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『Wii Fit U』には有料DLCをフル活用して欲しいと思う3つの理由

 どうも誤解されているみたいなんで、しっかりと書いておこうと思います。
 自分はゲームの「有料で追加されるダウンロードコンテンツ」を全否定はしていません。「こういうのはアリだと思う」けど、「こういうのはナシじゃない?」というスタンスです。今年の2月に『シアトリズム』で「このやり方なら有料DLCはアリだ!」と思った際、ちゃんとこのブログにも書いています。

(関連記事:有料DLCについて~クリアのためのゲームか、上達のためのゲームか


 なのに、「こういうやり方はナシじゃない?」と言った部分だけを切り取られて、「アナタは有料DLCを全否定していますけど」とか「アンチ任天堂が騒いでいるだけだから無視します」とか言われて。
 人を「全肯定する人」と「全否定する人」の二つに分けるんじゃねえよとゲンナリすること然り。世の中の人のほとんどは、全てのことに「その中間」なんですよ。どこは許すけど、どこは許せない、みたいな人がほとんどですよ。




 ということで、今日は「こんな有料DLCをやって欲しい!」という話を書きます。
 誤解しないで欲しいですけど、これは私が一人の消費者として「こういう有料DLCなら買いたい!」「こういう有料DLCのあるソフトは買いたくない」って話なので。ゲーム業界としてはどっちの方向に行くのが20年後のためになるのかとか、どういう有料DLCが儲かるのか、みたいな話ではありません。私は別に業界人じゃないのでそんなの知ったこっちゃありません。



 自分がアリだと思う有料DLCは、「ユーザーによって「欲しい度」が分かれているものを、それぞれ自由に選べる」という形のものです。この一言に尽きます。

 『シアトリズム』の例は上述の記事に書いているんで、そちらを読んでもらうとして……
 分かりやすいと思った例は、『新 絵心教室』の追加レッスンです。

 「ゴッホのように絵を描こう」という追加レッスンなんて、要らない人は「全く要らない」し、欲しい人は「凄く欲しいレッスン」ですよね。
 人によって「欲しい度」が全然違うから、こういうものは最初からソフトに収録して価格に上乗せされるよりも、「欲しい人だけ買ってね!」という形がイイと思うのです。




 逆に言うと、「みんなが「欲しい!」と思うものを有料DLCで売る」ソフトは「じゃあ最初から収録しておけよ」と思ってしまうのです。

 例えば……今現在そういう形の有料DLCはやっていないと思うのですが、『ポケットモンスター』や『カルチョビット』で“超強いポケモンor選手”を現金で売り始めたら違うなぁと思うのです。コツコツとポケモンや選手を育てるのがバカらしくなっちゃいますから。
 もっと分かりやすい例を言うと、例えば『どうぶつの森』でゲーム内のお金100万ベルを現金200円で売り始めたら今すぐゲームを辞めてしまうと思うのです。日曜の朝にカブを大量に買い込んで、毎日毎日「今日のカブ価は?」と聞いてドキドキワクワクするあの感覚が全部失われてしまうからです。

※ 注意:ここで書いた「こんな有料DLCはイヤだ!」という例は、実際には存在しない“架空の話”です。『ポケモン』や『カルチョビット』や『どうぶつの森』にこういう有料DLCがあるワケではありませんので誤解なきように。




 Wii Uの周辺機器の話を書いた際「「必要な人だけが買ってね」というのが周辺機器なんです。」と書きましたが、有料DLCについても同様なことが言えると思うのです。

 「欲しいと思った人だけが買えばイイ」のが有料DLCなんです。
 ユーザーは「全部の有料DLCを買わなくてはならない」なんて思っちゃうとお金が持ちませんし、メーカーとしても「みんなが欲しいと思う有料DLCを用意しました!」とか言い出したら「そんなものは最初から入れておけよボケエエエエ!」とツッコまれることを覚悟してください。


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 えーっと……ようやく『Wii Fit U』の話が出来ます(笑)。
 前段であのゲームとかあのゲームのことを暗にボロクソに書きましたけど、従来ゲームに「有料DLC」の仕組みを入れるのは難しいんだろうなぁと思っています。RPGとかアクションゲームとか、そういうのにはなかなか組み込みづらい……
 『Newマリオ2』の追加ステージは自分はアリだと思うんですけど、通常ステージではなく「コインラッシュ」という別のモード専用ステージにしなければならなかったんですよね。

 元々「1本のソフトで完結していた」従来のコンシューマーゲームにムリヤリ「有料DLC」を入れようとすると、今まで無料だったものが有料になってしまい、どうしても「不完全版が売られている」という印象になってしまうんですね。


 『シアトリズム』や『新 絵心教室』の例は自分にとって理想的な有料DLCの形なんですけど、それをそのまま色んなゲームに組み込めるとは思えません。それはまぁ、今後またしばらく「これはナシだ!」「ふざけるな!このアンチが!」「なんでもかんでもアンチ扱いするんじゃねえ!」という不毛な議論が続くのだと覚悟しておくとして……



 『Wii Fit』は非常に「有料DLC」とマッチしやすいソフトだと思うのです。
 今現在、『Wii Fit U』には有料DLCがあるという発表はされていませんけど、自分は「有料DLCをやって欲しい」と思っています。ちょっとやる、みたいな生半可なことではなく、徹底的にやって欲しいと思っています。


理由その1.人によって「遊んでいるトレーニング」が全然違う
 『Wii Fit』は「バランスゲーム」も「ジョギング」も「筋トレ」も「ヨガ」も全て「トレーニング」と呼んでいるので、ここでも「ミニゲーム」という言葉ではなく「トレーニング」という言葉を使います。

 『Wii Fit Plus』の自分の記録を見たら「水平ひねり&横ひねり」のプレイ回数が1170回を超えていました。
 でも、恐らくみんながみんな「水平ひねり&横ひねり」をこんなにはやっていないと思うんですね。これは自分が肩こり防止のためにやっていただけなので。
 このゲームはこんな風に、プレイヤーの数だけどのトレーニングを多く遊んでいるかが違うんです。

 自分の場合「ながらジョギング」が300回で、他の筋トレ系はチラホラと100回くらい、「バランスMii」や「雪合戦」が50回くらいなのに対して、「スキー」や「スノボ」は2~3回でした。「ゴルフ」は1回。


 「バランスMii」や「雪合戦」「ジョギング」、一番のお気に入りだった「踏み台パレード」は、追加ステージを有料DLCで売ってくれたら私は買っていたと思います。Wiiの仕組みではそういう追加コンテンツは難しかったんですが、Wii Uなら出来ると思うんで是非やって欲しいです。
 逆に「スキー」や「スノボ」や「ゴルフ」の追加ステージがあっても要りませんでした。


 人によってそれは違うと思うんですね。
 自分とは逆に「ひたすらスキーだけやってた!」という人もいると思いますし、「踏み台パレードなんか何が楽しいの?」という人もいると思います。だから、それぞれの追加ステージを有料DLCで「欲しい人だけ買ってね」と売っても納得しやすいソフトだと思うのです。



 個人的には「ジョギング」の追加コースには色々仕込めると期待しているんですよ。
 3D『マリオ』とか3D『ゼルダ』とか『ピクミン』とか、『ゼノブレイド』とか『レギンレイヴ』とか『ラストストーリー』みたいな他のゲームの舞台を走れる――――とかなら、すんごく魅力的ですし、それでいて「どの追加コースが欲しいか」は人それぞれ全然違うワケですよ。

 6つくらいの分岐を用意してもらって、1つ500円くらいなら余裕で出せます。
 『ラストストーリー』のルリの街は走りがいがありそうだなぁ……でも、外部開発のソフトは権利が難しそうではありますね。

 もっと権利が難しそうな話をすれば、昨日発表された「Googleストリートビュー」との連動で「実際にある観光名所を走れる」とかも楽しそう。「京都駅と任天堂本社を延々と往復させられるルート」とか、我々の信仰心が試されそうですね!



理由その2.“続編”の代わりに有料DLCを
 これはどこかで岩田社長が仰っていたと思うんですが、ちょっとソースが見つからなくて、それを踏まえて読んでもらえればと思うんですが……「任天堂ソフトにとって有料DLCは、“商品を遊んでもらう期間”を延ばす」効果があるというニュアンスなものがありました。

※ 12/7追記:コメント欄にて情報をいただきました。
 岩田社長の発言のソースは2011年7月のこれです。




 任天堂のソフトというのは、売れる期間がものすごく長いです。
 昨年末にも2008年に発売された『マリオカートWii』が売れていましたし、未だに2009年に発売された『Wii Sports Resort』が週間トップ30の売り上げランキングに入っているほどです。そうしたロングセラーの一つの要因として、「続編をあんま出さない」というのがあると思います。

 「あんま」というのは、原則としてシリーズものは1機種1本みたいなことです。
 『Newマリオ』、『マリオカート』、『スマッシュブラザーズ』、『どうぶつの森』……この辺は徹底されていますよね。『マリオギャラクシー』とか『Wii Fit』みたいな例外も、ま、ありますけど(笑)。


 1本のソフトが長く売れる一方で、発売日にソフトを真っ先に買うような人からすると「なかなか続編が出ない……」というジレンマもあるのです。『Newマリオ』や『マリオカート』は3年ぶりの新作でしたし、『スマブラ』は4~5年新作が出ていませんし、『ぶつ森』は4年ぶりの新作でした。

 「このゲーム、大好きなんだけど……流石に飽きてきたなあ」と思ってしまうタイミングで、有料DLCで追加コンテンツを販売することで新しい味を加えることが出来る―――というのが、任天堂の狙いの一つとしてあるんじゃないかと思います。


 『Wii Fit U』も前作『Wii Fit Plus』から3年ぶりの新作です。
 恐らく次が出るのもそのくらい数年後の話でしょうから、その間に有料DLCで追加ステージや追加コンテンツを販売して、楽しませ続けて欲しいのです。



理由その3.「ソフト単品版」の定価はお幾ら?
 『Wii Fit』って価格設定の難しいソフトだと思うのですよ。

 初代『Wii Fit』はバランスボード同梱で定価8800円。
 『Wii Fit Plus』はバランスボード同梱版が定価9800円で、ソフト単品版が定価2000円。


 『Wii Fit U』もバランスボード同梱版とソフト単品版を発売すると思うのですが、バランスボード同梱版の価格を例えば15000円とかにすると流石に売れないですよね。ただでさえ新型ゲーム機を買わないと動かないソフトに1万円越えを払える人というのは限られてしまう。

 しかし、もし仮にバランスボード同梱版を9800円で発売したら、ソフト単品版を4800円とかでは売れないと思うのです。前回2000円で販売した分だけ、価格が上げづらい―――しかし、今回もまた2000円で販売したら、メーカーからすると「利益が上がらないソフト」になっちゃうんじゃないかと危惧しています。


 なので、ソフトの価格は2000~3000円くらいに抑えて、有料DLCで利益を上げる、というのも全然アリだと思うんです。よく分からないフィットメーターを家族の人数分売ろうってよりは成功率が高いんじゃないかなぁ……


【Wii Fit Uの定価予想(THE YOSOU)】
・バランスWiiボード同梱版:9800円
・ソフト単品版(フィットメーター1コ同梱):3000円
・別売りフィットメーター:500円
・ソフト単品ダウンロード版:2500円
※ 全部税抜き価格の予想です





不安要素その1.据置機のネット接続率
 有料DLCで長く楽しんでもらう&利益を上げるという狙いだったとしても、「家にインターネットがない人」「ゲーム機をインターネットに繋ぎたくない人」が未だに沢山いるのは見逃せないところです。

 Wiiの時は接続率が40%と言われてて、3DSだと70%とか80%に上がったということが騒がれていましたが、「外出先でネット接続が可能な携帯ゲーム機」と「自宅にインターネットがないとどうしようもない据置ゲーム機」ではやはり溝があると思うのです。



不安要素その2.有料DLCへの抵抗感
 もうこれ、任天堂への苦言というか文句というか愚痴というかイチャモンと受け取ってもらって構わないんですけど――――任天堂は有料DLCを腫れ物に触るように扱うのを辞めるべきですよ。

 『ファイアーエムブレム覚醒』の時も『ポケモン不思議のダンジョン』の時も、事前に「このソフトは追加コンテンツがあります。第1弾は期間限定無料なのでみなさんが楽しめますよ!」と大々的に告知したのに対して、有料の第2弾以降は発売後とか発売直前にこっそりとホームページの隅っこに載っけてて。

 「そんなに有料DLCが後ろめたいならやるなよ!」と言いたくなってしまいます。

 自分達が販売する追加コンテンツに自信があるのなら、発売日の数週間前からホームページに「このソフトはこれこれこういう有料DLCをこの価格とスケジュールで販売する予定です」としっかりと告知すればイイじゃないですか。
 こっそりやるから「あぁ……有料DLCって後ろめたいものなんだ」と思われてしまうのだし、3DS版『どうぶつの森』発売前にも「今度のどうぶつの森にも有料DLCがあるみたいですが……」みたいな噂話だけが先行して、社長自ら「今度のどうぶつの森には有料DLCはありません」と明言しなきゃならなくなるワケで。


 『Wii Fit U』でもし有料DLCをやるのなら、ちゃんとしっかり事前に発表して欲しいです。
 「発売後のみなさんの反応を見てから作り始めるので事前告知は出来ません」というのなら、大まかなスケジュールとか価格帯とかだけでもイイですよ。隠されるから疑心暗鬼になって「有料DLCはどんだけ金かかるか分からないから不安……」って人が出てきちゃうんですから!


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 えーっと……誤解なきよう、改めて書きますけど。
 現時点では「Wii Fit Uには有料DLCがある」という発表はありません。

 ただ、私が「あって欲しい」、「そしたら長くこのソフトが楽しめそうだ」と期待しているだけです。ただの願望です。「ソフトの価格は抑え目で、それぞれが欲しい追加コンテンツだけを買えば良い」というソフトが増えて欲しいので、こういう大型タイトルで成功例を作って欲しいというのもあります。


 大型タイトルと書きましたけど……正直、有料DLCがあろうがなかろうが『Wii Fit U』ってそんなに爆発的に売れるソフトでもないと思うんですね。
 初代は物珍しさで超ヒットした、続編は価格が安かったので「せっかくまだWii持っているんだから」と買う人が多くて大ヒットした―――でも、今回は現時点では日本で1台も売れていない新型ゲーム機専用ソフトなワケで。『脳トレ』の後の『鬼トレ』みたいなカンジで、「欲しい人が買うソフト」の位置に落ち着くんじゃないかと思います。


 なので、シリーズ存続のためにも「みんなに受け入れられる有料DLC」を目指して、ビジネス的にもちゃんと利益が上がって、ユーザーの満足度も高い、という商品になって欲しいです。

| ゲーム雑記 | 17:56 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

マラソンコースも面白そうですがトレーナーをDLCでかえられるように…
こう…サムスの尻をですね

| ああああ | 2012/12/06 19:12 | URL |

ストリートビューによる実在の町をベースにする場合は、コミカルタッチに描き直したものを自動生成できるようにすると面白そう。

| 児斗玉文章 | 2012/12/06 19:40 | URL |

ソースが見つからなかったという件は多分これじゃないですかね?

http://www.nintendo.co.jp/ir/library/events/110729qa/05.html#q12

| 現実ゲーム | 2012/12/07 10:54 | URL | ≫ EDIT

>現実ゲームさん

おぉ!恐らくコレです。ありがとうございます!早速追記させてもらいます。

しかし、去年の7月だったんですね……どうりで最近のを探してもちっとも見つからなかtったワケだ……

| やまなしレイ(管理人) | 2012/12/07 19:11 | URL | ≫ EDIT















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