん」の何百倍も面白かったとしても、『いたスト』や『カルドセプト』は選ばれないんです。


 「じゃんけん」より面白い“遊戯”はたくさんあります。
 しかし、「じゃんけん」は「早く決着が付く」ので選ばれるのです。


 それと、補足ですが……「じゃんけん」は道具を必要としないというのも大きいですね。
 先ほどから「高校野球の先攻後攻は」という話を書いていましたが、サッカーのボールorゴールは「コイントス」で決めます。イギリス発祥のスポーツですからね。これも「じゃんけん」と同じように早く決着がついて能力の優劣に関係のない平等な“遊戯”のように思えますが、コインが必要なんです。

 また「高校野球」の「トーナメントの組み合わせ」は「くじ引き」で決めますよね。
 「くじ引き」も「じゃんけん」と同じように早く決着がついて能力の優劣に関係のない平等な“遊戯”のように思えますが、「くじ」と「箱」を用意しなくてはなりません。

 ゲームもそうです。
 ゲームの中では比較的早く決着が付く『ストリートファイターII』のような格闘ゲームであっても、ゲーム機とソフト、据置機の場合はテレビも必要です。あともちろん電源も。



 これらの“遊戯”と違って「じゃんけん」は片手一本で遊べるのです!
 道具は要らない、ゴミも出ない、遊んだ後の置き場所にも困らない!なんてすごい“遊戯”だ!



2.「じゃんけん」は誰でも等しく遊べるからすごい!
 「主将はじゃんけんの強いコを選ぶ」という話がありましたが、「じゃんけん」とは基本的に「強い」も「弱い」もない“遊戯”です。「じゃんけんぽん!」の合図とともに手を出せることが条件ですが、子どもでもおばあちゃんでも同じ条件で遊べる“遊戯”なんです。


 こういう“遊戯”はなかなかありませんよね。
 「鬼ごっこ」は圧倒的に「足の速い人」が有利です。
 「かくれんぼ」は「どこに隠れるか」の戦略性と地形を把握しているかと体の小ささと、有利な条件が幾つかあります。

 みんなで集まってワイワイ遊べるゲームの代名詞でもある『マリオカート』や『スマッシュブラザーズ』は「順位的に不利なプレイヤーに逆転の芽を与えてくれる」ゲームですが、それでも「上手い人」「下手な人」は分かれちゃいますよね。


 「じゃんけん」はそうしたゲーム以上に、みんなが同じ実力で楽しめる“遊戯”なんです。
 なんてすごい“遊戯”だ!



3.「じゃんけん」は勝った負けたが分かりやすいからすごい!
 これは多少「卵が先か鶏が先か」という話でもありますが。
 じゃんけんの手である「グー・チョキ・パー」はそれぞれ「石・ハサミ・紙」という物凄くメジャーなものを表していて、「ハサミは石を切れない」「石は紙に包まれてしまう」「紙はハサミに切られてしまう」という勝ち負けがイメージしやすいのです。

 例えばコレが「エゥーゴ・ティターンズ・ネオジオン」だったら、「どれがどれに勝つのか分からない…」となってしまいますし、『Zガンダム』を観ていない最近の子どもには「エゥーゴって何ー?」とピンと来ませんよね。「みんなが知ってるものが題材になってて、どれがどれに勝つのかイメージしやすい」というのは、じゃんけんのすごさだと思われます。



 あんまり言いたくないですけど、「そのゲームを知っている人には常識なんだろうけどさぁ……」ってゲームはたくさんありますよね。
 『ファイアーエムブレム』の「剣は斧に強くて」「斧は槍に強くて」「槍は剣に強い」って何あれ?どういう理屈?さも当たり前のようにそういう設定の三すくみになってしますけど、ピンと来ません。魔法にも三すくみがあったはずだけど、ピンと来なさすぎて覚えられてもいません。

 『ファイナルファンタジー』の「海洋生物には雷の魔法が効く」もよく分かりません。「水は電気を通すからビリビリが広がるはず」ってイメージなのかも知れませんが、それを言い出したら「氷の魔法で水を凍らせちゃえば身動きできなくなる」んじゃないですか?
 ついでに言うと、「ゾンビには炎の魔法が効く」は分かりますが「ゴーストにも炎の魔法が効く」っておかしくない?火葬した後がソイツじゃないの?土葬の国はそういう発想なの?



 まー、この辺は言いがかりっていうか、私もおふざけで書いていますけど。
 よく言われる「格闘ゲームというのは、単純化してしまえばじゃんけんなんだ」という話、格闘ゲーム好きには「だから誰にでも遊べるよ」と受け取れるのかも知れませんが、
 格闘ゲームに疎い自分には、見ていても遊んでいてもどれがグーでどれがパーでどれがチョキか分かりませんし、今の技はグーなのかとか、今の技に強いのはどの技なのかとか、果たしてどのタイミングが「じゃんけんぽん!」だったのか、さっぱり分かりません!


 「じゃんけん」のようなシンプルなゲーム性を、剣や槍や斧とか、雷魔法とか炎魔法とか、打撃・投げ・つかみだとか、そういうものに置き換えて装飾するのが「ゲームデザイン」というものなんでしょうけど。浸透していない人にとっては「エゥーゴ・ティターンズ・ネオジオン」と変わらないんですよ。どれがどれに勝つのかさっぱり分からない。




 まぁ、それを言い出すと
 「紙(パー)が石(グー)に勝てるのはおかしくないか?全力で石投げれば紙も破けるでしょ」って話にもなるんで、「卵が先か鶏が先か」になってしまうのですが。


 それはともかく、なんてすごい“遊戯”だ!(お約束)


4.「じゃんけん」はルールをアレンジしやすいからすごい!
 これまで「じゃんけん」のすごさの「シンプルなこと」ばかりを取り上げてきましたが、もう一つすごいのは「シンプル」がゆえに「様々な追加ルール」を加えることが出来ることです。



 例えば「あっち向いてホイ」
 「じゃんけん」で勝った側が、「あっち向いてホイ」のかけ声とともに上下左右のどれかを指差し、負けた側がそちらを向いてしまうと決着が付くという追加ルールです。

 ルールの異なるゲームに二連勝しなければ勝者にならないということです。
 シンプルなゲームとシンプルなゲームを足して、深みが加わるという例ですね。


 例えば「野球拳」
 本来「野球拳」は「じゃんけん」に歌と踊りを足した郷土芸能だったそうなのですが、テレビのバラエティ番組によって「じゃんけんで負けた方が1枚ずつ服を脱いでいく」という追加ルールを足した結果、お色気ゲームとして定着してしまったそうな(Wikipedia参照

 成り立ちはともかく、お色気ゲームとしての「野球拳」はものすごくよく出来たゲームだと思います。

 まず「服の枚数」がそのまま「残りLIFE」になっているところ。
 本人・対戦相手・第三者にとって「このプレイヤーはどれだけの残りLIFEが残っているのか」が視覚的に分かりやすいのです。「先に3回勝った方が勝ちというルールだけど、今どっちがどれだけ勝ってたっけ?」という事態にならないんですね。

 また、特にこれが男女での対戦の場合、「負けた方は服を脱がなくてはいけない罰ゲーム」「勝った方は相手が脱いでいくのを見られるご褒美」が与えられるというのも大きな特徴ですね。「ペナルティとご褒美」の関係はコンピューターゲームにも通じる話で、これがあるから細かい達成感が得られるんですね。


 それと、「服を脱ぐ」という誰もが経験したことのある“馴染み深い題材”というのも見逃してはいけません。銃器に興味ない人も、お花に興味ない人も、宇宙の仕組みに興味ない人も、服は着るし脱ぐのです。全ての人に共通のテーマである「服を脱ぐ」を扱った「野球拳」はなんてすごい“遊戯”なんだ!




 記事の主旨がズレてきたので修正します(笑)。
 「追加ルール」とはちょっと違うのですが、「グーとパーで分かれましょう」は「じゃんけん」モチーフの“遊戯”(?)としてはトップクラスでメジャーですよね。本来は勝ち負けを争うはずの「じゃんけん」の手を使って、チーム分けをするという。

 「じゃんけん」が如何に抜群の知名度なのかという象徴的な話ですね。



 その他では、「グリコ」なんかも有名ですね。
 「じゃんけん」をして勝った方が、その手に合わせた歩数だけ進めるという“遊戯”です。グーは「グ・リ・コ」で3歩、チョキは「チ・ョ・コ・レ・イ・ト」で6歩、パーは「パ・イ・ナ・ッ・プ・ル」で6歩と―――「じゃんけん」の大原則である「3つの手は全て平等である」を壊すことによって、逆に駆け引きの要素が生まれ、戦略性が増す“遊戯”になるという。

 こうなると「運任せ」の平等な“遊戯”ではなく、心理戦の“遊戯”になりますよね。



 このように「じゃんけん」を基に様々な“遊戯”が生まれています。
 ここでは敢えて具体名を出しませんが、「じゃんけん」に独自の追加ルールを足して描いた漫画もたくさんありますよね。

 「じゃんけん」自体では奥が浅くて単純ですぐに飽きてしまうかも知れませんが、追加ルールによって別の面白さが生まれる―――「じゃんけん」ってホントなんてすごい“遊戯”だ!


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○ まとめと反論

・じゃんけんは時間がかからないからすごい
・じゃんけんは道具が必要ないからすごい
・じゃんけんは能力の優劣に関係なく遊べるからすごい
・じゃんけんはみんなが知っているものを題材にしているからすごい
・じゃんけんは勝ち負けがイメージしやすいからすごい
・じゃんけんはシンプルがゆえに様々な追加ルールで遊べるからすごい
・死ぬまでに一度でいいから生身の女性と野球拳をしたい
・あとツイスターゲームも一度でいいから生身の女性としたい



 以上、「じゃんけん」のすごさを列挙してみました。
 しかしね。恐らくコレを読んでいる人の中で、「アナタが一番好きな“遊び”は何ですか?」と聞かれて「じゃんけんです!」と答える人はいないと思うんです。


 あまりにも王道だから答えにくいというのもそうですが。
 「じゃんけん」ってそんなに夢中になって遊べる“遊戯”じゃないですもんね。


・じゃんけんはすぐに遊び終わってしまうからすごくない
・じゃんけんはグッズ販売の余地がないからすごくない
・じゃんけんは「上達する」ことが出来ないのですごくない
・じゃんけんが題材にしているものがメジャーすぎてすごくない
・じゃんけんは勝ち負けに意外性の欠片もないからすごくない
・じゃんけんに追加ルールを足さなきゃいけないのはじゃんけんがすごくないから
・生身の女性と野球拳を一度もすることなく死んだってイイじゃない
・ツイスターゲームなんか実際にやったらきっと面白くも何ともないんだよきっと



 「じゃんけん」がすごいかすごくないかは、ケースバイケースなんです。
 時間がない時には役立ちますけど、長時間潰すのには不向きなんです。



 これ、“ゲーム”でも全く同じことが言えますよね。
 ある人にとっては数分間で遊び終わる格闘ゲームが最高だけど、別の人にとっては何百時間も遊べるシミュレーションゲームが最高だとか。ある人にとっては「みんなが同じように遊べる」『Wii Sports』が最高だけど、ある人にとっては「上達した分の見返りがちゃんとあるゲーム」の方が最高だとか。


 人それぞれだし、同じ人でも「今日はこっちの方がありがたい」という時があります。
 “ゲーム”の「すごい・すごくない」なんて、所詮は「時と場合による」んですよ。


 「みんなにとっての最高のゲーム」なんか存在しないんですよ。

 所詮は「今の自分にとっての最高のゲーム」でしかない。
 ゲームレビューを書く時よりも、読む時に注意が必要な話だと思います。
 「この人が最高のゲームだと言っているということは、自分にとっても最高のゲームなんだろうな!」と期待して買っても楽しめないことを、みなさん一度は経験したことがあるでしょう。それは、どちらかのセンスが悪いとかではなく、「最高」とはそういうものなんです。
 

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| ゲーム雑記 | 18:29 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

>・死ぬまでに一度でいいから生身の女性と野球拳をしたい
>・あとツイスターゲームも一度でいいから生身の女性としたい

結局この2つが言いたかっただけじゃないですかw

| ガガ | 2012/09/23 21:37 | URL |

アイズって漫画で、ツイスターゲームを女子とやるか、やってるところを見るかで悩む男子がいましたが、やる一択。私には周りから視線を送る方が恥ずかしい。

大阪では、じゃんけんを「じゃいけん」って言ったり、掛け声が「いんじゃんほいっ」だったりで、戸惑いました。

| 白うさぎ | 2012/09/25 01:36 | URL |

「○○人でじゃんけんをやり、一発で1人勝つ確率はどうなるか?」
この問題をセンター試験で出しても、誰一人文句を言いませんよね。
そのあたりがすごいなと思います

| nsur | 2012/09/29 00:29 | URL | ≫ EDIT















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