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イケメンの定義がよく分からない

 御当人が読んでいる可能性も高いので最初に弁明しておきますけど、別に「クレーム」というワケではなくて、「あの時、実はこんなことを考えていたんですよ」と書いておきたかったので今日の記事を書きます。
 考え始めたら面白かったですし、創作活動において大事なものが隠されているとも思いましたし。


 ニンテンドー3DSの『いつの間に交換日記』で、何故だか皆さんのリクエストを受けて絵を描くことになりまして、その中の一つで「イケメンを描いてください!」というリクエストを女性から受けたんです。

 イケメン……


 はて、イケメン……



 リクエストを受けたからには生半可な気持ちではなく真摯に描かねばならないと思ったのですが、よくよく考えてみると「イケメン」がどういう顔のことを言うのか自分にはイメージが出来ていなかったんです。
 「※ ただしイケメンに限る」とか、「イケメンには俺達の気持ちなんか分からねえよ」とか言っている割には、具体的な「イケメン」のイメージが自分の中にはなかったんです。正確に言うと、「俺の中のイケメン像ってみんなにも通用するのか?」というか。



 特にコレ、女性から受けたというのが難問で。
 自分が「イケメンを描いてください!」と言われて最初にパッと思いついたのが、『SLAM DUNK』のゴリとか『幽遊白書』の桑原とか『機動戦士ガンダム』のドズル・ザビとかだったんですけど、この人達を描いても多分「え……これがイケメン?」って思われちゃうんじゃないかと不安になったのです。


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 男から見た「格好良い男」像って、「曲がらない信念」だとか「逆境にも屈しない精神力」とかを持った「強い!」「渋い!」「男臭い!」キャラクター達のことだと思うし、男同士では「エガちゃん、テライケメンだわー」と言ったりしているので、「イケメン」という言葉でパッと思いついたのはその辺だったのですが。

 「※ ただしイケメンに限る」と言っている時はそうじゃなくて、単純に「顔が整っている人」という意味で使っていますよね(笑)。




 これは「男から見た格好良い男」と「女から見た格好良い男」は違うよねという話にも通じてて。
 今回のこのケースは女性からリクエストを受けたこともあって、「男が想像する<女が思う格好良い男>像」を描くことが正解であって―――「うん、ゴリとか桑原とかドズル中将を描いてはいけないんだな」と、ギリギリのところで踏みとどまりました。


 じゃあ後は「顔が整っている人」を描けばいい、と思ったのですが……ここでまた悩み始めました。
 「顔が整っている人」であっても、中性的な美少年タイプの人には「イケメン」って言葉は使わないんじゃないかと不安になってきたのです。だって、それなら「美少年を描いてください!」ってリクエストになるでしょ?

 とすると、「男っぽい顔立ち」で「顔が整っている人」を描くべきなのか?
 『SLAM DUNK』で言えば牧紳一とか、『機動戦士ガンダム』で言えばスレッガー中尉みたいな。


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 なんかもうよく分からない……
 牧がイケメンならばゴリもイケメンな気がするし、イケメンの定義がさっぱり分からなくなってしまったのです。なんかもうこう考えると、世界の全てがイケメンのように思えてきたし、世界のどこにもイケメンなんていないようにも思えてきました。

 ということで、リクエストには自画像を描いて「これがイケメンです」と言い張ることにしました。
 これならば「こんなのはイケメンじゃないです!」と言えないだろうしな!ぐへへへへへ





 これをきっかけに、最近自分が考えているテーマなのですが………
 例えば、男性同様に女性も「女から見た可愛い女」と「男から見た可愛い女」は違いますよね。「可愛い」の部分を「キレイな」とか「格好良い」とかに置き換えてもOK。同性と異性の評価軸は違うというのは、男女ともによく話題になることです。

 もう一歩踏み込んで考えてみると、狙って「男から見た可愛い女」になれる女性は「女が想像する<男が思う可愛い女>像」を自分に当てはめられる人とも言えますよね。それって、“自分以外の価値観”を想像出来る人とも言えるんじゃないかと。




 もちろん「男」と「女」にきっちり分けられるワケもなくて、男性読者でも「俺はエガちゃんをイケメンだとは思わないな」という人はいるでしょうし、女性読者でも「私はエガちゃんをイケメンだと思う」という人はいるでしょうけど。
 自分が何故こういうことを考え始めたかというと――――創作活動をする身としては、「女性に受ける男性キャラクター」「女性に受ける女性キャラクター」を男の自分が描くということはどういうことなのか真剣に考えたことがなかったなと思ったのです。



 自分は「女性漫画家さんが青年漫画誌に描いている漫画」を好きになることが多い時期があったんですけど、「男性漫画家さんが青年漫画誌に描いている漫画」よりも好きだったということは、「男が好きなもの」は実は男性漫画家さんよりも女性漫画家さんの方が分かっていた―――とも言えるんじゃないかとかね。


 イケメンの話から随分と遠いところまで来たもんだ。

| 漫画作成 | 17:51 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

エガちゃんみたいな態度のイケメンは別として
見た目のイケメンには多分にチャラい要素が入ってる気がします。
素でカッコイイというより眉整えたりオサレしてカッコよくしてる人。

| さんちょ | 2012/10/20 10:46 | URL |

「イケメン」って言葉は上っ面なんですよ。
「あの人かっこいい」っていうと「ああいうのが好みなの?」と返され認めざるをえませんが、「あの人イケメン」っていうと同じ返しを受けても「ああいうイケメンは好きじゃないし」って返せます。
自分の好みじゃなくても、全く好きじゃなくても「イケメン」って言葉は使えるんです。イケメンって言葉にただようチャラさはそういう心のこもって無さが原因だと思ってます。

逆にそういう上っ面感あるからこそ気軽に使いやすく、ここまで定着したのかなとも思ってます。格好良さなんていう主観でしかない要素を主観抜きで、自分の好みを晒さずに評せるのがイケメンという言葉の利点ではないでしょうか。

| あわれ | 2012/10/20 13:59 | URL |

言葉のニュアンスとして、
イケメン=カッコいい人、好みのタイプの男性、というわけではない気がします。

イケメン、というと、例えばちょっと細くておしゃれに気を使っている身ぎれいな男性、というイメージが湧いてきます。

ちなみに私は女でありまして、好みのタイプはゴツい方です(笑
それでも私が「イケメン」という言葉を使うときは、フェミニンな雰囲気のある男性を指して言います。ゴツいタイプはいくら好みでも「イケメン」とは決して言いませんね。(例えば「いい男!」って言いますw)

私の定義では、ということなんですけど、ちょっと今回のこの考察はずれてる気がしました。

| kryn | 2012/10/22 19:42 | URL |















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