やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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「ゲームはクリアしなくてはダメだ」と思うようになったのはいつからか

 『カルチョビット』がちっとも優勝出来そうにありません。
 現在7年目、N1リーグも2年目ですが目下最下位争い中で「残留できれば良いなぁ」というシーズンが続いています。N1昇格まではそれなりに順調に来たんですが、ここらで「シミュレーションゲームがヘタクソ」な自分を痛感しています。

 このゲームはN1リーグ優勝で「日本一」になった後も楽しめるイベントがたくさんあるという話はTwitterで見かけますし、その度に「ぐぬぬぬ……俺はいつまで経っても優勝すらできない……」とハンカチを噛み締めて悔しがっているのですが。


 とりあえず「N1リーグの優勝」を一区切りにして、それが出来たら「ゲーム紹介」記事を書いて「このゲーム面白いよ!こんな人にオススメだよ!」と布教活動に勤しもうと思っていたのに。永遠にクリア出来る気がしませんし、あまりに勝てないので「全然面白くない!」と叫びたくなってきました。ヘタクソなのが!私がヘタクソなのが悪いんだ!




 ゲームをクリアしていない人がゲームレビューを書いていいものだろうか。

 これが今日の主題です。

 某ゲーム雑誌のクロスレビューなんかは、「たった数時間しか遊んでいないレビューに価値はない」「ちゃんとクリアしてからレビューを書けよ」という批判に晒されていましたよね。
 自分は必ずしもそうは思いませんし、「○時間遊んだ上での感想です」と書いてあれば参考になると思っているんですが――――ビビリですから、自分が「ゲーム紹介」の記事を書く際には「ちゃんとクリアしてから書かなきゃダメだ」って思ってしまうんです。


 だって、その後の展開で一気に面白くなるかも知れないじゃないですか。
 「アニメは最終話まで観なければ面白いかどうかは分からない」のと一緒で、「ゲームも最後まで遊ばなければ面白いかどうかは分からない」と思ってしまうのです。



 その結果、いつまで経ってもクリア出来ないゲームは「ゲーム紹介」記事は書けず、誰にもオススメ出来ずにひっそりと売り上げランキングから消えるのを見守って「あー、思った通り売れなかったなぁ」と遠い目をするのです。悪いのは誰だ!ヘタクソな私が悪いんだ!



 「ゲームはクリアしなくてはダメだ」と思うようになったのはいつからか
 ストーリーが用意されているゲームならば確かに、「ダメ」かも知れません。
 アドベンチャーゲームだったりRPGだったりで「クリアしていない」というと、「ストーリーの結末を知らない」ワケですからね。映画のラスト10分を観ていない、漫画の最終巻を読んでいない、そういう人がレビューを書いても「結末知らないのにオススメとか言ってんじゃねえよ!」と思っちゃいますものね。


 では、他のジャンルではどうでしょうか。
 2D『マリオ』を「ワールド7」までクリアしたけど、まだ「ワールド8」やっていない―――という状況でレビューを書いて良いものか。これもやっぱりマズイ気がしますね。「ワールド8が超つまらないかも知れない」し「ワールド8が超面白いかも知れない」のですから。それを知らずにオススメするなよ、と。


 レースゲームで収録されているコースを全部走らずにレビューを書くのもマズイ気がしますし、『Wii Sports』で収録されている競技を全部プレイせずにレビューを書くのもマズイ気がしますし、『鬼トレ』で「3バックの壁」を越えずにレビューを書くのもマズイ気がします。




 あれ……?

 「N1リーグ優勝していなくても『カルチョビット』の紹介記事を書いて良いよね!」という話にするつもりが、「N1リーグも優勝していないのに『カルチョビット』の紹介記事書いちゃマズイだろ!」と思えてきました。

 「やったー!日本一になったぞー!」という達成感を得ていない自分が、偉そうにこのゲームを語れる資格はないんじゃないか?そう思えてきました。


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 ファミコンの『スーパーマリオブラザーズ』を遊んでいた頃は、クリア出来なくても気にしていませんでした。クリアしても2周目が始まるだけですからね。

 私より上の世代の、シューティングゲームブームの頃はもっとそうだったんじゃないかと思います。
 「ずっと続けられるか」とか「どんだけハイスコアを出せるか」という遊びだったでしょうし。



 しかし、ゲームはどんどん「物語」化していきます。
 『ドルアーガの塔』『ポートピア』『ドラクエ』……ゲームで「物語」が描かれるようになり、明確な「エンディング」が用意されるようになって、「クリアをしなければその物語の結末を知らない」遊びになっていきました。
 初代からたった3年後の『スーパーマリオブラザーズ3』は「おしまい」「The END」という文字が出て、2周目は始まりません(確か)。明確に「クリア」という結末が用意されているんですよね。


 そして、そこから2年後の『スーパーマリオワールド』では「隠しルート」の存在で、「知識さえあれば多くの人がクリア出来るゲーム」になっていました。この路線は現在のゲーム業界にも継承されていて、「クリアだけなら多くの人が出来るけど、やりこむのは大変」というゲームは今では主流ですよんね。

 これは、「クリア出来ない人」は「そのゲームを全部楽しめていないんじゃないか」と思ってしまうという前提の下で、クリアまでのハードルを下げて「誰でもクリアできる」「誰でも達成感を得られる」方向性に進んだとも言えて。
 こういうことを書くと「だから最近のゲームはつまんねえんだよ」とか言い出す人がいるだろうけど、それはオマエ!『カルチョビット』を一向にクリア出来ないオレへの侮辱だかんな!!(´;ω;`)



 「クリア」というのは、プレイヤーに「目的」を与え「達成感」も与えてくれる指針だったと思います。自分も沢山のゲームをクリアしてきたから分かります。ゲームをクリアしたら、どんなクソゲーでも「やったぞ!!」と思えますもの。
 しかし、それは時として「義務」に変わるのです。「クリアしなければ」「クリアもしていないくせに」「クリアも出来ない自分なんて」




 これと同じようなことで、最近気になることがあります。
 こういう風に「クリア」=「義務」という風潮からのカウンターとして、ニンテンドーDSの時代は「クリアのないゲーム」が爆発的に売れました。『脳トレ』もそうでしたし、『どうぶつの森』もそうでした。ああようやくゲームは「義務」から解放されたのだと思いました。

 しかし、最近「新たな義務」が生まれつつあります。
 「実績」的システムです。

 『脳トレ』の続編である『鬼トレ』には「賞状」という実績的なシステムが入っています。
 『どうぶつの森』も3DS版には「バッジ」という実績的なシステムが入っています。


 自分はこの「実績」的な要素は嫌いじゃないですし、これによって遊びやすくなるのも分かります。
 しかし、かつて「クリア」=「義務」になってしまったように、「実績コンプ」=「義務」になってしまったらイヤだと思うのです。『どうぶつの森』の実績コンプなんて1年単位で時間がかかるでしょうし、いつまで経ってもゲームレビューが書けません(笑)。

(関連記事:やりこみ要素があるから初心者でも安心して遊べるね!

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| ゲーム雑記 | 17:58 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

途中で飽きて投げだして「つまらなかった」と言うのも一つの評価では。
最後までやる価値がないと判断したのならそれはそれでその人の評価として間違いないかと。

| G | 2012/10/25 19:57 | URL |

個人的には実績システムは嫌いです。
俺の遊び方は俺が決める! 勝手に決めるんじゃねぇ!
と思うので。

| ああああ | 2012/10/25 21:44 | URL |

結局、自分で区切りをつけるしかないんだろうなと思います。楽しくゲームをやれないと、きっと辛いと思いますし。実績でもなんでも気にしだしたら、しょうがないんで。
アドリブ性の強い初見プレイでどこまで楽しめるか、がやっぱり肝な気がします。
実績も利用すれば、実績○コ以内クリアなんて縛りで遊べたりしますしw

また、レビューは筆者が自分がどうゲームと接したかという前提を書きつつ、結局おもしろい文章だったかどうか、でいいんじゃないんですかねw
個人的には、このゲームの評価は○点、や星○つといった評価よりも、面白いと思ったものを、面白かったことが分かるように書いてあると、とても面白く読むことが出来ます。

| ああああ | 2012/10/26 00:53 | URL |

クリアを義務と感じてしまう人が居る。反対に目的を用意して欲しい人が居る。
その両方を満足させるためにストーリー進行に絡めずに目的のみを提示したのが実績システムで、つまりは「義務と感じさせないために分離させた」ものだと思うのです。
義務と感じる人のために気を遣って生み出されたものに義務感を感じる人が出てきてしまうのは非常に難しい問題な気がします。

個人的にはプレイヤーが自分で勝手に目的を設定して達成してください、というタイプはあまり面白いと感じないので(「自分」ではなく「ゲーム」に勝ちたいと思うタイプ)、そういう方向にいかれるのも微妙なんですよね。

| あわれ | 2012/10/26 02:11 | URL | ≫ EDIT

ゲームをクリアしていないとダメみたいな雰囲気は私も感じます。
クリアして全部知ってからでないと感想書いてもダメなんじゃ…と思います。感想書いても説得力に欠けるというか。

実績も、コンプしている人が偉い、Xbox360ならゲーマータグの実績のポイントが高い人が偉い、と思います。まぁこれは古くからのスコアアタックと似たようなところがあるとは思いますが。

しかし、実績取得までもが感想を書く際の足枷になるなら大変なことですね。
実績を取得するのは大変なゲームもあるようですし。クリアしないと感想書いても説得力がないなら、実績も全解除しないと、説得力が無いと思うこともありそうです。

あと、実績については21:44のああああさんと同意見です。
実績のためにプレイスタイルを変えるのは好きじゃないです。

| みんみんみ | 2012/10/26 13:32 | URL | ≫ EDIT

終わりがあるとそこを目指したくなるのは人のサガってやつかもですな。
しかしレビューに関しては、どこまで遊んだのかさえハッキリ明記してあれば
後は書く側の人自身が納得できるかどうかの問題だと思います。
うん?そういえばゲームの方も結局は本人の納得の問題かもしれないですな。

| 通りすがりのゲーム好き | 2012/10/27 18:47 | URL |

自分がレビューで気になるのは、クリアしたか否かではなくて、選択した難易度ですね。
最近は「易しい」で始めてしまう人が多く、「普通」が普通ではなくなっている気がします。
クリアできなきゃ糞ゲーみたいな風潮もあって、クリア出来て当然な「易しい」を搭載した
ゲームも多いのですが、レビューで選択した難易度を記載しているモノは少なく。
クリアしたか否か、実績をどこまでとったか、ではなくプレイした環境や情報の詳細が
欲しいなと思ったり。

| とおりすがれ | 2012/10/30 21:18 | URL |















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